エシカル消費とは?考え方やSDGsの関係・個人ができることも

最近よく耳にするようになった「エシカル消費」。世界が抱える「環境」「社会」「経済」の課題解決を目指すSDGsとセットで使われることが多い言葉です。

温暖化などの環境問題や貧困や格差といった社会問題は、国や企業だけの努力では改善されません。わたしたち個人の意識を変えることも求められているのです。

そこで必要になる考え方が「エシカル消費」です。

この記事では、持続可能な社会を築くために必要な「エシカル消費」について、企業と消費者の立場から意識すべきポイントや、毎日の暮らしで実践できるヒントをお届けします!

この記事の監修者
阪口 竜也 フロムファーイースト株式会社 代表取締役 / 一般社団法人beyond SDGs japan代表理事
ナチュラルコスメブランド「みんなでみらいを」を運営。2009年 Entrepreneur of the year 2009のセミファイナリスト受賞。2014年よりカンボジアで持続型の植林「森の叡智プロジェクト」を開始。2015年パリ開催のCOP21で日本政府が森の叡智プロジェクトを発表。2017年には、日本ではじめて開催された『第一回SDGsビジネスアワード』で大賞を受賞した。著書に、「世界は自分一人から変えられる」(2017年 大和書房)

エシカル消費とは

エシカル消費は英語で”倫理的な・道徳上の”を意味する言葉”Ethical(エシカル)”と、ものやサービスを購入し消費する活動をかけあわせた言葉です。

つまりは消費する上で、人・地球環境・社会に配慮した商品やサービスを選択していこうという考え方になります。

たとえば、

  • 過剰に農薬や化学肥料を使用せずに生産された原材料を使用
  • 児童労働や搾取に加担していない
  • 販売者だけでなく、生産者にも正当な対価が支払われている

といった商品を積極的に選択していくことがエシカル消費です。

なぜエシカル消費が大切なの?

人間やすべての生物が暮らしやすい地球にするために、モノの生産過程から廃棄されるまでの一連の流れを意識することは大切な行動です。

とはいえ、なぜそこまで消費者が意識する必要があるのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、エシカル消費が叫ばれる背景にある「環境問題」と「社会問題」について見ていきましょう。

環境問題

まずは環境問題のなかでも特に深刻な地球温暖化について見ていきましょう。

地球温暖化による影響はさまざまありますが、ここでは異常気象の増加と海水面の上昇をピックアップしています。

異常気象の増加

異常気象とは気象庁によると、

ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象

気象庁

と定義されています。

しかし近年、異常気象が発生する確率が高くなっているのです。

気象庁では2020年に起きた世界の異常気象をまとめています。

引用元:気象庁

赤色で囲まれた部分は「高温が観測された地域」を示し、平均気温が観測史上最も高かったといわれる国・地域も多くありました。

現状、地球温暖化と異常気象が多発していることについての因果関係は明らかにはされていません。しかし、過去の気温と異常気象の発生件数の推移を見ると、高い確率で温暖化が関係していると指摘されています。(参考)

また、私たちがこのまま何の対策もせず、今までどおり大量生産・大量消費をつづけた場合、2100年までに世界の平均気温は最大で4.8度上昇すると報告されています。

海面水位の上昇

気温の上昇により、海面水位が上昇することも問題視されています。

海面水位の上昇とは、その名の通り海の水位が上がること。

これは気温が上がることで、

  • 山地氷河(山岳地帯で見られる巨大な氷の塊)や南極、グリーンランドの氷床(土地を覆う厚い氷)が溶けてしまう
  • 海水が温まり膨張する

ことで引き起こされます。

海面推移が上昇すると、たとえば南太平洋に浮かぶちいさな島国・ツバルは沈んでしまうといわれています。

すでに潮が満ちる時期に島の一部が浸水する事態が発生しており、海水が井戸や畑に浸水し、水・食べものの確保に悩まされているのです。

普段、私たちが何気なく行なっているものづくり・消費活動が、地球にすこしずつダメージを与えてきた結果、世界では気候変動によるさまざまな異常事態が起きています。

地球に生きる一員として、現状に目を向け、環境問題の解決に取り組む必要があるのです。

社会問題

エシカル消費を意識することは、

  • 買い物を通して支払う対価が企業だけでなく生産現場の人々にまできちんと分配できているか
  • 児童労働を含む不法なやり方に流れていないか

といった社会的な問題の解決にも配慮することになり、SDGs目標1「貧困をなくそう」やSDGs10「人や国の不平等をなくそう」の達成にもつながります。

では実際に世界でどんなことが起こっているのか、子どもと大人それぞれが抱える問題を紹介します。

貧困による児童労働

世界には、本来なら学校へ行き、学びや自由な時間を保証されるべき子どもたちが、大人たちに混ざって無理やり働かされる実態があります。

児童労働はれっきとした人権侵害であり、子どもの明るい未来を奪う残忍な行為。今すぐにでも根絶させなければならない問題です。

こちらは国際労働機関(ILO)が発表した、5~17歳の児童が労働させられている割合を示した世界地図です。

青は10%以下、赤が濃くなるほど児童労働者の割合が高いことを示しています。

引用元:ILO

アフリカと南米・中東諸国を中心に児童労働の実態が見られ、最も深刻なのはエチオピアの48.6%と驚きの数字。

この統計だけを見ても「自分ごとに考えられず、想像しにくい」と思う方もいるかもしれません。

しかし身の回りに目を向けてみると、パソコンやスマートフォン衣服などわたしたちがなにげなく使っている製品は、子どもたちが作ったものかもしれません。便利で豊かな暮らしの影には、今日も苦しい思いをしている人がいるのです。

私たちは消費者として、児童労働はもちろん貧困問題へ意識を向け、早急な解決に取り組む必要があります。

貧富の差による不平等

労働に関する問題は、子どもだけに限った話ではありません。大人も国や地域・仕事の内容によって不当な賃金で働かされる実態があります。

次の地図は、国別世界の所得格差を示したものです。(2018年時点)

濃い緑が最も平等に近く、赤色に近づくほど国内での貧富の差が大きいことを示しています。

引用元:Knoema

2018年時点で貧困の差が最も激しい国は、南アフリカ共和国でした。ワースト5のうち3カ国はアフリカ地域が占めています。

この図を見ると、日本や欧州をはじめ先進国を中心に一部の国だけが平等であり、多くの国々では貧富の差が大きなことがわかります。

このまま何も対策をしなければ、不平等はますます広がっていくことでしょう。

このような貧困格差問題を是正するためには、

  • 途上国を中心に社会的・経済的立場の弱い人たちを支援する制度の確立
  • 不平等な格差の解決と生活向上支援につながる消費活動

を考えていく必要があるのです。

きっかけとなった「ラナプラザ崩落事故」

エシカル消費が世界的に注目を集めるようになった背景には、2013年にバングラディシュで発生した「ラナプラザ崩落事故」があります。

安い商品の裏側に潜む劣悪な労働環境の実態が招いた、非常に痛ましい出来事です。

特にアパレル業界で「エシカル消費」「エシカルファッション」の潮流が一気に高まる、大きなきっかけとなりました。

なぜ事故が起きたのか

2013年、バングラデッシュ郊外の町シャバール(サバール)にあった商業ビル「ラナ・プラザ」が崩壊。

朝のラッシュアワーだったこともあり、1,000人以上もの死者が出たほか、現在も約500人が行方不明のままとなっています。

事故後の調査によれば、ビル崩壊の原因は「縫製工場の発電機」。許可なく増設された建物上層部には5つもの工場があり、大型ミシンを違法に何台も置いて、無理やり稼働させていたのです。

死者の多くは、縫製工場で働く女性たち。彼女らは事故前日にビルの亀裂を発見するも、オーナーらに無視されたことも明らかになっています。

また、1日10時間以上拘束されても月のお給料は約6,000円と、到底人間らしい生活を送ることのできない金額で働かされていた事実も発覚。

これを読んで「なんて悲惨な事故なんだ」と感じる方も多いと思います。

しかし、彼女たちが作っていたのは、私たちが普段安い値段で購入しているファストファッションです。

企業が利益を上げ、わたしたちは安価で手に入れられる。

この裏には、弱い立場の女性たちがひどい環境で搾取されているという事実を認識しなければなりません。

この事故は、ファッション業界だけでなくすべての商品において「ものづくりの仕組みに目を向け、エシカルな商品を選択することの大切さ」を伝えるきっかけとなったのです。

SDGsとエシカル消費の関係は?

エシカル消費とSDGsの関係を考えたとき、特に深いかかわりを持つのがSDGs目標12「つくる責任、つかう責任」です。

具体的にどのような関係を持つのかを見ていきましょう。

SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」とエシカル消費の関係

SDGs目標12は、生産から廃棄までを見据え、「環境」「社会」「経済」すべての面を豊かにしていくことを目指しています。

もう少し踏み込んで見ていきましょう。

【企業(つくる責任)】

企業は、商品をつくる際に

・消費されるエネルギー(過剰にCO2を排出していないかなど)

・原材料の調達方法(児童労働に加担していないか・生産する人たちの健康を害していないかなど)

・生産量(過剰に生産していないか。その結果大量に廃棄が出ないのか)

・廃棄(再利用可能な商品なのか。廃棄する場合に有害な物質が発生したりしないか)

など、すべての工程に目を向ける必要があります。これがつくる側の責任です。

【消費者(つかう責任)】

SDGs12では、企業に加えてわたしたち消費者の責任にも言及しています。

・モノを購入する際、製造から廃棄までのストーリーを想像する。(課題解決に取り組む企業の商品を購入)

・廃棄の前にリユース・リサイクルができるかを考える(モノを大事にし、長く使うことで廃棄を抑えられるようにする)

・食品ロス(フードロス)を出さない心がけ(捨てられた食品を処理するにも大量のCO2が発生することを知る)

など、わたしたちはあらゆる面からその商品が地球や社会に与える負の影響を検討しながら消費することが求められています。

企業と個人の両者が責任を持つことが、課題解決の鍵となるのです。

エシカル消費を生活に取り入れるには?

私たちがエシカル消費を取り入れるためには、どうしたらよいのでしょうか。

ここでは今日から始められる6つの「エシカル消費を生活に取り入れる方法」を紹介します。

認証ラベルを確認しよう

認証ラベルが貼られた製品を選択することがエシカル消費につながります。

認証ラベルとは

各認証機関の審査にクリアした商品にのみ与えられるラベルです。

商品の種類によっては複数の認証を取得している場合もあり、消費者が商品を購入するうえでわかりやすい判断基準になります。

これからエシカル消費を始めようと考えている方は、まず商品のラベルをチェックするところからはじめてみてはいかがでしょうか。

次ではジャンル別にさまざまな認証ラベルを紹介します。

<食品>

食品に見られる認証ラベルは、主に次の種類が挙げられます。

有機JAS認証
引用元:農林水産省

有機JAS認証とは、農薬や化学肥料に頼らず、自然に近い形で育てられていることを示すマークです。

たとえば、以下のような種類が対象となっています。

  • 農産物(野菜や果物・お米など)
  • 畜産物(家畜の飼料・肉・乳製品など)
  • 加工食品(お菓子・レトルト食品など)

有機JAS認証がない場合は「有機」「オーガニック」と表示できないため、農薬や化学肥料による身体の影響、環境に配慮した商品を選ぶ際に便利です。

海のエコラベル MSC認証
引用元:MSC

海のエコラベルとは、海洋管理協議会(MSC)による、持続可能な漁業だと認められた商品にのみ与えられる認証です。

以前から漁業の世界では、乱獲や海洋ごみが問題となっていたものの、明確な国際ルールがありませんでした。

そこで発足したのが、MSC「海のエコラベル」です。

審査の原則は3つ。

  • 資源の持続可能性
  • 漁業が生態系に与える影響
  • 漁業の管理システム

MCSの特徴は、漁師と流通~販売を行なう者のどちらも認証を取得する必要がある点。

つまり、魚を運ぶ輸送業者や、消費者に提供する食品店・レストランも審査対象です。

厳しい基準を設けることで、人間のエゴで海の生態系を壊さないよう、無理なく続けられる漁業の形をサポートしている証が、海のエコラベルです。

そのほかにも、熱帯雨林の環境に配慮した証である「レインフォレスト認証」や、まわりの自然環境・生態系への負担が少ないパーム油を使用している「RSPO認証」といったラベルがあります。

<衣料品>

エシカル消費を意識したTシャツやジーンズ、靴のようなファッションアイテムの中には、以下のマークを見つけることができます。

・GOTS認証
引用元:GOTS

GOTS認証とは、オーガニックで栽培されたコットンやウール・麻のような素材を用いた商品に与えられるラベルです。

栽培だけでなく製造段階も審査対象に入るので、GOTS認証を受けた商品は、環境と社会面のどちらにも配慮して作られていることを示しています。

マークの下に記載されている文字が「Organic」なら原材料の95%、「Made with Organic」なら70%以上に、オーガニックで栽培された素材を使用しています。

GOTS認証は、衣料品以外にもベッド用品やホーム・キッチンアイテムも対象です。

お買い物の際は、ぜひ意識してみて下さいね。

<日用品>

家具や電化製品で代表的なのは、以下の2つです。

・FSC認証
引用元:FSC JAPAN

FSC認証とは、森林管理協議会が定める基準をクリアした木材商品に与えられるラベルです。

建物や船の建材、家具といった商品に見ることができます。

生態系に配慮し、森林の適切な手入れ・管理を行なう組織の商品にのみ使用できます。

ラベルの種類は、以下の3つ。

  1. FSC100%:FSC認証林からの原料を100%使用。
  2. FSCミックス:FSCが認める適格な原材料を複数使用。
  3. FSCリサイクル:回収原材料を100%使用。

FSC認証の商品を応援することは「環境・社会・経済的すべての面で継続可能な森林管理」を通して、誰もが安心して暮らせる世界を目指すことにつながります。

・エコマーク

エコマークは、公益財団法人日本環境協会が実施する認証のこと。

資源採集~廃棄の過程で、環境への負担が少ない商品に付けられます。

対象商品は幅広く、たとえば以下のようなものが挙げられます。

商品
  • 文房具
  • 制服
  • 建材
  • エンジンオイル
サービス
  • レストラン
  • スーパーマーケット
  • ホテル

普段あまり意識していない方も多いかもしれませんが、実は身近なところにエコマークを見かけることができますよ。

商品の購入だけでなく、エコマークの付いた施設を利用するのも、立派なエシカル消費活動です。

購入前に企業HPで確認しよう

商品・サービスの購入前に事前チェックして、企業のメッセージや方向性を理解しましょう。

特に直接、企業のホームページを訪れると、理念や取組はもちろん、年次報告書を公開している場合もあり、商品やサービスを通してどこまで社会に貢献しようと努力しているかが分かります。

HPを見てもわからない不明点を問い合わせても明確に答えてもらえない場合はその企業の商品購入をあきらめるくらいの気持ちが必要です。

地元で作られた商品を購入しよう

エシカル消費を考える上で、地産地消を意識することは大切なポイントです。

輸送時に発生するエネルギー消費の削減に繋がるほか、住んでいる地域の作り手を応援することによって、地域の活性化につながります。

例えば近くの道の駅に訪問し、そこで売られている野菜を購入することもエシカル消費です。

最近ではスーパーにも地元の生産者が作った商品が並ぶケースが増えました。

家計と相談しながら、価格によほどの差がない限り地元食材を購入してみてはいかがでしょうか。

また先ほど「認証ラベルの確認が大事」とお伝えしましたが、申請・維持のための費用がかかることを理由に認証ラベルを取得しない農家さんもいます。気になる場合はラベルに記載している生産者の方に直接問い合わせても良いかもしれませんね。

地元の商品・サービスに目を向けてみると、新たな発見や出会いもあるかもしれませんよ。

オーガニックなものを購入しよう

健康・環境面において、オーガニック商品の選択は大きな一歩です。

オーガニックとは

オーガニック(Organic)は「有機的な」を意味する言葉で、ものづくりの世界では農薬や化学肥料を使わずに育てられた農産物を指します。

また国際有機農業運動連盟(IFOAM)の定義によるオーガニックの四大原則が示されています。

  • 健康(Health)
  • 生態系(Ecology)
  • 公平性(Fairness)
  • まわりへの配慮・思いやり(Care)

これは、まさにエシカル消費に即した原則といえるでしょう。

オーガニックといえば、野菜や果物といった食品をイメージする方も多いと思いますが、実は衣服の素材となるコットンやリネン、化粧品に使われる植物オイル・エキスにも適用される言葉です。

農薬や化学肥料は消費者の人体へ悪影響を与えるだけでなく、生産者に深刻な健康被害をもたらすことがあります。

さらに、農薬をまいた土地の虫や微生物が死滅して土壌のバランスが崩れてしまい、作物が育たなくなるばかりでなく周囲の生態系のバランスを破壊しかねません。

オーガニックを選択することで、自分や大切な人たちの健康を守れるうえ、地球への思いやりにも繋がります。

その製品がオーガニックなのか認証ラベルだけでは判断できない場合、購入前に作り手へ直接問い合わせたり、お店の人に聞いてみるといいでしょう。

フェアトレード製品を購入しよう

引用元:FAIRTRADE JAPAN
フェアトレードとは

途上国を中心に小規模農家・工房で生産を行う作り手やスラム街の住人・社会的・経済的に立場の弱い人たちから適切な価格で商品を購入し、公正な対価を支払う貿易のシステムです。

地元の素材と伝統技術を活かした商品を世界へ広められると同時に、生産者が自ら暮らしの質を向上できるよう支援できます。

フェアトレードは、特にチョコレートやコーヒー豆などの食品、Tシャツやアクセサリーなどの衣料品に多く見られます。認証マークだけでなく自社のHPで積極的に情報公開を行なっている企業もあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

フェアトレード品を購入すれば、販売者だけでなく生産にかかわる人々にまで正当な対価が支払われ、生産者の暮らし・ものづくりの質アップに貢献できるのです。

できるだけ長く、大切に使おう

衣料品や家電といったアイテムは、ものの命を全うし、最後まで大切に長く愛用することが、エシカル消費の最も大切なポイントです。

素材の生産~廃棄過程がエシカルであるかどうかに加え、購入後の修理やお直しといったアフターサービスを受け付けているメーカーの商品を選ぶことをおすすめします。

ほかにも、マイバッグやマイストローのような、洗って何度も使用できるアイテムを持ち歩くことで、環境に大きな負荷を与えるプラスチック製品の削減に貢献できます。

ものを作るだけで、私たちは地球のエネルギーを消費しています。ひとつのものを長く使えば、地球への負担を減らせるだけでなく、経年変化を楽しめるのもメリットです。

グリーンウォッシュに注意!

エシカルな商品・サービス選びを行なううえで、気を付けなければならいのは「グリーンウォッシュ」です。

グリーンウォッシュとは

「うわべだけで環境にやさしい商品・サービスと見せかける手法」のこと。

エシカルな買い物で欠かせない環境問題について、特にこれといった取り組みをしていないのに森林の画像を多用したり、クリーンなイメージを狙う文章でごまかしたりする企業もあるので十分な注意が必要です。

たとえば自然素材であることを強調する衣料品が、実はオーガニックではなく、大量に農薬を使用する普通の綿花を使っているケースも見受けられます。

また、銀行や保険会社の場合も、SDGsやエシカルに取り組んでいると掲げているものの、その裏で気候変動に最も負荷のかかる石炭火力発電への投資を行なっている、森林破壊や児童労働につながるパーム油開拓に加担しているなども過去に話題になったことがあります。

商品のあいまいな表記やホームページのイメージを鵜呑みにせず、自らすこしずつ調べて納得してから購入するよう意識していきましょう。

まとめ

エシカル消費は、私たちの暮らしで身近な概念です。

近年は特にSDGs目標12「つくる責任、つかう責任」に深い関わりがあるとして、注目を浴びています。

商品・サービスの購入を通じて環境や貧困問題に貢献でき、解決に取り組む企業を応援できるエシカル消費は、消費者が自分たちの持続可能な社会と明るい未来を「選ぶ」ことにほかなりません。

ただ欲しいからものを買うのではなく、さまざまな問題はひとつの線で繋がっているという意識を持ち、自分や家族・友人、同じ世界で暮らす人々、ひいては地球の環境への思いやりが大切です。

エシカル消費の実践は難しそう…と諦めるのではなく、無理なく少しずつ取り入れて、未来のために一歩踏み出してみませんか。