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【オーストラリアのアロマオイル】オーガニックにこだわるオイルガーデンが取り組む環境に優しい製品づくりとは?

世界中のさまざまなメーカーから販売されているアロマオイル。

日本でもリラックス効果、睡眠改善、ストレス解消といった多彩な目的で使用されているアロマオイルですが、実は環境負荷の大きな製品でもあります。

そこで今回は、エコ大国であるオーストラリアで人気のアロマセラピー会社・オイルガーデンが実践するエコ活動についてご紹介していきます。

植物の大量消費、森林伐採、土壌・水質汚染、廃棄物といったさまざまな環境問題に向き合っているので、自然環境に優しいアロマオイルについて考えてみましょう。

オイルガーデンの基本情報

ビクトリア州メルボルンに本社を構えるアロマセラピー会社・オイルガーデン(Oil Garden)は、1985年にニューサウスウェールズ州バイロンベイにて創立されました。

現在ではオーストラリアを代表するアロマセラピーブランドのひとつにまで成長しており、アロマディフューザー、ボディオイル、ヘアオイル、スカルプケアオイルをはじめとする幅広いオイル製品を取り扱っています。

アロマオイルが環境に与える影響とは?

日本でも人気が高いアロマオイルですが、実は精油の抽出に伴って膨大な量の植物を消費しなければなりません。

例として、ラベンダーの精油1kgを抽出するためには200kgものラベンダーが必要とされており、ローズに関しては精油1kgあたり約5,000kgを消費します。

1滴あたり100本のローズを使うことになるので、アロマオイル業界が環境へ与える影響は非常に大きいと言えます。

また、オーストラリアでもおなじみのティーツリー系のアロマオイルは、高い抗菌作用から世界各国で人気の製品です。

一方で高まる需要に対して供給が追い付かないといった問題も起きており、森林伐採を行ってティーツリーのプランテーション農園にしてしまった地域もたくさんあります。

原材料の育成のために化学肥料などを使用する農園も多く、土壌汚染や周辺の生態系破壊なども懸念されているのが実情です。

さらに、アロマ容器の廃棄によるプラスチック問題なども深刻化しており、アロマオイルは多方面における環境問題を生み出す製品としても知られています。

オイルガーデンはエコフレンドリーなアロマオイルを販売するブランド!

アロマオイルは、種類に応じてリラックス効果や鎮静効果などさまざまなメリットを得られる製品です。

また、オーストラリアでは免疫強化、健康維持、更年期障害の緩和、掃除目的といった多種多様な用途でアロマオイルを愛用する層も多く、オーストラリア国内においてアロマオイルは無くてはならない存在です。

そんな中、オイルガーデンでは人々の身体的・精神的な健康を守るのはもちろん、環境への負荷軽減にも繋がるアロマオイルを製造・販売しています。

「顧客が環境への罪悪感を抱くことなく使えるアロマ製品を作りたい」という理念の下、全てのエッセンシャルオイルにはエコフレンドリーな成分が使用されています。

また、製造過程や容器に関しても対策を徹底し、持続可能かつ環境保全に貢献する製品づくりを意識している点も特徴です。

オイルガーデンが受けている3つの認証

オイルガーデンでは、環境負荷低減を目指した製品づくりを心掛けています。

そのため、証明として以下の3つのエコ認定を受けています。

コスモスオーガニック&ナチュラル(COSMetics Organic and natural Standard)

コスモスオーガニック&ナチュラル・通称COSMOSは、2010 年に設立されたオーガニックおよびナチュラル化粧品の国際規格です。 

ヨーロッパの主要な認証機関(ドイツ、フランス、イタリア、イギリス)が協力して規定を制作しており、生物多様性や環境への尊重、人の健康と環境に配慮した製造条件などを満たすことで認定されます。

ACO認定オーガニック(Australian Certified Organic)

ACO認定オーガニックはオーストラリアの独立認証機関で、オーストラリア農業水資源省によって承認されています。

原材料の栽培や加工における合成化学物質、肥料、遺伝子組み換え作物を使用の禁止を条件としており、認定オーガニック成分95%、天然成分が5%の製品・企業に対して認定されます。

オイルガーデンでは自然由来の成分にこだわっており、化学薬品や有害物質による土壌汚染や水質汚染などの予防に力を入れている点が特徴です。

クルエルティフリー

環境保全を促進するにあたって、自然界に生息する野生動物についても考慮しなければなりません。

オイルガーデンは動物実験の100%禁止を実施していることから、Choose Cruelty Freeの認定も受けています。

植物への配慮はもちろん、動物に対する保全も同時に行うことで、自然環境全体との長期的な共存を目指しています。

栽培から加工における持続可能性

生物多様性や環境への尊重、土壌・水質汚染の予防、動物福祉への配慮などに力を入れているオイルガーデンでは、環境負荷を減らすために種子の栽培、蒸留、包装に至る全プロセスにおける以下のような取り組みも行っています。

1.種子の栽培

製品ごとにジンジャー、バジル、ベルガモット、ブラックペッパー、カモミールといった異なる原料の栽培を行っているオイルガーデンでは、人工物ではなく自然の生息地から栽培しています。

持続可能性が高い農家と契約を結ぶことで環境負荷を減らしながら原料を確保することに成功しており、各原料の詳細と栽培地のリストは公式ホームページから閲覧可能となっています。

2.収穫

正しい収穫プロセスによって、オイル製造のための品質管理と最適な収量を実現できます。

オイルガーデンは各原料の栽培者とのネットワークを結んでおり、環境に対して適切な収穫が行われているかのモニタリングも徹底しています。

不必要な収穫や廃棄を減らすことで、環境への負荷を軽減しながら必要な分だけ収穫できるように工夫しているのです。

3.蒸留

天然オイルを抽出するにあたって、適切な温度、時間、圧力水による蒸気蒸留を行うことが必要不可欠です。

抽出されたオイルはオーストラリアの研究所による品質保証テストを受ける仕組みになっており、純度基準の達成・維持を徹底しています。

純度基準が満たない製品は廃棄の対象になってしまうため、品質保証の管理を徹底することで全ての製品が無駄にならないように努めています。

4.包装

蒸留が完了したら、オイルを容器に詰める包装作業に移ります。

世界で大量のアロマオイル容器がリサイクル不可の廃棄物として処理されていることを懸念し、オイルガーデンは環境に優しい容器を導入しました。

リサイクル可能なプラスチック素材を取り扱うオーストラリアの国内施設と連携したことで、オイルガーデンは2024年7月時点でAPCO国家包装目標を達成しています。

APCO国家包装目標とは、オーストラリア政府によって2018年に設定された環境目標のことです。

包装管理方法の見直しによる環境保全の促進を目的としており、APCO国家包装目標を満たす上で主に以下のような条件が含まれています。

  • パッケージを100%再利用可能、リサイクル可能、または堆肥化可能にする
  • プラスチック包装の70% をリサイクルまたは堆肥化可能な素材にする
  • パッケージには平均50%のリサイクル素材を含める
  • 不必要な使い捨てプラスチック包装を段階的に廃止する

リサイクル可能なプラスチック素材1トンにつき、5,774 Kwhのエネルギー、16.3バレルの石油、22立方メートルの埋め立てスペースの削減に繋がるとされています。

また、ライフサイクル全体における二酸化炭素排出量の削減量は79%にも及ぶことから、環境保全を行う上でエコな素材の容器を導入することは非常に重要です。

オイルガーデンは積極的な容器の見直しと改善に力を入れており、環境に優しい製品を求める消費者の需要に応え続けています。

まとめ

環境への負荷が懸念されているアロマオイルですが、オイルガーデンでは生物多様性や環境の保護、土壌・水質汚染の予防、動物福祉、サスティナブルな種子の栽培や蒸留、廃棄物の削減といった多方面における保全活動を行っています。

人々の健康を守りながら持続可能性の高い未来をつくっていくには、自然環境や動物を傷つけないための工夫が必要不可欠です。

次回アロマオイルを購入する際には、効果や効能だけでなく環境への優しさにも着目してみてはいかがでしょう?