【個人ができること5選】目標10「人や国の不平等をなくそう」

「世界の富裕層の上位2,100人の資産が世界の総人口の6割にあたる46億人の資産を上回る」

これは2020年1月、国際NGO「オックスファム」がダボス会議で発表したものです。

そして世界中の格差はコロナ禍によって、ますます拡大しているという指摘もあります。

お金以外にも世界には、

  • 人種
  • ジェンダー
  • 身分
  • 宗教
  • 移民
  • 伝統

などさまざまな不平等がいまだに存在しており、日本も例外ではありません。

SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」では、このような不平等を解消するために掲げられた内容です。この目標を達成するためにもすべての人が行動を起こす必要があります。

とはいえテーマが壮大であるため、個人にできることは少ないのでは?と考えている方も多いと思いますが、そんなことはありません。

この記事では、目標10を達成するために私たち1人1人ができる行動を5つご紹介します。かんたんに取り入れらるものばかりなので、ぜひ行動に移してみてください。

【500円からでもできる!】寄付してみよう

「個人ができる行動」と聞いて真っ先に思いつくのが「寄付」ではないでしょうか。

小学校のときは毎年「赤い羽根募金」があったり、コンビニなどのレジ横に募金箱があるなど、寄付は私たちにできる一番身近なアクションです。

けれど、目標10を達成するためにどんなところに寄付したらいいの?と聞かれるとすぐに答えられる人は少ないかもしれません。

そこで、目標10に取り組む団体を5つご紹介します。

どんな団体があるの?

国内外で活動する以下の団体について紹介していきます。

世界

・公益財団法人 日本ユニセフ協会
・公益財団法人プランインターナショナル・ジャパン
・公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

日本

・一般財団法人 あしなが育英会
・認定NPO法人抱樸

団体の活動内容

公益財団法人 日本ユニセフ協会

190の国と地域で、主に子どもの貧困を解決するために活動する「ユニセフ」の日本における公式機関です。「世界中の子どもたちの命と健康が守られる世界」を目指しています。

ユニセフの活動を支援する方法の1つが、「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」です。

月々の寄付金額を自分で設定し、定期的に活動を応援できるといった内容です。この寄付金は、子どもに安全な水栄養治療食を届けたり、教育の支援などに使われます。

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

プラン・インターナショナルは、世界70カ国以上で、女の子や女性に特化した支援を行う国際NGOです。子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会」を実現するために活動しています。

貧困問題は世界中に存在しますが、その中でも女性は特に弱い存在です。プラン・インターナショナルでは、教育や仕事の面で不利な状況に置かれがちな世界の女性をサポートしています。

例えば、インドやバングラデシュなど、女の子が若すぎる年齢で強制的に結婚させられることが問題となっています。プラン・インターナショナルでは、この問題に取り組み、バングラデシュでは200件の「早すぎる結婚」を阻止しました。

月々3,000円から寄付を受け付けているので、興味関心のある方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。

公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本

1961年に発足した国際人権NGOアムネスティは、「すべての人が世界人権宣言にうたわれている人権を享受でき、人間らしく生きることの世界の実現」を目指して活動しています。

ロゴマークの有刺鉄線は「自由を奪われた人々」、ろうそくは「暗闇を照らす希望」を表しています。無実または不当な理由で投獄された人を解放する活動が、「自由、正義、そして平和の礎をもたらした」として、1977年にノーベル平和賞を受賞しました。

寄付は、

  • 1回限り
  • 毎月(月1,000円~)

の2パターンから選べます。

一般財団法人 あしなが育英会

日本には遺児が40万人いると言われています。あしなが育英会では、

や、を奨学金、教育支援、心のケアで支えています。

  • 病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたち
  • 障害などで親が働けない家庭の子どもたち

に対して、奨学金、教育支援、心のケアで支えています。親がいないことや収入の格差が、そのまま教育の格差につながっていいはずがありません。

以下の記事でも紹介したとおり、子どもが教育を受けられないことは日本全体の損失につながります。

子どもの貧困とは?日本の現状や解決に向けて個人でできることも

あしなが育英会では500円から寄付できるようになっており、その都度または毎月の寄付を選べます。

認定NPO法人抱樸(ほうぼく)

抱樸は1988年より北九州を拠点に、生活困窮者の支援をしている団体です。「誰も取り残されない社会、誰もがありのままの状態で受け入れられる社会」の実現を目指しています。

厚生労働省の調査によると、平成30年時点で日本にいるホームレスの数は4,977人でした。

抱樸では、ホームレスの支援として炊き出しや居住支援、就労支援、さらには障害福祉や刑務所出所者への支援など、幅広く活動しています。

抱樸では、その都度の寄付月1,000円からの毎月の寄付を募集しています。

どのようにSDGsの達成につながるの?

ご紹介したような貧困問題格差の撲滅不平等の問題に取り組む団体に寄付することによって、世の中の不平等をなくすための手助けをすることができます。寄付というアクションは、目標10の以下のターゲットに貢献します。

10.2 2030年までに、年齢、性別、障がい、人種、民族、生まれ、宗教、経済状態などにかかわらず、すべての人が、能力を高め、社会的、経済的、政治的に取り残されないようにすすめる。

目標10「人や国の不平等をなくそう」はとても広いテーマで、世界で活動する団体、日本の問題解決に取り組む団体などさまざま。

まずは、あなたの関心のある分野や団体をチェックしてみてくださいね。

【気になる団体で活動してみよう!】ボランティア

寄付は単純にお金を支払うことですが、あなたが実際に行動することで支援できる方法もあります。ここでは目標10の達成に向けたボランティア活動をご紹介します。

どんな活動があるの?

以下2つのボランティアについてご紹介します。

  • 炊き出し(ホームレス支援)
  • 日本語ボランティア(日本に住む外国人支援)

どんな内容なの?

炊き出しボランティア

前述したNPO法人抱樸では、炊き出しパトロールのボランティアを募集しています。

炊き出しを行うことは、単に食事を提供するだけが目的ではありません。ホームレスの方が生活する場所を訪問し、安否を確認する意味もあります。これを継続することで顔や名前を覚えてもらって信頼関係を築いていくことができるのです。そうすることで抱樸の活動内容を知ってもらって、炊き出し以外の活動も利用してもらえることにつながります。

路上生活とは食事の面だけではなく、精神的なサポートも必要なのです。

抱樸以外にも、ホームレス支援を行っている団体は全国にあります。「炊き出し ボランティア 地域名」で検索して、お近くの炊き出しに参加してみてはいかがでしょうか。

日本語ボランティア

さまざまな理由で日本に移り住んだ外国人はたくさんいます。出入国在留管理庁によると、2020年12月末の在留外国人数は292万8,940人でした。

中には親と一緒に日本に来たけれど、日本語がわからず学校の授業についていけなくなり、進学することができない子どももいます。そのような外国人を支援すべく、各地で日本語ボランティアを募集しています。

内容はさまざまで、定期的に教室で教えている場合もあれば、

  • 保育園や行政窓口等の公的機関での通訳
  • 手紙やかんたんな資料の翻訳

などを行うボランティアを募集している機関もあります。また、プライベートレッスンでボランティアと生徒をマッチングしている団体もあり、カフェなどお互いの都合のいい場所で教えることも可能です。

各地の国際センターなどが情報を提供していますので、お近くの情報を探してみてくださいね。

ここで挙げた以外でも、先程寄付の項目で紹介した団体など、ボランティアを必要としているところは多くあります。

ボランティア活動に参加することは、単にその団体の手助けになるばかりでなく、遠かった問題を「自分事」として考えられるようになるメリットもあります。他人事ではなく、自分事として捉えることができれば、自然と毎日の行動が変わるはずです。

気になる団体を見つけて、積極的にボランティアに参加してみてくださいね。

どのようにSDGsの達成につながるの?

紹介したホームレス支援も、日本語ボランティアも、その人の経済状況や国籍によって社会から取り残されるのを防ごうという取り組みです。そのため、目標10の以下のターゲットに貢献します。

10.2 2030年までに、年齢、性別、障がい、人種、民族、生まれ、宗教、経済状態などにかかわらず、すべての人が、能力を高め、社会的、経済的、政治的に取り残されないようにすすめる。

【ソーシャルグッドな買い物を!】買って応援

普段あなたが何気なくしている買い物は、「投票」です。

その商品が自然環境を破壊して作られたものなのか、それともあなたがその商品を買うことで弱い人をサポートできるものなのか、知る必要があります。それを知った上で、社会的によい商品を選ぶことで、活動を応援することができます。

どんなアクションがあるの?


以下、買うことで社会的によいインパクトになる商品を2つご紹介します。

  • フェアトレード商品を買う → 開発途上国へ公正な賃金を支援
  • 雑誌「ビッグイシュー」を買う → ホームレス支援

次で詳しく解説していきましょう。

どんな内容なの?

フェアトレード

フェアトレードとは、公平・公正な取引と認定された商品を指し、該当の商品には画像のロゴマークがついています。

フェアトレード商品を購入することによって、児童労働や不当に労働力を搾取することに加担するこなく、生産者の安定した生活を支えることができるのです。

最近では、スーパーやコンビニでもフェアトレードラベルつきの商品が見られるようになってきました。コーヒー、チョコレート、紅茶など、宝探しをするように、お店で探してみてくださいね。

認定NPO法人日本ビッグイシュー基金

ビッグイシューは1991年にロンドンで発足、日本では2003年に創刊された雑誌です。「誰もが排除されない、すべての人が生きやすい社会、特に若い世代が希望をもって生きられる社会を作るのに役立つ情報発信」をコンセプトに活動しています。

販売者は、路上で生活しているか、安定した自分の住まいを持たない人々です。1冊450円の雑誌を売ると、半分以上の230円が販売者の収入となる仕組みです。

私も路上で販売する人から、何度か購入したことがあります。有名人が表紙を飾っていたり、インタビュー記事があったりして、「ホームレス支援」というだけではなく、読み物として充実した内容となっていますよ。

サイトからどこで販売しているのか探すことができますので、お近くにあれば一度購入してみてはいかがでしょうか。

どのようにSDGsの達成につながるの?

フェアトレードもビッグイシューも、所得の低い人を支援する取り組みです。世界各国、そして日本国内での格差を解消するために役立ちます。そのため、目標10の以下のターゲットに貢献します。

10.1 2030年までに、各国のなかで所得の低いほうから40%の人々の所得の増え方が、国全体の平均を上回るようにして、そのペースを保つ。

10.2 2030年までに、年齢、性別、障がい、人種、民族、生まれ、宗教、経済状態などにかかわらず、すべての人が、能力を高め、社会的、経済的、政治的に取り残されないようにすすめる。

【知識が未来をよくする!】学ぶ、知識を身につける

目標10「人や国の不平等をなくそう」ですが、私たちに知識がないことから無意識で差別してしまったり、不平等を生み出してしまっていることもあるかもしれません。

世界の状況は刻々と変わっています。その時々の最新情報を得て、私たち1人1人が常に学び続ける必要があるのです。

そして知識を得ることで、防げることがたくさんあるはずです。

どんな方法があるの?


目標10に関して学べる方法は、私たちの身のまわりに溢れています。ここでは、

  • イベントやセミナーに参加する
  • メルマガやSNSで学ぶ

の2つを紹介します。

どんな内容なの?


では、1つずつ内容を見ていきましょう。

イベントやセミナーに参加する


多くの団体やNGOで不平等に関する啓発イベントやセミナーを開催しています。

最近はコロナ禍の影響もあり、オンラインでイベントを開催する団体が増えています。自宅から参加できるので、以前より参加のハードルはグッと下がっているかもしれませんね。

以下のイベントもチェックしてみてください。

メルマガやSNSで学ぶ


今までに紹介した団体の中でも、メルマガやSNSで定期的に情報発信している団体がたくさんあります。

メルマガは登録するだけ、SNSはフォローするだけで、自分の好きな時間やスキマ時間に活動をチェックすることができるので、とても手軽ですよね。

SDGsについて勉強するぞ!」と意気込んでも疲れてしまったり、続かなったりする場合もあると思います。手軽な行動から始めて、継続することが大事です。そのためにも、メルマガやSNSはとてもよいツールではないでしょうか。

どのようにSDGsの達成につながるの?

目標10が掲げている問題を解決するためには、まずは現状を知る必要があります。とは言え、私たち現代人はとても忙しく、SDGsのことは後回しにしてしまいがちです。

自分にできる範囲のことを知ること、それを継続して行っていくことが、いずれは自分の行動が変わることにつながるはずです。

【身近な人と話そう!】発信する

最後に紹介するのは、SDGsを身近な人と話すことや、発信することです。

日本人は、欧米人に比べて社会的、政治的なことをあまり話さない国民性だと言われています。この状況を変えるためにも、家族や友達などと積極的に話すことで、身近な人と一緒に社会・政治への意識を持つきっかけづくりをしてみてはいかがでしょうか。

どんなアクションがあるの?


ここでは、以下2つの行動を提案します。

  • 家族や友達と話す
  • SNSで発信する

どんな内容なの?


具体的にどのようなことか、1つずつ見ていきましょう。

家族や友達と話してみる


自分では当たり前だと思っていたことも、意外と知られていないこともあります。この記事で学んだことや、他の団体のサイトを見て知ったことなど、積極的に身近な人と話してみてください。

身近な人とSDGsについて話すことで、お互いの知識が深まるし、さらに疑問が出てきてもっと調べようと思えるかもしれません。

SNSで発信する


学んだことをSNSで発信するのもいいでしょう。身近な人と話していたことが、SNSを使うことで多くの人に拡散することができます。

団体やNGOの中には、「ハッシュタグをつけてSNSに投稿してください」と呼びかけているところもあります。プラン・インターナショナルでは以下のハッシュタグをつけて投稿することを呼びかけています。

  • #プランインターナショナル
  • #女の子だから
  • #BecauseIamaGirl

どのようにSDGsの達成につながるの?

SDGsについて身近な人と話したり、SNSで発信することで、目標10が抱える問題についてより多くの人に知ってもらうことができます。それにより行動を起こせる人も増え、支援の輪が広がる可能性もあります。また、テレビや新聞で見るよりも、身近な人から聞いた話の方がスッと入ってくる場合もあるでしょう。

SDGsは私たち1人1人が取り組むべき問題です。積極的に話し、発信し、ひとりでも多くの人が社会・政治への意識を持てるようになると良いですね。

まとめ

SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」で、個人にもできることを5つピックアップしてご紹介しました。

  • 寄付
  • ボランティア
  • 買って応援
  • 学ぶ、知識を身につける
  • 発信する

「SDGs」と聞くと、自分には関係のない遠いもののように感じてしまうかもしれません。しかし、ここでご紹介したように、私たちが生活の中でできることは意外とたくさんあります。

この中から、できそうなものを選んでみて、実際に取り組んでみてはいかがでしょうか。よりよい未来に向けて、一緒に行動していきましょう。