SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」に取り組む企業5選

目標15「陸の豊かさも守ろう」は、

  • 陸上の生態系の保護、回復
  • 持続可能な利用の推進
  • 持続可能な森林の運営
  • 砂漠化への対処、土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止

を目指しています。

もっとわかりやすく説明すると、

陸上で暮らす命あるものはみなそれぞれ役割をもち、自然界のバランスを保って生きています。そのバランスを崩さず命あるすべての生物を守り、回復させよう、というのが陸の豊かさを守るアクションです。

そのために私たち人間には何ができるのか。どう取り組んでいけば良いのか。

今回は、目標15に取り組む際の参考になるような企業の事例をご紹介します!

この記事の監修者
阪口 竜也 フロムファーイースト株式会社 代表取締役 / 一般社団法人beyond SDGs japan代表理事
ナチュラルコスメブランド「みんなでみらいを」を運営。2009年 Entrepreneur of the year 2009のセミファイナリスト受賞。2014年よりカンボジアで持続型の植林「森の叡智プロジェクト」を開始。2015年パリ開催のCOP21で日本政府が森の叡智プロジェクトを発表。2017年には、日本ではじめて開催された『第一回SDGsビジネスアワード』で大賞を受賞した。著書に、「世界は自分一人から変えられる」(2017年 大和書房)

CO2吸収量は10倍以上!奇跡の木・モリンガの植林で温暖化対策「CEE TREE」

世界中のすべての子どもたち、生態系、地球のために、いま私たちができることを精一杯やる!と決意し、地球温暖化を防ぐプロジェクトを進めているのがCEE TREEです。

CEE TREEのCEEは、

  • children
  • earth
  • ecolog

の頭文字をとったもので、地球環境保護のため下記の活動を行なっています。

  1. モリンガの植林
    カンボジアの農村地帯を中心に、現地の農家と連携して1つの村に400〜500本のモリンガの木を植林していく。
  2. 現地農家の支援
    カンボジア国内に存在する格差によって、農村部の雇用支援をし、収入アップを目指していく。
  3. 健康改善
    モリンガの豊富な栄養素があり、現地含めて世界中に、モリンガの魅力を発信して健康改善していく。

CEE TREEのプロジェクトは循環型です。モリンガの中でも特に栄養素が高い葉の部分を現地の加工所で乾燥させモリンガパウダーやモリンガクッキーに加工され、世界中の消費者に届きます。

そして消費者が支払ったお金は、カンボジアのモリンガ植林農家に届くシステムとなっています。

とはいえモリンガと言っても聞き馴染みがない方も多いと思います。そこで次ではどのような木なのかを説明しますね。

モリンガの豊富な栄養素で世界中の健康

モリンガは奇跡の木とも言われるほど90種類の栄養素が含まれています。中でもポリフェノールは赤ワインの8倍、アンチエイジングにも効果的だと言われています。

驚くべき二酸化炭素吸収率

モリンガの魅力は栄養素だけでなく、地球温暖化対策になる木としても注目されています。

成長スピードの速いモリンガは、種を撒いてから1年で4〜5メートル伸びるものもあります。モリンガを2本植林するだけで、人ひとりが1年で排出する二酸化炭素320kgを吸収する力を持っています。

参考に、10年かけて成長する一般の木は同じ二酸化炭素量を吸収するには約23本必要だと言われています。

CEE TREEが貢献するSDGs

CEE TREEはSDGsの次の目標に関わってきます。

特に目標15については、下記のターゲットに貢献しています。

15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。

CEE TREEは一緒に植林プロジェクトを行うサポーターを募集しています。興味のある方はぜひCEE TREEのサイトを訪れてみてくださいね。

売り上げの1%を生態系保護に。SARAYAの自然由来洗剤「ハッピーエレファント」

写真:筆者提供

毎日使うものを地球に配慮したものに変えることで、生態系保護に繋がります。

そこで筆者がおすすめしたいのが、SARAYAから販売されている住宅用洗剤「ハッピーエレファント」です。

ゾウのイラストが描かれたパッケージに可愛らしい名前の付いた洗剤ですが、ハッピーエレファントは売り上げの1%を生態系を保護するボルネオの環境保全プロジェクトにあてられる社会貢献型の洗剤なのです。

※環境保全プロジェクトの詳細は以下のリンクから

ハッピーエレファントが環境に優しい理由

ハッピーエレファントは社会貢献型である上に、製品自体が環境に配慮されています。

  • 天然洗浄成分であり、酵母菌が生み出す成分「ソホロ」配合
  • 石油系合成界面活性剤、合成香料、着色料不使用
  • 容器の一部に再生可能なバイオマスプラスチックを使用

ソホロとは天然酵母が生み出した成分なので、排水後はすばやく地球に還ります。化学物質でない洗剤は海の生態系保護にもつながるのですね。

ハッピーエレファントが貢献するSDGs

ハッピーエレファントは次の目標とターゲットに貢献しています。

  • 目標14「海の豊かさを守ろう」
  • 目標15「陸の豊かさも守ろう」

特に目標15については、下記のターゲットに貢献しています。

15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。

15.5 自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失を阻止し、2020年までに絶滅危惧種を保護し、また絶滅防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる。

私によくて、遠く離れた生き物にもいい。そんなエシカルな心を持つ人のために。

ハッピーエレファントは、自分によくて地球にもいいというエシカルな考え方に沿った製品と言えるでしょう。

筆者は以前からハッピーエレファントを使っており、間接的でも遠く離れた生き物たちが平和な環境で暮らせることに貢献できていることを嬉しく感じます。

家庭用洗剤をエシカル製品に変えてみたい!という方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

二酸化炭素排出量、9割削減に成功した「エシカルパソコン ZERO PC」の誕生

環境にも人にも優しいパソコンは存在するのか。という問いには、ZERO PCのエシカルパソコンの存在が、きっとYESと応えさせてくれるでしょう。

ZERO PCのエシカルパソコンは、新品のパソコン1台を作るために排出される二酸化炭素量が一般のパソコンの9分の1しかないという、環境負荷に極めて配慮された製品です。

環境負荷9割削減の秘密

なぜ9割も削減できたのか。

その秘密は、製造プロセスとサービスにあります。

エシカルパソコンの部品は、使用済みで廃棄されたパソコンをリサイクルすることで部品を調達。廃棄されたパソコンが動作でき、修理が可能の場合、リユース品として国内や海外で中身だけを取り替え販売します。

日本で1年で廃棄されるパソコンの数は年間300万台もあるため、かなりの数を有効活用できるのも強みです。

それに対して動作せず修理不可能と判断されたパソコンの場合は、材料となる

  • レアメタル
  • アルミ

に分解され金属資源としてリサイクルされます。

また、パソコン製造に使う電力は100%自然エネルギーを使用するため、二酸化炭素排出ゼロを叶えています。さらに出荷の際は完全プラスチックフリーの梱包材が使われています。

エシカルパソコンが貢献するSDGs

エシカルパソコンはSDGsの下記の目標に貢献しています。

特に目標15については、下記のターゲットに貢献しています。

15.4 2030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。

リユース・リサイクルとエシカル

パソコンや電子機器、スマホの原料となるレアメタルは世界でも特定の場所でしか採掘できず、対象となる地域の地形が変わってしまうほど掘り返され、もともと生活していた動植物の居場所がなくし、生態系を脅かします。

エシカルパソコンがリサイクルとリユース部品で作られることで、新たに資源を掘り起こさなくても済み、結果的に生物多様性の保護にもつながるのです。

また、レアメタルは希少なものであるため、武装勢力が違法に採掘して活動資金に充てているケースも見られます。そのため、国内で再利用することで武装勢力の違法行為を抑止する効果も期待されるのです。

国産材100%、自然素材だけを使うと決めたハウスメーカー。岐阜県「ひだまりほーむ」の地産地消の家づくり

「どんな家で暮らしたい?どんな家が心地よい?」

マイホームを検討されている方や引っ越しを考えられている方はぜひ、環境に配慮した住宅メーカーを選択肢のひとつに入れてみませんか。

国産材100%を利用し、地産地消の家づくりに取り組む岐阜県の「ひだまりほーむ」は、自然素材と環境配慮に徹底的にこだわり抜いた注文住宅メーカーです。

日本の森林課題から見る国産材の有効活用

日本の森林を巡る課題は、

  • 森林の放置
  • 林業従事者の高齢化
  • 低い木材自給率

などがあります。木材自給率については2019年で37.8%となっており、前年に比べると上昇はしているものの、まだまだ輸入材が7割を占めている状況です。

※さらに日本の森林課題について詳しく知りたい方はこちらご覧ください。

SDGs15「陸の豊かさも守ろう」現状と取り組み、私たちにできること

ひだまりほーむは岐阜の森を未来につなぎたいという思いから、国産材100%を使用し、使った分だけ植林をして森を循環させ、環境を保護しています。

ひだまりほーむが貢献するSDGs

ひだまりほーむは次の目標に貢献しています。

特に目標15については、下記のターゲットに貢献しています。

15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。

持続可能な家づくりは毎日がスタート

家づくりは新築だけでなく、インテリアやエクステリアは住み始めてからでもカスタマイズを楽しむことができます。

ぜひその中に国産材の製品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

永遠に廃棄されず、永遠に自分のものにならない。得るものは最高のランニングパフォーマンス。「On」

写真:筆者提供

ランナーを最高のパフォーマンスへと導くランニングシューズが、その素材とサービス次第では、地球環境保護に貢献できるのです。それが可能だと証明したのが、スイスに本社を置く「On」です。

永遠に自分のものにならない。循環型のランニングシューズ

「これはCyclon。これは、あなたのものには決してならない、ランニングシューズです。」

On

そんなキャッチコピーが目を引くCyclonは、トウゴマという植物の種子を素材にし、使い古したら廃棄せず返却し、そのシューズを分解。その後リサイクルされ、新しいCyclonに生まれ変わってランナーのもとへ届く循環型のシューズ。

永遠に廃棄されない、そして永遠に自分のものにならないという意味は、リサイクルを繰り返すことからそう言われています。

Onが貢献するSDGs

Onは下記の目標とターゲットに貢献しています。

特に目標15については、下記のターゲットに貢献しています。

15.7 保護の対象となっている動植物種の密猟及び違法取引を撲滅するための緊急対策を講じるとともに、違法な野生生物製品の需要と供給の両面に対処する。

Onのようなシューズはもちろん、衣類を作る際に動物由来の素材を用いない、動物実験を行わないものをヴィーガンファッションと呼びます。このような100%植物由来の製品を選ぶことは生物多様性保護に大きく関わってくるのです。

サスティナブルシューズで最高のランニングパフォーマンスを

Onはランナーはもちろんですが、すべての人に足を入れてほしいシューズです。

筆者はOnのシューズに出会い、走る楽しさを見出すことができ、ランニングを通じて素晴らしいたちと交流を育むことができました。

人生を楽しむ手段は無限。それが、サスティナブルであったら尚良いですよね。

あなたの人生にスパイスを加えるものは何ですか。

まとめ

陸の豊かさを守ることは、私によくて地球にもいいというエシカルな考え方に基づいた行動が求められます。

ひとつの製品が地球にどう影響を与えているのか、またこの製品を買うことで地球にどう貢献するのかを考えることが、陸の豊かさを守る第一歩になります。

本記事で紹介した企業の取り組みを参考に、陸の豊かさを守るために自社で何をできるかを考えるきっかけになれば幸いです。