※プライバシー保護のため、インタビュイーには仮名を使用しています。
📋 インタビュイープロフィール
- お名前:りりかさん(仮名)
- 年代・性別:体験当時20歳・女性
- お住まい/一緒に暮らしている人:青森県/夫・娘
- 体験の種類:クレジットカード2社(エポスカード・ファミマポケットカード)滞納→弁護士事務所へ移管→分割和解・返済中
- 借入総額:2社合計 約60万円
- 体験時期:約4〜5年前
- 現在:月々返済継続中(今年〜来年に完済予定)
20歳で離婚し、子どもを連れて一から生活を立て直さなければならなかったりりかさん(仮名)。
家財道具もなく、新しい家の初期費用も手元にない中、頼ったのはクレジットカードのキャッシング枠でした。
やがて「払っては借りる」負のループにはまり、2社合計60万円の滞納へ。毎月の請求が怖くて、誰にも言えなくて──。
そんなりりかさんが知恵袋で情報を集め、弁護士に相談するまでの体験を、リアルな言葉で語っていただきました。
りりかさんのプロフィールと滞納の背景
りりかさんは体験当時20歳。
発電所関連の工事に携わる仕事をしており、月の手取りは18〜20万円ほどでした。若くして社会に出て、自分の力で生活を成り立たせていた時期のことです。
クレジットカードを作ったのもこの頃で、「とりあえずカードを1枚持ってみたい」という気持ちと、ポイントサイト経由のキャンペーンをきっかけに、エポスカードとファミマのポケットカードの2枚を取得しました。
どちらのカードを選んだ理由について、りりさんはこう振り返ります。
「初めてカードを作るので、収入面が低いから審査が通らないんじゃないかと思っていて。通りやすいと書いてあったので選びました」
── りりかさん(仮名)
この時点では、まだ滞納を招くような使い方は想定していませんでした。
離婚、子どもを連れて家を出た──借金が始まったきっかけ
状況が変わったのは、20歳のときに離婚を経験したことでした。
子どもを連れて家を出ることになったりりかさんは、着の身着のまま新しい生活を一から立ち上げる必要がありました。
「家財道具とか全部何もない状態で出て行って。賃貸を借りる初期費用も、家財を揃えるお金も、全部一から用意しないといけなくて」
── りりかさん(仮名)
手元の資金だけでは到底足りず、頼ったのがクレジットカードのキャッシング枠でした。
離婚直後の混乱の中、子どもの生活環境を早急に整えなければならないという切迫した状況での判断でした。
やむを得ない事情があったとはいえ、これが滞納への入口となりました。
払っては借りる──リボ払いが生んだ負のループ
キャッシング枠を利用してからというもの、毎月の返済は「払える月と払えない月」の繰り返しになっていきました。
「払えてもすぐその分をまた借りてみたいな感じで。毎月請求来るたびに、もう払えないって…何回か電話して待ってもらったりもしたんですけど、やっぱり用意できない時は結構厳しかったですね」
── りりかさん(仮名)
特に、りりかさんが強く後悔しているのがリボ払いの利用です。
「便利」に見えるこの仕組みが、実際には元金をなかなか減らさない構造になっていることを、身をもって学ぶことになりました。
「毎月払っても全然元の借りた分が減らなくて。それがやっぱりでかかったですね。リボ払いは絶対にやめておきなって思います」
── りりかさん(仮名)
2社合計の借入残高は、最終的に約60万円にのぼりました。
月収18〜20万円の中から、毎月の返済と生活費を同時にやりくりする日々は、精神的にも相当な負担だったといいます。
誰にも相談できないまま、一人で抱え込んでいました。
「これ以上は待てない」──弁護士相談を決めた瞬間
状況が動いたのは、カード会社から「これ以上は待てない」と通告を受けたときでした。それまでも電話で支払いを待ってもらうなど、なんとか自分でやりくりしようとしていたりりかさんでしたが、ここで限界を感じます。
「どうしようもなくなって、ネットで調べたんです。支払い遅れとか、滞納って検索したら、弁護士に頼めば利息をカットしてもらえるとか、解決策が出てきて」
情報収集に役立ったのが、Yahoo!知恵袋でした。
「知恵袋はやっぱり、自分と同じ状況の人がいないかなって思って探せるので助かりました。『あ、これ自分と一緒だな』って感じがあると、やっぱり入りやすいんですよね」
── りりかさん(仮名)
一般的な情報はGoogleで、個人の体験談はYahoo!知恵袋やX(旧Twitter)で探すというように、媒体を使い分けていたといいます。
弁護士などの硬い解説記事よりも、同じ境遇の人のリアルな声の方が、孤独の中にいるりりさんには届きやすかったのです。
情報を集め、弁護士事務所へ相談することを決意。担当の弁護士からカード会社に連絡を入れてもらい、催促が一時停止されました。
弁護士事務所に相談してどう変わったか
相談後、弁護士がカード会社と交渉に入ったことで、支払い状況は大きく変わりました。
和解が成立した後、月々の支払い額と返済スケジュールが明確に決まり、現在もその計画通りに返済を続けています。エポスカードは毎月7,000円で今年の8月に、ポケットカードは毎月6,000円で来年の7月に完済予定です。
「弁護士に相談してから、毎月『用意できないかも』って悩まなくて良くなったのは結構いいですね」
── りりかさん(仮名)
一方で、弁護士への移管にはデメリットもあります。
完済するまでの間、自分名義でのローンやクレジットカードの審査が通らない状態が続くことです。
「そこはやっぱりちょっと痛いな」とりりかさんも率直に話してくれました。
メリットとデメリットを整理すると、以下のようになります。
| 内容 | |
|---|---|
| メリット | 毎月の支払い額が確定し、催促がなくなることで精神的に楽になる |
| デメリット | 完済まで自名義のローン・クレジットカードの審査が通らない |
再婚した夫への告白、想定外の言葉
返済が続く中、りりかさんには打ち明けなければならない場面がありました。現在の再婚した夫への告白です。
「自分で作った借金だから言いにくくて。しかも今は自分が働けない状態だし、どうしようって」
長い間一人で抱えてきた問題を、ようやく口にした瞬間でした。返ってきた言葉は、想定外のものでした。
「ケロっとした感じで『でもそういう理由なら仕方ないんじゃない』って言ってくれて。それはちょっと想定外でしたけど、良かったです」
── りりかさん(仮名)
現在は夫も返済を手伝ってくれており、二人三脚で完済に向かっています。一人で抱え込んでいたときとは違い、心強い状況です。
りりさんから同じ悩みを持つ方へ
インタビューの最後に、同じような状況で悩んでいる方へのアドバイスを聞かせてもらいました。
💬 りりかさん(仮名)から同じ悩みを持つ方へ
「通りやすいっていうのは大きいんですけど、それで審査が通って利息が高いところで借りてしまうと、なかなか返しにくくなる。リボ払いは元金が全然減らないので本当にやめた方がいい。自分の状況に合った返済方法をちゃんと探せるといいんじゃないかなと思います。あと、知恵袋とか見てると同じ経験をしている人が必ずいるので、一人じゃないって思えますよ」
また、当時の状況を振り返り、「コロナ禍の緊急小口資金のような公的な貸付制度が、もう少し調べやすくてアクセスしやすければ、クレジットカードに頼らなかったかもしれない」とも話してくれました。
支援制度の存在と、その情報へのアクセスしやすさの重要性を、自身の体験から感じているといいます。
編集部コメント
💬 Sustainable Finance Lab 編集部より
りりさんの体験は、「だらしなく借金した」という話ではありません。離婚という突然の出来事で子どもを連れて家を出なければならず、生活を一から立て直すためにやむなくカードのキャッシング枠に頼った。誰にでも起こり得る状況です。それでも「自分で作った借金だから」と長い間一人で抱え込み、知恵袋で「自分と同じ人」を探しながら情報を集め、弁護士に相談するという一歩を踏み出した。毎月の支払いが怖い、誰にも言えない、どこに相談すればいいかわからない──そういう状況にいる方にとって、りりかさんの「弁護士に相談してから毎月悩まなくなった」という言葉は、具体的な選択肢として届くはずです。
🗨️ 同じ経験をされた方のコメントをお待ちしています
「自分も似たような経験をした」「今まさに同じ状況で悩んでいる」という方のご意見やご体験を、ぜひコメント欄で教えてください。りりかさんが知恵袋で「自分と同じ人を見つけて救われた」と話してくれたように、あなたの声が同じ状況で孤立している誰かの助けになるかもしれません。りりかさん、この度はインタビューへのご協力誠にありがとうございました。
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