Youth Co:Lab ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2025

Youth Co:Labは、2017年に国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションがタッグを組んで始めた、アジア太平洋地域で最大の若者向け社会起業家支援プログラムです。

「若者がリーダーシップを発揮し、イノベーションを起こし、起業家精神を持つことによるSDGs実行の加速」を目指しています。

今回は、なんと歴代受賞者だけが集まる、超スペシャルな表彰式でした。本記事ではそんな1日の全貌をお伝えします。

目次

Youth Co:Lab ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2025

「どうせ自分一人が何かしたって、世界は変わらないよ…」

そんな風に、心のどこかで諦めてしまっているあなたに、どうしても伝えたい物語があります。2025年11月20日、東京に、とんでもなく熱くて、パワフルで、キラキラした若者たちが集結しました。

彼らの名前は「社会起業家」。貧困、環境問題、教育格差…そんな、ニュースで見ては「大変だな」とため息をついてしまうような大きな問題に、「自分たちの手でなんとかする!」と真正面から立ち向かう、現代のヒーローたちです。

この日開かれたのは、国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションが共催する、アジア太平洋地域で最大の若者向け社会起業家支援プログラム「Youth Co:Lab」の、なんと歴代受賞者だけが集まるスペシャルなイベント。いわば、ヒーローの中のヒーローたちが、これまでの戦いの軌跡と、これから描く未来を語る、夢のような一日でした。

彼らの話を聞いていたら、なんだか胸が熱くなって、じっとしていられなくなりました。「すごい!」なんて言葉じゃ足りない。この感動と興奮を、読者のみんなと、どうしても分かち合いたい!

さあ、準備はいいですか?世界を本気で変えようとしている、7人の若きヒーローたちの物語へ、一緒に出発しましょう!読んだ後、きっとあなたも、彼らを応援したくてたまらなくなるはずだから。

「Youth Co:Lab」って何?

ヒーローたちの物語に入る前に、ちょっとだけ、この「Youth Co:Lab」というプログラムについて説明させてください。

Youth Co:Labは、2017年に国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションがタッグを組んで始めた、アジア太平洋地域で最大の若者向け社会起業家支援プログラムです。「若者がリーダーシップを発揮し、イノベーションを起こし、起業家精神を持つことによるSDGs実行の加速」を目指しています

2017年から2021年の間に、28の国と地域へと拡大し、28,000人以上の若手社会起業家を支援。日本では2019年から活動を開始し、毎年「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会」を開催。そして今回は、なんと歴代受賞者だけが集まる、超スペシャルな「Demo Day」だったんです!

ヒーロー①:角田 弥央さん (Darajapan) – 「ないなら、創る!」タンザニアの若者の未来をハックする!

旅人、母、そして起業家へ。彼女を突き動かしたタンザニアの現実

トップバッターで登場したのは、太陽みたいな笑顔が印象的な角田弥央さん。彼女の物語は、まるで一本の映画のよう。薬剤師の資格を持ち、世界35カ国を旅したバックパッカー。そして、タンザニア人のパートナーと国際結婚し、3人の子どものママとして、異国の地で奮闘するパワフルな女性です。

でも、彼女がヒーローである理由は、その経歴だけじゃありません。タンザニアで暮らす中で、彼女は気づいてしまったのです。「働きたくても、仕事がない」「学びたくても、チャンスがない」。そんな、才能と情熱を持て余しているたくさんの若者たちの姿に。

「このままじゃ、ダメだ!」

「ないなら、創る!」IT人材育成プログラム

そこで彼女が立ち上げたのが、IT人材を育成し、アフリカの若者と日本の企業を繋ぐ「Darajapan」です。タンザニアの若者たちは、ポテンシャルはあっても、実践的なスキルを学ぶ機会がありません。一方、日本の企業は、IT人材が不足している。この二つを繋げば、絶対にすごい化学反応が起きるはず!

Darajapanのプログラムは、ただのプログラミング教室じゃありません。日本語教育、ビジネスマナー、そして、日本の企業で働くための「心構え」まで、徹底的に教え込みます。卒業生は、まるで日本の新入社員のように、即戦力として活躍できるんです。

タンザニアの現実と角田さんの決意

彼女が語ったタンザニアの現実は、衝撃的でした。アフリカ全体で、約5億人の女性のうち3.5億人が、働きたくても仕事がない状況に置かれている。大学を卒業しても、就職率はたったの40%(日本は98%!)。毎年48万人もの大卒生が、職に就けない。この数字を聞いたとき、胸が締め付けられました。

でも、彼女はただ悲しむだけじゃなかった。「ないなら、私が創る!」その想いで、2020年に日本で株式会社Darajapanを、2023年にはタンザニアでBrotherhood Legacy Ltd.を設立。子育てと事業を両立させながら、彼女は走り続けています。

「支援される側じゃなくて、社会を動かす側になってほしい」。彼女の言葉には、3人の子どもの母親としての優しさと、タンザニアの若者たちと共に戦う戦友のような力強さが溢れていました。「タンザニアは、私の第二の故郷。ここの若者たちの笑顔が、私の原動力なんです」。その言葉に、嘘はありませんでした。

グローバル展開への大きな夢

彼女の挑戦は、日本とアフリカ、両方の未来を、キラキラと照らし始めています。そして、その光は、2025年にはタンザニアでさらに強くなり、2026年にはアフリカ全域へ、2027年にはアジア、中東へと、どんどん広がっていく予定です。

角田さんとDarajapanを応援しよう!

角田さんは、こんな仲間を探しています!

  • タンザニアの若者を採用したい企業の方:彼らの才能と情熱に、きっと驚くはずです。
  • プログラミングのメンター:あなたの知識と経験を、未来のヒーローたちのために役立てませんか?
  • Darajapanの活動に共感し、支援したい方:どんな形でも、応援を待っています!

ヒーロー②:三橋 拓也さん (WAKU) – 植物の「元気ドリンク」で、地球の食卓を救う!

エリート研究者が挑む「緑の革命」

次に登場したのは、なんだかワクワクする名前の会社「WAKU」を立ち上げた三橋拓也さん。彼の武器は、なんと植物を元気にする魔法の粉、「グルタチオン」

運命の出会いと仲間たち

三橋さんたちの物語は、2015年にさかのぼります。当時、ENEOSで植物工場の研究をしていた三橋さんは、「植物工場で利益を出すのは、本当に難しい…」と悩んでいました。そんなとき、ある学会で運命的な出会いがありました。小川博士(現・WAKU最高科学責任者)が発表した「グルタチオンという物質は、植物の光合成能力を高める」という研究。三橋さんの心は、一瞬で捉えられました。「これだ!」

でも、問題がありました。グルタチオンは、医薬品グレードで高価すぎる!これを農業で使うなんて、無理だろうか?でも、三橋さんは諦めませんでした。「農業用途に特化して、安価に製造する方法を見つけよう!」

そこに、強力な仲間たちが加わりました。この技術に大きなビジネスチャンスを見出した姫野さん(現・WAKU CEO)と片野田さん(現・WAKU COO)。2022年7月、彼らはENEOSからスピンアウトする形で、株式会社WAKUを創業しました。

なぜ今、グルタチオンなのか?

でも、なぜ今、この技術が必要なのか?プレゼンテーションでは、私たちの食卓を脅かす深刻な現実が紹介されました。

「新米5キロ3000円は高い!」「キャベツが去年比3.6倍!」ニュースで見る、農作物の価格高騰。その原因は、気候変動です。猛暑、大雨、乾燥…異常気象の影響で、作物の生産量が下落し、価格が跳ね上がっているんです。

「グルタチオン」って、何?

「グルタチオン」って、なんだか難しそう?大丈夫、超カンタンに言うと、「植物のための高級栄養ドリンク」みたいなもの。これをあげると、植物がめちゃくちゃ元気になるんです。

  • 光合成パワーアップ!:太陽の光を、もっと効率よくエネルギーに変えられるようになる!
  • ストレスに強くなる!:夏の暑さや、雨が降らない時でも、へこたれにくくなる!
  • ごはんをいっぱい食べる!:土の中の栄養を、ぐんぐん吸い上げる!

すごくないですか?実際に、WAKUの「元気ドリンク」を使った農家さんからは、「キャベツの苗が1.3倍の大きさに!」「ネギの収穫が1ヶ月も早まって、台風の前に出荷できた!」「ブドウの色がめちゃくちゃキレイになった!」なんて、喜びの声が続々と届いているそう。

驚きの実証データ!

プレゼンテーションでは、実際にWAKUの技術を使った農家さんたちの、驚きの実証データが紹介されました。

  • 愛知県のキャベツ農家さん: 猛暑で苗が育たない中、グルタチオンを使ったところ、苗の大きさが1.3倍に!根もしっかりと張り、力強い苗に育ったそうです。
  • 岩手県のネギ農家さん: 収穫が1ヶ月も前倒しになり、台風シーズンを回避。さらに、葉先の枯れが減って農薬も削減でき、約40万円の利益向上に繋がったとのこと!
  • 岩手県のブドウ農家さん: 温暖化による色付きの悪さに悩んでいましたが、グルタチオンを使用することで、果実の色が鮮やかになったという報告がありました。

これらのデータは、単なる数字ではありません。気候変動という大きな課題に立ち向かう農家さんたちの、希望の光そのものです。

「科学の力で、世界中の農家さんを笑顔にしたい」。そう語る三橋さんの目は、まるで未来の豊かな食卓を見ているようでした。彼の「元気ドリンク」は、日本だけじゃなく、これから世界中に広がっていく予定。

気候変動で苦しむアフリカ、中東、南アジアの農家さんたちにも、この技術を届けたいと、彼は熱く語りました。地球の未来を、もっと美味しく、もっと優しく変えていく。そんなワクワクする未来が、もうすぐそこまで来ています。

三橋さんとWAKUを応援しよう!

三橋さんたちは、こんな仲間を探しています!

  • グルタチオンの可能性を一緒に広めてくれるパートナー企業:農業、食品、環境など、様々な分野での連携を求めています。
  • 海外展開に力を貸してくれる方:世界中の食料問題の解決に向けて、一緒に挑戦しませんか?
  • WAKUの技術に興味を持ってくれた農家の方:ぜひ一度、その効果を試してみてください!

ヒーロー③:五十嵐 駿太さん (With The World) – 教室から世界へ!国境を飛び越える「心のオンライン留学」

「見て見ぬふり」できなかった、フィリピンでの原体験

3人目のヒーローは、爽やかな笑顔と、内に秘めた熱い情熱のギャップが魅力的な、株式会社With The Worldの五十嵐駿太さん。彼の物語は、大学時代に訪れたフィリピンのスモーキーマウンテンから始まります。

「なぜ、同じ人間なのに…」

ゴミの山で危険な仕事をしながら、笑顔で駆け寄ってくる子どもたち。「なんで、生まれた場所が違うだけで、こんなにも人生が違うんだろう?」。その疑問は、彼の心に深く、深く突き刺さりました。

「オンライン国際交流」で、教室から世界へ!

彼が創ったのは、日本の教室と、世界中の国々をインターネットで繋ぎ、子どもたちがリアルタイムでディスカッションする、まったく新しい教育の形です。

彼らのプログラムは、ただ英語を話すだけじゃありません。貧困、環境問題、ジェンダー…そんな、世界が抱えるリアルな課題について、同世代の外国の仲間たちと、本気で語り合うんです。

  • 「みんなの国では、プラスチックごみ、どうしてる?」
  • 「将来の夢って、男の子と女の子で違うものなのかな?」

最初は、恥ずかしがってうまく話せなかった日本の生徒たちも、画面の向こうの仲間たちの真剣な眼差しに、少しずつ心を開いていきます。言葉や文化の壁を越えて、「知りたい」「伝えたい」という気持ちが溢れ出す。それは、机の上で学ぶだけの勉強では絶対に得られない、「生きた学び」そのものです。

子どもたちの心に起きた化学反応

プレゼンテーションでは、実際にプログラムに参加した日本の生徒たちの、劇的な変化の様子が紹介されました。

最初は、外国の生徒を前に、恥ずかしがってうまく話せなかった子も、画面の向こうの仲間たちの真剣な眼差しや、自分たちの状況とは全く違う環境で生きる同世代の姿に、少しずつ心を開いていきます。

  • 国際社会への関心の高まり: 「フィリピンの子たちが、ゴミの中から価値を見つけて生きている」という話を聞き、自分がいかに恵まれているかを知り、社会問題に関心を持つようになった
  • 自己肯定感の向上: 自分の意見を伝え、相手に受け止めてもらう経験を通して、人前で話すことへの苦手意識を克服し、自信をつけた。
  • 学習意欲の向上: 「もっと話したい」「もっと知りたい」という気持ちが、英語学習へのモチベーションに繋がり、積極的にコミュニケーションを取るようになった

プレゼンテーションでは、プログラム参加後に生徒たちの国際社会への関心や自己肯定感が大きく向上したというデータが示され、このプログラムが子どもたちの心に大きな化学反応を起こしていることが証明されました

「教育に、国境なんてない」。五十嵐さんの言葉通り、彼らのプラットフォームは、子どもたちの心を、教室から世界へと解き放ちます。

多様な価値観に触れ、自分とは違う誰かのために何ができるかを考える。その経験は、子どもたちの心に、一生消えない「優しさ」と「強さ」の種を植え付けるはずです。彼の挑戦は、もうすでに何千人もの子どもたちの人生を変えています。

五十嵐さんとWith The Worldを応援しよう!

五十嵐さんは、こんな仲間を探しています!

  • With The Worldのプログラムを導入したい学校関係者の方:子どもたちの未来を変える、最高の教育を届けます。
  • 海外の学校との連携に興味がある方:世界中の子どもたちを繋ぐ、架け橋になりませんか?
  • 国際教育や社会貢献に情熱を持つ方:一緒に、未来のチェンジメーカーを育てましょう!

ヒーロー④:Mariko McTierさん (Social Innovation Japan) – マイボトルが地球を救う!「mymizu」で始める、いちばん身近なエコ活動

「使い捨て」にNO!サステナブルなライフスタイルを、もっと楽しく、もっと当たり前に

4人目のヒーローは、流暢な日本語と、チャーミングな笑顔が素敵な、Social Innovation JapanのMariko McTierさん。彼女が創ったのは、日本中の「無料で給水できる場所」がわかる、魔法のようなアプリ「mymizu」です。

きっかけは、日本の「もったいない」

イギリス育ちの彼女が日本に来て驚いたのは、どこでも簡単に手に入るペットボトル飲料と、その消費量の多さでした。「こんなに美味しい水道水があるのに、どうして?」

mymizuの仕組みと広がり

仕組みは、とってもシンプル。カフェやレストラン、公共施設など、無料で給水できる場所を地図上にマッピングしたアプリ。これさえあれば、マイボトル一つで、いつでもどこでも喉を潤すことができるんです。

「え、それだけ?」って思った?でも、考えてみてください。日本だけでも、1年間に消費されるペットボトルは、なんと250億本以上!その多くが、たった一度使われただけで、ゴミになってしまう

その小さなプラスチックが、海を汚し、生き物の命を脅かしている…。

Marikoさんが教えてくれたのは、そんな大きな問題も、私たち一人ひとりの「小さな選択」で変えていける、ということ。「mymizu」アプリは、私たちがどれだけペットボトルを削減できたか、どれだけCO2を減らせたか、そして、どれだけお金を節約できたかを、ゲームみたいに楽しく見せてくれます

「ちりも積もれば山となる」って言うけれど、まさにその通り!すでに、数百万本のペットボトルが、このアプリのおかげで削減されたそう。

すごいのは、個人だけじゃなく、たくさんの企業やお店が「給水パートナー」として参加していること。そのネットワークは、日本を飛び越えて、世界20万箇所以上に広がっています。

「楽しい」から始まるエコ活動

プレゼンテーションでは、mymizuが単なる給水スポット検索アプリではなく、環境問題への意識を高めるプラットフォームであることが強調されました。アプリは、ペットボトル削減本数やCO2削減量を可視化し、ユーザーがゲーム感覚でエコ活動に取り組めるように工夫されています。

実際に、多くのユーザーがこのアプリをきっかけにマイボトルを持つようになり、その活動は数百万本のペットボトル削減に繋がっているとのこと。

個人だけでなく、多くの企業や店舗が「給水パートナー」として参加し、そのネットワークは世界20万箇所以上に広がっています。
給水という身近なアクションが、地球規模の大きなムーブメントに繋がっているのです。

給水という、誰にとっても身近なアクションから始まる、地球を救う大きなムーブメント。あなたも、今日から参加してみませんか?

「マイボトルを持つことが、かっこいい」。Marikoさんの挑戦は、そんな新しい文化を、私たちの中に作り出そうとしています。

Marikoさんとmymizuを応援しよう!

Marikoさんは、こんな仲間を探しています!

  • mymizuスポットになってくれるカフェやお店の方:あなたの優しさが、地球を救う力になります。
  • mymizuを一緒に広めてくれるアンバサダー:あなたの街で、給水ムーブメントを起こしませんか?
  • 環境問題に関心のある企業の方:コラボレーションで、もっと大きなインパクトを生み出しましょう!

ヒーロー⑤:外村 瑠絵さん & Oba Carlosさん (Dots for) – アフリカの村に「デジタルの光」を!情報格差をなくす小さな拠点「Kiosk」

「情報格差」という見えない壁を壊す、最強タッグ

5人目のヒーローは、なんと二人組!株式会社Dots forの、外村瑠絵さんとOba Carlosさんです。彼らが戦う相手は、「情報格差」という、目に見えないけれど、人々の可能性を奪う巨大な壁。

「知る」ことで、未来は変わる

アフリカの農村部では、多くの人が、インターネットにアクセスできず、必要な情報から取り残されています。自分の作物が、都会でいくらで売られているのかも知らない。新しい農業技術があることも知らない。その「知らない」が、貧困から抜け出せない大きな原因になっているのです。

「Kiosk」という魔法の拠点

彼らが解決策として創ったのが、「Kiosk(キオスク)」という小さな拠点。このキオスクは、まるで村の「デジタル公民館」。インターネットに繋がったタブレットが置いてあって、専門のスタッフが使い方を教えてくれる。村の人たちは、ここで初めて、世界の広さを知るんです。

  • 農家のお父さんは、オンラインで市場の値段をチェックして、一番高く売れるタイミングを知る。
  • 子どもたちは、ビデオ学習コースで、都市の子と同じように勉強する。
  • 若者たちは、AIのデータ入力作業(時給5~8ドル!)で、安定した収入を得る。

すごいのは、ただインターネットを使えるようにするだけじゃないこと。現地の人々の「本当に欲しいもの」を、徹底的にリサーチして、農業、教育、金融、医療…と、必要なサービスを「全部盛り」で提供しているんです。まさに、村の生活を丸ごとアップデートする「デジタルサービスハブ」

「Kiosk」がもたらした変化

プレゼンテーションでは、この「Kiosk」が村にもたらした具体的な変化が紹介されました。

  • 収入の向上: 農家の人々は、キオスクで市場価格をリアルタイムで確認できるようになり、仲介業者と対等に交渉できるように。これにより、作物をより高く売ることが可能になり、収入の向上に繋がりました
  • 新たな雇用の創出: 若者たちは、キオスクを通じてAIのアノテーション作業などのデジタルワークを受注し、安定した収入を得る機会を手にしました
  • 教育機会の提供: 子どもたちは、ビデオ学習コースを通じて、都市部の子どもたちと同じレベルの教育を受けられるようになりました

これらの変化は、村の人々の生活を豊かにするだけでなく、「自分たちの力で未来を変えられる」という自信と希望を与えています。

「私たちは、点を打ち、その点を繋げていく」。社名の「Dots for」に込められた想いの通り、彼らのキオスクという小さな「点」が、アフリカの広大な大地に広がり、人々の未来を明るく照らす大きな「線」になっていく。その光景が、目に浮かぶようでした。

外村さん、CarlosさんとDots forを応援しよう!

彼らは、こんな仲間を探しています!

  • d-Connectのプラットフォームを活用したい企業や団体:アフリカの農村部に、あなたのサービスを届けませんか?
  • AIアノテーションの仕事を発注したい企業:質の高い労働力を、ここにいる若者たちが提供します。
  • アフリカの未来に投資したい方:彼らの挑戦は、大陸全体の未来を変える可能性を秘めています!

ヒーロー⑥:小林 領司さん (HAKKI GROUP) – 「信用」を創り出す魔法で、世界の誰もが挑戦できる社会へ

金融の「当たり前」を疑え!テクノロジーで、優しい社会を創る

6人目のヒーローは、静かな語り口の中に、とてつもない革命の炎を宿した、株式会社HAKKI GROUPの小林領司さん。彼の挑戦は、一言で言うと、「信用を、創り出す」こと。

「頑張り」が報われる社会へ

世界には、銀行口座を持てない人が、14億人もいます。彼らは、どんなに真面目に働いていても、どんなに素晴らしいビジネスのアイデアを持っていても、「信用情報」がないというだけで、ローンを組むことも、保険に入ることもできません。

「オルタナティブデータ」で信用を創る

小林さんが創り出したのは、そんな「信用できない」を「信用を創る」に変える、魔法のような仕組みです。

彼のAIエンジンは、その人のスマートフォンの使い方や、SNSでの繋がり、日々の行動パターンといった、今まで誰も見ていなかった「オルタナティブデータ」を分析して、その人の「信用力」をスコアにするんです。

「スマホをちゃんと使っているか」「友達はたくさんいるか」「毎日ちゃんと職場に通っているか」。そんな、日々の暮らしの中にこそ、その人の「人となり」は表れる。小林さんは、そう信じているのです。

このスコアがあれば、今まで銀行から相手にされなかった人でも、小さなビジネスを始めるためのローンを組めたり、子どもの学費を借りられたりする。実際に、HAKKI GROUPのサービスで人生が変わった人たちのストーリーが紹介され、会場は感動に包まれました。

「信用」がもたらす、人生の変化

プレゼンテーションでは、この独自の信用スコアによって、これまで金融サービスから排除されてきた人々が、実際に融資を受け、ビジネスを始めたり、子どもの教育費を確保したりといった事例が紹介されました。
これは、単にお金を貸すということではありません。一人ひとりの「頑張り」や「誠実さ」を可視化し、挑戦する権利を平等に与える、社会の仕組みそのものを変える挑戦なのです。

会場にいた誰もが、胸を打たれました。「信用」って、こんなにも大きな力を持つんだ、と。そして、それを「創り出す」ことができるなんて、と。

これは、ただお金を貸すビジネスじゃありません。テクノロジーの力で、一人ひとりの「頑張り」や「誠実さ」を見つけ出し、「信用」という、目に見えないけれど何よりも大切な価値を創り出すこと。そして、誰もが自分の可能性を信じて挑戦できる、そんな優しい社会を創ること。

小林さんの挑戦は、金融の未来、いや、世界の未来そのものを変える、とてつもない可能性を秘めています。

小林さんとHAKKI GROUPを応援しよう!

小林さんは、こんな仲間を探しています!

  • HAKKIの信用スコアリングモデルを導入したい金融機関や企業:新しい市場を、一緒に開拓しませんか?
  • オルタナティブデータの活用に興味がある方:データの力で、社会課題を解決しましょう。
  • 誰もが挑戦できる社会を、本気で創りたいと願う全ての人:あなたの力が、必要です!

ヒーロー⑦:安田 莉子さん (YOMY) – 絵本とAIの力で、子どもの「伝える力」を無限に引き出す!

「正解」のない時代を生きる、子どもたちのための新しい学び

最後のヒーローは、株式会社YOMYの安田莉子さん。彼女が取り組むのは、これからの時代を生きる子どもたちにとって、絶対に必要になる「伝える力」を育む、新しいオンラインスクールです。

「どうして?」から始まった挑戦

女性エンジニアの少なさに課題を感じ、「無意識な選択」を強いられる現状を変えたい、という想いから、彼女の挑戦は、始まりました。

YOMYのユニークなプログラム

知識を覚えるだけの勉強は、もうAIが得意な時代。じゃあ、人間にしかできないことって、なんだろう?それは、自分の頭で考え、自分の言葉で表現し、他の人と心を通わせること。YOMYは、その力を「絵本」と「対話」で育てます。

YOMYの授業は、とってもユニーク。少人数のクラスで、先生と一緒に絵本を読んだ後、みんなで感想を話し合います。

  • 「この主人公、どうしてこんなことしたんだろ?」
  • 「もし自分だったら、どうするかな?」

そこには、テストみたいな「正解」はありません。どんな意見も、先生は「面白いね!」「なるほどね!」って、優しく受け止めてくれる。だから、子どもたちは安心して、自分の心の中にある言葉を、どんどん外に出せるようになるんです。

さらに驚きなのが、その対話をAIが分析してくれること!発言の量や、使った言葉の種類、話の組み立て方まで、データで「見える化」してくれるから、パパやママは、子どもの成長を客観的に知ることができるんです。アナログな絵本の温かさと、最先端のAI技術の組み合わせが、最高にクール!

「伝える力」が育む、子どもたちの成長

プレゼンテーションでは、YOMYのプログラムを通じて、子どもたちが大きく成長する様子が紹介されました。人前で話すのが苦手だった子が、自信を持って自分の意見を発表できるようになったり、自分の考えを言葉にするのが苦手だった子が、積極的に対話に参加するようになったり。AIによる対話分析データは、そんな子どもたちの成長を客観的に示し、保護者からも喜びの声が多数寄せられているとのことです。

子どもたちのキラキラした笑顔、親御さんたちの嬉しそうな表情。それを見ているだけで、心が温かくなりました。

「自分の考えを、自分の言葉で伝える喜びを知ってほしい」。安田さんの優しい眼差しは、子どもたちの無限の可能性を、心から信じている証拠。YOMYで育った子どもたちが、未来の社会で、どんな素敵な対話を繰り広げてくれるのか。想像するだけで、ワクワクが止まりません!

安田さんとYOMYを応援しよう!

安田さんは、こんな仲間を探しています!

  • YOMYのプログラムに興味がある保護者の方:お子さんの「伝える力」を、一緒に育みませんか?
  • 幼児教育に関わる園や自治体の方:新しい教育の形を、一緒に創りましょう。
  • AIや教育の分野で、YOMYと協力したい方:子どもたちの未来のために、力を貸してください!

さあ、次はあなたの番!ヒーローたちを応援しよう!

7人のヒーローたちの物語、いかがでしたか?

アフリカの若者の未来を創る人、植物の力で地球の食卓を守る人、国境を越えて子どもたちの心を繋ぐ人、身近なエコ活動を広める人、情報格差をなくすために奔走する人、目に見えない「信用」を創り出す人、そして、子どもたちの「伝える力」を育む人…。

彼らが挑む課題は、どれも大きくて、複雑で、簡単なものなんて一つもありません。でも、彼らは決して諦めない。自分の目で見た現実から、目をそらさない。そして、「どうせ無理」なんて、絶対に言わない。その姿は、本当に、本当に、かっこよかった。

この日、会場は、ただのイベント会場ではありませんでした。登壇者も、審査員も、観客も、みんなが「もっと良い世界を創りたい」という同じ想いを共有する、巨大なエネルギーの渦のようでした。

そして、イベントのクライマックス、授賞式。緊張と期待が入り混じった空気の中、次々と賞が発表されました。

AWS女性社会起業家賞は、角田弥央さんのDarajapanが受賞!タンザニアでの挑戦、そして女性としてのリーダーシップが高く評価されました。彼女の笑顔は、まるで太陽のように輝いていました。

そして、最優秀賞(グランプリ)は、小林領司さんのHAKKI GROUPが獲得!「信用を創り出す」という、誰も思いつかなかった発想と、その実現力、そして世界へのインパクトが、審査員たちを圧倒しました。彼がトロフィーを掲げた瞬間、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれました。

プレゼンの合間には、ヒーロー同士が「あなたの技術、私の国でも使えるかも!」「今度、ぜひ協力しよう!」なんて、熱く語り合う姿も見られました。国や分野を超えて、彼らの挑戦が繋がり始めている。その光景を見て、確信しました。

ああ、未来は、決して暗いだけじゃない。こんなにも熱くて、優しい心を持った人たちが、世界中で、今この瞬間も、戦ってくれているんだ、と。

この記事を読んで、あなたの心にも、小さな火が灯ったのではないでしょうか。「何かしたい」「応援したい」そんな気持ちが、少しでも湧き上がってきたなら、まずは、彼らのことを、もっと知ってみてください。彼らの会社のウェブサイトを訪れたり、SNSをフォローしたり。そして、もし共感したら、彼らの製品やサービスを使ってみたり、活動に寄付をしてみたり。私たちにできる応援の形は、きっとたくさんあるはずです。

ヒーローは、特別な人だけがなるものじゃない。彼らだって、元は私たちと同じ、普通の人だったはず。でも、目の前の問題から目をそらさず、一歩を踏み出した。その勇気が、彼らをヒーローにしたのです。

世界を変えるのは、いつだって、誰かの一歩から。さあ、あなたも、今日からできる「一歩」を、踏み出してみませんか?

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この記事を書いた人

fujiwara ライター

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