
「レクサスカードって、レクサスオーナーなら絶対に持つべきなの?」 「ステータスは感じるけど、年会費22,000円は高くない?」
レクサスオーナーになると、誰もが一度は手にすることを検討するレクサスカード。その洗練されたデザインと、レクサスオーナーズデスクをはじめとする特別なサービスは魅力的です。
しかし、その一方で、「正直、デメリットしかない」「普通のカードで十分」という声があるのも事実です。高額な年会費に見合うだけの価値はあるのでしょうか?
この記事では、レクサスカードの7つのデメリットに焦点を当て、その真偽を徹底的に検証します。新車購入時の利用限度額の壁から、レクサス売却後のカードの扱い、そして意外と知られていないプライオリティ・パスの有無まで、専門家が忖度なく解説。
これを読めば、レクサスカードがあなたのライフスタイルと本当に合っているのか、納得して判断できるでしょう。
目次
レクサスカードとは?なぜ「デメリット」が気になるのか?
レクサスカードは、レクサスオーナーにのみ入会が許される、特別なクレジットカードです。
レクサスオーナーズカードという名称でも知られ、レクサスオーナーズデスクをはじめとする専用サービスや、レクサス販売店でのポイント優待など、レクサスオーナーのカーライフを豊かにするための特典が付帯しています。
しかし、その高いステータス性や特別な特典の裏側には、見過ごされがちなデメリットも存在します。特に、年会費が22,000円(税込)と高額であるため、「この年会費を払ってまで持つ価値があるのか?」という疑問が生まれるのは当然のことです。
この記事では、単なる表面的なメリットだけでなく、深く掘り下げたデメリットを明らかにすることで、レクサスカードの本質的な価値を判断する材料を提供します。
基本情報早見表:レクサスカード
まずは、レクサスカード(ゴールド)の基本情報を確認しましょう。

公式サイト | 公式サイトを見てみる |
年会費 | 22,000円(税込) |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
ポイント還元率 | 1.0%(通常利用) |
主な特典 | レクサスオーナーズデスク、ロードサービス、レクサス販売店でのポイント優待 |
家族カード | 1枚につき11,000円(税込) |
ETCカード | 年会費無料 |
付帯保険 | 最高1億円(海外・国内旅行傷害保険、利用付帯) |
評判・口コミ:レクサスオーナーのリアルな声
実際にレクサスカードを利用しているオーナーたちは、どのように感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミ、両方からリアルな声を見ていきましょう。
良い口コミ
口コミ1:「レクサスオーナーとしてのアイデンティティ」
「レクサスを所有していることの証として、このカードを持っています。デザインもシンプルで洗練されているし、お店で出すと『レクサスオーナーさんですね』と言われることも。自己満足かもしれませんが、とても気分がいいです。」
口コミ2:「ディーラーでのサービスがスムーズに」
「ディーラーでオイル交換や車検の支払いをする際にこのカードを使うと、ポイントも貯まるし、何より手続きがスムーズに進みます。オーナーズデスクも緊急時に頼りになるので、お守り代わりに持っています。」
口コミ3:「ポイント還元率の高さ」
「通常利用でも1.0%の還元率があるのは嬉しいですね。レクサス販売店で使えばさらにポイントが貯まるので、メンテナンス代やオプション品購入に充てています。年会費は高いけど、ポイントで十分元が取れている感覚です。」
悪い口コミ
口コミ1:「特典が思っていたより少ない…」
「年会費22,000円の割に、付帯サービスが物足りないと感じました。他社のゴールドカードやプラチナカードに比べて、空港ラウンジのサービスも限定的だし、旅行保険も利用付帯。正直、普通のカードで十分かな…。」
口コミ2:「新車購入で限度額の壁」
「新車購入時の決済で使おうと思ったら、利用限度額が全然足りませんでした。結局、一部しかカードで払えず、残りは振込に。高額決済で特典を期待していたのに、肩透かしを食らった感じです。」
口コミ3:「車を売却したら特典が意味をなさない」
「レクサスを売却したので、カードの存在意義がなくなりました。レクサス販売店でのポイント優待も、オーナーズデスクも使えない。年会費だけを払い続けるのは無駄だと感じて解約しました。」
徹底分析:レクサスカードの7つのデメリット
レクサスカードの評判から見えてきた、具体的なデメリットを一つひとつ深掘りして解説します。
デメリット1:年会費の高さと特典のバランス
年会費22,000円は、一般的なゴールドカード(年会費1万円前後)と比較して高額です。
同じ価格帯の他社カード、例えばJCBプラチナ(年会費27,500円)や三井住友カード ゴールド(NL)(年間100万円利用で永年無料)と比較すると、特典内容のバランスに疑問符がつきます。
- JCBプラチナ: コンシェルジュサービス、プライオリティ・パス(スタンダード会員)、高級ホテル・レストラン優待など、より幅広い特典が付帯。
- 三井住友カード ゴールド(NL): 年会費が実質無料になる条件があり、特定の店舗で高いポイント還元率を誇る。
レクサスカードは、これらのカードに比べて、レクサス関連の特典に特化しているため、レクサスオーナー以外の人にはメリットがほぼありません。
デメリット2:利用限度額の壁と新車購入
レクサスカードを**「新車購入の決済で使いたい!」**と考える人は多いでしょう。しかし、ここに大きな落とし穴があります。
- 利用限度額の壁: 新車購入は数百万円〜1,000万円以上になりますが、カードの利用限度額は多くの場合、数百万円程度です。
- 決済金額の制約: ディーラーによっては、カード決済できる金額に上限を設けている場合があります。全額をカードで支払えるケースは稀です。
期待していた高額決済によるポイント獲得ができない、という事態は、多くのレクサスオーナーが経験するデメリットです。
デメリット3:レクサス売却後のカード継続問題
レクサスカードは、レクサスオーナーであることを前提としたカードです。そのため、レクサスを売却すると、カードの継続に支障が出る可能性があります。
- カード継続の可否: カード会社の判断によりますが、レクサスオーナーでなくなった時点で、継続利用が難しくなることがあります。
- 特典の無効化: カードを継続できたとしても、レクサスオーナーズデスクやレクサス販売店でのポイント優待など、レクサス関連の特典は事実上無効になります。
レクサス売却後、このカードはただ高い年会費を払い続けるだけの「普通のクレジットカード」になってしまうのです。
デメリット4:家族カードの年会費
家族カードの年会費は1枚あたり11,000円と、本会員の半額に設定されています。
しかし、これも他社のカードと比較すると、高額と言わざるを得ません。
- 他社の家族カード: 多くのクレジットカードが家族カードを無料で提供しています。
- レクサスカードの家族カード: 家族もレクサスオーナーズデスクを利用できますが、それ以外の特典は限定的です。
家族カードのコストパフォーマンスは、他社カードに比べて低いと言えるでしょう。
デメリット5:プライオリティ・パスは付帯しない
レクサスカードには、プライオリティ・パスが付帯しません。
- プライオリティ・パスとは: 世界中の空港ラウンジが利用できるサービスで、多くのプラチナカードに付帯しています。
年会費22,000円という価格帯でありながら、この特典がないことは、海外旅行や出張を頻繁にする人には大きなデメリットです。レクサスカードは、国内での利用を主眼に置いていることがわかります。
デメリット6:ポイントの使い道が限定的
レクサスカードで貯まるポイントは、レクサス販売店での利用やレクサスオリジナルグッズへの交換など、使い道が限定的です。
- 現金化・他社ポイントへの移行: 貯まったポイントを現金に換金したり、他のクレジットカードのようにマイルや他社ポイントに交換することはできません。
ポイントの自由度を重視する人には不向きなカードです。
デメリット7:海外旅行保険は「利用付帯」
レクサスカードに付帯する最高1億円の海外旅行保険は、利用付帯です。
- 利用付帯とは: 旅費(航空券やホテル代)をこのカードで支払った場合にのみ、保険が適用される仕組みです。
- 自動付帯との違い: 他社のプラチナカードには、カードを保有しているだけで保険が適用される自動付帯のものが多く、安心感が異なります。
徹底検証:デメリットを上回るメリットはあるのか?
ここまでデメリットばかりを解説しましたが、もちろんレクサスカードにもメリットはあります。これらのメリットが、デメリットを上回るかどうかを判断することが重要です。
メリット1:レクサスオーナーならではの特典
レクサスカードの最大の強みは、レクサスオーナーに特化した特典です。
- レクサスオーナーズデスク: 24時間365日対応のコンシェルジュサービス。レストランの予約や、急なトラブル時のロードサービス手配など、レクサスライフをサポートしてくれます。
- レクサスケアリングサービス: 全国で利用できるロードサービス。万が一のトラブル時にも安心です。
- レクサスカード会員限定の優待: 各地のホテルやレストラン、レジャー施設などで特別な優待を受けられます。
メリット2:ポイント還元率の高さ
- 通常利用で1.0%還元: 通常のクレジットカードとしては高水準です。
- レクサス販売店でさらに優遇: レクサス販売店での利用で、通常ポイントに加えて特別ポイントが付与されます。
メリット3:ステータス性
レクサスカードは、単なる決済手段を超え、レクサスオーナーとしてのアイデンティティを象徴するカードです。
レクサスディーラーの担当者との会話がスムーズになったり、カードを提示することで特別な対応を受けられたりすることもあり、ステータスを重視する人にとっては大きなメリットとなります。
他社カードとの比較:レクサスカードは賢い選択か?
レクサスカードがあなたのライフスタイルに合うかどうかを判断するために、他社の人気カードと比較してみましょう。
- 三井住友カード ゴールド(NL)
- 特徴: 年会費は5,500円(税込)ですが、年間100万円利用で翌年以降永年無料になります。
- 比較: 年会費を払いたくない、ポイントを効率的に貯めたい人には三井住友カードが最適。レクサス関連の特典はありませんが、コンビニや飲食店でのポイント還元率が高く、実用性で優れています。
- JCBザ・クラス
- 特徴: 年会費55,000円(税込)。完全招待制のブラックカード。
- 比較: レクサスカードよりも年会費は高額ですが、コンシェルジュサービスやプライオリティ・パス(最上位会員)など、圧倒的に手厚いサービスが付帯します。ステータス性を求めるなら、こちらの方が上です。
- セゾン・アメックス・プラチナ
- 特徴: 年会費22,000円(税込)。空港ラウンジやプライオリティ・パス(スタンダード会員)、高級ホテル優待などが充実。
- 比較: 年会費がレクサスカードと同額ですが、旅行やホテル、空港サービスを重視する人にはセゾン・アメックス・プラチナが断然有利です。
「レクサス売却後」の選択肢
レクサスカードを持つ上で、レクサスを売却するタイミングは非常に重要です。
- カードを解約すべきか?
- レクサスオーナーとしての特典(オーナーズデスク、販売店優待など)は利用できなくなるため、高額な年会費を払い続けるメリットはほぼありません。
- 多くの人は、このタイミングで解約するか、他のカードに乗り換えます。
- 他社カードに乗り換える場合のベストな選択肢
- ポイント重視: 三井住友カード ゴールド(NL)や楽天ゴールドカードなど、年会費が安く、ポイント還元率が高いカードに乗り換える。
- ステータス重視: 資産状況や利用実績に自信があれば、JCBザ・クラスやアメックス・プラチナなど、より上質なカードを目指す。
- 売却後もカードを継続するメリット
- 過去の利用実績が評価され、将来的にトヨタの最上位カードである「トヨタファイナンス プレミアカード」のインビテーションが届く可能性がある、という声も一部にあります。
Q&A:よくある質問と回答
Q1. 新車購入でいくらまで決済できる?
A. ディーラーによって異なりますが、数十万円〜100万円程度が一般的です。全額をカード決済できるケースはほとんどありません。
Q2. プライオリティ・パスは有料でも付けられる?
A. レクサスカードにプライオリティ・パスを有料で追加することはできません。
Q3. レクサスオーナーなら誰でも作れる?
A. レクサスオーナーであることは前提条件ですが、一般的なクレジットカードと同様に、審査があります。
Q4. ETCカードは無料?
A. はい、ETCカードの年会費は永年無料です。
まとめ:レクサスカードは「コスパが悪い」のか?
結論として、レクサスカードは**「コスパが悪い」**と感じる人が多いのは事実です。
年会費22,000円は、他社のプラチナカード級の価格帯でありながら、特典はレクサス関連に特化しているため、万人に向けたメリットは少ないと言わざるを得ません。
しかし、これは「価値がない」ということではありません。
- レクサスカードが真価を発揮する人:
- レクサスオーナーとしてのステータスを重視する人
- レクサスオーナーズデスクや販売店での優待を頻繁に利用する人
- ポイントをレクサス関連のサービスに集中させたい人
これらのニーズが明確な人にとっては、年会費を払う価値は十分にあります。
レクサスカードの最大のデメリットは、**「レクサスオーナーという特定のコミュニティを離れた瞬間に、その価値のほとんどを失う」**ことでしょう。
あなたのライフスタイルや価値観を客観的に見つめ直し、レクサスカードが本当にあなたのカーライフを豊かにしてくれるかどうか、じっくりと検討してみてください。
この記事を書いた人

kaitooru ライター