
「光脱毛をするとがんになる可能性がある?」「医療脱毛の副作用が心配…」これから医療脱毛を受ける場合、副作用に対して不安を抱くこともあるかと思います。そのような方に向けて、脱毛の副作用について徹底解説。医療脱毛の副作用にはいくつか種類がありますが、正しい医学的知識を理解し、事前にリスクを把握しておくと対策が可能です。
目次
脱毛ごとの副作用代表例とは
脱毛は大きく分けて「医療レーザー脱毛」「光脱毛」「ニードル脱毛」の3種類が存在します。まずは、脱毛の種類ごとの代表的な副作用についてチェックしていきましょう。
医療レーザー脱毛の副作用
- 赤み・ヒリヒリ感・かゆみ
- やけど・炎症
- 硬毛化(こうもうか)
- 毛嚢炎(もうのうえん)
- 乾燥
医療レーザー脱毛は比較的安全性の高い施術とされていますが、副作用やリスクがゼロではありません。医療レーザー脱毛の主な副作用は以下の通りです。
【赤み・ヒリヒリ感・かゆみ】
脱毛直後から数時間〜数日間、照射部位に赤みやヒリヒリ感、かゆみが生じることがあります。多くは軽度で、数日以内に治まるケースがほとんどです。
【やけど・炎症】
レーザーの熱によってまれに軽いやけどや炎症が起こるケースがあります。特に皮膚が薄い部位や毛が濃い部位はリスクが高くなります。やけどや炎症が起きた場合は、クリニックで薬を処方してもらいましょう。
【硬毛化(こうもうか)】
ごくまれに、脱毛後に毛が太く濃くなる「硬毛化」という現象が起こる場合もあります。特に産毛が多い顔や背中などで発生しやすいとされています。
【毛嚢炎(もうのうえん)】
脱毛部位にニキビのようなブツブツができることがあり、これは毛穴に細菌が感染して起こる「毛嚢炎」です。デリケートゾーンやワキ、背中など皮脂腺の多い部位で発症しやすいですが、通常は自然に治まります。
【乾燥】
脱毛後の肌は乾燥しやすくなります。保湿ケアを怠ると、やけどや炎症のリスクが高まるため、しっかりと保湿することが重要です。
医療レーザー脱毛は安全性が高いものの、「赤み・やけど・硬毛化・毛嚢炎・乾燥」などの副作用が起こる可能性があります。ほとんどは一時的で軽度ですが、万一異常が続く場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。
光脱毛の副作用
- 赤み・腫れ
- やけど
- かゆみ・乾燥
- 毛嚢炎(もうのうえん)
- 硬毛化・増毛化
- 色素沈着・シミ
光脱毛は医療レーザー脱毛に比べて肌への刺激が穏やかですが、副作用やトラブルが起こる可能性もあります。光脱毛の主な副作用は以下の通りです。
【赤み・腫れ】
照射後、脱毛部位に赤みや腫れが生じる場合があります。多くは数時間~数日で自然に治まります。
【やけど】
肌質や日焼けの有無によっては、やけどが起こるケースがあります。特に日焼けした肌や色黒の方はリスクが高まります。
【かゆみ・乾燥】
照射後は皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみを感じる場合があります。保湿ケアが重要です。
【毛嚢炎(もうのうえん)】
毛穴に細菌が入り込み、ニキビのようなブツブツや炎症が起こることがあります。通常は軽度で自然に治ります。
【硬毛化・増毛化】
ごくまれに、脱毛後に毛が太く濃くなる「硬毛化」や毛が増える「増毛化」が起こる場合があります。特に産毛が多い部位で見られます。
【色素沈着・シミ】
過度な刺激ややけどが原因で、色素沈着やシミが残ることがあります。
光脱毛は比較的リスクが少なく肌に優しい方法ですが、「赤み・やけど・かゆみ・毛嚢炎・硬毛化・色素沈着」などの副作用が起きる可能性があります。多くの場合は一時的で軽度ですが、異常が続く場合は早めに施術サロンや医療機関に相談しましょう。
ニードル脱毛の副作用
- 赤み・腫れ・むくみ
- 痛み
- かゆみ
- 毛嚢炎(もうのうえん)
- 内出血・アザ
- やけど・色素沈着
- 傷跡・瘢痕
ニードル脱毛は高い脱毛効果が得られる一方で、他の脱毛方法と比べて副作用が出やすい傾向があります。主な副作用は以下の通りです。
【赤み・腫れ・むくみ】
施術直後から毛穴やその周辺に赤みや腫れ、むくみが生じることが多いです。通常は2〜3日、長い場合は10日程度続くことがあります。
【痛み】
針を毛穴に刺し電流を流すため、施術中は「チクッ」「ピリッ」とした痛みを感じやすいです。部位や個人差がありますが、他の脱毛方法より強い痛みを伴う場合が多いです。
【かゆみ】
炎症に伴い一時的なかゆみが出る場合がありますが、通常は数日で治ります。
【毛嚢炎(もうのうえん)】
毛穴に細菌が入ることで、ニキビのようなブツブツや炎症が生じることがあります。多くは自然に治りますが、症状が強い場合は医療機関での処置が必要です。
【内出血・アザ】
針が毛細血管や神経に当たると、内出血やアザ、ピリピリ感が出る場合があります。
【やけど・色素沈着】
電流の強さや施術者の技術によっては、やけどや色素沈着が起こることがあります。これらはまれですが、治るまで時間がかかることもあります。
【傷跡・瘢痕】
ごくまれに、強い炎症ややけどが原因で色素沈着や瘢痕(傷跡)が残るケースがあります。
ニードル脱毛は「赤み・腫れ・痛み・毛嚢炎」などの副作用が比較的起こりやすい脱毛方法です。多くは一時的ですが、まれにやけどや色素沈着、傷跡が残るおそれもあるため、実績のある医療機関での施術を推奨します。
医療レーザー脱毛と光脱毛どっちが副作用リスク高い?
医療レーザー脱毛と光脱毛はどちらも副作用リスクがありますが、医療レーザー脱毛の方が副作用リスクは高いと言えます。
医療レーザー脱毛は出力が高く、短期間で高い脱毛効果を得られる反面、やけどや強い赤み、腫れ、痛みなどの皮膚トラブルが起こる可能性が光脱毛より高くなります。
一方、光脱毛は出力が弱く肌への刺激が少ないため、赤みやかゆみ、軽度のやけどなど副作用は起こり得るものの、重篤なトラブルは比較的少ない傾向です。
ただし、どちらも適切な施術とアフターケアを行えば多くは一時的で軽度に収まります。敏感肌や肌トラブルが心配な方は、リスクの低い光脱毛を選ぶか、医療機関で十分な説明を受けてから施術を受けることが大切です。
脱毛に関する医学的根拠のない副作用に注意
脱毛の副作用については、インターネット上で医学的根拠のない情報や誇張されたリスクが出回っているため、惑わされないよう注意が必要です。
ここからは、脱毛の副作用に関する噂の真相に迫ります。
脱毛で不妊になるって本当?
脱毛によって不妊になるという医学的根拠はありません。
医療レーザー脱毛や光脱毛で使われるレーザーやフラッシュ光は、皮膚表面から毛根や毛包のメラニン色素にのみ作用する仕組みであり、子宮や卵巣などの生殖器にまで到達したり、影響を及ぼしたりすることはありません。
特にVIO脱毛についても、子宮に影響することはないと専門クリニックでも明言されています。
一方、妊娠中や不妊治療中の施術は、ホルモンバランスの変化や肌トラブルのリスクが高まるため、避けるべきとされていますが、不妊の原因になるわけではありません。
したがって、「脱毛で不妊になる」という噂は科学的根拠がなく、正しい情報をもとに判断することが大切です。
全身脱毛による免疫力が低下すると噂も
全身脱毛によって免疫力が低下するという医学的根拠はありません。
医療レーザー脱毛や光脱毛で使用されるレーザーやフラッシュ光は、皮膚の表面や毛根にのみ作用し、体の免疫システムや内臓、全身の健康状態に悪影響を及ぼすことはないとされています。
一方で、「全身脱毛症」という病気は、自己免疫異常によって自分の毛根が攻撃されることで全身の毛が抜ける疾患です。この場合は「免疫異常が原因で脱毛が起きる」のであり、「脱毛によって免疫力が低下する」のとは逆の関係です。
インターネット上では「全身脱毛で免疫力が落ちる」といった誤った情報も見受けられますが、医学的には脱毛施術が免疫力を低下させることはありません。脱毛による副作用は主に肌の赤みやヒリヒリ感、やけど、毛嚢炎など皮膚表面のトラブルに限定されます。
したがって、全身脱毛によって免疫力が低下する心配は不要です。
脱毛で毛が濃くなることもある?
脱毛によって毛が濃くなることは「硬毛化」や「増毛化」と呼ばれる現象として、実際に報告されています。これは、医療脱毛や光脱毛などでごく稀に起こる副作用で、脱毛後に本来減るはずの毛が逆に太く濃くなったり、増えたように見えることがあります。
硬毛化は特に産毛や細い毛が多い部位(背中、二の腕、顔など)で起こりやすいとされ、照射時の熱エネルギーが毛根を十分に破壊できなかった場合に、逆に毛根が活性化してしまうのが原因と考えられています。
ただし、発生頻度は非常に低く、明確な原因はまだ解明されていません。
このような症状が出た場合も、再度適切な方法で脱毛を行うことで改善するケースが多いとされています。
脱毛の副作用が出たらどうする?正しい対処法について紹介
脱毛による副作用が出た場合は、施術を受けたクリニックやサロンに速やかに相談することが最も重要です。
やけどや毛嚢炎、強い赤み、腫れ、かゆみなどの症状が現れた場合、自己判断で市販薬を使ったり放置したりせず、専門家の指示を仰いでください。
クリニックやサロンでは、症状に応じて医療用の軟膏や抗生物質の処方、アフターケアの指導など適切な対応をしてくれます。
特にやけどや強い炎症の場合は早めの治療が必要です。また、硬毛化など施術後に毛が濃くなった場合も、追加照射や保証制度を用意しているクリニックが多いので、必ず相談しましょう。
脱毛後は一見トラブルがなくても、肌がダメージを受けている場合があるため、異常を感じたら早めに施術先へ連絡するのが安全な対処法です。
副作用の心配はいらない?安全な脱毛を行うためのポイント
安全な脱毛を行うためのポイントを知っておくと、副作用が発生する心配を軽減できます。ここからは、安全な脱毛を行うためのポイントをチェックしていきましょう。
施術前のポイント
- 日焼けを避ける
- 自己処理は電動シェーバーでやさしく
- 薬の服用や予防接種は避ける
- 体調不良や生理中は施術を避ける
- 事前カウンセリングをしっかり受ける
脱毛による副作用をできるだけ防ぐためには、施術前の準備や注意点をしっかり守ることが重要です。施術前の主なポイントは以下の通りです。
【日焼けを避ける】
日焼けした肌はやけどや炎症のリスクが高まります。施術前は1ヶ月前から日焼けをしないように心がけ、外出時は日焼け止めや帽子、長袖などで紫外線対策を徹底しましょう。
【自己処理は電動シェーバーでやさしく】
施術前の自己処理は、毛抜きやワックスは避け、電動シェーバーで剃るのが安全です。剃り残しがあるとやけどのリスクが高まるため、明るい場所で丁寧に処理しましょう。
【薬の服用や予防接種は避ける】
一部の薬(抗生物質、抗炎症薬、ビタミンA誘導体など)や予防接種は、肌トラブルや副作用のリスクを高めるため、施術前後は控えるか、必ず医師に相談しましょう。
【体調不良や生理中は施術を避ける】
体調が悪い時や生理中は肌が敏感になり、副作用が出やすくなります。無理せず日程を調整しましょう。
【事前カウンセリングをしっかり受ける】
施術リスクや注意点をしっかり説明してくれるクリニック・サロンを選び、疑問点は事前に確認しましょう。
施術中の確認ポイント
- 痛みや熱さをすぐに伝える
- 施術中の体勢や部位の動きに注意
- 保護メガネや目隠しの着用
脱毛施術中は、痛みや違和感は我慢せずすぐ伝えることや、施術者の指示に従うことが副作用のリスク低減につながります。施術中の主なポイントは以下の通りです。
【痛みや熱さをすぐに伝える】
施術中に「痛み」「熱さ」「違和感」を感じた場合は、我慢せずすぐにスタッフや施術者に伝えましょう。無理に続けるとやけどや炎症のリスクが高まります。
【施術中の体勢や部位の動きに注意】
施術者の指示に従い、無理な体勢や動きを避けることで、照射ムラや思わぬケガを防げます。
【保護メガネや目隠しの着用】
レーザーや光脱毛では目を守るために保護メガネや目隠しを必ず着用します。違和感があれば申し出ましょう。
施術後のポイント
- 十分な保湿を行う
- 日焼け対策を徹底する
- 当日は熱いお風呂やサウナは避ける
- 激しい運動や飲酒は控える
脱毛後は肌がデリケートな状態になっているため、適切なアフターケアを行うことで副作用のリスクを大幅に軽減できます。施術後の主なポイントは以下の通りです。
【十分な保湿を行う】
脱毛後の肌は乾燥しやすくバリア機能が低下しています。化粧水やクリーム、ローションなどでしっかり保湿し、肌のうるおいを保ちましょう。
【日焼け対策を徹底する】
脱毛後の肌は紫外線に敏感になり、日焼けによる炎症や色素沈着のリスクが高まります。外出時は日焼け止めや日傘、長袖などで紫外線対策をしっかり行いましょう。
【当日は熱いお風呂やサウナは避ける】
脱毛当日は体温上昇を避けるため、熱い湯船やサウナ、長時間の入浴は控え、ぬるめのシャワーで済ませましょう。
【激しい運動や飲酒は控える】
運動や飲酒は血行を促進し、赤みや炎症、かゆみが悪化することがあります。脱毛当日は避けましょう。
まとめ
脱毛の副作用はいくつかの種類がありますが、事前にリスクを知っておくと対策が可能です。
今回ご紹介したポイントを守ることで、脱毛後の副作用リスクを大きく減らし、健康で美しい肌を保つことができます。
この記事を書いた人

エレビスタ ライター
エレビスタは「もっと"もっとも"を作る」をミッションに掲げ、太陽光発電投資売買サービス「SOLSEL」の運営をはじめとする「エネルギー×Tech」事業や、アドテクノロジー・メディアなどを駆使したwebマーケティング事業を展開しています。
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