蓄熱式と熱破壊式の違いとは?結局どっちの脱毛がいいのか徹底比較!

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脱毛を始める際、「蓄熱式と熱破壊式、自分にはどっちが適している?」と迷う方も多いでしょう。この2つの方式は、産毛への効果や痛みの強さ、施術後の実感に差があります。蓄熱式と熱破壊式が持つ、それぞれの技術的な特徴やメリット・デメリットを比較しながら、自分に適した脱毛方法を見つけるためのポイントを解説します。近年では、両方を併用して、より効率よく脱毛を実現するケースも増えているため、その点も踏まえて検討するとよいでしょう。

蓄熱式と熱破壊式の脱毛は何が違う?それぞれの特徴についても解説

熱破壊式と蓄熱式は、いずれも医療脱毛や美容脱毛で使われる代表的な方法ですが、仕組みや効果の出方、向いている毛質などに違いがあります。

比較項目熱破壊式(ショット式)蓄熱式(SHR・バルジ式)
対象部位太く濃い毛(ワキ・VIO・ヒゲなど)産毛や細い毛(顔・背中など)
痛みの強さやや強い(輪ゴムで弾かれたような痛み)弱い(温かさを感じる程度)
照射温度高温(約60〜80℃)低温(約40〜50℃)
アプローチ方法毛根(毛母細胞・毛乳頭)を直接破壊発毛の司令部「バルジ領域」に蓄熱
効果の実感比較的早いゆるやかで回数を要する
肌への負担やや強い少ない

ここからは、両方式の特徴やアプローチの違いを分かりやすく解説します。

熱破壊式(熱破壊型・ショット式)とは

熱破壊式脱毛は、高温のレーザーを一瞬で照射し、毛母細胞や毛乳頭といった発毛組織を直接破壊して毛の再生を防ぐ方法です。

約60〜80℃の熱を与えることで、施術後1〜2週間ほどで毛が抜け始め、比較的早い段階で脱毛効果を実感しやすいのが特徴です。

太く濃い毛に適しており、ワキ・VIO・ヒゲなどに向いています。少ない施術回数で完了しやすいのも利点です。

ただし、照射時にはやや刺激があり、輪ゴムではじかれるような痛みを伴う場合もあります。

また、メラニンに反応する特性上、日焼け肌や産毛など色素が少ない毛には効果が薄く、やけどのリスクもあるため注意が必要です。

蓄熱式(SHR方式・バルジ式)とは

蓄熱式脱毛は、出力の弱い光やレーザーを繰り返し照射し、皮膚表面近くにある発毛の司令塔「バルジ領域」にじわじわと熱を伝える脱毛法です。

照射温度は40〜50℃と低く、刺激が少ないため、施術時の痛みや不快感もほとんどありません。

細い毛や産毛にも対応しやすく、肌への負担が少ないことから、敏感肌の方や顔・背中など皮膚の薄い部位にも向いています。

ただし、毛根ではなくバルジ領域にアプローチするため即効性には乏しく、効果を実感するには複数回の施術が必要です。

蓄熱式と熱破壊式それぞれのメリットを紹介

蓄熱式タイプと熱破壊式タイプは、いずれも異なる仕組みを持ち、期待できる効果や施術時の快適さにも差があります。

ここでは、蓄熱タイプと熱破壊タイプ、各方式のメリットをご紹介します。

蓄熱式のメリットとは

【主なメリット】

  • 施術中の痛みがほとんどなく、ストレスを感じにくい
  • 肌への刺激が少ないため、敏感肌の方にも適している
  • 日焼けした肌や色素が薄い毛にも対応可能
  • 産毛や細い毛にも効果を発揮しやすい
  • 毛周期に左右されにくく、柔軟に施術スケジュールを組める
  • 広い範囲も短時間で処理できる機器が多い

蓄熱式脱毛は、弱い光を何度も当てることで、毛の生成を指示する「バルジ領域」にじんわりと熱を届けて抑毛効果を発揮する方式です。

この方法の最大の特徴は、施術中の痛みが非常に少ないこと。温かみを感じる程度の刺激で済むため、脱毛初心者や痛みに敏感な方にも人気があります。

肌表面への負担が少ないため、赤みや炎症といった施術後の肌トラブルが起こりにくく、敏感肌の方も安心して利用できます。

蓄熱式はメラニン色素に強く依存しない仕組みによって、日焼け肌や色素が薄い産毛にも効果を発揮するのも注目ポイント。

ヒゲやワキのような太い毛に加えて、顔やうなじ、背中など、産毛が目立つ部位にも効果的です。

また、毛周期に関係なく施術できるのも大きな利点。従来の脱毛方式では成長期の毛にしか効果がありませんでしたが、蓄熱式なら毛の成長サイクルを気にせず施術スケジュールを組むことができます。

さらに、一度に広範囲をカバーできる機種も多いため、全身脱毛を短時間で終えたい人にも向いています。

快適さと柔軟性に優れた蓄熱式は、現代のライフスタイルに合った脱毛法といえるでしょう。

熱破壊式のメリットとは

【主なメリット】

  • 高い出力でしっかりと脱毛効果が得られる
  • 太くて濃い毛に対して優れた効果を発揮する
  • 少ない回数の施術でも効果を感じやすい
  • 医療機関で安心感のある施術が受けられる
  • 長期間にわたる抑毛効果が見込める

熱破壊式は、毛の根元にある「毛乳頭」や「毛母細胞」といった発毛の司令塔を、約60〜80℃という高温のレーザーで瞬時に破壊する方式です。

このメカニズムにより、脱毛効果が非常に高く、特にヒゲやVIO、ワキなど太くて濃い毛へのアプローチに優れています。

1回ごとの施術で強力に毛根へ働きかけるため、施術回数が少なくても、効果を感じやすい点が魅力です。

さらに、多くの熱破壊式脱毛は医療用機器を使用しており、医療従事者の管理のもとで施術を受けられることから、安全性と効果の両面で高い信頼を得ています。

特に、長期的な脱毛効果を求める人にとっては、熱破壊式は効率的かつ結果の出やすい選択肢です。

また、施術後すぐに毛が抜け落ちるなど、目に見える変化を早く実感できる点もポイント。即効性を重視する方にとっては、大きな満足感を得られるでしょう。

もちろん、照射出力が強い分、多少の痛みはあるものの、冷却機能のついた機器も多く、痛みを和らげる工夫が施されています。

熱破壊式は「とにかく早く効果を出したい」「毛が濃くて他の方式では効かなかった」といったニーズに応える力強い脱毛法です。

蓄熱式と熱破壊式それぞれのデメリットを紹介

蓄熱式タイプと熱破壊式タイプは、いずれも魅力がある一方で、注意すべきデメリットも存在します。ここからは、2つの脱毛方式における代表的な難点を取り上げます。

蓄熱式のデメリットとは

【主なデメリット】

  • 効果の実感には時間を要する
  • 脱毛が完了するまでの施術回数が多くなりがち
  • 剛毛や根元が深い毛には効果が出にくい

蓄熱式脱毛は、施術中の痛みが少なく、肌への刺激も抑えられるため、敏感肌や日焼けした肌の方にも選ばれやすい傾向があります。

ただし、熱破壊式と比べると施術後すぐに毛が抜け落ちる即効性は感じにくく、効果が現れるまで時間がかかるのが難点といえるでしょう。

また、照射エネルギーが弱いため、1回の施術で得られる効果は限定的で、目に見える変化を感じるまでに複数回の施術が必要です。

さらに、バルジ領域に作用するこの方式は、毛質や体質によって効果に差が出ることがあり、特に太く濃い毛には熱破壊式よりも効果が劣る場合があります。

そのため、毛のタイプや肌質に合わせて脱毛方法を選ぶことが重要です。

熱破壊式のデメリットとは

【主なデメリット】

  • 施術時に痛みを強く感じやすい
  • 肌への刺激が大きい
  • 日焼け肌や薄い色の毛には施術が適さない

熱破壊式は、強いパワーのレーザーを使って毛根の発毛組織を直接破壊するため、短い期間でしっかりとした脱毛効果が得られる施術法です。

一方で、いくつかのデメリットもあります。特に痛みの強さには注意が必要で、施術時に強い刺激を感じる方が多く、敏感肌の人には大きな負担となることがあります。

また、レーザーが高温で照射されるため、肌への刺激が大きいのも難点です。施術後に赤みが出たり、まれに軽度の火傷が起こったりする場合もあります。

加えて、この方式は黒色メラニンに対して強く反応する特性があるため、日焼けした肌や色素の薄い毛には十分な効果が得られず、施術を断られるケースも少なくありません。

安全かつ効果的に受けるためには、肌状態や毛質に応じた判断が必要です。

蓄熱式と熱破壊式どっちの方がいいの?それぞれにおすすめな人を解説

ここでは、蓄熱式と熱破壊式が、それぞれどんな方に向いているのか、その理由も含めて詳しくご紹介します。

蓄熱式脱毛がおすすめな人

蓄熱式タイプが適しているのは、以下のような特徴を持つ人です。

  • 痛みに弱い人
  • 産毛や色素の薄い毛を脱毛したい人
  • 日焼け肌の人
  • 敏感肌の人
  • 短期集中で脱毛したい人

それぞれの内容について、詳しく解説します。

痛みに弱い人

蓄熱式は、低いエネルギーの光を連続して当てながら、バルジ領域にゆっくりと熱を蓄積させる仕組みです。そのため、熱破壊式と比較して施術中の痛みが大幅に軽減されます。痛みに弱い方や脱毛が初めての方でも、安心して施術を受けやすいのが魅力です。

産毛や色素の薄い毛を脱毛したい人

蓄熱式は発毛指令を出す「バルジ領域」を狙うため、メラニンの量に影響されにくいのが特徴です。色素が薄い産毛や白髪にも効果が期待でき、顔や背中など産毛が目立つ部位の脱毛にも適しています。従来の熱破壊式では反応しづらかった細い毛にもアプローチできる点が強みです。

日焼け肌の人

蓄熱式はメラニン色素への依存度が低いため、日焼けした肌や色黒の方にも比較的安全に施術できます。肌色を問わず脱毛できるので、夏場に日焼けしやすい方やもともと色素が濃い方にもおすすめです。

敏感肌の人

出力が弱く、肌への負担が抑えられるため、敏感肌の方でもトラブルが起こりにくく、安心して施術を受けられます。肌荒れや赤みが心配な方でも、蓄熱式であれば、リスクを最小限にしつつ脱毛を進められます。

短期集中で脱毛したい人

蓄熱式は施術時の刺激や肌への負担が軽いため、短期間に複数回の施術を受けやすいのも利点です。仕事やイベントなどで早めに脱毛を完了させたい方にも適しています。

熱破壊式脱毛がおすすめな人

熱破壊式タイプがぴったりなのは、以下の項目に当てはまる人です。

  • しっかり効果を実感したい人
  • 太く濃い毛を脱毛したい人(ヒゲやすね毛)
  • 永久脱毛をしたい人
  • 毛の生えるスピードが比較的早い人

それぞれの内容について、詳しく解説します。

しっかり効果を実感したい人

熱破壊式脱毛は、パワフルなレーザーで毛根を直接処理するため、施術後すぐに毛が抜け落ちる実感を得やすいのが特徴です。短期間で目に見える変化を求める方や、しっかりとした脱毛効果を重視する方にとって、特に適した脱毛方法といえるでしょう。

太く濃い毛を脱毛したい人(ヒゲやすね毛)

熱破壊タイプは、メラニン色素に対して強く反応する特性があるため、ヒゲやすね毛のような太くて色の濃い毛に優れた脱毛効果を発揮します。しっかりとした脱毛を求める部位や、自己処理が面倒な剛毛に悩む方におすすめです。

永久脱毛をしたい人

熱破壊式脱毛は、発毛の根本となる毛乳頭や毛母細胞に直接ダメージを与えることで、長期間にわたる脱毛効果が期待できる方法とされています。長期的な脱毛や、再び毛が生えてくるリスクを減らしたい方は熱破壊式が適しています。

毛の生えるスピードが比較的早い人

毛の生えるスピードが早めの方には熱破壊式を推奨します。熱破壊式では、強いエネルギーを持つレーザーを照射し、毛根の発毛組織をしっかり破壊するため、施術後1〜2週間ほどで毛が抜け始め、短期間で脱毛効果を実感しやすいのが特徴です。毛の成長が早い方は、次の毛が生えてくるサイクルも短いため、効果が現れるまでの期間が短い熱破壊式を選ぶことで、効率よくムダ毛の悩みを解消できます。

蓄熱式と熱破壊式は併用可能?目的とメリットについて解説

蓄熱式と熱破壊式を組み合わせて施術することで、どちらか一方のみの場合よりも、より高い効果が得られるケースが多くなっています。

熱破壊式は、即効性を重視したい部位や、毛が太くて濃い箇所に向いており、一方の蓄熱式は、産毛の処理やデリケートな肌、痛みに敏感な方に適しています。

両方の長所を活かして使い分けることで、全身のムダ毛に対してバランスよくアプローチできるのが大きなメリットです。

また、肌の状態や部位ごとに最適な施術方法を選択できるため、脱毛効果の最大化や肌トラブルのリスク軽減にもつながります。

実際に、クリニックによっては両機種を導入し、患者の毛質や希望に合わせて柔軟に併用するプランを提供しているところもあります。

このように、目的や部位、肌質に応じて脱毛方式を賢く併用することで、より効率的かつ満足度の高い脱毛結果を得ることが可能です。

併用の目的とは

【併用する目的】

  • 部位ごとに最適な脱毛方式を選びたい
  • 肌の状態や毛質に合わせて効果的に脱毛したい
  • 痛みや肌トラブルを最小限に抑えたい

併用の目的は、一人ひとり異なる毛質や肌質に合わせて、より効率的かつ安全に脱毛効果を得ることにあります。

顔や背中のように産毛が多い部位には、刺激が少なく、細い毛にも効果を発揮しやすい蓄熱式が適しています。

一方で、ヒゲやVIOのような太くて濃い毛が気になる箇所には、短期間で変化を感じやすい熱破壊式を取り入れるのがおすすめです。

部位ごとに脱毛方式を使い分けることで、全身のムダ毛をより効率的にケアすることができます。

また、肌のコンディションが変化しやすい方や、日焼けなどで肌が一時的に敏感なときも、刺激の少ない方法を選べばトラブルを防げます。

痛みや施術後のダウンタイムを抑えたい方にとっても、併用は大きなメリットとなるでしょう。

こうした柔軟な使い分けによって、脱毛の仕上がりや安全面の向上が期待できます。

実際に行われている併用例を紹介

現在、多くのクリニックでは、利用者一人ひとりの毛質や肌の状態、脱毛に対する希望を考慮し、熱破壊式と蓄熱式を併用するケースが増えています。

どちらか一方の方式にこだわらず、それぞれの特性を活かして施術を進めることで、より高い効果と満足度が期待できるためです。

ここでは、よく採用されている代表的な3つの併用パターンをご紹介します。

部位ごとに使い分ける併用方法

最も一般的な方法が、施術部位によって方式を切り替えるスタイルです。部位によって毛の太さや濃さ、肌質が異なるため、それぞれに最適な方式を選ぶことで、効率的かつ効果的な脱毛が可能になります。

たとえば、ヒゲやVIOといった太く濃い毛が集中する部位には、毛根に直接アプローチする熱破壊式が好適です。この方式は、濃い毛への反応が良く、スピーディーな減毛効果が期待できます。

一方で、背中や顔、二の腕のような産毛や細い毛が目立つ部位には、肌にやさしく広範囲をカバーできる蓄熱式が活躍します。

部位ごとに適した方式を選ぶことで、全身脱毛の効率が上がり、施術回数の短縮にもつながるのが大きな利点と言えるでしょう。

施術回数に応じた併用方法

脱毛回数ごとに方式を変更する方法も効果的です。初回や毛がまだ濃い段階では、即効性に優れた熱破壊式を用いて毛量を一気に減らし、毛が細くなってきた中盤以降は、肌への負担が少ない蓄熱式に切り替えるパターンです。

この方法なら、序盤で高い効果を得つつ、後半は痛みや刺激を抑えながら仕上げができるというメリットがあります。

また、肌の状態やその日の体調に合わせて柔軟に対応できるため、肌トラブルの予防にもつながります。

特に、全身脱毛など長期間にわたる施術を希望する人にとっては、非常に理にかなった選択肢と言えるでしょう。

肌の状態によって使い分ける併用方法

肌のコンディションによって脱毛方式を選ぶ併用方法もあります。たとえば、日焼けしているときや肌が敏感な時期には、蓄熱式を選んでリスクを回避。肌の状態が安定しているときには、効果重視で熱破壊式を取り入れるといったように、都度最適な方法を選択するのです。

この方式は、肌トラブルを避けたい方や、季節の変化・体調によって肌質が揺らぎやすい方にぴったり。無理なく継続できるうえ、安全性を高めながらしっかり脱毛効果も期待できる点が大きな魅力です。

まとめ

蓄熱式と熱破壊式は、いずれも異なる特性があり、一概に優劣をつけることはできません。

適した方式は、毛質や脱毛の目的によって変わります。

痛みに弱い方や産毛を減らしたい場合は蓄熱式、早期に効果を求める方や濃い毛の処理を重視するなら熱破壊式に注目してみてください。

最近では、両方を組み合わせて効率的に進める併用施術も増えています。部位や肌の状態、施術のタイミングに応じて使い分けることで、より高い効果と快適さが期待できるでしょう。

自分に合った脱毛方式を見極めることが、理想の仕上がりへの近道です。

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この記事を書いた人

エレビスタ ライター

エレビスタは「もっと"もっとも"を作る」をミッションに掲げ、太陽光発電投資売買サービス「SOLSEL」の運営をはじめとする「エネルギー×Tech」事業や、アドテクノロジー・メディアなどを駆使したwebマーケティング事業を展開しています。

エレビスタは「もっと"もっとも"を作る」をミッションに掲げ、太陽光発電投資売買サービス「SOLSEL」の運営をはじめとする「エネルギー×Tech」事業や、アドテクノロジー・メディアなどを駆使したwebマーケティング事業を展開しています。

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