「マネーフォワードビジネスカードって本当に便利なの?」「審査は厳しくない?」「デメリットはないの?」
マネーフォワードビジネスカードの導入を検討しているものの、このような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マネーフォワードビジネスカードの評判を、利用者からのリアルな口コミをもとに徹底分析します。メリットだけでなく、「使えない」「限度額が低い」といったネガティブな評判の真相や、審査のポイントまで、専門家が詳しく解説。ビジネスカード選びに失敗しないための情報をすべて詰め込みました。
これを読めば、マネーフォワードビジネスカードがあなたのビジネスに本当に役立つかどうかが明確にわかります。
目次
マネーフォワードビジネスカードとは?

公式サイト | 公式サイトを見てみる |
年会費 | 永年無料 |
国際ブランド | Visa、JCB、Mastercard |
ポイント還元率 | 1%(基本)~3%(特定条件) |
ポイントの使い道 | マネーフォワードクラウド利用料への充当、Amazonギフト券、他社ポイントなど |
審査対象 | 個人事業主、法人 |
発行スピード | 最短4営業日(審査完了後) |
利用限度額 | 5万円〜1,000万円(審査により決定) |
ETCカード | 発行可能(年会費無料) |
付帯サービス | マネーフォワードクラウド利用料割引、クラウドサービスの優待特典など |
決済方法 | 一回払い、分割払い、リボ払い |
マネーフォワードビジネスカードは、株式会社マネーフォワードフィナンシャルが発行する、中小企業や個人事業主向けのビジネスカードです。
「マネーフォワードクラウド」という、クラウド会計・経費精算サービスと圧倒的な連携力を持つことが最大の特徴。これにより、面倒な経費精算や会計業務を劇的に効率化できると、多くの事業主から注目を集めています。
このカードは、単なる決済手段ではなく、ビジネスのバックオフィス業務を効率化するためのツールとして設計されているのです。
評判・口コミ:利用者のリアルな声
実際にマネーフォワードビジネスカードを使っているユーザーは、どのような感想を持っているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミ、両方を見ていきましょう。
良い口コミ
口コミ1:「経理作業がマジで楽になった!」
「マネーフォワードクラウド会計を使っていたので、迷わずこのカードを申し込みました。連携設定をしたら、もう手作業での入力はほぼゼロ。決済データが自動で取り込まれて、科目の候補も自動で表示されるので、あとは確認するだけ。これが本当に時短につながっています。確定申告の時期のストレスが激減しました。」(サービス業・個人事業主)
口コミ2:「ポイント還元率が高いのが嬉しい」
「年会費無料なのに、ポイント還元率が1%というのはすごい。しかもマネーフォワードクラウドの利用料に充当できるのが最高。普段の仕入れや広告費の支払いをこのカードに集中させているので、どんどんポイントが貯まります。実質的にサービス利用料が安くなっているようなものです。」(EC事業・法人)
口コミ3:「発行スピードが速くて助かった」
「急ぎで事業用のクレジットカードが必要になり、申し込みました。審査もスムーズで、申し込みから1週間かからずにカードが届いたのには驚きました。急な出費にも対応できたので、本当に助かりました。」(コンサルタント・個人事業主)
悪い口コミ
口コミ1:「決済ができなくて使えないときがあった」
「稀に決済が通らないことがありました。原因は不明ですが、利用したいタイミングで使えないと困ります。結局、他のカードも持ち歩くようにしています。ただ、これは他のビジネスカードでも起こりうることだと思います。」(デザイン業・個人事業主)
口コミ2:「最初の限度額が低かった…」
「事業を始めたばかりで申し込んだので、初回の限度額が10万円と低く設定されました。大きな仕入れに使いたかったので、少し物足りなく感じました。ただ、利用実績を積めば増額できると聞いて、今はこまめに使って実績を積んでいるところです。」(飲食店経営・法人)
口コミ3:「審査が不安だった」
「事業を立ち上げたばかりで、まだ売上も安定していなかったので、審査に通るか不安でした。結果的には通ったのですが、もし落ちたらどうしよう…とハラハラしました。特に個人事業主は、事業の実績がないと厳しいのかなという印象です。」(Web制作・個人事業主)
徹底分析:マネーフォワードビジネスカードのメリット・デメリット
利用者のリアルな声から見えてきた、マネーフォワードビジネスカードの具体的なメリットとデメリットを、さらに深掘りして解説します。
メリット:利用する価値がある5つの理由
1. 経理業務を劇的に効率化する「マネーフォワードクラウド」との連携力
これが、マネーフォワードビジネスカードの最大のメリットです。
多くのビジネスカードは、決済データをCSVでダウンロードし、会計ソフトに取り込む必要があります。しかし、マネーフォワードビジネスカードなら、決済情報がリアルタイムで「マネーフォワードクラウド会計」や「マネーフォワードクラウド確定申告」に自動連携されます。
これにより、以下のような作業が自動化され、経理業務が大幅に削減されます。
- 自動仕訳: 決済データが取り込まれると、AIが勘定科目を自動で推測し、仕訳を提案してくれます。
- 経費精算の簡略化: 従業員が立て替えた経費も、カード利用履歴と紐づけて簡単に精算できます。
- リアルタイムのキャッシュフロー把握: いつ、何に、いくら使ったかが一目でわかるため、経営判断が迅速に行えます。
「経費精算の手間をなくしたい」「毎月の会計処理が面倒」と感じている方にとって、これほど強力なツールはありません。
2. 年会費無料なのに高いポイント還元率
マネーフォワードビジネスカードは、年会費が永年無料です。にもかかわらず、基本のポイント還元率は1%と、他社の有料カードにも引けを取らない高還元率を誇ります。
さらに、特定の条件下では還元率がアップするキャンペーンも定期的に開催されています。
貯まったポイントは、マネーフォワードクラウドの利用料に充当できるのが大きな魅力。クラウドサービスを継続的に利用している事業者にとっては、実質的なコスト削減につながります。
3. スピーディーな発行が可能
「急ぎで事業用のカードが必要になった」という場合でも安心です。マネーフォワードビジネスカードは、オンラインで申し込みが完結し、審査完了から最短4営業日でカードが発行されます。
特に、設立間もない法人や個人事業主は、他の銀行系カードの審査に時間がかかったり、そもそも審査が厳しかったりすることが多いですが、このカードなら比較的スピーディーに手に入れることが可能です。
4. 設立直後の法人・個人事業主でも作りやすい
マネーフォワードビジネスカードは、設立間もない法人や事業実績がまだ少ない個人事業主でも、比較的審査に通りやすいとされています。
なぜなら、このカードは「未来の成長」を重視しているからです。事業の収益性や将来性を総合的に判断するため、他のビジネスカードよりも審査のハードルが低い可能性があります。これは、特にスタートアップやフリーランスの方にとって大きなメリットと言えるでしょう。
5. セキュリティ体制と不正利用補償
オンラインでの利用が中心となるため、セキュリティを心配する方もいるでしょう。マネーフォワードビジネスカードは、国際ブランドのセキュリティシステムに加え、不正利用を検知するモニタリングシステムを導入しています。
万が一、カードの盗難や不正利用が発生した場合でも、規約に基づき補償される制度も用意されており、安心して利用できます。
デメリット:知っておくべき3つの注意点
どんなサービスにも、メリットだけでなくデメリットも存在します。マネーフォワードビジネスカードを申し込む前に、以下の点をしっかり理解しておきましょう。
1. 「使えない」という口コミの真相
一部の口コミで見られる「決済できない」「使えない」という声は、主に以下の2つの原因が考えられます。
- カード会社側のシステム障害: ごく稀に、決済システムの一時的な不具合により、利用できないケースが発生します。これは、他のクレジットカードでも起こりうることです。
- 一部の特殊な業種での利用制限: 一部のオンラインカジノやギャンブルサイトなど、特定の業種やサービスでは利用が制限されている場合があります。
一般的な店舗やECサイトでの利用で、決済が通らないことはほとんどありません。もしも決済エラーが発生した場合は、カード裏面に記載されたサポート窓口に連絡することで、迅速に対応してもらえます。
2. 初期の限度額が低く設定されることがある
事業の実績が少ない場合、初期の利用限度額が5万円〜数十万円と、比較的低く設定されることがあります。
これは、カード会社がリスクを抑えるために行う措置であり、決してネガティブなことではありません。しかし、高額な仕入れや広告費の支払いを考えている事業者にとっては、物足りなく感じるかもしれません。
限度額を増やすには、カードを継続的に利用し、支払い遅延なく実績を積むことが重要です。半年から1年ほど利用した後、増額申請を行うことで、限度額を上げられる可能性があります。
3. ポイントの使い道が限定的
ポイント還元率の高さは魅力ですが、その使い道はマネーフォワードクラウド利用料への充当がメインとなります。
もちろん、Amazonギフト券や他社ポイントへの交換も可能ですが、交換レートが若干下がることがあります。
「貯まったポイントで航空マイルに交換したい」「ホテルの優待を受けたい」といった、特定の目的がある場合は、他のビジネスカードの方が適しているかもしれません。
審査の難易度は?通過するためのポイントを解説
「審査が不安」という声もありましたが、マネーフォワードビジネスカードの審査は、他の銀行系ビジネスカードに比べると比較的通りやすい傾向にあります。ここでは、審査のポイントと通過するためのヒントを解説します。
審査基準の基本
審査で特に重視されるのは以下の点です。
- 申込者の信用情報: 過去のクレジットカードやローンの利用履歴(延滞がないかなど)がチェックされます。
- 事業の実態: 設立年数、資本金、売上、事業計画書など、事業が安定して継続できるかどうかが判断されます。
- 法人か個人事業主か: 法人の場合は会社の決算状況、個人事業主の場合は事業の収益性などが審査対象となります。
審査に通りやすくするためのヒント
- 信用情報をクリーンに保つ: 過去にクレジットカードやローンの支払いを延滞した経験がある場合、審査に影響します。支払いを期日通りに行い、良好な信用情報を築いておくことが大前提です。
- 事業の実態を明確にする: 設立したばかりでも、事業計画書をしっかりと作成しておくことで、将来性をアピールできます。
- マネーフォワードクラウドの利用実績: すでにマネーフォワードクラウドを利用している場合、その利用実績がプラスに働く可能性があります。
マネーフォワードビジネスカードは、「未来の事業成長を支援する」という理念を掲げています。設立直後や事業実績が少ない場合でも、その事業に対する情熱や将来性が伝われば、審査に通る可能性は十分にあります。
他社ビジネスカードとの比較
マネーフォワードビジネスカードの魅力をさらに明確にするために、人気の他社ビジネスカードと比較してみましょう。
比較対象
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ
- 特徴: 年会費永年無料。特定の加盟店(Amazonなど)での利用でポイント還元率がアップ。
- マネーフォワードとの違い: 特定の加盟店での還元率が高いのが魅力。しかし、マネーフォワードクラウドとの直接的な連携機能はありません。
- JCB法人カード
- 特徴: 国内利用に強く、付帯サービスが充実。JCBプラザなど海外でのサポートも手厚い。
- マネーフォワードとの違い: ポイント還元率は基本0.5%とやや低め。経理業務効率化よりも、出張や接待などの付帯サービスを重視する人向け。
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
- 特徴: ステータス性が高く、空港ラウンジや手厚い補償など、付帯サービスが非常に充実している。
- マネーフォワードとの違い: 年会費が非常に高額。経費精算の効率化よりも、ステータスや旅行・接待での優待を重視する経営者向け。
このように、それぞれのカードには異なる強みがあります。 「経理業務の効率化」を最優先に考えるなら、マネーフォワードビジネスカードが最も有力な選択肢となるでしょう。一方、特定の店舗での還元率を重視したり、出張や接待での優待を重視したりする場合は、他のカードも検討に値します。
マネーフォワードビジネスカードはこんな人におすすめ!
ここまでの解説を踏まえ、マネーフォワードビジネスカードが特に力を発揮するのは、以下のような方々です。
- マネーフォワードクラウドをすでに利用している、または利用を検討している人
- このカードの最大の強みは、マネーフォワードクラウドとの連携です。この連携機能を最大限に活用できる人が最も恩恵を受けられます。
- 経費精算の手間をなくしたい、経理業務を効率化したい人
- 自動連携・自動仕訳機能は、手作業での入力や帳簿付けの時間を劇的に減らしてくれます。本業に集中したい事業者にとって、強力な味方となるでしょう。
- コストを抑えたい、年会費無料のビジネスカードを探している人
- 年会費が永年無料でありながら、高還元率のポイントや充実したサービスを受けられるのは大きな魅力です。
- 設立直後のスタートアップや個人事業主で、スピーディーにカードを発行したい人
- 他のカードの審査に不安がある方でも、比較的審査に通りやすい傾向があり、急な利用にも対応できます。
Q&A:よくある質問と回答
Q1. 限度額は変更できますか?
A. はい、可能です。カードの利用実績を積むことで、カード会社に増額申請を行うことができます。ただし、申請が必ず承認されるわけではありません。
Q2. ETCカードは発行できますか?
A. はい、発行できます。ETCカードの年会費は永年無料です。
Q3. 家族カードは作れますか?
A. マネーフォワードビジネスカードには、家族カードの発行はありません。代わりに、従業員向けの追加カード(子カード)を発行することができます。これにより、社員の経費も一元管理でき、経費精算業務がさらに効率化されます。
Q4. ポイントに有効期限はありますか?
A. ポイントの有効期限は、ポイント付与日の翌々年末までです。期限切れに注意して、定期的に利用することをおすすめします。
まとめ:マネーフォワードビジネスカードの総合評価
マネーフォワードビジネスカードは、単なる決済ツールではなく、バックオフィス業務を効率化するための「経営インフラ」と言えます。
「経理・会計業務の効率化」という観点では、数あるビジネスカードの中でも群を抜いており、マネーフォワードクラウドユーザーにとっては、これ以上ないほど相性の良いカードです。
また、「年会費永年無料」「ポイント還元率1%」「比較的通りやすい審査」という点も、コストを抑えつつビジネスを成長させたい、設立間もない法人や個人事業主にとって、非常に魅力的です。
一方で、「使えない」という声や「限度額が低い」というデメリットも存在しますが、これらは利用方法や実績を積むことで解消できることがほとんどです。
最終的に、マネーフォワードビジネスカードを選ぶべきかどうかは、「経理業務の効率化を最優先するかどうか」にかかっています。もしあなたが、日々の煩雑な経費精算から解放され、本業に集中したいと願うなら、このカードはあなたのビジネスを大きく加速させてくれるでしょう。
導入を検討されている方は、ぜひこのカードがもたらすメリットと、あなたの事業のニーズを照らし合わせて、最適な選択をしてください。
この記事を書いた人

kaitooru ライター