
食生活は私たちの身体を維持する上で不可欠なものであり、文化や生活の最優先事項です。そして現在、その食にまつわる動向が世界的に大きく変化しつつあります。将来の食べ物や食文化は、今後どうなっていくのか。いま最も注目されていながらも、日本ではまだそこまで意識されていない未来の食についての動向を、その具体例や課題などを取り上げながら見ていきたいと思います。
目次
フューチャー・オブ・フード(未来の食)とは?
近年、世界中で注目を集めているのがフューチャー・オブ・フード(未来の食)です。
これは、現在の社会が抱える課題を解決し、人々の健康や幸福を高める新しい食品や食生活、食に関する活動全般を指します。具体的には、
- 新たな食料生産技術
- 効率的な栄養管理や食品ロス削減
- 新しい食文化の探求
- 食を通じたコミュニティ形成
などが含まれます。これは食品科学や農学のみならず、環境科学、情報工学、社会学、哲学、ビジネスなど幅広い分野が関わる総合的な概念であり、世界中のスタートアップ企業を中心に持続可能で公平かつ、健康的な食のシステム構築に取り組んでいます。
現在の食に関する課題

未来の食という概念が叫ばれるようになった背景には、現在の食と私たちの生活を支える前提条件の激変など、さまざまな問題があります。
課題①人口増加による食料不足
第一の問題は、人口増加による農産物、特にタンパク質の不足です。世界人口はすでに81億人を超え、2050年には97億人に達すると予測されていますが、農地や水など資源には限界があります。さらに途上国の経済成長に伴い肉の需要が高まる一方、畜産には膨大な資源を要するため、将来的に食肉不足が懸念されています。
これが「ミートショック」または「プロテインクライシス」と呼ばれる問題です。
課題②気候変動の影響
もうひとつの大きな課題は、地球温暖化による気候変動の激化です。人間活動による温室効果ガス排出による影響は、もはや明白に農業や食に深刻な悪影響を与えています。
具体的には
- 農地の減少・砂漠化/農作物の生息地の変化
- 生育環境高温化による農作物の品質劣化
- 土壌汚染
- 海流変化によるさまざまな魚種の不漁
- 生物多様性の破壊
- 異常気象や自然災害の頻発
などが挙げられます。
さらに、農業や畜産は温室効果ガスを大量に排出し、先進国を中心としたフードロスも環境負荷を増大させています。
課題③世界的な経済体制の揺らぎ

現在直面する他の重要な課題が、グローバルな食料供給網の危機です。
これまでの世界では、国際協調や自由貿易を基盤とした経済活動が食料供給を支えてきました。しかし近年では、
- 新型コロナウイルスの蔓延による世界規模のサプライチェーン途絶
- ロシアのウクライナ侵攻による穀物市場や化学肥料供給の混乱
- 大規模な山火事や洪水、干ばつなど自然災害の頻発(気候変動の影響)
- トランプ政権の関税政策
などの要因で、世界的な経済協力体制が揺らぎつつあります。
その結果現在はよりローカルなレベルでの効率的な食料確保が重視され、日本のような食料や農業資源の輸入依存度が高い国では、国内での安定した食料確保が急務となっています。
課題④健康への負のコスト
現在の食生活が十分な栄養を保証していない点も課題です。先進国では肥満と低栄養が深刻で、アメリカでは1億人が肥満に悩み、糖尿病は国民病化しています。特に経済格差が大きい国では、
- 低所得者層ほど野菜や魚などの健康的な食材を買う余裕がない
- 仕事や生活が忙しく家庭で料理をする時間的・精神的余裕がない
- 脂質、糖質や炭水化物が多い安価な食材や加工食品に偏りがち
といった傾向があり、肥満や低栄養をより招きやすくなっています。
また、農業で大量に使われる農薬や化学肥料、抗微生物薬による影響も見逃せません。EUなどでは規制が厳しくなっているとはいえ、こうした化学物質による健康被害も現在の食にまつわる課題と言えるでしょう。
課題⑤労働力不足
日本では少子高齢化による労働力不足が深刻で、とりわけ農林水産業や外食産業など食関連分野で顕著です。現在の農業や畜産は
- 担い手の高齢化
- 平地が少なく山がちな国土は大規模化・機械化が難しい
- 食料供給は公共性が高く単純に利益で語れない
などから、事業として成り立ちにくいことも問題です。
外食産業では新卒の50%が3年以内に離職するなど人手不足は深刻です。
背景には250万円/人(全産業870万円/人)という低い労働生産性や賃金の低さに加え、長時間労働や徒弟制度など厳しい労働環境も背景にあります。
未来の食にはどんなものがある?①次世代食材

山積する問題の解決に向け、今後必要な未来の食とはどのようなものがあるのでしょうか。その鍵となるのは、フードテックと呼ばれる食に関わる無数の技術の集合知と、私たちの社会における食に対する考え方の変化です。ここではフードテックの活用による、新しい食材やその具体例を見ていきましょう。
代替タンパク質
フードテックによる未来の食の筆頭格として注目されているのが代替タンパク質食品です。
主なものだけでも
- 代替肉:大豆など植物性原料を使った食肉に替わる食材
- 培養肉:細胞培養技術を使い人工的に生成された食肉
- 昆虫食:コオロギなどタンパク質が豊富な昆虫を利用した食品
- 藻類:ワカメ、昆布など大型藻類やミドリムシ、クロレラなど微細藻類による食材
- 精密発酵:微生物発酵を用いてタンパク質などを作り出す技術
があり、中でも代替肉はインポッシブルミートやビヨンドミート(いずれもアメリカ)など世界中の企業が参入し一大市場を築いています。
新しい農業の形

現在農業の分野では、健康的な食材をより効率よく、環境に配慮した形で生産するための動きが盛んです。
スマート農業/スマート育種
センシング技術の進化によるIoT化、そして最近ではAIの進化によって活性化しているのがスマート農業です。代表的な技術としては
- 農業機械の自動運転
- 農業ロボット
- 農業用ドローン
- 営農支援アプリ
などがあり、これによって省力化や増収に貢献し、農薬・化学肥料の低減など環境面でもメリットがもたらされます。
スマート育種とは、動植物のゲノムという遺伝子情報を編集することで育種を効率化する技術のことです。これにより
- より多くのGABAを含むトマト品種
- 従来の1.2倍の肉付きを実現したゲノム編集マダイ
- 1.9倍の速度で成長するゲノム編集トラフグ
など、従来より優れた特性を備える農産物の生産が可能となります。
植物工場
植物工場とは、水や光、温度、CO₂濃度などを自動制御し、閉鎖環境で植物を育てる施設です。土が不要なため都市部やスーパー近くにも設置でき、縦に重ねて栽培する「バーティカルファーミング」では狭い土地でも多くの収穫が可能です。
日本のプランテックス社はAIの活用で環境を精密に制御し、生産性や栄養価の向上、衛生管理、省エネを実現。現在は葉物野菜中心ですが、米や穀類も可能であり、将来は家庭用栽培庫も夢ではないかもしれません。
都市農業
田舎や郊外ではなく、都市の中に農地を確保して農作物を作るのが都市農業です。
背景には食料の安定供給や景観保持、環境の改善などを目的としており、現在では
- ロンドン:3000カ所以上の都市農園を設置
- シンガポール:住宅開発庁が食糧庁と協力し、公営住宅敷地内の立体駐車場の屋上に都市農園や市民農園を設置
など世界各国の都市で都市農業の実装が進んでいます。
新しい漁業の形

畜産や農業同様、漁業でも新技術の導入によって、環境や天然資源を守りながら安全な食材を効率的に得ようとする動きが進んでいます。
スマート漁業
漁業では、モニタリングやセンシング技術を活用したスマート漁業が推進されています。
具体的には、
- 水中センサーやカメラを用い、水質や魚の状況をモニタリング
- 自発センサーによって魚が自発的に餌をつく行動を把握し餌を効率的に供給
などの取り組みがあり、これによって餌不足による生産遅延や供給過剰による水質汚濁を回避できるなどの効果が見込まれています。ただしスマート漁業はスマート農業に比べまだ普及が遅れているため、政府の積極的な支援が必要です。
陸上養殖
漁業分野で注目されているのが陸上養殖です。これは水槽など陸上の人工的な環境で海産物を養殖するもので、特に外的影響を受けにくく環境負荷の低い閉鎖循環式という方法での技術革新が進んでいます。
現在はヒラメ、トラフグ、マス、チョウザメ、カワハギ、ハタなどの魚類や、海老、アワビなどが主力です。
有名な例としてはJR西日本が事業として手がける鳥取県の「お嬢サバ」があり、寄生虫が付きにくく、生食が可能なブランド魚として知られています。
未来の食にはどんなものがある?②食の新しいあり方

未来の食を語る上では、食生活そのものに対する新しいアプローチや考え方も不可欠です。
食のメイカーズムーブメント
未来の食では、新しい食品づくりを目指す異業種からの参入も進んでいます。
例としてBASE FOOD社は、IT業界出身の創業者が「忙しくても栄養バランスを取りたい」との発想から、パンやパスタに必要な栄養素を配合した完全食を開発しました。
また、一般社団法人TOKYO FOOD INSTITUTEは、フードロス対策として食品工場で廃棄される野菜の皮を活用し、スープ商品を展開しています。
3Dフードプリンター
新しい食品づくりを身近にする技術として注目されるのが3Dフードプリンターです。
食材を粉末やペーストにして好みの形に加工でき、楽しむだけでなく、栄養や噛む力に合わせた食品づくりや、規格外食材・昆虫を活用したフードロス対策にも貢献できるなど、多彩な用途も期待されます。
調理の進化

未来の食は、料理そのもののあり方も変えようとしています。その中心となるのが、スマート調理家電、調理ロボット、スマート自動販売機、スマート調理器具、そしてキッチンOSです。
スマート調理家電
スマート調理家電とは、冷蔵庫や電子レンジ、IHクッキングヒーターなどの調理家電がインターネットに接続されたものであり、
- 冷蔵庫の中にある食材の確認
- レシピの選択や食材購入の提案
- カメラやセンサーを搭載した電気オーブンなどが出来上がりを調整
など、料理に関わる全てをサポートする機能を備えた家電です。
これらは現在もすでにいくつかの商品で導入されていますが、さらに将来に向け、
- 特殊な加熱技術を使い、調理時間を圧倒的に短縮できる低温調理器
- 肉の厚みや好みの焼き加減、自動で温度や調理時間を調整できるAI搭載グリル
など、よりこだわりの調理方法を実現できる家電が開発されています。
調理ロボット
外食産業において注目されているのが調理ロボットです。担う役割としては調理や盛り付け、洗浄のみならず配膳など多岐にわたり、効率化や省力化、食の安全性や透明性の面でも期待されています。
日本でも汎用ロボットを活用してソフトウェアで厨房支援事業を展開している例がありますが、海外ではさらに、
- 野菜のカット、バンズのトースト、パティの焼成などを行うハンバーガー作成ロボット
- 原材料の投入から生地の製造、焼き上げや陳列までを行い、1時間に10斤を製造できる全自動ベーカリーマシン
など、外食産業において人間との本格的な協働を視野に入れたロボットが実用化に向けて動き出しています。
スマート自動販売機
調理ロボットの一種で、スマート自動販売機も登場しています。これは従来の飲み物の自動販売機をさらに進化させたもので、小さな筐体にフードやドリンクの調理・製造、販売機能を備えます。実用化されているものとしては
- 22種類の野菜やドレッシング、トッピングを選択、1000種類以上のサラダを約1分30秒で提供できるサラダ製造マシン
- 注文から45秒で調理、即席麺ではない本格的なラーメンやフォーなどの自動販売機
などがあり、その多くがスマホや店頭のタブレットからの注文でカスタマイズが自在にできるようになっています。
スマート調理器具
未来の食では調理器具もスマート化が進みます。
アメリカのHestan Smart Cookingは、温度センサーを搭載したフライパンや鍋とIHを連動させ、アプリのレシピに基づき加熱時間を自動調整するシステムを開発しました。こうした技術は、料理をしたことがない人にも調理の楽しみを広げる技術として注目されています。
キッチンOS
このようなIoT化した新しい調理システムの基幹となるのがキッチンOSです。
キッチンOSは、調理家電に搭載されたキッチン関連のアプリを幅広く連携させる基盤であり、料理レシピや対応する調理コマンドなどがプログラム化されています。
ここで集約された情報を基に
- 体調やアレルギー、冷蔵庫の食材に基づきレシピを提案
- レシピに基づく調理コマンドを調理家電に送信し操作
- ネットスーパーと連携して足りない食材を購入できる
など、食生活全般をサポートする技術のハブとしての役割を果たしています。
外食産業の新潮流

外食産業においても、コロナ禍前後から新たな動きが見え始めています。
具体的なものとしては
- ゴーストキッチン&シェア型セントラルキッチンの進化:デリバリー専門レストランや、複数のレストランのセントラルキッチンを束ねて調理を行う施設
- 急速冷凍技術や新しい鮮度保持技術による中食の進歩
- 未来のシェフ:異業種で活発に活動し、食にまつわる教養や環境問題などの啓発、食品プロデュースなどを行う
などの動きが注目されています。今後はレストランという場において、どのような付加価値や世界観を提示できるかが重要になってくるでしょう。
食そのものに対するスタンスの変化

最後に、未来の食の重要な要素として、私たちの食に対するスタンスの変化があげられます。私たちが食に求めるニーズは、
- 忙しい時代で効率的に栄養を摂取できる食事
- 時短や安い食事・食材への要求
- ヴィーガンやベジタリアンなど食に対する多様な価値観
など、今後よりさまざまな様相を呈していくでしょう。その中でも注目すべき変化は、
- 調理を楽しみ、丁寧に作る・食べるという行為への価値
- 料理を通じたコミュニケーション/文化の継承や創造
- 食材や食文化がもたらす発見する喜び
などの、利便性や生産性からの転換による食の価値の再定義です。
調査によれば、コロナ禍におけるロックダウンでもウェルビーイングを保った人には、家で料理をしていた人が多いこと、男性が料理をする国ほど幸福度が高い、などの報告がなされています。
未来の食では、私たち一人ひとりが、食べる、育てる、収穫する、調理するなど、時間も費用もかかることに価値を見出すことが非常に重要となってくるでしょう。
未来の食に関する課題

未来の食の実現には、世界的に見ても技術や社会環境、制度や習慣などの面でいくつもの課題が存在します。ここでは特に日本における未来の食に対する課題を見ていきましょう。
課題①既存の農林水産業の振興につながる戦略
課題の一つには、未来の食が既存の農林水産業の振興につなげられるかどうかがあります。
例えば代替肉や培養肉の推進は重要ですが、それが国内の畜産肉市場や畜産業に損害を与えてしまっては困ります。加えて、代替肉の原料となる大豆の需要増が今以上に輸入に依存するものとなっては本末転倒です。
フードテックの推進には、国内農業への影響を見ながら商品の拡大を見越して、輸入依存を減らし国産原料の増産を進めていく姿勢が必要となってきます。
課題②動きの遅い日本
日本が抱えるもう一つの課題は、フードテック市場での政府や企業の動きの遅さです。具体的には
- 日本企業が積極的に外部と連携しない
- 日本の大手流通企業がスタートアップの商品を扱うことは稀
- 発酵文化など日本の強みの発信力が弱い
などが指摘され、世界で日本技術への関心は高い一方、日本を素通りした海外で進歩が進んでいるのが現状です。
こうしたフードテック生態系やグローバル展開の弱さを克服するために
- 食の未来ビジョンや実現に必要な国際的ルール
- 人材教育や産業形成のあり方
- 特許や技術模倣対策のためのソリューションの輸出
などについて協議し、日本の技術や人材が世界の食の様々な課題解決に貢献できる仕組みづくりが必要と言えるでしょう。
課題③長期スパンを見据えた投資ができるか
もうひとつの課題は、日本の投資家や金融機関が「未来の食」に長期的視野での投資ができるかです。
食はさまざまな多元的価値、創造的価値を持ち、成果が出るまで時間がかかる分野であるため、短期的な利益目的の投資では行き詰まります。手間や労力などプロセス自体の価値を理解し、腰を据えた投資や支援ができるかが成功の鍵です。
現在の食の課題に対して私たちができること

未来の食を実現するために、今の私たちはどのようにして現在の課題に向き合えばいいのでしょうか。今日からでもできるいくつかの試みをあげていきましょう。
手間をかけて料理をしてみる
最もおすすめの方法は、手間をかけて料理をしてみることです。
普段料理をしない人や外食、コンビニで済ませてしまう人は、1日のうちまとまった時間をとってご飯を炊き、味噌汁を作るところから始めてみましょう。
いつも料理をしている人は、出汁をとる、魚を捌いてみるなど、より原材料の段階から作ることを意識してみましょう。食材と向き合い、作る喜びを知ることで見えてくるものは多いはずです。
農を体験する機会を増やす
現在の食は、気候変動や環境・生態系への負荷、フードロスなどの課題に直面しています。
それらを実感するためには、実際に農業を体験し、土に触れながら作物を作る機会を得ることが一番の近道です。農業体験や都市農園、あるいは家庭菜園などを積極的に行う、川や海に釣りに行くなど、食材と直接手に触れることで、食や生態系への学びを深めましょう。
未来の食について学び、関心を持つ
今すぐにできるもう一つの取り組みは、未来の食について学び、関心を持って新しい食体験を試してみることです。具体的には
- 食の未来やフードテックに関する本やウェブサイトを探し、より詳しく調べてみる
- 代替肉や完全食などを実際に食べてみる
など、今までとは別の視点から食を学ぶことも新たな気づきを得るきっかけとなります。
未来の食とSDGs

SDGs(持続可能な開発目標)の多くは、未来の食が提案する新しい食料システムと深く関連してきます。直接的に関係してくるものだけでも
- 目標2「飢餓をゼロに」:飢餓の撲滅、食料安全保障の達成、栄養の改善、持続可能な農業の促進
- 目標14「海の豊かさを守ろう」:海洋・海洋資源の保全と持続可能な利用
- 目標15「陸の豊かさを守ろう」:陸や淡水生態系の保全・回復や農地の持続可能な利用
があり、そこから持続可能な食料システムによって経済発展や自然環境の保護、食料と栄養の安全保障が実現されていけば、
- 目標1「貧困をなくそう」:貧困削減
- 目標3「すべての人に健康と福祉を」
- 目標12「つくる責任 つかう責任」
- 目標13「気候変動に具体的な対策を」
など、他の目標の達成にもつながっていきます。
>>SDGsに関する詳しい記事はこちらから
まとめ

フューチャー・オブ・フード(未来の食)は、生活のあらゆる分野に関わる複雑で根本的な概念です。
食をめぐる地球規模の課題には、農業や経済だけでなく、環境や地政学、食べるとはどういうことか、など多様な要素を考慮する必要があります。
現時点ではその全貌はまだ見えませんが、その答えのいくつかは現在の問題の延長線上にあります。未来を見通す第一歩は、私たちが毎日の食事を大切にすることから始まるでしょう。
参考文献・資料
フードテックで変わる食の未来 田中宏隆, 岡田亜希子著. — PHP研究所, 2025.
「食」の未来で何が起きているのか : 「フードテック」のすごい世界 石川伸一監修. — 青春出版社, 2021.
図解よくわかるフードテック入門 三輪泰史編著. — 日刊工業新聞社, 2022.
フードテック革命 世界700兆円の新産業「食」の進化と再定義;田中宏隆/岡田亜希子/瀬川明秀著,外村仁監修. 日経BP, 2020年
Mission & Vision – Future Food Institute
スマートキッチン・キッチンOSとは?–未来の食卓を支える最新技術に迫る| FoodTechHub
食のGAFAが牛耳る「キッチンOS」で、変わる家電の潮目 | 日経クロステック(xTECH)
この記事を書いた人

shishido ライター
自転車、特にロードバイクを愛する図書館司書です。現在は大学図書館に勤務。農業系の学校ということで自然や環境に関心を持つようになりました。誰もが身近にSDGsについて考えたくなるような記事を書いていきたいと思います。
自転車、特にロードバイクを愛する図書館司書です。現在は大学図書館に勤務。農業系の学校ということで自然や環境に関心を持つようになりました。誰もが身近にSDGsについて考えたくなるような記事を書いていきたいと思います。