「ZOZOカードって、リボ払い専用だから危ないって聞いた…」 「年会費が勝手にかかるって本当?なんかお金がかかるイメージで不安…」
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」をよく利用する人にとって、ZOZOカードはとても魅力的な存在に映るでしょう。しかし、その一方で「危ない」「お金がかかる」といったネガティブな評判を目にして、申し込むのをためらっている方も多いのではないでしょうか。
これらの評判は、過去の旧ZOZOカードの印象が引き継がれているケースが多く、現在のZOZOカード(PayPayカード)の正しい情報が知られていないことが原因です。
この記事では、ZOZOカードにまつわるすべての噂や疑問を、専門家の視点から徹底的に検証します。
- なぜ「危ない」と言われるのか?そのデメリットの真相
- 年会費は本当にお金がかかるのか?損益分岐点を徹底シミュレーション
- 意外と知られていない隠されたメリット
これを読めば、あなたがZOZOカードを本当に持つべきかどうか、納得して判断できるでしょう。
目次
なぜ「ZOZOカードは危ない」と言われるのか?
ZOZOカードに「危ない」というイメージが定着したのには、大きく分けて3つの理由があります。
- リボ払い専用カードという仕組み: 多くの人がリボ払いの仕組みを完全に理解していないため、手数料が発生するリスクを「危ない」と感じてしまう。
- 旧ZOZOカードとの混同: 以前発行されていたZOZOカードは、発行元やサービス内容が現在と全く異なっていました。そのときのネガティブな評判が、現在のZOZOカードにも引き継がれてしまっている。
- 年会費の誤解: 年会費が「実質無料」になる条件を知らず、何も利用しないと年会費が発生するというリスクを「お金がかかる」と不安に思う。
この記事では、これらの誤解を一つひとつ解き明かし、現在のZOZOカードの本質的な価値を明らかにしていきます。
基本情報早見表:ZOZOカード(PayPayカード) vs ZOZOカード(旧)
まずは、現在発行されているZOZOカード(PayPayカード)と、以前発行されていた旧ZOZOカードの主な違いを比較表で見てみましょう。
ZOZOカード(PayPayカード) | 旧ZOZOカード | |
発行元 | 三井住友カード株式会社 | 株式会社ZOZO |
国際ブランド | VISA | JCB |
年会費 | 年1回の利用で無料<br>(利用がない場合は550円) | 永年無料 |
ポイント還元率 | ZOZOTOWNで最大5.0%<br>その他1.0% | ZOZOTOWNで2.0%<br>その他1.0% |
リボ払い | リボ払い専用カード<br>(全額一括払い設定可能) | 一括払い、分割払いなど |
利用停止 | 2021年4月以降、新規発行なし | 2020年9月で新規申し込み終了 |
この比較表から、現在のZOZOカードが、旧ZOZOカードとは全く異なる性質を持つことがわかります。特に、年会費やリボ払いという仕組みは、現在のZOZOカードを理解する上で非常に重要なポイントとなります。
評判・口コミ:利用者のリアルな声
ZOZOカードを実際に利用している人たちは、どのような感想を持っているのでしょうか。
「危ない・お金がかかる」という声
「リボ払いに設定されていることに気づかず、うっかりそのまま使ってしまった。数ヶ月で手数料が膨らんでいて焦った。最初に設定を変えるのを忘れると、本当にお金がかかるから危ない。」
「ZOZOカードは年会費が無料じゃないんだよね?年に1回でも使わないと、知らないうちに年会費が引き落とされる可能性があるから、結局お金がかかるんじゃないかと心配。」
「審査に落ちてしまった。ZOZOTOWNでよく買い物しているのに、なぜか審査が通らない。審査基準が厳しいのかもしれない。」
「意外とメリットがある」という声
「ZOZOTOWNで使うなら、ZOZOカード以外考えられない。ポイント還元率がとんでもなく高いので、すぐに数千円分のポイントが貯まる。セール時と組み合わせれば、さらに安く買えて最高。」
「ZOZOカードはPayPayカードの機能も使えるから便利。PayPayステップボーナスの対象になるし、ZOZOTOWN以外でも1.0%還元があるから、普段の買い物でも十分使える。」
「年会費は年に1回でも使えば無料になるから、そこまで気にしなくても大丈夫。うっかり忘れても550円だから、そこまで大きな負担ではないし、お得な特典を考えれば十分元が取れる。」
徹底検証:「危ない」と言われる7つのデメリット
ここからは、「危ない」と言われるZOZOカードのデメリットの真相を、専門家の視点から徹底的に検証していきます。
デメリット1:リボ払い専用カードという落とし穴
ZOZOカードが「危ない」と言われる最大の理由は、リボ払い専用カードであることです。これは、初期設定では自動的にリボ払いが適用される仕組みを意味します。
- リボ払いの仕組み:
- 毎月の支払い額を一定(例:1万円)に設定し、その額を超えた分は翌月以降に繰り越される仕組みです。
- 繰り越された金額には、年率18%前後という高額な手数料が発生します。
- 手数料がどれだけかかるのか?
- 例えば、10万円の買い物をZOZOカードで行い、月々1万円のリボ払い設定にしていた場合、支払いが完了するまでに約11ヶ月かかり、手数料だけで約9,000円も支払うことになります。
ZOZOカードを賢く使うための必須設定: ZOZOカードは、会員サイトから「全額一括払い」に設定を変更できます。この設定を完了しておけば、リボ払い手数料は一切発生しません。ただし、設定を忘れてしまうと、意図せず手数料が発生してしまうリスクがあるため、カードが届いたらすぐに設定を変更することが非常に重要です。
デメリット2:年会費がかかるという誤解
ZOZOカードの年会費は550円(税込)ですが、年1回でもカードを利用すれば無料になります。
- 年会費が実質無料になる条件:
- ZOZOTOWNでの買い物はもちろん、コンビニやスーパーなど、ZOZOカードを1回でも利用すればOKです。
- 条件を満たさないと…
- もし1年間全くカードを使わなかった場合、年会費550円が発生します。これは、実質無料のクレジットカードが多数存在する中で、「お金がかかる」と敬遠される一因となっています。しかし、年に1回でも利用するだけで無料になることを考えれば、大きなデメリットとは言えません。
デメリット3:ZOZOTOWN以外でのメリットが少ない
ZOZOカードは、ZOZOTOWNでの利用に特化したカードです。
- ZOZOTOWN以外での還元率:
- ZOZOTOWN以外での買い物では、PayPayカードと同様に1.0%のポイント還元となります。
- これは決して低い還元率ではありませんが、ZOZOカードならではの特別なメリットはほぼありません。
- PayPayカードで十分では?
- ZOZOTOWNをあまり利用しない人にとっては、年会費が永年無料のPayPayカードで十分ではないか?という疑問が生まれます。
デメリット4:カードの特典がPayPayカードとほぼ同じ
ZOZOカードの特典は、実はPayPayカードとほぼ同じです。
- PayPayステップボーナス(PayPayでの還元率アップ)
- PayPay残高へのチャージ
- ETCカード、家族カードの発行
これらの特典はPayPayカードでも利用できるため、「ZOZOカードならでは」の特典は、ZOZOTOWNでの高還元率だけと言えます。
デメリット5:信用情報への影響リスク
リボ払いは、信用情報に影響を与える可能性があります。
- リボ払い設定の注意点:
- リボ払いを継続して利用すると、「借金がある」とみなされ、住宅ローンや自動車ローンの審査に影響を与える可能性があります。
- 全額一括払いに設定しておけば、このリスクは回避できます。
デメリット6:デザインが選べない
現在のZOZOカードのデザインは、PayPayカードと同じ「PayPay」のロゴが入ったデザインです。
- 旧ZOZOカードのデザイン:
- 以前のZOZOカードは、おしゃれなデザインが複数種類用意されており、ファッション好きの心をくすぐるものでした。
- デザインへの不満:
- 現在のシンプルなデザインに不満を感じ、旧カードのデザイン性を求めていた人にとっては、デメリットと感じるかもしれません。
デメリット7:審査落ちの噂と原因
ZOZOカードの審査は、PayPayカードの審査基準に準じています。
- 審査落ちの原因:
- 信用情報に問題がある: 過去にクレジットカードやローンの支払いを延滞した履歴がある場合。
- 多重申し込み: 短期間に複数のクレジットカードを申し込むと、「お金に困っている」と判断されることがある。
- 属性情報が不足している: 年齢や勤続年数、収入などが、カード会社の基準を満たしていない場合。
隠されたメリットを徹底解説
ZOZOカードは、「危ない」というデメリットを上回る、強力なメリットを持っています。特に、ZOZOTOWNをよく利用する人にとっては、これ以上ないほどお得なカードです。
メリット1:ZOZOTOWNでの圧倒的な高還元率
ZOZOカード最大のメリットは、ZOZOTOWNでの驚異的なポイント還元率です。
- 最大5.0%還元!:
- ZOZOTOWNでの買い物を、ZOZOカードとPayPayを組み合わせて決済すると、最大5.0%のPayPayポイントが還元されます。
この還元率は、ZOZOTOWNのセールやクーポンと組み合わせることで、さらなる値引きを可能にし、他のクレジットカードでは考えられないほどの安さで商品を購入できます。
メリット2:PayPayカードとしてのメリット
ZOZOカードは、PayPayカードのサービスをそのまま利用できます。
- PayPayステップボーナスの対象に:
- PayPayの利用状況に応じて、ポイント還元率がアップする「PayPayステップボーナス」の対象になります。
- ZOZOカードをメインカードとして利用すれば、PayPayでの買い物でもポイントが効率よく貯まります。
- PayPay残高へのチャージ:
- PayPayカードからPayPay残高にチャージできるのは、PayPayカード(ZOZOカード含む)だけです。
- これにより、PayPayをチャージして使いたい人にとって、ZOZOカードは必須のカードとなります。
メリット3:キャンペーンの活用でさらにお得に
ZOZOTOWNは、定期的に魅力的なキャンペーンを開催しています。
- 過去のキャンペーン例:
- ZOZOカード利用でポイント還元率がさらにアップするキャンペーン
- 特定ブランドの購入でボーナスポイントが付与されるキャンペーン
これらのキャンペーン情報をこまめにチェックし、活用することで、効率的に大量のポイントを貯めることができます。
損益分岐点シミュレーション:「お金がかかる」は本当か?
ZOZOカードは本当に「お金がかかる」のでしょうか?ここでは、年会費550円の元を取るための損益分岐点をシミュレーションします。
- 年会費550円の元を取るには:
- ZOZOカードを年に1回でも利用すれば、年会費は無料になります。
- つまり、ZOZOTOWNで買い物をする人なら、年会費の元を取るのは非常に簡単です。
- リボ払い手数料を考慮した場合:
- これは、カード利用者の管理次第です。
- 全額一括払いの設定を忘れた場合、年会費をはるかに超える手数料が発生するリスクがあります。
- 他の高還元率カードとの比較
- ZOZOカード: ZOZOTOWNで最大5.0%還元、その他1.0%
- 楽天カード: 楽天市場で最大3.0%還元、その他1.0%
- PayPayカード: ZOZOTOWNで最大3.0%還元、その他1.0%
この比較からわかるように、ZOZOTOWNをメインで利用するなら、ZOZOカードが圧倒的に有利です。
審査の難易度:審査落ちを防ぐためのポイント
ZOZOカードの審査は、PayPayカードの審査基準に準じています。
- 審査基準の基本:
- 年収: 安定した収入があるか
- 信用情報: 過去の支払い履歴に問題はないか
- 勤務先: 勤続年数、雇用形態
- 審査に通りやすくするためのヒント:
- 虚偽の情報を記載しない: 正確な情報を入力しましょう。
- 信用情報をクリーンに保つ: 過去の支払いを期日通りに行い、良好な信用情報を築いておきましょう。
ZOZOカードはこんな人におすすめ!
ここまでの解説を踏まえ、ZOZOカードが特に力を発揮するのは、以下のような方々です。
- ZOZOTOWNをヘビーユースしている人
- ZOZOTOWNでの圧倒的な高還元率を最大限に享受できます。
- PayPayでの買い物をメインにしている人
- PayPayカードのメリットも同時に享受できるため、日常生活のほとんどの支払いをこのカードに集約できます。
- リボ払いの仕組みを理解し、管理できる人
- 全額一括払いの設定を忘れずに行えば、年会費無料で高還元率のカードを持つことができます。
Q&A:よくある質問と回答
Q1. 家族カードは作れる?
A. はい、ZOZOカード(PayPayカード)には家族カードの発行が可能です。
Q2. ETCカードは発行できる?
A. はい、発行できます。年会費は無料です。
Q3. 有効期限は?
A. 5年です。有効期限が切れる前に、新しいカードが郵送で届きます。
Q4. 他のPayPayカードとの違いは?
A. ZOZOカードとPayPayカードの主な違いは、ZOZOTOWNでの還元率です。ZOZOカードはZOZOTOWNでの還元率がPayPayカードよりも優遇されています。
まとめ:ZOZOカードは「危ない」のではなく「賢く使えば最強」
「ZOZOカードは危ない」という評判は、リボ払いの仕組みに対する誤解と、旧ZOZOカードとの混同から生まれたものです。
ZOZOカードの本質的なデメリットは、リボ払い設定を忘れた際の手数料リスクにあり、これは利用者の管理次第で回避できるものです。
年会費も、年に1回でも利用すれば無料になるため、ZOZOTOWNで買い物をする人にとっては、実質的なコストはかかりません。
ZOZOカードの真の価値は、ZOZOTOWNでの圧倒的な高還元率と、PayPayカードの利便性を併せ持つ「ZOZOTOWNのヘビーユーザーにとっての最強カード」であることです。
このカードは、「危ない」のではなく、「賢く使えば最強」のカードなのです。
この記事を参考に、ZOZOカードの真価を理解し、あなたのライフスタイルに合うかどうか、じっくりと検討してみてください。
この記事を書いた人

kaitooru ライター