空港での待ち時間を、家族や同行者とゆったり過ごしたいと感じる人は多いでしょう。せっかくの旅行や出張前に、本人だけがラウンジを使えるのは少し不公平に感じるかもしれません。
そんな悩みを解消するのが、プライオリティパスの同伴者無料特典です。
対象カードを持っていれば、同伴者も無料でラウンジやレストランを利用でき、快適な空港体験を共有できます。
年会費を抑えつつこの特典を活用できるカードを紹介し、自分に合った選び方のヒントを解説していきます。
目次
同伴者や家族が無料になるプライオリティパス付きクレジットカードとは?
プライオリティパスとは、世界1,800ヵ所以上の空港ラウンジや空港サービスを利用できる会員制プログラムです(参照:Priority Pass公式サイト)。
通常、会員本人は無料で利用できますが、同伴者は1回につき約35米ドルの利用料が必要になります。
しかし、一部の上位クレジットカードではこの「同伴者料金」が無料になる特典が付いており、アメックス・プラチナカードやJCB THE CLASSのように本人+1〜2名まで無料で利用できることもあります。
この特典が人気を集める理由は、家族や友人と一緒にラウンジで快適な時間を過ごせる点です。軽食・ドリンク・Wi-Fiなどが無料で使えるため、待ち時間が“くつろぎの時間”に変わります。
つまり、同伴者無料のプライオリティパス付きカードは、旅の質を高める上級者向けの一枚と言えるでしょう。
プライオリティパス付きクレカで同伴者や家族が無料になるパターン
同伴者や家族が無料になる仕組みには、「同伴者自体が無料になるタイプ」と「家族カードにもプライオリティパスが発行されるタイプ」の大きく2つのタイプがあります。
どちらも通常は同伴者1人あたり約35米ドルかかるため、無料特典が付くカードは非常にお得です。
ここでは、2つのパターンについて詳しく見ていきましょう。
同伴者自体が無料
同伴者が無料でラウンジを利用できるタイプのプライオリティパス付きカードは、特に旅行や出張の多い人に人気があります。
通常、プライオリティパスでは同伴者1人につき約35米ドル(約5,340円)の利用料が発生しますが、一部の上位カードではこの費用が免除され、本人と一緒に入室できます。
これは、家族や友人と同じ空間で快適に過ごせるという実用面のほか、コスト面でも非常に大きなメリットです。
特に海外旅行などでは、空港ラウンジの飲食やWi-Fi利用が無料になるため、待ち時間がくつろぎの時間に変わります。
同伴者無料特典があるカードを選ぶことで、「誰かと一緒に旅を楽しみたい」というニーズをしっかり満たせます。
家族カード会員にもプライオリティパスが発行
家族カード会員にもプライオリティパスが発行されるタイプのカードは、家庭や夫婦での利用を重視する人に向いています。
通常は本会員だけが対象ですが、このタイプであれば、家族カードを持つ配偶者や家族も同様にラウンジを使えます。
この仕組みの魅力は、「同行しなくても利用できる自由度」にあります。
空港によっては軽食・シャワー・仮眠スペースなども利用可能なため、長時間のフライト前後でも安心して過ごせます。
家族全員が同等のサービスを受けられることで、カードの価値は格段に上がります。
同伴者無料対応の主要クレジットカード
同伴者無料に対応したプライオリティパス付きクレジットカードは、大きく「一般申し込み可能なカード」と「招待制のハイステータスカード」に分かれます。
一般申し込み可能なカードは、申し込み条件が比較的やさしく、費用対効果の高い特典が魅力です。
招待制のハイステータスカードは、招待を受けた人のみが所有でき、同伴者の人数制限が少ないなど特別な優待が多く見られます。
ここを読めば、自分のライフスタイルに合ったカードタイプがすぐに見つかります。
一般申し込み可能なカード
同伴者無料特典が付くプライオリティパス付きカードの中には、誰でも申し込みできるタイプもあります。
これらは特別な招待を待つ必要がなく、一定の年会費を払えば上質なラウンジ体験を得られるのが特徴です。
特に海外出張や家族旅行が多い人にとっては、コストを抑えながら同伴者を無料でラウンジに招待できるのが大きな魅力です。
ここでは、代表的な4枚のカードを紹介します。
アメックスプラチナカード

【主な特徴・特典ポイント】
- プライオリティ・パスで同伴者1名まで無料
- 家族カード4枚まで無料で発行可能
- ヒルトン/マリオット/一休ダイヤモンドなどホテル上級会員資格付帯
- 手荷物無料宅配・空港送迎などトラベル特典が豊富
- 世界140か国以上で利用可能なコンシェルジュ対応
- 家族カード会員も本会員と同様にプライオリティ・パスやホテル優待などの特典を利用可能
- 家族カードの発行は18歳以上(高校生を除く)が対象
- 未就学児や小学生はカード発行対象外だが、ラウンジによっては年齢制限内で無料同伴できる場合あり
アメックスプラチナカードは、「旅行を快適に楽しみたい人」にとって理想的な1枚です。
本人に加え家族カード会員にもプライオリティ・パスが発行され、同伴者1名まで無料でラウンジを利用できます。
世界中のラウンジを網羅する特典に加え、ホテル上級会員資格や旅行保険が自動付帯するなど、旅全体の質を底上げします。
ANAアメックスプレミアムカード

【主な特徴・特典ポイント】
- プライオリティ・パスで同伴者1名無料
- ANAラウンジ/スイートラウンジの利用可能
- ANAマイル最大1.5%還元、ボーナスマイル制度あり
- フライト遅延保険や手荷物保険が充実
- ANAカードマイルプラス加盟店で還元率アップ
- 家族カード会員もプライオリティ・パスやANAラウンジ特典を利用可能(条件あり)
- 家族カードの発行対象は18歳以上(高校生を除く)
- 未就学児や小学生はカードを発行できないが、ラウンジによっては無料同伴が認められる場合あり
ANAアメックスプレミアムカードは、「空と陸の両方でお得を享受できる万能カード」です。ANAラウンジ利用に加え、プライオリティ・パスでも同伴者1名まで無料で海外ラウンジを利用できます。
マイル還元率が最大1.5%と高く、出張や旅行が多い人ほどポイントが貯まりやすい設計です。
さらにANA便搭乗時にはボーナスマイルも付与され、航空券やアップグレードへの交換もスムーズです。
アメックスビジネスプラチナカード

【主な特徴・特典ポイント】
- プライオリティ・パスで同伴者1名無料
- 法人・個人事業主向けの経費管理ツールを搭載
- ビジネス経費の一元化や分析サポートが可能
- 出張手配・接待対応が可能な専用コンシェルジュ付き
- ステータス性が高く、取引先への印象も良好
- 追加カード(社員カード)を発行すれば、社員も一部特典を利用可能
- 社員カードの発行対象は18歳以上(高校生を除く)で、利用範囲や限度額は本会員が設定可能
- 未成年の社員や家族はカード発行対象外だが、同伴者としてラウンジを無料利用できる場合あり
アメックスビジネスプラチナカードは、「働く人の時間を最大化するビジネスカード」として人気です。
プライオリティ・パスで同伴者1名が無料になるため、出張時に社員やクライアントをラウンジに招待できます。
ステータス面でも信頼感が高く、取引先への印象向上にもつながります。
仕事とプライベートの両立を意識する人にとって、「時間・信頼・快適さ」をすべて兼ね備えた1枚です。
三井住友カード プラチナプリファード

【主な特徴・特典ポイント】
- 年会費33,000円(税込)でプライオリティ・パス付帯
- ラウンジ利用は本人無料(同伴者は有料)
- 最大5%相当のVポイント還元(海外・外貨利用で高還元)
- 国内主要空港ラウンジも無料利用可能
- 海外旅行保険は最高1億円補償
- 家族カードの発行は18歳以上(高校生を除く)が対象
- 家族カード会員もVポイントの合算が可能(ただしプライオリティ・パス特典は本会員のみ対象)
- 未就学児や小学生はカード発行対象外だが、空港ラウンジでは年齢制限により無料同伴できる場合あり
三井住友カード プラチナプリファードは、「ポイント重視で旅を楽しみたい人」にぴったりの1枚です。プライオリティ・パスを付帯しながら、年会費は3万円台と控えめです。
海外や外貨決済で最大5%のVポイントが貯まるため、旅費や航空券購入にも活用できます。
一般申込みで入手できるプラチナカードの中でも、実用性とお得感を両立した代表格といえます。
複数同伴も可能な招待制カード
同伴者を複数名まで無料でラウンジに招待できるカードは、限られた人しか持てない“招待制カード”に多く見られます。
これらのカードは、利用実績や信頼度を積み上げた上で招待される特別な会員資格であり、一般の申込みでは入手できません。
複数人で利用できるため、家族旅行やビジネス出張など「同行者が多いシーン」で真価を発揮します。
年会費は高額ですが、プライオリティパスだけでなく、ホテル優待や専用コンシェルジュなど総合的なステータスを備えています。
楽天ブラックカード

【主な特徴・特典ポイント】
- プライオリティ・パスで同伴者2名まで無料
- 楽天市場利用で最大5%還元
- コンシェルジュサービス対応
- 国内外旅行保険が自動付帯
- 招待制ながら楽天経済圏で実績を積めば取得可能
- 家族カードの発行は18歳以上(高校生を除く)が対象
- 家族カード会員も本会員と同様にプライオリティ・パスを発行可能(同伴者2名無料特典を含む)
- 未就学児や小学生はカードを発行できないが、ラウンジによっては無料同伴が認められる場合あり
楽天ブラックカードは、「現実的に目指せるハイステータスカード」として人気を集めています。
プライオリティ・パスで同伴者2名まで無料という手厚い特典を持ちながら、楽天グループ利用者であれば比較的入手しやすい点も魅力です。
さらに、ポイント還元率が高く、楽天市場や楽天トラベルをよく使う人なら、実質的に年会費以上のリターンを得られるケースも多いです。
ラウンジ特典だけでなく、「日常使いでも得するブラックカード」としての価値も際立っています。
JCB THE CLASS

【主な特徴・特典ポイント】
- プライオリティ・パス同伴者1名無料
- 家族カードにも無料で発行
- ディズニーリゾート特典が人気
- JCBプレミアムステイプランで全国ホテル優待
- 24時間対応のJCBコンシェルジュサービス付き
- 家族カード会員も本会員と同様にプライオリティ・パスを利用可能(同伴者1名無料特典を含む)
- 家族カードの発行対象は18歳以上(高校生を除く)
- 未就学児や小学生はカードを発行できないが、ラウンジによっては無料同伴が可能な場合あり
JCB THE CLASSは、国内で圧倒的な人気と信頼を誇るプレミアムカードです。
プライオリティ・パス特典のほか、家族カードにも同等の権利が付与されるため、家族全員で快適にラウンジを使えます。
JCB独自のディズニー関連特典やホテル優待も充実しており、旅行・レジャーどちらのシーンでも満足度が高いです。
アメックスセンチュリーオンカード

【主な特徴・特典ポイント】
- プライオリティ・パス同伴者人数に制限なし
- 年会費・入会金合わせて数百万円規模
- 世界最高水準のコンシェルジュ対応
- ホテル・航空会社の最上級会員資格多数付帯
- すべてが招待制(インビテーションオンリー)
- 家族カード会員も本会員と同様にプライオリティ・パスを利用可能(同伴者制限なし)
- 家族カードは18歳以上(高校生を除く)が対象で、上限枚数はアメックスの審査により決定
- 未就学児や小学生はカード発行対象外だが、同伴者として無料でラウンジを利用できる場合がある
アメックスセンチュリオンカードは、「クレジットカードの頂点」とも言われる存在です。プライオリティ・パスでは同伴者数に制限がなく、家族やビジネスパートナー全員で利用可能です。
24時間体制の専属コンシェルジュや、世界的ホテルグループの最上級会員資格が自動付帯するなど、もはや「サービス」ではなく「生き方を変える特典」です。
入会にはアメックス側からの招待が必要で、保有者はごく一部の限られた人々のみです。
ダイナースクラブ プレミアムカード

【主な特徴・特典ポイント】
- プライオリティ・パス同伴者1名まで無料
- 世界1,300か所以上のラウンジを無制限利用可能
- エグゼクティブ・ダイニング(レストラン1名無料)
- 24時間対応のコンシェルジュサービス
- 特別イベントやホテル優待が多数
- 家族カード会員もプライオリティ・パスを発行可能(同伴者1名無料特典を含む)
- 家族カードの発行対象は18歳以上(高校生を除く)
- 未就学児や小学生はカードを発行できないが、ラウンジによっては無料同伴が可能な場合あり
ダイナースクラブ プレミアムカードは、「ラウンジも食も上質に楽しむ」を体現した招待制カードです。
プライオリティ・パスの同伴者1名無料特典に加え、レストラン1名無料やホテルアップグレード特典など、特典の範囲が極めて広いのが特徴です。
ラウンジ利用は無制限で、国内外問わず快適に過ごせます。
招待制ではありますが、通常のダイナースカードで実績を積むことで到達できます。
年会費を抑えたい方必見!低価格なプライオリティパス付きクレジットカード
プライオリティパス付きカードは高級なイメージがありますが、実は年会費を抑えつつも十分な特典を受けられるカードも存在します。
特に、出張や旅行の頻度がそこまで多くない人にとっては、コスパの良さが重視されます。
ここでは、ラウンジ利用や特典内容をしっかり確保しながら、費用を抑えたい人に向けた3枚を紹介します。
ダイナースクラブカード

【おすすめなポイント】
- 無制限で世界中の空港ラウンジを使える
- 無料で同伴者1名入室できるパターンもある
- トラベルデスク・旅行保険が年会費内で充実
- ステータスカードとして信頼性が高い
- 他プラチナカードよりも維持コストが低め
- 家族カード会員もラウンジ特典や旅行保険を利用可能(同伴者1名無料特典を含む)
- 家族カードの発行対象は18歳以上(高校生を除く)
- 未就学児や小学生はカードを発行できないが、ラウンジによっては無料同伴できる場合あり
ダイナースクラブカードは、ハイクラスカードでありながら、他社プラチナカードよりも年会費を抑えつつ、ラウンジ利用無制限という大きな特典を維持しています。
Priority Pass公式提携の中でも特にサービス範囲が広く、同伴者1名無料の特典もあり、家族旅行にも最適です。
年会費以上のリターンが期待できるため、「費用対効果が高いラグジュアリーカード」として選ばれています。
セゾンプラチナアメックス(2枚持ち)

【おすすめなポイント】
- 年会費約22,000円とプラチナカードの中では格安
- 家族カード1枚無料で「2枚持ち運用」が可能
- 両者にプライオリティパスが付帯
- コンシェルジュやホテル優待も標準装備
- 利用実績によるセゾン永久不滅ポイントが貯まる
- 家族カード会員も本会員と同様にプライオリティ・パスや優待特典を利用可能
- 家族カードの発行対象は18歳以上(高校生を除く)
- 未就学児や小学生はカード発行対象外だが、ラウンジによっては無料で同伴できる場合あり
セゾンプラチナアメックスは、「低コストでプラチナ級の特典」を実現したカードです。
特に家族カードを組み合わせて使うことで、本人・家族それぞれが個別にプライオリティパスを保有でき、実質的に“同伴者無料に近い使い方”が可能です。
年会費は他社の半額以下でありながら、旅行保険・優待・ポイント還元のバランスも良好です。
特に出張や家族旅行が年数回の人にとっては、ラウンジ特典を「必要な分だけ」使えるちょうど良さがあります。
コスパを重視しつつ上級体験を求める人に最適です。
apollostation THE PLATINUM

【おすすめなポイント】
- 年会費約22,000円(税込)でプライオリティパス付帯
- ガソリン割引・ロードサービスが充実
- ラウンジ利用とカーライフ特典を両立
- ビジネス出張・旅行の両方に対応
- コスパの高さで隠れ人気が上昇中
- 家族カード会員もプライオリティ・パスを発行可能(本会員と同様の特典を利用可能)
- 家族カードの発行対象は18歳以上(高校生を除く)
- 未就学児や小学生はカードを発行できないが、ラウンジによっては年齢制限内で無料同伴が可能な場合あり
apollostation THE PLATINUMは、カーライフとトラベルの両面でコストパフォーマンスを発揮する一枚です。
ENEOS系列カードのため燃料割引やロードサービスが利用できるほか、プライオリティパスが自動付帯。年会費2万円台で“車+飛行機”両対応の特典が受けられるのは他に例が少なく、出張の多いビジネスパーソンに好相性です。
2025年の同伴者プライオリティパス付きクレジットカードの変更点
2025年、プライオリティ・パスの内容に重要な改定がありました。
これまでの「プレステージ」プランは維持されつつも、一部条件が変更されています(参考:セゾンカード「「プライオリティ・パス」サービス内容変更について」)。
プライオリティ・パスの内容の改定のポイントは同伴者料金の値上げと有効期限の延長です。
具体的な変更内容は以下のとおりです。
- 同伴者1名あたりの料金が「4,400円(税込)」から「35米ドル」に変更
- 有効期限が「3年」から「5年」に延長
- ラウンジや飲食サービスの対象施設、利用回数制限などには変更なし
上記の見直しは、国際的な物価上昇や運営コストの増加に対応するためとみられます。
年会費無料は維持されているため、基本的な利便性は損なわれませんが、今後は同伴者利用時のコスト意識がより重要になるでしょう。
同伴者プライオリティパス付きクレジットカードに関するQA
プライオリティパス付きクレジットカードを使う際には、年会費や同伴者の扱い、利用範囲など細かい疑問が多くあります。
特に2025年の改定以降は、デジタル会員証や料金体系の変更など、従来との違いがわかりにくくなっています。
ここでは、初年度無料の条件や空港レストランの利用可否から、家族カードや服装マナーまで、利用者が特に気になる質問をまとめました。
ここを読めば、「知らずに損する」トラブルを防ぎ、安心してラウンジを活用する方法が理解できます。
初年度年会費無料はどうすればなれる?
初年度年会費を無料にする方法は、キャンペーンを活用するのが最も確実です。
カード会社によっては、期間限定で「入会翌年度まで年会費無料」や「一定金額の利用で年会費キャッシュバック」といった特典を設けています。
特にアメックスやセゾンなどは、公式サイトからのオンライン申し込みで自動適用されるときが多いです。
ただし、特典は常設ではなく、時期や申込経路によって条件が変わるため注意が必要です。カード比較サイトよりも公式サイトで確認することが安心です。
空港レストランは利用できる?
空港ラウンジだけでなく、一部の空港レストランもプライオリティパスでは対象になっています。
これは「ラウンジが混雑している際の代替サービス」として導入された制度で、対象店舗では1回あたり約35米ドル分の食事割引が受けられます。
ただし、利用できる空港や店舗は限られており、国内では関西国際空港など数か所のみです。利用前にプライオリティパス公式アプリで対象店を確認しましょう。
小さい子供などの利用は無料?
多くの空港ラウンジでは、一定年齢以下の子供は無料で入場できます。
無料で使える年齢はラウンジごとで制限が変わり、一般的には2歳〜5歳未満が基準となっています。
家族旅行では「大人1名+小児1名無料」というケースもありますが、年齢を超えると同伴者料金(約35米ドル)が発生します。
また、乳児を連れての入室が禁止されるラウンジも一部あるため、事前確認が必須です。
家族での利用を考えるなら、年齢制限を公式アプリで調べておくことがトラブル防止になります。
プライオリティパスの申し込みはどこですれば良い?
プライオリティパスは、カード会社を通じて申し込むのが一般的です。
クレジットカードに特典として付帯している場合でも、利用開始には別途「パスの発行申請」が必要です。手続きは、カード発行後に届く案内書や会員サイトから行えます。
アメックスやセゾンなどでは、オンライン申し込み後に1〜2週間で会員証(またはデジタル版)が発行されます。
なお、Priority Pass公式サイトから直接申し込むと、年会費がかかるため注意が必要です。クレジットカード経由での発行が、最もお得で確実な方法といえます。
プライオリティパスの有効期限はいつまで?更新は必要?
プライオリティパスの有効期限は、発行から3年〜5年が一般的でしたが、セゾンカードでは2025年の改定で有効期限が3年から5年に延長されました。
期限が切れると再発行手続きが必要ですが、クレジットカードの契約が継続している際は自動更新されることもあります。
デジタル会員証の場合は、アプリ上で自動更新が反映されることが多いです。
カード更新時にプライオリティパスの有効期限を確認しておくことで、出張や旅行直前に「期限切れで使えない」というトラブルを防げます。
国内空港でも使える?対象ラウンジの探し方は?
プライオリティパスは海外だけでなく、国内主要空港でも利用できます。
成田、関西、中部国際、福岡などの国際線ターミナルに対象ラウンジがあり、ドリンクやWi-Fiなどの基本サービスを利用できます。
対象ラウンジは「Priority Pass公式アプリ」または「公式サイト」で検索可能で、位置情報から最寄りのラウンジを簡単に探せます。
ただし、国内線専用ターミナルでは対象外のこともあるため、出発前に確認が必要です。
家族カードでも同じ特典を受けられる?
家族カードでも、プライオリティパスの発行対象になるカードがあります。
代表的なのはアメックス・プラチナやJCB THE CLASSで、家族カード会員にも個別のプライオリティパスが付帯します。
ただし、すべてのカードが対象ではなく、たとえば楽天プレミアムカードなどでは家族カードに特典が付きません。
同伴者として利用する場合は本人と一緒に入室できますが、家族カードとして発行されると独立して利用できる自由度が高まるのがメリットです。
デジタル会員証とプラスチックカードの違いは?
2025年以降、プライオリティパスの会員証は「デジタル化」が進んでいます。
セゾンカード公式サイトでも、プラスチックカードからデジタル会員証への移行が発表されました。
デジタル版はスマホのアプリで表示でき、発行手続きや郵送待ちが不要です。また、紛失リスクがない点も大きなメリットです。
一方で、一部のラウンジではアプリに対応しておらず、従来のカードが必要になる場合もあります。
ラウンジ利用時に注意すべき服装やマナーはある?
空港ラウンジはリラックスできる空間ですが、最低限のマナーが求められます。
ドレスコードは厳しくありませんが、裸足・タンクトップ・パジャマなど極端にラフな服装はNGとされています。
また、混雑時は席の長時間占有や大声での通話を避けましょう。
プライオリティパス公式でも、利用時の注意として「他の利用者への配慮」を明記しています。快適な空間を保つためには、自分もルールの一部を守る意識が大切です。
まとめ
プライオリティパス付きクレジットカードは、年会費や特典内容によって使い勝手が大きく変わります。
アメックスやANAカードは同伴者無料特典があり、家族旅行や出張をより快適にサポートします。
一方、セゾンや三井住友カードなどは費用を抑えながらも実用性を重視した構成が魅力です。
さらに、楽天ブラックカードやJCB THE CLASSのような招待制カードでは、複数同伴が可能で高いステータス性も備えています。
自分の利用目的に合わせて特典を上手に活用することが、満足度の高い一枚を選ぶポイントです。
この記事を書いた人
fujiwara ライター