クレジットカードを作るときに気になるのが「審査に通るかどうか」。
SBI新生銀行グループのアプラスが発行するアプラスカードは、提携カードを含めた豊富なラインナップとポイント還元率の高さで人気ですが、ネット上では「審査がゆるい」という声もあれば、「通らない」「厳しい」という体験談も見られます。
本記事では、アプラスカードの審査基準や通過・落選の理由、通過率を上げるコツまで徹底解説します。さらに、種類ごとの特徴や年会費、ポイント制度もあわせて紹介し、あなたに最適な一枚を選ぶための判断材料をお届けします。
目次
アプラスカードの知名度と特徴
アプラスカードは、株式会社アプラスが発行するクレジットカードで、一般カードからゴールド、プラチナ、さらには提携先ごとの限定カードまで幅広くラインナップを展開しています。流通系や提携先のファン向けカードも多く、ショッピング利用やイベント特典、ポイント還元に魅力を感じて選ぶ方も少なくありません。
しかし、カード選びで気になるのは「審査に通るかどうか」。インターネット上では「アプラスカードは審査がゆるい」という意見もあれば、「厳しくて通らなかった」という口コミもあり、その評価はまちまちです。この差はなぜ生まれるのか──。本記事では、実際の審査基準や通過・落選の理由、さらにはカード種類や年会費、ポイント制度まで徹底解説していきます。
アプラスカードの種類と特徴
カード名 | 主な特徴 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 国際ブランド |
---|---|---|---|---|
APLUS CARD with | 年会費永年無料の基本カード。縦型デザインが特徴で、利用額に応じて最大2.0%還元。SBI証券のクレジットカード積立サービスにも対応。 | 永年無料 | 通常0.5%〜<br>最大2.0% | Visa / Mastercard / JCB |
アプラス ゴールドカード | 初年度年会費無料で手軽に持てるゴールドカード。空港ラウンジ無料利用や旅行傷害保険など、ゴールドカードならではのサービスが充実。 | 初年度無料<br>2年目以降 5,500円 | 通常0.5%〜 | Visa / Mastercard / JCB |
Vポイント カードプラス | SBI新生銀行のキャッシュカード一体型クレジットカード。Vポイントを貯めたい方におすすめ。 | 永年無料 | Vポイントに準拠 | Visa |
bitFlyer Platinum Card | 高還元率のプラチナカード。Mastercard® Taste of Premium®や旅行傷害保険が充実。利用額に応じてビットコインが貯まるユニークな特典が魅力。 | 33,000円<br>(年間150万円以上の利用で無料) | 1.0% | Mastercard |
法人決済用 APLUS CARD | 個人事業主・法人代表者向けのビジネスカード。経費の支払いを一本化でき、経理業務を効率化。ゴールドカードなら空港ラウンジサービスも利用可能。 | 1,375円〜<br>(カード種別による) | 1.0% | Visa / Mastercard |
アプラスカードはSBI新生銀行グループのアプラスが発行するクレジットカードで、年会費無料の一般カードからゴールド・プラチナ、法人向けまで多彩な種類があります。
代表的なものに、最大2.0%還元の「APLUS CARD with」、空港ラウンジや保険が充実した「アプラスゴールドカード」、Vポイントを効率的に貯められる「Vポイントカードプラス」、ビットコインが貯まる「bitFlyer Platinum Card」、経費決済に便利な「法人決済用APLUS CARD」などがあり、目的やライフスタイルに合わせて選べます。
年会費とポイント制度
アプラスカードの年会費とポイント制度を紹介します。
年会費の設定
アプラスカードの年会費は種類によって大きく異なります。
- 一般カード:無料〜2,000円程度
- ゴールドカード:5,000〜10,000円程度
- プラチナカード:20,000円以上
提携カードの場合、特典内容によっては一般カードでも年会費が発生することがあります。
ポイント還元率
アプラスカードでは、利用金額に応じて「アプラスポイント」が貯まります。還元率は0.5%〜1.0%が基本ですが、提携先やキャンペーンによって最大2〜3%になるケースもあります。
例:
- ショッピングモール提携カード:館内利用でポイント2倍
- スポーツチーム提携カード:チケット購入やグッズ購入で還元率アップ
ポイントの使い道
アプラスポイントは、提携先の商品券やギフトカード、家電製品、旅行代金の支払いなど、幅広い交換先があります。また、提携航空会社のマイルに移行できるカードもあります。
キャンペーン活用法
アプラスは入会キャンペーンや利用キャンペーンが豊富で、条件を満たすと数千〜1万ポイントがもらえる場合があります。特に新規入会後3か月以内の利用金額に応じたボーナスや、提携店舗利用でのポイント倍率アップは見逃せません。
アプラスカードの審査基準
「ゆるい」「厳しい」という両極端の評価があるアプラスカードの実際の審査基準を見ていきましょう。
年齢・職業・収入条件
アプラスカードの申込み条件はカード種別によって異なりますが、一般カードであれば「18歳以上(高校生を除く)で安定した収入のある方」が基本条件となります。
専業主婦やアルバイト、パート勤務の方も対象ですが、その場合は配偶者や世帯全体の収入が審査の判断材料となります。
ゴールドカードやプラチナカードになると、より高い収入水準や勤続年数が求められる傾向があります。これはアプラスに限らず、ほとんどのクレジットカード会社で共通する傾向です。
信用情報(クレジットヒストリー)の重要性
アプラスの審査では、申込者の信用情報が極めて重要な要素となります。信用情報とは、これまでのクレジットカード利用歴やローン返済履歴などが記録された情報で、延滞や債務整理、自己破産などの履歴があると審査通過が難しくなります。
また、信用情報には「現在の借入残高」や「過去の利用状況」も反映されます。
例えば、他社クレジットカードのキャッシング枠を多く利用していたり、ショッピングリボ残高が多額に残っていたりすると、返済能力に不安があると判断される場合があるのでご注意ください。
他社カードとの比較
ネット上では「アプラスカードは銀行系カードよりも審査が柔軟」との声も見られます。銀行系カード(例:三井住友カード、三菱UFJカードなど)は、安定収入や信用情報の健全性をより厳しくチェックする傾向があるため、基準が高めに設定されているのです。
一方、アプラスは流通・提携カードの発行も多く、会員数拡大を重視しているため、一定の条件を満たせば通過しやすい面もあります。
ただし「誰でも通る」わけではなく、信用情報に傷がある場合や、短期間に複数のカードへ申し込みをしている場合は落ちやすくなります。
アプラスカードの審査が「ゆるい」と言われる理由
アプラスカードの審査に「ゆるい」という声がある理由を見てみましょう。
発行元アプラスの位置づけ
アプラスは、新生銀行グループのクレジットカード会社として知られ、流通業界や提携企業とのコラボレーションカードを多数発行しています。こうした提携カードは、会員獲得を優先するため、比較的柔軟な審査基準を採用するケースが多いといわれます。
例えば、特定のスポーツチームやショッピングモールと提携して発行されるカードは、そのファン層や利用者層を広く取り込む必要があるため、「収入が低めの若年層」や「パート・アルバイト層」でも比較的通過しやすいのです。
審査通過率の目安
公式には通過率は公開されていませんが、口コミや体験談からは、同ランクの銀行系カードよりも通過率が高い傾向が見られます。特に、過去に延滞や債務整理などの大きな問題がなく、一定の収入があれば通過しやすいと感じる人が多いようです。
ただし、通過率の高さはカード種別や申込者の属性によって大きく異なります。ゴールドやプラチナなど上位カードでは、収入や勤続年数が十分でない場合、一般カードよりも落ちやすくなります。
過去の口コミ・体験談
ネット上の投稿には、
- 「他社では落ちたけどアプラスでは通った」
- 「パート勤務でもすぐに発行された」
といった肯定的な意見が多く見られます。
これらは、アプラスが提携カードを含めて幅広い顧客層を対象にしていることの表れといえます。
逆に「厳しい」「通らない」と感じるケース
「ゆるい」という声が多い一方で「厳しい」「通らない」と言われるケースをご覧ください。
過去の延滞や債務整理歴
信用情報に「異動情報」が記録されている場合、審査通過は難しくなります。異動情報とは、長期延滞(3か月以上)や債務整理、自己破産などの重大な金融事故のことです。この情報は事故発生日から5〜10年間は消えません。
たとえ少額の延滞であっても、頻度が高かったり直近で発生していたりすると、アプラスも慎重になります。
多重申し込みによるスコア低下
短期間に複数のクレジットカードへ申し込みを行うと、信用情報にその履歴が残ります。カード会社は「この人はお金に困っているのでは」と判断する可能性があり、審査に不利になることがあります。
一般的には、クレジットカードの申し込みは2〜3か月に1枚程度に抑えるのが理想です。
年収・勤続年数の不足
アルバイトやパートでも通るケースはあるものの、あまりにも収入が少ない場合や、転職直後で勤続年数が極端に短い場合は、返済能力の評価が低くなります。
特に、キャッシング枠を希望する場合は、収入面でのハードルが上がります。
アプラスカードの審査に落ちた場合の主な理由
アプラスカードの審査に落ちた時の理由や落ちる可能性が高くなる理由などを解説します。
信用情報の傷
過去の延滞や異動情報が典型例ですが、その他にもリボ払いや分割払いの残高が多額にある場合は、返済余力が低いと判断されます。
申込内容の不一致・記入ミス
住所や勤務先情報に誤りがあると、信用情報機関との照合ができず、審査落ちになるケースがあります。特に引っ越しや転職直後の申込みでは、情報更新が反映されていない場合があるため注意が必要です。
他社借入額の多さ
カードローンやキャッシング残高が多い場合、総量規制の影響で希望額を設定できず、審査落ちの原因になります。
アプラスカードの審査通過率を上げるためのポイント
アプラスカードの審査は、銀行系よりやや柔軟とはいえ、無条件で通るわけではありません。申込前の準備と工夫で、通過率を確実に上げられます。
1. 信用情報を事前に確認する
CICやJICCなどの信用情報機関で、自分のクレジットヒストリーをチェックしましょう。
- 延滞履歴
- 借入残高
- 過去の申込記録
これらに問題があれば、申し込み前に解消する努力が必要です。特に延滞が直近にある場合は、半年〜1年程度待ってから申し込むほうが安全です。
2. 申込内容を正確に記入する
住所、勤務先、年収などの情報は、信用情報と照合されます。入力ミスや不一致があると、それだけで否決になることも。引っ越しや転職直後は、信用情報が更新されるまで1〜2か月待つのが無難です。
3. 多重申込を避ける
短期間に複数のカードへ申し込むと、審査側に「資金的に不安定では?」と見られる可能性が高まります。申し込みは2〜3か月に1件を目安にしましょう。
4. キャッシング枠は0円に設定
キャッシング枠を希望すると、総量規制の対象となり、収入や借入状況によっては審査が厳しくなります。まずはキャッシング枠0円で申し込み、発行後に利用状況に応じて増枠申請する方法が通過率を上げます。
5. 既存借入を減らしてから申し込む
カードローンやリボ残高が多いと、返済能力の評価が低くなります。できるだけ借入残高を減らしてから申し込むことが望ましいです。
アプラスカード審査後の活用戦略
アプラスカードの審査が終わった後におすすめな活用戦略を見てみましょう。
利用実績を積んで信用度を上げる
カードを発行できたら、月々の生活費や公共料金の支払いに活用し、遅延なく支払いを続けることで信用度(クレヒス)が向上します。半年〜1年の良好な履歴があれば、将来的にゴールドやプラチナへのランクアップも狙えます。
提携特典を最大限活用
自分がよく利用する店舗やサービスと提携したカードを選べば、ポイント還元や割引の恩恵が大きくなります。特にスポーツ観戦やショッピングモール利用者は、優待日やキャンペーン情報を逃さず活用しましょう。
まとめ:アプラスカード審査の全体像
- 審査の難易度は中程度
銀行系カードよりは柔軟だが、信用情報や収入状況によっては落ちる場合もある。 - 「ゆるい」と感じる人の多くは、信用情報に傷がなく安定した収入がある層
一方で延滞や多重申込がある場合は厳しい。 - カードの種類によって審査基準が異なる
一般・提携カードは通りやすく、ゴールドやプラチナは条件が上がる。 - 年会費やポイント制度は種類ごとに大きく違う
利用目的に合わせた選択が重要。 - 審査通過率を上げるコツ
信用情報の確認、申込内容の正確性、多重申込の回避、借入額の減少が鍵。
アプラスカードは、提携先や利用目的によって非常に多彩な選択肢があります。
自分の生活スタイルや支払い習慣に合うカードを選び、発行後も計画的に利用することで、ポイントや特典を最大限に享受できるでしょう。
この記事を書いた人

fuyuhome ライター