
2025年10月8日(水)、日産自動車株式会社による新型リーフの国内向け発表会が行われました。
同年6月にグローバルデビューを果たした新型リーフ。3代目となる新型リーフは、さまざまな進化を遂げました。
今回はそんな新型日産リーフの国内発表会の体験レポを、みなさまにお届けしたいと思います。
目次
【驚愕】噺家柳亭 小痴楽(りゅうてい こちらく)氏による落語風日産紹介から発表会は始まった

今回の新型日産リーフの発表会は、噺家柳亭 小痴楽(りゅうてい こちらく)氏が演出ということもあり、これまでの日産の歴史を落語で振り返るという、とても斬新な幕開けとなりました。
我々メディアの方達はこの斬新な始まりに驚きを隠せず、思わず「おっ!」という声が至る所で漏れていました。
日産EV車の歴史を約2分のムービーで振り返る
柳亭 小痴楽(りゅうてい こちらく)氏の一声で始まったのは、日産EV車の歴史をまとめたムービー。
初代のリーフから今回発表された3代目リーフまでの軌跡。走るだけではない、暮らしや社会を動かす力を存分に味わうことができる壮大なムービーでした。
「EVのパイオニアであり続ける」日産のEV車・リーフにかける思いと情熱が伝わってくるそんな約2分でした。
とうとう新型日産リーフの登場

ムービーの終わりとともに登場した新型リーフ。私たちの前に現れたのは、綺麗なターコイズブルーを纏った先進的な3代目リーフでした。
新型リーフの両サイドには、初代、2代目、それぞれのリーフが構えており、これまでの進化の歴史が一目でわかる2分間でした。
【登壇】新型日産リーフ開発責任者の磯部さんによる概要説明

高い安全性と信頼性を兼ね備えた日産のEV車は、グローバル販売台数70万台を超え、推定総走行距離は280億kmとまで言われています。
そんな日産が発売する新型リーフの概要について開発責任者の磯部さんが語ってくれました。
新型リーフの企画コンセプト〜ライフスタイルを進化させる次世代メインストリームEV〜
今回の開発にあたり、開発責任者の磯部さんは、「ライフスタイルを進化させる次世代メインストリームEV」をコンセプトにEVの主な懸念点である航続距離、充電時間、充電インフラの不安を払拭することを目指したと語っておられました。
そんな日産が考えるEV車の課題と新型リーフのセールスポイントに迫っていきましょう。
EV車の課題は3つ!航続距離・充電時間・充電インフラ
日産が考えるEV車の課題は3つ。航続距離、充電時間、充電インフラです。EV車があまり日本に普及しない原因となっているのがこれらの課題です。
15年にわたるEV車の販売実績から、「走行距離や充電性能に不安を感じてEVに踏み切れないお客さまが多いのが実態です。」と語っておられました。
そんな課題に真っ向から立ち向かい、日産の持つ知見をフル動員してその不安を払拭することを目指します。
新型リーフには魅力が詰まってる!3つの大きなセールスポイント
先述した通り、EV車はまだまだこれからです。
そんな状況下の中、日産は様々な先進運転支援技術を搭載するだけではなく、お客様があっと驚くようなサービス・機能を紹介しました。
これから紹介する3つのセールスポイントは、「どんな車よりも気持ちよくドライブできる」「EV性能を磨き上げ誰もが安心して乗れる」そんな魅力がフルに詰まったものです。
1つずつ見ていきましょう。
調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)を日産初採用
まず1つ目は調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付)の搭載です。
開放感あふれるガラスルーフは、電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変えられ、遮熱機能を持たせることで年間を通じて快適な室内環境を実現します。

こちらが実際の調光パノラミックガラスルーフです。
画像左手が今回のガラスルーフ、右手が別の日産車のガラスルーフなのですが、一目瞭然。今回搭載された調光パノラミックガラスルーフの遮熱機能の高さがわかります。
実際に目の前で手をかざせていただいたのですが、違いがはっきりとわかり、より凄さを実感しました。
航続距離は初代の200kmから脅威の700km超えを達成
2つ目は言わずもがなの航続距離についてです。
今回の新型リーフは、最大702kmの航続距離を実現しています。これは、初代リーフの200kmからおよそ3.5倍の長さです。
さらに最大150kWの急速充電にも対応しており、高速道路の急速充電を使用したところ、15分で250キロ分の充電が可能だったということです。
これまでのEV車の課題を払拭しつつ、日産が誇る魅力が最大限に発揮されています。
走るモバイルバッテリーとしての価値提供
3つ目が走るモバイルバッテリーとしての価値提供です。
新型リーフは、搭載された大容量のバッテリーを活用し、お客様のライフスタイルもサポートします。
充電ポートに接続する「AC外部給電コネクター」を使用すれば、ドアをロックした状態でも1,500Wの電力を使うことができます。
これは災害時に非常に役に立ち、発表会当日も実際に「AC外部給電コネクター」を使用しポットを沸かしていたりもしました。
自宅にV2システムを設置することで、車両のバッテリーから自宅に電源を供給することも可能ということですから、電力供給がひっ迫した際は大活躍することでしょう。
【気になるお値段は!?】日産自動車日本アフターセールス執行職の杉本さんの登壇

そんな新型日産リーフですが、お値段はいくらなのでしょう?
EV車といえば先進的で値段がどうしても張ってしまう、そのように思う方も多いかもしれません。
しかし日産は、強気の戦略的価格設定をしてきたのです。
価格は約518万円からも旧型リーフと同額程度の補助金で350万円程度に!?
気になる本体価格ですが、「B7 X」と「B7 G」の2タイプ用意されており、約518万円からとなっています。
しかしこれは、補助金がまだ申請中であるためで、旧型のリーフと同額程度の補助金を申請しています。そのため、補助金の申請が通ると350万円程度で提供が可能になるようです。
日本人の感覚としてEV車は高いものだというのがある中で、強気な価格設定をすることで、EV車の先駆者として日本にもっと広めていきたいという気持ちを受け取ることができます。
市場はどうなってる?なぜEV車を提供し続けるのか
先述した通り、日本ではまだ普及しきっていないEV車を、なぜ日産は提供し続けるのか。その真相を、今回の発表会では赤裸々に語っていただきました。
そこには、私自身知らなかった事実と日産だからこそ普及を促すことができる理由がありました。
充電インフラは間違いなく拡充している
日本全国の充電器口数は「約37,000口」にものぼるといいます。今や、全国のガソリンスタンドの数よりも上回る規模にまで広がっているのです。
かつて「インフラが整っていない」と言われたEVの時代は、すでに終わりを迎えています。それは、エネルギーとモビリティの常識が塗り替わる瞬間が近いことを示しています。
そして、その変革の最前線に立つのが日産です。
EVが特別な存在ではなく、「あたりまえ」になる日常を、日本から世界へ。
日産はその未来を共にに走りながら作り上げていきます。
日産には15年にわたるEV販売実績から多くの知見がある
日産は初代リーフを発売してから約15年にわたって、大切なお客様とともにここまでやってきました。その過程でたくさんの意見をいただいてきたことで、多くの知見が集まったといいます。
そうした知見をもとに改良に改良を重ね、より快適により安心して乗っていただけるEV車の開発を行ってきました。
実際にお客様からはこのようなお声をいただいたようです。
「坂を登る時や加速時にストレスがない」「走行音が静かで、家族との会話が増えた」「帰宅後充電すれば、朝には完了しているので気楽」など。
こうした経験から、日産はこれからもEV界を引っ張る存在として挑戦と革新を止めない姿勢に期待したいです。
まとめ
実際にこの発表会に参加して改めて感じたのは、企業側の取り組みや新製品へのこだわりの深さでした。単なる新製品の紹介にとどまらず、消費者にとっての利便性や使い心地、さらには今後の展開や社会への影響まで丁寧に説明されており、非常に説得力がありました。
今回の発表会を通して、ニュース記事や写真だけでは伝わらない現場の空気や臨場感を体験でき、製品やサービスの理解がより深まったと感じています。参加できたこと、それ自体が非常に価値のある貴重な経験でした。
この記事を書いた人

エレビスタ ライター
エレビスタは「もっと"もっとも"を作る」をミッションに掲げ、太陽光発電投資売買サービス「SOLSEL」の運営をはじめとする「エネルギー×Tech」事業や、アドテクノロジー・メディアなどを駆使したwebマーケティング事業を展開しています。
エレビスタは「もっと"もっとも"を作る」をミッションに掲げ、太陽光発電投資売買サービス「SOLSEL」の運営をはじめとする「エネルギー×Tech」事業や、アドテクノロジー・メディアなどを駆使したwebマーケティング事業を展開しています。