サステナブルとは?SDGsとの違いを紹介!企業の取り組み事例やサステナブルな暮らしを簡単に解説!

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テレビやSNSで当たり前のように使われるようになった「サステナブル(sustainable)」。2026年現在では、企業のESG情報開示や環境規制の本格化などにより、もはや「マーケティング用語」ではなく「経営の生存条件」として意識されるようになった言葉です。

そこでこの記事では、2026年3月時点のトレンドを踏まえ、サステナブルの概要から、SDGsとの関係日常で実践できる具体的な行動までを、わかりやすく解説していきます。

また、近年拡大を続けるESG投資や、企業のサステナブル開示義務化(サステナビリティ2026問題)など、社会全体の流れも併せて整理します。

一人ひとりの意識と行動が、未来の環境や社会の質を大きく変えると考えられる今、サステナブルを「他人事」ではなく「自分の暮らしの一部」として捉えるきっかけにしてください。

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株式会社ハットホ「2026年最新サステナビリティトレンド5選」(2026年1月)

サステナブル(サスティナブル)とは?意味を簡単に解説

サステナブル(Sustainable)とは英語で、「sustain(持続する)」と「able(~できる)」という2つの単語で成り立ち、「持続することができる」「持続可能な」「ずっと続けていける」を意味します!サステナブルとSDGsの違いについては次の章で解説しています。

メディアや書籍によって表記のかわるサステナブル。サスティナブル?サステナブル?」と疑問に感じる方もいらっしゃると思いますが、どちらを使っても特に違いはありません。響きが心地よいものを使っていいでしょう。

とはいえ、最近ではサステナブルが一般的になりつつあるので、この記事では「サステナブル」で統一させていただきます。

サステナブルとエシカルの違い

サステナブルの意味は、持続できる・支持するといった意味合いです。エシカルとは、倫理的なという意味です。

似たような意味ではなく、全く異なる意味なので違いは明確ですが、サステナブルとエシカルな考え方は、SDGsな暮らしや生活を実現することにおいて、欠かせない考え方です。

サステナブルとSDGsとの違い・関係性

現在、さまざまな場面でサステナブルが浸透しつつありますが、2015年にSDGsが採択されたことにより、取り組みはさらに加速することになります。

SDGs(エスディージーズ)とは、Sustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。「誰一人取り残さない」持続可能な社会を実現するために、2030年までに世界が抱える「環境・社会・経済」の課題解決を目指しています。

そのためにもSDGsは17の目標を設定。さらに目標達成に向けた具体的な指針として、169のターゲットが掲げられています。

SDGsはサステナブルな社会を実現するために掲げられたものです。そのため、SDGsの認知が高まるにつれて、サステナブルという言葉も多くの人に浸透してきました。

このように、SDGsとサステナブルの注目度は連動性を持っています。今後さらに認知度が高まることで、サステナブルな社会の実現に近づいていくことでしょう。

サステナブルが注目されている理由

それは、20世紀から21世紀にかけて、大量生産・大量消費を前提とした経済活動が進んだことで、私たちの生活が急激に便利になったことにあります。一方で、環境や資源、人々の生活に長く負担をかける形となったため、21世紀後半の2020年代には、その副作用が顕在化しました

特に2020年代後半以降、環境規制やサステナブル開示の強化、ESG投資の拡大などが進んだことで、「一度壊れたら買い替える」よりも「長く使う」「再利用する」ことが、企業や社会全体のマネジメントテーマとして重視されるようになっています。

詳しく見ていきましょう。

大量生産・大量消費によるさまざまな問題が発生

これまでの経済体系は、大量にモノを作って、大量に購入(消費)する、大量生産・大量消費を前提としてきました。これにより私たちは豊かさを手に入れた一方で、環境、資源、エネルギー、労働環境の4つの面で深刻な問題が蓄積されてきました

この大量生産・大量消費の構造は、サステナブルの理解を深める上で非常に重要です。以下で、その背景を順に見ていきます。

技術の発展により豊かさを手に入れる

大量生産・大量消費が生まれたきっかけはイギリスの産業革命です。それ以前は、動物の力や、風力、水力など自然の力を利用していた農業文明社会と呼ばれるものでしたが、石炭や石油、ガスを利用した機械革命により機械化が進み、生産性が向上したことで世界は大きく変化しました。

日本では、1960年に入ると急速な経済成長を遂げ、大規模な設備投資ができたことで生産コストが下がり、大量生産が可能に。これにより市場には安価な商品が溢れ、企業同士の価格競争も激化し、加えて物流がスムーズになったことで、コンビニエンスストアなどで24時間いつでも買い物ができるようになりました。

これによりひとつのものを長く大切に使ってきた日本の「もったいない」という文化は薄れ、「壊れたら修理するより買い替える」ことが当たり前に。

このように、大量生産・大量消費によってモノが溢れかえり、私たちは豊かさを手に入れられるようになりました。しかしその一方で、地球を顧みない経済体系であったことで、

など、さまざまな負の影響を及ぼすこととなったのです。

1つずつ見ていきましょう!

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サステナブルが重要視される背景

大量生産・大量消費による環境問題が本格的に問題視されたのは、1990年代初め頃です。

環境問題

環境問題はサステナブルを語る上で避けて通れないテーマです。

地球温暖化

産業が発展したことで、生産や輸送、廃棄などあらゆる活動で二酸化炭素が大量に排出されるようになりました。二酸化炭素が大量に排出された結果、温暖化が進み、気候システムに変化が生じてしまい、各地で豪雨や干ばつなど自然災害が頻発するようになりました。

海洋汚染

生活排水や工業排水によって海洋が汚染されたり、プラスチック製品やペットボトルの投棄などで、海に住む生き物の生態系に影響を及ぼすなど、さまざまな問題が発生しています!

森林減少

大規模な土地の開拓や、木材を得るための無計画な伐採などによって、世界中の森林が減少しています。

二酸化炭素を吸収する役割を持つ森林が減少すれば、温暖化が進行することに加えて、森に住む生態系への影響も懸念されています。

ゴミ問題

大量生産・大量消費により、廃棄物も増加しました。それに伴い、不法投棄も増え続けています。川や海に捨てることで水質汚染の原因となり、森林減少同様、生態系への影響も見られているのです。

また、日本国内では、最終処分場の容量が限界に近づいている問題が続いています。

ゴミは、燃やした後などに最終的に埋め立て処分場で処理されますが、2021年以降の環境省や自治体の調査では、全国の最終処分場の残り容量は「あと約20年分」という見通しが示されています

一方、リサイクルや廃棄物削減の取り組みが進む一方で、処分場の開設や拡張が難しく、2040年前後のタイミングで「ゴミの行き場が足りなくなる」リスクが高まるとされています。

そのため、自治体や企業は「ごみを減らす」だけでなく、「リユース・リサイクルを徹底する」ことが必須となってきました。

資源の枯渇

資源の枯渇も、サステナブルを語る上で大きな課題です。

140年後には資源がなくなる?

これまで、産業発展のために石炭や石油、天然ガスなどを使い続けてきました。しかし、これらの資源には限りがあり、資源エネルギー庁などによると、2010年代後半には「あと50〜130年で石油や石炭を使い果たす」といった長期的な見通しが示されていました

一方、2020年代以降の「GX(グリーン・トランスフォーメーション)政策」や脱炭素政策により、再エネや省エネの導入が加速しています。2025年以降のエネルギーミックスを見ると、石油・石炭の消費割合は徐々に減少し、2040年代には主要エネルギー源としての役割が大きく縮小する計画が目指されています。

つまり、資源の「なくなるまでの年数」だけでなく、「脱炭素化や代替エネルギーの導入スピード」が、資源枯渇の問題をどの程度緩和できるかの鍵となっています

労働問題

産業が発展し、より安価なモノを求めた結果、労働者の人権問題などが浮き彫りとなりました。

労働問題を象徴するラナプラザの事故

象徴する出来事として、2013年4月にバングラデシュの首都ダッカで起きた、「ラナプラザの崩落事故」があります。これは、縫製工場などが入る8階建ての商業ビルが倒壊し、死傷者は1,100人以上、負傷者が2,500人以上を出した悲惨な事故です。

事故後の調査では、働いていた女性は日本円にして時給15円であったことや、縫製工場で作られていた商品が、世界的ファストファッションブランドのものであったことなどが大きな話題となりました。

つまり、安い商品が溢れかえる影には、人権を無視した過酷な労働状況に置かれている人々が大勢いることが明るみに出たのです。

このように産業が発展し、生活が豊かになる一方で、多くの問題を抱えることとなりました。そこで現在の生活を見直し、地球を持続可能なものにするためにもサステナブルに注目が集まったと言えるでしょう。

SDGs MAGAZINE「ゴミの最終処分場の寿命はあと20年」(2021年6月)
eleminist「最終処分場の逼迫に土壌汚染 ごみ埋め立て問題の現状と対応策」(2024年12月)
環境系メディア「環境問題の中でも特に深刻で身近なゴミ問題…最終処分場残余年数」(2021年9月)

エネ百科「【1-1-6】 世界のエネルギー資源確認埋蔵量」

ESG投資の市場拡大によりサステナブルが企業からも重視されている

また、企業がサステナブルを本格的に経営戦略に組み込む背景として、「ESG投資」の拡大が大きく影響しています。

「ESG投資」とは、

  • 環境(E nvironment)
  • 社会(S ocial)
  • ガバナンス(G overnance)

の頭文字をとったもので、投資家が企業の、

  • 環境への配慮…温暖化防止、エネルギー効率化、廃棄物削減
  • 社会への貢献…人権尊重、多様な働き方、地域貢献
  • ガバナンス(経営の透明性・公平性)…取締役会の多様性、コンプライアンス体制

を重視して投資先を選ぶ投資スタイルです。

2025年時点で、世界全体のESG投資市場規模は約39兆ドルに達し、2026年には約45兆ドルにまで拡大すると見込まれています(2026年時点の予測)。このような急速な拡大により、多くの企業が「環境・社会・ガバナンス」の取り組みを可視化し、公開情報を充実させる動きが進んでいます

​一方、従来の投資は、企業の業績や財務情報だけに注目していました。しかし、長期的な視点では、環境負荷や社会的課題を含めた持続可能性を評価しなければ、企業の真の成長性を測り切れないことが明らかにされています。

さらに、2006年に国連が支援して策定したPRI(Principles for Responsible Investment,責任投資原則)が、世界のESG投資の基盤として広がっています。

PRIの署名機関は、2024年時点で約6,000機関以上にまで増加しており、そのうち日本関連機関は約800機関以上を占めるとされています(2024~2025年時点のデータ)。

署名機関は、ESGを重視する投資を行うことで、環境負荷や社会的リスクを低減する企業を優先的に選ぶようになります。

投資機関がサステナブルを基準にするようになれば、企業側も自社の取り組みを積極的に開示し、評価を高めるための工夫が求められるようになっています。

PRI(責任投資原則)

1 私たちは、投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込みます

2 私たちは、投資対象の所有者となり、所有方針と所有習慣にESGの課題を組み入れます

3 私たちは、投資対象の主体に対してESGの課題について適切な開示を求めます

4 私たちは、資産運用業界において本原則が受け入れられ、実行に移されるように働きかけを行います。

5 私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために、協働します

6 私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します

引用元:PRI(責任投資原則

日本では2015年に、年金積立管理運用独立行政法人が責任投資原則(PRI)に署名したことをきっかけに、投資家への注目が高まり、企業側もESGを意識するようになりはじめました。

「サステナビリティ」という概念が普及し始めている今、企業にとって社会や環境、地域を意識した経営戦略は不可欠です。

ここまで見てきたようにサステナブルは、将来にわたって住み続けられる地球にするために重要なキーワードであることがわかりました。

年々サステナブルに取り組む企業は増加傾向にありますが、持続可能な地球を築き上げるためには、消費者である私たちも意識しなければいけません。

そのため、最近では「サステナブル」に関連させた言葉が、さまざまな場面で活用されるようになりました。

2024~2025年版のSDG Index(SDGs達成度を表す指標)では、日本は160カ国強中で19位前後 という位置づけとなっています。

これは、ヨーロッパや北欧諸国に比べてやや下位水準であり、特にジェンダー平等(5番目の目標)、教育の質(4番目の目標)、エネルギー・気候変動(7・13番目の目標) といった分野で課題が残っていると評価されています。

また、長寿・高齢化社会という特徴がある一方で、健康寿命や社会的格差の面で改善が求められており、2020年代後半には「高齢化社会の持続可能性」が大きなテーマとなっています。

こうした状況を踏まえると、サステナブルな取り組みは、日本にとっても「他人事」ではなく、自分たちの暮らしを守るための必要な行動となっているのです。

Fortune Business Insights「ESG投資市場規模、シェアおよび成長レポート(2026-2034)」(2024年10月公開)
Accel「PRI(責任投資原則)とは?」(2025年7月)
野村アセットマネジメント「PRIの年次評価(2025年)結果」(2025年12月)
Rechroma「PRI(責任投資原則)とは?ESG投資との関係性」(2024年1月)
Onepagecafe「日本のサステナビリティ進捗度は? ― 2025年SDG Indexを読み解く」(2025年7月)
株式会社イーコス「SDGs報告2025から読み解く日本の課題と未来像」(2026年2月)
eleminist「2025『SDGs達成度ランキング』上位50&下位10一覧、日本は19位」(2025年8月)

サステナブルに関連する商品

項目内容特徴・具体例
サステナブルファッション生産から廃棄まで環境・人権に配慮した衣服づくりオーガニック素材・リサイクル素材・受注生産・労働環境整備
サステナブルフード環境や人に優しい方法で生産された食材オーガニック農業・地産地消・化学肥料不使用・プラントベース食品
サステナブルシーフード水産資源を守り持続的に漁獲された魚介類MSC認証(天然)、ASC認証(養殖)によるラベル表示
サステナブルコーヒー生産国の環境・労働に配慮したコーヒーフェアトレード・オーガニック・シェードツリー・認証マーク確認
サステナブルツーリズム環境や地域社会に配慮した観光地域分散型観光・環境負荷軽減・エコバッグ利用・自転車移動
サステナブル住宅長寿命で環境に配慮した住宅断熱性強化・再生可能エネルギー活用・自然光や風の利用

サステナブルファッションでは、衣類1枚を生産するだけで大量の水やCO₂が発生するため、長く着られるお気に入りの服を選ぶことが環境への貢献につながります。サステナブルフードは、オーガニックやプラントベース食品を取り入れることで環境負荷を下げつつ、私たちの健康にも良い影響をもたらします。

サステナブルシーフードは、MSCやASCといった認証ラベルを確認することで持続可能な漁業を支援でき、海の豊かさを守ることにつながります。サステナブルコーヒーは、フェアトレードやオーガニックを選ぶことで、生産国の生活向上や環境改善に直結します。

さらにサステナブルツーリズムでは、旅先でも普段通りにエコバッグを使うなど小さな行動を意識することが、地域の負担を軽減する大切な一歩となります。そしてサステナブル住宅は、断熱性能を高めたり再生可能エネルギーを活用したりすることで、環境への配慮と家計への優しさを両立した暮らしを実現できます。

SDGsに取り組んでいるサステナブル企業

近年は大手企業から中小企業まで幅広い組織がSDGsを経営戦略に取り入れています。特にサステナブル企業と呼ばれる企業は、環境保護や人権配慮といった社会課題を事業活動に組み込み、持続可能な社会の実現に貢献しています。ここでは代表的な企業の取り組みを紹介します。

大和ハウス工業:持続可能なまちづくりと情報発信

大和ハウス工業は「共に創る。共に生きる。」を企業理念に掲げ、環境配慮型住宅や高齢者向け住居の普及、再生可能エネルギーの導入など、幅広い分野でサステナブルな取り組みを展開しています。

さらに「サステナブルジャーニー」というWebマガジンを立ち上げ、SDGsや環境問題に関する情報を一般向けに発信。住まいや建築を通じた環境負荷の低減だけでなく、教育・福祉といった社会課題にも積極的に関与し、社会全体の持続可能性に貢献しています。

積水化学工業:自然共生と社会貢献の両立

積水化学工業は「自然と人の共生」をテーマに、里山保全や森林づくりなどの環境活動を長年継続しています。また、社員食堂のメニューに寄付を組み込む「TABLE FOR TWO」を導入し、開発途上国の学校給食支援につなげるなど、国内外での社会貢献にも力を入れています。

こうした活動はSDGsの「飢餓をゼロに」「陸の豊かさを守ろう」といった目標に直結。事業活動とCSRを両輪で進めることで、サステナブル企業としての存在感を高めています。

味の素:食と健康で世界へ貢献

味の素グループは「食と健康」を切り口にSDGsを推進しており、特に栄養改善や地球環境保全を重点課題としています。世界の栄養不良や食品ロスの削減に向け、発酵技術を活かした生産効率向上や、プラスチック削減パッケージの導入を実施。

また、現地の栄養課題に即した商品開発を行い、グローバルに健康を届ける取り組みを展開しています。公式にSDGsの関連性(マテリアリティ)を公表し、目標2「飢餓をゼロに」や目標12「つくる責任 つかう責任」などへの具体的貢献を示す点も特徴です。

サステナブルな社会を実現するためにできること

ここで再度おさらいとなりますが、サステナブルな社会とは、資源を大切に使い、地球環境に負荷をかけずに、人や社会が発展していくことです。

実現のためにはひとりひとりの行動が大切になり、キーワードとなるのが「エシカル」です。 

キーワードはエシカル

「エシカル」(ethical)とは英語で、倫理的や道徳的などに訳します。意味としては、法的に禁止されるような縛りはないものの、多くの人が「正しい」「良い」と思っていることです。

これからの社会は「エシカル」な行動が求められており、私たち個人は特に消費の面で実践していきたいものです。

エシカル消費で持続可能な社会を

これまでの買い物では、「どんな場所で、どんな人が、どのような労働環境で物を作っているのか…」といった、モノが作られる裏側を考える機会は少なく、また、知ろうとすることもなかったと思います。

しかし、持続可能な社会を実現するためにも、私たちはモノについて詳しく必要があるのです。では、なぜ知る必要があるのでしょうか。

地球に良いものを選択できるようになる

ここまで見てきたように、モノが作られる背景には、環境問題、資源枯渇、労働環境、貧困問題など多くの問題が発生していました。

例えばこれらの商品を購入し続ければ、企業は利益を得られるため、状況を改善しようとは思わないかもしれません。対して、消費者が選択しなくなれば、企業側が地球に配慮したモノづくりへとシフトしていくことも予想されます。

また、最近ではサステナブルに取り組む企業も増えており、買うだけで支援や環境改善につながる商品も増えています。具体的な例として、固形シャンプーのエティークを紹介します。

固形シャンプー「エティーク」

これまでのシャンプーは液体であったため、ボトルや詰め替えパッケージにプラスチックを使用していました。しかし、昨今のプラスチックゴミ問題に着目したエティークは、シャンプーの固形化に成功。

これにより、紙のパッケージで販売が可能となり、さらには材料も児童労働などに加担していないものを使用しており、私たち消費者がエティークを購入するだけで、

  • プラスチックの削減
  • 労働者に適切な賃金が渡るようになる

などにつながるのです。

寄付やボランティアとなるとどうしても敷居が高くなるイメージを持つ方もいると思いますが、日常の買い物で少しだけ意識するだけで、地球が良い方向へと向かいます。

これはほんの一例ですが、今後の消費活動では、その商品がどのような工程を経て、お店に並んでいるのかを知れば、サステナブルな社会の実現が近づくのです。

【関連記事】「ethicame(エシカミー)」|届いたその日からサステナブルな生活が実現

サステナブルな人は実践してる!サステナブルな暮らしとは?

では、もう少し踏み込んで、日常で実践できるサステナブルな取り組みをご紹介します。気軽に取り組めることが多いので、できそうなことからはじめてみましょう。

サステナブルファッションを取り入れよう

ファッションでサステナブルを意識するなら、購入の際にタグを見る癖をつけるといいでしょう。タグからは生産地や素材などの情報を得ることができます。洋服がどの国で作られ、どのような素材を使用しているのか、洋服の背景をイメージすることが大切です。

また、「安いから」「なんとなく使えそう」という感覚で購入せず、着回しがきき、長く愛用できる服を買うようにしましょう!

サステナブル素材とは

サステナブルな素材とは合繊繊維をさけ、天然素材(コットン・シルクなど)や再生セルロース(キュプラ・レーヨン)などを選ぶことで、環境はもちろん、生産者の健康や、自分の肌にもやさしい素材です。

最近ではヴィーガンレザーといって、動物の皮を使用せずに見た目・質感を再現した合成樹脂の素材や、植物由来(りんご、サボテン、きのこ、パイナップルなど)の素材も増えています。

他にも、古着を購入することで服の生産を削減することができます。このように、洋服ひとつをとっても私たちが見るべきポイントがたくさんあるため、「探すのが大変かも」と思う方もいると思います。

そこで次では、サステナブルファッションに取り組むアパレルブランドを3つご紹介するので、チェックしてみてください。 

patagonia(パタゴニア)

アウトドアブランドとして人気のパタゴニアでは、オーガニックコットンや、リサイクル素材の生地を採用し、環境に配慮した取り組みを早くから意識していたブランドです。パタゴニアでは「製造するすべての製品が地球環境に影響を及ぼしていることを自覚している」いったメッセージを発信しており、製品の耐久性を重視することでごみの発生を抑えることと、生産に必要なエネルギーと水の消費を削減しています。

また、環境だけに配慮しているのではなく、社会的責任プログラムとして、労働環境にも力を入れています。

CASA FLINE(カーサフライン)

サステナブルブランドとは思えないほど、おしゃれなレディースブランドカーサフライン。カーサフラインの服には、ひとつひとつにメッセージが込められており、生産者の思いが伝わるような、温かみのあるブランドです。エシカルな取り組みを示すアイコンが下げ札に記載されており、服のストーリーをその場で知ることができます。

商品以外にも、

  • 木製のハンガーを使用しプラスチックフリーを目指す
  • 紙ショッパーを布ショッパーに変更して、エコバッグとして使えるようゴミ削減に努める
  • オフィスの電気は再生可能エネルギーを使用
  • 生ごみをたい肥などに再生できるコンポストの設置

など、さまざまな取り組みを行っています。

NAGIE(ナギエ)

2021年3月にデビューした「NAGIE」は、人や、地球環境、社会を循環させることを目標に生まれたブランドです。ユニセックスで、ビジネスとスポーツシーンをシームレスにつなげるデザインはスマートで、現代にぴったりのブランドです。

今ある資源=再生素材(ポリエステル・コットン)を原料とした商品と梱包資材で、環境保全を目指しています。また、大量生産・大量廃棄を起こさないために、限定受注生産であることもポイントです。

そして地球にやさしいだけでなく、機能性やデザイン性にもこだわり、感性に響くような商品が展開されているので、公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】サステナブルファッションとは?業界の問題点、企業の取組事例、私たちにできること、おすすめブランドの紹介も

オーガニック食品を選ぼう

続いて食品の選択についてです。

先述したように、オーガニック食品を選ぶことは、環境問題、労働環境の解決と、化学肥料や農薬を使用していないことで、生産者、消費者どちらの健康も守ることができます

買い物でのポイントは、「有機JAS」マークがついている食品を積極的に選ぶようにしましょう。最近では、オーガニック食品を取り扱うスーパーやコンビニも増え、身近な場所で購入できるようになっています!

すべての食べ物をオーガニックにすることは難しいかもしれませんが、毎日飲むコーヒー、生で食べる野菜などを少しずつ取り入れることが長く続けられるコツです。

次では、筆者がおすすめしたいオーガニック食品を取り扱う専門店を紹介します。

Natural House(ナチュラルハウス)

Natural House(ナチュラルハウス)では、食品から調味料やコスメまでオーガニック製品を幅広く展開。有機原料や国産原料を優先した商品を取り扱っています。

ナチュラルハウスのプライベートブランドも展開されているので、良心的な価格のものもあるのがうれしいポイントです。

ビオセボン

パリ発のオーガニックスーパー、ビオセボン。2018年に日本に上陸し、東京と神奈川を中心に展開しています。

ビオワインやチーズ、ナッツやドライフルーツなど幅広い種類が展開されているので、行くだけでも楽しめます。

こだわりや

関東を中心にデパートやショッピングモールに展開しているこだわりや。店舗自体はあまり大きくありませんが、商品はきれいに陳列され、棚にコンパクトに収められています。

化学的な農薬や肥料、合成添加物などを極力含まない食品は、どれも安心感があります。

自宅でできるアクションを実践しよう

最後に、サステナブルな社会の実現に向けて、自宅でできるアクションを紹介します。

節水

節水することで、水の消費を抑えることができ、CO2も削減できます。

  • シャワーを出しっぱなしにしない
  • 節水できるシャワーヘッドに変える
  • 洗濯はまとめてする

節電

エネルギーの使用を控えることで、CO2を削減できます!

  • 使っていない部屋の電気は消す
  • 家族みんなでひとつの部屋で過ごす
  • エアコンの設定温度の調整する(夏:20℃、冬:28℃)
  • キャンドルナイトを楽しんでみる

 環境に配慮した製品を購入する

環境に配慮された製品を使うことで、資源を大切にできます。

  • 水質汚染を抑えるために、水の成分を汚さない成分を使用した洗剤やシャンプーを使用する
  • リサイクル素材を使用した商品を購入する
  • 省エネ家電に買い替える

ゴミの量を意識してみる

ごみを出さないようにしようと意識をすると、家からでるごみの量に驚かされます。いらないチラシなどは、ポストに「チラシ不要」のメモを書いたり、ラップの使用量を減らすためにシリコンラップを活用してみましょう。

理解を深める

ゆっくり時間を取れるなら、本を読んだり映画を見てサステナブルの理解を深めるのもおすすめです。日常で実践できるヒントにたくさん気づけるはずです。

サステナブルに関するよくある質問

サステナブルに関する疑問を解説していきます。

サステナブルな社会になる取り組みは例えば何?

フェアトレードな商品を購入することや、古着を購入して取り入れるなど簡単なことで、サステナブルな社会になる取り組みにつながっています。

プラスチックを使用していない商品を選んで購入したり、SNSなどで情報を発信したりするのも十分サステナブルな社会につながる取り組みの一つです。

サステナビリティの3つの柱とは?

サステナビリティの3つの柱は環境保護・社会開発・経済発展です。

この3つのうちいずれか1つでも欠けてしまったら、持続可能な社会は成り立たないため非常に重要な3つの柱です。

日本が達成していないSDGsは何?

日本が達成していないSDGsは、以下の5つです。

  • SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
  • SDGs目標12「つくる責任 使う責任」
  • SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」
  • SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」
  • SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」

なかでもSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」は、ジェンダー指数2024年のデータで146か国中118位と下位に近いため、問題は根深いことが伺えます。

サステナブルとSDGs

サステナブルとSDGsは、どちらも「未来の世代が住みやすい社会をつくる」ための考え方で、SDGsのSを担っています。サステナブル=持続可能という意味なので、SDGsにおいて非常にメインな意味を持つ言葉です。

2026年現在では、サステナブルは単なる「エコの意識」から、企業の情報開示や投資判断に直結する「社会の基準」へと進化しています。

この記事を読むと、あなた自身が日常生活でできる小さな取り組みが、長期的には企業や社会のサステナブル度を押し上げる一助になることがわかります。

今できることを、少しずつでも始めてみましょう。それだけで、あなたは地球と社会の「持続可能性」を支える側に立つことになります。

eleminist「サステナビリティ2026問題とは」(2026年1月)
ECOVADIS「2026年サステナビリティ展望」(2026年1月)
株式会社ハットホ「2026年最新サステナビリティトレンド5選」(2026年1月)

まとめ

この記事では、サステナブルについて詳しく見てきました。

SDGsの影響もあり、身近な存在となった「サステナブル」。しかし、「誰かがやってくれるだろう」という意識では、世界を変えることはできません。わたしたち1人ひとりが「サステナブルな取り組み」の重要性を理解し、行動することが大切です!

身近な友達が困っている時に、手を差し伸べるような感覚で、サステナブルな選択ができれば、持続可能なやさしい社会につながります。ぜひ意識してみてはいかがでしょうか!

参考文献
資源エネルギー庁 一次エネルギーの動向
特定非営利活動法人 日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会
環境庁 SUSTAINABLE FASHION
消費者庁 プラントベース食品って何?
国際連合広報センター

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この記事を書いた人

スペースシップアース編集部 ライター

スペースシップアース編集部です!

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