アップサイクル・マガジンは、2024年3月22日に初めて本メディア初となる記事を公開しました。立ち上げからは間も無く1年になろうとしている今、アップサイクル協会・アップサイクル・マガジン代表理事である高橋智子様にインタビューをしました。

アパレル業界に属する一般社団法人リアフールコレクションの事業の一つにファッションショーの運営がある。代表の高橋自身が、恵まれた環境の中でモデルをしていた経験から、次世代に機会を与え、モデルたちが独り立ちするための華やかな場所を提供したい、羽ばたいてもらいたいという想いから行っている。
また、アパレルの生産は、大ロットを当たり前ではなく、小ロットでクライアントに提供したいという想いで、過去にアパレル・サーキュラーエコノミー協会の代表も務めた。サーキュラーエコノミーの実現の難しさや課題がありながらも、昨年にアップサイクルに関わるオウンドメディアを立ち上げ、ようやく方向性も見えてきたと語る。
事業をスタートしたとき高橋は、自社が中心にあり、それを囲む企業が相互でやりとりしている図を考えていた。そのイメージが実現するまでに、キャリア歴にして20年がかかったと振り返る。

大学生時代は名古屋を拠点に、両親の応募がきっかけでセントラルジャパンのモデルとして所属。東京でデザイナーをしていた叔母に相談して上京。
モデルを引退してからは、両親の影響もあり、セレクトショップを開いた。横浜にあるBARNEYS NEW YORKには毎日通ったほど大好きで、自分の手でお店をやってみたかったのも開業理由のひとつ。当時は、弾丸でアメリカや、ヨーロッパ、アジア諸国で買い付けを行い、後に恵比寿でもショップをオープンした。
そんな経歴からも、自身の性格がタフであり、一番努力してきたのは、負けないことだと言う。これまでずっと、取引先との交渉をもって、依頼元にも交渉を進めるという立ち位置で、時には取引先からの一言でくじけそうになったこともあったが、負けないことと諦めないことに対して、努力をし続けたそう。
それから、自分の信念で納得できないことは曲げない姿勢で、自身の直感や感覚を信じ続けたことも現在に繋がっていると言う。最近はよく「エビデンスがあれば確信になり、確信があれば真実になる」と思っている。事業によって、クライアントもさまざま。相手の経験を想像して付き合い方も工夫しながら、日々納得いくまで、とことん取引先に向き合っている。努力をし続けてこられたパワーの秘密は、「好き」を仕事にしていることだ。