外壁塗装を調べていると、「外壁塗装はまだするな」という言葉に迷う人も多いはずです。業者に勧められていても、今が本当に適切なのか判断しづらいものです。
外壁塗装は築年数ではなく、劣化の状態や条件で考えることで、今やるべきなのかが判断できます。
目次
なぜ「外壁塗装はまだするな」と言われるのか?3つの理由
「外壁塗装はまだするな」と言われるのは、今すぐ工事をしない方がよいケースが実際にあるからです。
焦って契約すると業者選びで失敗しやすく、そもそも劣化が進んでいない住宅も少なくありません。
さらに、補助金や保険を知らないまま進めると余計な出費につながります。
この章では、その代表的な3つの理由について解説します。
理由1:焦って契約すると悪徳業者に騙されるから
外壁塗装は高額になりやすく、専門知識がないと内容を判断しにくい工事です。
そのため、焦って契約すると、悪徳業者に騙されるリスクが高まってしまいます。
実際、「今すぐ塗装しないと家が危険」「今日中に決めれば大幅値引き」と不安をあおる営業トークは、国民生活センターでも長年注意喚起されてきました。
こうした言葉に流されると、本来必要のない工事を含められたり、相場より高い金額で契約してしまうことがあります。
外壁塗装は、今日明日で決めなければならない工事ではありません。
複数の業者から見積もりを取り、内容を比べる時間を持つことが失敗を防ぐ一番の対策です。
「まだするな」と言われるのは、塗装自体を否定しているのではなく、冷静に判断する余裕を持つべきだという警告だといえるでしょう。
理由2:まだ塗装する必要がない場合があるから
外壁塗装は「築10年になったら必ずやるもの」と思われがちですが、すべての家が同じタイミングで塗装を必要とするわけではありません。
外壁材の種類や立地環境、これまでのメンテナンス状況次第で、劣化の進み方は大きく変わってきます。
見た目に大きな異常がなく、防水性も保たれている状態であれば、急いで塗装をする必要はないケースも少なくありません。
まだ問題がない段階で工事をすると、本来使えるはずだった外壁の寿命を前倒しで消費してしまうことになります。
つまり、「早くやれば安心」という考えが、必ずしも最善とは限らないのです。
理由3:補助金や保険など、使える制度を知らないと損をするから
外壁塗装は自己負担が大きい工事ですが、条件によっては補助金や保険を活用できる場合があります。
たとえば、自治体が実施している住宅リフォーム補助金や、省エネ性能向上を目的とした支援制度は、年度や予算によって内容が変わります。
また、台風や雹などの自然災害による被害であれば、火災保険が適用されるケースもあります。
こうした制度を知らずに工事を進めてしまうと、本来なら軽減できたはずの費用を全額自己負担することになりかねません。
「まだするな」と言われるのは、制度を待つべき場合もあるからです。
少し情報を集めるだけで、数十万円単位で負担が変わることも珍しくありません。
外壁塗装を考え始めた段階で、補助金や保険の可能性を確認することが、賢い判断につながります。
【結論】2026年、外壁塗装をすべき最適なタイミングはこの5つ
2026年に外壁塗装をすべきかどうかは、年数ではなく「条件」で判断することが重要です。
劣化の進み具合や補助金・保険の有無、工事の組み合わせ方、業者や塗料の選び方次第で、今が最適な人もいれば待つべき人もいます。
この章では、外壁塗装を決断すべき5つの具体的なタイミングを整理します。
タイミング1:深刻な劣化サインが出たとき
外壁塗装を検討すべきもっとも分かりやすいタイミングは、目に見える劣化サインがはっきり出たときです。
外壁は、雨や紫外線から家を守る役割を持っていますが、その機能は少しずつ確実に低下していきます。
問題なのは、劣化を放置すると「塗装だけでは済まない状態」まで進行してしまうことです。
国土交通省の計画修繕の考え方でも、早めの補修が建物の寿命を延ばすとされています。
見た目の変化は、外壁からの重要なサインです。ここでは、特に注意すべき代表的な劣化症状を紹介します。
1つでも当てはまる場合は、「まだするな」ではなく、具体的な検討に入る段階だと考えてよいでしょう。
チョーキング現象(手で触ると白い粉がつく)
外壁を手で触ったときに白い粉が付く状態を、チョーキング現象と呼びます。
これは塗料の表面が紫外線や雨で分解され、防水性が落ちているサインです。
一見すると軽い劣化に見えますが、塗膜が本来の役割を果たしていない状態でもあります。この段階であれば、塗装だけで機能を回復できる可能性が高く、費用も比較的抑えられます。
逆に放置すると、外壁材そのものに水が染み込み、補修費が増える原因になります。
チョーキングは「そろそろ塗装を考え始める合図」として、非常に分かりやすい劣化サインです。
0.3mm以上のひび割れ(クラック)
外壁に細い線のようなひび割れが入ることがありますが、幅が0.3mm以上になると注意が必要です。
このレベルのクラックは、雨水が内部に入り込む可能性があり、放置すると構造部分の劣化につながります。
特にモルタル外壁では起こりやすく、見逃されがちな症状です。
ひび割れがあるからすぐ危険というわけではありませんが、「塗装のタイミングを逃し始めている状態」と考えるのが現実的です。
塗膜の剥がれ・膨れ
外壁の表面が剥がれたり、浮いたように膨れている場合は、かなり劣化が進んでいます。
この状態は、塗料が外壁に密着できておらず、防水機能がほぼ失われている証拠です。
見た目の問題だけでなく、雨水の侵入リスクが高くなるため、早急な対応が必要になります。
ここまで進行すると、「まだ様子を見る」という判断はおすすめできません。
外壁塗装は、完全に剥がれてから行うよりも、少し早めに行う方が結果的に費用を抑えられることが多いのです。
カビやコケの広範囲な発生
外壁にカビやコケが広い範囲で発生している場合も、塗装を検討すべきサインです。
これらは湿気を好むため、防水性が低下している外壁で起こりやすくなります。
見た目が悪くなるだけでなく、外壁が常に水分を含んだ状態になるため、劣化のスピードが一気に早まります。
高圧洗浄で一時的にきれいになっても、根本的な解決にはなりません。
再発を防ぐためには、塗装による保護が必要になります。
タイミング2:国や自治体の大型補助金制度が使えるとき
外壁塗装は決して安い工事ではありませんが、補助金制度を活用できるタイミングであれば、負担を大きく減らせます。
国や自治体は、省エネや住宅の長寿命化を目的として、リフォーム支援制度を実施することがあります。
これらは期間や予算が決まっており、使えるかどうかで判断が大きく変わります。
「まだ使える制度があるなら、今やる価値がある」という考え方は非常に合理的です。
補助金がある年とない年では、実質負担が数十万円違うこともあります。
2026年の目玉「みらいエコ住宅2026事業」とは?
みらいエコ住宅2026事業は、省エネ性能の向上や住宅の質を高めることを目的とした支援策として注目されています。
断熱改修や省エネ性能を高める工事と組み合わせることで、外壁塗装が対象になる可能性があります。
重要なのは、「工事後に申請」ではなく、「事前の条件確認」が必要な点です。
制度を知らずに工事を進めてしまうと、後から申請できないケースもあります。
制度がある年は、それ自体が外壁塗装を前倒しする理由になります。
あなたの街の補助金を探す方法
補助金制度は自治体ごとに内容が異なり、実施時期も限られています。
探す際は、自治体の公式サイトで「住宅リフォーム 補助金」「外壁塗装 補助」などのキーワードで検索するのが基本です。
また、地元密着の施工業者は、過去の申請実績から最新情報を把握していることがあります。
注意したいのは、補助金は先着順や予算上限があるケースが多い点です。
検討段階で一度調べておくことで、「知らなかったせいで使えなかった」という失敗を防げます。
タイミング3:火災保険が適用できるとき
外壁塗装のきっかけとして意外と多いのが、火災保険の活用です。
火災保険は火事だけでなく、自然災害による被害も補償対象になる場合があります。
条件が合えば、修理費用の一部または大部分を保険でまかなえる可能性があります。
この場合、自己負担を抑えつつ、必要な塗装を行えるため、タイミングとしては非常に有利です。
対象となる自然災害の具体例(台風、雹など)
台風による強風で外壁が破損した場合や、雹による傷ができた場合などは、火災保険の補償対象になることがあります。
ただし、被害の原因が自然災害であることが重要です。
写真や記録を残しておくことで、申請がスムーズになります。
外壁塗装を考える前に、保険の可能性を確認するだけでも、判断は大きく変わります。
申請の注意点(経年劣化は対象外)
注意点として、経年劣化による傷みは火災保険の対象外です。
「古くなったから直す」という理由では申請できません。
そのため、被害が起きたタイミングで早めに確認することが重要です。
時間が経ちすぎると、災害との因果関係が認められないケースもあります。
正しい知識を持って申請することが、トラブルを防ぐポイントです。
タイミング4:足場を組む他の工事(屋根修理など)と同時に行うとき
外壁塗装では、足場の設置が必須になります。この足場代は工事費用の中でも大きな割合を占めます。
もし屋根修理や雨どい工事など、他にも足場が必要な工事を予定しているなら、同時に行うのが最も効率的です。
工事を分けると、そのたびに足場代がかかってしまいます。
足場代を数十万円節約できる理由
外壁塗装や屋根修理では、安全確保のために足場が必須です。
この足場代は1回ごとに20万〜30万円前後かかることが一般的です。
工事を別々に行うと、そのたびに足場代が発生します。
一方、同時に行えば足場は1回分で済みます。
将来的に屋根工事を予定している場合、外壁塗装とまとめて行うことで、無駄な出費を防げます。
タイミング5:信頼できる業者と最適な塗料プランが見つかったとき
外壁塗装の成功は、業者と塗料選びでほぼ決まります。
逆に言えば、この2つが整っていない状態で急いで工事をする必要はありません。
納得できる説明を受け、将来を見据えた提案があったときが、塗装を決断するベストなタイミングです。
2026年の主流塗料(ラジカル制御型、無機塗料)
2026年現在、外壁塗装では耐久性を重視した塗料が主流です。
ラジカル制御型塗料は、紫外線による劣化を抑え、価格と耐久性のバランスが良い点が特徴です。
無機塗料はさらに耐久性が高く、長期間メンテナンスを減らしたい人に向いています。
ただし、初期費用は高くなりがちです。
重要なのは「何年後に次の塗装を想定するか」を考えたうえで選ぶことです。
失敗しない業者選びの3つのポイント
外壁塗装で失敗しないためには、価格よりも「業者の姿勢」を見ることが大切です。
信頼できる業者かどうかは、説明の仕方や対応に必ず表れます。
特に、次の3点は事前に必ず確認したいポイントです。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 劣化状況を写真や現地調査の結果で具体的に説明してくれる | 口頭だけでなく写真を使って現状を示す業者は、工事の必要性を根拠を持って説明しています。 |
| 見積もりの内訳が明確で、不明瞭な一式表記が少ない | 塗料の種類や施工範囲が細かく書かれていれば、後から追加費用が出にくく安心です。 |
| メリットだけでなく、注意点やデメリットも伝えてくれる | 耐用年数や向かないケースを説明する業者は、長期的な視点で提案しているといえます。 |
一方で、「今すぐ契約しないと損をする」と急がせたり、質問に対して曖昧な答えしかしない場合は注意が必要です。
これら3つのポイントに納得できたときこそ、外壁塗装を進める意味があるタイミングだといえるでしょう。
外壁塗装はまだするなに関するよくある質問
外壁塗装について調べると、「まだするな」「もう遅い」など正反対の情報が出てきて迷う人は少なくありません。
外壁塗装に絶対的な正解時期はなく、状態や目的によって判断が変わります。
この章では、築年数の目安や放置した場合の影響など、よくある疑問を整理し、判断軸について解説します。
外壁塗装は結局いつするべきなのですか?
外壁塗装をするべき時期は、「築何年か」ではなく「外壁の状態と条件」で判断するのが正解です。
年数だけを基準にすると、まだ問題がないのに工事をしてしまったり、逆に必要なタイミングを逃してしまうことがあります。
外壁は、紫外線や雨風の影響を受け続けるため、劣化の進み方が家ごとに違います。
チョーキングやひび割れなどの劣化サインが出ている場合は、塗装を検討すべき段階です。
一方、目立つ異常がなく、補助金や保険も使えない場合は、急いで行う必要はありません。
重要なのは「今やる理由があるかどうか」です。
大体皆さんどれくらいで外壁塗装をしていますか?
一般的には、外壁塗装は10〜15年程度で行う人が多いとされています。
ただし、これはあくまで目安であり、必ずしも全員に当てはまる数字ではありません。
外壁材の種類や使用されている塗料、立地環境によって耐久性は大きく変わります。
たとえば、日当たりが強い場所や雨が当たりやすい面は、劣化が早く進む傾向があります。
そのため、同じ築年数でも塗装が必要な家と、まだ様子を見られる家が存在します。
多くの人がこの時期に塗装しているからといって、必ず合わせる必要はありません。
周りの例は参考程度にとどめ、自宅の状態を基準に考えることが、後悔しない外壁塗装につながります。
外壁塗装をしないでいたらどうなりますか?
外壁塗装をせずに放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、家の寿命に大きく影響します。
塗装の役割は、外壁材を雨や紫外線から守ることです。
この防水機能が失われると、外壁材に水が染み込み、ひび割れや反り、内部の腐食につながります。
最初は小さな劣化でも、放置することで被害が広がり、塗装だけでは対応できなくなるケースもあります。
そうなると、張り替えや大規模な補修が必要になり、費用は一気に跳ね上がります。
外壁塗装は、劣化を完全に止める工事ではなく、被害を防ぐための予防策だと考えることが大切です。
外壁塗装を築10年でするのはは早いですか?
築10年で外壁塗装をすることが、必ずしも早いとは限りません。
確かに、劣化がほとんど進んでいない場合は、まだ様子を見るという選択もあります。
しかし、立地条件や外壁材によっては、10年未満でもチョーキングや細かなひび割れが出ることがあります。
この段階で塗装を行えば、下地補修が少なく済み、結果的に費用を抑えられる可能性もあります。
一方で、劣化が見られないのに「10年だから」という理由だけで工事をするのは、無駄になりやすい判断です。
築10年は、「必ずやる時期」ではなく、「状態をしっかり確認する節目」と考えるのが現実的でしょう。
外壁塗装を築20年でするのは遅いですか?
築20年で初めて外壁塗装を行う場合、状態によっては遅いと感じるケースもあります。
この頃になると、防水機能がほぼ失われ、ひび割れや塗膜の剥がれが進行していることが多いためです。
しかし、必ずしも手遅れというわけではありません。重要なのは、外壁材や下地がどこまで傷んでいるかです。
塗装で対応できる状態であれば問題ありませんが、劣化が進みすぎていると補修費が追加でかかります。
築20年は、「まだするな」と言って待ち続けるには、リスクが高くなる時期でもあります。
これ以上先延ばしにしないためにも、一度は専門業者に状態を確認してもらうことをおすすめします。
まとめ:焦らず、見極めて、賢く動こう
外壁塗装は、築年数だけで決めるものではありません。
「外壁塗装はまだするな」という言葉は、今すぐ契約するなという注意喚起です。
劣化サインが出ている、補助金や火災保険が使える、足場工事をまとめられる、信頼できる業者と塗料が決まった。
こうした条件がそろえば、2026年は塗装を検討すべきタイミングといえます。
反対に、目立つ劣化がなく、制度も使えない場合は待つ選択も現実的です。
大切なのは「今やる理由」を冷静に見極めることです。
この記事を書いた人
fujiwara ライター