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【ETCカードの審査なし&クレジットなしでの作り方】無料で発行できるおすすめクレジットカード

クレジットカードを持っていても「ETCカードを発行していない」という方は多いのではないでしょうか?

実際はETCカードの発行に対応していても、そもそも発行できることを知らなかった、という方もいるでしょう!

これからETCカードを作る方は主に3つの方法で申し込みが可能ですが、最もおすすめするのは「ETCカードの発行に対応した、お得なクレジットカードを申し込む」という方法です。

クレジットカードなしでの発行もできますが、「ETCパーソナルカード」ではなく、クレジットカードのETCカードがおすすめなのか、そしてクレジットカードとしてもっともお得に利用できるクレジットカードはどれなのか、という点について、カードごとに異なるポイント還元率や特典の内容なども含めながら、詳しく解説していきます。

ETCカードは未成年・18歳未満でも作れる?

高速道路株式会社が発行する「ETCパーソナルカード」はクレジットカードなしのため、16歳から18歳の未成年であっても、親権者の承諾があれば作ることができます。

ただしクレジットカードなしとはいっても、申込時に高額なデポジットが必要となるのは変わりないため、負担が大きくハードルが高いのは確かです。

18歳以上の大学生であれば、自分で新たにETC対応のクレジットカードを作るか、親権者のクレジットカードで家族カードを作ってもらい、そこからETCカードを申し込むという方法があります。

この場合クレジットカード側がETC専用カードの発行に対応していることと、18歳以上の学生でも発行できることが必須条件となります。

ちなみに18歳以下の未成年や18歳の高校生はクレジットカードを作れないため、必然的にETC専用カードも作れません。また、親が発行したETCカードを子どもが使うのも規約違反となり禁止されているため、注意しましょう。

ETCカードは審査なし・クレジットなしでも作れる?

ETCカードはクレジットカードなしでも作れます。

ただクレジットカードとセットのほうが、様々な特典が付いてくる点や、クレジットカードによってはクレジットカードとセットで作成した場合、年会費がかからずETCカードが作成できる点など、メリットが大きいです。

他にも利用金額に応じてポイントが貯まったり、クレジットカードによっては持っているだけで、特定店舗の利用が割引になるなど、クレジットカードにはメリットが多数あります。

クレジットカードなしでもETCカードを発行できますが、年会費無料のクレジットカードも多数あるため、ETCカードしか利用予定がなくても、クレジットカードなしではなくクレジットカードとセットでETCカードを作るのがおすすめです。

ETCカードが無料で作れるおすすめクレジットカード

ETCカードの発行はクレジットカードなしよりも、クレジットカードに付帯しているETCカードを利用するのがおすすめです。

クレジットカードを申し込む場合、重要になるのは「クレジットカードそのもの」の特徴です。

それぞれ異なるポイント制度や還元率、年会費やそのカードにしかない特典、非接触型決済やコンタクトレス決済の対応可否など、ETC以外の部分に注目して、比較考慮して決めましょう。

ETCカードが無料で作れるおすすめクレジットカードをご紹介します。

①JCB CARD W

年会費永年無料
ポイント還元率1.00%~10.50%※最大還元率はJCB PREMO に交換した場合
※ETC利用1.00%
ポイント利用先Amazon、楽天、メルカリ、セブン-イレブンなど
家族カード 無料
ETC無料
申し込み条件18歳以上39歳以下
(高校生は除く)

JCB CARD Wは39歳までしか申し込むことのできない年齢制限のあるカードですが、通常のJCB CARDに比べて常にポイントが2倍となっています。

39歳までに申し込めば40歳以降もこのポイント還元率を維持できるため、ポイントをなるべくたくさんほしいという方にはもってこいです。

もちろんETCの利用でもポイント2倍となります。ETC利用で1.00%のポイント還元率というのは他のカードに比べても高い水準となっているため、高速道路をよく利用する人であればかなりおすすめと言えます。

JCB CARD Wは利用金額に応じて「OkiDokiポイント」というポイントが貯まります。貯めたOkiDokiポイントは現金のようにショッピングで利用したり、マイルに交換することもできます!

さらに「Amazon.co.jp」や「スターバックス」、「セブン-イレブン」などの優待店でカード決済すると、ポイント還元率が5.5%まで上がります。よくスターバックスを利用する方、またネットショッピングを頻繁に利用する方には強くおすすめできます。

JCB CARD Wで貯めた「OkiDokiポイント」は、JALやANA、デルタ航空それぞれのマイルに交換できます。さらにこのカードはポイントをマイルに交換せずに、直接旅費として使うことも可能です。

飛行機をほとんど利用しない方にとっては、「dポイント」や「nanaco」、「楽天ポイント」など提携先の別ポイントに交換するのも良いかもしれません。

②三井住友カードOlive

年会費永年無料
ポイント還元率0.5%~7%※
※ETC利用0.5%
ポイント利用先マイル移行、Vポイントアプリでのショッピング等
家族カード 発行できない
ETC550円(初年度無料)
申し込み条件0歳以上(Oliveアカウントの登録必須)
※クレジットモードは満18歳以上(高校生除く)

※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。

三井住友カードOliveは、2023年3月にサービスを開始したフレキシブルな使い方ができるクレジットカードです。

銀行口座の残高確認・振込手続き・資産運用のほか、ポイント決済にも利用できます。

申込みや口座開設は、身分証明書コピーの準備や書類を郵送する必要もなく、Web上で申込みを完結できるので便利です。

ETCカードを申込む際は、クレジットモードの利用設定とVpass IDの登録が必要です。これらもWebで登録できるため、すぐに申込みできます。

三井住友銀行Oliveを契約することで以下の通り、手数料の優待サービスが充実しています。

  • 定額自動送金(きちんと振込)の手数料が無料
  • SMBCダイレクトを用いて他行に振り込む際の手数料が無料
  • 三井住友銀行の本支店ATM、三菱UFJ銀行の店舗外ATMでいつでも手数料無料

③三井住友カード(NL)

年会費永年無料
ポイント還元率0.5%~7%※
※ETC利用0.5%
ポイント利用先マイル移行、Vポイントアプリでのショッピング等
家族カード 永年無料
ETC550円(初年度無料)
申し込み条件高校生を除いた満18歳以上の方(未成年者の場合は親権者の同意が必要)

※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。

三井住友カード(NL)は申込後、最短10秒デジタルカードが発行されるため、プラスチックカードが届くのを待たずにカードを利用できます。
※即時発行できない場合があります

料金支払やオンラインショッピングでカード決済をするにはカード番号やセキュリティコードがあればプラスチックカードがなくてもわかれば登録できますが、それらのカード情報は専用アプリから見られます。

デジタルカードが発行されれば、「Apple Pay」や「Google Pay」に登録して「iD決済」を実店舗で使うことも可能です。

現在はこのように、デジタルカードが即時発行されプラスチックカードがあとから郵送されるタイプが主流になりつつあります。現代のキャッシュレス社会に適合しておりセキュリティ面でも安全性が高いため、万人におすすめと言えるでしょう!

三井住友カード(NL)をセブン-イレブン、ローソン、マクドナルドの4店舗で決済利用すると、還元率が2.5%まで上がります。

さらに決済時にコンタクトレス決済(VISA・Mastercard両方)を使うとさらに還元率が+2.5%されるため、あわせて5%のポイント還元をうけることができるのです。

ただし、コンタクトレス決済が使えない店舗もあるため、効率的にポイントを貯めたい方は、事前に店舗側が対応しているかどうか調べると良いでしょう。

④三菱UFJ  VIASOカード

年会費無料
ポイント還元率0.5%~1.0%
※ETC利用1.0%
ポイント利用先オートキャッシュバック
家族カード 無料
ETC無料※発行手数料1,100円
申し込み条件18歳以上ご本人または配偶者に安定した収入のある方
または18歳以上で学生の方(高校生を除く)

せっかく貯めたクレジットカードのポイントに期限があることを忘れていて失効させてしまった、という経験をしたことがある方は少なくないでしょう。VIASOカードなら貯めたポイントが自動的に還元されるため、基本的には失効の心配をする必要がありません

これはこのカードで「オートキャッシュバック」と呼ばれている機能です。入会日から数えてちょうど1年間で貯まったポイントは、手続きを必要とせず自動的に利用金額から差し引かれるか、ショッピング利用のない月であれば支払い専用口座にキャッシュバック額が振り込まれます。

ただし、自動的にキャッシュバックされるのはポイントが「1,000ポイント以上」貯まっている場合に限ります。1,000ポイント未満の場合は他のカードと同様に消滅してしまうという点には注意が必要です。

VIASOカードに入会すると、最大1万円がキャッシュバックされるキャンペーンを開催中です。キャッシュバックには条件がありますが、その条件はそこまで厳しいものではありません。

まず8,000円分のキャッシュバックを受け取るには、「会員専用WEBサービス」に登録し15万円以上のショッピングを「入会から3か月以内」に利用する必要があります。月々5万円利用すればOKとなるため、日々の買い物をすべてVIASOカードですれば問題なく達成できますね。

残りの2,000円を受け取るには「楽Pay」というリボサービスに登録する必要があります。こちらも入会から3か月以内に達成することでキャッシュバックの対象となりますが、達成後は登録を解除しても問題ありません。

⑤JCB CARD W plus L

年会費永年無料
ポイント還元率1.00%~10.50%※最大還元率はJCB PREMO に交換した場合
※ETC利用1.00%
ポイント利用先Amazon、楽天、メルカリ、セブン-イレブンなど
家族カード 無料
ETC無料
申し込み条件18歳以上39歳以下
(高校生は除く)

JCB CARD W plusLは、一般的な女性疾病保険よりもお得に女性疾病保険に加入できます。たとえば20〜24歳の女性なら月々の掛け金は290円、25〜29歳の女性なら月々540円です。

保険料が安いのにも関わらず保障内容も充実していて、入院保険金として1日あたり6,000円、手術保険金として入院中は40,000円を受け取ることができます女性疾病保険に加入していれば、乳がんや子宮筋腫といった女性特有の病気に対して手厚く備えることができるため、まさに「女性のためのクレジットカード」だといえますね。

この他に旅館やホテルを優待価格で利用できたり、結婚式を会員限定の料金で挙げることができます。特典は定期的に変わる可能性があるため、こまめにチェックしましょう。

ちなみに、これらの特典は女性疾病保険と違い男性でも受けることができるため、美容などに興味がある方であれば男女問わずにおすすめです。

⑥ライフカード

年会費無料
ポイント還元率 0.3%~0.6%
※ETC利用0.5%
ポイント利用先・楽天ポイントなどの他社ポイントに交換
・QUOカードなどの商品券に交換
・キャッシュバック
家族カード 無料
ETC1,100円(初年度無料)
申し込み条件18歳以上

ライフカードはETCカードだけでなく、家族用のカードも無料で発行できます。ライフカードが発行するETCカードは初年度無料、次年度以降1,100円の年会費がかかりますが、1年で1回でも利用があれば翌年度の年会費も無料になります。

家族カードは18歳以上で電話連絡が可能ならば学生(高校生以外)の子どもに対しても発行できますが、1枚までという制限があるため注意しましょう!

ちなみに、ETCカード、家族カードの利用料金は本カードの利用分と合され、限度額も共有するという点も覚えておいてください。

クレジットカード会社はどこも審査基準を公表しておらず、ライフカードも同様です。しかし、ライフカードは大手消費者金融のアイフルの子会社で、独自の審査を行っていることから、銀行系のクレジットカードや信販系のクレジットカードと比較すると、収入が低い人や主婦でも審査に通りやすいカードと言えます。

もちろん誰でも通るわけではありませんが、他のクレジットカードでは事故情報がCICやJICCなどの信用情報機関に書き込まれている場合は、たとえ収入が安定していても高確率で審査に落ちてしまいます。

もしも審査に自信がない場合は、「ライフカードのデポジット型」なら通る可能性があります。もちろんETCカードも発行できますよ。

⑦エポスカード

年会費無料
ポイント還元率0.5%
※ETC利用0.5%
ポイント利用先・マルイ
・クオカードやAmazonギフト券など
家族カード なし
ETC無料
申し込み条件日本国内に在住している高校生を除いた満18歳以上の方

エポスカード会員は年4回開催される「マルコとマルオの7日間」という会員限定の優待期間中は、丸井グループの店舗または「マルイウェブチャネル」というネットショッピングサイトでカード決済を利用すると、10%の割引が受けられます

この優待期間はエポスカード会員限定の優待期間であるため、カードを持っていない人と比較すると大きなアドバンテージとなります。

さらにエポスカード新規入会者に対しては、店舗で使える5,000円分のポイントや3,000円分のクーポンをプレゼントするキャンペーンが開催されているため、マルイをよく利用する人であれば必ず持っておきたいカードです。

エポスカードはマルイ店舗で買い物をよくする人だけがお得になるカードと思われがちですが、それ以外の店舗やサービスについても優待の対象となります。

他にも飲食店だけでなくレジャー施設やエステ、旅行サービスなどさまざまなジャンルの店舗やサービスが対象となります。

優待を受けられる店舗の詳細は「エポトクプラザ」公式Webで検索できるため、申し込む前にぜひチェックしてみましょう!

⑧JCBゴールド

年会費11,000円(税込)
※初年度無料
ポイント還元率 0.50%~10.00%※最大還元率はJCB PREMO に交換した場合
※ETC利用0.5%
ポイント利用先Amazon、楽天、メルカリ、セブン-イレブンなど
家族カード 1,100円
ETC無料
申し込み条件20歳以上で本人に安定した継続的な収入のある方

JCBゴールド会員は限定特典として、国内だけでなく海外の空港ラウンジを特別料金で利用できたり、全国に約1200か所あるゴルフ場を利用できる「GOLD Basic Service」の対象となります。

その他にも対象者は対象店舗でコース料理を注文した際の料金が20%オフとなったり、その他「GOLD Basic Service Off」優待店舗で割引を受けることができます。

さらに、ゴールド会員はポイントの有効期限が3年に延長されるのもメリットです。

貯めた「Oki Dokiポイント」はショッピングや旅費使用、チケット交換や他の提携先ポイントへの交換など、さまざまな使い方が可能となっているため期間ギリギリまでポイントを貯めて一気に使いたい方にもぴったりですよね。

「JCBゴールド ザ・プレミア」は、ゴールド会員の中でも特別招待を受けた人のみに発行されるハイステータスカードです。このカードは「JCBゴールド会員」しか招待を受けることができず、しかも招待されるのは一定の条件を満たした人のみ、となっています。

すでに2023年分の招待は終了しており、次回招待が行われるのは2024年2月下旬~3月上旬であることを考えても、特別な位置づけにあるカードであることが分かります。

「JCBゴールド ザ・プレミア」会員限定の特典としては、本来は有料である世界の1,300以上の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティ・パス」や、国内から厳選された旅館・ホテルを特別料金で利用できる「JCBプレミアムステイプラン」があります。

⑨イオンカードセレクト

年会費無料
ポイント還元率0.50%~1.33%
※ETC利用0.5%
ポイント利用先dポイント、WAONポイントに交換可能
家族カード 無料
ETC無料
申し込み条件18歳以上(学生可)でイオン銀行の口座を持っている方

イオン系列の店舗でイオンカードを使うと、日付や曜日にかかわらず「常にポイントが2倍」されます。

さらに、電子マネーである「WAON」へのチャージと「WAON」での決済により、ポイントを二重取りすることも可能です。WAONはカードからのオートチャージ設定も可能なので非常に便利です。

貯めたWAONポイントは主にイオン系列の店舗で現金と同様に使用できますが、その他WAONポイントに対応している店舗でも利用可能です。イオン系列のデパートなら「ダイエー」、コンビニなら「ミニストップ」などが加盟店となっており、ポイントで買い物できます。

イオンカードセレクトは、毎月「20・30日」に開催される「お客様感謝デー」においてイオン店舗で買い物をすると、食料品や衣料品などが全品5%オフとなり、非常にお得に買い物ができます

また毎月15日は55歳以上の会員であれば5%オフになったり、毎月10日にはWAONポイントが2倍になる「Wポイントデー」の対象にもなります。このように、イオンカードセレクトはイオン店舗を頻繁に利用される方は持っておくべき、といえるぐらいお得なカードです。

ETCカードの種類と作り方

まず、ETCカードの基本的な部分について理解していきましょう。

ETCカードの種類

有料道路料金の支払いをもっと便利にするために「ETCカードを作りたい」となったとき、作る方法はカードの種類ごとに、

  1. ETCパーソナルカードを作る
  2. ETC専用カードを作る
  3. 一体型ETCカードを作る

以上の3通りあります。

次はそれぞれのカードの詳細について解説していきます。

①ETCパーソナルカード

クレジットカードなしで作れるETCカードが「ETCパーソナルカード」です。これは、

  • 東日本・中日本・西日本高速道路株式会社
  • 首都高速道路株式会社
  • 阪神高速道路株式会社
  • 本州四国連絡高速道路株式会社

以上の会社が共同で発行する、まさに「高速道路料金支払い専用カード」です。当然ながら「専用カード」なので、有料道路料金の支払い以外には使用できません。

ETCパーソナルカードはクレジットカードのような方式で支払うのではなく、いわゆる「デポジット方式」です。あらかじめ一定額を預ける(デポジット)ことで、その預けた金額の範囲内で有料道路料金が支払えるカードです。

いわゆる「チャージ」とは異なるため、デポジットできる金額をそれぞれが自由に変更することはできません。ETCパーソナルカードの新規申し込みを行う際に申告する、利用者の月々の平均利用金額をもとに決められた金額(4倍)を、次の表のようにデポジットとして預けることになります。

平均利用月額デポジット額
5,000円20,000円
10,000円40,000円
15,000円60,000円
20,000円80,000円

繰り返しになりますがデポジットは「チャージ」ではないため、あくまで利用額が引き落としになるのはそれぞれが登録した個人用口座からです。デポジットはいわゆる「保証金」であるため、2万円預けたとしてもそれが支払いに充当されるわけではありません。

月々の有料道路料金支払いが増えると、場合によってはデポジット額を増額する必要性も生じます。その場合は新たにデポジットとして表の右列の金額が口座から引き落とされるため注意が必要です。

ETCパーソナルカードはこのデポジットのほかに、別途年会費が「1,257円」かかります。これはETCパーソナルカードを発行した翌月に、利用料金と一緒に口座から引き落とされます。これらが初期費用として発生する金額を、間違わないように注意しましょう。

②ETC専用カード

すでにクレジットカードを持っている方、またはこれからクレジットカードを作る方が、クレジットカードなしで発行できるのが「ETC専用カード」です。こちらもその名のとおり「専用カード」であるため、有料道路料金支払い以外の用途には使用できません。

基本的にETC専用カードの発行に対応しているカード会社であれば無料で発行してくれることが多いですが、追加料金や年会費が必要な場合があります。1年間まったく利用がないと、次年から年会費が発生することもあります。

ETC専用カードの良い点は、有料道路料金支払いに特化しているためETC車載に取り付けたままで良いという点です!また、支払いもクレジットカードの支払いと一本化されるのは便利ですね!

専用カードでありながらETCパーソナルカードのように、デポジットを別途預ける必要がないことや、クレジットカードと同様のポイントが貯まるETC専用カードも選べる点は大きなメリットといえます。

③一体型ETCカード

クレジットカードにETC機能が搭載されているのが「一体型ETCカード(付帯カード)」です。その名の通り、クレジットカードそのものをETC車載器に取り付けて高速道路料金の支払いを行います。

こちらもクレジットカード会員が対象となっていますが、基本的にはクレジットカードを申し込む際に「ETC一体型」を申し込むのが一般的です。

そもそも、現在この一体型ETCカードは発行されず事実上の廃止状態となっているようです。2018年に割賦販売法の法改正が行われたこともあり、現在はETCに対応するすべてのカード会社が、一体型ではなく②の「ETC専用カード」を発行しています。

ETCカードの作り方

ETCパーソナルカードとETC専用カードの作り方をそれぞれご紹介します。

ETCパーソナルカードの作り方

高速道路株式会社が発行するETCパーソナルカードを作りたい場合は次の手順で申し込みを行います。

STEP.1
利用申込書の作成

ETCパーソナルカードの利用申込書はWEBで作成します。

サイトの案内に従い必要事項を入力すると、利用申込書のデータが作成されますので印刷してください。

STEP.2
利用申込書を郵送

印刷した利用申請書と本人確認書類を以下に郵送します。

〒222-8519 ETCパーソナルカード事務局 宛
※郵便番号と宛名のみで届きます

STEP.3
デポジット入金

事務局で申込内容を確認し、問題なければ払い込み用紙が1週間~2週間で自宅に届きます。

払い込み用紙を使って所定の金額を入金してください。

STEP.4
カード受け取り

デポジットの入金が確認できてから2週間ほどでETCパーソナルカードが自宅に届きます。

届き次第、その日から利用可能です。

ETC専用カードの作り方

ETCパーソナルカードは作成にかなりの時間と手間がかかりますが、クレジットカード経由で作るETC専用カードはそれぞれのカード会社の公式Webページ上からすぐに申し込めます。すぐに手続きは完了し、数日でカードを受け取れます。

クレジットカードなしでETCカードを発行するよりも、おすすめです。ここでは、JCB CARD WのETCカードの作り方を例に挙げて解説します。

STEP.1
公式サイトにアクセス

公式サイトにアクセスし、自分の作りたいクレジットカードを選択します。

※JCB CARD Wを持っていない状態で、ETCカードのみの申し込みはできません。

STEP.2
必要情報入力

画面の案内に従って必要事項を入力します。

この際、以下の書類を準備しておくと入力がスムーズになります。

  • 本人確認書類
  • 引き落とし口座が分かるキャッシュカードなど
STEP.3
追加カードを選択

JCB CARD Wを申し込む際に、追加カードとしてETCカードも一緒に申し込むことができます。

この際に「ETCスルーカード」にチェックしてください。

これで申し込みは完了です。

STEP.4
審査結果通知

審査結果は最短5分でメールで通知されます。

承認であれば最短3日でカードが発行され、発送準備に入ります。

STEP.5
カード受け取り

申し込みから最短1週間で、クレジットカードとETCカードが自宅に届きます。

先にETCカードが届いて、あとからクレジットカードが届くこともあるようです。

どちらも手元に届き次第、すぐに利用可能となっています。

ちなみに、すでにJCB CARD Wを持っている場合は、会員専用サイトから簡単に発行申請が可能です。

基本的にETC専用カードを発行する場合は無料で発行可能で、デポジットのような追加料金は発生しません。

特別な手続きを必要とせずに支払いやポイントもクレジットカードと一体化されます。

ETCカードの選び方

ETCカードを発行するためまずクレジットカードを契約する必要がありますが、いったいどのように選べば良いのでしょうか。

重要な条件としては、次のような点が挙げられます。

  • 余計な年会費がかからないか
  • ETCカードの利用でもポイントが貯まるか
  • 自分のよく行く店舗の優待やサービスが充実しているか

基本的にほとんどのクレジットカードでETCカードを無料で発行可能となっているため、もっとも自分にとってお得になるクレジットカードを選ぶのが一番です。

ETC利用時のポイント還元率も重要ですが、そればかりに目がいってしまうと、クレジットカードの特典や優待をほとんど使えず、別のカードにしておけば良かったと後悔するかもしれません。

本カードやETCカードの年会費が有料のカードを選ぶと、結果的に余計なお金を払うことになる場合もあります。

たとえばマルイグループの店舗をよく利用する方であればマルイのポイントが貯まりやすい「EPOSカード」がおすすめですし、イオングループをよく利用する方であれば「イオンカードセレクト」が良いでしょう。

さらにスターバックスを利用する方は「JCB CARD W」や、ドコモ会員であれば「dカード」とよく行くお店でのサービスを充実しているかを主軸にすれば、クレジットカードが選びやすいと言えます。

ETCカード・クレジットカードの申し込み方法

クレジットカード経由でETCカードを発行するには、それぞれのカードで異なるマイページや専用ページから発行手続きを行う必要があります。ただしクレジットカードをまだ持っていない方は、先にクレジットカードを申し込む手続きが必要です。

ETCカードは、加入手続きと同時に申し込み可能な場合が多くなっていますが、同時に申し込むのを忘れても、専用カードなら後から発行手続きをすれば問題ありません。

クレジットカードの審査基準

クレジットカードを発行するには審査に通過する必要があります。審査の際に重要となるのは、このようなポイントです。

  • 本人の職業や年収、年齢など
  • 信用情報機関に登録されている信用情報
  • 申し込み内容の正確性

審査基準はカード会社ごとに異なりますが、ステータスを比較した場合年収が多い方や勤続年数が長い方が審査に通りやすくなります

同時に重要なのは「信用情報」です。場合によっては年収や職業などの要素よりも、こちらの方が審査の可否に大きな影響を与えることも。カードを申し込んだ段階ですでに複数枚のカードを持っている人、他社からいくらかの借り入れがある人、マイカーローンや住宅ローンの残債がある人は、審査に通りにくくなります。

特に落ちやすいのは、信用情報に事故情報がある人です。過去に別のクレジットカードの支払いを何度も延滞していたり、そもそも延滞したままのクレジットカードがあったりすると、CICやJICCといった信用情報機関に記録されてしまうため、審査に落ちる確率が非常に高くなります。

クレジットカードを申し込む際は、内容に間違いがないようにも注意しましょう。

職業や年収などにおいて誤った情報や虚偽の情報を用いたりすると、審査に落ちるどころか今後一切同じカードを作れなくなる可能性があります。

申し込み手順〜発行までの流れ

ETCカードの申込手順はクレジットカードごとに異なります。たとえば「JCB CARD W」の場合は、

  1. マイページにログインする
  2. 「各種申し込み・購入」という項目を選択する
  3. 「カードに関するお申し込み」から「ETCスルーカード」を選択する

以上の手順を踏むことで、申込後1週間程度でETC専用カードが郵送されてきます。

手続き自体はオンラインで申し込みが完結するケースが多いです。が、カード会社ごとに手続きの方法は異なるため、あらかじめ公式ウェブサイトのQ&A等をしっかりチェックしておきましょう。

ETCカードの作り方・おすすめクレジットカードに関するFAQ

ETCカードに関するよくある質問をご紹介します。

ETCカードは即日発行できる?

ETCカードの即日発行が可能なクレジットカード会社もあります。

しかし、即日発行の場合は、店頭受け取りのみ対応しているのがほとんどです。

また、ETCカードを追加発行する人のみが即日発行できるなど、クレジットカード会社により即日発行に対する条件が違うため、申込みをする前に確認することをおすすめします。

ETCカードを作るのにおすすめのクレカはズバリ?

ETCカードを作るなら、「JCB CARD W」がおすすめです。

「JCB CARD W」は、ポイント還元率が高いことで人気です。もちろん、ETCカードを利用した際のポイント還元率も同じです。

また、即日発行とはいきませんが、約1週間ほどでETCカードが送られてきますので、店頭まで行かずに申し込みをして1週間で届くのであれば、仕事で平日なかなか時間が取れない人にはぴったりです。

ガソリン代の支払いにおすすめのカードは?

ガソリン代の支払いにおすすめのカードは、「JCB CARD W」と「イオンカードセレクト」です。

出光SSやシェルSSなどのガソリンスタンドを利用している人は、ポイントが2倍つく「JCB CARD W」をおすすめします。また、コスモ石油を利用のしている人は、燃料費が割引になる「イオンカードセレクト」がお得です!

ETCカードは学生でも作れる?

ETCカードは、学生でも作ることができます。

もし、すでにクレジットを持っているのであれば、現在利用しているカードのETC専用カードを作るのが一番手軽で簡単な方法です。

クレジットカード自体を持っていたい場合は、年会費無料、最短1週間でカードが出もとに届くJCB CARD Wの申し込みがおすすめですよ。

名義が違うカードをETCで使える?

ETCカードは、ETC車載器が搭載されている車であれば、どの車でも利用できます。

しかし、利用規約で「個人間でのETCカードの貸し借りは禁止」となっています。そのため、家族間であっても安易に利用しないようにしましょう

自分名義のクレジットカードが家族カードであったとしても、家族カードと一緒にETCカードを発行できますので、自分名義のETCカードを発行しましょう。

まとめ

今回解説したようにETCカードを発行したい方は、クレジットカードなしではなく、クレジットカード経由でETC専用カードを申し込むことを強くおすすめします!

クレジットカードと支払いを一本化できるだけでなく、利用料金に応じてポイントが貯められたり、ETC利用に関する補償が適用になるなど、メリットが大きいからです!

すでにクレジットカードを持っている方は、ETCカードを追加で発行できるかどうか確かめてみましょう。発行に対応していなければ、他のお得なクレジットカードへの乗り換えも考えてみるのも良いかもしれません。