
フードデリバリーは、インターネットで注文した料理を家に届けてくれるサービスです。ピザの宅配でフードデリバリーを利用したことのある人もいるのではないでしょうか。利用頻度は少ないかもしれませんが、必要なときにあるとうれしいサービスです。
この記事では、フードデリバリーとは何か、現状、広まった背景、メリット、利用方法、おすすめフードデリバリー4選を解説します。
目次
フードデリバリーとは

フードデリバリーとは、PCやスマートフォンを使ってオンラインで注文した料理を配達してもらうサービスです。昔から使われている「出前」と意味は変わりません。フードデリバリーには主に3つの形式があります。
■フードデリバリーの形式
- 店に直接注文。店が調理。店が配達。(自店注文配達型)
- 注文取り次ぎサービスに注文。店が調理。店が配達。(マーケットプレイス型)
- 注文取り次ぎサービスに注文。店が調理。配達代行が配達。(注文・配達代行型)
注文や配達を店のみで完結する1のほか、店以外の第三者が仲介する2や3もあります。1が主だった従来の出前は、長い年月を経て2と3が新たに加わり、フードデリバリーと呼ばれる形となって現在に至ります。
歴史
出前は江戸時代からあったといわれています。当時は江戸のような大都市でも、小売店や飲食店などが集まる商店街はほとんどありませんでした。そのため、そばや天ぷらといった調理された料理のほか、魚介類や野菜、水、納豆なども「行商」として売り歩く姿が見られたそうです。出前、すなわち今で言うフードデリバリーは、昔から身近なサービスだったことがうかがえます。
フードデリバリーの現状
フードデリバリーは実際、どのくらい利用されているのでしょうか。利用頻度と、デリバリー市場規模の推移を確認していきましょう。
利用頻度
infoQのwebアンケートの調査結果から、フードデリバリーの利用頻度を見ていきます。それによると、ほとんど使わないと答えた人が80.8%と最も多い結果でした。
■フードデリバリーサービスの利用頻度
(調査期間:2025年6月20日~2025年6月23日、有効回答:3,000サンプル、調査対象:首都圏15~59歳男女)
フードデリバリーは歴史的に見ても身近なサービスですが、利用する頻度は意外に低く、月1回未満と答えた人も11.8%とわずかです。利用したことはあるけれど、日常的に使っている人はあまりいないという現状が見えてきます。
市場規模
続いて、フードデリバリー市場の取引総額を示す市場規模はどのくらいなのでしょうか。レポートによると、2024年は7,967億円と報告されています。

この数年の推移を見てみると、コロナ前の2019年の4,183億円から、2024年には倍近くに増えていることが分かります。フードデリバリーの市場規模はコロナを機に大きく伸び、現在は堅調に推移しているているのが実態です。
フードデリバリーが広まった背景

市場規模が大きくなった理由には、フードデリバリーが広まったことも理由にあります。主な背景を3つ取り上げます。
デジタル技術の進化
1つ目は、インターネットをはじめ、PCやスマートフォンが普及したことです。フードデリバリーはオンラインで注文して届けてもらうサービスです。今では、スマートフォンを含むモバイル端末の利用者は9割を超えています。多くの人がインターネットを通じて注文ができるようになったことは、背景の1つにあります。
ライフスタイルの変化
2つ目は、調理の時間を減らしたいと考える単身や共働き世帯が増えたことです。1日3食の食事を準備する時間は、決して短くありません。フードデリバリーを利用すれば、こうした時間を別の家事や趣味などに充てることもできます。ライフスタイルの変化に伴い、フードデリバリーは選択肢の1つになっています。
新型コロナウイルスの流行
3つ目は、新型コロナウイルスの流行により、自宅で食事をする機会が増えたことです。市場規模から分かるように、コロナを境にフードデリバリーは急伸しました。人との接触が少く感染のリスクが低いことに加え、外食と同じような気分を味わえることなどにより支持された結果、より身近なサービスになったといえます。
フードデリバリーのメリット
こうして広まったフードデリバリーには、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なポイントを3つ挙げていきましょう。
注文が手軽
まず、注文がスマートフォンで手軽にできることです。外出先にいても、インターネットのつながる環境であれば注文ができます。手の空いたときにアプリの簡単な操作で注文ができるので、忙しい生活の中でも使いやすいサービスです。実店舗が提供するフードデリバリーは、レストランの味をスマホ1つで気軽に楽しめます。
選択肢が一覧に
次に、フードデリバリーサービスの一覧から好きな料理を選べることです。配達をしてもらう場所の情報を基に、注文できる店舗や料理が一覧で示されます。そのため、いくつかの選択肢の中から、好みの料理を選ぶことが可能です。ずっと興味のあった店を利用したり、今まで食べたことのない料理を味わう機会にもなります。
配達時間が一目瞭然
最後に、配達時間を知った上で注文ができることです。中には、到着時間をリアルタイムで確認できるサービスもあります。注文時に、どのくらいの時間で届けてくれるのかが表示されるので、予定を立てやすく、時間がかかれば別の店に選び直せるメリットがあります。いつ届くのか分からない料理を待つストレスがありません。
フードデリバリーの利用方法
それでは実際に、フードデリバリーの利用方法について解説していきます。フードデリバリーは、ウェブサイトやアプリを使って注文します。まずは、ウェブサイトかアプリを開いてどの料理を注文したいのかを決めましょう。
1.ウェブサイトやアプリを開く
まず、フードデリバリーのウェブサイト、もしくはスマートフォンにインストールしたアプリを開きます。どのウェブやアプリを開くのかは、次章「おすすめフードデリバリーサービス4選」を参考にしてください。
2.住所などを入力する
次に、配達してほしい住所のほか、氏名、支払方法などをウェブサイトやアプリに入力します。そうすると注文できる店の一覧が表示されます。配達先の地域により利用できる店が異なるため、住所の入力は最初に行いましょう。
3.料理を選ぶ
ウェブやアプリに表示された店の一覧から料理を選びます。「ピザ」「寿司」「和食」などのカテゴリー別にも分けられているので、参考にしても良いでしょう。タイムセールなどのイベントを利用するのも手です。
4.諸費用を確認する
料理が決まったら、サービス料や配送料などを確認します。注文の最後の段階で、料理を含めた金額の合計が表示されます。諸費用を含めると、意外に高額になることもあるので、合計額も必ずチェックするようにしましょう。
利用上の注意点
利用上の注意点を2つ挙げておきます。
| 正確な住所を入力しないまま、注文できてしまうことがあります。その場合、料理は届かず料金だけを請求されることもあるため注意が必要です。住所や氏名、支払方法などの情報は最初に登録しておきましょう。 |
| 支払方法は、クレジットカードやデビットカード、PayPay、Apple Pay、現金などがあります。クレジットカードは、多くの店で利用できるので便利です。ただし、店によって利用できない支払方法もあるので注意しましょう。 |
おすすめフードデリバリーサービス4選
利用方法を押さえたところで、おすすめフードデリバリーサービス4選を紹介します。フードデリバリーサービスのウェブサイトやアプリには、たくさんの店舗から選べる総合型と、ピザ店やすし店など、1つのチェーン店に特化した専門型があります。ここでは、総合型から4つのフードデリバリーサービスを取り上げます。
Uber Eats
【ウェブ&アプリ】

Uber Eeatsは、アメリカ発のフードデリバリーサービスです。日本では2016年からサービスを展開し、10万店以上が加盟しています。フードデリバリーの利用者のうち4割がUber Eatsを選んでいるというアンケート結果もあるほか、総合型の中ではアプリのダウンロード数が最も多いサービスです。
【配達可能エリア検索】Uber Eats が利用可能な都市の検索
出前館
【ウェブ&アプリ】

出前館は、日本発のフードデリバリーサービスです。2000年にデリバリー総合サイト「出前館」をオープンし、加盟店舗数は10万店以上あります。フードデリバリー利用者のうち4割が出前館を選んでいるという調査結果もあり、Uber Eatsと肩を並べる国内最大級のフードデリバリーサービスです。
【配達可能エリア検索】【出前館】ピザ・弁当などの宅配デリバリーサイト
menu
【アプリのみ】

menuは、2020年よりデリバリーサービス事業に参入しています。加盟店舗数は9万余りで、現在もデリバリーエリアを拡大中です。料理のほか、日用品を配達するサービスも行っています。注文できるのはアプリのみのため、AndroidやiOSを搭載したスマートフォンなどの端末が必要です。
【配達可能エリア検索】デリバリーエリア
Wolt
【ウェブ&アプリ】

Woltは、30カ国以上で事業を展開するフィンランド発のデリバリーサービス企業です。2020年に日本でのサービスを始め、料理のほか、スーパーやドラッグストア、酒店の食料品や日用品、酒などのデリバリーサービスも行っています。
【配達可能エリア検索】レストラン、スーパー、ショップをご覧ください | Wolt
フードデリバリーの配達員を検討している方向け情報
近年、フードデリバリーの配達員を副業としている人も増えています。2024年の調査によると、フードデリバリーの配達員をしている人の24.9%が会社員という結果でした。配達員を検討している人や、どのような配達員が届けてくれるのかを知りたい人に、仕事に関する情報を簡単にお伝えします。
月収はどのくらい?
調査によると、1週間に10〜20時間稼働して10,000〜30,000円未満の報酬をもらっているフードデリバリーの配達員は59,5%いました。これに基づいて計算すると、1日4時間、月20日働いたと仮定して、月収8〜12万円ほどになります。
自分のペースで働ける?
フードデリバリーの配達員を始めた最も多い理由は、「時間の制約なく働けるため」で59.7%です。また、プライベートとの両立ができることに満足している人は76.0%と高く、自分のペースで働ける仕事であることがうかがえます。
事故が心配。補償される?
フードデリバリーの配達員が事故に遭い、けがをするケースも少なくありません。そのような場合に備え、例えばUber Eatsでは、配達員が配達中に生じた事故に対しての傷害補償や、対人・対物賠償責任補償を行っています。
フードデリバリーとSDGs
最後に、フードデリバリーとSDGsとの関係を確認します。フードデリバリーを利用する立場では、次の2つの点がSDGsにつながっています。
健康に関するSDGs
フードデリバリーは、料理をする時間がないなど、日々忙しく過ごしている人の食事をサポートしてくれるサービスです。また、体の不自由な高齢者など、毎日の食事の準備が難しい人も、便利に利用できます。良好な栄養状態を保つという意味では、目標2「飢餓をゼロに」に当てはまり、健康的な生活を送るという面では、目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に貢献します。
フードロスに関するSDGs
フードデリバリーは、飲食店の仕入れた食材の有効活用ができることから、フードロスを削減する一面があるといわれています。フードデリバリーを利用することで、間接的にフードロスを防ぐことができるとも考えられるでしょう。SDGsでは、目標12「つくる責任つかう責任」に掲げられている、世界全体の1人当たりの食品廃棄を半分にする目標につながっています。
>>SDGsに関する詳しい記事はこちらから
まとめ
フードデリバリーは、新型コロナウイルスの流行を機に、身近なサービスとして定着しました。Uber Eatsなどのフードデリバリーサービスは、スマートフォンなどで簡単に注文できる点が大きなメリットです。また、健康に関わる食やフードロスの観点から、SDGsの貢献にも関わっています。今日はフードデリバリーを利用して、普段とは違う食卓を楽しんでみてはいかがでしょうか。
<参考>
江戸で盛んだった「宅配ビジネス」…その大人気商品とは? | WEB歴史街道|人間を知り、時代を知る
【調査3,000人】フードデリバリー利用率はたった○%?意外な実態と“使わない理由”を大公開!|Qプラス
<外食・中食 調査レポート>2024年のデリバリー市場規模は7967億円の見込み 成長率は前年比7.6%減、コロナ前比90.5%増 | サカーナ・ジャパン / Circana Japan / NPD
【ウーバーイーツ】出前&宅配の総合サイト|近くのお店からお持ち帰りも
【出前館】ピザ・弁当などの宅配デリバリーサイト
menu(メニュー)|グルメや日用品・食料品が注文できるデリバリー・テイクアウトアプリmenu(メニュー)
レストラン、スーパー、ショップをご覧ください | Wolt
速報版 第2回フードデリバリー配達員実態調査|フリーランス協会
Uber パートナードライバー保険 – 仕組みについて – 補償範囲
ESG | 経営方針 | 株式会社出前館
この記事を書いた人
池田 さくら ライター
ライター、エッセイスト。メーカーや商社などに勤務ののち、フリーランスに転身。SDGsにどう取り組んで良いのか悩んでいる方が、「実践したい」「もっと知りたい」「楽しい」と思えるような、分かりやすく面白い記事を書いていきたいと思っています。
ライター、エッセイスト。メーカーや商社などに勤務ののち、フリーランスに転身。SDGsにどう取り組んで良いのか悩んでいる方が、「実践したい」「もっと知りたい」「楽しい」と思えるような、分かりやすく面白い記事を書いていきたいと思っています。
