
夏の電気代は、冷房の使用が増えることで一気に跳ね上がりやすく、家計への影響も大きくなります。
特に暑さが厳しい年ほどエアコンや冷蔵庫の稼働が増え、一人暮らしでも油断できません。
家族の人数や住まいの環境によっても大きな差が出るため、自分の状況に合った電気代の目安や節約方法を知ることが大切です。
さらに、国や自治体による補助金制度も活用すれば、夏の電気代負担を大きく軽減できます。
目次
夏は電気代に注意!料金の算出方法を解説
電気代は、以下5つを足して定めます。
- 基本料金
- 電力量料金
- 燃料費調整額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
- 消費税
それぞれの仕組みを理解することで、請求額の内訳が明確になります。
夏はエアコンなどの使用が増え、電気代が高くなりやすいため、料金の構成を知っておくことが大切です。
この章では、電気料金を構成する5つの要素について順番に解説していきます。
基本料金
電気代の「基本料金」は、電気を使わなくても毎月かかる固定の費用です。
これは契約しているアンペア数(電気を一度に使える量)に応じて決まります。
たとえば30アンペア契約なら約900円前後、50アンペアだと1,600円近くかかる場合があります。
つまり、家のブレーカーの容量を大きくしておくと、それだけ基本料金も高くなります。
エアコンや電子レンジ、ドライヤーなどを同時に使う家庭では高めのアンペア契約が必要ですが、一人暮らしや使用量の少ない世帯では見直す余地があります。
無駄な契約容量を減らすことで、毎月の電気代を少しずつ抑えることが可能です。
電力量料金
「電力量料金」は、実際に使用した電気量によって変わる料金であり、簡単に言うと使った分だけ額が大きくなるものです。
この料金は「1kWhあたり○○円」という単価が設定されており、使う分高くなります。
一般的な家庭では、1kWhにつき30円前後ですが、使用量に応じて段階的に単価が高くなる段階制が多くの電力会社で採用されています。(参考:enepi「1kWhの電気代はどれくらい? 消費電力と料金単価の関係について」)
たくさん電気を使うと1kWhでの額も大きくなるのです。
特に夏は冷蔵庫やエアコンを多く使用するので、この料金が大きく影響するのです。
燃料費調整額
「燃料費調整額」は、火力発電で使われる燃料価格が変わることで、毎月かかる電気代に追加、もしくは引かれる金額です。
たとえば、液化天然ガスなどの価格が上がった際、その分が電気代に上乗せされます。
逆に燃料価格が安定していれば、調整額がマイナスになり、支払う額が少なくなることもあります。
この制度は、経済産業省の指針に基づき、電力会社が月ごとに調整を行い請求しています。
つまり、自分の節電努力に関係なく、国際情勢などで変わってくる部分です。
この金額が上がっている時は、料金プランを再度考え直すのも一つの手段です。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
全国の電気を使っている人が、太陽光などの自然エネルギーを広めるために負担している費用です。
これは政府の「再エネ賦課金制度」に基づいていて、発電事業者に対して一定の価格で電気を購入するための原資となります。
利用者にとっては毎月の電気代にkWhあたりで上乗せされる形になっています。
たとえば、2024年度の単価は1kWhあたり3.49円です(※参考:経済産業省「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2024年度以降の買取価格等と2024年度の賦課金単価を設定します」)。
たくさん電気を使った分、この金額も多くなるため、節電することが結果的に再エネ負担を減らすことにもつながります。
社会全体のエネルギー転換を支える意義もある一方で、家庭にとっては見落としがちなコスト要因の一つです。
消費税
電気代にも当然ながら消費税がかかります。
電気料金の明細にある各項目(基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金)を合計した金額に、現在の税率10%が加算されます。
電気をたくさん使うほど消費税も高くなります。
消費税は自分で節約できる部分ではありませんが、電気の使用量を抑えることで間接的に税負担を減らすことが可能です。
意外と見落とされがちですが、明細の「内訳」に消費税欄があることで、どれだけ税金を支払っているかが一目でわかります。
夏の電気代の平均は?家族構成別やオール電化住宅ごとに比較
夏の電気代は、家族の人数やライフスタイル、住宅の設備によって大きく変わります。
特に一人暮らしか家族暮らしか、オール電化かどうかで毎月の負担に差が出ます。
理由は、エアコンや冷蔵庫の使用頻度が人の数や生活時間帯に左右されるからです。
さらに、オール電化住宅ではガス代がかからない代わりに、電気の使用量が多くなる傾向があります。
この章では、家族構成ごとに夏の電気代の目安を紹介しながら、オール電化住宅との違いも比較します。
一人暮らしの場合
一人暮らしの夏の電気代は、全国平均でおよそ6,700円前後です。
生活スタイルによって差はありますが、エアコンや冷蔵庫など、常時使う家電が主な電力消費源になります。
特に在宅時間が長い人や、扇風機・テレビ・パソコンを頻繁に使う人は、平均より高くなる傾向があります。
とはいえ、エアコンの温度を適切に設定したり、使っていない家電の電源をこまめに切ったりするだけでも、月々の支出は抑えられます。
オール電化住宅
オール電化住宅に一人で住んでいると、夏では電気代だけで平均1万円以上となることも少なくありません。
一般的なガス併用住宅に比べて、料理をしたり、お風呂のお湯を沸かしたりするのもすべて電気でまかなうため、どうしても消費量が増えます。
例えばIHコンロや電気温水器の使用に加えて、夏はエアコンを長時間使うことが多く、それらが電気代に影響します。
ただし、夜間の安い電力を活用できる料金プランを選べば、上手に節約することも可能です。
オール電化は光熱費の一本化という利点がある反面、使い方次第でコストに差が出るのが特徴です。
2人暮らしの場合
2人暮らしの家庭では、夏の電気代はおおむね1万円〜1万1,000円前後が平均とされています。
生活リズムが重なると家電の稼働時間が延びやすく、とくにエアコンや冷蔵庫、洗濯機の使用頻度が高くなります。
また、共働き世帯と在宅中心の世帯では、電力消費に大きな違いがあります。
食事の準備や家事が毎日発生するため、電気の使い方を意識しないと無駄なコストが積み重なっていきます。
節約のポイントは、冷房や照明を共有する工夫や、待機電力のカットなど、身近なところに多くあります。
オール電化住宅
2人暮らしでオール電化の住まいの場合、夏の電気代は平均して1万3,000円前後になることが多く見られます。
キッチンやお風呂、冷房をすべて電気でまかなうため、使用量がガス併用より多くなりがちです。
IHクッキングヒーターや電気温水器は、使う時間帯や量によって大きく電気代が変わるため、電力契約のプラン次第では負担を抑えることもできます。
特に夜間の電力単価が安くなる「時間帯別料金プラン」を選ぶと、効率よく節約できます。
使い方を意識すれば、オール電化でも光熱費を上手に管理できます。
4人暮らしの場合
4人家族の夏の電気代は、平均で1万2,800円ほどです。
家族全員が在宅する時間が長い夏休みなどは、さらに高くなることがあります。
エアコンの同時使用や冷蔵庫の開閉回数の増加、調理回数の増加など、家庭内の活動が電力消費に直結するためです。
子どもがいる家庭では、テレビやゲーム機などの使用も影響を与えます。
家庭内で電気を効率よく使うには、家族全員が節電を意識することが大切です。
タイマーの活用や共有スペースの冷房効率化など、ちょっとした工夫で費用の負担を軽減できます。
オール電化住宅
オール電化の4人家族では、夏の電気代が1万6,000円を超えることも多く、家計へのインパクトが大きくなります。(参考:Looop電気「世帯人数別の電気代平均額の比較」)
給湯・冷房・調理といった生活の基本部分すべてが電気に依存しているため、使用時間や頻度に応じてコストが跳ね上がります。
ただし、家族が多いからこそ、夜間の電力を活用することで得られる節約効果も大きくなります。
例えば、深夜の時間帯に洗濯や食器洗いを集中させると、電気代の削減につながります。
夏の電気代が高くなる理由とは?エアコンだけじゃない意外なものとは
夏に電気代が高くなるのは、単にエアコンを使う時間が増えるからではありません。
冷蔵庫や照明、さらには在宅時間の変化や電力会社の料金見直しなど、複数の要因が重なっているからです。
こうした背景を知ることで、無意識のうちに増えている電力消費を見直すきっかけになります。
この章では、夏に電気代が上がりやすい理由を4つに分けて解説します。
電気の使い方を客観的に見直すヒントとして、ぜひ確認してみてください。
エアコンの使用頻度が増える
夏の電気代が高くなる一番の原因は、エアコンの使用頻度が大きく増えることです。
気温が30度を超える日が続くと、室内の温度を下げるためにエアコンを長時間つけっぱなしにする家庭が多くなります。
特に帰宅後すぐ冷やしたいという理由で、設定温度を低くしてしまうことも消費電力を押し上げる原因です。
たとえば、設定温度を25度にするよりも28度にする方が消費電力は大きく減ります。
また、風量を自動にしたり、フィルターを定期的に掃除したりすることで無駄な電力消費を防げます。
エアコンは便利な反面、使い方によって電気代に大きな差が出るため、工夫しながら使うことが重要です。
冷蔵庫の消費電力の増加
夏になると冷蔵庫の電力消費が増えるため、電気代が高くなりやすくなります。
理由は、外気温が高くなることで庫内を冷やすためのエネルギーが増え、コンプレッサーが動いている時間が増えるためです。
さらに、冷たい飲み物や食材を頻繁に出し入れすることで、庫内温度が上がりやすくなり、そのぶん冷却のための電力が余計にかかります。
たとえば、冬と比べて冷蔵庫の扉を開けている時間が長かったり、中に食材をたくさん入れていたりすると、冷気の循環が悪くなり消費電力が増えてしまいます。
冷蔵庫は24時間稼働する家電なので、少しの工夫が大きな節電につながります。
夏季休暇による在宅時間の増加
夏休みやお盆休みなどで家族全員が家にいる時間が長くなると、その分だけ電気の使用量も増えやすくなります。
普段は誰もいない日中の時間帯でも、エアコンや照明、テレビ、冷蔵庫の開閉などが増え、家庭内で使う電力が一気に跳ね上がります。
特に子どもがいる家庭では、ゲーム機やパソコンなどを長時間使用するパターンも多く、思った以上に電力を消費していることがあります。
また、家族が多いと調理や洗濯の回数も増え、それも電気代に影響します。
在宅時間が増えると電気の使用量が自然と増えるので、家族で節電ルールを決めるなどの工夫が必要です。
電力会社による値上げ
電気代が高くなる理由のひとつに、電力会社による料金の値上げがあります。
これは使っている人の努力とは関係なく影響を受ける部分で、特に燃料価格の高騰や円安の影響で、電気を作るコストが上がると、それが料金に反映される仕組みになっています。
たとえば、経済産業省が発表した情報では、2023〜2024年にかけて多くの電力会社が規制料金を値上げしました(※参考:経済産業省「電気料金の改定について(2023年6月実施)」)。
値上げの影響は家庭の電気代に直接響くため、使用量が同じでも請求額が増える可能性があります。
このようなときは、他社との料金プランを比較して乗り換えるなどの対策を考えることも効果的です。
夏の電気代を抑える方法は?上手な節約の仕方を紹介
夏の電気代を抑えるには、エアコンを中心とした家電の使い方を少し工夫することが大切です。
エアコンは当然のこと、照明や冷蔵庫、家そのものの断熱性まで、見直せるポイントは意外と多くあります。
なぜなら、電気代は「使った電力量」だけでなく、「使い方」「時間帯」「契約内容」などにも大きく左右されるからです。
たとえば、設定温度の調整やフィルター掃除、遮光カーテンの設置、電力会社の見直しなど、すぐにできる対策もあります。
この章では、家庭でできる電気代の節約方法を実用的な視点で紹介します。
エアコンの上手な節約方法
夏に電気代が高くなる大きな原因のエアコンですが、使い方を少し変えてみることで節約できます。
なぜなら、エアコンの設定温度や風量、掃除する期間により消費電力が大きく変わってくるからです。
たとえば、温度の設定を28度にする、風量を自動にする、フィルターをこまめに掃除するなど、簡単にできることでも安くなることが期待できます。
さらに、頻繁に電源をオンオフするよりもつけっぱなしの方が効率がいいこともあります。
快適さを損なわずに節電できるのがエアコン節約術の良いところです。
設定温度を28度前後に設定する
設定温度を28度に保つことで、冷房の効きすぎを防ぎつつ、電気代の節約につながります。
外気との温度差が小さいほど、エアコンにかかる負担が減り、消費電力も少なくなります。
前述しましたが、環境省も「冷房時の室温は28度を目安に」と推奨しており、実際にこれを守ることで約10%の節電効果があるとされています。
扇風機との併用や冷感グッズを使えば、28度でも十分に涼しく感じられます。
無理に冷やしすぎず、体感温度と電気代のバランスをとるのがポイントです。
風量を自動に設定する
エアコンの風量を「自動」に設定すると、無駄な電力消費を減らしながら効率的に室温を保てます。
自動運転は、部屋の温度や湿度に応じて最適な風量を調整してくれるため、強すぎず弱すぎずちょうどいい状態を保ちます。
たとえば、冷やしたいときは強風、温度が安定すれば弱風というように、自動で切り替えてくれるので、手動操作よりもムダが少ないのが特徴です。
こまめにオンオフするくらいならつけっぱなしにしておく
短時間の外出や部屋の移動のたびにエアコンをこまめに消すのは、かえって電力を多く消費する場合があります。
エアコンは電源を入れて部屋を冷やすときに最も電力を使うため、頻繁なオンオフは効率が悪くなるのです。
目安として30分〜1時間以内の外出であれば、つけっぱなしのほうが節電になるケースが多いとされています。
ただし、長時間部屋を空けるときは確実に電源を切りましょう。
「つけっぱなしの方が楽」という感覚は、実は節電にもつながることがあります。
月に1回はフィルター掃除をする
エアコンのフィルターを月に1回掃除するだけで、消費電力を10%以上削減できるとされています。
フィルターにほこりがたまると空気の流れが悪くなり、エアコンの効きが悪くなってムダな電力を使ってしまいます。
掃除は家庭でも簡単にでき、水洗いしてよく乾かすだけでも十分です。
特に夏は冷房を使う頻度が高く、汚れやすいため、こまめな手入れが重要です。
少しの手間で電気代が変わるなら、定期的な掃除はコスパの良い節約方法です。
遮光カーテンや断熱材を使用する
室内の温度上昇を防ぐには、遮光カーテンや断熱シートの活用がとても効果的です。
太陽の光が直接部屋に入ると、室温が上がってエアコンの負担も増えてしまいます。
遮光カーテンを使うことで日差しをカットし、エアコンの効率を高めることができます。
また、窓に断熱フィルムや断熱シートを貼るだけでも外気の熱を遮る効果が期待できます。
これらは初期費用が比較的安く、取り付けも簡単なので手軽に導入できる節約方法です。
エアコンの設定温度を変えなくても、快適な環境を作ることができます。
冷蔵庫の中身を詰めすぎない
冷蔵庫の中をぎゅうぎゅうに詰めすぎると、冷気がうまく循環せず、必要以上に電力を消費します。
冷蔵庫は24時間稼働する家電のため、日々の使い方が電気代に直結します。
特に夏は外気温が高く、冷却に余計なエネルギーが必要になるので、冷気の流れを妨げない工夫が重要です。
目安として、冷蔵室は7〜8割、冷凍室はできるだけ満タンに保つのが効率的と言われています。
整理整頓を心がけるだけで、消費電力が減り、無駄な買い物も防げるという副次的な効果もあります。
電力会社を比較し乗り換える
電気代を根本から見直したいなら、電力会社のプランを比較して乗り換えるのが効果的です。
特にオール電化の家庭では、「オール電化向けプラン」を選ぶことで、夜間料金の安さを活かしやすくなります。
多くの電力会社では、時間帯ごとの料金が異なるプランを用意しており、生活スタイルに合ったものを選べば電気代の節約に直結します。
実際に、料金比較サイトや各社の公式サイトではシミュレーションも可能です。
電力自由化以降、契約先は選べる時代なので、「なんとなくそのまま」にせず、年に一度は見直すのがおすすめです。
夏の電気代補助金制度とは?主な種類や内容を紹介
家計の負担を軽くする手段として「電気代補助金制度」が注目されています。
この制度を活用すれば、条件に合えば自動的に電気料金が値引きされたり、申請によって一時的な支援を受けることが可能です。
補助金は、国の政策として物価高騰対策や省エネ支援の一環で行われており、知っているかどうかで支出に大きな差が出ます。
特に2023年以降、電力会社の値上げが相次ぐ中で、多くの自治体や国が支援に乗り出しています。
この章では、夏に活用できる電気代補助制度の内容や、対象となる条件、申請の流れまでを分かりやすく解説します。
夏の電気代補助金制度とは
夏の電気代を軽減するために、国や自治体が提供しているのが「電気代補助金制度」です。
この制度の目的は、気温の上昇によって冷房の使用が増える夏季に、家計への負担が集中しないよう支援することです。
特にエネルギー価格の高騰や物価上昇が続く中、一定の基準を満たす家庭に対して金銭的なサポートを行います。
補助金の形態は主に2つあり、電気料金自体を値引きする「電気・ガス価格激変緩和対策事業」のような【請求時の割引型】と、申請により後日支給される【給付金型】があります。
対象者や支給条件は自治体によって変わるため、正確な情報はお住まいの市区町村のホームページで確認することが重要です。(参考:経済産業省「電気・ガス料金支援」)
主な補助制度とその内容
夏の電気代を助けてくれる代表的な制度のひとつが、「電気・ガス料金支援」です。
これは国の政策として、家庭の電気代やガス代を1kWhや1㎥あたりの単価で一定額値引きする制度です。
2025年の7月に使用した分までは、電気については低圧契約で1kWhあたり2.0円、高圧契約に関しては1.0円の値引きとなっています。
都市ガスについては、1㎥あたり8.0円の補助があり、LNG(液化天然ガス)は1トンあたり9,724円の補助が行われています。
対象は、家庭や年間契約量1,000万㎥未満の企業、または年間LNG契約量が8,226トン未満の需要家となっています。(参考:経済産業省「電気・ガス料金支援」)
加えて、一部の自治体では独自の電気代支援を実施しており、たとえば「ひとり親世帯」や「住民税非課税世帯」向けに、夏季の冷房費用を想定した給付金やポイント支給などが行われることもあります。
ただし、補助の有無・内容は自治体ごとに大きく違うため、住んでいる地域の公式サイトで必ず確認しましょう。
補助金の受け取り方法の流れ
補助金の受け取り方法は、「自動的に割引が適用されるタイプ」と「申請が必要な給付型」に分かれます。
それぞれの流れを理解しておくことで、申請漏れや確認ミスを防ぎやすくなります。
自動的に適用される場合
国が実施する「電気・ガス価格激変緩和対策事業」などは、申請不要で自動的に電気料金から割引されます。
たとえば、2025年7月使用分までは、低圧契約で1kWhあたり2.0円、高圧契約で1.0円が自動で請求額から減額される仕組みになっています。(参考:経済産業省「電気・ガス料金支援」)
このような制度では、契約している電力会社が対象であれば、特別な手続きは不要で、検針票や請求書に割引が反映される仕組みです。
ユーザーは自分が対象かどうか、どれくらい値引きされているのかを確認するために、電力会社からの案内や公式ホームページの説明をチェックすると安心です。
申請が必要な補助金の場合の流れ
申請が必要な補助金は、主に市区町村が実施している独自支援で、申請書の提出やオンライン申請が必要です。
申請の流れとしては、まず自治体ホームページや広報誌などで対象条件・必要書類を確認します。
次に、所定の様式に沿って申請書類を提出し、審査後に現金やポイントが渡される仕組みです。
支給までの期間は自治体により異なりますが、数週間〜数か月かかることもあるため、申請受付開始日や締切に注意が必要です。
特に「世帯全員の住民票」や「収入証明書」などの添付が求められる時もあるため、事前に準備しておくとスムーズです。
まとめ
夏はエアコンの使用や在宅時間の増加などにより、電気代が高くなりがちです。
しかし、電気料金の仕組みを理解し、エアコンの使い方や家電の工夫、電力会社の見直しを行うことで、無理なく節約することができます。
さらに、補助金制度を活用すれば、家計への負担をより軽くすることも可能です。
自治体ごとの制度もあるため、最新情報をこまめに確認することが大切です。
本記事で紹介した内容を参考に、自分の家庭に合った方法から取り組んでみましょう。
この記事を書いた人

エレビスタ ライター
エレビスタは「もっと"もっとも"を作る」をミッションに掲げ、太陽光発電投資売買サービス「SOLSEL」の運営をはじめとする「エネルギー×Tech」事業や、アドテクノロジー・メディアなどを駆使したwebマーケティング事業を展開しています。
エレビスタは「もっと"もっとも"を作る」をミッションに掲げ、太陽光発電投資売買サービス「SOLSEL」の運営をはじめとする「エネルギー×Tech」事業や、アドテクノロジー・メディアなどを駆使したwebマーケティング事業を展開しています。