不景気による財政悪化から「投資を開始したい」と考えている人が増えています。初めて投資をする人におすすめだと評判なのは、2023年1月にSAMURAI FUNDからブランドリニューアルした、ソーシャルレンディングのオルタナバンクです。
オルタナバンクは「怪しい」というワードも見ますが、実際は本当に怪しいのでしょうか?
また、「怪しい」という言葉の反面、高く評価されていることも事実です。この記事では、オルタナバンクの基本情報や運用実績、投資をするメリット・デメリットなどを解説します。
オルタナバンクで投資を始めるときの流れや「怪しい」という評判の真相もあわせてご覧ください。
オルタナバンクの基本情報
名称 | オルタナバンク |
運営会社 | SAMURAI証券株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂2丁目17番46号 グローヴ4階 |
本社代表番号 | 03-6868-5670 |
設立 | 2002年2月 |
資本金 | 240,090,016円 |
代表者 | 代表取締役社長 山口 慶一 |
事業内容 | 第一種・第二種金融商品取引業 |
加入協会・基金 | 日本証券業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 日本投資者保護基金 |
グループ会社 | 合同会社Y FUND SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS株式会社 SAMURAI ASSET FINANCE株式会社 SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT1号合同会社 |
公式サイト | https://www.alternabank.jp/ |
オルタナバンクは、世界各国のオルタナティブ資産に個人投資家が投資することを目的に設立された投資プラットフォームです。
2023年1月、SAMURAI FUNDという名称を現在の名称に変更すると共にブランドリニューアルしました。
新しい名称変更やサイトデザイン一新などで、オルタナティブ資産を蓄えるためのBANK=銀行という意味ではなく、管理する機関という意味合いでイメージ向上を図っています。
世界各国にある数多くの資産に投資できるため、オルタナティブ投資のプラットフォームではトップクラスの人気を獲得しています。
オルタナバンクで投資するメリットとデメリットは、次章で解説します。
オルタナバンクの運用実績
オルタナバンクの2024年10月時点での運用実績数は474件、運用ファンド数は149件、完了ファンド数は325件です。
ファンド申込額は400億円を上回りました。
オルタナバンクの過去の運用実績は、公式サイトの「商品一覧」ページの「償還済み」のページで確認できます。
サイトの商品一覧ページは「すべて」「募集中」「運用中」「償還済み」の項に分かれています。
必要な情報をどの項で得られるかをチェックしておきましょう。
過去の実績3例を紹介します。
①【利回り9.9%】投資家還元ファンドID575
募集金額 | 154,700,000円 | |
商品募集条件 | 目標利回り | 9.9% |
運用期間 | 1ヵ月 | |
申込金額 | 1万円~30万円 |
利回りが非常に高い商品でした。
短期運用なので投資のリスクが低いため、初心者におすすめの投資だと案内されています。
非常に好条件が揃っており、より多くの投資家が投資できるように、1人あたりの投資上限額が定められていました。
②【利回り8%】年末大感謝ファンド
募集金額 | 256,500,000円 | |
商品募集条件 | 目標利回り | 8.0% |
運用期間 | 2ヵ月 | |
申込金額 | 1万円~ |
こちらも、利回りが高い商品で、募集当日中に完売した人気のファンドでした。
③【利回り12%】リニューアル記念ファンドID545
募集金額 | 94,500,000円 | |
商品募集条件 | 目標利回り | 12.0% |
運用期間 | 1ヵ月 | |
申込金額 | 1万円~ |
オルタナバンクへリニューアルしたときに、記念で募集された商品です。
非常に好条件が揃っており、より多くの投資家が投資できるように、1人あたりの投資上限額が定められていました。
募集当日、1時間ほどで完売した人気ファンドでした。
オルタナバンクは怪しいからやめた方がいい?デメリットとリスク
オルタナバンクを検索すると「怪しい」というワードが候補に上がってくることがあります。
「怪しい」という表現に根拠はあるのでしょうか?
利用するデメリットとリスクから実際に「怪しい」のかを解説します。
元本保証がないので元本割れする可能性がある
デメリットに挙げられることが多いのは、元本保証がないことです。
元本保証がないと、投資したお金の大半が戻ってこない元本割れを起こすリスクがあります。
しかし、2024年4月まで、貸付型ファンドの元本償還実績が100%という数字を維持していますが、元本割れの可能性は払拭できないので、ファンドの案件概要をよく確認した上で投資することをおすすめします。
投資期間中の途中解約は不可
投資を始めた後に途中解約できないという点も、デメリットに数えられています。
ソーシャルレンディングでは、投資した商品の満期前に途中解約できないのが通例です。
投資先によっては、満期になる前に早期償還を行うことがあります。
早期償還されると、目標にしていた利益を得られなくなります。
しかし、オルタナバンクは、前述したように元本償還率が100%に達しており、貸し倒れも2024年4月まで起きていません。
寄せられたイマイチな口コミや評判などをチェックしましたが「怪しい」という表現に該当する事例は見当たりませんでした。
「怪しい」というのは、貸し倒れが発生したことがないという驚くべき実績からきたのかもしれません。
あるいは「検索から生まれた単なる噂」と解釈して良いでしょう。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の評判・口コミからわかるメリット
オルタナバンクについてネットで調査すると、利用者・投資家の評判や口コミが表示されます。
利用した人の評判と口コミからわかるメリットを見てみましょう。
メリットが大きくて「怪しい」という可能性もありますので、その点も見ていきます。
高利回りの案件が多い
オルタナバンクの人気が高い理由の1つは、高利回り商品が多いことです。最低利回りが4%で最高利回りが12%、商品一覧で見ると6%前後の商品が特に多いのがわかります。
運用実績のページで紹介したような高利回りの商品は、人気が高く、募集期間が短いことが多いです。こういった商品が出たときに見逃して後悔しないよう、オルタナバンクのSNSをフォローしておきましょう。SNSで最新情報を確認出来ます。
あまり手間をかけずに投資できる
投資未経験者には、投資の手順やコツがわからないので、何から手を付けて良いのかと困惑している人が多いです。
リスク確認などは投資者本人が行う必要があるため、自身でもしっかり確認してから投資する必要があります。オルタナバンクでは商品の各ページで、投資収益シミュレーションを行えるので、収益の試算が行えます。
自分自身で調べ尽くしてリスク確認などは行う必要がありますが、実際に投資を行う際には、手間がかからずスムーズに投資を始められます。
短期〜長期の案件から選べる
運用期間の選択肢が広いのも、オルタナバンクのメリットです。
最短1ヶ月から1年以上までさまざまな商品があるので、自分の都合に合った期間を選んで投資できます。
保証・担保つきの案件がある
オルタナバンクの商品の中には、保証付き商品や担保付き商品があります。しかし、オルタナバンクの商品全てに保証と担保がついているわけではありません。
少額から始められる
投資というと「大きなお金が動く」というイメージを抱く人が多いですが、オルタナバンクは少額から始められます。
常に投資先の動向をチェックし続ける必要がないので、気軽に投資できるのです。
少額で相場変動の影響を受けない投資を始めたい人は、オルタナバンクに登録しましょう。
オルタナバンクの最新キャンペーン情報
オルタナバンクでは、2024年11月29日時点で初めての投資応援キャンペーンを行っています。
期間は2025年1月23日(木)までで、初回投資金額10万円以上の方に投資金額に応じて、最大30,000円の現金をプレゼント(最大30,000円)するキャンペーンです。
キャンペーンを利用するには以下の条件をすべて満たす必要があります。
- オルタナバンクで今まで投資をしていない
- キャンペーン期間中に総額10万円以上の投資をする
上記条件を満たせば、キャンペーンの対象となります。
オルタナバンクでの投資方法・入出金の流れ
オルタナバンクのメリットとデメリットを一通りチェックした後は、投資方法と入出金の流れを見てみましょう。
投資開始までの流れからご覧ください。
投資を始めるまでの流れ
投資をしたことがない人にとって、初めての投資は高いハードルに感じます。
しかし、オルタナバンクはそういったハードルが低くなるよう、手軽に投資を始められる工夫をしています。
オルタナバンクで投資を開始するまでの流れを見てみましょう。
オルタナバンク公式サイトにアクセスして、口座開設ボタンを押してメールアドレスとパスワードを登録します。メールが送られるのを待ちましょう。
届いたメールに従い、口座開設に必要な氏名や住所等といった情報を入力しましょう。
これらの登録手続きは約5分で終わります。
申し込みが終わると、商品詳細ページに記載されている投資家限定情報を見られます。投資はまだできませんが、チェックして予習しておきましょう。
続いて、本人確認書類を提出しましょう。
スマートフォンで撮影した画像をアップする方法が早くて便利です。スマホを用いたeKYCを利用すると、最短で2営業日で口座開設が完了します。
顔写真なしの本人確認書類だと、口座開設完了まで3〜5営業日を要します。
本人確認書類として提出するのは次の書類です。
顔写真付き本人確認書類
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
顔写真なしの本人確認書類は、種類の違う本人確認書類を2点提出、もしくは顔写真なしの本人確認書類のほか補完書類と呼ばれる書類を1点提出しなければなりません。
提出方法の詳細は、公式サイトでご確認ください。
マイナンバーカードを提出する際に利用できるのは次の書類の中の1つです。
- マイナンバー通知カード
- マイナンバーカード(裏面に番号が記載されています)
- マイナンバーが記載されている住民票の写し
マイページから、12桁のマイナンバーが確認できる画像をアップロードしましょう。
口座開設が完了したら、投資可能となります。デポジット口座に投資に必要な額を入金し、公式サイトの商品一覧から投資したい案件を選択しましょう。
投資を開始する前に、公式サイト上の利用ガイドを熟読し、投資家限定情報を確認することをおすすめします。投資を開始する時点で実施しているキャンペーンなども要チェックです。
入出金方法
入出金方法を見てみましょう。
銀行振込は、マイページにログインし、メニューから「入出金」を選んで、入出金画面上の「お客様専用の入金先口座」宛に振り込みましょう。
オルタナバンクでの収益が20万円超えたら確定申告が必要
オルタナバンクの収益は雑所得に該当するので、年間20万円を超えると確定申告しなければなりません。
確定申告の際には、オルタナバンクの年間取引報告書が必要です。
オルタナバンクのマイページの「電子交付書面」を選択すると、年間取引報告書がダウンロードできます。
オルタナバンクの評判・口コミに関するよくある質問
最後に、オルタナバンクに関するよくある質問をご紹介します。
オルタナバンクは元本割れしたことはある?
これまでのオルタナバンクの貸付型ファンドにおいては元本割れした事例はありません。
今までの実績はオルタナバンクが提供するファンドのリスク管理や資産保全の優秀さを表しています。しかし、あくまでも今までの実績であって、今後元本割れしないとは言い切れません。
オルタナバンクの特性やリスクを十分に理解しておきましょう。
オルタナバンクの投資申し込みのキャンセルはできますか?
オルタナバンクでは、投資申し込みのキャンセルは商品募集開始の後、満額になるまでであればキャンセルできます。しかし、満額成立後は申込のキャンセルはできません。
また、運用が始まった後に中途で解約することもできません。そのため、申し込みする際には注意しましょう。
オルタナバンクは本当に安全なの?
オルタナバンクは証券会社が運営しており、安全性が高いと評価されています。日本保証の保証付きファンドも提供されており、リスク管理も徹底しています。
また、元本償還率100%を維持しており、これまでに元本割れした投資家はいません。ただし、投資にはリスクが伴うため、自己責任で判断することが重要です。
オルタナバンクの分配金は確実に受け取れるの?
多くの投資家がオルタナバンクから安定した分配金を受け取っているという報告がなされています。ファンドによって分配頻度は異なりますが、毎月分配型のファンドも多く提供されています。ただし、投資にはリスクが伴うため、100%確実とは言えません。
オルタナバンクは厳格な審査体制においてリスク管理を徹底していますが、投資家自身も投資先の情報をよく確認し、分散投資を行うことが重要です。
オルタナバンクの手数料は?
オルタナバンクの出金手数料は、GMOあおぞらネット銀行を利用する場合は無料ですが、それ以外の銀行を利用する場合は1回につき145円かかります。
この手数料は、特に少額投資を行う場合に注意が必要になります。この支出が運用益を減少させる可能性があるからです。
投資家は、自身の投資スタイルや頻度に合わせて、最適な銀行口座を選択することが大切です。また、入金手数料や管理手数料などについても、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
SNSなどでも話題に上がることが増え、投資に関心を持つ人も増えていますが、投資にはメリットだけでな、デメリットやリスクもあります。
リスクだけをみて「怪しい」というワードが候補に上がってくる可能性もありますが、リスクがあるのはオルタナバンクだけではなく、投資とは大小問わずリスクを伴うことを念頭に覚えておかなければなりません。
初心者にとって、投資は難しい・よくわからないというイメージが先行して「怪しい」と感じてしまうかもしれません。
オルタナバンクの公式サイトで必要な知識を読み取り、「怪しい」と尻込みせずに投資の世界に飛び込んでみましょう。