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Funds(ファンズ)の怪しい評判は本当?貸し倒れリスクの有無とメリット・デメリット

Funds(ファンズ)の怪しい評判は本当

将来のために資産運用したいという理由で投資を検討している方は多いですが、多くの人にとっては投機をみきわめるというよりも、安定性を重視している方が多いです。

そこでおすすめできるのは、固定利回りによる安定性の高さに特徴がある「Funds」です。

「Funds」は、手数料が無料で少額投資ができるおすすめの投資サービスです。スマホからでも簡単に操作できるのも人気のポイントです。

一方で、利回りの低さや途中契約が原則できないことがデメリットでもあります。

そんな「Funds」について詳細を説明していきます。

Fundsの基本情報

運営会社ファンズ株式会社
サービス開始2019年1月
投資対象上場企業およびグループ企業
最低投資金額1円
手数料無料
予定利回り年率1~3%
途中解約原則不可
元本保証なし
優待特典あり

Fundsは主に個人投資家に対して、少額投資が可能なマーケットを提供するサービスです。最小1円から投資が可能であり、手数料も発生しません。

最初から運用期間や利回りが決まっている「固定利回り投資」であり、投資先のファンドも上場企業が中心のため、より安定的な運用を期待できます。

Fundsと融資型クラウドファンディングの違い

Fundsはいわゆる「融資型クラウドファンディング」と混同されがちですが、実際は異なるものです。融資型クラウドファンディングは基本的に特定のプロジェクトに投資するものであり、投資の成否はプロジェクトの成否に左右されます。

それに対してFundsで選択できる投資先は、信頼性の高い監査済みの企業や上場企業が多いです。また固定利回りにより、安定して長期的に利益が出ることを期待できます。

リスク管理についてもFundsは徹底しており、弁護士や会計士による審査を行い、審査も実在性・反社チェックだけでなく、取締役全員の同意を含む複数のプロセスをクリアしたもののみ投資対象となります。

Fundsは怪しい?悪い口コミとデメリット

Fundsは怪しい?悪い口コミとデメリット

Fundsは怪しいといわれることもありますが、本当でしょうか。次はFundsのデメリットを解説します。

利回りが低い

Fundsは1~3%程度の利回りが期待できますが、これは先ほど解説した「融資型クラウドファンディング」や他のソーシャルレンディングと比較すると低めです。

そのため、高い利回りを重視する投資家には物足りないと感じられる可能性があります。

ただし利回りが低いことは必ずしもデメリットというわけではありません。

低利回りは安定性の裏返しでもあり、損失リスクが抑えられる点が魅力です。より安定した投資先に投資できるため、損失が出るリスクも低くなります。

リスクを低減しつつ資産を増やしたい人には向いていると言えるでしょう。

途中解約は原則不可

Fundsは途中解約ができず、運用期間中は投資した資金を引き出すことができません。

そのため、突発的な出費や資金が必要になる状況には対応できないリスクがあります。例えば、病気やケガによる入院などで大きな出費が発生する可能性を考慮し、生活資金ではなく必ず余剰資金で運用を行うことが大切です。

また、Fundsを退会するには、すべての運用が終了している必要があります。事前に運用期間を確認し、計画的に投資を行いましょう。

貸し倒れリスクがある

2024年12月現在、Fundsは300を超える運用実績があり、安定した運用が評価されていますが、将来的な貸し倒れリスクはゼロではありません。

投資した金額が戻らない元本割れが発生する可能性も含め、投資家自身がリスクマネジメントを徹底する必要があります。

リスクを理解したうえで、分散投資を心がけるとよいでしょう。

人気ファンドは競争率が高い

Fundsでは、人気ファンドの競争率が非常に高く、募集開始から数分で締め切られるケースも少なくありません。特に高利回りや少額投資が可能なファンドは応募が集中しやすいです。

Fundsでは先着方式が主に採用されており、申し込みが募集金額を超過した場合は、超過以降の応募は無効となります。

また、事前に開始日時が公表されているため、気になるファンドがある場合は、開始時刻に合わせて迅速に準備・申し込みを行う必要があります。

事前のスケジュール確認と効率的な応募がおすすめです。

受け取れる額は源泉徴収分を引かれた額

Fundsで得た利益は、源泉徴収分を差し引かれた金額を受け取ることになります。

源泉徴収とは、課税対象の利益から税金相当分を引いて、所得を支払う側であるFundsが所得者の代わりに納付を行う制度なので、事前に差し引かれてから振り込まれます。

Fundsで確認をした利益額全額を受け取ることはできない点は、デメリットです。

Fundsを利用するメリットと良い評判

Fundsを利用するメリットと良い評判

次はFundsを利用するメリットを解説します。

少額投資ができる

Fundsはファンドによって1円から投資可能であるため、まとまった資金がなくても気軽に投資を始められます。特に投資初心者にとって安心できるメリットですよね。

さらに、小額ずつ複数のファンドに分散投資を行うことで、リスクを分散することもできます。生活費と投資資金を明確に分けて運用すれば、資金管理も簡単で安心です。

少額投資から始められることで、投資への心理的ハードルも低くなっています。

各種手数料が無料

Fundsは次に挙げる4つの費用がすべて無料なので、余計なコストがかかりません。

  • 会員登録費用
  • 口座開設費用
  • 口座管理費用
  • 出金手数料

このため余計なコストがかからず、投資家は利益を最大化しやすくなります。特に長期間にわたる運用では手数料の有無が重要な差となるため、手数料無料は大きなメリットです。

ただし、金融機関からデポジット口座への送金時には振込手数料が発生する点には注意が必要です。

スマホからでも簡単に投資

FundsのサービスはPCだけでなく、スマートフォンにも最適化されています。専用アプリやモバイル対応のサイトを利用することで、時間や場所を問わず手軽に投資が可能です。

また、2020年からは電子マネー「メルペイ」を使った投資も可能となり、スマホ投資の利便性がさらに向上しました。

これにより、初心者から上級者まで、忙しいライフスタイルの中でスムーズに資産運用を行えます。

借り手企業から優待が受けられる

Fundsの貸付投資を行うと、借り手企業から利息を得られるだけでなく、クーポン券など優待サービスが受けられる点もメリットとして挙げられます。

飲食店から投資家特別割引券が受け取れたり、温泉施設が一部施設で割引を受けられたりといった特典があります。

他にもFundsと一部の参加企業が提携したお得なキャンペーンに応募できる場合もあり、他の投資企業とは大きく異なるメリットがあります。

Fundsでの投資が向いている人・向いていない人の特徴

Fundsでの投資が向いている人・向いていない人の特徴

Fundsでの投資は明確なメリットがありますが、それでも万人におすすめできるというわけではありません。具体的にどのような人を対象とするのか、次の表をご覧ください。

向いている人向いていない人
安定したリターンを求める高いリターンを求める
リスクは少ない方が良いハイリスクも許容する
投資初心者である投資に熟練しており慣れている
長期的に資産形成をしたい短期で利益を出したい
元本保証は必要ない元本保証が必要

Fundsでの投資が向いている人は、投資にともかく安定性や低リスクであることを求める方、また投資に慣れていない投資初心者が挙げられます。

逆に、すでに自己資金での投資経験があり市場を熟知しているような方は、敢えてFundsを使う理由を見出しにくいかもしれません。

運用期間に関しては、Fundsはあくまで長期的にみて相対的に利益が出ることを目的としている方向けだといえます。

たとえばFX取引のように、短期で売買を繰り返し多くの利益を上げることを目的としている方には向いていません。

Fundsの評判・口コミに関するよくある質問

Fundsの評判・口コミに関するよくある質問

最後に、Fundsに関してよくある5つの質問に回答していきます。

口座開設に条件はある?

Fundsで口座を開設するには、次の条件を満たしている必要があります。

  • 成年および75歳未満である(例外あり)
  • 日本に居住している
  • 反社会勢力ではない

上記のとおり、口座開設だけなら条件は厳しくありません。ちなみにFundsでは口座開設時に基準を公表していない所定の審査を行っており、その審査にも通る必要があります。

口座開設に費用はかかる?

Fundsで口座を開設する際に費用は一切かかりません。会員登録費用や口座管理費用も無料なので、初期費用ゼロで投資を始めることができます。

ただし、投資は生活資金とは別に余剰資金で行うことが推奨されています。

特に長期的な運用を視野に入れる場合、リスクに備えて一定のまとまった資金を準備しておくことが重要です。初期コストが不要で気軽に始められるFundsですが、計画的な資金管理を心がけましょう。

デポジット口座から出金できる?

Fundsのデポジット口座からは、マイページ内の「デポジット口座」メニューで「出金申請」を行うことで、登録済みの銀行口座へ出金可能です。申請後、通常は翌営業日までに振り込まれます。

ただし、ファンドへの投資がマッチング成立している場合など、一時的に出金が制限されるケースもあります。

そのため、急な資金需要が発生する可能性がある場合には、あらかじめタイミングに注意して資金を管理することをおすすめします。

投資家限定ファンドとは?

投資家限定ファンドとは、特定の条件を満たした投資家だけが投資できる特別なファンドのことです。たとえば、年齢、居住地域、または収入条件などに基づいて、閲覧や申し込みが限定されるケースがあります。

この仕組みにより、よりニーズに合った投資先を選ぶことが可能です。

一部のファンドは、一般公開されていないため、特定の条件を満たす投資家には、魅力的な投資機会が得られることがあります。

抽選方式ではどのように当選者が決まる?

ファンドへの応募権利を決めるのが抽選方式の場合、次のような仕組みで当選者が決められます。

  1. リストアップされたユーザーの中からランダムに一人を抽出
  2. 抽出されたユーザーをリストから削除する
  3. 当選可能金額が投資申し込み金額を下回らなければ、当選者として扱う
  4. 全員が当選・落選のどちらかになるまで、1から3のプロセスを繰り返す

上記のシステムにより、特定のユーザーが意図的に選ばれるなどの、イレギュラーな要因が抽選に入り込まないようになっています。

ちなみに1つの抽選は独立しているため、抽選結果が他の抽選結果に影響を及ぼすことはありません。

Fundsを利用したら確定申告はしなきゃいけない?

Fundsで得た所得は雑所得として扱われます。雑所得の合計金額が年間20万円以下であれば確定申告は必要ありません。

ただ20万円を超える場合は、会社員であっても確定申告が必要になるので注意が必要です。20万円を超えなければ特に手続きは必要ありません。

Fundsへの登録〜投資までの流れ

Fundsへの登録〜投資までの流れ

Fundsに登録してから実際に投資するまでの流れをステップごとに解説していきます。

口座開設の申し込み

まずはFundsの公式サイトにアクセスし、口座開設の申し込みを行いましょう。口座開設にあたっては名前や住所の入力、出金の振込先となる口座の登録が必要です。申し込みは中断して後から入力することもできます。

マイナンバーのアップロード

申し込みにはマイナンバーを提出する必要があります。マイナンバーの提出はアップロードから行い、飛ばすことも可能ですが口座開設時には必須となるため、申し込みとの同時提出が推奨されます。

マイナンバーを提出し、登録した住所にウェルカムレターが簡易書留で届くと、口座開設の手続きは正常に完了です。

投資したいファンドを探す

次は投資したいファンドを、Fundsのファンド一覧ページから探して申し込みを行います。投資には入金が必要ですが、手続き自体は投資申し込み後でも大丈夫です。すでにデポジット口座に資金がある場合は、申し込んだ時点で投資が確定します。

資金の運用開始

運用を始めるには、申し込んだファンドが最低成立金額を超える必要があります。無事金額を超えればファンドは成立となり、数週間以内に投資が実施されます。

ちなみに投資申し込み方式は「先着」と「抽選」の2種類があり、それぞれ完全な先着順で応募権利が得られるか、ランダムで権利が与えられるか、という違いがあります。先着方式が採用されるのは一部のファンドのみです。

分配金の受け取り

運用により発生した分配金は、決まった分配日にユーザーのデポジット口座へ振り込まれます。分配金の金額は、マイページの「ファンド一覧」から源泉徴収税額も含めて確認できます。

まとめ

Fundsは少額投資が可能な融資型クラウドファンディングとして注目されています。投資初心者に優しい仕組みや、手数料が無料である点が魅力的です。

また、1円から始められるため、まとまった資金がなくても投資をスタートできます。さらに、出資先が上場企業グループのファンドが中心で透明性が高い点も安心材料です。

一方で、利回りが1~3%と低めなため、高利回りを重視する投資家には不向きな場合もあります。また、途中解約が原則不可で、運用期間中は資金が拘束される点には注意が必要です。

人気ファンドの競争率が高いことや、貸し倒れリスクも考慮しなければなりません。

Fundsは、安定した投資を重視し、少額から手軽に始めたい方に最適な選択肢といえます。特に、リスクを抑えつつ分散投資を行いたい方や、透明性の高い投資先を求める方におすすめです。