#インタビュー

株式会社GF|エネルギーの力で地域活性化を目指す!『SDH(Sustainable Development & Happiness)』の構想

株式会社GF 藤崎まり菜さん インタビュー

株式会社GF

会社名  株式会社GF

所在地  徳島県阿南市黒津地町山下5-1

創業    1973年2月15日

設立     2011年10月5日

代表者  藤崎 耕治

資本金  84百万円

社員数  153名(2024年6月1日現在)

決算日  9月

事業所  東京支店 鹿児島支店  福島支店 宇和島事務所

introduction

SDGsから着想した持続可能な開発で地域社会を幸せにする『SDH(Sustainable Development & Happiness)』の構想で自然エネルギー発電でつくった電気を地域内で消費し、地域外に流出するお金を地域内で循環させる。

それによって新たな雇用を創出し、地域の活性化を目指す、株式会社GFの藤崎さんにお話を伺いました。

自然エネルギーの力で子どもたちが安心して暮らせる未来を創出する

–まずは、株式会社GFについて教えてください。

藤崎さん:

株式会社GFは、徳島に本社を構え、今年で創業51年目を迎える会社です。徳島本社のほか、東京・福島・鹿児島・愛媛に支店を展開しており、社員数は約150名にのぼります。

私たちは、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーを地域に普及させ、持続可能な社会の実現を目指して日々活動しています。加えて、地域社会のインフラを支える水インフラの制御やメンテナンス、オリジナル製品の開発など私たちの技術を通じて、地域のスマート化にも貢献しています。

具体的な事業内容としては、GFは九州で最大級の発電能力を誇る100MWの太陽光発電所を所有しています。

開発・建設・保守・メンテナンスを一貫して自社で行い、2020年に運転を開始しました。スパイダーマシンという特殊な重機を活用し、30度程度の急斜面でも安全に作業が可能で、自然地形を活かした環境負荷の少ない発電所を実現しています。年間の発電量は、一般家庭約4万世帯分の1年間の電力消費量に相当します。

また、風力発電所の開発・建設にも注力しており、現在四国の愛媛県宇和島市で風力発電所を建設中です。太陽光発電で培ったノウハウを活かし四国のみならず全国で風力発電所の開発を進めています。

事業を行うにあたり、御社が大切にしている理念はありますか?

藤崎さん:

弊社の理念として、「私たちは技術を核とし、自然エネルギー発電とエンジニアリングサービスで、地域社会、地球環境、持続可能社会の実現に寄与します。そして事業活動を通じて、人間的成長と経済成長を実現します」と掲げています。

自然エネルギーを普及する会社として、SDGsへの取り組みは必然だと考えています。

開発においては、自然との共生を大切にし、環境負荷を最小限に抑えた施工を心掛けています。また、私たちは、社員一人ひとりが幸せに働ける環境を整え、仕事を通じて人間的成長を遂げられるよう、働き方改革や、学ぶ組織となるよう、様々な取り組みに力を入れています。

御社が手掛ける事業により、どのようなことが社会で改善されていくのでしょうか?

藤崎さん:

地球温暖化による気候変動の影響で、異常気象が多発し、年々自然災害による被害が深刻化しています。 私たちは、自然エネルギー発電所の開発・建設を通して、温室効果ガスの排出を削減し、地球全体の気温上昇を抑え、次世代を担う子どもたちが安心して暮らせる未来を創り出す手助けをしています。

さらに、地域社会を洪水災害から守るため、雨水排水機場や灌漑システムの建設工事やメンテナンスを行っています。

また、地域の皆様が24時間365日、安心して飲料水を利用できるように、上水道設備の運営管理から制御システムの設計・制作を行い、皆様の暮らしを支えています。

–このような事業を展開していく上で新たな課題や問題はなかったのでしょうか?

藤崎さん:

弊社は2033年までに、太陽光発電所および風力発電所の建設累計1GWを目指しています。その中でも洋上風力発電所の開発は必要不可欠であると考えています。

しかし、日本は他国と比べて洋上風力の分野で技術的に出遅れており、我々もまたノウハウの蓄積が課題といえます。

そこで弊社は、風力発電開発においてハイレベルなエンジニアが数多く在籍するオランダのIX Renewable社とパートナーシップを結び、台湾での洋上風力開発を計画しています。このプロジェクトに参加することでノウハウを蓄積し、技術を確立した上で、日本国内での洋上風力開発に着手したいと考えています。

SDH(Sustainable Development & Happiness)の構想で物心両面の幸せを実現

最後に、今後どのように事業をくのか、展望をお聞かせください。

–藤崎さん:

弊社は、創業50周年を迎えた2023年に、次の10年を見据え「2033VISION」を掲げました。それは、「地域に愛されるGreat Local Companyになる」という目標です。このビジョンを実現するためのアクションプランの一つに、持続可能な開発で地域社会を幸せにするSDH(Sustainable Development & Happiness)という構想があります。

具体的には、自然エネルギー発電でつくった電気を地域内で消費し、地域外に流出するお金を地域内で循環させます。それによって新たな雇用を創出し、地域の活性化を図ることを目指しています。この構想はSDGsから着想を得ており、持続可能な開発を通じて地域の皆さんを幸せにします。

–貴重なお話ありがとうございました。

関連リンク

株式会社GF:https://gfcorp.jp/