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一般社団法人 SDGsヒーローズ|SDGsに特化したVTuber爆誕!世界中の誰もが地球を救うヒーローになれる

一般社団法人SDGsヒーローズ 井上さんインタビュー

井上 麻理子

1990年6月19日、大阪府大阪市生まれ。もともとはパン屋などでパートをしていた普通の主婦だった。2016年名古屋に引っ越し、営業を学ぶ。その後、経営コンサルティング業をしている主人の秘書となり、SDGsを知りセミナー等に行き勉強をし始める。2021年7月27日SDGs活動に専念するため、一般社団法人SDGsヒーローズを立ち上げる。

Introduction

SDGsヒーローズは、VTuber「きらめきひいろ」がSDGsの取り組みについて紹介する動画をアップしている一般社団法人です。「誰ひとり取り残さない」ことを目標に、誰もがSDGs関連の問題を自分ごととして考えられる世界を目指しています。2021年7月に設立されたまだ新しい法人ですが、名古屋の企業や警察、京都大学などとコラボした動画で世界中から注目を集めています。


今回はSDGsヒーローズ代表理事の井上さんと、VTuberきらめきひいろちゃんのお二人に、活動内容やSDGsについての熱い思い、そして今後の活動について伺いました。

SDGsウォッシュを防ぐため、一人の会社員が立ち上がった

本日はよろしくお願いします。早速ですが、SDGsヒーローズを立ち上げようと思った経緯を教えてください。

井上さん:

もともと会社員時代にSDGsについて知ってから、関連した活動に少しだけ参加はしていました。ただ、会社員だと通常の業務もあるため、SDGsにまつわる活動に集中する事ができませんでした。


地球や人に優しい活動は素敵だなと思っていたのですが、一方で「SDGsウォッシュ」という、SDGsを「自分ごと」として継続的に活動せず、「取り組んでるふり」になってる方が増えていることを知りました。

SDGsウォッシュとは

英語で「ごまかし」を表す「whitewash」と「SDGs」を組み合わせた造語で、SDGsに取り組んでいると見せかけて、実態が伴っていないことを意味します。SDGsのロゴをHPに掲載したり、元から活動している事業内容とSDGsとを紐付けたりするだけで、具体的な行動をしていない場合などを指します。

SDGsという言葉だけが一人歩きしている現状を目の当たりにして、「SDGsについて正しい情報発信をしなければ」と感じ、会社を辞め、色んな方の支援を受けて、SDGsの活動に専念することにしたんです。現在は、Vtuberの「きらめきひいろ」がSDGsについて紹介する動画をメインに、様々な形でSDGsの実態を伝えています。

なぜ、VTuberの「きらめきひいろ」ちゃんと一緒に、SDGsに関する情報を発信しようと思ったのでしょうか。

井上さん:

大人が大人へ何か伝えようとしても、あまり響かないんじゃないかと考えたんです。
例えば、子どもが大人に「ポイ捨てしちゃダメだよ」と言ったら、大人も「あ、すみません…」って素直に受け入れられますよね?
そこで、私の友人でVTuberでもあるひいろに手伝ってもらおうと考えたんです。

確かに、ひいろちゃんは見た目もかわいいので、角が立たずにメッセージを伝えられそうですね!

Vtuber「きらめきひいろ」がSDGsについてゼロから学ぶ

それではきらめきひいろちゃん、自己紹介をお願いします。

きらめきひいろちゃん:

SDGsHEROES きらめきひいろです!
年齢は16歳で、誕生日は4月22日のアースデーです!

普段はどんな活動をしているんですか?

きらめきひいろちゃん:

YouTubeでSDGsについてお伝えする活動がメインです!
SDGsにまつわる問題や、企業の活動などについて勉強をさせてもらって、動画を作って発信しています。

井上さん:

ひいろには、視聴者の方と同じ立場に立って、ゼロからSDGsの取り組みを学んでもらっています。そうすることで、「まだSDGsをよく知らない」「まだSDGsに興味がない」といった方にも親しみやすく、気楽に見ていただけるかなと思っています。

ひいろちゃんには、どのようなファンの方が多いんでしょうか?

井上さん:

男女や年齢問わず、みなさん「かわいいね」と言ってくださいますね。
海外からの人気も高くて、ローマ字で「頑張って」や「応援してる」といった応援コメントをいただくこともあって、私もビックリしています。

海外からもですか。とても幅広く人気があるのですね!

井上さん:

ありがたいことだなと思っています。また、VTuberに対しては、「あれやってみて」「歌ってみて」といったコメントを寄せられることが多いのですが、ひいろには「SDGsについてよくわかったよ」など、SDGsに関するコメントをたくさん頂くんです。
見てくださった方に、SDGsに関する内容まできちんと伝わっていることを感じて、とても嬉しくなりますね。

これまでに、どのような企業や団体の活動を紹介しましたか。

井上さん:

私たちの会社が名古屋市にありますので、地元の名古屋港水族館や名古屋市防災センターの取り組みについて紹介した動画をアップしています。
もしSDGsについて一緒に活動したい方がいらしたら、いつでもご連絡ください。

きらめきひいろちゃん:

ひいろ、バーチャルだからどこへでも行けますよ!

過去も未来も、擬似体験することで自分ごと化できる

わかりやすく伝えるために、工夫している事はありますか。

井上さん:

ひいろはタイムトラベルができるので、過去にも未来にもパラレルワールドの世界にも行けるのが特長です。

きらめきひいろちゃん:

はい、ひいろ自身が、未来や過去に「行こう!」と思って行った感覚はないんです。
気が付いたら「あれ?ここはどこ?」ってなることが多いかなと思います。

今までどんな未来に行ったことがありますか?

きらめきひいろちゃん:

“街が海に沈んじゃった”っていう未来へ行ってしまったことがあります。
「このままだと地球滅んじゃう!何とかしなきゃ!」と、すごく焦りました。


私にできることは、YouTubeを通して情報をみんなに伝えること。「SDGsをキーワードにして活動して、もっとみんなを巻き込んで、みんなで地球を救えるようになりたい!」と思ったことは、SDGsヒーローとして活動するきっかけにもなりました。

ひいろちゃんがSDGsを「自分ごと」として考えられるようになった出来事でもあったんですね。

きらめきひいろちゃん:

そうですね。他にも、バレンタインの季節に、チョコレートと紐づけてフェアトレードについて紹介するなど、SDGsにまつわる諸問題を身近に感じていただけるかどうかは、かなり重視しています。

相乗効果で大盛り上がり!「京都大学“超”SDGsシンポジウム」に参戦

他にも、印象に残っている活動はありますか。

井上さん:

京都大学とプラットフォームを通じて意気投合して、2022年3月の「第5回京都大学”超”SDGsシンポジウム」に参加できたことは感慨深いですね。
実は私、会社員時代に京都大学でSDGsに関するセミナーを受けたことがあったので、運命を感じました!

リアルタイムでイベントに参加し、計31社のいろいろなアップサイクルの商品を紹介するなど、ひいろの存在を多くの方に知っていただけたのも嬉しかったです。

アップサイクルとは

廃棄予定だった不要品を利用して、新しく付加価値をつけることです。リサイクルとは異なり、原型を無くさず素材の特徴をそのまま活かす方法で、新しい商品や製品を作ることを指します。

きらめきひいろちゃん:

アップサイクルの商品を見ながら、元の材料を当てるクイズ形式のミニコーナーに参加しました。イベントの合間合間で、何度もひいろの動画が流れてすっごく嬉しかったです!
「ひいろ、もっとSDGs活動を頑張りたい!」と思えた瞬間でもありました!

井上さん:

「第5回京都大学“超”SDGsシンポジウム」は学生さんを含め、たくさんの方の協力のおかげで再生回数が伸びたりと、大成功で幕を閉じました。
準備期間中は、連日深夜までメールが行き交うくらい非常に活発なイベントでしたので、やりがいもありとても楽しかったし、みんながひいろを応援してくれたおかげでなんとか完走できました。

ひいろちゃんが参加することで、シンポジウムがさらに盛り上がったのですね!素晴らしいですね。

2025年開催の大阪万博でも大活躍の予感!

実際に、イベントなどでひいろちゃんに会うことは可能ですか?

井上さん:

今後いろんなイベントに参加したり、自社で開催するイベントで、みなさんにお会いできるかもしれません。
万博は、SDGsも大きなポイントなので、今後も万博に向けて活動していきたいなと考えております。

きらめきひいろちゃん:

はい!ひいろ、大阪万博に行きたいです!

井上さん:

今後は、日本だけでなく海外の現状やSDGs関連の取り組みについても知っていただけるよう、より一層邁進していく予定です!

きらめきひいろちゃん:

ひいろも、精一杯頑張ります!

ひいろちゃんはすでに世界からも注目を集めていますもんね。

井上さん:

ありがとうございます。
コロナ禍で在宅時間が長くなったこともあり、動画を使ったコミュニケーションにも注目が集まっています。ひいろは日本だけでなく海外にも行くことができますので、どんどん活動の場を広げて、声を届けていきたいと考えています。

ただ、ひいろ一人では限界がありますので、今後はヒーローズの仲間も増やしていく予定です。動画のわかりやすさにも徹底的にこだわって、「誰ひとりとして取り残さずに」SDGsに取り組み、地球を救えるような活動を、今後もしていきたいと思います。

どんな仲間が増えるのか、楽しみですね。

井上さん:

きれいごとかもしれないですが、私はみんなが笑っている世界がいいと思って活動しています。
おとしめ合う世の中ではなくて、みんなが笑顔でいられる世界にしたいと思っているので、ぜひ一緒にSDGsヒーローズとして、よりよい世界を作りましょう!

SDGs活動の最終目標が「みんなが笑顔でいられる世界」というわけですね。今後の展開に期待しています。本日はありがとうございました。

インタビュー動画

関連リンク

>> 一般社団法人SDGsヒーローズHP:https://www.japan-sdgs.com/