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株式会社Xcountry|便利で環境にも良い商品を通して自然とSDGsに貢献

株式会社Xcountry

株式会社Xcountry インタビュー

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「世界との架け橋へ」をミッションに、主にファッション・ガジェット・スポーツアイテムの海外ブランドの日本総代理店として、ライフスタイルに新たな選択肢を与え続ける事業を展開。2017年に取り扱いを始めたロケットブックは高単価な文房具アイテムの中で、急速に人気が広まり、数々の雑誌やメディアに掲載がされ、これまでの累計販売数は3万冊を超える。

Introduction

米ボストンにあるロケット・イノベーションズ社が開発した半永久的に使えるサステナブルスマートノート「Rocketbook Everlast(ロケットブック)」。全米で行われたクラウドファンディングの文具部門で過去最高の4.8億円を集めて製品化され、日本には2017年に上陸、累計約3万冊を売り上げている人気商品です。今回は、ロケットブックの販売を行う株式会社Xcountryの鴇崎(ときざき)さんに、ロケットブックの特徴やSDGsとの関わり、今後の展望を伺いました。

ノート500冊分をロケットブック1冊でまかなう

ロケットブック

–ロケットブックの特徴を教えてください。

鴇崎さん:

ロケットブックには、大きく分けて「ホワイトボード」と「スマートノート」の2つの機能があります。

まずホワイトボードの機能としては、同じページを1,000回以上繰り返して使うことができます。これはノート500冊分に相当するので、非常に経済的ですし、書き込みはウエットティッシュや濡れたタオルで簡単に消すことができるので、利便性も高いですね。

一方スマートノートの機能としては、書いたページをスマホの専用アプリでスキャンすることで、すぐにデータ化できます。

–データはどこに保存されるのでしょうか?

鴇崎さん:

Dropbox、Evernote、Google Drive、OneNote、Slackもしくは電子メールアドレスなど、ご自身で設定できます。ページの下にある7つのマークのいずれかに×印を書いてスキャンすれば、書いたメモはその送付先に自動的に振り分けられ、クラウド環境に保存されます。

–パソコンやスマホでも記録は可能ですが、手書きにこだわる所が面白いです。

鴇崎さん:

ビジネスのアイデアは、「白紙に手書きメモ」がベストとされています。近年の研究で、手で書くことは脳を活性化させ、記憶を定着させることが分かってきているそうです。

–そうなんですね。ロケットブックは、どの年齢層の方に利用されていますか?

鴇崎さん:

ノートは1冊5,000円前後するので、金銭的に余裕がある方が自ずとメインになります。ですので、一番多いのは、30~40代の会社員ですね。会議でのメモ書きや、日記、アイデア整理など、さまざまな用途で使っていただいています。

とはいえ、学生の方達にも授業内容をロケットブックに書き込み、それをスキャンして友人とシェアするといった形でご利用いただいています。

ロケットブック

–ロケットブックはどういった種類があるのでしょうか?

鴇崎さん:

ノートサイズ(32ページ)、手帳サイズ(36ページ)、ミニサイズ(48ページ)の3種類をラインナップしており、幅広い用途に対応しています。またコロナ渦で仕事を行う環境に投資をされる方が増えたため、ロケットブックや、スマートホワイトボードを合わせたテレワークセット「シンクボードエックス」も販売し始めました。

–マーケティングはどのようにされているのでしょうか。

鴇崎さん:

日本上陸直後は、「ガジェット」としての認知に力を入れるため、クラウドファンディングを行ったり、文具系やガジェット系のインフルエンサーさんやユーチューバーさんに使ってもらったりといった施策を行いました。そのあとは、「サステナブル」の認知を強化するために、発信を続けております。最近は個人だけでなく、法人向けにノベルティとしての注文も頂けるようになりました。

会社員は年間1.2本の木を消費している

–繰り返し使えるロケットブックは資源の節約にも貢献しますね。

鴇崎さん:

一般の会社員は年に1万枚の紙を使用するといわれており、1人当たりに換算すると年間で1. 2本の木を消費している計算です。世界では紙の消費だけで年間40億本の木々が伐採されているそうです。ロケットブックを使っていただくことで、この多くの木を守ることにつながります。ほかにも、弊社では海外で植林活動を行う団体と提携し、ロケットブックを一冊購入いただくと、木を一本植えられるといった取り組みを2019年から2020年に行いました。定期的にそのような団体への寄付もしています。

–まさにSDGsにつながる取り組みですね。

鴇崎さん:

そうですね。ロケットブックをきっかけにSDGsに関心をもつ人が増えてくれればうれしいです。

SDGsの押し売りではなく、「便利で環境にもよい」という切り口で広めていきたい

イメージ画像

–最後に、今後のビジネスの展望を教えてください。

鴇崎さん:

皆さんが普段使う「ノート」において、常に選択肢の1つに選ばれるようなブランドとして育てていきたいです。サステナブルを全面に押し出すのではなく、ずっと使い続けられるノートがあって、それによって生活が便利になるし、かつ地球に貢献できるという文脈で広がっていけば嬉しいです。

「これ便利だよね、環境にもよいし、よいことしかないよね」という風に義務感ではなくあくまでも使い勝手の良さを切り口としていくことが重要だと思っています。

–今後も日本に新商品を投入していく予定ですか?

鴇崎さん:

はい。日本で取り扱っていない商品もまだまだありますので、市場に合う商品を選んで販売できたらと思っています!

関連リンク

>> 株式会社Xcountry 公式サイト