AGA治療薬の効果と副作用を徹底解説!個人輸入が危険な理由・服用時に注意するポイント

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AGA治療の成功させるにあたって、自分に合った薬を服用することが重要なポイントになってきます。ただ、AGA治療薬はかなりたくさんの種類があり、それぞれにどのような効果や副作用があるのか、自分に合った薬はどれなのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

おすすめのAGA治療薬について詳細に解説して比較しています。また、安全性と効果の高い治療薬を処方してもらえるAGAクリニックも紹介しているので、AGA治療を検討している人はチェックしてみてください

そもそもAGAとは何?

引用:湘南美容クリニック

AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、成人男性特有の「男性型脱毛症」を意味します。

症状は進行性で、まず額の生え際や頭頂部の毛髪が薄くなり、症状が薄毛に悪化していくのが特徴です。

AGAを引き起こす原因としては、主に男性ホルモンの活動や遺伝子の影響が挙げられます。

AGA治療の費用相場は、1ヶ月あたり5,000円〜20,000円ほどが目安です。AGA治療は自由診療であり、クリニック側が自由に治療費を設定するため、クリニックによって料金体系は異なります。

AGA治療は効果を実感するまでには3ヶ月~6ヶ月以上かかるのが通常で、即効性があるわけではありません。

費用や時間はかかりますが、AGA治療を行うことによって、薄毛の進行を抑えられて自分に自信が持てるのは大きなメリットで、メンタル面の改善も期待できます。

AGAの治療薬の種類と効果・副作用を比較

AGAの治療薬の種類と効果・副作用

AGA治療方法には、主に薬物療法と外科的治療があります。

薬物療法では、脱毛を抑制したり発毛を促進したりする内服薬や外用薬を使用します。一方、外科的治療はより進行した脱毛症状に対して行われ、毛髪移植手術も含まれます。

薬は薄毛の進行度や体質によって効果が現れにくいケースもあるため、医師と相談しながら自分に適した治療法を選択するのが大切です。

AGA治療の副作用が出るのは、患者全体の1%~5%程度であり、この数字は他の医薬品と比べて特別大きいわけではありません。もし副作用の症状を感じた場合は、自己判断せずに担当医に相談しましょう。

ここからは、AGAの治療薬の種類とその効果や副作用について解説します。まずは、治療薬と効果と副作用の比較表からご覧ください。

名称種類効果副作用
プロペシア内服薬男性ホルモン・5αリダクターゼII型の作用を抑える性欲減退・肝機能障害
フィナステリド
ザガーロ内服薬5αリダクターゼのII型・I型の働きを抑制勃起不全・性欲減退・精液減
アボルブ
ミノキシジル内服薬・外用薬高い発毛効果脱毛・かゆみ・動悸・頭痛・発熱・吐き気・浮腫
アロビックス外用薬血流を改善することで育毛を助ける発汗・悪寒・かゆみ・皮膚炎
ロゲイン外用薬頭皮の血行を促進し、毛母細胞の働きを活性化させることで発毛を促す発疹・じんましん・皮膚炎・かゆみ

抜け毛予防の内服薬(プロペシア・フィナステリド・ザガーロ・アボルブ・ミノキシジル)

抜け毛を防ぐ内服薬は、『プロペシア』『フィナステリド』『ザガーロ』『アボルブ』『ミノキシジル』が代表的です。

副作用のリスクが少なめの『プロペシア』・『フィナステリド』

期待できる効果男性ホルモン・5αリダクターゼII型の作用を抑える
副作用性欲減退・肝機能障害

プロペシアとフィナステリドは、AGA治療に最も多く用いられる薬です。AGAの原因となる男性ホルモン・5αリダクターゼII型の作用を抑える働きがあります。

副作用はどちらも性欲減退と肝機能障害ですが、副作用のリスクをできるだけ抑えながら、抜け毛や薄毛を予防したい人におすすめです。

しっかり予防できる『ザガーロ』・『アボルブ』

期待できる効果5αリダクターゼのII型・I型の働きを抑制
副作用勃起不全・性欲減退・精液減

ザガーロは、抜け毛や薄毛をしっかり予防したい人に向いています。ザガーロは、5αリダクターゼのII型だけでなくI型の働きも抑制できるため、プロペシアやフィナステリドよりも効果が強い傾向にあります。

ただし、その分副作用の可能性も高くなる点には注意が必要です。代表的な副作用は、どちらも勃起不全・性欲減退・精液減少です。

アボルブは、前立腺肥大症の症状改善が目的の薬です。アボルブとザガーロの主成分が同じであるため、アボルブでもザガーロと同一の効果が得られます。

どちらも、抜け毛や薄毛をしっかり予防したい人・前立腺肥大症を治療中の人におすすめの薬です

効果抜群!『ミノキシジル』

期待できる効果高い発毛効果
副作用脱毛・かゆみ・動悸・頭痛・発熱・吐き気・浮腫

ミノキシジル内服薬は、より高い発毛効果を感じたい人に好適です。ミノキシジルには発毛を促進する作用があるため、薄毛の初期段階でなく、ある程度症状が進んでしまった場合に処方されます。

主な副作用は、脱毛・かゆみ・動悸・頭痛・発熱・吐き気・浮腫です。

おすすめするのは、高い発毛効果を感じたい人です

発毛促進の外用薬(アロビックス・ロゲイン)

発毛促進の外用薬としては『アロビックス』と『ロゲイン』が知られています。

リスクを抑えたい人は『アロビックス』

期待できる効果血流を改善することで育毛を助ける
副作用発汗・悪寒・かゆみ・皮膚炎

アロビックスは血流を改善することで育毛を助ける外用薬です。アロビックスは効果が比較的穏やかな分、副作用の発症を抑えやすいのも特徴です。

発汗・悪寒・かゆみ・皮膚炎などの副作用が確認されています。

血行不良による薄毛でお悩みの人や副作用のリスクを抑えたい人におすすめです

高い発毛効果がある『ロゲイン』

期待できる効果頭皮の血行を促進し、毛母細胞の働きを活性化させることで発毛を促す
副作用発疹・じんましん・皮膚炎・かゆみ

ロゲインはミノキシジルを主成分としており、高い発毛効果が期待される外用薬です。頭皮の血行を促進し、毛母細胞の働きを活性化させることで発毛を促します。

副作用は発疹・じんましん・皮膚炎・かゆみなどが考えられますが、高い発毛効果を感じたい人にはおすすめできる薬です

ジェネリック医薬品もある

フィナステリドやデュタステリドには、ジェネリックのAGA治療薬があります。治療薬にジェネリック医薬品を希望すれば、治療費を抑えられるのが大きなメリットです。

先発薬と同じ有効成分を含んでいるため、効果は同様と見なすことができます。

ジェネリックであっても有効性や安全性は確認されていますが、先発薬と添加物や製造工程が異なるため、予期せぬ副作用が現れる可能性もあるのがデメリットです。

また、製薬会社側の供給体制が整っていないケースも多く、処方されてもすぐに薬をもらえるとは限りません。

AGA治療薬を服用する際に注意するポイント

AGA治療薬を服用する際に注意するポイント

ここからは、AGAの治療薬を服用する際に注意しておくべきポイントを3つご紹介します。

正しい使用方法で服用する

AGA治療薬を使用する際は、医師の指示に従い、正しい使用方法で服用することが重要です。

もし自己判断で用法・用量を変更すると、治療の効果が低下したり、予期せぬ副作用が起こる可能性もあります。

併用する薬がある場合には、医師に確認するのも大切です。また、飲み忘れた分を追加で翌日に飲んだりしないようにしましょう。

安いからと個人輸入するのは危険!

AGA治療の薬剤を個人輸入するのは、安全面においてリスクが高く推奨できません。

個人輸入の薬は日本国内で有効性や安全性の確認が取れておらず、期待する効果が得られないだけでなく、重篤な副作用を引き起こす可能性もあります。

また、医師が処方していない個人輸入の薬で副作用が出た場合、適切な対処ができるとは限りません。さらに、個人輸入した薬の中に偽物が混じっていたという報告も見られます。

いくら費用が安く魅力的に感じても、個人輸入の薬に安易に手を出すのは危険です。必ず専門のクリニックを受診して、医師から適切な治療薬を処方してもらいましょう。

専門医のいるクリニックで処方してもらうのが安心!

個人輸入でのAGA治療薬の購入は、前述のとおりおすすめできません。

AGAの専門医が在籍するクリニックであれば、適切な治療計画を立て、有益なアドバイスも提供してくれます。

治療の進行具合に応じて、薬の量を調整したり、治療法を変更したりすることも可能です。もし副作用が発生した場合も、早急に医師から対応してもらえるのも安心できるポイントです。

AGAの治療薬のおすすめの選び方

AGAの治療薬のおすすめの選び方

AGAの治療薬を選ぶ際には、どのような点に着目して選べばいいのでしょうか。ここからは、AGA治療薬を選ぶポイントを詳しくみていきましょう。

薬の費用で選ぶ

AGA治療薬は、一度の服用で薄毛を完治させるものでありません。AGA治療薬は、少なくとも3ヶ月~6ヶ月以上継続して使用する必要があります。コスト面が問題になる方も少なくありません。

薬の費用が高くて継続が困難になると治療の中断せざるを得なくなるため、AGA治療を始める前にまず各クリニックの薬の料金を比較検討しましょう。

AGA治療薬は保険適用外のため、価格設定はそれぞれのクリニックに委ねられています。予算を立てたうえで、長期間治療を継続できるクリニックを選ぶようにしましょう。

多くのAGAクリニックは単月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月コースを用意しており、期間が長くなるほど料金がお得になる設定になっているので、自分の治療がどれだけかかるかを確認したうえでお得なコースをお選びください。

薄毛の進行状況で選ぶ

AGA治療においては、自分の薄毛レベルに合わせた薬選びが重要です。

症状によっては、プロペシアやザガーロだけでは不十分であり、ミノキシジルのような薬剤も組み合わせる必要があります。

薄毛レベルが進行しているほど薬の種類は増えていきますが、薬が合えば高い効果を発揮し、早い段階で減薬できる可能性があります。

最適な治療法は、薬の種類を適切に組み合わせて使用することです。具体的な症状や進行度をこまめに医師に診断してもらい、進行度に応じて、クリニックで治療計画を立てましょう。

体質に合うかどうかで選ぶ

体質や持病を考慮して薬を選ぶことも重要です。薬の処方を受ける際には、現在服用中の薬や過去の副作用歴について、詳細まで医師に伝えましょう。

自分の体質を正確にクリニック側に伝えることによって、効果と安全性のバランスが取れたベストな薬を処方してもらえます。

また、薬はそれぞれ副作用があり、利用者の体質によって副作用が出やすかったり出にくかったりするので、飲んでみるまで体質に合うかどうかを判断できません。

薬が合わない場合には医師に相談すれば体質に合った薬やサプリメントを提案してもらえるので、自分の体質に合わない薬は、我慢せずに医師に変えてもらいましょう。

AGA治療薬に関してよくある質問

AGA治療薬に関してよくある質問

ここからは、AGAの治療薬に関するよくある質問について回答していきます。

AGA治療薬は市販・通販でも取得できますか?

AGAの治療薬は医療用医薬品に分類されるため、基本的に薬局やドラッグストアなど市販では購入できません。医療用医薬品を取得するためには、医師の診察を受けたうえで処方箋をもらう必要があります。

対面での診察以外にも、最近ではオンライン診療で薬を処方してくれるクリニックも増えています。忙しくて時間がない方や遠方にお住まいの方は、オンラインクリニックの利用も検討してみてください。

なお、AGA治療薬は海外から個人輸入する通販でも入手は可能です。一般的にクリニックで処方される薬よりも安い傾向にありますが、健康上のリスクが生じる危険性が大きいため、個人輸入は避けるべきです。

安全に効果の高いAGA治療を行うためには、専門クリニックを受診するのを推奨します。

AGA治療薬はいつ飲むんですか?

AGAの治療薬は飲む時間には特に制約はありません。食前でも食後でも、自身の飲みやすいタイミングで服用しましょう。

ただし、飲み忘れを防ぐためにも、毎日同じ時間帯に服用するのがおすすめです。

AGA治療薬の服用を途中でやめるとどうなりますか?

AGAは進行性の脱毛症のため、治療を途中でやめてしまうと、症状は再発してしまいます。十分な結果が得られたあとでも、その効果を持続するためには治療を続ける必要があります。

経済的理由やライフスタイルの変化などでAGA治療をやめたい場合は、まず医師に相談してみましょう。悩みや事情に合わせて、薬を変更したり量を変えたりなど、最適な治療プランを提供してくれます。

AGA治療薬は保険・医療費控除が適用されますか?

AGA治療は審美目的で実施されるものなため、基本的に保険は適用されません

早期に治療を開始したり、比較的価格の安いクリニックを選んだりして、治療費を安く抑えることは可能です。

AGA治療薬の効果はいつから実感できますか?

治療プランや症状の状態によって異なりますが、薬を飲み始めてから3ヶ月~6ヶ月程度で効果を実感できる場合が多いです

治療開始後すぐに効果が現れるわけではありません。コツコツと治療を継続することが大切です。

AGA治療薬を飲んでいる期間中はカツラを着用できますか?

多くのクリニックではカツラを着用しながらのAGA治療が可能です

ただし、蒸れてしまうと治療に悪影響を及ぼす恐れがあるため、推奨はされない場合が多いです。

また、治療の進行度合いによってはカツラの着用を控えるように指示されることもあります。AGA治療薬の効果を最大限に発揮したい人は、カツラは着用しない方が良いでしょう。

AGA治療薬で薄毛に1番効く薬はどれですか?

AGA治療薬で一番に効く薬は、症状の進行度によって大きく異なってくるため一概には言えません。ただ一般的に使用されるAGA治療薬としては、デュタステリド内服が挙げられます。

薄毛と一概にいっても個人差が大きいものなので、必ず医師に診察してもらったうえで、自分に合った薬を処方してもらい指示通りに飲むことが重要です。

AGA治療薬は女性でも男性と同じものですか?

女性のAGAは男性のAGAと発症する理由が異なります。女性のAGAはホルモンバランスが乱れることによりDHTの影響を受けやすくなるために発症するため、男性とは違う治療を行ないます。

治療薬も、フィナステリドとデュタステリドは女性のAGAには処方されないのが一般的です。フィナステリドとデュタステリドはDHT生成を阻害する効果を発揮する薬なので女性のAGAには効果がなく、服用する際の安全性も認められていないからです。

男性と同様にミノキシジル外用薬を処方されるケースもありますが、基本的には男性と違う治療薬が処方されます

AGA治療薬服用後に献血はできますか?

AGA治療のためにフィナステリドを服用していると、献血ができません。フィナステリドの成分が血液内に含まれ、、献血を受ける人に悪影響を及ぼすリスクがあるためです。

服用中だけでなく、服用を止めてからも1ヵ月間は献血できないことが日本赤十字社の血液事業部で定められているため、注意が必要です。

フィナステリドの服用中や、服用を止めてから1ヵ月以内の献血は絶対に控えましょう。

AGA治療薬の副作用対策

AGA治療薬の副作用対策

副作用を避けるために、以下のことに気をつけましょう。

病院で診察を受けた上で処方してもらう

なるべく副作用のリスクを避けるために、市販薬や個人輸入での購入は避け、必ず専門の医師による診察を受けた上で処方してもらいましょう

病院では、患者の体質や健康状態を考慮した適切な薬の選択が行われるため、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。

また、医師の指導の下で使用することで適切な用量や使用頻度が守られ、安全で効果的な治療を受けられます

特に初めて治療を受ける方は、不安な点を医師に相談しながら進めることでより安心して始められますよ。

少しでも副作用が現れたらすぐ再診察に行く

AGA治療薬を使用する際に、少しでも副作用の兆候が現れた場合は、すぐに再診察を受けることが大切です

治療薬には、頭痛やめまい、性欲減退などの軽度な副作用から、重度のアレルギー反応や肝機能障害といった稀なケースまで報告されています。

これらの症状を無視すると、体調を悪化させる可能性があります。

そのため、異変を感じたらすぐに医師に相談し、治療計画を見直すことが必要です。早期に対応することで、重篤な状態を防ぎ、治療を安全に継続することが可能となります。

まとめ

AGA治療薬には、内服薬や外用薬、外科的治療などがあります。治療薬はそれぞれ効果や副作用は異なるため、自分の薄毛症状に合った種類を選ぶのが重要です。

治療を始める前には必ず専門のクリニックで診察を受けて、自分に合った薬で効果的な治療をスタートさせましょう。

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この記事を書いた人

エレビスタ ライター

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