産業革命以後、輸送手段が発達してグローバリゼーションがはじまりました。
その後、インターネットの普及やバーチャル技術の発達により世界の国々の結びつきは深まっています。グローバリゼーションには世界経済を発展させたり、人の交流から文化面で発展を促進したりする良い面がありつつも、大量廃棄や貧富の差の拡大の要因ともなってきました。
今回はグローバリゼーションとは何かから始まり、歴史やメリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。また、日本におけるグローバリゼーションの現状、企業での導入事例、導入時の注意点などについてもまとめます。
グローバリゼーションとは
日本の「ことば」に関する総合的研究機関である国立国語研究所によると、グローバリゼーションとは「ものごとの規模が国家の枠組みを越え、地球全体に拡大すること」としています。さらに、「地球規模化は国家を前提としておらず、国家を越えて世界を一つにする」とも説明されています。*1)つまり、地球規模で世界が結びついていることをあらわす言葉だといえます。
とはいえ、これだけ読んでも抽象的であるため、理解が深まらないかもしれません。もう少し身近な例で確認していきましょう。
身近な具体例で簡単に説明
例えばモノの移動について。
輸送手段が発達したことでモノの移動が容易になりました。これにより、遠くの場所からモノを運びやすくなりました。イギリス人が自国で産出しない紅茶をアジアから、同じく砂糖を中南米から輸入して「アフタヌーンティー」を楽しめたのもグローバリゼーションのおかげです。
モノだけではなく人も海外と行き来しています。大学で見かける外国人教授や中学校で教えるALT(外国語指導助手)、日本から出て海外の舞台で活躍する音楽家、国際連合の職員として働く日本人など、かつてと比べ物にならないくらい、日本と外国の交流が深まっています。これらの世界との結びつきがグローバリゼーションと言えます。
グローバリゼーションと似た言葉に国際化やグローバル化がありますが、何が違うのでしょうか。
グローバル化との違い
さきほどの国立国語研究所の解説によると、グローバル化・グローバライゼーションとグローバリゼーションは同じ意味だとされます。
国際化との違い
その一方で、グローバリゼーションと国際化には明確な違いがあります。国際化は国境を前提にするのに対し、グローバリゼーションは国境を前提とせず、地球全体が結びつくことを意味しています。
たとえば、
- 日本とアメリカの話し合いにより農産物の輸入が自由化されたこと
- 日本とEUが自由貿易協定を結ぶ
といったことは国と国(または地域)の事柄であるため、国際化の例となります。対して、地球全体のCO2の排出削減や持続可能な社会の実現を目指すSDGsに関する事柄は地球規模のものですのでグローバリゼーションの例となるでしょう。
近年、グローバリゼーションは急速に加速しています。地球全体を結び付けるグローバリゼーションは先進国・途上国双方の経済を成長させてきました。しかし、グローバリゼーションにはメリットもあればデメリットもあります。
グローバリゼーションの理解を深めるため、ここからはグローバリゼーションの歴史を踏まえつつ、さまざまな側面から考えていきましょう。
グローバリゼーションの歴史
ここでは、グローバリゼーションのこれまでのあゆみを見ていきましょう。
グローバリゼーションの歴史年表
グローバリゼーションの大まかな流れを年表形式で整理します。
年代 | 出来事 |
---|---|
19~20世紀前半 | 産業革命が進展し、輸送手段が発達 →石油を動力とする自動車・艦船の登場により長距離輸送コストが減少 |
1929~1939年 | 世界恐慌と自国産業を守る保護主義によりグローバリゼーションが後退 |
1948年 | GATT体制(関税と貿易に関する一般協定) →戦後の自由貿易体制を支える |
1989~91年 | 冷戦の終結 →人やモノの移動が活発化 |
1990年代 | インターネットの発達 →情報技術の発達によりアイデアの移動が容易になる |
2015年以降 | 情報通信技術のさらなる発展 →国境を越えたバーチャルな人の移動が可能となる |
グローバリゼーションの歴史の中で注目すべき点は3つです。
- 長距離輸送コストの減少
- インターネットの発達
- バーチャル技術の発展
先述したように、モノの移動が容易になることで世界貿易が発展しました。しかし、アイデアや人の移動は難しかったため、それらを蓄積した先進国と、原料供給地にされた途上国との間で経済格差が進みました。*2)
この問題を解決に導こうとしているのが、インターネットの発達による通信コストの大幅削減です。
以下のグラフは、アメリカにおける通信コストの推移をまとめたものです。
【米国における通信コストの推移】
1990年を100とした場合、2018年には通信コストが70を切っています。つまり、コストが3割以上削減されたことを意味しています。
通信コストが下がったことで遠隔地と連絡が取りやすくなり、先進国企業が生産技術やノウハウを途上国に持ち込みやすくなりました。これにより先進国企業は、人件費が安い途上国に技術を移転させ、生産コストを下げようとしました。
この結果、1990年代に先進国が技術を持ち込んだ一部の途上国で急速な経済成長が見られたのです。*2)
そして2010年代に入るとバーチャル技術が発達し、先進国と途上国の地球規模での結びつきが加速します。特に新型コロナウイルスのパンデミックは社会・経済のデジタル化を急速に進めました。
その代表ともいえるのがオンラインコミュニケーションツールの普及です。
【オンラインコミュニケーションツール(Microsoft Teams及びZoom)の利用状況】
上のグラフで明らかなように、パンデミックはZoomなどのコミュニケーションツールの使用率を飛躍的に高める働きをしました。直接会わなくても面と向かって会話できるツールの普及により、バーチャルな世界での結びつきが深まっています。*3)
日本のグローバリゼーション
次に、日本のグローバリゼーションについてまとめます。
日本で本格的にグローバリゼーションが進展したのは第2次世界大戦後です。日本は、アメリカを中心とする西側陣営の国の一つとして、自由貿易の恩恵を受けながら経済を成長させました。その後、1980年代以降に日本の貿易額は急加速します。*4)
【日本の貿易額の推移】
それに伴い日本のGDPは急上昇し、1993年には世界のGDPの約18%を占めるまでになりました。*4)
そして1990年代に入ると、日本企業はアジアに生産拠点を移す動きを見せるようになります。
【業種別の対外直接投資残高】
グラフからも読み取れるように、対外直接投資残高は右肩上がりで、2018年には製造業を含む多様な業種が海外に投資するようになっています。このように、日本資本のグローバリゼーションは現在進行形で続いています。*5)
グローバリゼーションのメリット・効果
ここまで、グローバリゼーションの歴史を整理しました。ここからは、グローバリゼーションがもたらすメリット・効果についてまとめます。
メリット①国際分業が進み生産性を上げられる
グローバリゼーションの大きなメリットは、国際分業が進んで生産性をあげられることです。国際分業とは、各国・地域が最も適した商品の生産に特化し、互いに貿易することで生産性を高めるという考え方です。*6)この考えを理論化したのが19世紀の経済学者リカードでした。具体的な例を見ながら、意味を確認していきましょう。
【貿易していない状態】
A国 | B国 | 2か国の生産量 | |
---|---|---|---|
自動車1台を生産するのに必要な労働力 | 90人 | 100人 | 2台 |
りんごを1箱生産するために必要な労働力 | 80人 | 120人 | 2箱 |
総労働力 | 170人 | 220人 |
A国とB国を比べると、A国は自動車もりんごも少ない人数で生産できます。この状態では両国に貿易のメリットはありません。
【それぞれ得意な分野に集中した場合】
A国 | B国 | 2か国の生産量 | |
---|---|---|---|
自動車1台を生産するのに必要な労働力 | 0人 | 220人 | 2.2台 |
りんごを1箱生産するために必要な労働力 | 170人 | 0人 | 2.125箱 |
総労働力 | 170人 | 220人 |
両者が得意なことに集中すると2か国の合計生産量が増えます。リカードは両国が得意なことに専念して自由貿易を行うことで生産性を高められると考えたのです。*7)
メリット②世界の結びつきが強まり市場が拡大する
グローバリゼーションによって世界の結びつきが強まれば、国際分業が進み市場規模が拡大します。
【世界GDPの推移】
2019年時点での世界GDPは85.9兆ドルです。これは1960年の世界GDPと比べ約60倍にあたり、世界経済が飛躍的に拡大したことがよくわかります。(この時期の成長は先進国中心でした。)
【世界の直接投資残高の推移】
インターネットが普及したことで地球規模での結びつきが強まると、先進国企業が中国やアジアに積極的に進出して直接投資額が増え、途上国にあらたなビジネスチャンスをもたらしました。その結果、2018年の直接投資残高は2014年と比べて約14倍にも及びます。*8)こうして、世界の結びつきの強まりとともに市場が拡大していったのです。
グローバリゼーションのデメリット・課題
グローバリゼーションには世界を結び付け、経済を発展させるメリットがあるとわかりました。しかし、無視できないデメリットも存在します。
デメリット①大量廃棄の原因となる
グローバリゼーションがもたらすデメリットの一つに大量廃棄の問題があります。ここではファッションを例に詳しく見ていきましょう。
グローバリゼーションが生み出したものの一つに「ファストファッション」があります。ファストファッションとは流行を取り入れた衣服を大量生産し、低価格で販売するモデルのことです。*9)
大量生産された衣服は、安価で手に取りやすくなった反面、大量に廃棄されることが問題となっています。
【手放した後の服の行方】
手放した衣類のうちリサイクル・リユースで活用されたのは34%に過ぎず、残りの66%は焼却もしくは埋め立て処分されています。少しでも安くするには大量生産するのが最も効率的ではあるものの、作られた衣類の多くが処分され、環境に負荷をかけているのです。
【関連記事】サステナブルファッションとは?日本企業の取り組み、人気ブランドとSDGsとの関連性
デメリット②貧富の差の拡大
グローバリゼーションが進んだ1990年代は貧富の差が拡大した時代でもあります。
【米国における所得層別の富の割合推移(再分配前)】
上のグラフを見ると、
- 低所得層と中間層の所得が減少
- 高所得層の所得割合が増加
していることから、所得が高所得者層に集中していることがわかります。*11)
もちろん、グローバリゼーションだけが所得の偏在の理由ではありません。しかし、情報通信技術の発達で資本を動かしやすくなった高所得者が、他の人々よりも富を集めるのに有利な条件(資金や技術を獲得する機会)に恵まれていたのは否定しがたいでしょう。
【関連記事】経済格差の日本と世界の現状は?原因や問題、解決に向けた取組も
日本におけるグローバリゼーションの現状
次に、日本のグローバリゼーションの現状について見ていきましょう。
【海外現地法人の拡大と海外直接投資の推移】
グラフからも分かるように、海外に現地法人を作った企業・現地法人の従業員数・設備投資額・売上高は2001年に比べ軒並み増加しており、日本のグローバリゼーションはある程度進んだ状態と言えます。対外直接投資も1996年以降、堅調に推移しています。*12)
しかし、海外での売り上げ増加額を比較すると日本企業は海外企業に劣っているのが現状です。
【海外での売上高成長額比較】
特に中堅・中小企業で海外展開の遅れが指摘されています。モノの輸出に限れば、海外に進出した中小企業は全体のわずか1%、比較的海外進出している製造業の場合でも4%にとどまっています。
日本政府の対応
これを受け、日本政府は企業と社会全体の両面からグローバリゼーションを進めることを目指し、
- 徹底したグローバル化・高付加価値化
- 海外展開支援の強化
を積極的に行なっていくことを検討しています。*12)
そのなかで「世界を見据えたグローバル経営」や「経営陣を含むグローバリゼーションに対応できる人材の活用」、「英語対応原則化」の徹底などが重要だとし、具体的な施策として、
- JICAボランティア経験者への求人票の提供(独立行政法人国際協力機構)
- 海外展開のための専門家活用助成事業(JETRO)
- 国際即戦力育成インターンシップ事業(JETROなど)
などを挙げています。
社会全体のグローバリゼーションを推進する策としては、公的情報の英語対応原則化や世界レベルのビジネス・教育環境の整備などが挙げられています。*12)
中国や東南アジアの富裕層は、日本を「安全で環境がよい国」と評価しつつあります。そのため日本を、「自分の子どもたちが世界の一流大学に行く前の中学生・高校生時代を過ごす場」として注目しているのです。また、欧米の有名寄宿制学校(ボーディングスクール)の日本校設置の動きも見られます。
政府内では、この動きをチャンスと考え、世界を目指すアジア地域の中高生や日本で働くグローバル人材の子女にとって、魅力的な学習環境の整備を検討しています。*12)
コロナ禍における状況
課題は残しつつも、前に進みつつあったグローバリゼーションですが、2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックにより、大きな影響を受けています。
【新型コロナウイルスの感染拡大を受けたサプライチェーンの寸断の一例】
パンデミックは、世界規模で張り巡らされていたサプライチェーンに大きなダメージを与えました。各国が実施した入国制限や貿易制限は物資の流通を妨げ、各所で生産がストップする事態を招き、日本経済にも大きな損失を与えています。
【日本の製造工業の生産指数(2020年2~4月実績、5・6月予測指数)】
世界経済が混乱した2020年3月を含む2020年2〜4月の製造業の生産は、どの部門も前月比マイナスを記録しています。特に減少が目立つのは部品調達などの点でグローバリゼーションの恩恵を受けやすい輸送機械工業(自動車産業など)でした。*13)
グローバリゼーションの導入事例
海外勢に比べ後れを取っている日本企業ですが、中にはグローバリゼーションの渦中に積極的に乗り出した企業もあります。ここでは4つの会社の導入事例を紹介します。
室町酒造株式会社
室町酒造株式会社は岡山県赤磐市にある酒造メーカーです。グローバリゼーションに取り組むきっかけは国内市場の縮小に不安を抱いたことでした。*14)
県内産の酒造好適米である「雄町米」と、日本の名水百選に選ばれている「雄町米」という地元の産品で作った日本酒が、アメリカ最大のコンテストで第1位を獲得したことから、ヨーロッパやアジアに販路を拡大しました。*14)
その後、日本酒以外にもリキュールを開発。英語版のHPも開設して積極的な進出を続けています。*14)
三州産業
鹿児島県にある三州産業は「蒸熱処理装置」で世界トップシェアを握る企業です。蒸熱処理装置とは、フルーツ類に寄生するミバエ類の卵や幼虫を駆除する装置です。輸入検疫を行っている日本やEU、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドなどに輸出する際に必須の装置となっています。*15)
もともとアメリカで開発された技術ではあるものの、あまり活用されていない現状がありました。三州産業は、自社が持つ葉タバコ乾燥技術を応用し、蒸熱処理装置を改善して、2019年にはカンボジアから韓国に輸出されるマンゴーの検疫処理に利用されています。日本と海外の技術を組み合わせ、自社の強みとした好例といえるでしょう。*15)
株式会社マストロ・ジェッペット
マストロ・ジェッペットは木製玩具のデザイン・製作・販売を行う会社です。会社がある南会津は「あかべこ」や「起き上がり小法師」といった郷土玩具の発祥の地で、木材加工技術の蓄積があります。*16)
マストロ・ジェッペットが注目されるきっかけは、ヨーロッパの展示会に出品したことです。同社のデザイナーがイタリアで活動していたことから、自社製品が海外でも評価されるのではないかと考え出品したところ、触感やデザイン、精密な設計が生み出す頑丈さなどが高く評価されました。*16)
RedMart Limited
RedMart Limitedはシンガポールで最大手の食品ECサイトを運営する企業です。RedMart LimitedはJETROの事業に協力し、ECサイト内に日本商品のプロモーションや販売を担うページを開設しました。*16)
RedMart Limited社が、日本国内の大企業・中小企業など40社から商品を買い取り、ECサイトで販売する仕組みです。これにより、クレーム対応や返品リスクを抑えつつ、海外進出を測れます。*16)
企業がグローバリゼーションに取り組むためのポイント
これまで、中小企業を中心にグローバリゼーションの導入事例について解説してきました。ここからは、企業がグローバリゼーションに取り組む上で重視される3つのポイントについてまとめます。
自社の強みを分析
まずは自社の強みを分析することがポイントです。分析した上で、それを武器として海外市場に打って出なければなりません。
先ほどの事例で言うと、
- 室町酒造株式会社→岡山県の酒造好適米や酒に必要な銘水
- 三州産業→自社にしかできない「蒸熱処理装置」
- 株式会社マストロ・ジェッペット→自社が持つ伝統産業の技術
などが強みに当たります。
リスクヘッジをする
海外に進出する以上、日本と異なる法体系や現地の習慣、消費の動向、想定外のリスク、従業員の性質などに配慮しなければなりません。しかし、自社だけで調査するのは限界があります。その場合、JETROなどを活用し、リスクヘッジするべきでしょう。
グローバリゼーションに対応できる人材の育成・確保
日本企業の経営者・従業員ともにグローバル経験が不足しているという指摘があるため、グローバリゼーションに対応できる人材確保も重要なポイントです。
【CEOのグローバル経験と「自国でのみ働きたい」と答えた就業者の割合】
国外での勤務経験がある日本のCEOは5人に1人にとどまっていることに加えて、自国だけで働きたい従業員の比率は過半数を超えています。技術や仕組みを輸出するだけではなく、人の交流を活発化させるには、外国人を含めたグローバリゼーション対応人材を採用する必要があります。*12)
グローバリゼーションとSDGsの関係
グローバリゼーションには世界を結び付け、経済を発展させる働きがあることがわかりました。その一方、大量廃棄や貧富の格差といった問題の原因ともなっています。SDGsに照らし合わせるとどの目標と関係が深いのでしょうか。
目標17「パートナーシップで目標を解決しよう」と関連
SDGs目標17「パートナーシップで目標を解決しよう」は、持続可能な開発という目標を達成するため、地球規模でパートナーシップを構築することを目標としています。*17)
グローバリゼーションは資本をもつ先進国に有利ではあるものの、技術の発展とともに開発途上国にも経済的な豊かさをもたらしてきました。しかし、開発途上国の中でも後発発展途上国のように生活が苦しい国も存在しています。
こうした国々と、先進国や経済発展を遂げた途上国との格差を縮め、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない」グローバル社会を構築するには、後発発展途上国を含めた公正な貿易ルールや人・モノ・資金の交流が必要となるでしょう。
まとめ
今回はグローバリゼーションをテーマに定義や歴史、メリット・デメリット、グローバリゼーションを導入した企業事例や導入することのメリットなどについてまとめました。
世界はモノの輸送や情報技術の発展により、どんどん一体化してきました。ウクライナでの戦争によってグローバリゼーションは一時的に停滞するかもしれません。しかし、世界が地球規模で結びつきを深める動きはこれからも加速すると考えられます。
そうなると、他国に比べ遅れている日本企業の海外進出や、日本国内からあまり出たがらない日本人の「性向」についても再考する必要があるかもしれません。
〈参考・引用文献〉
*1)国立国語研究所「グローバリゼーション」
*2)経済産業省『通商白書2020』「第1節 3つのアンバンドリングから見るグローバリゼーションの過去・現在・未来」
*3)経済産業省『通商白書2020』「第6節 デジタル経済の拡大、コロナテックの急速な社会実装の進展」
*4)経済産業省『通商白書2020』「第3節 日本のグローバリゼーションの歴史」
*5)三井三菱DSアセットマネジメント「わかりやすい用語集 解説:海外直接投資(かいがいちょくせつとうし)」
*6)日本大百科全書「国際分業(こくさいぶんぎょう)とは? 意味や使い方」
*7)幻冬舎 GOLD OMLINE「D・リカードの「比較生産費説」から考える貿易のメリット 」
*8)経済産業省『通商白書2020』「第2節 グローバリゼーションによる世界経済の発展」
*9)国民生活センター「衣料廃棄物について考える」
*10)環境省「サステナブルファッション」
*11)経済産業省『通商白書』「第4節 世界の発展と残された課題」
*12)経済産業省「経済産業政策新機軸部会 事務局説明資料 (グローバル社会の実現)」
*13)経済産業省『通商白書2020』「第1節 新型コロナウイルスの感染拡大とサプライチェーンのリスク:生産体制、物流、人の移動」
*14)中小企業庁「海外展開の成功事例 (「我に続け、海外展開!」応援隊)」
*15)JETRO「食卓彩る南国産果実 安心・安全の裏に三州産業の装置あり」
*16)中小企業庁『2019年版 中小企業白書』「3.グローバル化」
*17)外務省「JAPAN SDGs Action Platform」
*18)中小企業庁『2016年版 中小企業白書』「3 海外展開投資における人材の在り方」