ヴィーガンとは?プラントベースとの違いやおすすめショップの紹介も

ヴィーガンは、この数年で欧米を中心に発展を遂げ、世界中に広まりつつある概念です。

日本ではまだ馴染みがない人も多いかもしれませんが、近年は特に気候変動や、動物の健康と福祉を考慮するアニマルウェルフェアの面から、若者を中心にヴィーガンを選択する人が増えています。

そこで今回は、SDGsとの関連も深いヴィーガンについて、基本的な知識や特徴・実践のヒントをお伝えしていきます。

ヴィーガンについて学びたい人はもちろん、環境や健康、社会貢献に興味がある人にも、ぜひ知ってもらいたい内容です!

この記事の監修者
阪口 竜也 フロムファーイースト株式会社 代表取締役 / 一般社団法人beyond SDGs japan代表理事
ナチュラルコスメブランド「みんなでみらいを」を運営。2009年 Entrepreneur of the year 2009のセミファイナリスト受賞。2014年よりカンボジアで持続型の植林「森の叡智プロジェクト」を開始。2015年パリ開催のCOP21で日本政府が森の叡智プロジェクトを発表。2017年には、日本ではじめて開催された『第一回SDGsビジネスアワード』で大賞を受賞した。著書に、「世界は自分一人から変えられる」(2017年 大和書房)

目次

ヴィーガンとは?

ヴィーガン(Vegan)とは、「完全菜食主義者」のことです。動物由来の食品や衣類・その他すべての分野において、あらゆる動物搾取を終わらせることを願う人たちのことでもあります。

英語では、食にフォーカスしたヴィーガンの実践法を「Vegan Diet(ヴィーガン・ダイエット)」といい、ヴィーガンの活動・思想全体を含めて「Veganism(ヴィーガニズム)」と表す場合もあります。なおここでいう「ダイエット」とは、単に体重を減らすことではなく、健康を維持する目的の食生活のことです。

ヴィーガンは、食生活においては、肉や卵・蜂蜜のような動物由来の食品を避けるのが一般的です。

また日常生活では、動物実験を経た化粧品・洗剤のほか、ウールやカシミアといった動物由来の素材を選ばない人もいます。

ほかにも、環境や倫理面などさまざまな理由から、ヴィーガンを実践する人たちがいます。

<ヴィーガンが避けるもの>

  • 肉(エキスも含む)
  • 魚介類(出汁も含む)
  • 乳製品
  • 蜂蜜、ミツロウ
  • 動物由来の食材(ゼラチンなど)
  • ウールやカシミア、アンゴラのような動物の毛皮
  • 革製品
  • 動物実験を経て製造された商品

などが挙げられます。

ヴィーガン?ビーガン?

日本語では「ヴィーガン」のほかに「ビーガン」と表記されることもあります。

その理由は、英語の表記が「Vegan」のため。しかし、厳密にどちらが正解ということはなく、使い方は個人や企業によって異なります

つまりヴィーガンとビーガン、表記はどちらでも問題ありませんが、今回の記事では「ヴィーガン」とします。

ベジタリアンとの違いは?

みなさんの中には「ヴィーガンとベジタリアン、何が違うの?」と思う方もいるのではないでしょうか。

ベジタリアン(Vegetarian)とは、広く「菜食主義者」を意味する言葉で、一般的には肉・魚を食べない人々を指します。

しかし、ひと口にベジタリアンといっても種類はさまざまで、人によっては「卵は食べる」「乳製品は避けている」という場合もあります。

一方でヴィーガンは「ピュア・ベジタリアン(Pure Vegetarian)」とも呼ばれ、ベジタリアンの一種ではありますが、肉・魚はもちろん、卵も乳製品も口にしない厳格さを持っています。

プラントベースとの違いは?

もうひとつ、ヴィーガンと混合しやすい言葉に「プラントベース」が挙げられます。

プラントベース(Plant-based)とは「植物性食品を積極的に取り入れ、健康な身体づくりを目指す」というコンセプトを持った、アメリカ発祥の食事法であり、英語では「Plant-based diet」と表記される場合が多く見られます。

対するヴィーガンは、人によっては食生活だけでなく、ファッションやコスメなど、暮らしのあらゆる場面で「動物搾取を行なわない」という信念を持っています。

そのため、

プラントベース

植物由来の食品を積極的に取り入れる(絶対に動物製品を避ける、という意味ではない)

ヴィーガン

動物からつくられる素材を避け、植物由来の食材・製品を取り入れる

といった違いがあります。

菜食を実践するアメリカ人男性を追ったドキュメンタリー映画「Forks Over Knives」の公式サイトでは、ヴィーガンとプラントベースが選ぶ食材の違いを以下のように示しています。

(左から、ヴィーガン、プラントベース、ホールフードプラントベース(より厳格なプラントベースの実践法)

(赤=NGな食材、黄=避ける食材、緑=OKな食材)

ヴィーガンは動物性食材をはっきり避けるのに対し、プラントベースではあくまでも「避ける」と表現している点に違いが見られます。

ただし、プラントベースとヴィーガンの食事内容は被る部分が大きいことも事実です。

ヴィーガンの中でも健康を維持する目的で、プラントベースの食事法を取り入れる人たちは多く存在します。

ここまでで基本知識が分かったところで、次に主なヴィーガンの種類と特徴を紹介します。

ヴィーガンの種類

ヴィーガンを実践する人には、さまざまな理由や信念があります。

そのため、同じヴィーガンといえど、目的によってはさらに細分化することができるのです。

ここでは「エシカル・ヴィーガン」と「ダイエタリー・ヴィーガン」の2つを説明していきたいと思います。

ただし、人によって考え方や信念は異なるため、本来は厳密な種類分けが難しいのが現状です。このほかにも多種多様なヴィーガンの思想がある、ということも覚えておいてくださいね。

エシカル・ヴィーガン

エシカル(Ethical)とは、「倫理・道徳」を指す言葉です。

よってエシカル・ヴィーガンとは、倫理面から動物由来の食材や素材(ウールや革製品など)、動物実験を行って製造された商品を避ける人たちをいいます。

倫理面から見て問題とされる動物搾取は、次のような例が当てはまります。

  • 畜産肉:動物を殺すこと、動物が飼育場で身動きが取れず自由な活動ができないまま命を終えていくこと など
  • 卵、乳製品:雌鶏、雌牛が強制的に生産を続けさせられること、また場所によっては乳を出さない雄牛や卵を産めない雄鶏が生後すぐに殺されること、一生を檻や限られた区画の中で過ごさなくてはならないこと など
  • 蜂蜜:働きバチが仲間のために集め体内で生成した蜂蜜やミツロウを人間が搾取すること、ミツバチの住処である巣を破壊してまで蜂蜜を採取すること など
  • 動物の毛皮、革:命を奪って毛皮を搾取すること、アンゴラウサギやカシミヤヤギが業者の手によって残酷な毛の採取を行なわれている実態、ウールのミュールジング行為(※) など

また、「牛骨で精製された白砂糖は食べない」、「オランウータンなどの動物の稀少な住処を破壊して生産されたパームオイルは避ける」といった人もいます。こうした動物の搾取に繋がりかねない商品を使わず、できる範囲で動物に配慮した暮らしを送るのがエシカル・ヴィーガンなのです。

※ミュールジング:羊の毛を採取する際、衛生面の理由から肛門付近を皮ごと刈り取る行為。現在はミュールジング行為を禁止する国がほとんどだが、オーストラリアの一部では残っている。

ダイエタリー・ヴィーガン

ダイエタリー・ヴィーガン(Dietary Vegan)は、自身の健康を主な動機として完全菜食を実践する人たちを指します。

欧米では、ダイエットや健康の維持を目的に、ビル・クリントンやマイク・タイソンをはじめ、多くの著名人がヴィーガンを実践しています。そのため、彼らに影響を受けて「健康な身体を手に入れたい」「美しくなりたい」といった理由でヴィーガンを実践する人たちが増えています。

一方日本では、ヴィーガンはオーガニックやスーパーフードと並んで「意識の高い人たち」が取り入れるものだと考える方も、まだまだ多いのではないでしょうか。

しかし、ヴィーガン食は「ダイエットや血糖値改善に効果がある」「コレステロール値を整え、心臓病リスクが下がる」との研究結果が発表されています。

つまり、正しい栄養バランスを心がければ、ヴィーガンの食生活は健康にポジティブな影響をもたらすことが期待できるのです。

ヴィーガンの歴史

続いてはヴィーガンの歴史について見ていきましょう。

ヴィーガン誕生前の歴史

先ほどお伝えしたように、ヴィーガンはベジタリアンの一種です。そのため、まずはベジタリアンの発祥について簡単に説明していきたいと思います。

ベジタリアンという概念は、1809年、イギリスのキリスト教会にて誕生しました。

ベジタリアンの実践はキリスト教の信条に基づく」として肉や魚は食べずに、穀物・野菜・豆類などの植物性食品を中心にした食生活(卵と乳製品は本人の選択による)を行う運動がスタートしたのです。

さらに、医学者たちによる菜食への研究の積み重ねもあり、1847年に英国ベジタリアン協会が発足。

ラテン語で「健全な、新鮮な」を意味するVegetusから「ベジタリアン」という言葉を生み出しました。その後、1850年には米国ベジタリアン協会が発足しています。

1940年代、ヴィーガンの誕生

これまで、卵や乳製品にまで深く言及されてこなかった菜食運動に変化が訪れたのは、1943年のことです。

ベジタリアン協会の会員ドナルド・ワトソン氏があるミーティングで「ベジタリアンは乳製品を摂るべきか?」と疑問をぶつけたことがきっかけでした。

当時は第2次世界大戦の最中でしたが、この頃から大規模な畜産業による動物搾取が、一部の人たちの間で問題になっていたのです。

そこで1944年、ワトソン氏と数人のメンバーがヴィーガン協会(The Vegan Society)を立ち上げ、「ノン・デイリー・ベジタリアン(乳製品を摂らない菜食主義)」を掲げました。

その際、ワトソン氏は「ベジタリアンの終わりとはじまり(The beginning and end of vegetarian)」の意味合いを込め、Vegetarianの頭と語尾を取って「Vegan(ヴィーガン)」という言葉を作ったのです。

更に1949年、レスリー・J・クロス氏がヴィーガンの解釈と定義の必要性を指摘し、ヴィーガンは「人間による動物搾取からの解放を信条とする」と定めました。この解釈が発展し、最終的には、「食品に限らず、人間が動物の命や権利を搾取することを終わらせる」ことが定義となりました。これによって、ヴィーガンは乳製品だけでなく、卵や蜂蜜・動物実験を経た製品など、あらゆる動物の命や権利を奪うものを避けるようになっていきます。

また1960年代以降に、環境破壊を心配する声が次第に大きくなっていった背景も重なり、ヴィーガンはアニマルウェルフェアや環境の保全といった目的を含んだ言葉へと変化していきました。

2010年代、ヴィーガンの流行・普及

ヴィーガン協会の設立後、一部の学者や環境活動家たちによってヴィーガンの普及が進みました。それでもヴィーガンの肩身は狭く、一般市民の理解を得られなかったのも事実です。

しかし2010年、EU議会が食品を対象としたヴィーガン認証を導入したのをきっかけに、欧米を中心にヴィーガンを含む菜食の動きが活発になりはじめました。

同時に植物性ミートをはじめ、動物性食材の代替品が次々と開発・販売されるようになっていきます。

2016年には、Googleでの「Vegan」の検索数は前年に比べて90%もアップしました。それほど多くの人が、ヴィーガンへの関心を寄せているのです。

また同時期に、環境問題・気候変動に対して声を上げる人が以前よりもさらに増えたことも、ヴィーガンブームの一因といえます。

それまでのヴィーガンは、アニマルウェルフェアや倫理面を理由に実践する人が多数派でしたが、2010年代からは、現代畜産業を含む資本主義がもたらした環境破壊に危機を覚えて、ヴィーガンになる人が増えていきました。

2019年に国連が出した報告では、現在の食品業界が排出す二酸化炭素量は、全体の25~30%であると指摘し「このままでは人間が全員ベジタリアンかヴィーガンに転換しなければならなくなるだろう」としています。

以上のように、ヴィーガンは誕生からそれほど時間の経っていない、現代的な運動といえます。

では次に、具体的にヴィーガンを実践するメリットとデメリットについて、主に食生活の面から見ていきましょう。

ヴィーガンのメリット

まずはヴィーガンを実践するメリットについて紹介します。

病気の疾患リスク低減

ヴィーガンの食生活によって、さまざまな病気にかかるリスクを回避できるとの研究結果が多数報告されています。

たとえば、2019年アメリカで疫学者によって行われた、心臓・血管における疾患リスクを調べた大規模研究では、ヴィーガンの食生活は成人の心疾患リスクと死亡率が低下すると報告されています。

心疾患リスクを高めるとされるコレステロールを多く含んだ肉やチーズ・バターのような動物性製品を摂らず、代わりに食物繊維が豊富な植物性食品を積極的に取り入れることが要因なのです。

ほかにも、イタリア・フローレンス大学の研究「菜食の実践による健康柄の影響」では、植物性食品にはビタミン類やファイトケミカルが多く含まれているため、がんの疾患リスクを最大15%減少できると示唆する研究も発表されています。

体重・血液状態の改善

三大栄養素である炭水化物・たんぱく質・脂質をはじめ、ほとんどの栄養素を植物食材から補う食生活は、増えすぎた体重を適量に戻したり、血液状態を改善させたりする効果があります。

国際科学ジャーナル誌・ネイチャーに掲載された、The Physicians Committee for Responsible Medicineの論文「16週間の菜食実践による体重の変化」によると、16週のヴィーガン食を送った被験者グループは最大6.5㎏の減量に成功しています。また同機関で18週のヴィーガン食を実践した「体重と心血管疾患リスクの計測」という研究では、2型糖尿病を持つ被験者の血糖値・コレステロール値が改善されました。

このように、今まで普通の食事をとり続けてきた人も、ヴィーガン食を実践することで健康面でメリットが見られる場合があるのです。

菜食への切り替えは環境問題解決への第一歩!

ヴィーガン食を実践した場合の環境へのメリットについても説明したいと思います。

こちらの図をご覧ください。

FUKKO DESIGNがまとめた「気候アクションガイド」内「気候変動への対策を1年間つづけた場合に削減できる温室効果ガスの排出量」です。

ヴィーガンを含む菜食への切り替えは、1人当たり年間0.2トン以上の二酸化炭素を削減できるため、地球温暖化の防止に効果があるといわれています。

これは、動物由来製品の生産・購買を止めることが畜産業の生産規模縮小に繋がり、家畜の飼育や加工・流通段階などで排出される温室効果ガスの量を減らせるためです。

たったひとりの行動だけではパワーが足りないように思えるかもしれません。しかし、ヴィーガンを実践する人が増え、力を合わせれば、環境問題の解決へ向かうことも可能となるのです。

ヴィーガンのデメリット

次に、ヴィーガンのデメリットについて見ていきましょう。

ヴィーガンではない人との食事が難しい

ヴィーガン食を実践する人の割合はまだまだ低いのが現状です。そのため、友人との外食やパーティの際は少し手間取ってしまうかもしれません。

また、ヴィーガンをよく知らない人も多く存在します。そのような人と出会った時はまず、自分がヴィーガンになった理由を簡単に説明しましょう。自分の意思が伝わるだけでなく、相手のヴィーガンに対する理解も深まります。

外食に関しては、Vegewelなどのようなウェブサイトを参考にするとよいでしょう。菜食ではない方と行っても一緒に楽しめるレストランやカフェを見つけることができます。

「植物性なら何でもOK」ではない

どの食事法においても、大切なのはバランスです。いくら「植物性の食材だから」といっても、加工品や揚げ物・ジャンクフードを食べ過ぎていては健康的ではありません。体調を崩さず菜食を続けるためには、栄養が偏りすぎないようにバランス良く食事を摂ることがポイントです。

先ほど紹介した「プラントベース」や、日本の伝統的な家庭食をもとにした「マクロビオティック」といった、ヴィーガンでも実践しやすいメソッドを適度に取り入れつつ、普段から口にするものに気を遣うことも大切です。

※マクロビオティック:日本発祥の食事法のひとつ。すべての物事を「陰」と「陽」で計り、食事を通して中庸な状態を目指すことを目的としている。動物食材を避ける傾向が強いため、ヴィーガンにも実践しやすい。

植物のみでは摂取できない栄養も

ヴィーガンの食生活は、正しく実践すれば栄養が偏る心配がありません。それでも、どうしてもビタミンB12、ビタミンD、オメガ3、亜鉛の4つは摂取が難しいといわれています。

ビタミンD、オメガ3、亜鉛は、植物性の食材から補うことも可能です。

<各栄養素が多く含まれている食材>

  • ビタミンD:きのこ類(きくらげ、まいたけ、しいたけ他)
  • オメガ3:えごま油、ヘンプシード、リンシード、かぼちゃの種、なたね油 など
  • 亜鉛:豆類、クルミ、カシューナッツ、ヘンプシード、かぼちゃの種 など

しかし、植物性食品の摂取だけでは難しいのが、ビタミンB12です。

ビタミンB12は、レバーやあさり、牡蠣などといった動物性食品に多く含まれており、不足すると疲労や便秘・認知症のリスクが高まる恐れがあると言われています。

植物性食品では海苔にビタミンB12が含まれるといわれているものの、毎日たくさんの海苔を食べ続けることは現実的ではありません。

そこで、ビタミンB12の摂取におすすめなのがサプリメントです。ヴィーガン仕様のサプリメントも多く販売されているため、好きなブランド・メーカーのものを選ぶことができます。その際はヴィーガン認証マークがあると安心です。

たとえば、Maviey(マビィ)のサプリメントは天然の植物性素材を使っています。ヴィーガンの人はもちろん、妊婦さんにも安心なアイテムです。

このように、ヴィーガンにはメリットとデメリットがあります。実践するにはメリットとデメリットを踏まえ、自身の体調とよく相談しながら計画的に実践するのがおすすめです。

世界のヴィーガン事情

ここからは、世界ではヴィーガンがどのような位置づけにあるのかを見ていきましょう。

アメリカ

現在、アメリカのヴィーガン人口は、全体の3%(2019年時点)、およそ987万人です。特にポートランド・オレゴン州は世界でも「ヴィーガン都市」として知られています。

アメリカにおけるヴィーガンの市場規模は毎年拡大しており、2020年から2021年の1年間だけでもヴィーガン用代替食品(ソイミートや植物性ミルクなど)の売り上げは27%アップしました。

そんなアメリカは、今もっともヴィーガン商品の開発・販売が盛り上がっている国のひとつです。たとえば、アメリカの大手ハンバーガーチェーンBARGER KING(バーガーキング)は、ヴィーガン仕様の植物性ナゲットを販売開始しています。

また、若者の支持を集める世界的人気アーティストのビリー・アイリッシュが、自身の顔写真をパッケージにしたヴィーガン・チョコレートを商品化するなど、著名人による活動もさかんに行われています。

イギリス

ヴィーガン運動の発祥地・イギリスでは、60万人ものヴィーガンがいます。人口比率にすると3%程度ですが、その内の2%以上が25~34歳の若年層で占められており、ヴィーガン全体の2/3以上がロンドンに住んでいます。

イギリスでは動物性食品に代わるヴィーガンアイテムを購入する人が増加し、2010年から2020年の間に売り上げた販売金額は、欧州の中で3位に達しました。

また、若者を中心とするイギリスのヴィーガン活動も年々拡大しています。

たとえば、毎年1月だけヴィーガン食を実践しようと呼びかけるNPO団体・Veganuary(ヴィーガヌアリー)のキャンペーンでは、第1回の2014年においては10万人に遠く満たなかった参加者数が、2021年には60万人を超えました。

Veganuaryへの参加を通してヴィーガン食を継続する人も多く、地道な活動が成果を上げている好例といえるでしょう。

さらに、2021年10月には気候変動に関する会議・COP26がスコットランド・グラスゴーで開催されました。世界中からヴィーガンが集結し、環境問題の面からヴィーガン食への移行や、食糧システムの建て直しを求めています。

イギリスは現在も、ヴィーガンの活動を世界へ届ける、重要な発信地となっています。

フランス

フランスのヴィーガン人口は、全体の2%未満、130万人以下とあまり高くありません。しかし他国同様、ヴィーガン仕様の食品売上が増加傾向にあるのは事実です。

フランスは、動物愛護とアニマルウェルフェアの政策において、世界の一歩先を進んでおり、2021年、ペット販売を禁止する法律が制定されました。

この法律では、犬・猫をはじめとした、ペットショップでの生態販売を禁止するほか、サーカスでの野生動物や、水族館でのイルカ・シャチによるショーの規制と段階的な廃止も盛り込まれています。コロナウイルスの蔓延で話題になったミンク農場も禁止対象になりました。

このようなフランスの取り組みは、ペットの衝動買いと飼育放棄を止め、動物が虐待を受けたり劣悪な環境に入れられたりする状況を改善するためのよいきっかけとなり、ヴィーガンの思想でもある動物搾取解消への一手となるでしょう。

日本のヴィーガン事情

では次に、日本のヴィーガン事情について確認していきましょう。

100年前から変わらない?ヴィーガンへの懐疑論

みなさんは、宮沢賢治が著した『ビジテリアン大祭』という本をご存じですか?

宮沢賢治が亡くなった翌年の1934年に発表されたこの本は、菜食主義の主人公がカナダで行われるビジテリアン大祭に出席する話です。そこでは、各国の菜食主義者と肉食を推し進めたい畜産業界の経営者が、熱く討論を交わす様子が描かれています。

興味深いのは、作中で描かれる畜産業を取り巻く生産状況や、環境、飢餓といった問題が100年たった今もあまり変わっていない事実です。

また、菜食批判派の「肉がないと味気ない」「動物も植物も生きているのに動物だけ避けるのはおかしい」というような意見も、現在においてもよく聞く意見であり、菜食擁護派と批判派の意見の隔たりは昔から変わらずに続いていることがわかります。

筆者自身、周囲に「ヴィーガン=野菜しか食べない」「怖い」といったイメージを抱く人も多く、説明するのに一苦労した経験があります。

この本は、菜食擁護派の答弁がすばらしく、ヴィーガンをよく知らない人はもちろん、菜食に対する両方の立場・意見を知りたい人におすすめの1冊です。

食で「多様性」を追いかける日本の現在とこれから

先ほど「現代の日本はヴィーガンへの理解がまだ浅い」といった話をしましたが、それでもここ数年においては、欧米の流行を追いかける形でヴィーガンが取り入れられるようになってきています。

日本のヴィーガン人口を示す正確な統計データはありませんが、観光庁が2020年に発表した「飲食事業者等におけるベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド」では、ヴィーガンを含むベジタリアン人口は4%と報告されています。

また、2018年の訪日外国旅行者のうち6%程度が菜食主義者であることから、日本でも飲食業界全体で、ヴィーガンに対応した商品の普及や菜食への認知を広める必要性が高まっています。

しかしその一方で、インバウンド需要の増加に対し、信条や思想にもとづく「食の多様性」をうまく提供できていない現状もあります。少なくとも筆者がこれまで飲食業界で経験した限りでは、主義としての菜食とアレルギーの違いを理解できていないために、菜食のオーダーが入ると困惑するスタッフが多いという現状がありました。

ほかにも、欧米ではレストランやカフェのメニューに「ヴィーガン対応」を示すマークが見られ、スーパーにおいてもヴィーガン認証がひと目でチェックできる体制が整っています。しかし日本では、観光庁がヴィーガンやベジタリアンなどの菜食を実践する人たちが気軽に外食を利用できるように具体的な対策を提示しているものの、まだまだ不十分だと言えます。

とはいえ、個人のアクションとしてヴィーガンを始めるのは決して難しくありません。そこで、次に誰でもできる「ヴィーガンの始め方」を紹介します。

ヴィーガンを始めるには、「避けるべき食べ物」を把握し、健康を損ねずに楽しく続けられる工夫が大切です。

ここでは、ヴィーガン初心者におすすめな5つのヒントをお届けします。

ヴィーガンの始め方

最初は期間を決めて始める

今までの食生活からいきなりヴィーガンに切り替えるのは難しい、と感じる人も多いかもしれません。

そんなときはまず「1週間」「1か月」と短い期間でヴィーガン食を実践してみるのがよいでしょう。

連続して一定期間続けると、体調や気持ちの変化にも気づきやすくなります。

もしひとりで始めるのが不安な場合は、家族や友人を誘って実践するか、毎年1月に行われるVeganuary(ヴィーガヌアリー)に参加して、仲間と一緒に楽しく続けるのもおすすめです。

ヴィーガン食のレシピを参考に作ってみる

次におすすめするのは、ヴィーガン食のレシピを基に料理をしてみることです。

あまり構えず、まずは普段の肉をソイミートに切り替えたり、牛乳を豆乳にしたりと「動物製品を植物製品に置き換える」ことから始めてみるといいでしょう。

最近は、スーパーの乾物コーナーに大豆ミートが売っているケースが増えているほか、ALISHAN展開する通販サイトを利用するのも便利です。

日本最大のレシピ検索サイトCookpadはもちろん、ヴィーガン対応のレシピを多数掲載するVegan Infinityをチェックして、できるところからやってみましょう。

意外と植物性食材だけでボリュームと栄養たっぷりのごはんを作れますよ。

ヴィーガン認証付きのアイテムを取り入れる

日本をはじめ、世界にはさまざまなヴィーガン認証機関があり、厳しい基準をクリアした商品にのみ認証マークが与えられます

食品はもちろん、動物実験を行っていない化粧品や、動物素材を使用しないファッションアイテムにも付けられているため、私たち消費者にとって商品を選びやすくなるメリットがあります。

<The Vegan Societyのマーク>

<NPO法人ベジプロジェクトジャパンの認証マーク>

参考:ベジタリアン・ヴィーガン認証マーク | VegeProject Japan ( NPO法人ベジプロジェクト )

認証機関やアイテムによってマークの種類は異なりますので、購入前にパッケージやラベルをよくチェックしましょう。

洋服・生活品にも取り入れてみよう

ヴィーガン対応商品は、衣類やコスメ・日用品にも見られます。

上に挙げたような認証マークのほか、商品の原材料をチェックしてみましょう。たとえばリネンやオーガニックコットンといった素材は植物由来ですので、安心して購入できます。

ただし、アイテムの目的や用途にもよりますが、環境の観点から、いくら動物性素材でなくても、石油由来である化学繊維やプラスチックは、化石燃料の採掘や加工の際に大量の二酸化炭素を排出します。そのため、こうした素材は避けた方がベターです。

<避けるべき素材>

  • 化学繊維(ポリエステル、ナイロン、アクリルなど)
  • プラスチック
  • オーガニック表示のないコットン(植物繊維ですが、慣行栽培のコットンは農薬を使用し環境汚染につながるため)

ヴィーガン専門店も増加傾向

近年は、さまざまな分野でヴィーガン専門店が増えています。

今回はカテゴリー別に3つのショップを紹介します。

【飲食店】T’sたんたん

全てのメニューに動物由来の食材を使わず、ヴィーガン仕様の食事を提供しているのが、T’s たんたんです。

自由が丘を始め、都内周辺に6店舗を展開しています。

看板商品の坦々麺は、植物性素材だけでもコクがあり、普段はお肉や魚を食べる人でも楽しめる1品です。

【アパレル】ZOURI

参考:ZOURI

ポルトガル発のシューズブランド・ZOURI(ゾウリ)では、ヴィーガン仕様のスニーカーやサンダルを、職人の手によってひとつずつ丁寧に生産しています。

サンダルのバンド部分は、色によって素材が異なります。リネンやヘンプ、コットンだけでなく、アップルレザーも使っているため、おしゃれを楽しみたいヴィーガンにぴったりのブランドです。

また、ソール部分には天然ゴムの他にポルトガル周辺で集めたプラスチック海洋ゴミを再利用しているのもポイントです。ヴィーガンなだけでなく、環境やものづくりにも配慮したい人におすすめします。

【コスメティック】Aesop

参考:Aesop

Aesop(イソップ)は、オーストラリアに拠点を置くスキンケアブランドです。全ての商品がヴィーガンな上、オーガニック認証機関・エコサートの認定を受けています。

動物実験を行わないクルエルティーフリー(※)仕様のアイテムは、ミツロウやラノリン(羊毛脂)も使用していません。誰でも安心して使えるので、普段使いはもちろん、ギフトにも最適です。

シンプルで上品なパッケージは、オーストラリアを始め一部の店舗で回収し、再利用する制度を採用しています。今ある資源を無駄なく活用することで、自然環境にも配慮しているブランドなのです。

※クルエルティーフリー:英語で「虐待」の意味を持つ「Cruelty」から、動物への残忍な行為・虐待、つまり動物実験を行わないこと。

【補足】ヴィーガンはSDGsの達成にも貢献

最後に、SDGsとヴィーガンとの関連性について説明していきます。

SDGsとは

SDGs(Sustainbale Development Goals)は、2015年の国連会議で採択された持続可能な開発目標のことです。

環境と社会・経済を軸に17の目標と169のターゲットが設定され、2030年までに全ての国と地域が協力して目標を達成することが求められています。

ヴィーガンはさまざまな目標と関係している

動物の権利や環境の配慮と深い関わりを持つヴィーガンは、以下の目標との関連があります。

  • 環境に関連する目標:13・14・ 15
  • 健康に関連する目標:3
  • 社会貢献に関連する目標:2・10・12・16

では、カテゴリー別に見ていきましょう。

環境に関連する目標

ヴィーガンは基本的に「動物を搾取しない」が、実践の大きな理由です。動物を搾取しないということは、彼らの住む自然環境をも大切にするということになります。

SGDsでは、環境に関連する目標として

  • 目標13「気候変動に具体的な対策を」
  • 目標14「海の豊かさを守ろう」
  • 目標15「陸の豊かさも守ろう」

が挙げられます。

これらの環境関連の目標は、それぞれが人間の暮らしや経済活動を通して地球の自然環境と生態系を守ることを掲げています。

動物由来の食材を選ばないヴィーガンの実践は、現代畜産業で大量に出る二酸化炭素やメタンのような温室効果ガスの排出を削減するため、地球温暖化を防止する試みとして、有効です。

また、NPO法人ローハスクラブによると、家畜の肉を1kg得るために必要な飼料は、鶏は3kg、豚なら7kg、牛の場合は11㎏です。人間の4~10倍の食料を必要とする分、農地もたくさん確保しなければなりません。これに関連して世界では違法な森林伐採が行われ、環境破壊が進んでいる現状があります。

動物食品をやめることで間接的な環境破壊を避け、暮らしを通して動物と地球に思いやりを持てるのがヴィーガンの実践です。

さらに、人間が1㎏の牛肉を得るために、同じ面積で小麦を育てる200倍の水を使用するのも、畜産の問題です。みんなの資源である水を確保し、あらゆる生き物に必要な水を安心して使えるようになれば、目標6「安全な水とトイレを世界中に」の貢献にもつながります。

健康に関連する目標

SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」では、あらゆる病気や疾患リスクを減らし、誰もが適切な医療・福祉にアクセスできるよう求めています。

正しいヴィーガン食の実践は、自身の健康を守り、快適な暮らしを送ることができるといった点で目標3の達成に大きく貢献できるのです。

アメリカの研究機関NCBIに発表された論文「妊娠期間中の菜食による、妊婦の健康への影響」をはじめ複数の研究・専門家の報告によると、たとえヴィーガンでも正しい栄養バランスに気を付けた食事法を実践すれば、安全で健康な状態を維持できるとされています。

あらゆる人たちにとって、病気の疾患リスクを軽減し、適切な健康状態を保てるのがヴィーガン食なのです。

ただし、人によって体質や健康状態は異なります。もし身体に異変を感じた際は、すぐに実践を中断して医師に相談してくださいね。

社会貢献に関連する目標

SDGsでは、社会貢献に関わる目標がいくつかありますが、中でもヴィーガンの実践によって貢献できる目標は以下の通りです。

  • 目標2「飢餓をゼロに」
  • 目標12「つくる責任、つかう責任」

まず目標2との関係性についてです。

先ほど環境関連の目標にて「ヴィーガン食の実践は、現代畜産業を避けることにつながる」と述べました。

畜産業では、牛や豚、鶏に与える飼料が大量に必要です。その飼料を生産するためには広大な農地が必要となります。

ここで生まれるのが、飢餓の問題です。本来は人間の食べものを育てる目的で利用していた農地が、家畜の飼料用に転用されている影響で、主に開発途上国に住む人々の食糧確保が困難になっている現実があります。

ヴィーガンは、動物だけでなく「すべての生き物が平等で幸せに暮らせる世界」を望んでいます。ヴィーガンの実践は、飢餓問題を考え、解決に向かうための第一歩になり得るのです。

続いて目標12との関係性についてです。

目標12は、ものづくりの生産から廃棄に至る全ての段階において、働く人の権利・労働環境に配慮しつつ、環境にやさしく持続可能な形を目指すことを掲げています。

近年は、ものづくりに関わる人の生活の保護はもちろん、動物実験を行わない・生き物の住む自然環境を汚さない企業が増えています。たとえば、動物革の代わりに植物性レザーを用いるアパレル企業や、動物実験を行わない化粧品づくりを徹底するブランドがあるのです。

ヴィーガンとして、そうした企業・ブランドの商品購入を通した支援は、目標の貢献に繋がるのです。

このようにヴィーガンは、環境や健康、社会貢献などの面で幅広くSDGsと関わりを持っています。

まとめ

今回はヴィーガンについて、基本的な知識や歴史・魅力を幅広くご紹介しました。

動物にかかわる食材・製品を避けるため、ストイックなイメージを持たれがちなヴィーガン。しかし実は、自身の生き方を通して環境や動物への配慮を示しているのです。

みなさんもぜひ、食事や買い物の際は、動物や自然に思いを馳せてみて下さいね。

<参考文献>
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「ヴィーガン」の本当の意味とは?|アニマルライツセンター
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The Ethics of Beekeeping Pt. 1 – Episode 062 | The Minimalist Vegan
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World History of Vegentarianism | The Vegetarian Society
ベジタリアンとは?日本ベジタリアン協会
World Vegan Organization|VEGANISM EMPOWERS ALL LIVES!
Humans must adopt vegetarian or vegan diets to stop climate change, UN report warns | Daily Mail Online
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A plant-based diet in overweight individuals in a 16-week randomized clinical trial: metabolic benefits of plant protein | Nutrition & Diabetes
A multicenter randomized controlled trial of a plant-based nutrition program to reduce body weight and cardiovascular risk in the corporate setting: the GEICO study | European Journal of Clinical Nutrition
気候変動アクションガイド を作りました|fukko_design|note
食品成分ランキング|食品成分データベース|文部科学省
ベジタリアンはオメガ3脂肪酸不足?ビーガンでもDHAやEPAが摂れる秘密 | TokyoVegan
Snapshot: Few Americans Vegetarian or Vegan|GALLUP
Retail sales data: Plant-based meat, eggs, dairy | GFI
Burger King Is the First Major Fast-Food Chain to Serve Vegan Impossible Nuggets | VegNews
Billie Eilish’s New Vegan Milk Chocolate Bar and Other Vegan Food News of the Week  | VegNews
Veganism and vegetarianism in the United Kingdom – statistics & facts | Statista
France: Vegetarian and Vegan Market Grew by 24% in 2018 – vegconomis| the vegan business magazine
Smart Protein Plant-based Food Sector Report|Retail Scanning Data Nielsen
フランス、犬・猫のペットショップ販売を禁止へ。動物愛護で画期的な法案を可決 | ハフポスト
飲食事業者等におけるベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド|観光庁
【食とインバウンド】 日本で対応が迫られる「食の多様性(フードダイバーシティ)」| NNA ASIA・日本・サービス
ベジタリアン・ヴィーガン認証マーク | VegeProject Japan ( NPO法人ベジプロジェクト )
クルエルティフリーとは?ヴィーガンとの違いなど詳しく解説|クルエルティフリードットコム
畜産の弊害 | 日本エシカルヴィーガン協会
家畜が地球温暖化の要因? | NPOローハスクラブ
The Effects of Vegetarian and Vegan Diet during Pregnancy on the Health of Mothers and Offspring
Here’s How to Have a Healthy Vegan Pregnancy | PETA
Pregnancy and the Vegan Diet|The Vegetarian Resource Group
木と人々の暮らし ~森林の消滅と貧困の関係~| 飢餓のない世界を創る国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド HUNGER FREE WORLD