#インタビュー

ママン|子育てママの地元に寄り添った商品で『もったいない』をなくす

ママン 池永京子さん インタビュー

introduction

子育て経験は実生活でも活かせるスキルが多々ありますよね。

『ママン』では、そんな子育て経験を活かして、子育て中のママ達を中心としたメンバーと、岡山県真庭市北房を中心に地元のものを利用し、生産者や消費者に寄り添った商品を制作しています。

子育てママが生産者と協力して作り出した名産品

–まず、御社についてご紹介をお願いいたします。

池永さん:

子育てママ、女性目線の商品作りの強みは、勿体ないと安心安全目線からとなります。

味、見た目も素材をいかした商品作りは、技術はもちろん女性目線での上品さやママ目線での安心基準を採用しています。その結果、ママンの商品には一切、着色料、香料等を使用していません。

年齢問わずアレルギー体質の方をはじめ自然の材料にこだわってる商品は喜んでもらっていますし、市の小学校や中学校の給食にも使用されて喜ばれていますよ。

御社が、SDGs・サステナブルに関する事業やサービス、活動を始めたきっかけや背景をお聞かせください。 また、理念、事業への思い、大切にしていることなどがありましたら、あわせてお聞かせください。

池永さん:

ママンの商品への志しは、多々あります。

まずは「地域活性化商品」であることですね。岡山県真庭市北房を中心とした地元に根付いたアイテムを使用して、商品を作成しています。

岡山県真庭市北房は日本で一番のホタルの里としても有名なんです。そんな岡山県真庭市北房で作られた最高級のピオーネ(ぶどう)やイチゴを使用した「ホタルの雫」は、使用者の工夫次第でお菓子作りや紅茶に入れたりと、様々な使い方があり人気がありますよ。

2つ目は「生産者さんの声を聞く商品」であることです。

ホタルの雫を作るうえで重要になってくるのは、当然原材料となるピオーネやイチゴですが、生産者さんと話し合いをしっかりしたうえで作成しています。

ピオーネとイチゴは日植ファームさんから、ピオーネ(ぶどう)は他にも農事組合法人清藤さんと協力してホタルの雫は作られています。

生産者さんにも無理なく作成できるよう、月間限定300本に制限もしていますよ。

3つ目は「生産者、消費者に喜んで貰える商品」であること。イチゴやピオーネを生産してくれている農家さんはもちろん、購入してくださる消費者にも喜んでもらえる商品を制作しています。

ホタルの雫だけでなく、ピオーネジュレやイチゴジュレ、イチゴゼリーやぶどうコンポートといった地元のフルーツを使用して、安心安全で味も美味しいものを提供しています。おかげで名産品として人気も出てきて、ホタルの雫の第三弾も開発していますよ。

4つ目は「食品ロス、SDGsを意識した商品」であることですね。

ピオーネやイチゴなどの生産者さんから購入した食材は、皮や実など無駄なく全て使用しています。

商品開発は「勿体ない!」という目線を忘れずに商品を作るように、心がけています。

「もったいない」「安全安心」が子育てママの合言葉

御社が手掛ける事業やサービス、活動により、どのようなことが社会で改善されていると感じていらっしゃるでしょうか。どのようなことが期待できますでしょうか。

池永さん:

ママンの基本商品はぶどう(ピオーネ)です。

色見や房にならないだけで商品とならないぶどうは捨てられてしまうので、非常にもったいないと感じていました。

見た目に問題があって商品にならないとしても、味には問題がないのに、販売できないため捨てられてしまうのは、悲しいですよね。

生産者さんにとっても一番辛いのは、同じように手を掛けて生産しても天候に左右される為、もどかしく感じているとのことでした。

色が無くても形が悪くても捨てずに商品にすることで、もったいないをなくせる!とホタルの雫を生産しました。

結果として、ゴミも減り、生産者さんは捨てていたものが収入に変えられるので、多少なりとも社会を改善していけていると実感しています。

現在事業やサービスを展開している中での課題や問題点がありましたらお聞かせください。また、どのよう に解決しようとしているのでしょうか。

池永さん:

安心安全なものを子どもにも食べてほしいという子育てママたちの思いから、ホタルの雫をはじめ、ママンで制作されている商品は着色料や香料を使わず商品開発をしていますが、実際材料によっては着色料や香料を使用しないと商品化が困難な物もあります。

ママンの志で商品化するには限界もある材料もありますが、それらをいかに良い商品にするかは常に課題となっています。

少しでも生産者、消費者にとって自然に食品ロスとなるように日々研究をしています。

最後に、今後どのように事業やサービス展開していくのか、展望をお聞かせください。

池永さん:

取り扱いをしてくださってる業者様のお力もある中で、小売や卸、直売は年々と定着してきています。

岡山県を代表するお土産とするべく、地元の販路は広げつつ、全国展開もしていきたいと考えています。

商品開発を依頼してくださる生産者様もいるので、できる限りもったいないを減らして、安心して子育てママが子どもに食べてもらえるような商品を開発していきたいと思います。生産者さんと密に連携をとって、小ロットから生産できる点はママンならではの強みです。

個人生産者さんにも寄り添った商品作りもしていきたいと思います。

–お話を伺って、安全安心な食材を捨てなければならない地元生産者さんから購入して、名産品を作成して地元の小学校や中学校でも使用されているのは、SDGs的な観点からも非常に意味のある活動と感じました。貴重なお話をありがとうございました。

関連リンク

ママン:https://i-maniwa.com/area/maman-maniwa/