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宇宙ビッグデータで拓く未来の地球 | 株式会社天地人が目指す持続可能な社会の実現🚀🪐

株式会社天地人は、宇宙ビッグデータやAI技術を活用し、インフラ、農業、再生可能エネルギー、カーボンオフセットなどの分野で革新的なソリューションを提供する企業です。

日本初のJAXAからの資金調達を実現、直近では日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社」に選出などの実績があります。

宇宙産業は話題ではあるものの、あまり理解できていない人も多いのではないでしょうか。

今回は、宇宙産業の概要も含め、注目企業・株式会社天地人について紹介していきます!

株式会社天地人の概要

引用:PRTIMES

株式会社天地人は、日本初のJAXA(宇宙航空研究開発機構)から資金調達を実現した宇宙ベンチャー企業です。JAXAの知的財産や業務で得られた知見を活用した事業を展開する「JAXAベンチャー」として認定されています。

主力事業として提供しているのは、JAXA衛星をはじめとする地球観測衛星から得られる気象データや地形データといった「宇宙ビッグデータ」を活用するWebGISサービス「天地人コンパス」です。

このプラットフォームを基盤に、企業や自治体に対し新たな事業開発や課題解決のためのソリューションを提供しています。

また、同社は毎週金曜日に有料の「note」を配信し、宇宙やGISに関する専門的なトピックについて解説しています。

この配信は、JAXA研究員や各産業の専門家が執筆を担当し、100週以上にわたり連続更新中です。これを読めば、宇宙の専門知識を楽しみながら身につけることができますよ!

規模拡大中!無限の可能性を秘めた宇宙産業について

宇宙産業は、これまで各国の政府機関が主導して進められてきましたが、2000年以降、特にアメリカを中心にスタートアップ企業の参入が活発化し、民間主導の新たな展開を見せています。

この変化に伴い、市場規模も急速に拡大しています。2019年時点で約1兆円だった宇宙産業の市場規模は、2040年には150兆円に達すると予想され、成長の可能性は無限大です。

日本国内でも宇宙産業は着実に進化を遂げています。

現在の市場規模は約1.2兆円ですが、2019年に公表された「宇宙産業ビジョン2030」では、2030年代初頭に市場規模が2兆4000億円へと倍増することが見込まれています。

この成長の背景には、宇宙産業が政府主導から民間主導へとシフトしていることが挙げられます。大企業から中小企業、そしてベンチャー企業まで、多様なプレイヤーが参入することで、さらなる成長が期待されています。

宇宙産業の6つのセグメント

なお、宇宙産業は以下の6つのセグメントに分類されます。

  • 宇宙データ、技術利活用
  • 輸送
  • 衛星インフラ構築・運用
  • 軌道上サービス
  • 宇宙旅行・滞在・移住
  • 探査・資源開発

宇宙旅行が現実となり、月や火星の開拓が進めば、資源枯渇問題の解決や新たな人類の活動領域の創出も夢ではありません。

また、地球の陸地はわずか28.9%しかないという現状を考えると、宇宙産業は人類の未来を切り開く鍵を握っていると言えるでしょう。

株式会社天地人の事業内容

天地人

引用:天地人

株式会社天地人の事業は大きく下記の2つです。

  • 『天地人コンパス』を活用した事業開拓とソリューション提供
  • 専門的なコンサルティング

独自開発のWebGISサービス『天地人コンパス』を活用し、地球環境の「目に見えない情報」を解析・可視化することで、宇宙ビッグデータの可能性を引き出しています。

土地や資源の本当の価値を明らかにすることで、人類の文明活動を最適化し、地球資源の無駄を削減しながら、持続可能な社会の実現を目指しています。

同社は、宇宙から得られる膨大な衛星データと地上データを組み合わせ、AIによる複合的な分析を得意としています。

これにより、現場の課題に基づいた、使いやすい形でのデータ提供が可能です。農業など衛星データに馴染みの薄い分野にも対応したプロダクトを提供し、多様な産業の効率化を支援しています。

また、衛星データや宇宙ビッグデータ解析の専門知識が不要でも、直感的に成果を導ける環境を提供し、顧客の意思決定を支援します。

これらの実績が評価され、東洋経済の「すごいベンチャー100」や、日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社」にも選出されています。

コア事業・『天地人コンパス』とは?

天地人

引用:天地人

『天地人コンパス』は、JAXA衛星をはじめとする地球観測衛星の気象データや地形データ(宇宙ビッグデータ)を活用できるWebGISサービスです。

このデジタル地球儀上では、衛星データと地上データが一元化され、ユーザーはデータ収集の手間を省いて即座に分析を開始できます。

また、フリープランも用意されており、幅広い利用者が手軽に導入可能です。

下記のことが実現できます。

  • 特定条件に合う土地の探索や広範囲での比較分析
  • インフラのモニタリングや管理の効率化の支援
  • 気候・環境・土地を分析し、ビジネスの効率化・高度化を促進

『天地人コンパス』を生かした社会課題解決も行う

天地人

引用:天地人

株式会社天地人は、宇宙ビッグデータやAI解析を活用し、下記4つの分野にて革新的なソリューションを提供しています。具体的な取り組みを以下にご紹介します。

インフラ

天地人

引用:天地人

「天地人コンパス 宇宙水道局」として、衛星データとAI技術を駆使し、水道事業体や指定業者の効率的な漏水調査の実現を支援するクラウド型のマッピングサービスを提供しています。

衛星データやAI技術を活用し、100m四方で漏水リスクが高いエリアを特定。調査費用を最大65%、調査期間を最大85%削減する成果を実証しました。

2023年のサービス提供開始から1年半で20を超える自治体に採用され、2024年には「第7回インフラメンテナンス大賞 厚生労働大臣賞」や「宇宙開発利用大賞選考委員会特別賞」を受賞しました。

農業

天地人

引用:天地人

天地人FARMというブランドを展開し、宇宙技術を活用した農業革命を推進しています。具体的には下記2つのプロジェクトがあります。

  • 宇宙ビッグデータ米「宇宙と美水(そらとみず)」
  • 月面アスパラガスプロジェクト

気候変動に対応したお米を開発しています。衛星データを用いて栽培適地を選定し、持続可能な農業の実現を目指します。

また、過酷な環境である月面でも通用するアスパラガスの栽培方法を探求し、その知見を地球の農業に応用することで、現在の農業が抱える課題の解決に貢献することを目的とした取り組みも行っています。

 再生可能エネルギー

天地人

引用:天地人

風力発電の効率的な導入を支援しています。

衛星データを活用し、風の詳細データや地形、降水量などの要素を解析します。その上で、発電効率を最大化できる場所を特定し、再生可能エネルギーの普及を支援します。

カーボンオフセット

天地人

引用:天地人

温室効果ガス排出の削減を目指した革新的な取り組みを展開しています。

衛星データとAI分析を組み合わせ、水田からのメタン排出量を推定する独自の方法論を開発しました(特許出願中)。

これにより、温室効果ガスの管理・削減を科学的に支援します。

株式会社天地人のミッション〜目指す未来〜

天地人のミッションは「人類の文明を最適化する」ことです。宇宙ビッグデータを駆使し、まだ誰も気づいていない土地の価値や地球の資源を明らかにすることを目指しています。

衛星データを基にした解析を行うことで、土地の本当の価値を浮き彫りにし、それを人類の文明活動の最適化に役立てることができます。

これにより、地球資源を無駄なく活用でき、環境負荷を減らしながら持続可能な社会を築いていくことが可能になります。

同社は地球をより住みやすく、豊かな場所に変えるための重要な一歩となり、未来の世代にとって理想的な環境を提供することを目指しています。

株式会社天地人の基本情報

天地人

引用:天地人

企業名株式会社天地人
代表者名櫻庭 康人
住所東京都中央区日本橋1 −4−1 日本橋一丁目三井ビルディング 5F
設立2019年5月27日
URLhttps://www.tenchijin.co.jp/

まとめ

株式会社天地人は、宇宙ビッグデータを活用して、インフラや農業、エネルギー、カーボンオフセットといった分野で未来を見据えた革新的な事業を展開している宇宙産業ベンチャーです。

これらの取り組みは、地球規模の環境問題や社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の構築を支えています。

今後技術革新とデータ解析の進化により、さらに多くの分野で新たな価値を生み出し、未来の社会をより良い方向へ導いてくれるであろう同社に注目です!