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ゼロウェイストとは?メリット・デメリットと徳島県上勝町などの取り組み事例

ゼロウェイストとは?メリット・デメリットと量り売りなど私たちにできる取り組みを紹介!

2000年ごろからゼロウェイストやごみゼロという言葉を耳にするようになりました。しかし、言葉は聞いたことがあっても、具体的にはどのような取り組みがなされているのかまでは、知らない方もいると思います。

この記事では、ゼロウェイストが注目されるようになったきっかけから、世界と日本での自治体での具体的な取り組み、普段の生活でできる量り売りなどのゼロウェイストのアイディアを紹介します。

それでは、そもそもゼロウェイストとはどういったものなのか?概要から説明していきます!

ゼロウェイストとは?

ゼロウェイストは、無駄や浪費をなくし、ごみをそもそも出さないようにするという取り組みです。

ゼロウェイストは、個人から自治体までさまざまな主体が取り組むことのできる活動です。その中でも、都市や自治体が取り組む際には、『ゼロウェイスト宣言』をしている場合もあります。

『ゼロウェイスト宣言』

1996年にオーストラリアの首都キャンベラが世界で初めて出した宣言。ゼロ・ウェイストとは「ごみをゼロにする」ことを目標にできるだけ廃棄物を減らそうという活動のことを指す。それ以来ゼロ・ウェイト宣言をする都市や自治体が増えており、世界各地に広がっている。

引用:Spaceship Earth『ゼロウェイスト宣言』

ゼロウェイスト宣言をきっかけに2000年頃から取り組みが広がる

ゼロウェイストは、ダニエル・ナップ氏が提唱した「トータル・リサイクル」という概念が元であるといわれています。

1980年代にカリフォルニア州バークレーでナップ夫妻がリサイクル業を中心とする「Urban Ore」を設立。ここでの成功をきっかけに、「トータル・リサイクル」の概念が広がり、オーストラリアのキャンベラにまで及びます。

1996年、オーストラリアの首都キャンベラが『ゼロウェイスト宣言』を出したことをきっかけに、世界各国に取り組みが広がっていきます。他にも、ジョージア州上院議員のドンゼラ・ジェームズが米国初のゼロ・ウェイスト法を提出し、2020年までに州内の廃棄物をゼロにすることを目標に掲げました。日本でも、2003年に徳島県上勝町が自治体として日本初のゼロウェイスト宣言を行いました。

このように、アメリカやオーストラリアの自治体を中心に、2000年代にゼロウェイストは世界各国で普及していきました。

ゼロウェイストが注目される背景

2000年代になり広がっていったゼロウェイストですが、その当時、なぜ注目されるようになったのでしょうか?

主な理由は、大量廃棄が問題視されるようになったことにある

その理由の一つとして、産業革命による大量生産・大量消費に伴い、大量廃棄が問題視されるようになったことが挙げられます。

1980年代後半〜1990年代前半のバブル景気では、次の3つの理由を中心にゴミの種類が多様化していました。

  • ペットボトルの普及開始
  • 容器包装が増加
  • 家電の大型化

加えて、消費の増大に伴いごみの排出量は急増しましたが、適切に処分されない状況が続きます。具体的には、最終処分場の不足と、大規模不法投棄の発生の2つです。

まずはじめに、最終処分場の不足について簡単に説明します。

当時、ごみの急増によって、未焼却の可燃ごみを直接埋め立てせざるを得ない状況になってしまいました。そのため最終処分場の不足は深刻化。しかし、最終処分場の環境汚染を懸念し住民運動が盛んになり、最終処分場の新規建設を進めることはできませんでした。

次に、大規模不法投棄も頻発するようになりました。

安価な処理業者へ委託する排出事業者が増えた結果、不法投棄によって不当に利益を得る悪質な業者も増えました。産業廃棄物の不法投棄については、1件で通常の1年間の不法投棄量に匹敵する事案もあったほどです。

これらの状況を改善すべく、2000年代には政策の重点が「廃棄物の適正処理」から「そもそものごみの排出量抑制」に移行していきます。

プラスチックゴミ問題

また、プラスチックごみについても、深刻な問題として議論が交わされるようになりました。プラスチックは、大量生産が進んだ1950年代頃から、私たちの生活に普及していきました。

プラスチックの利点は、

  • 安価で大量に作ることができる
  • 軽い
  • さまざまな用途に活用できる

など、生活の中で必要不可欠なものになりました。

しかし、プラスチックは自然分解がされないという特徴があります。なぜなら、生分解性(自然界に存在する微生物の働きで、最終的にCO2と水に完全に分解される性質)が低いためです。そのため、適切に処理されなければ、自然環境中に残存し、環境問題や人体に影響を及ぼします。 

世界全体でみると、世界で1年間に生産されるプラスチックの量は約3億5,900万トン(2018年)にのぼります。これは、1人あたり年間41kgものプラスチックを消費している計算になります(2012年データ)。そして、これらのプラスチックの半数近くが容器として使用されているものです。

では、プラスチックごみは具体的にどのような問題が発生するのでしょうか。

近年、深刻化しているのは「海洋プラスチック問題」です。

プラスチックごみがポイ捨てなど適切に処理されないことで、雨風に乗り海や川に流れ込みます。海洋プラスチックごみの8割以上が陸で発生したプラスチックごみで、その多くがお菓子のパッケージやペットボトルといった容器包装にあたります。

海に流れ出たごみは、紫外線や波に当たることで細かく砕けていきます。この微細なプラスチックごみの中でも、直径5mm以下のものが「マイクロプラスチックです。魚に蓄積された際の影響や、その魚を人体が取り込んだ時の健康被害については不明な部分も多いため、危険性は未知数です。

このように、深刻化している海洋プラスチックごみを減らすための取り組みの一つとして、ゼロウェイストが重要視されています。

サステナブルへの関心の高まり

最近ではサステナブルな社会の実現に向けた取り組みへの関心が高まっており、これに伴いゼロウェイストにも注目が集まっています。

サステナブルとは「持続可能な」という意味を持ち、ここでの「サステナブルな社会」は、将来にわたってみんなが幸せに暮らせる地球にしていこうという意味です。その背景には、地球温暖化の深刻化があります。

IPCC第4次評価報告書によれば、地球温暖化の原因となる二酸化炭素濃度は、産業革命前の1750年と2013年を比較すると、40%以上も増加しているとしています。他にも、大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素は、過去80万年間で前例のない水準まで増加していると報告しています。

地球温暖化が深刻化する中で、今までの大量生産・大量消費から脱却し、人類が暮らし続けられる環境を目指すのがサステナブルという考え方です。その中でもごみをゼロにするゼロウェイストを通じて、サステナブルに取り組むことができます。

SDGsの登場

「SDGs」は「Sustainable Development Goals」の略で、「持続可能な開発目標」を意味します。2015年9月25日、ニューヨーク国連本部で開催された国連サミットで採択されました。SDGsは、2030年までに持続可能でよりよい社会を目指すための開発目標で、17のゴールと169のターゲットから構成されます。

SDGsへの関心が高まる中、目標達成のためには、ゼロウェイストの考え方が重要だと叫ばれるようになりました。

例えば目標12「つくる責任 つかう責任」この目標の目指す姿は「より少ないもので、より大きく、より上手に効果をあげる」という生産と消費のあり方です。

ゼロウェイストの、「ごみをできるだけ出ないようにした上で、適切な処理の上で最大限リサイクルする」取り組みを通じて、目標12「つくる責任 つかう責任」を達成することができます。

ゼロウェイストを宣言している世界の都市

ここまでで、ゼロウェイストについてなんとなくわかったところで、具体的な取組事例を確認していきましょう。まずはゼロウェイストを宣言している世界の都市について紹介します。

ニュージーランド・オークランド

オークランドはニュージーランド北島北部にある人口約165万人ほどの主要都市です。2018年に「2040年までに廃棄物の埋め立てをゼロにする」ゼロウェイスト宣言をしました。具体的には、「リサイクル、生ごみのコンポスト化、リユース、材料のリサイクル、そもそもゴミを出さないようにすること」で、埋め立てに回すゴミをできるだけ減らす取り組みをしています。

結果として、2010年から2016年の間で、オークランド市民の排出する家庭ごみの平均は1人あたり160kgから144kgに約10%減少しました。

現在では、リサイクルセンターの増設、全ての世帯に生ごみ回収容器の配布や、生ごみ回収サービスの展開など、積極的なゼロウェイスト施策が実施されています。

オランダ・ロッテルダム

ロッテルダムはオランダの南ホランド州にある人口約64万人の都市です。2018年7月に「2030年までに廃棄物ゼロ、自治体内で最大7000の雇用の創出」を目指す『Circular Rotterdam: New jobs in a zero waste economy』を発表しました。

ここで特徴的なのが、廃棄物ゼロを目指すだけでなく、雇用を創出することで、社会課題を解決する大きなチャンスと捉えている点です。

例えば、代替肉のスタートアップ、特定の製品(髪おむつ、自動車用タイヤなど)をリサイクルする特殊技術。ごみがなくなれば、その分ごみ処理に関わる仕事に就いていた人たちは、職を失うことを意味します。しかし、新たな技術や事業の立ち上がりにより、それに関わる雇用を生み出すことにもつながるのです。

具体的に、ゼロウェイスト施策を通して新たなイノベーションを促進し、どの程度雇用が増えているのかをKPIとしている点が他国と異なる特徴です。

ゼロウェイストを宣言している日本の自治体

日本でも、ゼロウェイスト宣言をしている自治体がいくつかあります。今回は徳島県の上勝町、熊本県の水俣市の2つを紹介します。

徳島県上勝町

人口約1,500人の徳島県上勝町。

2003年、「町内から出る焼却・埋め立てごみをゼロにする」目標を掲げ、自治体として日本初のごみゼロ(ゼロウェイスト)宣言を行いました。

上勝町ではごみ収集を行わず、住民各自が『ごみステーション』に持ち寄って45 種類以上に分別します。自分でごみを運べない人には、無料で運搬支援も行ってるとのこと。

その結果、2020年にはリサイクル率80%を超えており、ゼロウェイスト・タウンとして国内外から注目を集めています。

熊本県水俣市

人口約2万3,000人の熊本県最南部に位置する水俣市。2009年にゼロ・ウェイストのまちづくり水俣宣言を行いました。この宣言では、近い将来にごみを燃やさない、埋め立てないという内容を掲げています。

具体的には、家庭用生ごみ処理容器「キエーロ」の無償貸与や、自分のお箸や水筒を持ち歩くことを推奨する「マイマイ運動」の推進などを進めています。

その結果、リサイクル率は約37%、その他の地球温暖化への取り組みも評価され、環境モデル都市にも認定されています。

ゼロウェイストのメリット

ここからは個人にスポットを当てて、詳しく見ていきましょう。まずは、ゼロウェイストに個人で取り組む際のメリットについて紹介します。具体的には、「長期的に節約になる」「ものを大事にするようになる」が挙げられます。

メリット① 長期的に節約になる

ゼロウェイストに取り組もうとすると、初期費用がかかるものの、長期的な視点でみると節約になっている場合があります。例えば、マイボトルやマイバッ、再利用のできるラップを使用するなどが挙げられます。

確かに、5円のレジ袋と比べると数百円のマイバッグは高く見えます。しかし、毎月10円のレジ袋を5枚使用した場合、一年で600円になりますので、マイバックを数年使用すれば費用は圧倒的に抑えられます。

メリット② ものを大事にするようになる

適切な処理はもちろん、ものをできるだけ捨てないということがゼロウェイストの特徴です。そもそも選ぶ段階で、「できるだけ捨てないようなものを選ぼう」とすると、ただ安いから買ったものよりも大事にしますよね。加えて、長く使うためには、リペアやアレンジなども考えられます。

このように、ゼロウェイストを通して、ものを大事にするようになります。

ゼロウェイストのデメリット

次に個人がゼロウェイストに取り組む際のデメリットについて紹介します。具体的には、「メンテナンスの手間がかかる」「購入する商品が高い」といったものが挙げられます。

デメリット① メンテナンスの手間がかかる

できるだけ捨てないように長く使うためには、メンテナンスの手間がかかることもあります。例えば裁縫して洋服を直したり、鞄や靴の修理を依頼しに行く必要があります。このように時間と手間がかかる場合もありますが、手間をかけることでその分愛着を持てるようになります。

デメリット② 購入する商品が高い

ゼロウェイスト生活を実践しようとすると、購入する商品の価格が高い場合もあります。

例えば、ファストファッション。ファストファッションの台頭によって安価でおしゃれな服が気軽に買えるようになりました。しかし、それらはワンシーズンで廃棄することを前提に作られている場合がほとんどです。

実際にみなさんも、折角買ったのに流行が変わってしまって次の年になっても着る機会がない、数回洗濯したら劣化してしまった、といった経験があるのではないでしょうか。

対して価格が高い商品は、高いなりの理由があります。

素材や製法にこだわっていたり、長く着続けられるデザインであったり、長期に渡って使用できる工夫がされています。確かに価格は高くても、長期的に使用できればコストパフォーマンスがいいことを念頭に買い物してみるといいかもしれません。

ゼロウェイスト生活を送るためのアイデア11選

最後に、個人がゼロウェイスト生活を送るためのアイデア11選を紹介します。

  1. 量り売り商品を購入する
  2. マイバッグを持ち歩く
  3. 洗剤やシャンプーなどは詰め替え用を買う
  4. 竹の歯ブラシを使用する
  5. マイボトルを持ち歩く
  6. プラスチックがより使用されていないパッケージを選ぶ
  7. 古着を着る
  8. いらなくなったものを譲る・売る
  9. 再利用できるラップを使う
  10. コンポストをする
  11. クラウドに移行する

簡単に日常に取り組めることも多いので、是非実践してみてください!

量り売り商品を購入する

他にも、お菓子やコーヒー、洗剤などを量り売りで購入するのも良いでしょう。

繰り返し使用できる容器を持っていけば、容器包装ごみを大幅に削減することができます。

それだけでなく、自分が必要な分だけ購入することができるため、無駄を減らすことが可能です。最近では、日本にも量り売りの店舗が増えているので、自分の近くのお店を探してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】株式会社斗々屋|買うのは、必要な分量だけ。量り売りで叶えたいのは「ゼロ・ウェイスト」な暮らし

マイバッグを持ち歩く

すでに実践している方も多いと思いますが、すぐに始められるアクションとしてマイバッグを持ち歩くことをおすすめします。

しかし、「マイバッグの使用は意味がない」との指摘を耳にしますが、実際のところどうなのでしょうか?

国連環境計画(UNEP)によると、マイバッグは綿製で50回以上、厚手のプラスチック製で10回以上使用しないと、一般的な薄手のプラスチック製レジ袋を1回で使い捨てる場合に比べて、温室効果ガスの排出量が多く、環境負荷が高くなるとのことです。

 つまり、マイバッグを継続的に利用することが重要です。

大阪湾に沈むレジ袋の量は300万枚との報道もあるなど、私たちの生活が環境に影響を及ぼしていることは事実です。多くの方々がマイバッグを持ち歩き、継続的に使用することで、より地球温暖化防止に貢献することができます。

洗剤やシャンプーなどは詰め替え用を買う

洗剤やシャンプー、手洗い石鹸など、容器を再利用して、詰め替え用を買うようにしましょう。ごみの量を抑えるだけでなく、詰め替え用の方がコスパが良いので家計にも優しい取り組みです。

しかし、詰め替え用でプラスチック包装を採用しているのが気になる方もいるかもしれません。最近では、量り売りの店舗も増えてきて、LUSHやナチュラルローソンなども行っています。また、固形シャンプーなどは紙パッケージに包装されているので、そちらを利用してみても良いでしょう。

竹の歯ブラシを使用する

身近なプラスチックの消耗品として、歯ブラシが挙げられます。年に何本も買い換えるため、竹の歯ブラシを使用することはプラスチックの大幅な削減に繋がります。

他にも、歯磨き粉に含まれるスクラブは、海に住む生物に影響を与えると言われています。スクラブは微細なプラスチックであるため、一度外に流出してしまうと回収しきれず、海に流れ着いて魚が誤飲してしまうためです。そのため、竹の歯ブラシと合わせてスクラブの入っていない歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

マイボトルを持ち歩く

2020年度の清涼飲料用PETボトルの出荷本数は217億本といわれており、消費者の需要に合わせて年々増加傾向にあります。

普段からマイボトルを持ち歩くことで、プラスチック消費量が減るだけでなく、小さな出費を抑えられます。他にも、飲み物の温度を保つことができるといったメリットもあります。

最近では給水スポットも増えてきたので、マイボトルを持ち歩いてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】おすすめマイボトル10選!実際に使ってみて便利だった商品を紹介!

プラスチックがより使用されていないパッケージを選ぶ

とはいえ、毎日マイボトルを持ち歩くのは手間、忘れてしまうこともあるという方もいると思います。その場合は、できるだけペットボトルではなく紙パックのものを選ぶようにしましょう。紙パックの商品の中には、「持続可能な森林管理が行われた木材の使用を証明する」FSC認証がついているものなどを選ぶのもおすすめです。

古着を着る

生産時における産業全体の環境負荷(原材料調達から店頭に届くまで)

ファッション業界全体での生産におけるCO2排出量は約9万トン、水消費量は約83億m3といわれています。これは、一着分にするとCO2排出量約25.5kg、水消費量約2300ℓです。

このような現状を踏まえ、誰かのいらなくなった洋服(古着)を積極的に購入し、長く楽しむことは重要です。

【関連記事】サステナブルファッションとは?日本企業の取り組み、人気ブランドとSDGsとの関連性

いらなくなったものを譲る・売る

古着を活用するだけでなく、自分自身もいらなくなった洋服やその他の生活用品を譲ったり、売ったりするとごみの削減につながります。最近では、フリマアプリが私たちの生活に浸透したことで、売るためのハードルが低くなりました。いらないと思ったものでも、一度フリマアプリで出品してみてはいかがでしょうか。

再利用できるラップを使う

再利用できるラップは、シリコンラップやミツロウラップが挙げられます。料理をする際にどうしても必要になるラップですが、再利用が難しいデメリットがあります。そこで、洗って繰り返し使えるラップを使用することで、ラップのごみが減らせます。

コンポストをする

生ごみは水を含むため、焼却効率が悪くなり多くのエネルギーを消費します。

そこで、コンポストを活用して、生ごみを堆肥に再利用してみましょう。コンポストとは、家庭から出る生ごみなどを発酵・分解させ、堆肥化することです。

容器と落ち葉や腐葉土があれば、定期的に混ぜる作業だけで数ヶ月すると完全に堆肥になります。

コンポストをきっかけに家庭菜園を始めてみてもいいかもしれませんね。

クラウドに移行する

2020年の日本の国民一人当たりの紙・板紙消費量は178.4㎏と世界でもトップクラスの水準にあります。日常生活やオフィスなどでも不要な書類をダウンロードして印刷していませんか?そういった書類をクラウドに移行して、他者と共有できるようにするだけでも印刷が不要になり、紙の使用量を大幅に削減することができます。

国民一人当たりの紙・板紙消費量 <2020>

まとめ

ごみをゼロにすることを目標としたゼロウェイスト。そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方は、日本や世界でもさまざまな取り組みがなされています。

ゼロウェイストには、「長期的に節約になる」「ものを大事にするようになる」といったメリットがある反面、「メンテナンスの手間がかかる」「購入する商品が高い」といったデメリットもあります。

とはいえ、地球を持続可能なものにするためには多くの人がゼロウェイストに取り組む必要があります。日常でよく使う商品を再利用可能なものにしたり、フリマアプリを活用したりなど、簡単に取り入れられるものもたくさんあります。

ぜひ日常生活に無理のない範囲で、ゼロウェイストを取り入れてみてはいかがでしょうか?

〈参考文献〉
上勝町役場 企画環境課​​『ZERO WASTE TOWN Kamikatsu』
Auckland Council『Our mission – our goal』
Our Auckland『More options to reduce your waste』
国民生活センター『プラスチックごみの何が問題なの?』
全国地球温暖化防止活動推進センター『温暖化とは?地球温暖化の原因と予測』
WWF JAPAN『海洋プラスチック問題について』
外務省『JAPAN SDGs Action Pmlatform – SDGsとは?』
zero waste『Who Started the Zero Waste Movement?』
Auckland Council 『More options to reduce your waste』
METABOLIC『CIRCULAR ROTTERDAM』
熊本県水俣市環境サイト『生ごみ処理器キエーロの普及促進に向けた取り組み(無償貸与について)』
環境省『レジ袋チャレンジ – どうしてレジ袋を有料化するの?』
PETボトルリサイクル推進協議会『PETボトルの軽量化』
環境省『SUSTAINABLE FASHION』
日本製紙連合会『製紙産業の現状』