#SDGsに取り組む

【県別特集】京都府のSDGsの取り組みを紹介

SDGs(持続可能な開発目標)は、多くの人が耳にしたことがある言葉。

しかし、「具体的に何をすればいいの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、地域ごとにSDGsに取り組む企業を特集し、その活動を紹介します。今回は、伝統と革新が息づく京都府に注目。

京都ならではの魅力的な取り組みを通じて、皆さんの日常生活や仕事の中で取り入れられるヒントを見つけてください。

京都府のSDGs

京都府では、SDGsの達成に向けてさまざまな取り組みが進められています。その一例が「京都SDGsパートナー制度」です。この制度は、企業や団体が自らの活動を振り返り、新たな挑戦を「見える化」することで、多くの主体が連携しやすい環境をつくることを目的としています。

産学公の連携組織「京都超SDGsコンソーシアム」が所管するこの制度は、京都府内外で活躍できるSDGsパートナーを生み出す基盤となっています。例えば、参加者がSDGsに関する取組やこれからの挑戦を外部に「宣言」する仕組みが設けられ、より具体的な行動につなげられるのが特徴です。

また、京都市総合政策室が事務局を担い、地域の特性を活かした持続可能な社会づくりを進めています。こうした取り組みが、京都府のSDGs推進を大きく支えている形となっています。

京都府では、伝統産業や観光、大学など多様な分野が集積している地域特性を活かし、それぞれがSDGsに貢献できる取り組みを進めています。例えば、伝統工芸品の製造過程で環境負荷を軽減する技術の導入や、地元の農産物を活用したフードロス削減のプロジェクトなど、持続可能性を意識した活動が広がっています。

こうした活動を支えるのが、「パートナーシップの力」です。京都SDGsパートナー制度では、地域の中小企業やNPO法人、大学などが一堂に会し、意見交換や共同プロジェクトを進める機会が提供されています。これにより、課題解決のアイデアが生まれ、実現に向けた具体的なステップが共有されるのです。

次の章では、実際に京都SDGsパートナー制度を活用している企業や団体の具体的な取り組みを紹介します。ぜひ、これらの事例を通じて、SDGsに関する行動のヒントを見つけてください。

京都府で行われている具体的な取り組みを紹介

では、実際京都府で行われているSDGsの取り組みについてみていきましょう。全国各地の企業が貢献していますよ。

ママキラ☆プロジェクト

ママキラ☆プロジェクト®は、「世界の平和は家庭から、家庭の平和はママの笑顔から」を理念に掲げ、子どもやママ、若者が輝ける居場所づくりを目指す取り組みを行っています。

主な活動内容には、「こども食堂」「子育て講座」「ハンドメイド」「学習支援」「若者しゃべり場」などがあり、地域社会における交流と支援の場を提供しています。

特に、インド人シェフが提供する本格カレーが人気の「こども食堂」や、アクセサリー制作を通じたママたちの交流活動が特徴的です。

また、フードロス削減や被災地支援など、持続可能な社会づくりにも積極的に貢献しています。

具体的な取り組み内容

ママキラ☆プロジェクトは、2030年までのSDGs達成に向け、さまざまな活動を展開しています。

「こども食堂」では、地域の子どもやママに温かい食事を提供しています。

また、食品ロス削減の観点から、企業から提供される賞味期限が近い食品や地元で収穫された野菜を活用し、環境に配慮した「食の循環」を実現しています。生ごみはコンポストで堆肥化し、それを使った野菜の栽培にも取り組んでいます。

「子育て講座」や「ハンドメイド」では、ママたちがリフレッシュできる時間を提供。ワークショップで制作した作品はチャリティーバザーや被災地支援にも活用されています。また、コロナ禍では手作りマスクを地域や福祉施設に寄贈し、社会貢献を行いました。

さらに、若者しゃべり場や学習支援を通じて、若い世代が安心して話し合い、学べる環境を提供。大学生や留学生のボランティア活動を積極的に受け入れ、多世代・多国籍の交流を促進しています。

地域活性化にも力を入れており、農業体験やプログラミング教室を企業・団体と連携して実施。地域の清掃活動や災害時の避難所提供など、地域に密着した活動も展開しています。これらの取り組みを通じて、「誰ひとり取り残さない」地域づくりと持続可能な社会の実現に貢献しています。

ママキラ☆プロジェクトの基本情報

名称ママキラ☆プロジェクト
住所〒 6068336 京都市左京区岡崎北御所町18-2
電話番号075-761-3578
URLhttps://mamakira.com/

スカーレット・デジタル株式会社

スカーレット・デジタル株式会社は、インターネットを活用したグローバルなプロモーションを中心に事業を展開する京都発の企業です。

主な事業として、情報提供を通じて信頼を築き、商品やサービスの告知・普及を図るオウンドメディア運営、探偵や弁護士分野を中心としたアフィリエイト事業、そして音楽やイラストの制作・プロモーションを行うクリエイション事業を手掛けています。

特に、SEOやSNSを活用して国内外で幅広いユーザーにリーチする能力を強みとし、京都から世界に向けてメッセージを発信しています。

また、地元ミュージシャンの支援を通じて、地域文化の発展にも寄与しています。

具体的な取り組み内容

スカーレット・デジタル株式会社は、SDGsの達成に向けた事業運営を重視し、以下の分野で具体的な取り組みを行っています。

経済的取り組みとして、低賃金で酷使されがちなクラウドワーカーに配慮し、公正で適正な報酬水準を提供。

特に、小さな子どもを持つ母親など、就業機会の限られた方々にも働きやすい環境を整えることで、ワークライフバランスの向上と業界全体の発展に貢献しています。

社会的取り組みでは、アフィリエイト事業を通じ、家庭問題の解決に役立つ探偵社や、交通事故や多重債務に苦しむ人々を支援する弁護士など、暮らしに役立つ分野の情報提供を実施。

これにより、安心して暮らせる社会の実現を目指しています。また、音楽制作事業を通じて、京都のミュージシャンを支援し、地元文化の発展にも貢献しています。

環境面では、インターネットプロモーションを活用したペーパーレス化を推進。

紙資源の削減に寄与するだけでなく、オンライン営業により移動に伴うCO2排出量を削減し、環境負荷を低減しています。

さらに、多様性を尊重する人事方針を掲げ、ジェンダーや国籍にとらわれず、公正な評価基準を導入。

誰もが主体的に働ける職場づくりを通じて、社会全体の包摂性向上にも寄与しています。このような取り組みにより、持続可能な社会づくりに貢献し続けています。

スカーレット・デジタル株式会社の基本情報

名称スカーレット・デジタル株式会社
代表者名徳野 制 
住所京都市西京区
URLhttps://scarlet-digital.co.jp/

株式会社オンジン

株式会社オンジンは、Webマーケティング支援を専門とする企業です。広告運用からコンテンツ制作まで、消費者の価値観や悩みを徹底的に理解し、効果的なプロモーションを実現します。

特に、LPやバナー制作、運用改善提案において高い成果を上げています。代表は大手Web広告代理店出身で、300社以上、1,000アカウント以上の広告運用実績を持ち、確かな経験と専門性を活かしたサービスを提供します。

迅速な対応とストレスフリーなコミュニケーション体制も特徴で、クライアントに寄り添った支援を行っています。

また、リスティング広告運用、SNS広告運用、コンテンツマーケティング支援、LP制作を主力サービスとしています。

具体的な取り組み内容

株式会社オンジンは、SDGsの目標達成に向け、「働きがいも経済成長も(目標8)」を主軸に据えた取り組みを展開しています。

経済的取り組みとして、従業員のワーク・ライフ・バランスを推進するため、テレワークや短時間勤務制度を導入。有給休暇の取得促進や業務関連書籍の全額補助(2023年度)を通じて、働きやすい職場環境を整備しています。

これにより、従業員一人ひとりの生産性と働きがいの向上を目指しています。

社会的取り組みでは、地域活性化に注力しています。ビジネスチャットを活用して地産地消の意識向上を図り、社内で地域産品の利用を推進。一宮市観光協会の会員として地域イベントにも積極的に参加しています。

また、運営するオンラインメディア「移住の地図」では、地方自治体と連携し、地域の魅力や移住支援制度を発信。地方への移住促進と地域経済の活性化に寄与しています。

環境面では、森林保全と脱炭素を目的に、オンラインホワイトボード「Miro」を導入。文書の電子化を進め、年間印刷枚数を100枚以下に抑える目標を掲げています。

また、オフィス周辺や木曽川での月例清掃活動を通じて、地域の環境保全と美化に貢献しています。

これらの活動を通じ、オンジンは持続可能な社会と企業の成長を両立する取り組みを進めています。

株式会社オンジンの基本情報

名称株式会社オンジン
代表者名今井 悠人
住所〒491-0115 愛知県一宮市浅井町西海戸421番地
URLhttps://onjin.co.jp/

EPICs株式会社

EPICs株式会社は、日本最大級のノーコード開発実績を誇るプロフェッショナル集団です。BubbleやAdaloなどのノーコードツールを活用し、アプリやシステムの低コストかつ高品質な開発を提供します。

その開発スピードは最短2週間を実現し、クライアントの「やりたい」を「できる」に変える支援をしています。

主力事業として、飲食店向けオウンドアプリ導入、モバイル/Webアプリ開発、長期インターン紹介、キャリア支援メディア運営を展開。

また、テレワーク推進や多様性を重視した働き方を導入し、従業員や社会全体にとって持続可能な環境を目指しています。

具体的な取り組み内容

EPICs株式会社は、「やりたいをできるに変える」というミッションを掲げ、ノーコード技術を活用した開発支援を中心に多様な取り組みを展開しています。

経済面では、ノーコード開発を活用することで、従来の1/10〜1/5の低コストと圧倒的なスピードで高品質なシステムを提供し、業務効率化や売上向上を支援。また、Web会議システムを活用したテレワークの推進を行い、場所や時間に縛られない柔軟な働き方を実現。これにより、従業員の生産性とワーク・ライフ・バランスの向上を目指しています。

社会面では、「人や国の不平等をなくそう」を目標に、多様な人材が活躍できる職場環境を整備。年1回のダイバーシティ研修を通じて意識向上を図り、LGBTQ+を含むすべての従業員が自分らしく働ける環境を推進しています。

環境面では、社員向けにマイボトルやエコバッグの利用を推奨するキャンペーンを実施。また、ZOOMを活用した会議や業務資料のペーパーレス化を推進し、プラスチック削減と環境負荷低減に貢献しています。

地域貢献として、社員の地域活動参加を後押しする特別休暇制度を設け、地域清掃やボランティア活動を支援。社員が地元コミュニティとのつながりを深め、地域社会に貢献できる環境を整えています。

これらを通じ、EPICs株式会社は社会・環境・経済のバランスを重視した持続可能な成長を目指しています。

EPICs株式会社の基本情報

名称EPICs株式会社
代表者名大熊滉希
住所〒168-0071東京都杉並区高井戸西1丁目1−29 301
電話番号03-6826-0827
URLhttps://nocodesemi.epic-s.co.jp/

まとめ

今回は、京都府のSDGsに貢献する企業の一例を紹介しました。

各社ともに、環境・社会・経済の持続可能性を意識しながら、独自の強みを活かした取り組みを行っています。

これらの企業は、地域の文化や雇用、環境保護など多方面で貢献しつつ、自社の成長も目指しています。

これからの時代、SDGsは企業経営において重要な視点となるでしょう。

こうした企業の取り組みは、私たちが持続可能な未来を築くための大きなヒントとなるはずです。

京都から広がるSDGsの波を、ぜひ応援してください。