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昆虫食とは?世界で注目されている理由、メリット・デメリット、おすすめ昆虫食も

この記事には、昆虫に関する画像が多数含まれます。苦手な方は、無理に読み進めないようご注意ください。

2013年、昆虫界隈に衝撃が走りました。何と、国連の食糧農業機関(FAO)「世界の食料危機の解決に、栄養価が高い昆虫類を推奨する」という報告書を発表したのです。

今回は、注目の昆虫食の世界を「そもそも昆虫食とは?」から、世界で注目されている理由、メリット・デメリット、おすすめ昆虫食などで、一緒に学んでいきましょう。

目次

昆虫食とは

昆虫食とは「entomophagy(エントモファジー)」とも呼ばれ、文字通り昆虫を食材として使った食事・料理です。実は身近な昆虫のなかにも食べるとおいしい種類がいますし、昆虫食を普及させるための量産の方法も研究・開発が進んでいます。

さて、博物館職員である筆者は日々標本として昆虫を扱っていますが、昆虫食に関しては「ちょっと苦手」に感じています。幼少のときに岐阜県の祖父母の家で秋に食卓に上がるイナゴの佃煮が苦手だったのです。

しかし、この苦手を克服したい気持ちもあります。それは昆虫食研究者の佐伯真二郎先生の研究の姿勢・情熱・人柄が素晴らしく、筆者もできることなら昆虫食で食料問題を解決する力になりたいと思っていたからです。

【城戸克弥コレクション・ゾウムシの標本箱と職場での筆者】

出典:九州大学総合研究博物館『城戸克弥コレクション 日本のゾウムシ(データベース作成中)』のうち一箱を筆者撮影

実は世界の広い地域で、はるか昔から昆虫は食べられてきました。それは日本も例外ではありません。とはいえ、現代の日本で「昆虫を常に食べている」という人は、まだ少数派…それどころか、希少な存在とも言えます。

筆者も「昆虫食が普及すれば現在・未来の食料問題の解決につながる」ということは重々承知しています。しかし、毎日忙しく普段の生活を繰り返していると、新しいことに挑戦する機会を作ることの大切さを忘れがちです。

私たちは、これまでの良い文化は守りつつ、これからの環境・経済・健康のために新しいことも取り入れて社会を構築していかなくてはなりません。そのためには、ひとりひとりが正しい情報と知識のもとで、少しずつ生活のスタイルを変えたり、新しいことに挑戦してみたりすることが必要です!

今、注目されている昆虫食も、多くの人にとって新しい挑戦ですし、一部の人にとっては古き良き文化の継承とその発展となるものです。あなたも筆者と一緒に「良いのはわかっているけど、なかなか踏み出せない」から、「許容範囲のものをとりあえず1つ食べてみる」まで進んでみましょう!*1)

昆虫食が注目されている理由

冒頭でも触れましたが、世界で昆虫食が注目されるようになったのは、FAO※の報告書の影響が大きいことは事実です。いま世界では人口が増え続けていますが、地域によっては多くの人々が良い栄養状態にあるとは言えず、また将来的には地球規模で食料不足になるという予測もされています。

この問題を解決するための具体的な策のひとつとして「昆虫食」が推奨されました。FAOが昆虫食を推奨する背景を確認しましょう。

FAO

Food and Agriculture Organization of the United Nationsの略称。国際連合食糧農業機関 。

食糧危機

2022年に報告された、2021年の「世界の食料安全保障と栄養の現状」では、

  • 世界の7億200万人から8億2,800万人の人々が栄養不足の状態にある
  • 栄養不足の蔓延率は世界の人口の約9.8%

と報告されました。この結果は2018年頃まで停滞しながらもゆっくりと減少していた栄養不足の蔓延が、ここ数年で増加傾向にあることを示しています。

【2021年の世界の食料安全保障※と栄養の現状】

オレンジの線…栄養不足の蔓延率
グレーの線…栄養不足の人々の数

食料安全保障

国民に必要な食料の安定供給を確保し、その生命と健康を守ること。またそのための不測の事態への備え。

【世界食糧安全保障に関するローマ宣言】

全ての人は、十分な食糧に対する権利及び飢餓から解放される基本的権利とともに、安全で栄養のある食糧を入手する権利を有する

引用:外務省『世界食糧サミット 世界食糧安全保障に関するローマ宣言(骨子)』

新型コロナウイルス感染拡大による混乱から世界が回復すれば、栄養不足の状況は改善されると期待されていましたが、各国間・各国内の格差が悪化し、「世界の栄養不足蔓延率」は増加しました。また、世界の経済的な理由で健康的な食料を確保できない人口は2020年で約31億人と報告されています。

これらの報告からもわかるように、世界は早急に食料不足・栄養不足の問題解決のために行動を起こす必要があるのです。昆虫食はこの問題解決のための重要な鍵の1つとされています。

環境負荷(持続可能性・サスティナビリティ)

昆虫は私たちが一般的に食べている鳥類や哺乳類とは全く違った仕組みで生きています。昆虫にも草食・肉食・雑食の種類がありますが、食料を食べてからタンパク質を体内で生成する方法が違うのです。

例えば

  • 体内での窒素再利用システム※
  • 脂質の運搬タンパク質リポホリン※

などが特徴的です。これらによる昆虫の体内の仕組みが、昆虫食が鳥類や哺乳類に比べて環境負荷が少ないことが大きな特徴です。

窒素再利用システム

カイコが1,200m〜1,500mもの絹糸を蛹になる前に吐き出して繭(まゆ)を作る仕組みとして知られる。体内で代謝物として発生した尿素を無毒化して体外に排出せず、効率的に体内に蓄えて絹糸となるタンパク質を合成する。哺乳類は体で生成された尿素を水で薄めて体外に排出するため、体重あたりで計算しても生命維持には昆虫に比べて大量の水が必要。

【長い歴史のある養蚕】

リポホリン

ジグリセリド(グリセリンに脂肪酸が2個ついたもの)、炭水化物、コレステロールなどを運ぶ物質で、何回でも繰り返し使うことができる。哺乳類でこの機能を果たすのは血液リポタンパク質だが、一度使うとタンパク質部分が壊れてしまう。このため、血液リポタンパク質を作り続けなければならず、昆虫に比べ生命維持に膨大なエネルギーが必要。

【昆虫の脂質輸送とリポホリンの役割】

※図中の点々模様の小さな丸がリポホリンを表しています。

つまり、昆虫の生命維持のシステム自体が高効率で「エコ」なのです。

実はすごくおいしい!

【昆虫食材の下ごしらえをするグアテマラの女性】

昆虫食が推奨されるのは「おいしいから」というのも大きな理由です。昆虫食通のひとたちは口を揃えて、「一度おいしいとわかると、野外で見た時にもその虫が食材として目に映る」と言います。*2)

おいしくて栄養があって身近にもいるのに、食べないのはもったいない!ということです。(昆虫食の味などについては後ほど紹介します。)

それではなぜ、多くの人が昆虫食や昆虫そのものに「苦手」と感じるのでしょうか?この苦手意識は昆虫食を広める上で越えなければいけないものです。次は多くの人が感じる、昆虫を見た時の「気持ち」を考えていきましょう。

昆虫が苦手!と感じる理由

筆者は昆虫全般が基本的に怖い・気持ち悪いと思っていません。また、自身の動きが素早いので、山では特にスズメバチやアシナガバチに刺されないように気を付けています。(過去に刺されたことがあります)

しかし、一般の人の中には「昆虫が苦手」という人が多いと感じています。この理由に関して、東京大学農学部の発表が簡潔でわかりやすいので紹介します。

【都市化によって虫嫌いが増える2つの経路】

昆虫が苦手な人は日本だけでなく、世界中の特に先進国の都市部で多く見られます。このことから、「昆虫が苦手」な人が増える傾向には「都市化」が強く影響していると推測できます。

この発表では、大きく分けて2つの経路があると考えました。

1.都市化によって室内で虫を見る機会が増え、室内で見られる虫の方が屋外で見られる昆虫よりも強い嫌悪感が誘発される

2.都市化によって虫に関する知識が低下し、知識が低下することで嫌悪感を誘発する虫の種類が多くなる

引用:深野 祐也・曽我 昌史『なぜ現代人には虫嫌いが多いのか? ―進化心理学に基づいた新仮説の提案と検証―』

この2つの経路はもっとわかりやすく表現すると、

  1. 自分のテリトリーへの侵入者として不快感を覚える
  2. 知識がないので行動の予測がつかず、刺されたり嚙まれたりしないかと不安になる昆虫が多い

と言えます。都会では田舎に比べて昆虫をはじめとした生き物に接する機会が少なくなり、経路1と経路2の相乗効果で「虫が苦手」と感じる人が多いのです。

つまり、

  • 昆虫との接点がない
  • 昆虫の知識がない

ことが大きな原因と考えても差し支えないでしょう。偶然部屋に昆虫が入ってきても、その昆虫の生態が理解できていれば、対処の方法もわかり、怖がったり慌てたりしないで済みます。

また、都会といえど人間以外の多くの生き物が暮らしていることへの理解があれば、侵入してきた昆虫に罪はないことがわかるはずです。莫大な数の昆虫の中で実際に危険な種類はごく限られています。

【面白い形の昆虫:さまざまなツノゼミ】

そのうえ、昆虫の世界は多様性に富み、それぞれの特性、生存戦略など、解明されている限りでもあなたを一生飽きさせないほどの物語があります。この素晴らしい世界を知らず「昆虫が苦手」と思って過ごすのは、あまりに残念ではないでしょうか?(そのうえ、おいしい食材となりうるのですから!)*3)

【筆者の趣味のランと息子のペットのハナカマキリ幼虫】

筆者撮影

それでは昆虫食のメリットを確認していきましょう。リテラシーの高い人なら、ここを読んだだけでも「よし!昆虫、食べてみよう!」と思えるかもしれません。

昆虫食のメリット

【カンボジアの市場で売られる昆虫の揚げ物】

FAOが昆虫食を推奨するのは、昆虫が食材として様々な面で優れているからです。将来的にタンパク質の供給が不足すると予測されているので、その不足を補うために高タンパク質の昆虫食は有効ですが、それだけにとどまらないメリットがあります。

栄養価が高い

昆虫食は食材にする昆虫の種類によって含まれる栄養も違いますが、一般的に

  • タンパク質(豊富)
  • 体にいい脂質(不飽和脂肪酸など)
  • ミネラル(鉄分・マグネシウム・亜鉛など)
  • 食物繊維(キチン質※など)
  • ビタミン(多くはない)

などが摂取できます。ただし昆虫食に含まれる食物繊維のキチン質(外骨格に多く含まれる)は、脂質やタンパク質の消化効率を下げる可能性があるので、場合によっては分離して他の用途(サプリメントの材料など)に利用することも考えられます。

キチン

免疫強化・高脂血症の改善に効果があると言われている。キチンを材料として作られるグルコサミンは健康食品として普及している。

可食部分が多い

昆虫は全般に食べられる部分が多いこともメリットの1つです。可食部分が多いので、加工時や食後の廃棄物の量も少なく済みます。

【コオロギ・鳥・豚・牛の可食部分の割合と体重】

上のグラフでは、コオロギ・鳥類(ニワトリ・アヒル・七面鳥など)・豚・牛の可食部分の割合と、生きている時の体重・食べれる部分の重さが比べられています。それぞれの可食部分の割合は、

  • コオロギ:80%
  • 鳥類:55%
  • 豚:55%
  • 牛:40%

です。この比較からも昆虫はとても可食部分が多く、廃棄される部分が少ないことがわかります。

生産・加工しやすい

昆虫は先ほど「環境負荷(持続可能性・サスティナビリティ)」で紹介したように、鳥類や哺乳類に比べて生きるために必要な水の量も少なく、体内のタンパク質の合成も高効率です。このことから昆虫は

  • 飼育に必要な餌が哺乳類などに比べて少ない
  • 少量の水で飼育できる

などの点で、生産しやすいと言えます。また、可食部分が多いことから、加工もしやすい食材です。

生産に温室効果ガスをほとんど排出しない

昆虫食材の生産で排出される温室効果ガスの量は生産量1kgあたり、

  • 牛に比べて約10分の1
  • 豚に比べて約3分の1
  • 鳥・牛乳に比べて約2分の1

ほどです(多く見積もった場合で計算)。

【ミルワーム、牛乳、豚肉、鶏肉、牛肉からの 1 kg のタンパク質の生産にかかる温室効果ガスの発生(地球温暖化係数)、エネルギーの使用、土地の使用】

上のグラフは

  • 左:温室効果ガス排出量
  • 中央:飼育に必要なエネルギー量
  • 右:必要な土地の広さ

をミルワーム※・牛乳・ニワトリ・豚・牛で比較したものです。

ミルワーム以外にある2本ずつの縦棒は、

  • グレー:最低に見積もった量
  • 緑:最大に見積もった量

を表しています。ミルワームは必要なエネルギー量の比較では大きな差はありませんが、温室効果ガス排出量は他と比べてかなり少ないことがわかります。

ミルワーム

Mealworm、ミールワームとも呼ばれる。ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫で、主に飼育動物の飼料目的で古くから飼育されている。

自分で採集して食べることもできる

身の回りの昆虫でも、実は美味しい食材となる種類がたくさんあります。自分で採集して食べることは、

  • 命をいただいていることの実感
  • 昆虫を採るために必要な昆虫の生態・生息地の知識が増える
  • 昆虫の生息地の環境への関心
  • 昆虫が生息する場所への外出の機会
  • 採るための適度な運動と採れた時の喜び
  • 季節を感じる

など、食育の面や健康面でも良い効果が期待できます。しかし、中には毒のある昆虫食べるのにあまり適していない昆虫もいるので、しっかり調べてから採集・調理しましょう。

昆虫採集には各種の「ハンドブック」を用意して、採集した昆虫の名前生態を調べましょう。食材として昆虫を採集するときには「食べられる虫ハンドブック(内山昭一著)」がおすすめです。

【食べられる虫ハンドブック】

筆者は例え「ゲテモノ喰い」への好奇心で昆虫を食べたとしても「おいしい!」と思ったなら、そのような第一歩も否定はしません。しかし、昆虫食で世界的な食料問題の解決までを考えたとき、ただ1度きりの話題作りのためや、罰ゲームなどで昆虫を食べるのは本質からずれていると考えます。

昆虫を食べてみて「おいしいからまた食べたい」につながり「おいしいから、よく食べるようになった」「いつの間にか、普及していた」社会全体が受け入れていくことが理想です。

もちろん「健康にいいから」「環境にやさしいから」という理由でも昆虫食を取り入れる動機として良いと思います。ただ、昆虫食が需要と供給の総量を増やしつつ社会に浸透していくためには「おいしいから」でなくては持続するのが難しいのです。*4)

次は「昆虫食がいいのは分かっているけれど」はじめの一歩を阻むものや、デメリット、注意点などに触れていきます。

昆虫食のデメリット・注意点

【バス停で持ち歩き用に売られている昆虫食:カンボジア】

上の写真にはこのような文が添えられていました。

Yummy crunchy deep-fried crickets sold by the bag for on-the-go snacks at the bus station market. The guy next to me bought a bag and offered some. They were ok.

「バス停では、持ち歩き用のスナックとして、おいしいカリカリの揚げたコオロギを袋単位で販売しています。私の隣の男性が1袋買って、いくつかを私にくれました。(食べてみたら)大丈夫でしたよ。」

引用:WIKIMEDIA COMMONS『Cambodia ’08 – 033 – insects for snacks at the market』

冒険心に溢れたイギリス人旅行者が撮影しコメントを残したものですが、最後の文に少し抵抗があるところが伺えます。彼が思い切って食べてみたら、予想よりおいしかったことが「Yummy crunchy(おいしくてカリカリ)」で表現されています。

このように、習慣的に昆虫を食べていない人にとっては大なり小なり抵抗感を覚えるものです。このような感覚的なことから、安全性や注意点をデメリットとして挙げていきます。

見た目・におい・倫理的に抵抗感がある

【コロンビアで売られているアリのフライ】

そもそも昆虫が苦手だと、「栄養豊富でおいしいから食べましょう」と言われてもなかなか昆虫食に挑戦してみようという気持ちになりません。においが…というのは、カメムシなどを追い払ったときに経験したにおいのインパクトが強くて苦手に思うようになったからかも知れません。

倫理的に気が進まないと思う人は、昆虫を可愛いと思っていたり、どんどん減っている昆虫たちを守りたいと思っているからでしょうか。また、心の奥底で「昆虫は貧困国の食べ物」とまでは行かなくても「食べるものがない人たちが食べるもの」といった先入観を持っている人もいます。

実際に親世代くらいから自分の今の食習慣に昆虫食がなければ、「昆虫=食材」という認識がなく、昆虫を見て「おいしそう、食べたい」と思うのは難しいでしょう。

昆虫食は危険?毒性について

【南北アメリカを4,000km横断する蝶:オオカバマダラ】

※オオカバマダラは2022年にIUCNレッドリストに登録された毒のある蝶で、幼虫の時から毒のあるトウワタという植物だけを餌にして体内に毒を蓄積します。

昆虫は刺したり噛んだりする種類もいて、強弱はあれど毒を持っている種類もいます。また、噛んだり刺されたりしなくても、鳥などの捕食者に対抗するために体内に毒を蓄えている昆虫もいます。

昆虫の毒はほとんどが加熱で毒性を失う物質です。しかし、一部の昆虫は加熱しても毒性が失われないので注意しましょう。自分で採って食べる時は必ず食べても大丈夫な昆虫かを確認して、種類が特定できない昆虫は食べることを控えましょう。

昆虫食は危険?食べ続ける習慣について

昆虫食を続けることで起こる健康への被害は確認されていません。昆虫は世界中ではるか昔から食べられてきましたが、主に都市化が原因でその習慣が失われたにすぎません。

あなたが昆虫食に挑戦してみて「おいしい!食べたい!」と思ったなら、毎日食べても問題はありません。しかし食事全体のバランスを考えて食べましょう。

アレルギーのある人は注意!

ダニアレルギーや甲殻類(エビ・カニ)アレルギーのある人は特に注意が必要です。これらのアレルギーの原因とされる物質が昆虫にも含まれています。

市販のものは値段が高い

郷土料理の瓶詰め・缶詰などはそれほど高価ではありませんが、昆虫食材のスナックなど、その多くはまだ値段が高いように感じます。需要と供給が増えて生産量が増えれば手頃な値段になるのですが、現状の価格の高さも昆虫食への第一歩を妨げる要因の1つと考えます。

飼育するなら絶対に逃がさないこと!

昆虫は方法とコツさえわかれば、食用に自宅で飼育・繁殖させることも難しくありません。しかし、一度飼育下に置いた昆虫や繁殖させた昆虫は絶対に野外に放してはいけません。※1

種類によっては少しの隙をついて逃げてしまうので、逃がさないように万全な対策をとりましょう。昆虫の飼育は一部の肉食昆虫(タガメ・カマキリなど)※を除いてほとんどの種類が手軽にできます。

飼育してみると、それまで気がつかなかった昆虫の生態について知ることができたり、餌や飼育環境を工夫してみたりと、飼育ならではの楽しさがあります。*5)

※肉食昆虫の飼育はその昆虫の餌から飼育・または採集してくる必要があるので、その手間がかかります。

※1 一度飼育下においた昆虫や繁殖させた昆虫は、野外に放すと自然の生態系に影響を与えてしまう恐れがあります。原則として、近くで採集してきた昆虫であっても最後まで責任を持って飼う(または食べる)ようにしましょう。

【1円硬貨の上のハナカマキリ2齢幼虫】

筆者の息子のペット・筆者撮影

※ハナカマキリは餌となる飛翔昆虫を引き寄せるために花のようなにおい成分も出すと言われている。もしかしたら花のように甘いのかもしれない。

メリット・デメリットを確認したところで、次は昆虫食を始めるにあたってのおすすめ昆虫食材などを紹介します。

【初心者向け】おすすめ昆虫食材5選!

それでは、おすすめの昆虫食を紹介する前に、まずは心の準備を整えるために、書籍を1冊紹介します。後の「ラオスの食料問題を昆虫食で解決する!」でも登場する、昆虫食研究者の佐伯真二郎先生の著書です。

【入門編】昆虫食の研究家の書籍を読む

佐伯先生は昆虫食の研究者として、現在はラオスの食料問題を昆虫食で解決すべく、現地で活動・研究しています。

世界でも屈指の昆虫食開拓者として常に

  • 食用としておいしい昆虫の開拓
  • 量産可能は昆虫の加工・調理方法の研究
  • 昆虫食に抵抗のある人が無理なく昆虫食を始められる方法
  • 持続可能な昆虫食のサプライチェーン

などを研究しています。その姿勢は非常に冷静で客観的かつ深く、誰も食べたことがないような昆虫にも果敢に挑戦する昆虫食の勇者です。この、佐伯先生の知識と昆虫食への愛が詰まった1冊は、きっとあなたの昆虫食挑戦への道しるべになるでしょう。

【無印良品】コオロギせんべい・コオロギチョコ

続いて、日本でもお手頃な価格で安心して試すことができる昆虫食の初歩にちょうど良いお菓子を紹介します。2020年、無印良品がコオロギを使ったお菓子を売り出したことが話題になりました。

筆者は娘に聞いて知りましたが、その時の娘の感想は「エビせんべいと同じ味、問題なく食べられる、おいしい」とのことでした。価格は1袋190円!

【無印良品のコオロギせんべい:190円】

無印良品のコオロギせんべいは、コオロギの味を活かすためにシンプルな材料のみで作られています。1袋に約30匹のコオロギが使われていますが、パウダー状の材料を使用しているため、「昆虫の見た目が苦手」という人には、入門編として次のコオロギチョコとともにおすすめです。

【無印良品のコオロギチョコ:190円】

無印良品はコオロギせんべいのほかに、コオロギチョコも販売しています。高タンパク質ですが、こちらはコオロギパウダーと大豆パフやきなこなどの大豆由来素材に加え、爽やかなオレンジ果汁パウダーが甘さ控えめのチョコレートで固めてあり、シリアルバーのようにザクザクと食べられます。

【世界の食料事情:タンパク質の需要と供給の予想】

SDGsの目標達成にも積極的に取り組んでいる無印良品は、世界の食料問題解決の突破口として、昆虫、そのなかでもコオロギに注目しました。まだ日本では大量に流通していない食品としての昆虫ですが、いち早く大量生産が可能な素材であったのも大きな理由です。

コオロギは、世界各地でも食用として伝統的に食べられているほか、日本国内でも主にペット(大型熱帯魚、爬虫類、両生類など)の餌として流通しています。また、「エビは海の昆虫、コオロギは陸のエビ」といわれるほど、味が似ていておいしいのです。

さなぎになりたて(前蛹)のスズメバチ

筆者が幼少のころ、「苦手」と思いながらも自身の体験の中で一番おいしいと感じたのは「さなぎになりたてのスズメバチ」をサッと炒めたものです。味付けはしょうゆでした。

これはスズメバチの巣が採れたときに真っ先に祖父が作るもので、同時にまだ幼虫のものや、もうすぐ羽化する(大人になる)さなぎも含まれていました。幼虫は(賛否両論の)プチっとはじけてくクリーミーな食感で、ほんのり甘みがあり、味としてはおいしいのですが、幼少時の筆者は食感が苦手でした。

一方、大人になるのを目前に控えたさなぎはなかなか硬いので、食べるとき口の中が少し痛くて苦手でした。イナゴの佃煮が苦手だったのも、祖父の作るイナゴ料理は、硬くて長い後肢(後ろ足)がついたままだったので、食べるときに痛かったからです。

そんな中で、「さなぎになりたてのスズメバチ」は、サクサクとした食感で幼虫にある「プチッ・グニュ」がなく、スナックのように食べやすいのです。味もしょうゆなしでも食べれるのではないかというほど、良い味でした。

大人たちはさらに、成虫のスズメバチを揚げ物にして食べていました。「長野ではタガメも食べるらしい」と祖父に聞いたときは「あの(田んぼでの遊び相手の)タガメ(かっこいい・かわいい)を食べるなんて!!」と驚いた記憶があります。

【筆者飼育のタガメ、成虫・幼虫】

筆者撮影

しかし、タガメはその(いかつい)見た目に反して、「爽やかな洋梨のような高級感ある香り」がして、おいしいそうです!

初心者におすすめしたい昆虫食材ベスト5

【とてもおいしいトノサマバッタ(幼虫)】

それでは、著名な昆虫食研究者や筆者の身の回りの昆虫関係の研究者の人たちの意見をもとに、筆者が「昆虫食は苦手」な立場から、初心者向けのおいしい昆虫をランキング形式で紹介します。

1位:コオロギ…手に入りやすく、味もエビのようで挑戦しやすい!

【ベトナムで人気のコオロギパウダー】

2位:オオスズメバチ…日本でも伝統的に食べられている地域あり。ハチは全体的においしい!

【オオスズメバチの成虫】

3位:トノサマバッタ…大きく食べ応えもあり、自分でも採集可能!エビ・カニ系の味

4位:セミ…幼虫・羽化したての成虫はナッツのような風味で食べやすい

【色も美しい羽化したてのセミ】

筆者撮影

5位:カミキリ(幼虫)…幼虫は多くの人がおいしい昆虫ランキング1位に!マグロのトロに似ている?!(ここでは入手難易度を考慮して5位に。カミキリの幼虫は木の中にいることが多い)

このあたりは、思い切って挑戦しても後悔は少ないはずです。1位のコオロギはすでに日本でも食用の生産ガイドラインが確立されています。

【タイタンオオウスバカミキリ】

筆者撮影

※タイタンオオウスバカミキリは世界最大のカミキリムシだが、まだ幼虫は発見されていないというミステリアスな昆虫。(フレンチギアナにて筆者の上司採集)体長13cm~18cmにもなる。(食材としての可能性も不明)

昆虫食初心者から中級者へレベルアップ!?昆虫食材5選(好奇心編)

続いて、すこしハードルが高そうなものの、好奇心を駆り立てられる食材昆虫ランキングも紹介します。入手が難しそうだったり、見た目が…だったりなおいしい昆虫ランキング(好奇心編)です。

1位:タガメ…高級な洋梨のにおいとは?!タガメサイダーという飲料も販売されています。
リラックス効果があるそうです)

【(本当にあった!)タガメサイダー】

2位:モンクロシャチホコの幼虫…サクラにつく毛虫です。見た目からは想像できないサクラ葉の良い香りがするそうです。

【モンクロシャチホコの幼虫(サクラにつく毛虫)】

【モンクロシャチホコの幼虫(サクラにつく毛虫)】

3位:ヤシオオオサゾウムシの幼虫…ラオスで佐伯先生が可能性を見出している昆虫食材。大きい!(のちに解説あり)

【ヤシオオオサゾウムシ成虫】

4位:フェモラータオオモモブトハムシ(幼虫)…日本に定着が確認された外来種。杏仁豆腐の香り

【多彩な色のフェモラータオオモモブトハムシの標本箱】

九州大学総合研究博物館昆虫展示室より筆者撮影

5位:アリ…世界には成虫をスパイスのように利用する地域もあり、卵・幼虫・さなぎは食べられている範囲も広い(ギ酸の味がレモンに似ている)

【タイ東北部の市場で売られるツムギアリの幼虫】

次は日本で食べられる昆虫食のお店を見ていきましょう。日本にはまだ多くはありませんが、昆虫食に関心を持つ人が増えていることを感じます!*6)

日本で昆虫食が食べられるお店6選

ここでは、最近メディアでも話題のお店から、話題になる前から昆虫料理を出していたお店まで、おいしい昆虫料理が食べられるお店6選を紹介します。

entomo

【いもむしゴロゴロカレー】

entomoは古代から人間が食べていた昆虫を、「古代から来た未来食」と位置付け、昆虫食を「普通の食材」として広く普及させることでたくさんの人々を健康にし、地球環境に貢献することを目指しています。

非常食にもなるレトルトの「いもむしゴロゴロカレー」の開発のほか、昆虫教室や昆虫料理のイベントなどの活動もしています。

【entomoの昆虫食普及ロードマップ】

ANTCICADA

全席がオープンキッチンに面したカウンター席で、新鮮な発見と驚きに溢れた食体験ができます。金曜日・土曜日の19:00に一斉スタートするコースディナーは一品づつ食材の背景やストーリーなどの紹介があります。

ライブ感やコミュニケーションを大切にした空間で、地球を五感で味わえます。

【おすすめ料理のひとつコオロギラーメン】

※出汁・麺・油・トッピングにまでふんだんにコオロギを使ったラーメン。コオロギの魅力を表現した命を丸ごと頂ける感謝の一杯。

住所:東京都中央区日本橋馬喰町2-4-6

電話:03-6881-0412

営業時間:金: 18:30~21:00 (料理L.O. 20:00 ドリンクL.O. 20:00) 土: 12:00~14:30 (料理L.O. 14:00 ドリンクL.O. 14:00) 18:30~21:00 (料理L.O. 20:00 ドリンクL.O. 20:00)

金曜日:レストラン営業(18時30分スタート、予約制) 

土曜日:レストラン営業(12時スタート or 18時30分スタート、予約制) 

日曜日:コオロギラーメン営業(11時~15時、17時~21時、予約不要) 

月曜日:コオロギラーメン営業(11時~14時、予約不要)

定休日:月、火、水、木、日、祝日、祝前日

TAKE-NOKO

店名の由来は「竹の子(タケノコ)」です。竹が地中に広く強く地下茎を伸ばし、竹の子を生み出すように、「昆虫食が好きな人たちを少しずつ増やしていきたい」という想いが込められています。

TAKE-NOKOでは道の駅のようにお買い物をしたり、昆虫食カフェで実際に食事をしたり、情報収集をしたりが一度にできます。築60年の古民家を利用した趣のある店内で、伝統と最先端の融合した昆虫料理やドリンクが楽しめます。

【[土日祝限定] 山梨かいこの濃厚トマトクリームパスタ】

住所:111-0035 東京都台東区西浅草1-3-14 2F

営業時間:月・木・金:12:00-19:00 土・日・祝:12:00-20:00

※土・日・祝は「ホリデーキッチン」開催

定休日:火曜・水曜・第1土日曜・臨時休業あり(外部イベント参加時など)。

【本場中華料理】庄稼院 

名古屋市にある本格中華料理店です。孜然料理というクミンを使った料理をはじめ、定番の中華料理から鍋料理まで揃います。

メニューには、

  • カイコ揚げ 1,078円(税込)
  • カイコ焼き 198円(税込)

があり、伝統的な中華料理を味わいながら、昆虫食も楽しめます。

【名古屋新栄の庄稼院】 

住所:愛知県名古屋市中区新栄1丁目12-28 サンシティ瓦町1F

電話:052-265-7399

営業時間:月〜日: 11:00~23:00 (料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 23:00)

定休日:年中無休(暫定火曜日定休)

【本格中華料理】鑫福(しんふく)

日本にいながら中国に行ったような体験ができると評判の鑫福(しんふく)は、大阪でも希少な昆虫食の食べられるお店でもあります。不思議な翻訳のメニューの中にひっそりと「セミ串 150円」があります。

昆虫食を体験する以外にも本場中国の雰囲気を感じたり、中国名の下に書かれた謎の多い日本語の説明から料理を選ぶ楽しさも期待できます。セミ串はスパイシーでおつまみ向き。

【大阪島之内の鑫福(しんふく)】

住所: 〒542-0082 大阪府大阪市中央区島之内2丁目9−11

電話:06-6213-1828

営業時間:10:00〜翌2:00

bugoom(バグーム)

bugoomとは、昆虫(Bug)と発展(Boom)を組み合わせた造語です。この名前には「昆虫が一般の食卓にも肉や魚、野菜と同じように当たり前に並ぶ未来」への願いが込められています。

コオロギ・タガメ・カブトムシなどを丸ごと使ったスナックやコオロギうどん、パウダータイプの昆虫食材を販売しています。売れ筋ランキング1位はコオロギうどんです。

【カイコのレッドカレー】

住所:〒810-0041福岡県福岡市中央区大名1-3-5 ARK CUBE 103号

電話:092-401-1335

営業時間:OPEN:12:00 CLOSE:21:00

定休日:不定休

昆虫食に慣れていないない人でも、お腹が空いた時に目の前へあたたかい料理が運ばれてくれば、昆虫が食材に入っていても食べてしまえるかも知れません。気の合う友達や家族と一緒ならなおさらです。*7)

ここまで、昆虫食について様々な側面からお話してきました。

続いての章では、筆者が昆虫食に苦手意識を持ちつつも「克服しなければ!」と思うに至った、佐伯真二郎先生の活動について紹介します。

ラオスの食料問題を昆虫食で解決する!

【ラオスの商店】

「食料問題」と聞くと「飢餓」「貧困」による食料不足栄養失調を思い浮かべがちです。ラオスはASEAN※諸国の中でも貧しい国と言われ、2019年の統計では人口710万人、そのうち就労人口は約半数ほどで、就労人口の約70%が正規雇用ではない農村部の零細農家です。

つまり、ラオスの国民の多くは自給自足に近い農業従事者なのです。ラオスの農村部の子どもたちの約40%が栄養状態が悪いと言われていますが、食料の量自体が不足しているわけではありませんでした。

ASEAN

Association of Southeast Asian Nationsの略称。東南アジア諸国連合。

日本のように急激な都市開発を経験しなかったラオスで

ラオスはアジア全体で見ても、かなり都市開発が進んでいない地域と言えます。そして、都市化が進んでいないので昆虫食の習慣も残っています。

昆虫食は栄養価が高いと言われているのに、なぜ昆虫食の習慣が残っているラオスでは栄養状態が悪い(農村部の子ども達の約4割が栄養失調状態)のでしょうか?まずはその原因の調査から始まりました。

ラオスの食料問題(栄養バランス)

【ラオスの市場の様子】

調査によると、農村部での食事は収入と比較しても、足りている方でした。しかし、常に食べている食事では栄養が偏っていて、バランスが悪かったのです。

そして調査の結果、ラオスの人々に不足していたのは

  • ミネラル
  • ビタミンA
  • 油脂

でした。ビタミンAを豊富に含む昆虫は少なく、こちらの補給にはナンバンカラスウリ(ガックフルーツ)※の栽培を奨励しました。

ナンバンカラスウリ

現地ラオスにも分布するつる植物。ベトナムでは「ガック」と呼ばれている。果実にはビタミンAの前駆体(ビタミンAに変化する物質)であるβ-カロテンなどのカロテノイドを多く含み、種子の皮には高濃度のビタミンEが溶けている。

【ナンバンカラスウリ】

昆虫食でラオスの栄養バランスを改善

【昆虫食も一般的なラオスの食事】

もうひとつの不足している栄養、油脂を補うためには、バッタやコオロギのようにタンパク質が豊富な種類の昆虫は最適とは言えません。そこで選ばれたのが、先ほども登場したヤシオオオサゾウムシ※です。

オサゾウムシの仲間には、ラオスの人たちが好きなタケノコの中から幼虫が見つかる種類もいて、たまに見つかる「ごちそう」として食べられていました。別ルートからの油脂の補給を考えても、農村部の人々は現金収入が少ないので調理用油は気軽に買えませんし、そもそもラオスの料理自体が油をあまり使わないのです。

このような普段の食習慣も栄養バランスが取れない原因になっているので、誰でも飼育しやすく、脂質の多いヤシオオオサゾウムシの幼虫を食べることで、油脂の不足を補おうと考えました。味はタケノコから取れる種類のオサゾウムシの幼虫がおいしいことが知られているので、抵抗なく人々に受け入れられるはずです。

ヤシオオオサゾウムシ

ヤシを枯らす害虫として扱われることもあり、日本でも外来種として警戒されているオサゾウムシ科の甲虫。パプアニューギニアでは好んで食べられている。生ではカスタードクリームのような食感、加熱するとサツマイモに近い味。

【ヤシオオオサゾウムシ】

ラオスでヤシオオオサゾウムシの養殖

しかしラオスの人々はオサゾウムシの幼虫がおいしいとは知っていますが、「昆虫は採ってきて食べるもの」というのが当たり前だったので、「足りない栄養を補うためにヤシオオオサゾウムシを養殖しましょう!」と勧めても、よく理解できませんでした。しかし実際に声をかけたり参加者を募集したりして養殖を始めてみると、「簡単だし、失敗もないし、いいんじゃないの?」という雰囲気になってきたのです。

【牛を使って水田を耕す少年】

実際にヤシオオオサゾウムシの飼育は驚くほど簡単です。タライひとつあれば、

  1. 安価で手に入るキャッサバ※で糠床(ぬかどこ)※を作る
  2. 卵を産ませる成虫を入れる
  3. 餌としてバナナを5本ほど週に1回あげる

これだけで飼育できます。

5週間ほどで幼虫が食べごろになるので、結果がわかりやすく、教育を受けていない貧困状態にある人々も利益を実感することができます。また、カスタードクリームのような甘みのある味が「とてもおいしい」と好評で、子ども達が食べたがることも村の人々がヤシオオオサゾウムシ幼虫の飼育を続ける動機づけになりました。

【飼育したヤシオオオサゾウムシの幼虫:ラオス・パークワイトン村】

しかし、飼育するために必要なキャッサバを村で収穫できるようにしなければなりません。そうしなければ、キャッサバを購入することができる人だけが養殖ができる状態になってしまい、貧困状態にある人に行き届かなくなってしまうという問題が発生します。裕福な人だけがたくさん育てることができるのではなく、貧困層の人々にも行き渡らせるためには様々な工夫が必要だったのです。

このため、村ではヤシオオオサゾウムシの幼虫飼育とともに、キャッサバの栽培も同時に進めています。将来的にはさらに飼育コストを下げるためにキャッサバを村で自給自足できるようにするのが目標です。

キャッサバの芋部分はヤシオオオサゾウムシの飼育に使い、葉でカイコを飼って食用にしたり、絹糸の生産につなげたりするという展望もあります。もともと昆虫食の習慣のあるラオスですが、多くの人々に新しい食材が受け入れられ、広がるために必要なのは「栄養バランスのため」という切り口よりは、「おいしいから」「簡単だから」「みんなが(飼育を)やってるから」といった事実でした。

※キャッサバ…イモノキ属の熱帯低木で、タピオカの原料として有名。葉ではカイコ(エリサン)が飼育できる。

糠床

幼虫を飼育するための培地。キャッサバのほか、ココナッツの皮が主な素材で、米糠(こめぬか)、糖蜜、配合飼料などを少量混ぜて作る。

将来的に世界ではタンパク質の供給が不足すると予想されているが…

【インドネシアで食べられているバッタの揚げ物】

近年、将来的に世界でタンパク質の供給が不足すると予測されており、その不足分を補うための食材として昆虫食が注目されています。しかしラオスの人々の栄養不足の原因はタンパク質の不足ではなくミネラル・ビタミンA・油脂でした。

佐伯先生はその不足を補うのに適した昆虫の種類を見出し、その昆虫食材を貧困層の人々にも持続可能な生産ができるようになるまでサポートします。まさにプロフェッショナルの仕事と呼ぶにふさわしいですね!

このラオスの事例からも、一言に「食料問題」といっても「食べるものがない」という問題だけではなく、その地域ごとに異なった食料問題があることがわかります。その中で、昆虫食で解決できる問題もあり、それぞれを的確に解決するには

  • 専門家の知識と分析力
  • 専門分野にとどまらない広い知見
  • 違った分野の専門家間の協力・ネットワーク
  • 献身的かつ継続的な支援

など、食料問題を根本的に解決するにはさまざまな力が必要です。昆虫食材で補うことが難しい栄養素もあります。しかし、このラオスの事例では各家庭でも簡単に飼育できて、かつ足りない栄養素を補うのに適した昆虫食材が見つかりました。

ラオスの食料問題は解決に向けて歩みだしました。とはいえ、それが定着して必要な人々に行き渡るにはまだまだ時間と努力が必要です。

このまま、美しい自然環境を壊すことなく、ラオスの人々がより幸せな生活を送るために、栄養状態が良くなることは大きな力になります。都市開発ばかりが人々の幸福につながるとは限りません。

佐伯先生の活動は「都市開発を経験しないまま豊かで幸福な生活を送れるか」という挑戦であるとも考えられます。今後の佐伯先生とラオスの幸運と成功を心からお祈りします。

昆虫食の可能性

【屋台で売られている昆虫のロースト:ドイツ】

ラオスで不足していたのは「脂質」でしたが、先進国の都会暮らしの人々にとってはあまり不足していない栄養素です。しかし、先ほども触れたように、高タンパク質で低糖質・低脂質の昆虫食もあるので、その土地・その人にあった種類を見極めて取り入れることができれば、最終的には世界の食料事情改善に大きな力となる可能性があるのです。

【イナゴの佃煮:日本】

そのうえ、生産過程でのCO2をはじめとする温室効果ガス排出量は、現在食用として飼育されている鳥類・哺乳類よりも圧倒的に少ないので、環境にやさしいこともポイントです。さらに安全に昆虫を食べるために昆虫の知識を深めれば、先進国の人々にとって、その行動や知識自体が幸福度や生活の充実感につながります。*8)

それでは、もともとは世界のほとんどの地域にみられた昆虫食の文化を取り戻すにはどうしたらいいのでしょうか?次は、「命をいただく」ことや昆虫食を復活させるために私たちができることを考えてみましょう。

食生活に昆虫食を取り入れるには?

【中国の店先で売られる昆虫の串】

残念ながら「昆虫が苦手」「昆虫を食材として認識できない」という人が増えてしまった先進国の都市部ですが、どうしたら昆虫食を復活させることができるのでしょうか?その原因を考える上で参考になる研究報告と、「命をいただく」ことについて考えてみましょう。

食物新奇性恐怖(Food neophobia:フードネオフォビア)

フィンランド国立厚生研究所、ヘルシンキ大学、エストニア・タルトゥ大学から、「食物新奇性恐怖」は、食事の質を低下させ、NCDs※などのリスクを上昇させる原因になる可能性があるという研究報告がありました。「食物新奇性恐怖」とは食べる習慣のない食物を拒む行動特性で、人間や雑食性の動物に備わった「初めてみる食べ物には、すぐに飛びついて食べない」という習性です。

NCDs

Non Communicable Diseasesの略語で、「非感染症疾患」のこと。がん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患・メンタルヘルスなどを代表とする慢性疾患の総称。

Food neophobia may increase the risk of lifestyle diseases”

「食品新奇恐怖症は生活習慣病のリスクを高める可能性があります」

”The study found that food neophobia is linked to poorer dietary quality: for example, the intake of fibre, protein and monounsaturated fatty acids may be lower and the intake of saturated fat and salt greater in food neophobic individuals.

「この研究で、新しい食品に対する嫌悪感が食事の質の低下に関連していることがわかりました。例えば、新しい食物に対する嫌悪感のある人は、繊維・タンパク質・一価不飽和脂肪酸の摂取量が少なく、飽和脂肪・塩分の摂取量が多い可能性があります。」

引用:American Journal of Clinical Nutrition『Food neophobia may increase the risk of lifestyle diseases』(2019年6月)

この「食物新奇性恐怖」は人間では離乳が完了した頃から現れ、特に2歳〜6歳ごろまで強くなります。この頃に家族で一緒に多様なものを食べることが偏食を防ぐ「食育」にもつながります。昆虫食もこの頃に家族で「おいしいね〜!」と楽しく食べていれば、子ども達にとって当たり前の食習慣として根付いていく可能性が高いと考えられます。

子育て世代の人は、子ども達の将来の健康リスクを下げるために、一緒に食卓を囲み、一緒に多様な食材を食べましょう。その中に昆虫食を取り入れれば、さらに世界の食料問題や環境問題へ貢献もできるのです。

都会暮らしの現代人が忘れているもの

【子ども達は昆虫採集に夢中になります】

筆者撮影

※ダニやヘビに備えて本来は夏でも長袖長ズボン、長靴がおすすめです。(お寺参りに行ったらコンビニに虫取り網が売っていたので家に(もっといいものが)あるにも関わらず購入をねだりお寺の裏の森に突進する息子)

都会に住む私たちは、ほとんど全ての食材をスーパーマーケットなどで購入して手に入れます。最近では通信販売やサブスクリプションなどを利用して家まで配達してもらう人も増えています。

このように豊かになった社会の中で、私たちにとって食事・食材は「当たり前に手に入るもの」となりました。あなたは別の仕事をして、その対価を金銭で受け取り、農家・酪農家・漁師などの職業の人が生産・漁獲した食材を買っているのです。

つまり、栽培・飼育・漁獲などの命のやり取りの現場に居合わせることがとても少なくなったのです。結果として私たちは食卓に並ぶ食事に命のやりとりがあることや、そのために払う労力や危険へのリスクを感じずに食事を摂るようになりました。

「命をいただいて生きている」という自覚が薄れてしまい、自分の命への価値観までもがぼんやりとしたもの・重いと感じない人も増えています。あなたは、果てしなく長く続いた累代※の末に今生きています。その歴史はその命を支えてきた食物獲得の歴史・他の生き物の命をいただいてきた歴史でもあります。

自分で採って調理し食べることができる昆虫食は、あなたが忘れている「命をいただいてきた歴史」を思い出すとともに、人間にも備わっている「狩猟本能」を発揮させ、食物を獲得する喜びを感じる非常に良い機会になります。ぜひ、ハンドブックをカバンに入れて昆虫食材を採りに行ってみましょう!*9)

累代

代を重ねること、代々。命の継承。

【オオカマキリの幼虫と成虫】

筆者撮影

※カマキリの幼虫を成虫まで育てるためにはたくさんの生きた昆虫が必要です。交尾もオスにとっては命懸けです(メスに食べられてしまうことも)。

ここまで読んだあなたはもう昆虫食がSDGsの目標達成にも貢献することがわかっているかも知れません。とはいえ念のため、次では「SDGsとは何か」昆虫食のSDGsの関係・貢献を確認しましょう。

昆虫食とSDGsの関係

近年「SDGs」という言葉や文字をよく見聞きするようになりました。「なんとなく環境問題解決のためのこと」くらいの認識の人もいます。

しかし、今やSDGsは社会の常識と言っても過言ではありません。ここでもう少しはっきりさせておきましょう。

SDGsって何?

まずは、経済産業省のSDGsを説明した記述を見てみましょう。

SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連で採択された2030年までの国際開発目標。17の目標と169のターゲット達成により、「誰一人取り残さない」社会の実現に向け、途上国及び先進国で取り組むものです。

引用:経済産業省『SDGs』 

【SDGs17の目標】

つまりは、将来の地球を人間を含めた生き物が住み続けられるものにするために必要な取り組みをまとめたものです。大きな目標が17、それに関連するより具体的な行動を示した「ターゲット」が169設定されています。

世界全体の国・地域・企業・学校・個人などが、これらの明確に示された目標に向かって2030年まで努力しよう!ということです。世界中の誰一人取り残さず、誰一人無関係ではありません。

昆虫食が貢献するSDGs目標とその関係

ここでは昆虫食が特に直接的に貢献する目標を挙げます。しかし、例えば昆虫食の飼育・生産が下では挙げていない「目標8 働きがいも経済成長も」につながる可能性もありますし、先進国が今も昆虫食の習慣が残る途上国から昆虫食を輸入し、その価値を共有することで倫理的・精神的な「目標10 人や国の不平等をなくそう」の目標達成の糸口になるかも知れません。

SDGs目標1「貧困をなくそう」

SDGs1「貧困をなくそう」に昆虫食は貢献できる可能性があります。昆虫食材の生産は低コストで始められ、多くの場合気温の高い地域で気候・環境として有利な側面を持ちます。このことから、先進国への輸出目的の昆虫食材の生産などで、途上国の人々に雇用の機会自営農家を始める機会などを創出できるからです。

SDGs目標2「飢餓をゼロに」

その地域ごとに足りない栄養素・食料の量を科学的な知識に従って分析し、適切な昆虫食材の生産・摂取を促せば、SDGs目標2「飢餓をゼロに」に貢献できます。ずっと昆虫食を続けている地域でも、食べられている昆虫では不足している栄養素を補えないことがあります。そのため、専門家のサポートで適した昆虫食材を特定することで、状況を改善できる可能性があります。

SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」

食は健康に直結しています。開発途上国の栄養改善はもちろんのこと、健康的な食事として昆虫食を取り入れることによって、都市化が進む地域の食生活改善につながり、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の目標達成に貢献します。

普段の食事に足りない栄養素を補える昆虫食材を使った料理を食べて、病気にならない健康な体づくりを目指しましょう。

SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」

生産時に温室効果ガスの排出が少なく、少量の水・エサ・土地で飼育できる昆虫食材が普及することで牛や豚の飼育・生産量が減少する可能性があります。そのため、食事におけるタンパク質供給量にかかる温室効果ガスを削減できます。気候変動に深い関わりのある「地球温暖化」の原因、温室効果ガスを削減することは、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献します。

SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

昆虫食の文化や飼育・生産技術の協力開発など、昆虫食に関わる活動には途上国と先進国が協力し合うことで良い結果が期待できる場面が多くあります。つまり昆虫食は、SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献する機会を創出します。

SDGsの目標はそれぞれが密接に関係しあい、全体的に目標に向かって進むことで相乗効果が生まれるなどのさらなる力になります。あなたも地球の一員です!SDGsを知り、できることから行動を起こしましょう!

まとめ:昆虫を知り、昆虫を食べてみよう!

ここまでお付き合いいただき、心から感謝します。この記事は筆者のライターとしてのライフワークのひとつだと思います。

  • 昆虫の面白さ
  • 昆虫食の可能性
  • 昆虫食の魅力

などが、あなたに伝わったでしょうか?それではエピローグです。

まずは興味をもって情報収集

昆虫食はすでに昆虫食の習慣のない私たちが始めるには、なかなかハードルの高いものです。昆虫が嫌いな人にはなおさらです。

しかし、昆虫が嫌いな人は、必要以上に昆虫を怖がっていることが多いと考えられます。そのため、まずは昆虫についての知識を深めましょう。昆虫についての正しい知識を身につけることによって、不必要に昆虫を怖がらなくて済み、今より快適な暮らしが送れます。

そして、子ども達にも昆虫と触れ合う機会や知識をたくさん与えましょう。あなたの「もしかしたら間違っているかも知れない価値観」で、子ども達の将来の可能性の足かせになってはいけないのです!

まずはあなたも、興味を持って納得いくまで情報収集してみましょう。賢明な選択として昆虫食を始める下準備になります。

【子どもにとって生き物との触れ合いは大切】

筆者撮影

できそうなものから挑戦!

納得いくまで情報が集まったなら、いざ挑戦です!今回は昆虫食初心者として、これから昆虫食に挑戦する人に向けて書いていますので、昆虫食上級者の人には物足りない内容かも知れません。

この記事を書きながら筆者は「自分が始めなくては全く説得力がない!」と、後半を書いているあたりで思いました。そこで、この記事の入稿までに「タガメサイダー」だけがギリギリ到着しそうだったので、すぐに注文し、先ほど予定通り届きました!

【筆者の元に届いた「タガメサイダー」】

筆者撮影

もちろん飲んでみます…グラスに注いでにおいを確かめると確かに「高級な洋梨の香り」は間違っていません。気持ちが一気に高揚するほど、非常に上品で良い香りに驚きました。

そして味は…。味は洋梨よりも爽やかで、青リンゴのようでした!

一緒に飲んだ筆者の娘も「これはクリスマスに飲みたい!」と絶賛でした。家族で新しいものを「おいしいね〜!」と味わうことは本当に貴重で素晴らしいものだと実感しました。

ほんの初歩ですが、この挑戦をして良かったと思います。昆虫食初心者のあなたにとって、この記事が昆虫食のはじめの一歩を踏み出す助けになれば幸いです。

〈参考・引用文献〉
*1)昆虫食とは
九州大学総合研究博物館『城戸克弥コレクション 日本のゾウムシ(データベース作成中)』
内山昭一『昆虫食とは』(2019年8月)
NHK『サイエンスZERO もう食べずにはいられない…!? 栄養満点で地球に優しい「昆虫食」の“底力”』(2022年2月)
*2)昆虫食が注目されている理由
国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所『世界の食料安全保障と栄養の現状(2022年報告)』
外務省『世界食糧サミット 世界食糧安全保障に関するローマ宣言(骨子)』
日本経済新聞『食料安全保障とは 十分な食料確保へ危機管理を徹底』(2022年6月)
農林水産省『食料安全保障とは』
農林水産省『蚕糸』
茅野 春雄『昆虫のリポホリンと脂質輸送』
平山 力『昆虫の特異な窒素再利用システム』
茅野 春雄『昆虫の生きている仕組みを追う』
片桐 千仭『昆虫の脂質輸送タンパク質(リポホリン)』(2012年)
WIKIMEDIA COMMONS『090628 mujer limpiando zompopos de mayo』
*3)昆虫が苦手!と感じる理由
深野 祐也・曽我 昌史『なぜ現代人には虫嫌いが多いのか? ―進化心理学に基づいた新仮説の提案と検証―』
WIKIMEDIA COMMONS『Membracidae collection』
*4)昆虫食のメリット
WIKIMEDIA COMMONS『Fried tarantulae crickets Cambodia』
環境省『地球環境の限界と持続可能な開発目標(SDGs)』
内山昭一『昆虫食とは』
FAO『Edible insects Future prospects for food and feed security』p.60(2013年)
FAO『Edible insects Future prospects for food and feed security』p.64(2013年)
Amazon『食べられる虫ハンドブック 内山昭一 単行本 – 2019/6/20』
*5)昆虫食のデメリット・注意点
WIKIMEDIA COMMONS『Cambodia 08 – 033 – insects for snacks at the market (3198805451)』
WIKIMEDIA COMMONS『Cambodia ’08 – 033 – insects for snacks at the market』
WIKIMEDIA COMMONS『Hormigas fritas 1』
IUCN『Migratory monarch butterfly now Endangered – IUCN Red List』(2022年7月)
絶滅危惧種とは?原因や対策、種類、私たちにできることとSDGsとの関係を解説
内山昭一『昆虫食とは』
*6)おすすめ昆虫食材5選×2
Amazon『おいしい昆虫記 (Natsume-sha Science) 単行本(ソフトカバー) – 2020/9/16』
無印良品『コオロギが地球を救う?』
日経BP『無印良品の「コオロギせんべい」誕生秘話 日本で本格化する昆虫食(1)』(2020年6月)
環境省『いきものログ トノサマバッタ』
国土交通省『公園管理者のための生物被害対処ガイド』
おおさか農水研『コオロギの食品および飼料原料としての利用における安全確保のための生産ガイドライン(コオロギ生産ガイドライン)』(2022年7月)
Amazon『TAKEO【昆虫ドリンク】香る昆虫 タガメサイダー 200ml ×3本セット 特許取得の独自の製法 昆虫ドリンク』
国立市『モンクロシャチホコについて』(2016年7月)
環境省『いきものログ モンクロシャチホコ幼虫』
WIKIMEDIA COMMONS『Red Palm Weevil, Rhynchophorus ferrugineus – Flickr – gailhampshire』
環境省『侵入生物データベース ヤシオオオサゾウムシ』
九州大学総合研究博物館昆虫展示室
WIKIMEDIA COMMONS『Ants Eggs Market Thailand』
*7)日本で昆虫食が食べられるお店6選
SpaceshipEarth『昆虫食のentomo|昆虫食は現代の食料生産システムに欠けていた最後のピース!持続可能なSDGsのスーパーフード』
entomo『クラファン達成!昆虫食レトルトカレー「いもむしゴロゴロカレー」』
ANTCICADA公式
TAKEO『実店舗「TAKE-NOKO」のご案内』
中国料理 庄稼院
Google『鑫福(しんふく)』
bugoom『INFOMATION THE STORE』
*8)ラオスの食料問題を昆虫食で解決する!
外務省『ラオス人民民主共和国(Lao People’s Democratic Republic)基礎データ』(2022年6月)
国際機構日本アセアンセンター『ASEANPEDIA ASEANとは?』
WIKIMEDIA COMMONS『Laos 2015 (22502272675)』
WIKIMEDIA COMMONS『Laos 12 (8087472967)』
WIKIMEDIA COMMONS『Markt Luang Prabang』
WIKIMEDIA COMMONS『Exterior and cross-sectional interior of gac』
WIKIMEDIA COMMONS『Rhynchophorus ferrugineus MHNT』
WIKIMEDIA COMMONS『Insects as food in Laos』
WIKIMEDIA COMMONS『Laos 12 (8087489499)』
WIKIMEDIA COMMONS『Child and ox ploughing, Laos (1)』
ISAPH『ゾウムシ養殖パイロット農家の第一歩』(2019年3月)
WIKIMEDIA COMMONS『Fried grasshoper』
国際機関日本アセアンセンター『ASEAN加盟国の紹介 ラオス』
国際機関日本アセアンセンター『SDGsにも貢献する? 最先端の東南アジア昆虫食事情を紹介 419種類の虫を食べつくした昆虫食専門家・佐伯真二郎氏による授業動画『世界が追いかけ始めた東南アジアの昆虫食』』(2020年11月)
ISAPH『ゾウムシ養殖パイロット農家の第一歩』(2019年3月)
日本経済新聞『ラオス、ASEANの隠れた屋台骨 電力供給に強み』(2014年10月)
shockonken『あたりまえな食料の一つとして、あたりまえに昆虫が利用される社会を目指して About』
WIKIMEDIA COMMONS『Speiseinsekten auf deutschem Streetfood-Markt』
WIKIMEDIA COMMONS『Inago no tsukudani 02』
*9)食生活に昆虫食を取り入れるには?
WIKIMEDIA COMMONS『What to eat – strange food in China』
American Journal of Clinical Nutrition『Food neophobia may increase the risk of lifestyle diseases』(2019年6月)
NCDsとは|疾患の種類、世界・日本の現状、対策、SDGsとの関係、私たちにできること
神奈川県秦野市『食育 一緒に楽しく食べる効果』
佐伯真二郎『東南アジアからみる昆虫食事情 サスティナブルな食糧の今後』p.5(2021年1月)
*10)昆虫食とSDGsの関係
経済産業省『SDGs』
国際連合広報センター『SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン』
SDGs目標「貧困をなくそう」
SDGs目標2「飢餓をゼロに」
SDGs目標3「全ての人に健康と福祉を」
SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」
SDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」