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南スーダン:ユニティ州において人権侵害は免責になっている

火曜日に発表された国連の報告書によると、南スーダンでは、戦闘が長引く中4ヶ月以上の間で、173人の民間人が死亡し、人権侵害が広がっている。

国際連合南スーダン派遣団(UNMISS)と国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)が共同で公開した文書によると、ユニティ州で国際人権法の濫用や国際人道法の深刻な侵害が報告されている。

侵害を立証する

政府軍と武装した民兵グループとリエック・マチャル前副大統領に忠誠を誓うスーダン人民解放軍の構成員、反乱軍(SPLM/A-IO(RM))との衝突によって、人権侵害が行われている。

この報告は、2月11日から3月31日までの期間において、コッホ郡・リアー郡・マイエンディト郡の3つの郡において、近隣のエリア同様にUNMISSによって実施された32の検証活動に基づいている。

強奪や襲撃によって、少なくとも26の集落から約44,000人の民間人が移動している。

人々の殺害に加えて、南ユニティ州での戦闘は少なくとも28の集落や居住区に影響を与えている。例えば、約12人の負傷、37人の女性や子ども達の誘拐だ。

恐ろしい性暴力

多くの誘拐された女性や子ども達は性暴力被害にもあっており、その中には8歳の少女など若い女性も含まれている。

さらには131件の強姦や輪姦が報告されている。なかには、死ぬまで輪姦された9歳のひとりの女の子のケースもある。

UNMISSは、コッホ郡とマイエンディト郡の支配を握る政府軍と、武装した民兵グループが人権侵害や濫用の主な加害者であると特定している。

SPLM/A-IO(RM)もまた、加害者でありミルミル郡パヤーム、そしてコッホ郡を襲撃している。

国連南スーダン派遣団の責任者であるニコラス・ヘイソムは、「人権侵害は免責になっている。国際法の下に民間人を守るため、政府は、人権侵害の申し立て調査や、公平な審判基準に沿って、加害者と疑わしい者の説明をさせなければならない。」と述べた。

この記事はUN NEWSの記事を翻訳したものです。

Original article: https://news.un.org/en/story/2022/09/1126091

公開日:2022/09/06