ミロスラフ・イェンチャ国連政治・平和構築局欧州・中央アジア・米州担当次長は、水曜日の夜に発表された停戦を受けて、木曜日の朝に開かれた安全保障理事会の緊急会合でブリーフィングを行った。
「我々はこの合意を歓迎し、停戦が維持されることを望んでいます。」とイェンチャ氏は述べた。
彼は各国大使に対し、9月12日に国際国境沿いで重砲、ドローン、大口径武器による激しい戦闘が報告されたと述べた。
死傷者数
イェンチャ氏によると、アルメニア政府は「それを意図的な攻撃と呼び」、アゼルバイジャンは「アルメニアの挑発に対抗して」行われた「報復措置」に相当する軍事行動を取ったと反論した。
同氏によると、水曜夜の時点で、アルメニアは軍人105人が死亡、民間人6人が負傷し、アゼルバイジャンは軍人71人が死亡、民間人2人が負傷したと報告したとのことだ。
両国は、旧ソ連2共和国間の戦闘が大きくエスカレートした2020年に、ロシアが仲介したナゴルノ・カラバフ紛争地域の停戦に違反したとして、事務総長と安保理に書簡を送った。
「国連はこれらの報告の詳細を検証、確認する立場にはありません。しかし、民間人への影響の可能性を含め、この危険なエスカレーションに深い懸念を抱いています。」と事務次長補は述べた。
対応可能
また彼は、国連カントリーチームは「当局との密な連絡を維持し、要請があり状況が許す限り、新たな人道的ニーズに対応する用意があります。」と発言した。
今週の戦闘は「2020年以降の一連の事件の中で最新かつ最大のものです。アルメニアとアゼルバイジャンの関係正常化プロセスが、引き続き深刻な障害に遭遇していることを浮き彫りにしています。」とも述べた。
イェンチャ氏は、両者の間の緊張が「地域を不安定にする可能性もあることを痛感させられました。地域内外の全ての関係者が建設的に行動し、平和的解決を図るよう両者に働きかける必要性を浮き彫りにしています。」と語った。
彼は、国際社会は長く続いている紛争の「平和的解決に完全にコミット」し続ける必要があり、「現在の緊張を緩和し、当事者を交渉の場に戻し、彼らが地域の平和と安定の達成するのを助けるために努力を惜しみません。」と述べた。
Briefing the @UN Security Council on #Armenia and #Azerbaijan clashes, ASG Jenča urged parties “to fully implement the Trilateral statement on the ceasefire of 9 November 2020” & return to the negotiating table to take steps towards a lasting peace treaty: https://t.co/4Vhplv43QU pic.twitter.com/yqlBycYzTQ
— UN Political and Peacebuilding Affairs (@UNDPPA) September 15, 2022
この記事はUN NEWSの記事を翻訳したものです。
Original article: https://news.un.org/en/story/2022/09/1126721
公開日:2022/09/15