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フェミニズムとは?例や歴史、現状と課題をわかりやすく解説!

フェミニズムとは?例や歴史、現状と課題をわかりやすく解説!

差別や争いの絶えない世の中において、大きな要因のひとつといえるのが性差別です。

とりわけ女性に対する社会的・政治的・経済的な差別は現代も解消されておらず、そうした問題に立ち向かうために欠かせないのが「フェミニズム」だといえます。

ここでは、フェミニズムの定義や歴史・問題の解説に加え、これからわたしたちに出来ることについても紹介しています。

性別に関係なく、平等で公正な社会になってほしい・作りたい!と思う人は、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

フェミニズムとは?

フェミニズム(Feminism)とは、社会・経済・政治などあらゆる側面において、女性が権利を獲得し、自由に選択できる社会を目指すための思想と、それに伴う動きを指します。

男性優位の強い時代には、女性の地位と権力を高めることが大きな目的でしたが、現代におけるフェミニズムでは「誰もが平等で自由に生きられる社会」を掲げた運動が主流になっています。

フェミニズムの身近な具体例

フェミニズムの問題として、女性の地位の低さや権利の制限などが挙げられます。男女の格差を正し、誰もが生きやすい社会を築くために、以下のような問題の解決を目指しています。

  • 男性よりも女性のほうが平均賃金が低く、出世のチャンスが少ない
  • 日本では男性よりも女性のほうが家事・育児の時間が長い(=仕事との両立が難しく、上記の問題にもつながる)
  • かつて日本では、女性の参政権が与えられていなかった
  • 痴漢やひったくり・強制わいせつといった事件の被害者の多くは女性である

日々の暮らしにおいて、さまざまな場面での生きづらさを抱えながら生きている女性は少なくないのではないでしょうか。

こうした問題があまりにも常態化したせいで「もう慣れた」「今はおかしいと思わない」と感覚が麻痺してしまっている人もいるかもしれません。

しかしフェミニズムにおいては、女性への差別をなくし、身の安全の保障・女性としての尊厳を得るのと同時に、男性と同様の生活水準や権利へ引き上げようとする動きが今も巻き起こっています。

ここで、よくある誤解として「男性の権利はどうでもよいのか」「女性優位の社会を企んでいる」といった意見がありますが、決してそうではありません。男性を蔑んだり、下に見ようとしているわけではなく、性別に関係なく誰もが生きやすい社会を作ろうとしているのがフェミニズムの運動なのです。

では次に、どのようにしてフェミニズムが巻き起こり、どのような運動を推し進めてきたのかについて、これまでの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

フェミニズムの歴史

フェミニズムの歴史には、大きく分けて4つの波があるといわれています。ここではそれぞれの波に沿って説明します。

詳しい説明に入る前に、フェミニズムが起こった前提を確認すると、世界中で観念づけられた伝統的な女性像の存在が挙げられます。

中世ヨーロッパでは、女性が自身の財産を持つことや学校で学ぶこと、働くことが基本的に禁じられてきました。またドイツなど複数の国では、夫が妻を他者へ売買することすら認められていました。

このように女性は、本人が望んでも経済的・社会的に自立して生きる道を許されず、男性に依存して暮らさなければならなかったのです。

また政治面においても、政治家になることはもちろん禁じられ、参政権もありませんでした。

これは欧米だけでなく、日本を含む多くの国・地域で長らく続いてきました。そんな女性たちに「自分たちにも人権がある」「望むなら男性と同様に勉強し、働き、自分の生き方を確立できる」と認識させたのは、17世紀~18世紀にわたる啓蒙主義の時代といわれます。しかし、当時はフェミニズムという言葉もなく、女性たちの声はまばらだったといいます。

それでも、市民革命から発展して女性の権利や自由を謳う動きは、徐々に加速していきました。

第一波:女性の政治参加を求める声の高まり

フェミニズムの第一波は、イギリスとアメリカでほとんど同時期に発生した、女性の参政権運動だといわれています。

欧州では、18世紀ごろまでの啓蒙主義時代において、女性を男性の「奴隷」から解放する動きが活発になっていきました。同じころ、アメリカでも同様の動きがあり、1848年にはニューヨーク州の小さな町で、初の女性奴隷運動に関する討論大会が開催されました。

第一波フェミニズムの大きな特徴は、欧米において女性の参政権が要求されたことです。

イギリスでは1800年代末ごろから、国会への請願書提出のような平和的な活動によって、女性参政権への運動が始まりました。しかし時が経つごとに、なかなか変わらない男性優位の社会に不満を募らせた女性運動家たちは、大人数での行進やデモ、さらには放火事件にまで発展しました。過激ともいわれる抗議活動が続いた末、ようやく1928年に、21歳以上のすべての女性に参政権が与えられたのです。

アメリカでも、イギリスの参政権運動に倣って大規模な活動を展開し、1920年には最初の勝利を収めました。

なお、日本で女性が投票できるようになったのは、昭和20年(1945年)です。

第二波:より身近な「暮らしの平等」を求めて

女性の参政権を達成した第一波フェミニズムは、目標の達成と共に収束していきました。その後、女性奴隷解放運動から始まった奴隷・庶民層のフェミニストたちは、自分たちの生活にとって、より身近な「伝統的な家庭・社会による抑圧からの解放」を求めていました。

具体的には、政治や経済を担うのは男性、家庭の役割を担うのは女性という、古くから続いてきた社会の構造を見直し、教育・職業の選択や経済的な自立ができる制度づくりの要求を軸に、第二波フェミニズムが展開されたのです。

この動きは世界の情勢と共に一旦終息しますが、世界恐慌や第二次世界大戦が過ぎ去ったあと、再び加速していきました。

特に1950~60年代のアメリカでは、白人主義から離脱し、黒人にも同様の権利を与える公民権運動や、ベトナム戦争への反対運動が活発に行われていました。こうした動きと相まって、女性を含むすべての人が平等・公正に生きられる社会を掲げるフェミニズムの運動へと派生していったのです。

その結果、アメリカ政府は1964年に公民権法を改正し、雇用主による性差別の禁止などを盛り込みました。

ほかにも第二波フェミニズムでは、教育機関に女性教授・研究者が少ないことへの批判や、家族の役割と性的な抑圧などに基づくジェンダーの本質を見直す動きが活発になった点が大きな特徴です。こうした争点の多くは、現在のフェミニズムにも引き継がれています。

またこの時期に、女性活動家が男性活動家から差別を受けたことから、女性のみの活動組織が誕生し「女性の解放(Women’s Liberation)」を掲げたウーマン・リブの動きが、アメリカから日本を含む世界へと浸透していきました。

第三波:ポップカルチャーとガールズパワー

フェミニズム第三波は、1970から90年代半ばにかけて大きなうねりを見せました。

この時期のフェミニズムがほかの時期と比べて大きく異なる点は、音楽を筆頭とするポップカルチャーと組みあわせた、パワフルな発信力が世界を席巻したところにあります。

多くのアーティストやアクティビストが発信したフェミニズムの思想には、主に外観に関して「男らしさ」「女らしさ」といった、社会によって押し付けられてきた性の定義を見直し、個人のジェンダー(文化的な性)やセクシュアリティ(性的志向)を構築していく点が多く盛り込まれていました。

彼女たちは、既存の性差別や人種差別のシンボルを、ポップカルチャーの中で皮肉ったり、怒りを表したりと、さまざまな表現へ昇華していきました。代表的なアーティストには、Riot Grrrls(ライオット・ガールズ)や、ゴリラのマスクをかぶった Guerrilla Girls(ゲリラ・ガールズ)などが挙げられます。

またこの波では、白人以外の人種に属する女性の活躍や、ポップカルチャーにおけるアイコンも多く誕生しました。歌手のマドンナや、ディズニーアニメのヒロイン・ムーランの登場などが、その一例といえるでしょう。

第四波:SNSで世界中のフェミニストと連帯

現代のフェミニズムに続く第四波では、SNSの発達と利用による発信力の変化が大きな特徴です。

2017年、アメリカから世界へ広まったハッシュタグ「MeToo」に代表されるように、未だに女性に根付く、性的な抑圧や性奴隷のように扱われる実態が、ソーシャルメディアやインターネットによって世界中へ知れ渡るようになりました。

その結果、スピーディに多くの人々との連携が実現し、反フェミニズムに対抗できるようになったのです。

著名人や知識人だけでなく、個人が発信力を持つようになったことで、日常で起きたさまざまな性差別を告発する人が増え、怒りと連帯の意を誰もが共有できる時代になりました。

フェミニズムの現状と課題

多面的で複雑な歴史を持つフェミニズムですが、これまでの運動によってすべての目標が達成されたのかといえば、残念ながらそうではありません。

ここでは、いくつか例を挙げながら、フェミニズムの現状と課題について見ていきましょう。

暮らしの中に潜む、根強いジェンダー観

現代の暮らしの中でも、性別による区別・差別はいたるところに存在します。

例えば、広告には「男性らしさ」「女性らしさ」を強調した写真や文面が目立ち、職業においても「保育士や看護師は女性の仕事」「政治家や社長業・土木の仕事は男性」のようなイメージが今も植え付けられています。

実際の社会でも、女性が男性と同じだけ働いても同様の賃金を得られることは少なく、そもそも家事や育児は女性がするもの、というイメージも、日本ではまだ強く根付いているのが現状です。

調査によっても、そのジェンダー観は明らかになっています。例えば、2022年に男女共同参画局によって実施された調査によると、性別役割に対する考え方として、男女ともに「女性には女性らしい感性があるものだ」「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」が上位2つを占めていました。

また、2023年に電通総研が行った調査では、「男は男らしく、女は女らしくあるべきだ」という質問項目に対し、若い世代ほど「そう思わない」、上の世代ほど「そう思う」と回答する割合が多くあり、年齢ごとに異なる家庭環境・教育・社会の状況によってジェンダー観の違いがあるのではないかと推測できます。

また他国へ目を向けると、タリバンなど一部の反フェミニズム体制によって女性の生活が強制的に制限されている実態も未だにうかがえます。

他方、ノルウェーなど一部の国の語学テキストを見ると、バスの運転手や警察官のイラストがあえて女性になっていたり、反対に男性がベビーカーを引いていたりと、既存のジェンダー観を取り払った価値観がすでに根付いています。

なお語学テキストということは、すでに自国民にはこうしたジェンダー平等の意識があることを前提とした上で、これから言葉を学ぶ外国人に向けたものであるという点においても、国や地域によってジェンダー平等の進行具合がことなることがうかがえます。

フェミニズムに疑問を持つ人々もいる

国や地域によってはフェミニズム以前に貧困や紛争といった問題を抱えています。そのため、フェミニズムよりもそれらの問題を優先して解決されるべきと考える人々もいます。

他にも、これまでの歴史によって、フェミニズム運動に対する複雑な思いを向ける人たちが多くいました。例えば後発開発諸国の女性たちにとって、自分たちの権利が制限されているのは自国の男性からの抑圧よりも、ヨーロッパによる植民地支配による影響が大きいと考えています。

このような背景はありつつも、女性の権利などに関する活動は推し進めていく必要があります。とはいえ、女性だけが必死に活動しても解決できるものではありません根源は男性優位の社会構造にあり、フェミニズムが本来掲げる「性別に関係なく誰もが平等に生きられる社会」を目指すには、男性も一緒に声を上げて行動することが求められます。

フェミニズムの活動に対して私たちにできること

ここまで、フェミニズムの基本事項と歴史についてお伝えしてきましたが、わたしたちがフェミニズムについて出来ることはあるのでしょうか。

今回は、個人単位ですぐにできそうなヒントを2つ挙げてみました。

まずは「フェミニズム」を知ることから始める

何を始めるにしても、まずは基本的な言葉の定義や関連用語・歴史を知ることはとても大切です。

フェミニズムは、さまざまな立場や階級・人種によって求めてきたもの、それぞれの運動に対する捉え方などが大きく変わってくる概念でもあります。

そのため、フェミニズムを学ぶには、本を読むのがおすすめです。

オススメの本については、後ほど詳しくご紹介します。

また近年は、SNSでフェミニズムについて発信している人も増えています。例えば作家のアルテイシアさんや、会社員の笛美さんなど、分かりやすい発信によって人気を博しているアクティビストが大勢います。

学術的な本を読むのももちろん大切ですが、まずは自分の興味や知的好奇心が掻き立てられるツールを使って、フェミニズムについて学んでみましょう。

フェミニズムを、自分の身近な問題と結びつけて考える

フェミニズムについて概要がつかめたところで、他人事のままでは何も解決できません。

自分自身が経験した過去の出来事や、最近困っていることなど、身近な問題と結びつけて考えることで、フェミニズムをより深く知り、行動に移すきっかけを作れるでしょう。

特に女性の場合、毎日のちょっとした場面で、何かしら「女性ならでは」の苦悩を抱えている人は多くいるのではないでしょうか。

例えば、

  • 家事や料理ができる人だと思われる/思われたい、または自身が「そうでなければならない」とプレッシャーを感じている
  • 結婚し、子どもを産み育てる=幸せな女性像というイメージを刷り込まれている(無意識にそう思ってしまっている)
  • 本当はもっと仕事をして稼ぎたいのに、家庭や会社組織などの事情によって実現できない
  • 女性というだけで性被害や盗難に遭いやすい
  • 化粧やファッションは身だしなみだという無意識な刷り込みがある

自分ではそのつもりがなくても、幼いころから受けてきた社会からのプレッシャーによって、さまざまな刷り込みが身についてしまっていることがあります。

そうした社会的な圧力が実在していると認識することだけでも、フェミニズムを学ぶ意義があると言えるのではないでしょうか。

フェミニズムの学びを通して、女性に起きているさまざまな困難・苦悩を認識し、どのように解決できるのかを考える必要があります。

男性側の意識の変革も

先述したように、問題の根源は長らく続いてきた男性優位の社会構造にあります。

よって男性側も、フェミニズムを学ぶことで、自身の立場や属性からくる「特権」を認識し、意識の変革をしていくことが必要でしょう。

正しいフェミニズムの知識を身に着けることで、フェミニズムを知らない・誤解している人々への対話と解決を可能にし、よりよい社会をつくるための第一歩を踏み出すきっかけにもなるかもしれません。

日本ではフェミニズムと聞くと、話しづらい、ハードルが高いというイメージがあるかもしれませんが、欧米では多くの人々が抵抗なく日常の会話のトピックとして普通に話しています。

誰にとっても身近な問題だからこそ、タブーという意識を取り払い、家族や友人・会社の中で自由に議論が交わされるようになれば、社会全体で平等と公正なルール作りを進められるはずです。

おすすめのフェミニズムを学べる本

ではここで、フェミニズムを学ぶうえでオススメの本を4冊ご紹介します。

オススメ本①上野千鶴子、田房永子「上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!」

最初にご紹介するのは、社会学者の上野千鶴子氏と、漫画家の田房永子氏による対談形式の書籍です。

40年にわたってジェンダー学を研究・発信してきた上野氏によるフェミニズムの解説と、彼女とは年の離れた田房氏の私見が、議論をより白熱させ、はじめてフェミニズムに触れるひとでも分かりやすく、面白く読める一冊です。

漫画で読める部分もあるため、とにかく気軽にフェミニズムを学んでみたい人におすすめします。

>>「上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!」はこちらから

オススメ本②大越愛子「フェミニズム入門」

続いてご紹介するのは、女性学者の大越愛子氏による「フェミニズム入門」です。

世界と日本におけるフェミニズムの潮流を丁寧に解説し、フェミニズムが誰に何を求めているのかといった、運動の中で重要なキーワードについても分かりやすく説明している学術書です。

200年以上も続くフェミニズムの流れにおいて、社会の構造がいかに男性優位思想に満ちたものであるかについても指摘しています。

アカデミックな視点からフェミニズムを知りたい人や、歴史を詳しく学んでみたい人におすすめです。

>>「フェミニズム入門」はこちらから

オススメ本③アルテイシア「フェミニズムに出会って長生きしたくなった」

次にあげるのは、アルテイシア氏によるコラム集「フェミニズムに出会って長生きしたくなった」です。

現在は作家として活動するアルテイシア氏ですが、毒親のいる家庭に育ったせいで生きづらさを抱えていた過去があり、学校や会社でも数々の男尊女卑文化の被害に遭ってきたといいます。

そんな彼女も、フェミニズムを学んで女性の権利と自由を発信しようと心に決めたうちの一人です。コミカルでユーモアのある文体で笑いが止まらないかと思いきや、作家自身や周りの女性による辛い経験に涙しそうになる場面もあり、一気に読めてしまいます。

また本書の最後には、ジェンダーについて長年発信している田島陽子氏との対談もあり、面白い読み物でフェミニズムを学びたいと考えている人にぴったりの一冊です。

>>「フェミニズムに出会って長生きしたくなった」はこちらから!

オススメ本④チョ・ナムジュ、斎藤真理子 (翻訳)「82年生まれ、キム・ジヨン」

最後にご紹介するのは、韓国生まれのフェミニズム小説「82年生まれ、キム・ジヨン」です。

主人公の名前「キム・ジヨン」とは、1982年生まれの韓国人女性で最も多いといわれています。33歳の彼女が社会で働きながら、結婚・出産・育児を通じ、自身の振舞いの変化を感じるようになりました。

そこで、これまでの人生を振り返ってみると、さまざまな性差別に触れてきた過去が浮かび上がってきます。

本書は韓国をはじめ、32の国や地域で翻訳されている大ベストセラーとなっています。特に多くの女性にとって共感できる考え方や経験がたくさん散りばめられているため、同年代の女性だけでなく、男性にもおすすめです。

>>「82年生まれ、キム・ジヨン」はこちらから!

フェミニズムとSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」との関連

最後に、フェミニズムとSDGs目標との関連について確認しておきましょう。

社会や経済など、多くの問題との関連を持つフェミニズムですが、今回は目標5「ジェンダー平等を実現しよう」についてご紹介します。

SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しようでは、性別や属性に関わらず、誰もが平等に教育や医療・就労へアクセスできる社会を目指すことを掲げています。

国連のデータによると、女性と女児(15歳から49歳の女性と女児の9%を含む)の5人に1人が、直近12カ月以内に親密なパートナーから身体的・性的暴力を受けています。

この状況の中で、49か国にはこうした暴力から女性を守る法律が存在しません。

ほかにも、これまでのフェミニストたちが求めてきたような、議員や企業の役職における男女の割合を定めるルール(クォーター制)や、望まぬ妊娠を余儀なくされた女性が中絶を選択できる権利の確立など、解決すべき課題は山積みです。

一部の国や地域では実現できていることもあるため、同様の権利や選択の自由が世界へ浸透するよう、フェミニズムの正しい知識を身に着けた個人が集まって団結すれば、社会全体を変えることも可能かもしれません。

まとめ

今回は「フェミニズム(Feminism)」について、言葉の定義や歴史・個人ができることについて、幅広くご紹介しました。

フェミニズムは女性の問題だけではなく、性差別をなくし、誰もが自由な生き方を選択できる社会を目指しています。

そのためにまずは、一人でも多くの人がフェミニズムについて学び、社会で積極的かつオープンに議論を交わせるようになる環境づくりが大切です。1日でも早く平和な世界が実現するように、次の一歩を踏み出してみましょう。

<参考リスト>
フェミニズム(ふぇみにずむ)とは? 意味や使い方 – コトバンク
我が国における家事関連時間の男女の差 ~生活時間からみたジェンダーギャップ~ 総務省統計局統計調査部労働力人口統計室長 奥野 重徳|総務省
特集II 子供・女性・高齢者と警察活動|警察庁
Feminism | Definition, History, Types, Waves, Examples, & Facts | Britannica
Women’s suffrage timeline | The British Library
戦前は一部の人しか選挙権がなかったってホント? | Japan’s Wartime and Postwar Periods Recorded
ウーマン・リブ(ウーマンリブ)とは? 意味や使い方 – コトバンク
令和4年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究 | 内閣府男女共同参画局
ジェンダーに関する意識調査(2023年) | 電通総研
目標 5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る |国連広報センター