キリスト教は、約2000年の歴史を持つ世界三大宗教の1つです。私たち日本人の大部分にとって、キリスト教はクリスマスやバレンタインデーなどは知っているものの、深く理解している人はまだ少ないのではないでしょうか。
インターネットの普及によって、ますます世界が身近になる今後、このような異文化について知っておくことは重要です。キリスト教の歴史や中心的な教義、キリスト教徒の生活などを、わかりやすく解説していきます。
キリスト教とは
キリスト教は、約2000年前にユダヤ人のイエス・キリストによって創始された一神教です。西洋文化や社会に大きな影響を与えてきたキリスト教は、日本においても江戸時代後期から徐々に広まり、現在ではさまざまな形で人々の生活に根付いています。
一神教であり、ユダヤ教を起源としている
キリスト教は、ユダヤ教の伝統を土台として発展した宗教※と言えます。ユダヤ教徒は、旧約聖書に記された神の教えに従って生活を送っていました。
しかし、キリスト教とユダヤ教は、共通点が多い一方で、いくつかの重要な相違点もあります。ユダヤ教徒の中には、キリスト教を異端と捉える人もいますが、近年では、ユダヤ教とキリスト教の対話も進んでいます。
例えば、
- メシア(救世主):ユダヤ教徒は、未来に訪れるメシアの到来を待ち望んでいます。一方、キリスト教徒は、イエス・キリストがすでにメシアとして現れたと信じています。
- 復活:ユダヤ教徒は、肉体の復活を必ずしも信じているわけではありません。一方、キリスト教徒は、イエス・キリストの復活を重要な信仰の一つとしています。
この2つが代表的な違いと言えるでしょう。
また、キリスト教とユダヤ教は、どちらも唯一神ヤハウェへの信仰を基盤としています。しかし、ユダヤ教徒が聖典とする旧約聖書に加え、キリスト教は新約聖書も聖典としています。
旧約聖書
旧約聖書は、ユダヤ教の聖典として位置づけられる書物です。創世記から預言者の書までの全39巻から成り、
- 神の創造
- 人類の歴史
- モーセの律法
- 預言者たちの教え
などが記されています。旧約聖書は、ユダヤ教徒やキリスト教徒、イスラム教徒にとっても重要な聖典となっています。
新約聖書
新約聖書は、キリスト教の聖典です。
- イエス・キリストの生涯
- イエス・キリストの教え
- イエス・キリストの死と復活を伝える福音書
- 使徒たちの活動を記した使徒行伝
- キリスト教の教義を説いた書簡
などから構成されています。キリスト教徒にとって、新約聖書はイエスによる神の救済の物語を伝える重要な書物となっています。
イエス・キリストを神の子とする中心的な信仰
キリスト教の中心的な信仰は、救い主(メシア)としてのイエス・キリストです。イエスが神の子であり、罪ある人間を救うために十字架に架けられ、復活したことを信じています。
日本では少数派の宗教
日本では、キリスト教徒は全人口の約1%程度と少数派の宗教です。しかし、日本のキリスト教会や組織も長い歴史を持っており、日本文化ともさまざまな接点を持ってきました。
日本でも一般的なキリスト教由来のイベント
日本でも一部のキリスト教由来のイベントが一般的にも受け入れられています。
- クリスマス:12月25日、イエス・キリストの誕生日を祝います。プレゼント交換やイルミネーション、クリスマスケーキなど、宗教的な意味合いを超えて、冬の風物詩として多くの人に親しまれています。
- イースター:春分後の最初の満月の次の日曜日、イエス・キリストの復活を祝います。日本ではカトリック系の学校を中心に、ミサや礼拝が行われます。近年は、イースターエッグやバニーなどのモチーフを取り入れたイベントも開催されます。
- バレンタインデー:2月14日、愛しあう人々の守護聖人とされる聖ヴァレンティヌスにちなんだ記念日。日本では1950年代頃から広まり、チョコレートを贈る習慣として定着している。
- ホワイトデー:3月14日、バレンタインデーのお返しをする日。日本では1970年代頃から広まり、マシュマロやキャンディーなどを贈る習慣として定着している。
日本に浸透しているキリスト教由来の習慣
また、日本に浸透しているキリスト教由来の習慣も多く存在します。
- 日曜日の休み:多くの企業や学校で日曜日は休みとなっている。これは、キリスト教の安息日を起源としている。
- 結婚式:キリスト教式の結婚式は、チャペルで行われることが多い。白無垢やタキシードなどの衣装も、キリスト教の伝統から派生したものと考えられている。
キリスト教への理解の重要性
グローバル化が進む現代社会において、世界三大宗教の一つであるキリスト教への理解は重要です。異文化理解や宗教間対話の観点から、キリスト教の基本的な教義や歴史、影響力を知ることは、意義のあることと言えます。*1)
キリスト教の歴史
キリスト教の歴史は、紀元前1世紀から始まり、現代に至るまでの長い歴史を持っています。この歴史の中で、キリスト教は大きな変遷を遂げ、世界中に広まっていきました。
まずは年表でキリスト教の今日までの歩みを確認してみましょう。
紀元前4~7年頃? | イエス・キリスト誕生 |
紀元前4年頃 | ヘロデ大王死後、ユダヤがローマ帝国の属州となる |
(紀元後)30年頃 | イエス・キリスト、十字架刑に処せられる |
33年頃 | ペンテコステの日、聖霊降臨。キリスト教の始まり |
64年頃~ | ローマ皇帝ネロによるキリスト教徒迫害始まる |
70年 | エルサレム神殿破壊。第一次ユダヤ戦争終結 |
2世紀~3世紀初頭 | ローマ皇帝によるキリスト教迫害 |
313年 | コンスタンティヌス1世とリキニウス1世のミラノ勅令。キリスト教が公認される |
610年 | ムハンマド、イスラム教を開教 |
638年 | イスラム教徒、エルサレム征服 |
988年 | ウラジミール1世、キエフ・ルーシ公国でキリスト教を国教とする |
1054年 | 東西教会分裂 |
1095年 | 第1回十字軍遠征始まる |
1140年 | 第2回十字軍遠征始まる |
1204年 | 第4回十字軍がコンスタンティノープルを攻略(これはキリスト教徒同士の内戦という側面もあった) |
1215年 | マグナカルタ発布 |
1227年 | 第6回十字軍、エジプトとの間で休戦条約締結 |
1309年~1377年 | アヴィニョン捕囚。ローマ教皇庁がフランスのアヴィニョンに移転。 |
1378年 | ローマ教皇選挙で東西教会の分裂が再燃 |
1453年 | コンスタンティノープル陥落。東ローマ帝国滅亡。 |
1492年 | コロンブス、アメリカ大陸を発見。キリスト教の布教が始まる。 |
1517年 | マルティン・ルター、95箇条の提題を発表。宗教改革が始まる。 |
1534年 | イングランド王ヘンリー8世、カトリック教会と分離し、イングランド国教会を設立。自身をイングランド国教会の最高位に据える。 |
1562年 | フランスでユグノー戦争勃発。カトリック教徒とプロテスタントの間で内戦。 |
1618年 | 三十年戦争勃発。神聖ローマ皇帝とプロテスタント諸侯の間で戦争。 |
1648年 | ウェストファリア条約締結。三十年戦争終結。 |
1685年 | フランス王ルイ14世、フォンテーヌブロー勅令を発布。ユグノー教徒の信仰を禁止。プロテスタントの寺院を破壊し、国外追放する。 |
1870年 | バチカン公会議。カトリック教会の教義を再確認。 |
キリスト誕生年の推定
イエス・キリストの誕生年は、聖書には明確に記されていませんが、一般的には、紀元前4年頃と考えられています。この根拠は以下の通りです。
ルカ福音書2章1節
この記述によれば、イエスはローマ皇帝アウグストゥスによる初めての戸籍調査の際に生まれたとされています。この調査は紀元前6年と紀元前4年の2回行われたと推定されており、イエスは後者の調査の際に生まれたと考えられています。
ヘロデ大王の死
イエスはヘロデ大王が王であった時代に生まれたとされています。ヘロデ大王は紀元前4年に亡くなったため、イエスはそれ以前に生まれたことになります。
7世紀: イスラム教の勃興とキリスト教世界への影響
7世紀初頭、アラビア半島でイスラム教が創始されました。610年にムハンマドが啓示を受け、イスラム教が開教されると、急速に勢力を広げていきました。
イスラム教徒はシリア、パレスチナ、エジプトなどのキリスト教圏を征服し、東方キリスト教会の勢力を大きく削ぐことになりました。特に、エルサレムの陥落は大きな打撃でした。
その後、イスラム教はビザンツ帝国やペルシア、インドへと勢力を広げ、キリスト教世界を大きく変容させることとなりました。
11世紀: 十字軍遠征の全体像と、その後の影響
1095年、ローマ教皇ウルバヌス2世の呼びかけにより、第1回十字軍遠征が始まりました。その後、1147年から1149年にかけて第2回、1189年から1192年にかけて第3回と、計8回の十字軍遠征が行われました。
十字軍は一時的にエルサレムを奪回しましたが、長期的にはイスラム勢力に敗れ、キリスト教世界とイスラム世界の対立を深刻化させる結果となりました。また、十字軍の活動は、ヨーロッパ諸国がほかの地域へ進出する始まりとなり、文化交流も促進しました。
14世紀: 教皇庁の分裂と、その後の教会改革運動
14世紀、フランスのアヴィニョンに教皇庁が移転し、ローマ教皇とアヴィニョン教皇が対立する事態が発生しました。この事態は、教会大分裂と呼ばれ、キリスト教世界に大きな混乱をもたらしました。
教会大分裂を契機に、教会内部では改革を求める声が高まり、16世紀には宗教改革運動が勃発しました。
16世紀: 宗教改革の主要な流れと、各国の宗教改革
1517年、マルティン・ルターが95箇条を発表したことで、宗教改革運動が始まりました。ルターの主張は、ツヴィングリ、カルヴァン、アナバプティストなどによって受け継がれ、プロテスタント諸派が生み出されていきました。
一方、カトリック教会もイエズス会※の設立などによる内部改革に乗り出しました。各国でも宗教改革が進行し、イングランド国教会の成立、フランスでのユグノー戦争※など、政治的対立を引き起こすこととなりました。
18世紀: 啓蒙思想とキリスト教
18世紀は啓蒙思想※の台頭により、キリスト教に対する批判的な潮流が高まりました。ヴォルテールやルソーらの思想家は、教会の権威や超自然的な教義を疑問視し、理性と科学を重視する立場を示しました。一方で、ピエティズム※やメソジスト運動※など、キリスト教内部での改革運動も起こりました。このような時代の中で、キリスト教は理性的な信仰体系への変容を迫られることとなりました。
19世紀: 宣教師活動の拡大と、キリスト教のグローバル化
19世紀は、キリスト教の宣教活動が世界各地に広がった時期でした。ヨーロッパ諸国の植民地化とともに、多くの宣教師がアフリカ、アジア、オセアニアに赴き、キリスト教を伝播させていきました。
この過程で、キリスト教はグローバルな宗教へと変容を遂げました。一方で、先住民文化との軋轢も生み出されました。また、プロテスタント教会内部でも、福音主義運動※やペンテコステ運動※など、新しい潮流が生まれました。
20世紀: 第一次世界大戦、第二次世界大戦、そして現代社会におけるキリスト教
20世紀に入ると、二度の世界大戦を経験したキリスト教会は大きな試練に直面しました。戦争への加担や、ナチズムとの妥協など、教会の在り方が問われることとなりました。
一方で、第二次世界大戦後は、人権意識の高まりとともに、社会正義や平和への取り組みが重視されるようになりました。また、キリスト教はアフリカやラテンアメリカなどで急速に広がり、グローバルな宗教としての性格をさらに強めています。
現代社会におけるキリスト教は、多様性と対話を重視しつつ、新しい課題に取り組んでいくことが求められています。*2)
キリスト教の歴史における過ちと是正
キリスト教は2000年以上の歴史を持つ宗教であり、その歩みの中でさまざまな出来事がありました。その中には、現代のキリスト教徒にとって不適切とされるような方針や行動も含まれていました。
中世における異端審問
中世ヨーロッパにおいて、キリスト教会は強大な権力を振るっていました。その権力を背景に、教会の教えに反する思想を持つ人々を弾圧したのが、異端審問制度でした。
12世紀に始まり17世紀まで続いた異端審問は、
- ユダヤ教徒
- イスラム教徒
- プロテスタント
- 魔女※
など、さまざまな人々を対象に、拷問や火刑といった非人道的な処罰を加えていきました。しかし、この異端審問は本来のキリスト教の教えに基づくものではなく、むしろ教会の権力維持のための手段として利用されていたのです。
啓蒙思想の台頭により、18世紀以降だんだんと廃止されていきましたが、その被害者は計り知れず、キリスト教史における暗い1ページとして今日に至っています。
十字軍遠征
1世紀から13世紀にかけて、キリスト教徒とイスラム教徒の間で起こったのが十字軍遠征です。聖地エルサレム奪還を名目としたこの戦争は、実際には略奪や虐殺が横行し、多くの犠牲者を生み出す悲惨な結果を招きました。
宗教的な対立に加え、政治的な思惑も複雑に絡み合った十字軍遠征は、キリスト教とイスラム教の間に深い溝を生み出し、現在に至るまで影響を与え続けています。
植民地主義と奴隷制
15世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパ列強は植民地主義政策を推進しました。その過程で、キリスト教は植民地支配の正当化に利用されるという側面も見られました。
宣教師たちは現地の人々にキリスト教を布教する一方で、植民地支配に積極的に加担しました。その結果、多くの文化が破壊され、人々は苦難を強いられました。
また、奴隷制度もキリスト教徒によって正当化されていました。奴隷貿易やプランテーション制度は、多くのアフリカ人の命を奪い去りました。
20世紀以降、植民地主義と奴隷制は批判の的となり、現在では廃止されるに至っているものの、その負の遺産は今日まで色濃く残されています。
次の章からは、キリスト教の教えについて詳しく見ていきましょう。*3)
キリスト教の教えについて
キリスト教は、イエス・キリストの教えを信仰の中心に置く宗教です。その教えは、聖書に記されており、キリスト教徒たちの生活の指針となっています。
聖書:神の言葉と人間の歩み
キリスト教の教えの根幹となるのは、旧約聖書と新約聖書からなる聖書です。聖書は単なる歴史書ではなく、神が人類に語りかける言葉として、キリスト教徒にとって尊い書物です。キリスト教徒にとって、聖書を読むことは、神と向き合い、自分の人生をどのように歩んでいくべきか指針を得る機会となります。
三位一体:唯一の神、三つの位格
キリスト教の信仰の中核を成すのが、三位一体の教えです。これは、神は父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊の三つの側面を持つという考えです。
- 父:天地創造主であり、宇宙万物を支配する存在
- 子:イエス・キリスト。神の子であり、人間を救うために地上に来られた存在
- 聖霊:神の愛と恵みを人々に伝える存在
この3つが一体であり、同等の神性を持つとされています。
イエス・キリスト:神の愛と救い
キリスト教の信仰において最も重要なのは、イエス・キリストの存在です。イエスは、神の子であり、人間を罪から救うために地上に来られた存在と考えられています。イエスは、十字架に架けられ処刑されましたが、その3日後に復活し、永遠の命を与えられたとされています。
イエスの教えは、一言で表すならば「愛」です。神を愛し、隣人を愛することを、イエスは繰り返し説きました。
イエスは、たとえ罪を犯した人であっても、すべての人を赦し、受け入れる神の愛を体現しました。
創造、贖罪、復活
キリスト教の主要な教義には、
- 神による天地創造
- 人間の原罪とその贖罪
- イエスの復活
などがあります。これらの教義は、キリスト教の根幹をなすものとされています。
創造:神による美しい世界
キリスト教では、全ての被造物は唯一の神によって創造されたと信じられています。聖書の創世記には、神が天地を創造し、人間を最後に造り出したと記されています。
神は、この世界を完全なものとして創造し、人間に管理する責任を与えたのです。キリスト教徒は、この創造の物語を通して、神の偉大さと愛情深さを見出しています。
贖罪:罪からの解放と神の愛
キリスト教では、人間は生まれながらにして罪深い存在であると考えられています。この「原罪」を贖うために、神の子イエス・キリストが十字架の死を遂げたと信じられています。
キリスト教徒は、この贖罪の恵みに感謝し、自らの罪を悔い改め、神に従って生きることを目指しています。
復活:永遠の命への約束
キリスト教では、イエスが死後3日目に復活したと信じられています。この復活は、イエスが真の神の子であり、死に勝利したことを示しています。
キリスト教徒は、イエスの復活を通して、死に勝利し、永遠の命を得ることができると信じています。この復活の希望は、キリスト教徒の信仰の根幹をなすものなのです。*4)
キリスト教の宗派と教派
キリスト教は、長い歴史の中でさまざまな宗派に分かれてきました。その中でも、信者数が最も多いのは、カトリック教会とプロテスタントです。カトリック教会は、世界最大のキリスト教会で、約12億人の信者を有しています。一方、プロテスタントは、ルター派、改革派、バプテスト派など、多くの教派に分かれており、合計で約8億人の信者がいます。
キリスト教の主要な宗派
キリスト教徒の約85%を占めるのは、以下の三大宗派です。
- カトリック教会:約13億人
- プロテスタント:約8億人
- 正教会:約2億2,500万人
また、三大宗派以外にも、以下のようなさまざまな宗派が存在します。
- 東方諸教会: 約6,000万人
- 聖公会: 約8,500万人
- その他のプロテスタント: 約4億人
カトリック教会
カトリック教会は、ローマ教皇を最高指導者とする、世界最大のキリスト教組織です。
- 教皇を中心とした強い組織体制
- 聖母マリア崇拝
- 7つの秘跡
- 伝統的な礼拝形式
などが特徴的です。カトリック教会は、西ローマ帝国の崩壊後、ヨーロッパで発展しました。
中世には大きな権力を持ち、政治にも影響を与えましたが、16世紀の宗教改革によって、プロテスタントと分裂しています。現在、カトリック教会は、ヨーロッパや南米、アフリカなどを中心に多くの信者がいます。
ローマ教皇
ローマ教皇は、カトリック教会の最高指導者として、長い歴史の中で大きな影響力を持ってきました。特に中世においては、教皇の権威が非常に強く、政治的にも重要な役割を果たしていました。
近年のローマ教皇では、影響力の強い教皇として、ヨハネ・パウロ2世が挙げられます。ヨハネ・パウロ2世が在位中の1989年には、ポーランドのソリダルノシチ運動※を支持し、共産主義体制の崩壊に大きく寄与しました。
また、1981年にはソ連のゴルバチョフ書記長と会談し、冷戦終結に向けた対話を進めるなど、国際政治の舞台でも重要な役割を果たしてきました。ローマ教皇の政治的影響力は相対的に低下しつつありますが、精神的・道徳的な指導者としての役割は依然として大きいと言えるでしょう。
プロテスタント
聖書のみを権威とし、教皇の権威を否定する宗派群がプロテスタントです。カトリックと比較して、
- 多様な教派が存在
- 聖書解釈の自由
- 簡素な礼拝形式
などが特徴的と言えます。プロテスタントは、16世紀のローマカトリック教会の権威主義的な体制や財政問題などに抗議して起こった、宗教改革によって誕生しました。
プロテスタントはその後、さまざまな教派に分裂していきます。
- ルター派:宗教改革の立役者であるマルティン・ルターの教えに基づく教派
- カルヴァン派:宗教改革家ジャン・カルヴァンによって提唱された教派
- メソジスト派:18世紀にイギリスで起こったウェスレー兄弟の伝道運動を起源とする教派
- バプテスト派:成人洗礼を重視する教派の総称
- ペンテコステ派:聖霊降臨の体験を重視する教派の総称
など、プロテスタントの教派は実に多様です。プロテスタントは、北米やヨーロッパ、アジアなどを中心に多くの信者がいます。
正教会
正教会は、東ローマ帝国の伝統を受け継ぐ、東方キリスト教の代表的な宗派です。
- イコンと呼ばれる聖像画の崇拝
- 独特の礼拝形式
- 神父は結婚することができる
などが特徴的です。正教会は、4世紀のコンスタンティノープル公会議で正統とされました。11世紀の東西教会分裂以降、独自の道を歩んでいます。
現在、正教会は、東欧やロシアなどに多くの信者がいます。
イギリス国教会
イギリス国教会は、16世紀の宗教改革の中で成立した、世界で最初のプロテスタント国教会です。長い歴史を持ち、イギリスの文化や社会に大きな影響を与えてきました。
- カンタベリー大主教が最高指導者
- 司祭は結婚可能
などが特徴として挙げられます。イギリス国教会が成立した背景にはさまざまな要因がありました。
当時のイギリス国王、ヘンリー8世は、王妃キャサリン・オブ・アラゴンとの結婚を解消し、アン・ブーリンと再婚することを強く望んでいました。しかし、カトリック教会は、婚姻の不可解性を主張し、離婚を認めませんでした。
そこで、ヘンリー8世は、議会に働きかけ、1534年に首長法(国王至上法)を制定。この法律により、イギリスの教会はローマ教皇の支配から離れ、国王を最高指導者とすることになったのです。
また、ヘンリー8世は、カトリック教会から独立することで、自身の権力を強化し、カトリック教会の改革を推進しようと考えました。イギリス国教会は、その後イギリスの文化や社会に大きな影響を与えました。
キリスト教の宗派と教派を確認した次は、キリスト教徒の数間や生活について見ていきましょう。*5)
キリスト教徒の習慣や生活について
キリスト教徒の生活や習慣には、宗派や教派によって特徴的なものがあります。まずは、キリスト教徒の一般的な習慣や生活について見ていきましょう。
習慣
キリスト教徒の代表的な習慣には以下のようなものがあります。
- 日曜日の礼拝参加:キリスト教の安息日である日曜日に教会で礼拝を行う習慣
- 聖書の読誦:聖書を日常的に読み、その教えに従って生活する習慣
- 祈り:個人や共同体で定期的に祈りを捧げる習慣
- 聖餐式:パンとぶどう酒を用いて行われる宗教儀式
- 洗礼:信仰を告白し、教会に加わる儀式
- 結婚式:教会で行われる結婚式典(新郎新婦が聖職者の前で結婚の誓いを交わす)
- 葬儀:教会で行われる葬送儀式(聖書の朗読、讃美歌の合唱、説教などがあり、棺に十字架が置かれ、故人の信仰を示す)
このような習慣は、キリスト教の教えや伝統に基づいて形成されてきたものです。信仰生活の実践を通じて、キリスト教徒のアイデンティティが形成されていきます。
生活や特別な行事
キリスト教にはさまざまな宗派が存在しますが、その中でも全ての宗派で共通して重要とされる行事がいくつかあります。
クリスマス
クリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝う最も重要な祝日です。12月25日に行われ、キリスト教徒は家族や友人と集まり、贈り物の交換やクリスマスツリーの飾り付け、クリスマスソングの合唱などを楽しみます。
イースター
イースターは、イエス・キリストの復活を祝う祝日です。毎年、春分後の最初の満月後の日曜日に行われます。キリスト教徒は、この日イエスの死と復活を記念し、教会での特別な礼拝に参加したり、卵の飾り付けなどの伝統的な行事を行います。
聖金曜日
聖金曜日は、イエス・キリストが十字架上で死んだことを悼む日です。キリスト教徒は、この日を断食や悔悛の日とし、教会での特別な礼拝に参加します。
聖金曜日には、教会の祭壇には黒い布がかけられ、装飾は取り除かれます。また、ミサでは鐘が鳴らされず、静粛な雰囲気の中でイエス・キリストの受難を悼みます。
聖週間
聖週間は、聖金曜日の前の日曜日から始まり、聖金曜日までの1週間を指します。この期間は、受難週、大聖週間とも呼ばれ、イエス・キリストがエルサレムに入り、最後の晩餐をとり、そして十字架にかけられるまでの出来事を辿る特別な期間です。この期間中は、イエスの受難と復活の出来事を思い起こす特別な礼拝が行われます。
日々の生活においては、祈りや聖書の精読が大切にされています。食事前の祈りや、寝る前の祈りなど、日課として取り入れられています。
また、善行を実践することも重視されます。
カトリック教会の特徴
カトリック教会の信者は、聖母マリアの崇拝や、7つの秘跡の実践※など、独特の信仰生活を送っています。また、伝統的な礼拝形式も特徴的です。
※7つの秘跡の実践
カトリック教会で実践される、
- 洗礼:罪から清められ、キリスト教徒となる儀式
- 堅信:聖霊の賜物を受け、信仰を深める儀式
- 聖体:パンとぶどう酒がキリストの体と血に変わると信じられる儀式
- 告解:司祭に罪を告白し、赦しを受ける儀式
- 病者の塗油:病める人に油を塗り、癒しと慰めを与える儀式
- 聖秩:司祭や司教になるための儀式
- 婚姻:夫婦の絆を神の前で結ぶ儀式
からなる儀式。
カトリック教会の特別な日
- 聖ヨセフの日(3月19日):イエス・キリストの養父である聖ヨセフを記念する日
- 聖母マリアの被昇天祭(8月15日) :マリアが天に昇天したことを記念する祝日
- 諸聖人の祝日(11月1日) :全ての聖人を記念する祝日
プロテスタントの特徴
プロテスタントは、聖書のみを権威とし、教皇の権威を否定する宗派群です。プロテスタントの信者は、聖書解釈の自由や、簡素な礼拝形式を重視しています。
また、多様な教派が存在するのも特徴の一つです。
プロテスタントの特別な日
- 宗教改革記念日(10月31日):マルティン・ルターが95箇条の提題をヴィテンベルク城門に掲示した宗教改革の始まりを記念する日
- 感謝祭(1月の第4木曜日、アメリカ合衆国):アメリカ合衆国のプロテスタントが、収穫の恵みに感謝する祝日
正教会の特徴
正教会は、東欧やロシアを中心に信者を持つ宗派です。正教会の信者は、聖体拝領の際に酒と麦芽パンを受け取るなど、独特の儀式を大切にしています。また、聖像崇拝も正教会の特徴の一つです。
正教会の特別な日
- クリスマス(1月7日):正教会では、ユリウス暦を使用するため、クリスマスが1月7日になる
- 公現祭(1月19日):東方の三賢者がイエス・キリストに訪れた出来事を記念する日
- 受胎告知祭(3月25日):聖母マリアが天使ガブリエルからイエス・キリストの受胎を告げられた出来事を記念する日
このように、キリスト教徒の生活や習慣には、宗派や教派によってさまざまな特徴があります。これらの特徴は、それぞれの歴史的背景や教義に基づいて形成されてきたものです。キリスト教を理解する上で、これらの違いを知ることは重要です。*6)
キリスト教についてよくある疑問
キリスト教は、世界で最も信者数の多い宗教の一つですが、その教えや習慣については、まだ詳しく知らない日本人も多いかもしれません。そこで、キリスト教に関する代表的な疑問に回答していきます。
禁止事項はありますか?
キリスト教には、いくつかの禁止事項があります。代表的なものは以下の通りです。
- 殺人、盗み、姦淫などの重大な罪を犯すこと
- 偶像崇拝をすること
- 安息日(日曜日)に仕事をすること
これらの行為は、聖書の教えに反するとされており、キリスト教徒には避けるよう求められています。ただし、具体的な解釈や適用については、宗派によって異なる面もあります。
キリスト教徒が多い国はどこですか?
キリスト教徒が最も多い国は、
- ブラジル (2億800万人)
- メキシコ (1億2,800万人)
- アメリカ合衆国 (2億6,000万人)
- インド (2億4,000万人)
- フィリピン (1億1,000万人)
などの国々です。人口に占めるキリスト教徒の割合が高い国としては、
- バチカン市国
- コスタリカ
- チリ
などが挙げられます。
日本にはどのくらいキリスト教徒がいますか?
日本のキリスト教徒の人口は、全体の約1%程度と推計されています。2021年の調査によると、日本のキリスト教徒は約125万人ほどいると考えられています。
フランシスコ・ザビエルの宗派は?
フランシスコ・ザビエルは、カトリック教会の宣教師として知られる人物です。彼はイエズス会(Society of Jesus)の創設者イグナチオ・デ・ロヨラの弟子であり、カトリック教会の一員でした。*7)
キリスト教とSDGs
日本では少数派の宗教であるキリスト教ですが、世界全体では約21億人の信者を擁する大きな宗教です。私たち日本人がキリスト教について理解を深めることは、SDGs目標達成につながると考えられます。
まず、ここまで見てきたような、キリスト教の基本的な概念を理解することが重要です。キリスト教は、愛、隣人愛、慈悲、赦しなどの普遍的な価値観を説いています。これらの価値観は、SDGsの目標達成にも深く関わっています。
SDGs目標1:貧困をなくそう
キリスト教の「隣人愛」の精神は、貧困に苦しむ人々への支援や配慮を説きます。実際、キリスト教会は古くから慈善活動に取り組み、貧困層の生活を支えてきました。キリスト教への理解を深めることで、私たち一人一人が貧困問題に関心を持ち、自発的な支援活動につながることが期待できます。
SDGs目標2:飢餓をゼロに
キリスト教の「命の尊厳」の教えは、飢餓に苦しむ人々の命を守ることを重視します。キリスト教会は、飢餓地域への食糧支援や農業支援など、具体的な取り組みを行ってきました。キリスト教への理解を深めれば、飢餓問題に対する共感と行動につながるでしょう。
SDGs目標3:すべての人に健康と福祉を
キリスト教の「隣人愛」は病人や障がい者への配慮を説きます。実際、キリスト教会は医療・福祉分野で大きな貢献をしてきました。キリスト教への理解を深めることで、私たちも健康と福祉の向上に寄与できるはずです。
SDGs目標10:人や国の不平等をなくそう
キリスト教は、人種、性別、社会的地位などを超えて、すべての人を平等に扱うことを説きます。キリスト教への理解を深めれば、私たちも偏見をなくし、多様性を尊重する社会づくりに貢献できるでしょう。
SDGs目標16:平和と公平をすべての人に
キリスト教の「愛と寛容」の精神は、対立の解消や和解につながります。実際、キリスト教会は紛争地域での平和構築活動にも尽力してきました。キリスト教への理解を深めることで、私たちも対話と寛容の心を持ち、平和で公正な社会づくりに寄与できるでしょう。
キリスト教とSDGsの意外な繋がり
世界初の大学は、8世紀にイタリアで設立されたキリスト教系の大学です。教育への貢献は、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」にも繋がります。
また、カトリック教会は、2015年に発表された教皇回勅「ラウダート・シ」※の中で、環境問題への取り組みを呼びかけています。これは、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献する行動です。
最後に、キリスト教会は過去に人権侵害や環境破壊などの問題を引き起こしてきた歴史的反省から、SDGs達成に向けてより一層の努力を重ねるべきだと考えられます。しかし、本来のキリスト教の教えは、貧困や格差の解消、環境保護など、SDGsの多くの目標と共通するものがあります。
持続可能な社会を実現するためには、様々な宗教や信仰を持つ人々が協力して取り組むことが不可欠です。その中でも、キリスト教徒の果たす役割は大きいと言えます。
キリスト教徒にとって、愛と慈悲に基づく社会の実現は、信仰の中核を成すものです。SDGsの掲げる目標は、まさにこうした理念と深く共鳴し、多くの人々に希望を与えることができます。
また、非キリスト教徒がキリスト教徒が、宗教の違いを乗り越え、共に地球規模の課題に取り組むことは、持続可能な社会の実現につながります。お互いの信仰を理解し合い、力を合わせることが、SDGs達成への近道となるのです。*8)
>>各目標に関する詳しい記事はこちらから
まとめ
キリスト教は、約2000年前にユダヤ人のイエス・キリストによって創始された一神教です。以来、キリスト教は世界各地に広まり、西洋文化の形成に大きな影響を及ぼしてきました。
特に、中世ヨーロッパでは、キリスト教が政治・経済・文化の中心的な役割を果たしていました。一方で、キリスト教は歴史的に見ると、十字軍遠征やキリスト教徒と非キリスト教徒の対立など、暴力的な側面も持ち合わせてきました。
現代でも、中東地域のパレスチナ問題は、キリスト教とイスラム教の対立が背景にあると指摘されています。
しかし、物質的な豊かさだけでなく、「精神的な豊かさ」がますます重要となる時代の中で、本来キリスト教が提唱する「愛」「寛容」「平和」の精神は、大きな意味を持つと考えられます。キリスト教徒はもちろん、キリスト教徒以外の人々も、この精神性を知り、お互いの違いを認め合いながら、より良い社会を築いていくことが重要です。
そのためには、キリスト教の歴史と教義を理解し、パレスチナ問題などの複雑な問題にも公正な視点を持つことが不可欠です。そうした努力を重ねることで、キリスト教が持つ可能性を最大限に引き出し、持続可能な社会の実現につなげていくことができるはずです。
<参考・引用文献>
*1)キリスト教とは
THE HOLY SEE(バチカン公式サイト)
カトリック中央協議会公式サイト
深津 容伸『日本人とキリスト教 -日本人の宗教意識とキリスト教- 』
キリスト教科学『信念と教え』
日本聖書協会『聖書とは』
CHRISTIAN PRESS『キリスト教とはどんな宗教?特徴や教えを解説しました。』(2020年11月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『聖書とは何か、なぜ「旧約」と「新約」があるのか』
文化庁『宗教関連統計に関する資料集 』(2015年3月)
*2)キリスト教の歴史
カトリック中央協議会『古代のキリスト教』
カトリック中央協議会『中世のキリスト教』
カトリック中央協議会『宗教改革時代のキリスト教』
明治学院大学『キリスト教を知る』
早稲田大学『キリスト教の変遷から見る西洋の歴史~意図されたテクストと中世ギリシャのナショナリズム~』(2008年12月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『イエス・キリストは何月何日生まれ? クリスマスの歴史とトリビア』
日経ビジネス『「知の解放」が歴史を動かす 知の独占をたくらむ支配者、解放を求める民衆』(2017年9月)
日経ビジネス『知の大爆発、哲学もキリスト教も仏教もここで生まれた 紀元前8世紀ごろ~紀元後5世紀ごろ』(2020年2月)
東洋経済『500年続く「キリスト教同士の抗争」根深い背景 日本人があまり知らない世界史の”基本”』(2020年1月)
日本正教会『東方から全世界へ』
日本正教会『東方正教会の歴史』
ルーマニア観光局『第一章 正教会の歴史』
清水 俊行『ティモシー・ウェア著・松島雄一監訳『正教会入門─東方キリスト教の歴史・信仰・礼拝』』(2017年)
東京ロシア語学院『第1回「ロシア正教とは何か」』(2000年5月)
日経ビジネス『三十年戦争 最大最後の宗教戦争』(2021年9月)
*3)キリスト教の歴史における過ちと是正
平和政策研究所『ユダヤ教・キリスト教の伝統から見た現代西欧社会の課題』
近藤 勝彦『キリスト教は 『世界』 をどう取り戻すか』(2022年11月)
大正大学『戦争と文化(17)――聖書には「汝、殺すなかれ」とあるのに、どうして、ユダヤ=キリスト教は戦争や暴力行為を後押ししてきたのか?』
九州大学『東南アジアにおけるキリスト教受容の理解についての試論的考察』
倉山 満『「人殺しが日常」だった16世紀ヨーロッパ…権力者は何を奪い合っていたのか?』(2022年12月)
同志社大学『キリスト教の歴史的展開』
平良 愛香『キリスト教は絶対か?』(2012年7月)
佐久間 重『キリスト教神学における歴史認識-ラインホルド・ニーバーによるカトリック神学についての見解-』(2009年)
東洋経済『徳川家康「キリスト教を徹底弾圧した」深い事情 日本がスペイン植民地になった可能性もある』(2020年9月)
東洋経済『「日本人の奴隷化」を食い止めた豊臣秀吉の大英断 海外連行された被害者はざっと5万人にのぼる』(2021年6月)
愛媛大学『スペイン領フィリピンにおけるカトリック信仰ースペイン植民地支配とカトリシズムー』
明治学院大学『植民地支配下のキリスト教 「満洲国」を事例に』(2019年10月)
西願 広望『フランスカトリックによる植民地派遣軍支援についての一試論 19 世紀末から 20 世紀初頭まで』
*4)キリスト教の教えについて
日本聖書協会『人生のヒントになる聖書のことば』
キリスト教科学『信念と教え』
川村 輝典『聖書神学と教義学—ー全聖書的神学との関連で一一—』
日本聖書協会『新約聖書』
日本聖書協会『旧約聖書』
日本聖書協会『旧約聖書続編』
東洋経済『意外に知らない「キリスト教」世界最大になった訳 広がっていった経緯は複雑で、かなり政治的』(2022年5月)
同志社大学『与えなさい。そうすれば・・・』
神門 しのぶ『アウグスティヌスに学ぶキリスト教的愛の教えとそのリアリティ』
キリスト教学校教育同盟『他者を愛する』(2006年1月)
関東学院大学『多様性に逆行してきた宗教が、これからの時代に目指す姿を考える。』
*5)キリスト教の宗派と教派
キリスト教学校教育同盟『キリスト教Q&A 教派』
カトリック・イエズス会センター『キリスト教にもいろいろな教派があるようですが、カトリックとプロテスタントとはどう違うのですか。』
慶應大学『キリスト教主要9教派の名称の由来』(2017年4月)
東京基督教大学『JMR調査レポート(2017 年度)』(2018年4月)
カトリック中央協議会『「イエズス会」「フランシスコ会」など、どういうもの? カトリックの中の教派?』
日経BizGate『アメリカ政治を動かす信仰パワー』(2018年3月)
日経BizGate『歴代米大統領が恐れたバチカンの力』(2018年4月)
日本正教会『正教会とは』
在ウクライナ日本国大使館『宗教編』
スラブ・ユーラシア研究センター『20世紀のロシア正教会 チーホンからアレクシー2世へ』
スラブ・ユーラシア研究センター『アレクサンドル 1 世期のロシア正教 教育改革とプラトン』
国際宗教研究所『軍隊とロシア正教会』(2023年)
宗教情報センター『世界のキリスト教のなかの「ギリシア正教」』
日本大学『英国と英国教会』
Reuters『英調査、国教会信者の割合が過去最低に 過半数が無宗教と回答』(2018年9月)
BBC『ローマ教皇、同性愛禁止する法律を非難 英国国教会の指導者らも教皇を支持』(2023年2月)
青柳 かおり『18世紀前半におけるイングランド国教会と奴隷制ーキリスト教徒奴隷の自由ー』(2014年)
日本聖公会『日本聖公会とは』
宗教法学会『イングランド国教会法の構造』
文化庁『海外の宗教事情に関する調査報告書 』(2023年3月)
*6)キリスト教徒について
日本看護科学学会『カトリック – 異文化看護データベース』
日本看護科学学会『プロテスタント – 異文化看護データベース』
上智大学『私たち1人ひとりを“かけがえのない存在”として受け入れるために必要なこと。』
Carnegie Mellon University『日本人と宗教の関係』
Carnegie Mellon University『アメリカと日本の「宗教心」の意味』
日経XTECH『第11講:キリスト教国家アメリカ中枢の黙示録的思考』(2009年8月)
カトリック中央協議会『四旬節 断食(大斎・小斎)とは?』
文化庁『海外の宗教事情に関する調査報告書 』(2023年3月)
国土交通省『多様な食文化・食習慣を有する外国人客への対応マニュアル~外国人のお客様に日本での食事を楽しんでもらうために~』
九州大学『日本の婚姻習俗とキリスト教布教上の「適応」に関する考察』
九州大学『神の掟と人の掟 : タイ国の山地民キリスト教徒にみる「宗教」と「慣習」』
ルーマニア観光局『第五章 正教会の祈り』
九州の正教会『暦のズレ・教会の祭日のズレ〜正教会ならではの話』(2021年2月)
BBC『ウクライナ、クリスマスを12月25日に変更 ロシアとの違い強調』(2023年7月)
日本貿易振興機構『ロシア 祝祭日』
*7)キリスト教についてよくあるあ疑問
大分市観光協会『日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師』(2019年)
深津 容伸『日本人とキリスト教』
東洋経済『宗教がわかってない人はこの4原則を知らない』(2020年3月)
在日米国大使館と領事館『信仰の自由に関する国際報告書(2022年版)-日本に関する部分』(2023年5月)
文化庁『宗教年鑑 令和4年版』
*8)キリスト教とSDGs
国際連合広報センター『SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン』
VATICAN NEWS『教皇「キリストにおいて、苦しみは愛へと変容する」』(2023年4月)
VATICAN NEWS『十戒の「殺してはならない」とは、愛への招き、教皇一般謁見』(2018年10月)
上智大学『シンポジウム「キリスト教と持続可能な開発目標(SDGs)」を開催』(2019年12月)
田中 建彦『大学の起源と学問の自由』(2005年)
九州産業大学『大学の歴史』