あなたは「夏緑樹林」という言葉を聞いたことがありますか?私たちの身近な場所に広がるこの森は、多様な生き物の宝庫であり、地球環境にも大きな影響を与えています。
最近の研究では、最古の文明が誕生した場所も、実は夏緑樹林と深い関わりがあるかもしれないことがわかってきました。豊かな命を育む夏緑樹林とはどんな森なのでしょうか?夏緑樹林の種類や分布、そして日本の夏緑樹林の現状について、わかりやすく解説します。
目次
夏緑樹林とは
夏緑樹林(かりょくじゅりん)とは、春から秋にかけて緑の葉を茂らせ、冬になると葉を落とす広葉樹が主な構成要素となっている森林のことです。日本の本州、北海道、そして北半球の温帯地域に広く分布しています。
夏緑樹林には、他にもいくつかの呼び方があります。一般的には「落葉広葉樹林」とも呼ばれ、これは冬に葉を落とす性質を示しています。また、場合によっては「温帯林」と称されることもあります。
このように、夏緑樹林はその特性や生育環境、または何に焦点を当て話しているかなどに応じて、呼ばれ方が変わることがあります。
夏緑樹林を構成する植物たち
夏緑樹林を構成する植物は、その生育環境に合わせてさまざまな特徴を持っています。
- ブナ:日本の夏緑樹林を代表する樹種の一つで、大きな葉と滑らかな樹皮が特徴です。
- ミズナラ: ブナと並んで重要な樹種。ブナよりも乾燥に強く、広範囲に分布しています。
- コナラ:暖温帯の夏緑樹林を代表する樹種で、ドングリが秋の味覚として親しまれています。
- クヌギ:コナラと同様に、ドングリが秋の味覚として親しまれています。
- カエデ:秋の紅葉が美しいことで知られています。
- ケヤキ:大きく育つ広葉樹で、街路樹としても利用されます。
なぜ葉を落とすの?
では、夏緑樹林はなぜ冬になると葉を落とすのでしょうか?これは、日本の夏緑樹林がほとんどの場合、冬の寒さから身を守るための知恵なのです。
寒くなると、水分が凍結しやすくなります。それにより、根から十分な水分が吸収できなくなります。また、葉からも水分が蒸散してしまいます。つまり、葉を落とすことで、体の水分をできるだけ保持しようとするのです。
一方で「雨緑林」と呼ばれる、乾燥の季節に葉を落とす例もあります。こちらは、比較的暖かい雨季と乾季のある気候の地域に分布しています。
気候についてもう少し詳しく見ていきましょう。
夏緑樹林が存在する地域の気候について
夏緑樹林の分布は、以下の要因によって大きく左右されます。
- 気温:夏緑樹林は、比較的冷涼な気候を好みます。そのため、高温多湿な地域や極寒の地域には分布しません。
- 降水量:適度な降水量が必要となります。乾燥地帯や湿地帯には、夏緑樹林は生育できません。
- 土壌:肥沃な土壌を好みます。岩石地帯や砂漠地帯には、夏緑樹林は生育できません。
- 標高:標高が高くなるにつれて、気温が低下するため、高山帯には高山性の樹種が優占するようになります。
地形が育む夏緑樹林の個性
また、夏緑樹林は、地形によってもその姿を変えます。
- 谷底:(水分条件が良い)ケヤキやカエデなど、比較的大きな樹木が生育
- 斜面:(水はけが良い)コナラやクヌギなど、乾燥に強い樹木が生育
- 湿地:(水分が常に多い)ハンノキやヤナギなど、湿地に適応した樹木が生育
標高による樹種の変化
さらには、標高が高くなるにつれて、夏緑樹林は以下のような変化を見せます。
- 低地:コナラやクヌギなど、暖温帯性の樹種が優占します。
- 山地:ブナやミズナラなど、冷温帯性の樹種が優占し、標高が高くなるにつれて樹高が低くなり、樹形がこじんまりとしてきます。
- 亜高山帯:ダケカンバやシラカンバなど、耐寒性の強い樹種が優占します。
夏緑樹林の役割
ここからは、夏緑樹林の主な役割を確認しておきましょう。
四季の変化
夏緑樹林は、四季を通じてその姿を変えます。春には芽吹き、夏には緑葉が茂り、秋には紅葉し、冬には落葉して裸木となります。
多様な生物の宝庫
夏緑樹林は、多くの動植物の生息地となっています。鳥や昆虫、大小の哺乳類など、さまざまな生き物がこの豊かな生態系の中で暮らしています。
水源涵養機能
夏緑樹林は、スポンジのように雨水を蓄え、ゆっくりと地下水へと浸透させる働きがあります。このため、河川の水量を安定させ、水源涵養に大きく貢献しています。
土壌の保全
夏緑樹林は、土壌を保護し、風や雨による浸食を防ぎます。また、落葉によって土壌に有機物が供給され、肥沃度を保っています。
森の多面的機能
【森の多面的機能】
上の表は、森林が持つ多面的機能の一部をお金に換算して評価したものです。夏緑樹林も、他の森林と同様に、このような多面的機能を持っています。
森林の多面的機能は、環境保全や経済活動において非常に重要です。特に夏緑樹林は、季節ごとの変化を通じた生態系の維持や土壌保全、水源涵養など、さまざまな機能があり、持続可能な社会の実現に向けた基盤を提供します。*1)
夏緑樹林の種類
ここからは、夏緑樹林の種類について見ていきましょう。
温暖湿潤地域の夏緑樹林
温暖湿潤地域の夏緑樹林は比較的温暖な気候で、降水量も多い地域に広がります。代表的な樹種には、ブナ、ミズナラ、カエデなどがあります。
- 北アメリカ東部(アパラチア山脈、五大湖周辺)
- ヨーロッパ(イギリス、フランス、ドイツなど多くの国)
- 東アジア(日本、中国、朝鮮半島)
- 南アメリカ南部(アンデス山脈の東側)
などが、主な温暖湿潤地域の夏緑樹林として挙げられます。
亜寒帯地域の夏緑樹林
亜寒帯地域は、寒冷な気候で、冬季の降雪が多い地域です。カラマツやシラカバが主に見られます。
カラマツ、シラカバはどちらも落葉樹です。カラマツは針葉樹の1つですが、「落葉松(ラクヨウショウ)」とも呼ばれ、秋になると針葉樹でありながら黄色く色づき、落葉するという特徴を持っています。
- 北アメリカ(カナダ東部、アラスカ南部)
- ヨーロッパ(スカンジナビア半島、ロシア西部)
- アジア(シベリア南部、中国東北部)
などが、主な亜寒帯地域の夏緑樹林として挙げられます。
山地帯(高山・亜高山帯)の夏緑樹林
山地帯(高山・亜高山帯)は、標高が高くなるにつれて、気温が低くなり、植生が変わります。高山帯ではダケカンバやミヤマハンノキが見られます。限られた生育環境で、特有の植物が進化し、独自の生態系を形成しています。
ヒマラヤ山脈、アルプス山脈などに広がる夏緑樹林が代表的です。また、山地の多い日本にも、この種類に分類できる夏緑樹林は存在します。
次の章では、日本の豊かな夏緑樹林について、さらに深く理解していきましょう。*2)
日本の夏緑樹林
【静岡県富士宮市 白糸の滝】
日本の夏緑樹林は、大きく分けて以下の3つに分類することができます。
①冷温帯落葉広葉樹林
冷温帯落葉広葉樹林は、日本の東北地方や北海道に広がり、ブナやミズナラなどが代表的な樹種です。冬は厳しく、夏は涼しい気候に適応しており、葉を落として冬を越す戦略をとっています。
東北地方には、冷涼な気候を好むブナやミズナラが優占する、広大な夏緑樹林が見られます。特に、奥羽山脈や阿武隈山地には、原生的な夏緑樹林が多く残されています。
さらに北の北海道では、南部にミズナラやハルニレなどの夏緑樹林が見られます。しかし、北海道の大部分は針葉樹林に覆われています。
②暖温帯落葉広葉樹林
暖温帯落葉広葉樹林は本州の中部地方から関東地方にかけて見られ、コナラやクヌギなどが代表的な樹種です。少し標高が高い場所では、ブナやミズナラなどの大型の落葉広樹が優占する森林が広がり、谷沿いには、湿潤な環境を好むカエデ類やハンノキなどの樹種も見られます。
冷温帯に比べて冬は暖かく、夏は暑い気候に適応しており、このため多種多様な樹種が混生しています。
本州の中部地方から東北地方にかけて、平地から山地の比較的低い標高に広く分布し、特に、日本海側では、盆地や谷地を中心に大規模な落葉広葉樹林が見られます。
③山地帯落葉広葉樹林
山地帯落葉広葉樹林は、標高の高い山地に分布する夏緑樹林で、冷温帯落葉広葉樹林と似ていてブナやミズナラなどが代表的な樹種です。冷涼な気候と強風、そして短い生育期間に適応しており、樹高は低く、樹形はこじんまりとしています。
中部地方には、標高の高い山地を中心に、ブナやミズナラなどの夏緑樹林が広がっています。特に、中央アルプスや北アルプスは、日本の夏緑樹林の宝庫と言えるでしょう。
【日本の特徴的な自然生態系を有する地域】
その他の地域
中国地方・九州地方では、東北地方や中部地方に比べると、夏緑樹林の分布は限定的です。これらの地方での夏緑樹林は一部の標高の高い地域に見られるものの、中国地方では、山岳地帯に常緑樹林が多く、特にスギやヒノキが目立ちます。
九州もまた、温暖な気候の影響で常緑樹が優勢です。特に南部では、照葉樹林が広がっており、夏緑樹林は少数派です。
このように、夏緑樹林は気候や地形、標高など、さまざまな環境条件によってその姿を変えます。それぞれの夏緑樹林は、長い年月をかけて環境に適応し、独自の生態系を築き上げています。
【補足】日本の森林面積とその内訳
日本の森林面積は、世界有数の規模を誇ります。しかし、その構成は時代とともに変化してきました。
かつては、コナラやクヌギなどの落葉広葉樹からなる夏緑樹林が広がっていましたが、戦後の高度経済成長期に伐採が進み、スギやヒノキなどの針葉樹の人工林が増加しました。近年では、多様な生物が生息できるような自然に近い状態の森林を取り戻すための取り組みが、各地で進められています。
【日本の国土面積と森林面積の内訳】
このように、日本の夏緑樹林は、私たちの生活に欠かせない存在です。日本では森林の再生・保全の活動が進んでいますが、世界的に見ると森林伐採や開発、気候変動などにより、森林の減少が懸念されています。*3)
夏緑樹林にはどんな動物が住んでいる?
【新緑の森を歩くツキノワグマ】
夏緑樹林に生息する動物たちの中には、特定の樹木の葉や実を好んで食べるものや、豊富な昆虫を餌にするものが多くいます。例えば、シカやリスは、夏緑樹林の豊富な食物資源に依存しています。
これらの動物たちが森林の生態系に与える影響は大きく、食物連鎖の一部として重要な役割を果たしています。
夏緑樹林と生物多様性
夏緑樹林には、多種多様な生き物たちが暮らす、豊かな生態系が広がっています。夏緑樹林の提供する環境の変化は、さまざまな種類の植物や微小生物が生育することを可能にし、さらに、それらを食料とする動物たちを呼び寄せます。
夏緑樹林は、多くの生き物たちが複雑に関係し合いながら暮らす、いわば生物多様性の宝庫のような場所なのです。
ここでは日本の夏緑樹林に暮らす生き物にスポットを当てて、詳しく見ていきましょう。
哺乳類
【ニホンリス】
夏緑樹林には、多くの哺乳類が生息しています。これらの哺乳類は、森林の健康状態を示す指標ともなっています。
小型哺乳類
ネズミ、リス、モグラなど、小さな体で素早く動き回る動物たちが、落ち葉の下や土の中などに生息しています。小さな体で素早く動き回り、種子を散布したり、他の動物の餌となったりする重要な役割を担っているのです。
たとえば、ニホンリスは、ドングリなどを貯え込む習性があり、森の生態系に大きく貢献しています。
中型哺乳類
キツネ、タヌキ、アナグマなど、雑食性の動物たちが、昆虫や果実、小動物などを食べて暮らしています。森の中で掘り返された跡は、イノシシの仕業であることが多いでしょう。イノシシは植物の根や昆虫などを食べ、森の土壌を豊かにする役割も担っています。
大型哺乳類
【富士山のシカ】
ニホンジカ、ツキノワクマなど、大きな体を持つ動物たちも、夏緑樹林を生活の場としています。ニホンジカは、森林の植生に大きな影響を与えることがあります。
特に、冬場に食料が不足すると、若い木を食害してしまうため、個体数が増加し過ぎると森林の再生を妨げる要因となることがあります。
鳥類
【サンコウチョウ】
日本の夏緑樹林は、四季折々の美しい景色を見せてくれるだけでなく、多様な鳥類の宝庫でもあります。繁殖期には、オスがメスを惹きつけるために美しいさえずりを披露します。
森林性の鳥
【クマゲラ】
夏緑樹林に生息している鳥類は、豊富な昆虫などを捕食する種類が多く、周囲の環境に溶け込み、天敵から身を守るための保護色を持つ種類もいます。
代表的な例としては、以下のものが挙げられます。
- キジ:日本の里山を代表する鳥で、オスの鮮やかな羽色が特徴です。
- ヤマガラ:頭の黒い冠羽が特徴で、冬には人家の近くまでやってくることもあります。
- シジュウカラ:活発に動き回り、さまざまな種類の昆虫を捕食します。
- メジロ:小さな体で、花の蜜を吸うのが好きです。
- コゲラ:木をつついて昆虫を捕食するキツツキの仲間です。
- クマゲラ:日本最大のキツツキで、大きな木に穴を掘って巣を作ります。
- ライチョウ:高山帯に生息する鳥ですが、一部の個体群は夏緑樹林の周辺でも見られます。
- クマタカ:日本の猛禽類の王者で、森林の広大な領域を縄張りとしています。
- サンコウチョウ:美しいさえずりが特徴で、夏緑樹林の深くに生息しています。
- アカゲラ:赤い頭が特徴のキツツキで、森林の衰退とともに数が減少しています。
渡り鳥
日本の夏緑樹林は、多くの渡り鳥にとって、繁殖地や中継地として重要な役割を果たしています。夏緑樹林にやってくる渡り鳥は、夏緑樹林の林縁部や、林内にできた草原など、比較的開けた空間を好みます。
- キビタキ:オスは鮮やかな黄色い体色が特徴で、美しいさえずりを聞かせてくれます。
- オオルリ:鮮やかな青色の体色が美しいオスは、日本の野鳥の中でも人気が高いです。
- コサメビタキ:小さな体で、活発に動き回ります。
- サンショウクイ:特徴的な鳴き声で知られ、群れで生活します。
- カッコウ:他の鳥の巣に卵を産みつける托卵を行うことで知られています。
などが代表的です。
昆虫
【ルリタテハ】
夏緑樹林には、私たちの目には見えないほど小さな世界も広がっています。そこには、多種多様な昆虫たちが生息し、それぞれが独自の役割を果たしています。
樹液に集まる昆虫
【ヤンバルテナガコガネ】
樹液は多くの昆虫にとって重要な栄養源であり、特に雑木林ではさまざまな種類の昆虫が集まります。以下では、樹液に集まる代表的な昆虫を紹介します。
【甲虫類】
- カブトムシ:夏の夜に特に目立つ存在で、樹液に群がる姿が見られます。昼間でも活動することがあり、しばしば小鳥の餌食になることもあります。
- クワガタムシ:ノコギリクワガタやミヤマクワガタなどが代表的です。特にノコギリクワガタは樹液に集まりやすく、子どもたちにも人気があります。
- コガネムシ:カナブンやアオカナブンなどの大型種が目立ち、樹液を好んで吸います。
【蝶類】
- オオムラサキ:日本の国蝶として知られ、樹液に集まる姿が観察されます。美しい翅を持つことで人気があります。
- ルリタテハ:樹液を好む蝶の一種で、青色の美しい翅が特徴です。
- アカタテハ:樹液に集まることが多く、鮮やかな色合いが目を引きます。
【ガ類】
- クルマスズメ: 樹液に集まるスズメガの一種で、特に目立つ存在です。
- ベニスズメ:赤い色合いが特徴で、樹液に集まることがよくあります。
- キシタバ:樹液に集まるヤガの仲間で、多様な種類が確認されています。
【ハチ類】
- オオスズメバチ:樹液に集まる大型のハチで、特に目を引きます。肉食のハチですが、樹液を求めて訪れることがあります。
- コガタスズメバチ:小型のスズメバチで、こちらも樹液に集まる姿が観察されます。
枯れ木に住む昆虫
コガネムシやカミキリムシの幼虫など、多くの種類の甲虫が、朽ちた木の中で暮らし、朽木を分解する役割を担っています。また、越冬のため、枯れ木にテントウムシやオサムシが潜んでいることもあります。
- ヤマトカミキリ、シロスジカミキリ:枯れ木の内部を食害し、木材を削ることで知られています。
- シロアリ:枯れ木を食べることで、木材を分解し、土壌に栄養を供給します。
- ヒメコガネ:枯れ木の腐朽した部分を食べることがあります。
- アリ:枯れ木の内部や周囲で巣を作り、他の昆虫を捕食することもあります。
- ハネカクシ:枯れ木の腐朽部分に生息し、腐食物を食べたり、アリの巣に紛れ込んで生活する種もあります。
などが代表的です。
爬虫類
【ニホントカゲ】
爬虫類もまた、夏緑樹林の生物多様性において重要な構成要素です。爬虫類は変温動物なので、日当たりの良い場所で日光浴をしながら、体温を上げて活動します。
代表的な例としては、以下のものが挙げられます。
- ニホンカナヘビ:日本の代表的なトカゲで、日当たりの良い場所を好みます。
- ニホントカゲ:夏緑樹林内の開けた場所や、石の下などに隠れています。
- ムカシヤモリ:夏緑樹林内の樹洞や岩の隙間などに隠れています。
- ヤマカガシ:毒蛇ですが、臆病な性格で、人間を襲うことはほとんどありません。
- アオダイショウ:日本最大のヘビで、ネズミなどを捕食します。
- シマヘビ:毒蛇ですが、ヤマカガシよりも攻撃性が高いです。
両生類
【モリアオガエルの産卵】
夏緑樹林は、多くの両生類にとって、生息に適した環境を提供しています。湿度の高い落葉層や、林床にできた水たまりは、両生類の卵の発育や幼生の生息に最適です。また、夏緑樹林は、多様な昆虫が生息しており、これらは両生類の重要な餌資源となっています。
代表的な例としては、以下のものが挙げられます。
- ニホンアマガエル:日本の代表的なカエルで、緑色や褐色など、体色が変化します。
- シュレーゲルアオガエル:大きな目が特徴で、樹上生活者としても知られています。
- モリアオガエル:樹上で泡巣を作り、その中で卵を産みます。
- トウキョウダルマガエル:小柄なカエルで、水田や湿地だけでなく、森林内でも見られます。
- カスミサンショウウオ:水たまりや池沼・溝・水路・休耕田などで繁殖する[サンショウウオで、水のきれいな場所に生息します。
- オオサンショウウオ:世界最大の両生類として知られ、日本の固有種です。
【カスミサンショウウオの幼生】
その他の動物
夏緑樹林には、そのほか微小な昆虫や小型の無脊椎動物も多く生息しています。これらの生物は、植物の受粉や分解に関与し、森の健康を保つ役割を果たしています。
土壌中の微生物は生態系においてとても重要で、植物の栄養供給を助けています。これらの小さな動物たちが活動することで、夏緑樹林は豊かな生態系を形成しています。
例えば
- クモ類
- 環形動物(ミミズ、ヒル)
- バクテリア(細菌)
- 菌類(キノコ、カビ、酵母など)
- 原生動物(ミドリムシ、ゾウリムシ、アメーバなど)
- 線虫(非常に多いが寄生虫以外はまだ研究の進んでいない分野)
- 節足動物(ダニ、トビムシ、ワラジムシなど)
など、私たちの目でも確認できる生き物から、目に見えないほど小さな生き物まで多種多様です。
【土壌生物の多様性と生態系機能】
このように、夏緑樹林では豊かな生態系が育まれ、繊細なバランスで生命が循環しています。森林の保護が推進されている日本でも、気候変動や外来種の侵入により、このような生態系が脅かされている地域も多くあり、深刻な課題となっています。
次の章では、このような日本の夏緑樹林における課題に焦点を当てていきましょう。*4)
日本の夏緑樹林における課題
日本の夏緑樹林は、豊かな生物多様性を育み、私たちの生活に多くの恵みをもたらしています。しかし、近年、さまざまな要因が重なり、夏緑樹林やその生態系が危機に瀕しています。
例えば、
- 森林伐採・人工林の増加
- シカの食害
- 外来種の侵入
- 気候変動
- 異常気象
など、多岐にわたる問題が複雑に絡み合い、夏緑樹林の将来を危うくしています。日本の夏緑樹林における代表的な課題をそれぞれ確認していきましょう。
森林伐採・人工林の増加
戦後の高度経済成長期には、木材需要の増大や開発に伴い大規模な森林伐採が行われました。特に、各地の森林ではスギやヒノキの人工林が急増し、夏緑樹林を含む天然林の割合は急速に減少しました。
現在では、全体的に見ると、日本の森林面積は増加傾向にあります。人工林の面積は依然として多い状況ですが、近年は天然林の保全や復元に向けた取り組みが活発化しています。
一方で、林業従事者の高齢化が進み、森林管理が難しくなる地域が増加しています。健全な森林を持続するためには、循環型林業に取り組む人材確保と経済システムの構築が課題となっています。
【関連記事】循環型林業とは?仕組みやメリット・デメリット、実践例も
外来種の侵入
人為的な持ち込み、ペットの放逐などによる外来種の侵入は、夏緑樹林でも深刻な問題となっています。外来種であるアライグマや特定外来生物に指定されているアメリカザリガニなどが、生態系に大きな影響を与えています。
外来種の管理には、早期発見と駆除が重要です。各地で外来種の調査が行われ、地域ごとの対策が講じられています。
また、私たち個人も、一度飼育した生き物は最後まで責任を持って飼うことを徹底しましょう。
【関連記事】外来種が引き起こす問題は?日本の現状や対策、私たちにできること
気候変動
気候変動も、夏緑樹林に影響を与える要因の一つです。地球温暖化により、樹木の生育や繁殖に影響が出ており、特定の種が生息しにくくなる可能性があります。
気候変動に対応するためには、まずは適切な森林管理を継続的に行なっていく必要があります。また、国際的な協力を通じて、気候変動に対する理解を深め、具体的な対策に取り組むことも重要です。
シカの食害
【国立公園における被害発生状況】
近年、問題になっているシカの個体数増加は、森林生態系に深刻な影響を与えています。特に夏緑樹林にとっては、深刻な問題となっています。
シカは主に食物を求めて森林に入り込み、若木や新芽を好んで食べます。そのため、シカの数が過剰になると、樹木の成長を妨げてしまいます。このような食害は、特に若い木に対して影響が大きく、結果として森林の更新を妨げ、深刻なダメージを与えてしまいます。
【爆発的に増えるニホンジカ】
異常気象による土壌の劣化
異常気象は、土壌の劣化にも大きな影響を与えています。豪雨による土壌の浸食や、干ばつによる水分不足などにより、植物の根の成長を妨げて、結果として森林の健康が損なわれてしまうのです。
また、土壌中の栄養素が流出することで、植物が必要とする養分が不足し、成長が阻害されることもあります。この影響により、森林の生態系全体が脆弱化し、多様性が失われる危険性があります。*5)
世界の夏緑樹林の分布域は?
【広大な落葉広葉樹林が広がるアパラチア山脈】
ここでは、世界に目を向けてみましょう。
【世界の気候区分】
世界の気候区分は大まかに以下の5つに分かれています。(カッコ内は上の図の色に対応)
- 寒帯気候(白:ツンドラ気候・氷雪気候)
- 亜寒帯気候(薄紫)
- 温帯気候(黄緑:温暖湿潤気候、濃紫:西岸海洋性気候、赤:地中海性気候)
- 熱帯気候(深緑:熱帯雨林気候、薄緑:サバナ気候)
- 乾燥帯気候(黄:砂漠気候、ステップ気候)
そのうち、世界の夏緑樹林は、主に北半球の温帯地域に広く分布しています。地域ごとに特徴を見ていきましょう。
ヨーロッパ
北ヨーロッパから中央ヨーロッパにかけて、広大な夏緑樹林帯が形成されています。ブナやミズナラなど、日本でもお馴染みの樹種も数多く見られます。
これらの樹木は、湿った気候と肥沃な土壌を好み、豊かな生物多様性を支えています。また、ヨーロッパの夏緑樹林は、歴史的に人間の活動によって影響を受けており、農業や都市化が進んでいる地域もあります。そのため、自然環境と人間活動が交錯する独特の生態系が形成されています。
【特徴】
- 代表的な樹種はブナ、ナラ、カエデなど
- 気候の変動が比較的穏やかで、土壌も肥沃なため、多様な樹種が混生している。
- ブナ林は、ヨーロッパの夏緑樹林の代表的な景観の一つ。
- 歴史的な人間の活動による影響が大きく、二次林が多い。
北アメリカ
北アメリカ東部にも、ヨーロッパと同様に広大な夏緑樹林帯が広がっています。メープルやオークなど、北米ならではの樹種も豊富です。
この地域の夏緑樹林は、四季の変化が鮮明で、秋には美しい紅葉が楽しめます。また、北アメリカの夏緑樹林は、広大な面積を持ち、多様な動植物が生息しています。
【特徴】
- 代表的な樹種はブナ、ナラ、カエデ、ポプラなど
- ヨーロッパと同様に、多様な樹種が混生している。
- 東部地域では、ブナ・ナラ林が広範囲に分布。
- 西部地域では、乾燥気候の影響を受け、針葉樹との混交林も見られる。
アジア
東アジアの温帯地域にも、夏緑樹林が分布しています。日本はもちろん、中国や朝鮮半島にも見られます。
アジアの夏緑樹林は、地域によって異なる特徴を持っています。例えば、中国の長江流域や日本の本州に見られる夏緑樹林は、ブナやミズナラなどが主に分布しています。
これらの地域では、湿度が高く、豊かな植生が特徴です。また、アジアの夏緑樹林は、伝統的な農業と深く結びついており、地域の文化や生活様式にも深く影響を与えています。
【特徴】
- 代表的な樹種はブナ、ミズナラ、カエデ、コナラなど
- 日本、中国、朝鮮半島などに分布。
- 日本の夏緑樹林は、標高によって樹種が変化する垂直分布が特徴。
- モンスーン気候の影響を受け、降水量が多い地域では、常緑広葉樹との混交林も見られる。
その他の地域の夏緑樹林
南半球には、夏緑樹林はあまり分布していません。しかし、少ないですが南アメリカの一部やオーストラリアの特定の地域には、樹種や生態系も独自の夏緑樹林が見られます。
また、スカンジナビア半島など、高緯度地域では、夏が短く、夏緑樹林の生育期間が短いことが特徴です。
世界の森林の現状
【世界の森林面積の国別純変化(2010〜2015年、年平均)】
2015年のデータによると、世界の森林面積は約39.9億ヘクタールとされ、地球全体の陸地の約30.6%を占めています。しかし、この広大な森林は、残念ながら減少の一途を辿っているのが現状です。
【森林面積の変化の大きな国10カ国(2010〜2015年)】
特に、熱帯雨林が豊かな南アメリカやアフリカといった地域では、森林の減少が顕著です。一方で、アジアやヨーロッパの一部の国々では、植林活動などが活発に行われ、森林面積が増加しているという対照的な状況が見られます。
夏緑樹林は、地球上のさまざまな地域で見られる、魅力的な生態系です。しかし、その分布は気候や土壌といった環境条件によって大きく左右されます。
近年でも依然として、森林伐採や開発、気候変動などにより、世界の多くの地域で夏緑樹林が減少しています。*6)
夏緑樹林とSDGs
夏緑樹林が持つ多様な機能は、実はSDGsの多くの目標達成に貢献しています。
森林・林業・木材産業や木材利用とSDGs
【日本の森林の循環利用とSDGs】
森林、林業、木材産業や木材利用は、SDGsの目標達成において重要な役割を果たします。資源豊かな夏緑樹林は、特に
- SDGs目標8「働きがいも経済成長も」
- SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」
- SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」
- SDGs目標15「陸の豊かさを守ろう」
などに大きく貢献しています。これらのSDGs目標に貢献する、夏緑樹林の役割を確認してみましょう。
森林の保全と生物多様性の確保
森林は生物多様性の宝庫であり、様々な生物の生息地を提供します。夏緑樹林において、持続可能な森林管理を行うことで、生態系の保全が進み、絶滅の危機にある種の保護にも貢献します。
持続可能な木材利用
木材は再生可能な資源であり、適切に管理された森林からの木材利用は、持続可能な開発に貢献します。これにより、資源の循環利用が促進され、廃棄物の削減にもつながります。
気候変動の緩和
森林は二酸化炭素を吸収し、地球温暖化の抑制に重要な存在です。また、木材を利用した建築や製品は、製品のライフサイクル全体で見ると、他の製品に比べて温室効果ガス排出量を削減する効果があります。
さらに、
- 樹木の伐採や造材のときに発生した枝
- 葉などの林地残材
- 製材工場などから発生する樹皮やのこ屑
- 住宅の解体材や街路樹の剪定枝
などから得られる、木質バイオマスによる発電は、再生可能エネルギーとして注目されており、CO2排出量の削減に繋がります。
地域経済の活性化
林業や木材産業は地域経済において重要な役割を果たします。地域住民の雇用を創出し、持続可能な経済成長を促進します。また、地域資源の活用による地産地消も進み、森林浴や自然体験を通して、人々が自然と触れ合う機会も提供します。
社会的な取り組み
【障がい者の就労支援を行う企業によるしいたけの収集の様子】
森林の保全活動や木材利用に関わるプロジェクトは、障がい者の雇用機会を創出するなど、社会的な課題の解決にも貢献しています。これにより、包括的な社会の実現が期待されます。
このように、夏緑樹林はSDGsの目標達成に向けて多方面で貢献しています。これらの知識を持つことで、私たちにとっても自身の行動がどのように環境に影響を与えるのかを考えるヒントとなるでしょう。*7)
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まとめ
夏緑樹林は、落葉広葉樹林とも呼ばれ、主に温帯地域に分布し、春から夏にかけて葉を茂らせ、秋には葉を落とす特性を持ちます。日本では、ブナやカエデ、ミズナラなどが代表的な樹種です。
長きにわたって、世界の森林は、森林伐採、気候変動、そして人為的な開発など、さまざまな脅威にさらされ続けています。その結果、森林面積の減少、生物多様性の損失、そして地球温暖化の進行といった深刻な問題を引き起こしています。
日本においても、戦後の高度経済成長期には大規模な森林伐採が行われ、森林面積が減少しました。しかし森林は、私たちの地球にとってなくてはならない存在です。
森林は、二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する働きを持ち、地球温暖化の進行を抑制する上でも重要な役割を果たしています。また、森林は、水源涵養機能、土壌保全機能、生物多様性の保全機能など、私たちにとってなくてはならない多様な生態系サービスを提供しています。
さらに森林は、地球上の生物多様性の宝庫であり、多くの動植物の生息地となっています。森林の破壊・減少は、生物多様性の損失に直結し、生態系のバランスを崩す原因となります。
このような状況の中で、日本の森林は、動物・植物共に固有種も多く、世界の中でも特に生物多様性が豊かな地域の1つです。しかし日本でも、外来種の侵入や開発による生息地の破壊や気候変動の影響などにより、多くの種が絶滅の危機に瀕しています。
森林は、私たち人間を含むすべての生物の生命を支える基盤です。森林から得られる木材や食料、浄化された水や空気は、古来から私たちの生活を支える重要な資源です。
また、森林は、私たちの心身に癒しを与え、文化的な価値も提供してくれます。森林を守るために例えば、
- 森林に関する知識を深める
- 森林を訪れ、自然と触れ合う
- 森林、山でのルールを守る(ルートから外れない、ごみは持ち帰るなど)
- 持続可能な消費を選ぶ
- 森林保全活動に参加する
- 政治に声を上げる
など、あなたもできることから取り組んでいきましょう。私たち一人ひとりが、森林の大切さを認識し、行動することで、より多くの豊かな自然を未来へと引き継いでいくことができます。
また、森林を中心に成り立っている生命の循環を理解することで、人間と自然との共生を考えることができます。
このようなことからも、夏緑樹林を守ることは、私たちの生活を守ることに直結していることがわかります。あなたの生活スタイルは、大量生産・大量消費・大量廃棄の経済や過度な便利さを追求し続けていませんか?
私たちは「何が本当に大切なのか」真剣に考える必要があります。それは漠然と同じような日々を繰り返しているだけでは、なかなか気がつけないものかもしれません。
美しい日本の夏緑樹林に、実際に足を運び動植物を観察してみましょう。人類が未来も末長く自然と共生していくために、あなたも森林と生物多様性に触れ、学び続けてください。
<参考・引用文献>
*1)夏緑樹林とは
森林文化協会『照葉樹林の生物文化多様性その活用』
林野町『人工林を照葉樹林に復元する取り組み 』(2014年8月)
国立環境研究所『森のシカは、夏は落ち葉を、冬は嫌いな植物を食べて生きぬく ~シカ糞の遺伝情報から、シカの食べる植物の季節変化を解明~』(2020年10月)
林野庁「日本の森林の特徴と持続可能性』(2007年3月)
環境省『せとうちネット 森を調べる』
林野庁『森林の多面的機能と我が国の森林整備』
科学技術振興機構『Science Portal 見つめてみよう!植物の世界 (20)落葉広葉樹林』(2006年1月)
森林再生センター『常緑樹と落葉樹』(2009年6月)
*2)夏緑樹林の種類
環境省『富士箱根伊豆国立公園』(2020年8月)
林野庁『森林資源モニタリング調査について』
森林・林業学習館『針葉樹林と広葉樹林』
岐阜県森林科学研究所『森林の雰囲気は森林の種類によって異なるのか?』
徳川林政史研究所『森林の水平分布』
森林文化協会『照葉樹林の生物文化多様性とその活用』
環境省『10 自然環境の現状
環境省『1 わが国の自然の概観』
*3)日本の夏緑樹林
林野庁『① 我が国の森林の概要について』
林野庁『令和 3 年度 箕面国有林における植生等調査結果概要』(2021年)
森林・林業学習館『夏緑樹林の種類』
森林・林業学習館『日本の森林分布(森林帯)』
林野庁『九州森林管理局 九州・沖縄に広がる森林』
九州大学『九州大学北海道演習林の森林植生 : 落葉広葉樹林の分類と立地環境について』
岐阜大学『人工針葉樹林流域と落葉広葉樹林流域における水文特性の比較 』(2005年)
岡山理科大学『Ⅰ.群落の構造と分布』
日本生態学会『東アジアの森林と気候勾配』(2014年3月)
森林林業技術センター『広葉樹林化マニュアル』(2022年4月)
九州森林学会『三郡山頂付近における夏緑樹林の群落構造』(2019年3月)
環境省『生物多様性 国土を特徴づける自然生態系を有する地域(森林・陸水・沿岸)』
環境省『日本の自然環境』
林野庁『① 我が国の森林の概要について』
環境省『10 自然環境の現状 (1) 全国の植生の特徴』
生物多様性センター『日本及び東アジアの植生』
生物多様性センター『12.日本の植生』
林野庁『東北森林管理局 ブナの森観察ガイド』
北海道大学『常緑広葉樹林内に生息するヤクシカの採食行動』(2006年)
林野庁『九州・沖縄の保護林 4.これからの保護林制度』
林野庁『森林の生物多様性を高めるための林業経営』(2024年3月)
*4)夏緑樹林にはどんな動物が住んでいる?
WIKIMEDIA COMMONS『Парк хижаків Арден гімалайський ведмідь』
環境省『ニホンリス』
林野庁『森林の生物多様性を高めるための林業経営』(2024年3月)
国土交通省『サンコウチョウ』
環境省『クマゲラ』
環境省『ルリタテハ(日の出山)』
環境省『ヤンバルテナガコガネ』
WIKIMEDIA COMMONS『Nihontokage060920-1』
WIKIMEDIA COMMONS『モリアオガエルの産卵』
環境省『土壌生物の多様性と生態系機能に関する研究』
山形大学『地下部から解き明かす植物の知られざる生態』(2021年1月)
九州森林学会『九州山地の落葉広葉樹林帯におけるニホンジカの胃内容*1』(2007年3月)
高森町『樹液に集まる昆虫』
森林総合研究所『人工林と天然林でのクモ類の密度と多様度の比較』(1992年)
環境省『土壌生物の多様性と生態系機能に関する研究』
国立環境研究所『森のシカは、夏は落ち葉を、冬は嫌いな植物を食べて生きぬく ~シカ糞の遺伝情報から、シカの食べる植物の季節変化を解明~』(2019年10月)
環境省『里地里山の保全・活用の取組における課題と技術的方策等』
福岡県『カスミサンショウウオとは?』(2023年12月)
*5)日本の夏緑樹林における課題
循環型林業とは?仕組みやメリット・デメリット、実践例も
環境省『二ホンジカ等の生息や被害の現状』
環境省『シカが日本の自然を食べつくす?』
環境省『二ホンジカ等の生息や被害の現状』
環境省『世界の森林は刻々と減少しています』
林野庁『森林・林業政策の現状と課題』(2017年9月)
林野庁『森づくりの理念と森林施業
林野庁『森林・林業・木材産業の現状と課題』(2018年7月)
小松 光『落葉広葉樹林の伐採に伴う年間流出量の増加──常緑針葉樹林との比較──』( 2013年)
生物多様性センター『第1部 生物多様性の現状と課題』
森林文化協会『森とともにどう生きてきたか』(2022年)
環境省『白神山地』
*6)世界の夏緑樹林の分布域は?
WIKIMEDIA COMMONS『Linville Gorge-27527-3』
WIKIMEDIA COMMONS『Map world climate zones (simplified to 10)-blank.svg』
環境省『世界の森林を守るために』
環境省『生物多様性 国土を特徴づける自然生態系を有する地域(森林・陸水・沿岸)』
*7)夏緑樹林とSDGs
国際連合広報センター『SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン』
林野庁『森林×SDGs』
林野庁『約100年生の落葉広葉樹林の炭素吸収機能』
林野庁『落葉広葉樹林のバイオマスと成長量の長期観測』
林野庁『木質バイオマスとは』