近年、持続可能な社会の実現を目指してSDGsに取り組む企業が全国で増え続けています。その中で、地域に根ざした活動や独自のアイデアで注目を集める企業が各地で表彰されています。
「うつのみやSDGsアワード」では、宇都宮市を拠点に、環境や社会、経済における課題解決に取り組む企業が選ばれました。
今回は、このアワードの概要や受賞企業が実施している取り組みを通じて、SDGsの実現に向けた熱意と成果をご紹介します。その具体的な内容を一緒に見ていきましょう。
うつのみやSDGsアワードとは
「うつのみやSDGsアワード2023」は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みを行う事業者や団体を表彰する制度です。
宇都宮市域でSDGsの取り組みを行っている企業や各種団体との連携・協力のために設立された「宇都宮市SDGs人づくりプラットフォーム」が運営しています。
この表彰を通じて、受賞者の活動を広く周知し、市内の他事業者や団体によるSDGs実践を促進することを目的としています。
対象は、下記の通りです。
- 本市内に本店または事業所を持つ事業者
- 本市を対象とした事業を実施している団体
表彰は2つの賞に分かれており、実績や特徴に応じて選出されます。
サステナブル賞 | 幅広い事業者が参考にできる汎用性の高い取り組みを表彰 |
パートナーシップ賞 | 連携が特に優れており、他事業者との協働の参考となる取り組みを表彰 |
地域特性を生かしたSDGs活動を讃えるこのアワードは、宇都宮市全体で持続可能な社会を目指す動きを広げる重要な役割を担っています。
奨励賞受賞企業
続けて、惜しくもサステナブル賞・パートナーシップ賞は逃したものの、奨励賞を受賞した企業を紹介します。
株式会社LINKS「サステナブルな健康美を後世へ」
株式会社LINKSは、自然由来の原料を積極的に採用した製品の開発と販売を行い、美容と健康を提供する会社です。ジェンダーレスに使用できる化粧品や、健康食品事業を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
社会課題の解決と共に事業展開を行なっていく事に力を注いでおります。
常識にとらわれず、新しい知識やアイデアを活用し、「限りある資源を有効活用する」という視点から製品開発を行い、市場ニーズに応える商品を提供しています。
具体的な取り組み内容
SDGsに対する取り組みは大きく2つです。
- フードロス削減への貢献
- ジェンダーレス化粧品の開発
健康食品「HOBICHA(ほう美茶)」は、規格外品として廃棄される予定のほうれん草を買い取り、青汁としてアップサイクルする商品です。
この取り組みにより、フードロス削減や一次産業の収益向上に寄与し、循環型社会の形成を推進しています。また、購入者には削減したフードロス量に応じた「エシカルポイント」を付与し、消費者自身が社会貢献を「見える化」できる仕組みを構築中です。
また、現在販売中の導入美容液「EMICEL(エミセル)」は、ジェンダーレスに使用できる化粧品となっております。
この取り組みは、「ジェンダー平等を実現しよう」というSDGs目標に対応し、化粧品普及を通じた新しい価値観の提案と課題解決に貢献しています。
これらの活動を通じて、当社は社会課題解決とビジネスの両立を目指しています。
株式会社LINKSの基本情報
名称 | 株式会社LINKS |
代表者名 | 代表取締役 吾妻 辰哉 |
住所 | 〒321-0982 栃木県宇都宮市御幸ケ原町34-16-204 |
電話番号 | 028-611-3195 |
URL | https://links-ls.co.jp/company02/ |
まとめ
今回は、宇都宮市SDGs人づくりプラットフォームによるうつのみやSDGsアワード受賞企業の一例を紹介しました。
受賞企業は、地域課題に真正面から向き合い、フードロス削減やジェンダー平等、持続可能なエネルギー活用など、多彩な取り組みを通じてSDGs達成に向けた具体的な成果を挙げています。
これらの活動は、地域社会の発展と未来の環境保全に寄与するだけでなく、他の事業者や消費者にとっても貴重なモデルケースとなっています。
宇都宮市から生まれるこれらの事例が、全国に広がり、持続可能な社会の構築につながることを期待しています。