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Verraとは?立ち上げ背景や活動内容、認証プログラムについて

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カーボン・クレジット市場が世界的に急成長しています。しかし、この記事で解説するVerraボランタリー・クレジットといった専門用語は、初めて耳にする人にとっては難しく感じるかもしれません。

とはいえ、今後は社会人にとって、このような知識は重要です。Verraの立ち上げ背景、活動内容、認証プログラムについて、初心者にもわかりやすく解説します。Verraとカーボン・クレジットについて理解を深め、新たな一歩を踏み出しましょう!

Verraとは

【Verra:コロンビアの「ブルーカーボンプロジェクト」】

Verraとは、気候変動対策と持続可能な開発を推進するために設立された、現在、国際的に最も認知度の高い民間のカーボン・クレジット認証機関※を運営する非営利団体です。Verraは、

  • 温室効果ガスの排出削減や除去
  • 生態系の保全
  • 社会的利益の向上

などを目的としたプロジェクトに対して、信頼できる基準と認証を提供し、カーボン・クレジットの発行を行なっています。Verraが管理するプログラムは、世界中で広く受け入れられており、特にVerified Carbon Standard (VCS)プログラムは、自主的なカーボン・クレジット市場における最も中心的なプログラムの1つとして認識されています。

カーボン・クレジット

温室効果ガスの排出削減・吸収量を1トンあたり1クレジットとして計量化し、取引可能な証書にしたもの。

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Verraについて理解を深めるためには、カーボンクレジットとボランタリークレジットについて把握しておく必要があります。次で確認しましょう。

ボランタリークレジットとカーボン・オフセット

ボランタリー・クレジットとは、国連や政府の規制に基づくものではなく、企業や個人の自主的な取り組みとして購入されるカーボン・クレジットのことです。ボランタリー・クレジットは、

  • 民間認証機関による認証に基づいて発行されること
  • 法的な排出削減義務の履行ではなく、自主的な取り組みとして購入されること

の2つによって定義されます。つまり、Verraの発行するVCSはカーボン・クレジットの中でもボランタリー・クレジットに分類され、自主的な温室効果ガス排出量削減などののために購入され、カーボン・オフセットや環境や社会の改善のための活動を支援するために利用されます。

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カーボン・オフセット

カーボン・オフセットとは、企業や個人が排出する温室効果ガス(主にCO2)の量を、別の場所で削減することで、排出量を相殺する仕組みです。大まかに説明すると、

  1. 排出量を算定する:自社の事業活動によるCO2排出量を算定
  2. 削減プロジェクトに投資する:森林保護や再生可能エネルギーなど、CO2排出削減効果のあるプロジェクトに投資
  3. クレジットを獲得する:プロジェクトによって削減されたCO2排出量と同等のクレジットを獲得します。

という流れで実行されます。ステップ②は、自社内で温室効果ガス削減の活動をしてそれを認証してもらい、他の事業で排出したCO2を獲得したクレジットの分だけ相殺することもできますが、カーボン・クレジットを購入することによってもカーボン・オフセットすることができます。

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Verraの運営するプログラム

Verraは、持続可能な開発目標の達成を支援するために、複数のプログラムを運営しています。それぞれのプログラムには独自の特徴があり、環境保護や社会貢献に焦点を当てた活動を支援しています。今回は、Verraが運営する主要なプログラムであるVerified Carbon Standard(VCS)Climate, Community & Biodiversity Program(CCB)に焦点を当てて確認していきましょう。

Verified Carbon Standard (VCS)

VerraのVerified Carbon Standard (VCS)は、世界で最も認証量・発行量ともに多いボランタリー・クレジット認証プログラムです。このプログラムは、科学的に正確でわかりやすく、新しいプロジェクトや人々が参加するときにサポートします。

VCSは国連や政府の主導するカーボン・クレジットより柔軟で多様なプロジェクトも認証できる機関として、注目を集めています。

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カーボン・クレジット市場への貢献

VerraのVCSプログラムは、企業や組織が温室効果ガス排出量を完全に削減できないときに、クレジット購入によるカーボン・オフセットなどで排出量を相殺する手段を提供しています。このプログラムでは、プロジェクトが地域社会の生活を向上させるサービスを提供し、環境保護と社会的利益の向上に貢献しています。

Verraの活動は、気候変動対策と持続可能な開発目標の達成に向けた取り組みを支え、信頼性の高いカーボン・クレジットの取引を促進しています。

Climate, Community & Biodiversity Program(CCB)

CCBプログラム (Climate, Community & Biodiversity Program)は、気候変動対策だけでなく、地域社会や生物多様性の保全にも配慮したプロジェクトを認証するプログラムです。土地管理は、持続可能な発展を実現するために重要な要素です。

CCBプログラムでは、森林保護、持続可能な農業、草原管理など、土地管理に関するプロジェクトを対象としています。CCBプログラムの認証を受けるプロジェクトは、気候変動、地域社会、生物多様性の3つの分野において、以下のことを確実に実行します。

  • 利害関係者の参加:プロジェクトに関わる全ての人たちが意思決定に参加できるようにする
  • 権利の尊重:地域の人々の伝統的な権利や法律で認められた権利を尊重する
  • 同意の取得:プロジェクトへの参加について、住民の自由意志に基づいた同意を得る
  • 影響の評価:プロジェクトがもたらす利点やリスクを綿密に評価し、モニタリングする
  • 高レベルの保全:生物多様性の価値を維持・向上させる

このような厳しい基準をクリアし、CCBプログラムの認証を受けたプロジェクトは、カーボン・クレジットの価値を高めることができます。

このように、Verraは国連や政府主導ではないカーボン・クレジット認証機関を複数運営する先駆者的な民間団体です。それでは、なぜVerraは設立されたのでしょうか?

次の章ではVerraが立ち上げられた背景に迫っていきます。*1)

Verraが立ち上げられた背景

【蝶:ペルーの森林保護プロジェクトにてVerraのスタッフ撮影】

21世紀に入ると、地球規模での気候変動が深刻な問題として浮上しました。この問題を解決するため、国際社会は温室効果ガスの排出削減を目指す多くの取り組みを開始しました。

しかし、これらの取り組みを進める中で、排出削減や炭素吸収のプロジェクトがもたらす実際の効果を正確に測定し、証明することが非常に重要だという認識が高まってきたのです。当時は国際的な基準もなく、温室効果ガス派出量の測定方法もそれぞれで、実際に効果があるのかなどの信頼性が不十分でした。

このような背景のもと、信頼性の高い基準と認証を提供することで、

  • 温室効果ガス排出削減・CO2吸収プロジェクトの信頼性と透明性の向上
  • 自主的なカーボン・クレジット市場の活性化
  • 効果的な気候変動対策の推進

などを実現するために設立されました。

Verraが設立されるまで

2007年に設立されたVerraですが、その背景には、2000年代初頭から始まる気候変動対策への国際的な取り組みがあります。京都議定書※の発効やパリ協定※の合意など、世界全体が地球温暖化の進行を食い止めるために、国際的に協力して取り組むべきだという共通認識を持つようになりました。

京都議定書

1997年に採択された地球温暖化対策のための枠組み。京都議定書では、主要な工業国が温室効果ガスの削減目標を設定し、その達成を義務付けている。

パリ協定

2015年に採択された国際的な気候変動枠組みで、地球温暖化の上限を1.5℃に抑えるための取り組みを定めている。各加盟国が自主的に国別の排出削減目標(NDCs)を設定し、定期的な見直しを行うことが求められ、途上国への財政支援や技術移転の必要性も強調されている。

しかし、国家レベルの取り組みだけでは不十分であり、企業や個人レベルでの自主的な活動も非常に重要です。自主的なカーボン・クレジット市場は、こうした活動を促進するための重要なメカニズムとして期待されていますが、市場の信頼性を確保するためには、プロジェクトの品質を保証する明確な基準が必要でした。

Verraの設立は、気候変動対策のための国際的な取り組みを支える重要な一歩であり、環境保全と社会的利益の向上を目指すプロジェクトに対する信頼性の高い認証を提供することで、より多くの人々や組織が気候変動対策に参加するきっかけを作っています。*2)

Verraの活動内容

【Verra:CCS※プロジェクト】

では、Verraは具体的にどのような活動を支援しているのでしょうか?Verraが公式に発表している4つの取り組みを紹介します。

ブルーカーボン

ブルーカーボンとは、

  • マングローブ林
  • 海草
  • 塩沼
  • 干潟

などの沿岸湿地が吸収し、蓄積するCO2のことです。このような場所を保全することで、大量のCO2が吸収・蓄積され、大気中のCO2量の削減に大きく貢献する可能性があることが、近年になって知られるようになりました。

さらに、このような場所の生態系は、

  • 水質の改善
  • 健全な漁業
  • 嵐や洪水などの災害に対する沿岸のレジリエンス※

といった重要な生態系サービスを地域社会に提供しています。しかし、Verraの調査によると、ブルーカーボンは世界が2023年までに目指す温室効果ガス削減量の3分の1を担うことができる可能性がありながら、ブルーカーボンの保全に使われている資金は、全世界の気候投資のわずか3%です。

Verraは、ブルーカーボンの保全と復元活動を支援するために、沿岸湿地の保全・復元活動を資金面でサポートするプロジェクトを推進しています。

【関連記事】ブルーカーボンとは?地球温暖化対策としてのメリット・デメリットと企業の取り組み事例

【CCS】CO2の回収と貯留

CCS(Carbon Capture and Storage)とは、CO2を回収・圧縮し、地下深くに貯留する技術です。また、世界では回収したCO2を資源として有効活用するCCUS(Carbon Capture, Utilization and Storage)の研究も進んでいます。

Verraは、CCSのプロジェクトを支援するための枠組みを提供しています。具体的には、

  • 空気からのCO2回収(直接空気捕獲またはDAC)
  • バイオエネルギー(BECCS)その他の産業プロセスからのCO2回収
  • 化石燃料または地熱に基づく発電および熱生成からのCO2回収
  • パイプライン、船舶、バージ、鉄道、トラックを介したCO2輸送
  • 塩水層、枯渇した石油・ガス貯留層、地質学的鉱化におけるCO2貯留

などの活動が支援の対象になっています。

【関連記事】CCSとは?カーボンニュートラルの貢献度・CCUSとの違い・問題点を解説

農業、林業、その他の土地利用

地球上で発生する温室効果ガスの約30%は、森林破壊や不適切な農業実践によって引き起こされていると言われています。このような問題への対策は、AFOLU(Agriculture, Forestry, and Other Land Use:農業、林業、その他の土地利用)とも呼ばれ、温室効果ガスの削減や除去に重要なアプローチとされています。AFOLUプロジェクトは、

  • 植林、再植林、および再緑化
  • 農地管理
  • 森林管理の改善
  • 森林破壊および劣化からの排出削減
  • 草原および灌木地の転換回避
  • 湿地の復元および保全

などに分類されています。VerraのVCSプログラムは、AFOLUプロジェクトを効果的に実践するための方法論やその他のツールの開発をリードしています。

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クリーンエネルギーへの移行

クリーンエネルギーへの移行とは、従来の化石燃料から、太陽光や風力などの再生可能エネルギーへ転換することです。また、このためにはエネルギー貯蔵技術の導入や、省エネルギー対策も重要です。

VerraのVCSプログラムは、エネルギー転換と排出削減が難しいセクターの脱炭素化を加速するための、科学に基づいた信頼性の高い温室効果ガス排出量計算方法の基準を提供しています。これらの基準により実行されたプロジェクトは、VCSプログラムで認証を受け、高品質のカーボン・クレジットを発行することができます。

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これらの活動を通じて、Verraは地球温暖化対策と持続可能な社会の実現に貢献しています。*3)

Verraの特徴

【Verra:ナイル川のプラスチックゴミ回収・清掃プログラム】

Verraは、ボランタリー・クレジット市場において、特にその透明性や厳格な基準で知られています。では、Verraが提供する特徴的なポリシー(方針・規則)について、確認していきましょう。

利益相反のポリシー

Verraでは、利益相反に厳格なポリシーを適用しています。理事会メンバーや従業員は、利益相反ポリシーに違反しないことを毎年宣言し、潜在的な利益相反を報告する義務があります。このポリシーは、Verraの活動が公正かつ透明であることを保証します。

不服申し立て対応ポリシー

Verraは、不服申し立て対応ポリシーを提供しており、基準やプログラムに関する懸念を持つ人々が、適切な対応を受けることができるようにしています。このポリシーにより、関係者は安心して公正を求める声を上げることができます。

人権ポリシー

Verraは、人権を尊重し、人権保護のため常に最善と考えられる方法に基づいた方針を採用しています。これにより、Verraの活動が人権に配慮したものであることが確保されるように努めています。

不正防止コンプライアンスポリシー

Verraは、不正(贈賄を含む)に対する厳格な基準を設けており、透明性と公正性を維持しています。このポリシーにより、Verraの活動がコンプライアンスを遵守した上で行われることを保証します。

制裁および反マネーロンダリングコンプライアンスポリシー

Verraは、マネーロンダリング※とその制裁に関するコンプライアンス方針を設けています。これにより、不正な資金の流通を防止し、法令遵守を確保しています。

マネーロンダリング

犯罪行為によって得た不正な資金を合法的な資金として見せかける違法行為のこと。例えば、不正な資金をカーボン・クレジットの購入などの取引を通じて洗浄し、合法的な資金に見せかけるという手段に用いられる恐れがあるという指摘がある。

これらのポリシーを通じて、Verraはカーボン・クレジット市場における信頼性と透明性を高め、持続可能な未来への取り組みを支援しています。また、利害関係者が安心して取引できる環境を提供し、気候変動に対する取り組みを促進しています。*4)

Verraの認証プログラムについて

【グァテマラのザ・コンサベーション・コースト(REDD+プロジェクト※)】

Verraは、国連や政府機関とは異なり、民間の認証機関として独自の基準に基づき、様々なプロジェクトに対してカーボン・クレジットの発行を認証しています。Verraの運営する認証プログラムは、以下の4つのステップで構成されています。

①プロジェクト概要の作成と方法論の選択

  • プロジェクト実施者は、Verraの承認を得た方法論に基づいて、プロジェクト概要を作成します。
  • プロジェクトの方法論は、Verraが定める基準を満たす必要があります。
  • 既存の方法論が適用できない場合は、プロジェクト実施者独自の方法論を提案することができます。

②プロジェクトの検証

  • プロジェクト概要が完成したら、Verraの承認を得た検証機関による検証を受けます。
  • 検証機関は、プロジェクトがVerraの基準を満たしているかどうかを確認します。
  • 検証に合格すると、そのプロジェクトは登録されます。

③プロジェクト活動のモニタリングと排出削減量の確認

  • ・プロジェクト実施者は、プロジェクト活動のモニタリングを行い、排出削減量を測定します。
  • ・モニタリング結果は、Verraの承認を得た検証機関によって検証されます。
  • ・検証に合格すると、排出削減量が認定されます。

④クレジットの発行

  • 認定された排出削減量に基づいて、Verraからクレジットが発行されます。
  • クレジットは、Verraのレジストリに登録されます。
  • プロジェクト実施者は、クレジットを販売したり、自社のカーボン・オフセットに使用することができます。

このように、Verraの認証プログラムは、プロジェクトの概要作成からクレジットの発行まで、厳格な4つのステップで構成されています。これらのステップを経て、透明性と信頼性が高いクレジットを認証・発行することにより、企業や個人が安心してカーボン・クレジット市場に参加できることを目指しています。*5)

VerraとSDGs

VerraとSDGsは、同じ目標へ向かって異なるアプローチで貢献している二つの重要な存在です。以下に、VerraとSDGsの共通の目標をまとめます。

気候変動対策

  • 温室効果ガスの排出削減 (SDGs目標13)
  • 気候変動の影響への適応 (SDGs目標13)
  • 気候変動に関する教育・啓蒙 (SDGs目標13、4)

環境保護

  • 生物多様性の保全 (SDGs目標15)
  • 森林保護 (SDGs目標15)
  • 水資源の保全 (SDGs目標6)
  • 汚染防止 (SDGs目標6、11、12、13)

持続可能な開発

  • 貧困削減 (SDGs目標1)
  • 飢餓撲滅 (SDGs目標2)
  • 健康と福祉の向上 (SDGs目標3)
  • 教育の質向上 (SDGs目標4)
  • ジェンダー平等の実現 (SDGs目標5)
  • 経済成長と雇用の創出 (SDGs目標8)
  • 平和と公正 (SDGs目標16)

責任ある消費と生産

  • 資源の効率的な利用 (SDGs目標12)
  • 廃棄物削減 (SDGs目標12)
  • 環境に配慮した製品の開発 (SDGs目標12)
  • 消費者の意識改革 (SDGs目標12)

グローバルなパートナーシップ

  • 開発途上国への支援 (SDGs目標17)
  • 技術移転 (SDGs目標17)
  • 国際的な協力 (SDGs目標17)

これらの目標は、VerraとSDGsの活動の根幹を成すものであり、両者にとって共通の指針となっています。*6)

>>各目標に関する詳しい記事はこちらから

まとめ

カーボン・クレジットボランタリー・クレジットは、地球環境の保全と人間社会の持続可能な発展に向けて、重要な役割を果たすことが期待されています。カーボン・クレジットは、企業や個人が排出した温室効果ガスの量を削減するための取り組みを通じて、地球温暖化の抑制に貢献します。

その中でも、ボランタリー・クレジットは、企業が自主的に環境保全活動を支援し、社会的責任を果たす手段として活用されます。これらの取り組みは、地球環境の改善だけでなく、より良い人間社会の実現に向けた大きな一歩となります。

カーボン・クレジット市場は、今後も成長を続けることが予想され、特にボランタリー・クレジット市場の拡大が見込まれます。企業は、自社の環境負荷を低減するとともに、社会的な信用を高めるために、ボランタリー・クレジットを積極的に活用しています。日本では、ソニーやパナソニック、トヨタ自動車などの大企業が、ボランタリー・クレジットを利用し、国際的な環境保全活動への貢献や企業イメージの向上を図っています。

企業だけでなく個人でも、カーボン・クレジットやボランタリー・クレジットを通じて、環境保全に貢献するとともに、社会的な信用を高める機会を得ることができます。環境に配慮したビジネスモデルの構築や、日常生活でのCO2排出量の削減など、具体的な行動を起こすことが重要です。

また、カーボン・クレジットはまだ発展途上の市場であるため、新しい情報や動向を追い続け、学び続けることが大切です。あなたの意識と行動が、未来の地球と人類にとって大きな変化をもたらすことを忘れずに、今後も継続的な勉強と行動を心がけていきましょう。

<引用・参考文献>
*1)Verraとは・Verraの運営するプログラム
Verra『THE BLUE CARBON PROJECT GULF OF MORROSQUILLO: PROTECTING MANGROVES AND MARSHES IN COLOMBIA』
カーボンクレジットとは?仕組みや種類、ビジネスの活用事例、個人で取引可能?
ボランタリー・クレジットとは?種類や日本の現状、購入方法も
カーボンオフセットとは?仕組みや目的、カーボンニュートラルとの違いや企業事例を解説!
VCSとは?導入のメリット・デメリット、企業事例も
Verra『VERIFIED CARBON STANDARD The world’s leading greenhouse gas crediting program』
Verra『WHO WE ARE』
経済産業省『カーボン・クレジット・レポートの概要』(2022年6月)
経済産業省『第6回 カーボンニュートラルの実現に向けたカーボン・クレジットの適切な活用のための環境整備に関する検討会 事務局説明資料』(2024年3月)
環境省『海外におけるカーボン・オフセットの取組事例の紹介』
農林水産省『カーボン・オフセット』
Verra『THE VCS IN COMPLIANCE MARKETS』
*2)Verraが立ち上げられた背景
Verra『Projects Open for Public Comment: March 25, 2024』(2024年3月)
Verra『WHO WE ARE』
*3)Verraの活動内容
Verra『Consultation: Carbon Capture and Storage Tools and Modules』(2024年3月)
ブルーカーボンとは?地球温暖化対策としてのメリット・デメリットと企業の取り組み事例
循環型農業とは?メリット・デメリット、実践事例やSDGsとの関係も
循環型林業とは?仕組みやメリット・デメリット、実践例も
アグロフォレストリーとは?日本の具体例とメリット・デメリットを解説
GX(グリーントランスフォーメーション)とは?企業の取り組み事例や最新動向も
ブルーカーボンプロジェクト『Verra』
Verra『First Blue Carbon Conservation Methodology Expected to Scale Up Finance for Coastal Restoration & Conservation Activities』
Verra『Promoting excellence and innovation in land use projects』
Verra『Methodology Framework for Carbon Capture and Storage』
JETRO『二酸化炭素除去(CDR)クレジットで小規模農家の植林を支援(世界)』(2023年2月)
JICA『REDD+の概要、現在の国際的な動向、アプローチ方法について』(2023年11月)
CCSとは?カーボンニュートラルの貢献度・CCUSとの違い・問題点を解説
Verra『THE VCS UNDER CORSIA』
Verra『AREA OF FOCUS – AGRICULTURE, FORESTRY, AND OTHER LAND USE (AFOLU)』
Verra『AREA OF FOCUS – ENERGY TRANSITION』
*4)Verraの特徴
Verra『WHO WE ARE』
環境省『VER(Verified Emission Reduction)認証機関・方法の概要』
環境金融研究機構『自主的カーボンクレジット認証の最大手』(2022年11月)
*5)Verraの認証プログラムについて
Verra『Verra Takes Next Steps on Developing Version 5 of the VCS Program』
Verra『GROUPED PROJECTS』
Verra『PROJECT DESCRIPTION AND MONITORING REPORT』
Verra『DEVELOP A VERIFIED CARBON STANDARD (VCS) PROJECT』
*6)VerraとSDGs
経済産業省『SDGs』