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経済開発協力機構が国際機関の政策内容にSDGレンズを適応

この記事はIISDの許可を得て翻訳したものです。

Original article: https://sdg.iisd.org/news/oecd-tool-applies-sdg-lens-to-international-organizations-policy-content/

2022/08/17

経済開発協力機構(OECD)は、誰でも利用可能なデジタルツールである「SDG Pathfinder」を新しくし、目標達成に向けたOECD加盟国の進捗状況を可視化する機能を追加しました。この機能が追加されたことで、6つの国際機関の政策内容にSDGレンズを使用することで、SDG(持続可能な開発目標)関連の情報に素早くアクセスすることが可能となりました。

SDG Pathfinderは、2010年以降に発行された、国際電気通信連合(ITU)、北欧協力、OECD、英連邦、国連、世界貿易機関(WTO)の情報を網羅しています。この機能には以下のものが含まれています。

> 17のテーマ別視点:SDG一つずつに各目標の背景にあるトピックが表示されます。

>主要トピックからの視点:約40の主要トピックと約200の関連トピックの指標に基づいて、特定のトピックに関連のあるSDGsを表示します。

>相互作用の視点:SDGsに関連のある主要もしくは関連トピックがマップとして表示され、目標間の概念的な繋がりを見ることができます。

例えば、テーマ別視点でSDGs1(貧困をなくそう)をクリックすると、目標に対するOECD加盟国の進捗状況が視覚的に分かるページに移動します。このページには出版物の一覧が表示され、トピック、国そして情報源の機関によって選別することができます。

検索ボックスで、「子供の貧困」と検索してトピック表示にアクセスすると、関連する出版物のリストが表示され共通のSDG(目標1)が特定でき、更に情報源や国によって絞り込んだ検索ができます。

「相互作用の視点」からヘルスケアをクリックすると、SDGs3の「福祉と健康」とSDGs1の繋がりが見え、関連文章の数や、全出版物に対する割合も表示されます。

この機能は高度な機械学習技術と自然言語処理能力に基づく人工知能(AI)により抽出された書籍、章、文献、記事そしてその他の厳選された分析を含む約7000の文章を網羅しています。

SDG Pathfinder には、COVID-19 のウェブページもあり、感染爆発への対応や、医療システムの強化、経済への悪影響の緩和など様々な政策手段や、その効果に関するデータと報告が掲載されています。その資料には効果的で革新的な雇用、教育、経済、統治、健康や社会政策対応が掲載されています。