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前例のない世界規模の気候変動を経験した年に開催される、最も重要な気候会議に向けて、エジプト政府は準備している

第27回気候変動枠組条約締約国会議(COP27)の主催国であるエジプトの地方当局は、エジプトの環境実績を改善すること、および、低炭素社会への迅速な移行を目指している。
COP27は、11月4日、エジプトのリゾートであるシャルム・エル・シェイクにて開催される。

エジプトでも、COP27に関わる複数の新たな取り組みが進んでいる。例えば、持続可能な輸送システム、ごみの再利用、女性の健康、クリーンエネルギーへの移行、持続可能都市、農業用水の確保、気候と平和を結びつけるなどである。

国連開発計画(UNDP)の気候変動の専門家であるサミール・タンターウィー氏は「エジプト政府は、COP27を成功に導く重大な責任を認識している。」と述べた。サミットでは気候変動の被害、特に発展途上国における被害を検証する必要がある。

南エジプトにあるアスワンでは嵐、大雪、大雨を初めて経験したことから、発展途上国には適切な補償が必要だとしている。

COP27が開催された後も2050年に向けて、エジプトでは国家規模の排ガス削減、および、農業、水資源、沿岸地域、健康分野に影響を及ぼす潜在的な気候変動の可能性へ適応することを中心とした気候政策を計画している。

<シャルム・エル・シェイクにて開催されるCOP27に向けて、エジプト政府がワークショップをしている様子>

国家戦略もまたローカル単位、地域単位、国家単位で市民社会、政府、そして市民同士を一致団結させることを目指している。
市民社会組織の多くが、サミットに対する関心を高めるために、ワークショップやセミナーに参加しており、エジプト政府はこのような活動を通して、気候における戦略目標を実現することを望んでいる。

また、COP27に向けて、紅海にある地方当局は、他の多くの地方団体との協力のもと、環境や持続可能性への関心を高めるために多くのイベントを開催しており、このようなワークショップはCOP27が開催されるまで続く。

シャルム・エル・シェイクにて、エジプトがCOP27を主催することで、気候に対する世界規模の対策や、アフリカや発展途上国の要求が結束を促進する貴重な機会とみられている。

特に財政問題や気候変動の影響へ適応することにおいて、今後も一致団結させられるだろう。

この記事はUN NEWSの記事を翻訳したものです。

Original article: https://news.un.org/en/story/2022/09/1125722

公開日:2022/09/05