株式会社エデンレッドジャパン|健康的で多様なランチを提供し、労働生産性アップに貢献する

株式会社エデンレッドジャパン 天野さんインタビュー

天野 総太郎
これまでIT業界、ヘルスケア業界において要職を歴任し、日本のみならず、海外においても事業責任者、地域統括責任者としてさまざまなリーダーシップが求められるポジションを務めた経験を有する。直近10年では、アボットジャパン株式会社、ロクシタンジャポン株式会社で、代表取締役社長として、日本の事業責任者として従事。2022年2月より、現職株式会社エデンレッドジャパンの代表取締役社長。

Introduction

株式会社エデンレッドジャパンは、企業の福利厚生として導入される食事補助サービス「チケットレストラン」を運営。食事に関する福利厚生で日本一の導入数を誇ります。導入企業への健康的な食事の提供だけでなく、フードロス問題の解決などにも力を入れている同社。

今回は代表の天野さんに、チケットレストランの詳しいサービス内容や社会貢献活動、そして今後の展望について伺いました。

すべての社員が全国どこでも平等に利用できる食の福利厚生サービスを提供

–事業内容を教えてください

天野さん:株式会社エデンレッドジャパンは、「チケットレストラン」を運営しています。チケットレストランとは、企業の福利厚生として導入していただく食事補助サービスで、全国66,000店舗以上の飲食店やコンビニなどで利用できる「電子食事カード」を配布し、導入企業の社員さまに、仕事中の食事として使用していただきます。

最近では働き方が多様化し、在宅勤務をする方も増えています。我々のサービスは全国どこでも利用できるので、勤務形態や勤務地が変わっても、健康的でバランスの取れた食事をとっていただけるようサポートしています。

また、社員食堂などの福利厚生は、全ての社員が平等に利用できる必要がありますが、勤務形態や本社以外の事業所や支社には食堂がない企業もたくさんあるのが現状です。そうした差をなくすことも目的としたサービスです。

日本企業は食事補助サービスがほとんど浸透していなかった

–本社はフランスにあり、様々な事業を行っていると伺いました。

天野さん:はい。エデンレッドはフランスの他にも、世界46か国に拠点があり、全世界で約1万人が働いているグローバル企業です。日本では食事のサポートのみですが、海外では、多様な決済方法を提供するペイメントソリューション、燃料やガスを提供するモビリティソリューション、交通費に関するソリューション、デジタルギフトの4つのソリューションも提供しています。

–日本で食事のサポートのみ扱っているのはなぜですか?

天野さん:エデンレッドの日本法人は、日本の労働人口に対して、企業の食事補助サービスの浸透率が低いことを問題視し、設立された背景があったからです。日本法人は、1987年「株式会社バークレーヴァウチャーズ」として設立され、2017年に「株式会社エデンレッドジャパン」と商号を変更しましたが、食事のサポートを通して社会貢献を行うという姿勢を一貫して持ち続け、社員も皆仕事に誇りをもっています。

その結果、「チケットレストラン」は食事に関する福利厚生で日本一導入されているサービスに成長し、利用率99%、継続率99%、社員満足度90%とたくさんの方にご利用頂けるようになりました。(2022年7月現在)

仕事で高いパフォーマンスを発揮するために、食事は非常に大切です。今後もさらに多くの企業に利用していただければと思います。

年に数回市場調査を行うことで加盟店を充実させている

–チケットレストランはどのように利用するのですか?

天野さん:専用アプリで店舗を検索してお店に行き、iDでお会計するだけで簡単に利用できます。加盟店に「チケットレストランを利用します」と伝える必要もありません。

–全国で66,000店舗以上の加盟店があると伺いましたが、どのように選んで増やしていますか?

天野さん:社内で年に何度か市場調査を行って増やしています。利用者様の行動や志向は大きく変わってきていて、動向やニーズに合った加盟店を増やすことが大切だと考えているからです。また、食文化や食習慣(ベジタリアンやヴィーガンなど)の多様性、フードダイバーシティにも対応できるようにしています。

利用者様が喜ぶことはもちろんですが、加盟店を輝かせることで利用企業の目に留まり、さらに利用者のみなさまの満足に繋がるので、今後も加盟店を増加させていきたいですね。

–どのようなレストランの利用率が高いですか?

天野さん:大手チェーン店を利用する方も一定数いらっしゃる一方で、健康的なメニューがあるレストランや、ヴィーガンやベジタリアンに対応したメニューのある専門性が高いお店のニーズも高まっています。

また、コロナ禍でコンビニエンスストアの利用も増えています。レストランよりも、コンビニで食事を買って、持ち帰って食べる方も増えているからです。

チケットレストラン導入企業の継続率は99%以上という結果は、お客様のニーズに基づいて、加盟店を強化しているからだと考えています。

6月21日の創業日は全社員で社会貢献活動を行うidealday

–SDGsにも取り組んでいるそうですが、どのようなことをしていますか?

天野さん:フードロスと栄養バランスのとれた食事について啓もうするマンガを、利用者向けと加盟店向けに作って配布しています。特にフードロスについては力を入れていて、2021年にはオリジナルドギーバッグを配布し、どのように受け入れてもらえるかも検証しました。

他にも、フードダイバーシティを広めるため、Twitterでキャンペーンを行ったこともあります。ハラールやヴィーガンなどのレストランを紹介したのですが、「フードダイバーシティという言葉を初めて聞いた」といった声をいただきました。

他にも、「食物アレルギー表記があるお店にはとても感謝している」や、「全てのレストランで車いす対応ができたらいいな」などといった、幅広い意見が集まったことは嬉しかったです。

–市場調査だけでなく、消費者へ幅広く情報発信もしているのですね。他にも活動していることがあれば教えてください。

天野さん:毎年、創業記念日の6月21日を「idealday」とし、社会貢献活動を行っています。これは拠点ごとに内容は異なりますが、全世界で毎年行う活動です。

idealdayでは、山林で間伐作業をしたり、海岸でビーチ掃除をしたり、就労支援を行うNGO法人をお招きして、ワークショップを開いたこともあります。コロナ禍でイベントができなかった年は、アジアの貧困世帯向けに日本の絵本を翻訳して送りました。

日常の業務を全て止めることは難しいですが、ほとんどの社員が参加できるよう、当日は業務を調整しています。

–2022年は、どのような活動をしましたか?

天野さん:東京都あきるの市にある、東京地球農園で援農ボランティアをしました。トウモロコシ畑で雑草を抜いたり、ベビーコーンを収穫させてもらったりしたのですが、6月の蒸し暑い中での作業は非常に大変で、食材を生産する農家の方の苦労を肌で感じました。

このように実際に体験することで、フードロスをなくさなければならないという気持ちが高まりましたし、よりご飯がおいしく食べられることも実感しました。社員一同、食べることがいかに重要か認識できた一日になったと思います。

またidealdayは、コロナ禍で社内でのコミュニケーションがとりにくい中、他部署のメンバーと話す機会にもなっています。特に新入社員にとっては、会社の雰囲気やメンバーを知る大切なタイミングです。環境への意識向上だけではなく、働きやすさにも繋がるよう、今後もしっかりとidealdayの活動を続けていきたいですね。

質の良い食事をとることは質の高い仕事に結びつく

–今後も食事補助にこだわって事業を行う予定ですか?

天野さん:まずは日本において、働く人たちの食事が重要視されるよう、使命感を持って食事補助の事業を拡大していこうと思っています。それに加えて、海外での他のソリューション事業もしっかりと理解しながら、日本に取り入れていきたいと考えています。

 -今後、日本がどのようになれば良いなと考えていますか?

天野さん:働く人たちの食事の質が上がり、仕事の生産性やパフォーマンスがさらに上がっていくことを願っています。

私が若い頃、国際調査機関(IMD:International Institute for Management Development:国際経営開発研究所)によると、日本の国際競争力はトップ3に入るほどでしたが、現在は競争力が下降傾向にあると報告されています。少子高齢化や働き手の不足など、課題はいくつかありますが、労働生産性の低さも指摘されていますよね。その一つの原因として、我々の調査で明らかになった、在宅勤務が増えて昼食をとらない、または昼食の時間が減っている従業員の方が増えているという事実も挙げられるのではないでしょうか。

一人一人がしっかりと食事をとり、仕事で最大限の力を発揮できるようさらにサービスを広め、今後も働く人々を支援していきたいと考えています。

–今日は貴重なお話しを聞かせていただき、ありがとうございました!

関連リンク

株式会社エデンレッドジャパン:https://edenred.jp
チケットレストラン:https://ticketrestaurant.jp/