自動車は私たちに身近で便利な乗り物であり、現代社会に不可欠な交通手段です。
しかし一方では温室効果ガスの増加をもたらすなど、環境負荷が高い乗り物でもあります。
これからの社会で求められる、環境に優しい車とはどのようなものがあるのか、その種類や特徴、環境問題との関連にも迫ります。
環境に優しい車とは
環境に優しい車とは、従来の自動車による「排気ガスによる大気汚染」や「化石燃料の大量消費」で地球環境にもたらしてきた、負の影響を払拭する工夫がされている自動車のことです。
ガソリン車が及ぼす環境負荷
従来の車は、ガソリンをエンジン内部(内燃機関)で燃やす動力で走り、排気ガスとしてCO2(二酸化炭素)やNOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄硫化物)などを排出します。中でも多いのがCO2で、国内で排出される温室効果ガスの約90%を占めています。
自動車の発明以降、世界中に普及したことで化石燃料が大量に消費され、自然が吸収できる量を超えたCO2が排出されてきました。その結果地球の温暖化が進み、
といった問題が顕在化しています。
環境に優しい車の特徴
こうした観点から、自動車が環境に優しくあるためには、以下のような条件を満たすことが求められます。
- CO2や温室効果ガスを無くす/減らす
- 動力源として化石燃料を使わない/可能な限り減らす(燃費向上)
こういった特性を備えた自動車として求められる答えが「電動車」です。
では、その電動車にはどのようなものがあるのでしょうか。
環境に優しい車の種類
環境に優しい車として前項であげた「電動車」は、バッテリーとモーターを内蔵し、電気を動力として走る車の総称です。現在日本で乗用車として市販されている電動車には、以下の4つがあります。
それぞれ特徴を見ていきましょう。
EV(BEV/電気自動車)
EVは環境に優しい車として現在最も本命視されています。
動力はバッテリーとモーターのみで、HV、PHVと区別してBEVと表記されることもあります。
走行時にCO2を排出せず、エンジンがないシンプルな構造のため、静かでスムーズな走りを実現しています。
反面、一回の充電で走れる距離があまり長くない、充電に時間がかかるなどの問題があります。
FCV(燃料電池車)
FCVは、水素による燃料電池(FC)と空気中の酸素を反応させて電気を作り、駆動用モーターで走行します。排出されるのは水のみで、有害物質が一切出ないことから、環境負荷という面では最もクリーンとされています。補給時間の短さや走行距離でも、EVよりはるかに優位です。
一方で水素燃料の精製・貯蔵技術やインフラ整備、価格の高さなど、普及には大きな困難も伴います。
PHV(PHEV/プラグインハイブリッド車)
PHVもHV車と同様に電気とガソリンの両方が動力です。HVとの違いは、コンセントで充電ができること、バッテリーのみでの走行が可能で、充電が切れてもガソリンとのハイブリッドで走れることです。そのため、電動での走行時はCO2を排出しないのが利点です。
ただしバッテリーの容量はさほど大きくないため電動のみで走れる距離は短く、ガソリン走行時はCO2を排出します。また販売されている種類が少なく、価格も高い傾向にあるという問題があります。
HV(ハイブリッド車)
HVは電気とガソリンエンジンの両方を動力として走る車で、発進や停車の時にはバッテリーとモーターによる電力で駆動し、通常走行時にはエンジンとモーターを組み合わせて走ります。
さまざまな工夫で従来のガソリン車に比べ、大幅な燃費向上やCO2の排出削減を図っていますが、燃料はガソリンのみでバッテリーも小さいため、走行時に出るCO2も少なくありません。
現時点で日本で最も普及しているタイプの電動車で、各メーカーから多くの種類が出ています。
種類と特徴が分かったところで、環境に優しい車が注目されている理由について考えていきましょう。
環境に優しい車が注目される理由①温暖化対策
環境に優しい車が世界的に注目される理由は、温暖化対策の一環だからです。そして世界の自動車業界でこの流れが起きたのはここ数年、2016年前後のことです。
日本では、それ以前からすでにトヨタ・プリウスが環境に優しい車として話題となっていました。しかし現在の環境に優しい車の開発・生産は、欧州や中国の自動車メーカーで活発になっています。
脱炭素化社会の実現
きっかけになったのは2015年のパリ協定です。ここで採択された地球温暖化対策の新しい枠組みでは、世界の気温上昇を産業革命前から2度未満に抑えることを目標にしています。そのためには、経済活動などから排出される温室効果ガスを2050年までに半減させ、今世紀末にはゼロにしなければなりません。
その結果、欧州の自動車産業では厳格なCO2排出基準が適用され、2021年までに95g/km、2025年までに81g/km、2030年には67g/kmという基準を、企業平均で満たすことが求められています。(2018年時点のトヨタ・プリウスは78g/km)
【関連記事】脱炭素とは?カーボンニュートラルとの違いや企業の取り組み、SDGsとの関係を解説
排気ガスを出さない車への世界的な潮流
こうした世界的な潮流を受け、世界中で「排気ガスを出さない電動車」への転換が進みました。
世界各国の流れ
- フランス・イギリス:2040年までにガソリン・ディーゼル車の販売を禁止
- ノルウェー:2025年までに国内販売車をEV、PHVのみに限定することを検討
- インド:2030年までに国内販売車をすべてEVにする方針
- 中国:自動車メーカーに2020年は12%のEV、PHV、FCVの販売を義務付ける
- アメリカ:カリフォルニア州で2035年までにすべての販売乗用車をEV・FCVに義務付け。他に14州も追随し、連邦政府の基準となる可能性も
日本でも「2050年カーボンニュートラル宣言」により、2035年までには、新規で発売する車はすべて電動車にするという方針が表明されています。
環境に優しい車が注目される理由②サプライチェーン排出量の削減
自動車を生産する企業もまた、環境に優しい車への転換を進めています。その背景には、自動車産業全体での温室効果ガスのサプライチェーン排出量削減の必要性があります。
サプライチェーン排出量とは
サプライチェーン排出量とは、企業の事業活動に関係する全体の流れから発生する、すべての温室効果ガスの総量のことです。これは単独の企業ではなく、サプライチェーン全体を構成するすべての事業者が含まれ、事業内容も原材料調達から製造・物流・販売・廃棄まで、すべてのプロセスに及びます。
サプライチェーン排出量=Scope1排出量+Scope2排出量+Scope3排出量
- Scope1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
- Scope2 : 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
- Scope3 : Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)
なぜサプライチェーン排出量が重要か
サプライチェーン排出量の削減が重要なのは、自動車産業が、関連する他事業者との連携が不可欠であり、自社のみでの排出量削減には限界があるからです。
すべての事業や工程で排出が多い部分を特定し、重点的な削減対象を明確にできれば、自社だけでは難しい排出削減も他事業者との連携により効率的な環境対策が可能になります。
もう一つは、近年ではどの企業もESG投資の重要性を認識しており、世界的にサプライチェーン排出量の算定・削減を求める動きが高まっているためです。日本の自動車産業は世界中の消費者が顧客なので、グローバルな基準で事業展開を進めるために、こうした対策は必須となっています。
電動車のメリット
4種類の電動車が次世代の車として期待されるのは、従来のガソリン車が抱える問題を解決し、さらなるメリットをもたらすためです。ではそのメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
メリット①CO2を削減できる
電動車が「環境に優しい」最も大きな理由は、走行中のCO2排出をゼロ、または極めて少なくできるためです。特にEVとFCVはガソリンを使わないため、CO2を排出しません。PHVについても電動モードではCO2を出さず、日常的な数十km圏内の使用ならこちらもCO2排出をゼロに近づけられます。
HVはガソリンが燃料なのでCO2を排出しますが、ガソリン車に比べ大幅な排出削減を可能にしています。
メリット②騒音を出さない
電動車は走行時に騒音が出ず、静かなこともメリットです。それは、ガソリンを爆発させる内燃機関がなくなり音や振動がしない、モーターが静かで走行音が出ない、空力に優れた車体や転がり抵抗の少ないタイヤなど、技術開発が静音化につながるなどの理由があります。
メリット③電力供給源にもなる
電動車のメリットとして新たに注目されているのが、非常時の電力供給源としての役割です。
2011年の東日本大震災では、HVがガソリンで発電する発電装置として被災地で活躍しました。
現在市販されているほとんどのEVやPHVではこうした電源供給の機能を備えており、トヨタのプリウスPHVでは1,500Wまで対応する100V外部電源として使うことができます。
メリット④維持費を抑えられる
車を保有する世帯の6割以上で年間30万円にもなる高額な車の維持費も、電動車にすることで低減できるメリットがあります。主な例でいうと、
- EVは年間で45,000円のガソリン代削減につながると試算(年間1万km以上走行の場合)
- 国によるEVやPHV車などへの購入補助金の交付(EVは最大で85万円)
- 自動車重量税の免除・エコカー減税の適用
などがあり、特にガソリン代削減による節約効果が大きいことがわかります。
電動車のデメリット・課題
電動車はここ数年で実用化された新しい製品で、まだまだ発達の途上にあります。そのため、当然ながら不完全な点や問題点が少なからずあるのも事実です。
デメリット・課題①価格の高さ
電動車を購入する際に最も気になるのは価格でしょう。以前より安くなったとはいえ、EVを始めとする電動車は従来のガソリン車と比べて高価な印象を受けます。
それぞれの種類を比較すると、
車名 | ガソリン車 | HV | PHV | EV |
---|---|---|---|---|
トヨタ・ヤリス | ¥1,470,000〜 | ¥2,548,000〜 | ||
トヨタ・プリウス | ¥2,597,000〜 | ¥3,383,000〜 | ||
トヨタ・ハリアー | ¥3,128,000〜 | ¥4,928,000〜 | ¥6,200,000〜 | |
日産・リーフ | ¥4,081,000〜 | |||
三菱・eKクロス | ¥1,463,000〜 | ¥2,546,500〜※ |
となっており、FCVのトヨタ・MIRAIに至っては7,106,000円〜と、さらに高額になります。
ここから言えるのは、環境に優しくなればなるほど価格が高くなるということです。
国の購入補助があるとはいえ、多くの車種はまだ簡単に購入できる価格ではないと言えるでしょう。
デメリット・課題②走行距離の短さ
電動車のデメリットとしてよく言われるのが、一充電あたりの走行距離の短さです。
実際、三菱・eKクロスEVと日産・サクラの場合は最大180km、Honda e Advanceは最大274kmと、ガソリン車に比べ短いことは否めません。さらに高速道路を走ったり、エアコンを使ったりすると走行距離は実際以上に短くなります。
PHVはさらに短く、バッテリーのみで走れるのは最大60km程度です。近場の利用ならまだしも、遠距離のドライブはガソリンでの走行に頼ることになります。
理由はEVの走行距離がバッテリーの容量に左右されるためです。当然バッテリーの容量が大きくなれば走行距離も伸び、最新のEVでは400〜500km台の長距離ドライブが可能な車も少なくありません。
ただしその分値段も高額になり、価格面のデメリットがここでも生じます。
デメリット・課題③補給・充電インフラ整備の遅れ
もう一つの問題は電動車の電力供給インフラの少なさです。
EVの充電スタンドは急速に増えていますが、いまだガソリンスタンドには及びません。また、住民の合意が必要な集合住宅での充電設備設置も課題です。
住民や管理者の間で環境への意識にばらつきがあり、なかなか設置に結びつかないのが現状です。
FCVに必要な水素スタンドに至っては、2022年12月現在全国でわずか164か所にとどまっています。
こうしたインフラ整備を進めることが、電動車普及への課題となっています。
デメリット・課題④実は環境に優しくない?
さらに電動車に関しては「実際は環境に優しくないのではないか」といった意見もあります。そこには、
- 生産時の環境負荷:EVのバッテリーに必要なリチウムやコバルト、グラファイトなどのレアメタル採掘や、精製・バッテリー組立などで生じるCO2排出はガソリン車以上に多い
- 資源採掘時の問題:レアメタルの生産国は途上国が多く、採掘による自然破壊や現地での労働環境の悪化などが懸念される
- 日本や中国では火力発電が多く、EV、PHVへ充電する電気は逆にCO2排出増につながる
- FCV用水素燃料を精製する天然ガスのエネルギーロスが多く、必ずしも環境に優しくない
などのような問題が指摘されています。
今後、EVを始めとする電動車の需要が世界中で急増すれば、こうした状況が悪化するのではないかという危惧もまた、電動車への懐疑が強まる要因となっています。
重要なのはLCA
動力別LCAでのCO2排出量
前述のデメリットの通り、EVが製造時にガソリン車以上のCO2を出すのは確かです。
電動車といえど製造から利用、廃棄、リサイクル時でもCO2が出ます。こうした一連のサイクルでCO2が減らなければ、環境に優しいとは言えません。そこで測られるのが、
LCA(ライフサイクルアセスメント):商品の原料調達から製造・運搬や利用、廃棄・リサイクルまでの全体を通して環境負荷を測る方法
です。それによれば、EVやPHVは製造時のCO2排出が多いものの、電気の発電源次第では、LCA全体でのCO2排出を大幅に減らせることが期待できるとしています。
環境に優しい車の今後
2050年、さらにその先へ向け、世界各国は環境に優しい車へのシフトを進めています。
では今後、電動車を取り巻く情勢はどうなっていくのでしょうか。
世界の潮流は電気自動車(EV/BEV)へ
今後、世界で主流になると見られているのはEV(BEV)です。実際、欧州も中国やインドもEVを中心に据えた戦略をとり、アメリカではHVですら排除される動きが見られます。
海外でEVが中心となり、日本以外の国がHVやFCVに力を入れない理由としては、
- 日本のHVやFCVの競争力が高すぎて技術的に追いつけず、参入メリットがない
- EVは構造が簡単で新規参入のハードルが低く、技術的不利が少ない
といった点があげられます。
今後、世界的なEV化への流れという共通認識が広がってEVに資本が投入されれば、コスト低下と技術革新に拍車がかかる可能性があります。そうなれば「製造する時は環境に良くない」という懸念も、新技術や企業の環境対策、そして消費者の監視と選択によって解消されるかもしれません。
日本の自動車産業では多様な選択肢を提案
一方、早くからHVで環境に優しい車づくりに取り組んできた日本では、EV一辺倒とは異なり、多様な選択肢を提示する立場をとっています。この背景には、それまで培ってきたHVのノウハウを守るという側面もありますが、それ以上に、
- 地理や気象条件面で不利な日本は、再生可能エネルギー電力推進には時間も技術も必要
- 従来の資源やエネルギーを含めた、あらゆるマテリアルの有効活用が循環型経済につながる
という考え方によるものです。現時点で環境に優しい車として、日本では
- HV、PHVで燃費の良い車の普及とCO2削減を図りながら
- 自然エネルギーとEVの割合を地道に伸ばす
- 長期ビジョンでFCVの開発と実用化を進める
という施策をとっています。
買い替えるだけが環境に優しい?
一方で、日本の「もったいない」の価値観から、既存のものを長く使い続けるための取り組みも進められています。
その代表がバイオ燃料や合成燃料の開発と実用化への取り組みです。これらは従来のガソリンと同様に使えるため、既存のガソリン車やインフラを無駄にせず、CO2の大幅な削減も可能になります。
また既存の車のエンジンを外し、モーターとバッテリーを載せてEV化する「コンバートEV」も注目されています。
環境に優しい車づくりに取り組む企業事例
現在は、どの自動車メーカーや関連企業も環境に優しい車づくりに取り組んでいます。その中でも特に際立った取り組みをしている企業の事例をご紹介します。
事例①三菱自動車
三菱自動車は、2009年に世界初の量産型電気自動車「i-MiEV」を発売。その後もPHV「アウトランダー」、2022年6月には新型軽EV「eKクロスEV」を発売するなど、電動車の分野で高い技術と確固たるビジョンを持った製品づくりを行なっています。
同時に2050年カーボンニュートラルを強く意識し、
- 2030年までに電動車の販売比率を50%にするなど、PHVを中心とした電動化の推進
- 排出物の発生抑制と再資源化の推進
- 製品の環境負荷物質規制の遵守
- 使用済みバッテリーの再利用システムの構築
- LCAの推進や環境マネジメントの構築
などの取り組みを積極的に推進しています。
事例②日産自動車
日産は昨年話題となった軽EV「サクラ」をはじめ、3種のEVを展開しています。また従来のハイブリッドシステムを進化させた電動パワートレイン「e-POWER」は、60.8g/kmという大幅なCO2排出量の削減を可能としました。今後はEVとe-POWERを軸に
- 製造過程における省エネルギーの徹底
- 再生材使用の拡大
- グローバルなサプライチェーンの環境負荷物質管理体制
- 責任ある鉱物調達のマネジメント
など、環境や社会的責任を重視する車づくりを目指しています。
事例③OZ MOTORS
OZ MOTORSでは、既存のガソリン車をEVにレストアした「コンバートEV」の改造・製作サービスを行なっています。家庭用電源や通常の充電スタンドにも対応し、法的基準も問題ありません。
もちろん完全オーダーによるカスタムのため、価格もそれなりに高くなります。しかし「今ある車やクラシックカーを大事に乗りたいが、環境問題も気になる」というオーナーにとっては、魅力ある選択肢ではないでしょうか。
環境に優しい車とSDGsの関係
最後に、環境に優しい車とSDGsの関係を確認しましょう。
持続可能な開発目標を掲げるSDGsの目標達成のためには、自動車の抱える問題を解決することは避けて通れません。その中でも、特に関係が深いのが目標13「気候変動に具体的な対策を」と目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」です。
目標13気候変動に具体的な対策を
自動車とその排気ガスが、地球温暖化と気候変動に密接な因果関係があることは明白です。
走行中のみならず、生産から廃棄までのLCA全般でCO2を出さない環境に優しい車の実現は、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に大きな貢献をもたらします。
目標9産業と技術革新の基盤をつくろう
環境に優しい車の実現には、新しい技術の導入が欠かせません。より発電効率が良い自然エネルギー、より小さく蓄電効率が高いバッテリーなど、環境に良い自動車を作るには、あらゆる分野での技術革新が必要になります。
そしてそうした技術は、自然や人間の生活を犠牲にして成り立つものであってはなりません。
ターゲット9.4に掲げる
- 資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセス
- インフラ改良や産業改善による持続可能性向上
- 各国の能力に応じた取組
は、世界各国の自動車産業が最優先で取り組むべき課題に他なりません。
まとめ
今後の私たちの生活と地球環境、いずれも持続可能であり続けるためには、自動車の環境負荷を減らすことが重点的な目標となります。
環境に優しい車として期待される電動車には、まだまだ課題も改善の余地もあるものの、今後のカーボンニュートラル実現に向けた有望な選択肢であることは確かです。
車を必要とする方、購入を考えている方は、これを機に電動車についての知識と理解を深め、環境に優しい車を選んでみてはいかがでしょうか。
<参考文献・資料>
図解・燃料電池自動車のメカニズム 水素で走るしくみから自動運転の未来まで/川辺謙一:講談社
EVと自動運転 クルマをどう変えるか/鶴原吉郎:岩波書店
1.温室効果ガス排出・吸収量 – 環境省
必要なのは正しい理解 – カーボンニュートラルの基礎知識|日本自動車工業会
Let’s ゼロドラ!!(ゼロカーボン・ドライブ) – 環境省
サプライチェーン排出量算定をはじめる方へ – 環境省
サプライチェーン排出量の算定と削減に向けて – 環境省
バッテリー生産における「知られざる環境負荷」が明らか … – WIRED
自動車の“脱炭素化”のいま(後編)~購入補助も増額!サポート拡充で電動車普及へ |資源エネルギー庁
乗用車市場動向調査 – 日本自動車工業会
自動車関係税制について (エコカー減税、グリーン化特例 等)|国土交通省
水素ステーションの補助金交付を行う次世代自動車振興センター
米国 EV政策・FCV政策(電気自動車・燃料電池車) | EnviX
5 自動車・蓄電池産業|2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略|経済産業省
サステナビリティ | 三菱自動車 – Mitsubishi Motors
サステナビリティレポート 2021 | 日産自動車企業情報サイト
オズモーターズ