近年、「ヴィーガン」という言葉が日本でも浸透してきましたが、多くの人が食事に関係しているというイメージを持っていると思います。しかし、ファッションや家具といった分野においても、動物由来の素材を選択しない人が増えています。
なかでも、特に注目を集めているのが「ヴィーガンレザー」です。
今回は、ヴィーガンレザーの基礎知識から、とりわけ選択肢が増えている植物由来の素材でできたレザーについて、詳しくご紹介します。
目次
ヴィーガンレザーとは
ヴィーガンレザーとは、動物の皮以外の素材から作られたレザー(皮革)のことです。
本来のレザー製品は、牛やワニ・ヘビといった動物の皮を材料に作られています。
そうした動物の副産物を使用せず、別の素材を代替して革のように仕立てたものがヴィーガンレザーです。
ヴィ―ガンとは
ヴィーガンレザーについて詳しく学ぶ前に、ヴィーガンについて軽くおさらいしておきましょう。
ヴィーガン(Vegan)とは、日常生活において動物性由来の素材を避けるスタイルを指します。
ヴィーガンを実践する理由はさまざまですが、主に「動物の命・権利を奪わないため」ということが挙げられます。そして近年増加している理由が、「現代畜産業や資本主義経済による気候変動の影響を少しでも減らすため」です。
代表的なのは食事におけるヴィーガンダイエットで、菜食主義者とも呼ばれます。ヴィーガンの人々は、肉や魚だけでなく卵・乳製品・ハチミツといった動物由来の食材も口にしません。
食べ物に限らずファッションに関しても、動物の命を奪って作られるレザーやファーのほか、人によっては「動物の権利を奪う」という意味合いからウール・カシミヤなどを避ける場合もあります。
ヴィーガンレザーとフェイクレザーの違い
ヴィーガンレザーとは、動物由来ではない素材を使った革製品であることを学びました。そのため、似た言葉である「フェイクレザー」との違いに困惑する人もいるかもしれません。
ここでは、2つのレザーの違いについて説明します。
フェイクレザーとは、動物革を使用しないレザーのことです。日本語では「合皮(合成皮革)」と呼ばれる場合もあります。
フェイクレザーは、ポリウレタンを代表とする化学繊維を使用しています。そのためフェイクレザーはヴィーガンレザーの一種であるともいえますが、環境面に配慮したいヴィーガンの立場からすると、あまり積極的には選択しない製品のひとつです。
ヴィーガンレザーとエコレザーの違い
もうひとつよく聞く言葉として「エコレザー」が挙げられます。エコ、と付いているために「ヴィーガンでも大丈夫?」と考えている人もいるかもしれませんね。
エコレザーとは、天然皮革を指す言葉です。動物の皮から作られるレザーの中でも、特に環境負荷に配慮したものを指します。つまりエコレザーは、ヴィーガンレザーではありません。
とはいえエコレザーは、製造だけでなく輸送や販売・再利用といったあらゆる過程に配慮された製品を指します。
そのためエシカル(倫理)面で注目されており、日本では「日本エコレザー基準(JES=Japan Eco Leather Standard)」の基準に則ってつくられた革製品に付けられる認証ラベルが存在します。
ヴィーガンレザーを取り入れるメリット
ヴィーガンレザーの種類が分かったところで、次にメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。まずはメリットから見ていきましょう。
メリット①動物の命を奪わない
ヴィーガンレザーは動物由来の原料を使用しないため、動物の命を奪わずに製造できる点が最大のメリットです。
動物を育てるコストや、野生動物の乱獲による個体減少に加担するリスクを減らせるため、ヴィーガンレザーは環境・アニマルライツに配慮した素材だといえます。
メリット①環境・エシカル生産に配慮した生活をおくれる
ヴィーガンレザーは、本来の革製品(リアルレザー)に比べると環境にやさしい素材ともいえます。
リアルレザーの多くは、生産の中に「なめし」という工程が含まれます。これは、防腐効果を高めるためにタンニンという成分を革に塗布する作業です。
環境団体・PETAによると、現代の皮産業において「なめし」に使われるタンニンのほとんどは発がん性物質を多く含む化学薬品を使用しているため、リアルレザーの生産が盛んな地域では、がんのリスクが最大で50%も高いとの報告があるといいます。
また、タンニンの原料となる樹木はアマゾン流域に集中していることもあり、人体だけでなくまわりの生態系にも直接影響を及ぼし、環境破壊につながっているという報告まであるのです。
本物の革製品ではなくヴィーガンレザーを選択することは、環境にも生産者にも少しでも負荷をかけないことをも意味しています。
ヴィーガンレザーのデメリット
次に、ヴィーガンレザーのデメリットについても触れておきましょう。
デメリット①合皮・人工皮革は劣化が早い
ヴィーガンレザーはリアルレザーに比べ、やや劣化が早い点がデメリットです。
特にプラスチックから出来ている合成皮革・人工皮革の場合、平均して3年ほどしか使うことができません。短期間で買い換えれば、その都度処分しなければならず、焼却時にCO2が発生します。
動物性でないからといって何でもよいわけではなく、ヴィーガンレザーでも素材選びには注意が必要です。
デメリット②プラスチック使用なら、環境に負荷がかかる
先ほどメリットの部分で「ヴィーガンレザーは環境にやさしい」とお伝えしましたが、プラスチックが原料に含まれているヴィーガンレザーもあります。その場合、多少の環境負荷は避けられません。
プラスチックは廃棄されてから土に還るまでの時間が非常に長く、いつまでも土壌や海底に残ります。そのため周囲に生息する生き物がプラスチックを食べて死んでしまったり、生態系を乱す恐れにつながるため、できるだけ合成皮革・人工皮革は選ばないのが無難です。
以上のように、ヴィーガンレザーの特性やメリット・デメリットを踏まえると、消費者として選択したいと思うのは「植物皮革」ではないでしょうか。植物皮革については後ほど詳しく解説しています。
ヴィーガンレザーは経年劣化する?
ひと口にヴィーガンレザーといっても、種類はさまざまです。経年劣化が最も早いのは、合成皮革・人工皮革といったプラスチック製レザーです。素材の特性上、3年ほどで劣化が始まってしまいます。
植物性皮革はそれよりも長く、種類や使用状況・手入れの仕方にもよりますが、10年ほどは使い続けられるとされています。
ヴィーガンレザーを長持ちさせるお手入れ方法
ヴィーガンレザーを長く愛用するためには、日々のちょっとしたお手入れの継続が大切です。
アイテムを使ったあとは、やわらかい布で表面をやさしく拭きましょう。もしシミや汚れが付いてしまった場合は、ベビーオイルかユーカリ精油、もしくは少量の水にビネガーを薄めた液を使用します。最後は柔らかい布で拭き、乾燥させてください。
またヴィーガンレザーを使用する前は、レザーがきちんと乾いていることを確認するのも大切です。長く使わない場合は、高温多湿を避けて保管しましょう。
以上のお手入れを心がけていれば、リアルレザーのように長く愛用することができますよ。
ヴィーガンレザーの種類と特徴
続いてはヴィーガンレザーの種類について見ていきましょう。
ヴィーガンレザーには、さまざまな素材から作られた種類がありますが、ここでは
- 合成皮革
- 人工皮革
- 植物皮革
の3つのカテゴリーに分けて紹介します。
合成皮革
合成皮革とは、先ほどお伝えしたように「フェイクレザー」を指します。
ベース部分には織物や編み物を使用し、その上にポリウレタン樹脂を塗布した素材です。
表面には、天然皮革に似たシワや模様を人工的に足しています。そのため見た目は本物のレザーに近く、安価で手に入れやすい点が特徴です。
人工皮革
人工皮革(Faux Leather)とは、人工的に作られたレザーのことです。
プラスチックからつくられた不織布層の上に、ポリウレタン樹脂などをかぶせて製造されています。合成皮革に比べると、構造がより天然皮革に近いため、高級感のある見た目を演出できる点が魅力です。
植物皮革
上の2つと大きく異なるヴィーガンレザーとして、近年特に注目を浴びているのが植物皮革です。
さまざまな植物を加工した素材で、天然皮革のように上品で美しい見た目と、なめらかな手ざわりが魅力です。合皮よりも耐久性が高く、きちんとお手入れすれば10年ほど使えます。
耐久性に優れている5種類の植物皮革を詳しく解説
①リンゴレザー
リンゴレザーはAppleSkin(アップル・スキン)とも呼ばれるヴィーガンレザーです。
一般的には、乾燥させたリンゴにポリエステルを混ぜ、リサイクルコットンに貼り付けて作られます。
リンゴレザーの特徴
りんごレザーは、しなやかな手ざわりが特徴で、ヘビ革のような質感を得られます。
リンゴレザーのメリット
リンゴレザーの原料となるのは、加工後の搾りかすや皮、廃棄のリンゴが中心です。本来は捨てられてしまう部分を再利用するため、資源を無駄にしません。
またリンゴ農家の方々にとって、新たな収入の機会となる点もポイントです。
リンゴレザーのデメリット
現在の技術では、リンゴレザーの原料の中にプラスチック由来の素材・ポリウレタンが含まれているため、生分解性に欠ける点がデメリットといえます。
しかし将来、技術の発展によってポリウレタンを使わないリンゴレザーが生まれる可能性はありますので、期待したいところです。
リンゴレザーを使った商品
しなやかさを活かし、シューズやハンドバッグといったラインナップが豊富はアップルレザー。
こちらは、アップルレザーを使用したサンダルです。
見た目にも美しく、リアルレザーと遜色ない質感が魅力です。
夏はもちろん、足袋タイプの靴下をはいて春や秋に身に着けるのもおすすめです。
②サボテンレザー
次にご紹介するのは、サボテンレザーです。メキシコ原産のウチワサボテン(ノパルサボテン)から作られています。
皮革業界に長く携わってきたメキシコ出身のエイドリアンとマルテが、約2年間の開発期間を経て、2019年に発表しました。
サボテンレザーの特徴
サボテンレザーは上品な質感が特徴で、多少の伸縮性があるためしなやかさもあります。加工次第では、ツヤやリアルレザーのような模様を入れることも可能です。
サボテンレザーのメリット
メキシコで栽培されるサボテンは、あまり多くの水分を必要としない上、農薬・化学肥料を使いません。加工の際も化学薬品がいらないため、最後は土に還すことができる優秀な素材です。
また、サボテンは土壌中に多くの炭素を吸収できるため、環境にやさしい植物ともいえます。収穫はサボテンの一部を切りとるのみで、植物全体を引き抜くわけではありません。つまり、長く栽培できるという意味でも持続可能な素材と言えるでしょう。
サボテンレザーのデメリット
日本では大規模な栽培ができないため、サボテンレザーのアイテムはすべて外国製となります。そのため、輸送の際に出る二酸化炭素排出量は気になるところかもしれません。
サボテンレザーを使った商品
サボテンレザーは、バッグやアクセサリー・ジャケットのほか、車のシートなどにも利用されています。
例えば、エシカルブランドのEverlane(エヴァーレーン)が販売する「Cuctus Leather Bag Hobo」があります。
上品な見た目と、カジュアルにもオフィス・パーティーにも使えるシンプルなデザインで、身のまわりの必需品を入れておくのにちょうどいいサイズ感がポイントです。
③キノコレザー
キノコレザーは、大きくわけて2種類あります。
ひとつは、「Mushuroom(キノコ)」+「Skin(皮)」からの造語であるMuskin(マスキン)とも呼ばれるレザー。森林などに寄生するキノコの一種・Phellinus ellipsoideusの抽出物から作られるヴィーガンレザーです。
もうひとつは、きのこを構成する菌糸を原料に作られた「 Mylo™(マイロ)」です。アメリカのスタートアップ企業・Bolt Threads(ボルト・スレッズ)が開発しました。
キノコレザーの特徴
Muskinは、スウェードのような見た目と手ざわりで、ほかのヴィーガンレザーにはない質感が特徴です。生産過程において、リアルレザーのような化学物質を使用しない点で、環境にやさしい素材といえます。
一方、 Mylo™はより本革の質感に近く、加工によって見た目と肌触りに幅を持たせることができる点がポイントです。
キノコレザーのメリット
キノコレザーは生産段階で農薬や化学肥料を使わないため、土壌を汚染する心配がありません。
また、Muskinには細菌の蔓延を防ぐ効果があり、湿気を逃がす性質を持っています。そのため、靴のように雑菌が繁殖しやすいアイテムに最適です。
キノコレザーのデメリット
水や摩擦・陽射しにはあまり強くありません。特にMuskinの場合、強度が必要なときはワックスなどで加工することが求められます。
キノコレザーを使った商品
靴の本体やインソール、時計のベルトなど幅広く利用されています。
今回ご紹介するのは、objects.io(オブジェクツ・アイオー)のウォレットバッグです。
キノコレザーの美しい質感を活かしたミニマムなデザインで、日常遣いだけでなくフォーマルな場面にも使えます。
スマホを入れるポケットがある財布のような感覚で、どこでも持ち歩ける優秀なアイテムです。
④パイナップルレザー
次にご紹介するのは、パイナップルの葉を原料としたパイナップルレザーです。別名「Piñatex®(ピニャテックス)」とも呼ばれます。
1990年代、皮革業界でコンサルタントをしていたスペイン人女性・Carmen Hijosa(カルメン・ヒホサ)がフィリピンを訪れたことをきっかけに、長い研究機関を経て開発されました。
パイナップルレザーの特徴
自然な模様があり、リアルレザーに近い見た目が特徴です。パイナップルの葉から作られているため軽く、扱いやすいヴィーガンザーといえるでしょう。
パイナップルレザーのメリット
原料はパイナップルの葉と、コーンをベースとしたポリ乳酸のみなので、生分解できる点がメリットです。最後まで使い切った後は、土に還すことができます。
また染料は、持続可能なファッションアイテムにのみ与えられるラベル「GOT認証」を取得したものを使用しているため、素材だけでなく出来上がったレザー全体の環境負荷が低い点もポイントです。
パイナップルレザーのデメリット
パイナップルはフィリピンで栽培され、最終工程のためにスペインもしくはイタリアへ輸送されます。そのため、
- 輸送による二酸化炭素排出がある
- 日本では生産できないアイテム
と、どうしても輸送時に環境負荷が発生する点がデメリットといえます。
パイナップルレザーを使った商品
利用用途は幅広く、特に大手ファッション企業のアイテムや、有名ホテルとのコラボレーションも行っています。
こちらは、ファッションブランド・MIstohn(ミストン)のドレープケープです。
ライトな質感を活かし、軽やかに仕立てた羽織りなので、春から秋にかけて活躍します。
⑤ブドウレザー
最後にご紹介するのはブドウレザーです。英語ではWine Leatherとも呼ばれています。
2016年に設立されたミラノの企業Vegeaが開発し、イタリアのワイン生産過程で出るぶどうの廃棄を再利用して作られています。
ブドウレザーレザーの特徴
本物のレザーと遜色のない見た目と質感が美しく、加工によってさまざまな手ざわりを演出できます。作り方としては、廃棄ブドウのオイルとパルプにポリエステル樹脂を混ぜ、コットンの上にレザーコーティングをしています。
ブドウレザーレザーのメリット
生産工程で使用される水はリアルレザーに比べて少なく、化学薬品を含まないため、再利用が可能です。動物の命を奪わないだけでなく、水の汚染が少ない点で、環境負荷の少ないアイテムといえます。
ブドウレザーレザーのデメリット
現段階では、ブドウレザーは生分解・リサイクルはできません。今後の技術発展に期待したいところです。
ブドウレザーレザーを使った商品
ブドウレザーは、ファッションアイテムを中心に、家具や車のシートにも利用されています。
例えば、イギリスの老舗ブランド・Cordings(コーディングス)による、ブドウレザーのグローブです。
リアルレザーのようなエレガントさはそのままに、より軽量なアイテムに仕立てています。
内側にはやわらかいメリノウールをライナーに使用し、保温力を高めた手袋です。
このように、植物皮革にもさまざまな種類があることが分かりました。
ではここで、ヴィーガンレザーを長く使うためにどのような工夫や手入れが必要なのかについてチェックしてみましょう。
ヴィーガンレザーを使用したおすすめブランド3選
次に、ヴィーガンレザーを使ったブランドを3つご紹介します。
Re:nne(日本)
日本のブランド・Re:nne(リンネ)は、仏教用語で転生を意味する「輪廻」から命名されました。
化学物質を使わずに作られたサボテンレザーのアイテムは、高級感あふれる上質なレザーを使用したシンプルなデザインで、使用者の性別や場面を問わず活躍できるのが魅力。修理も受け付けているので、長く使える1品を見つけたいですね。
なお、創業者の久保田さんは学生ながら草ストローブランド「HAYAMI」を立ち上げた人です。エシカルやSDGsに関心のある人にもぴったりです。
Zouri(ポルトガル)
ポルトガルのサスティナブルブランド・Zouri(ゾウリ)では、アップルレザーとパイナップルレザーを使用したアイテムが並びます。サンダルやスニーカーに使用される靴のソールは、ポルトガルの海で回収したプラごみをリサイクルして出来たもの。
アップルレザー以外の素材は、ヘンプやリネンといった植物性が中心のため、ヴィーガンの方はもちろん、環境の負荷が少ない靴を探している人にもおすすめです。
LOVST TOKYO(日本)
LOVST TOKYOは、廃棄リンゴメイドのアップルレザーや植物性素材を使用したアイテムを展開するブランドです。ブランド名の由来は「愛(LOve)を持ってヴィーガン/多様性(Vegan/Variety)な考え方を一番(1ST)に尊重できる文化をTOKYO(東京)から発信していく」から来ています。
ベーシックなウォレットやバッグから、Apple Watch専用バンドやAirPods Proケースなど感度の高いラインナップまで揃っており、プレゼント用にもぴったりです。
>>公式サイト
【取材記事】LOVST TOKYO|植物由来のヴィーガンレザーで、消費行動やライフスタイルを見直すきっかけづくりを
ヴィーガンレザーと目標12「つくる責任つかう責任」の関係
最後にヴィーガンレザーとSDGsの関係について確認しましょう。
SDGsは、現在地球が抱えている課題にみんなで立ち向かい、持続可能な社会の実現を目指す国際目標です。2015年に採択されたSDGsは、「社会」「経済」「環境」の3つの側面から17の目標と169のターゲットが設定されています。
ヴィーガンレザーの普及によって、多くの目標の達成に貢献できることとなりますが、その中でも特に関係が深いのが目標12「つくる責任つかう責任」です。
特にSDGs12「つくる責任つかう責任」と関係
SDGs12「つくる責任つかう責任」は、これまでの大量生産・大量消費の経済体系を見直し、原料の生産から製造、消費者に渡り廃棄されるまでの過程をサステナブルにしていくことを目指した目標内容です。
具体的には、
- 原料を生産するのに化学肥料を使わず、生産者の健康や環境を守る
- 製造時に排出される温室効果ガスを削減する
- 一度使い終えたらすぐに廃棄するのではなく、繰り返し使える工夫をする
などが挙げられます。
ヴィーガンレザーは、これらのポイントをクリアできるものが多く、特に植物皮革であれば廃棄時の環境への負荷が少なくなるため、目標の達成に大きく貢献できると言えるでしょう。
まとめ
今回はヴィーガンレザーについて、いくつかある種類の特徴や素材・お手入れの方法まで幅広くご紹介しました。
動物由来の素材から出来たリアルレザーは、動物の命を奪う上に化学物質を使用するため、最後は土に還すことができません。さまざまな面から見ても、現代の生産方法ではあまり持続可能な素材だとはいえなくなってきました。
技術の進歩によってリアルレザーに代わるさまざまな植物皮革が登場した今こそ、お気に入りのヴィーガンレザーアイテムを見つけてみませんか。
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