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リベラルアーツ教育とは?メリット・デメリット、学ぶ内容も

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最近よく「リベラルアーツ」が話題に上がるようになりました。しかし、具体的に何なのか、どんなメリットがあるのか、疑問に思っている人も多いでしょう。

リベラルアーツは従来の日本の教育とは違った、あなたの人生を豊かにする知識やスキルを学ぶものです。これからの社会に求められる人材の条件にも、リベラルアーツで学ぶことは重要とされています。

本記事では、リベラルアーツ教育について詳しくまとめています。ぜひこの機会に、知識を深めておきましょう。メリット・デメリット、学ぶ内容もわかりやすく解説します。

目次

リベラルアーツ教育とは?

リベラルアーツ教育とは、幅広い知識と多角的な思考力を育むことを目的とした学問分野です。この教育法は、専門的な知識だけでなく、批判的思考倫理的判断力を養うことに重きを置いています。

リベラルアーツは、古代ギリシャ・ローマの文化に根ざし、現代においても重要な教育理念として位置づけられています。

現代のリベラルアーツとは

現代のリベラルアーツは、主に人文学、社会科学、自然科学などの幅広い分野を網羅しています。これにより、学生は多様な視点から問題を考える力を身につけることができます。

また、リベラルアーツは、特定の職業に直結する専門知識よりも、幅広い教養を重視し、将来的に多様な分野で活躍できる人材の育成を目指しています。

リベラルアーツの特徴

リベラルアーツ教育の特徴は、以下のような要素に集約されます。

学際的アプローチ

学生は、特定の専攻に縛られず、さまざまな科目を学ぶことができます。これにより、異なる分野の知識を融合させる力が養われます。

批判的思考の育成

分析や探求を通じて論理的な意見形成を促進し、問題解決能力を高めます。

道徳心・市民性の育成

社会参加や地域活動を通じて、倫理的な判断力社会的責任感が育まれます。

一般教養との違い

一般教養も幅広い分野を学ぶという点ではリベラルアーツと似ていますが、リベラルアーツは、より深いレベルで知識を習得し、批判的に思考する能力を養うことを重視しています。一般教養は、教養を身につけるための基礎的な科目であるのに対し、リベラルアーツは、その基礎の上に、より高度な思考力や問題解決能力を育成することを目指しています。

リベラルアーツは、単なる知識の詰め込みではなく、人間として豊かに生きるための基盤となる教育です。幅広い分野を学び、多角的な視点を持つことで、複雑な社会問題に対してより深く考え、より良い解決策を見つけることができるようになります。*1)

リベラルアーツの歴史

【自由七科と哲学】

リベラルアーツは、現代においても注目を集める教育理念ですが、その歴史は非常に古く、古代ギリシャにまで遡ります。自由な市民が身につけるべき教養として始まったリベラルアーツは、時代とともに形を変えながらも、現代に至るまで人々の学びを支え続けてきました。

紀元前5世紀 – 古代ギリシアの教養

この時期、自由市民は「エンキュクリオス・パイデイア」と呼ばれる教育を通じて教養を身につけました。ソクラテスやプラトンが提唱した教育理念は、知識だけでなく、倫理や美徳を重視しました。この教育は自由な人間として生きるために必要な教養であり、後のリベラルアーツの基盤となります。

紀元前1世紀 – 古代ローマの発展

【リベラルアーツ 三学と四科 ”Seven Liberal Arts”】

古代ローマでは、キケロやウァロが「アルテス・リベラレス(自由学芸)」という概念を提唱しました。彼らは、自由人にふさわしい学芸を定義し、「自由七科」※を整備しました。この流れは、リベラルアーツ教育の枠組みを形成し、後の中世ヨーロッパの教育の中心となりました。

自由七科

文法、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽の7つの科目。

5世紀 – 中世初期の再編成

マルティアヌス・カペッラが『フィロロギアとメルクリウスの結婚について』※を著し、文法学、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽の七科を擬人化しました。これにより、自由七科が教育の中心に位置づけられました。

また、中世ヨーロッパでは、キリスト教が盛んになり、教会が教育の中心的な役割を果たしました。自由七科は、教会の教育課程に取り入れられ、大学で学ぶ基礎科目として定着しました。

フィロロギアとメルクリウスの結婚について

マルティアヌス・カペッラによって、5世紀頃のローマ帝国で書かれた教養的なアレゴリー作品。散文と韻文を組み合わせた文体で書かれており、学問や概念を擬人化し、物語を通して教訓を伝える手法を用いている。自由七科と呼ばれる中世の教育の中核をなす七つの学問分野を扱っており、中世の知識体系を反映している。

8世紀 – カロリング朝ルネサンス

8世紀になると、カール大帝※の支援のもと、自由七科が教育の根幹に位置づけられました。この時期、アルクインの指導により、文法学、論理学、修辞学の重要性が再確認され、教育制度が整備されました。

カール大帝

8世紀から9世紀にかけてフランク王国を統治し、西ヨーロッパをほぼ統一した偉大な王。彼の治世は、中世ヨーロッパの歴史において非常に重要な転換期となった。多数の戦争を戦い、ゲルマン諸族やスラヴ人を征服し、広大な帝国を築いたほか、文化復興を奨励し、学問を奨励し、宮廷学校を設立して知識人の育成に努め、学問や芸術が発展したため、この時代は「カロリング・ルネサンス」とも呼ばれる。

13世紀 – 大学の成立と自由七科

13世紀には大学が学問の中心地となり、自由七科が教えられるようになりました。1215年には、教皇特使によって自由七科の最初の体系的カリキュラムが示され、教育の標準化が進みました。

近代:リベラルアーツの多様化と専門化

近代になると、科学革命や産業革命の影響を受け、リベラルアーツは多様化し、専門化が進みました。一方で、人文科学、社会科学、自然科学といった分野が生まれ、リベラルアーツは、これらの基礎となる教養として位置づけられるようになりました。

19世紀 – アメリカにおけるリベラルアーツ教育

【イェール大学】

ハーバード大学やイェール大学など、アメリカで初のリベラルアーツを重視する大学が設立されました。これにより、教育の場にリベラルアーツが根付くこととなり、広範な知識を持つ人材の育成が進みました。

21世紀 – グローバル化とリベラルアーツ

現代では、グローバル化が進み、社会の複雑化が進む中、リベラルアーツは、単に知識を身につけるだけでなく、多様な価値観を理解し、複雑な問題を解決できる能力を養う教育として、その重要性をますます高めています。

リベラルアーツ教育は国際的に広がりを見せており、特にアジアでは、リベラルアーツプログラムが増加し、教育の多様性が高まっています。

リベラルアーツの歴史は、知識の探求と人間性の成熟を目指す教育理念の進化とも言えます。この教育がもたらす影響は、個人の成長だけでなく、社会全体の発展にも貢献しているのです。*2)

リベラルアーツ教育の具体的な内容

現在では多くの人が、日本の教育のあり方に疑問を持っています。また、近年、学生たちは受験戦争を勝ち抜いた先に、かつてほど希望が持てない状況にあります。

まずは、このような状況の原因となっている日本の教育における問題や課題を確認し、その後にリベラルアーツ教育の具体的な内容を解説していきます。

日本の教育が抱える課題と、リベラルアーツ教育への期待

日本の教育は、長らく「一斉授業」「詰め込み教育」といったスタイルが主流でした。暗記中心の学習や、大学受験のための効率的な勉強法が重視され、多様な価値観や創造性を育む教育は後回しになりがちでした。

この結果、多くの学生が、一つの正解を求める思考に慣れ、自ら考え、行動する力を十分に身につけることが難しくなっているという課題を抱えています。

さらに、グローバル化が進み、社会の変化が加速する現代においては、専門知識だけでなく、幅広い教養や多様な価値観を理解し、複雑な問題を解決できる人材が求められています。しかし、日本の教育システムは、このような社会の変化に対応できていないという指摘も少なくありません。

現代のリベラルアーツ教育が重視すること

リベラルアーツ教育は、単に知識を詰め込むのではなく、多様な分野の知識を横断的に学び、批判的思考力や問題解決能力を養う教育です。現代のリベラルアーツ教育が重視することを確認していきましょう。

多様な視点からの問題解決能力の育成

従来の教育では、一つの問題に対して一つの正解を求める傾向がありましたが、リベラルアーツ教育では、多様な視点から問題を捉え、複数の解決策を検討することを重視します。これは、現代社会が抱える複雑な問題に対して、より創造的で柔軟な対応ができる人材を育成するためです。

コミュニケーション能力の向上

グローバル化が進んだ現代社会では、異文化の人々と円滑にコミュニケーションを図る能力が不可欠です。リベラルアーツ教育では、ディスカッションやプレゼンテーションなどを通じて、自分の考えを効果的に伝え、相手の意見を理解する能力を養います。

批判的思考力の育成

情報過多の時代において、真偽を判断し、自ら考え、判断する力が求められています。リベラルアーツ教育では、さまざまな情報源から得た情報を批判的に分析し、客観的な判断を下せる能力を養います。

自主学習能力の育成

リベラルアーツ教育では、教員が一方的に知識を伝えるのではなく、学生が自ら学び、探求することを促します。これにより、学生は生涯にわたって学び続けるための基盤を築くことができます。

多様な価値観への理解

現代社会は、多様な価値観が共存する社会です。リベラルアーツ教育では、異なる文化や価値観を持つ人々との対話を通して、多様性を尊重し、共生できる能力を養います。

リベラルアーツ教育の具体的な内容とは

リベラルアーツ教育では、以下のような科目や活動が取り入れられます。

  1. 人文科学:歴史、哲学、文学など、人間の文化や思想を深く探求します。
  2. 社会科学:社会学、政治学、経済学など、社会の仕組みや人間の行動を科学的に分析します。
  3. 自然科学:数学、物理学、生物学など、自然現象を科学的に探求します。
  4. 芸術:音楽、美術、演劇など、創造性を育み、感性を磨きます。
  5. ディスカッション:グループワークやディスカッションを通して、自分の考えを伝え、相手の意見を聞き、多様な視点から問題を考える力を養います。
  6. プレゼンテーション:自分の考えを論理的に整理し、効果的に伝える力を養います。
  7. ケーススタディ:実際の社会問題を題材に、問題解決能力を養います。
  8. ボランティア活動:社会貢献活動を通して、共感力や連帯感を育みます。

日本の教育が生んだ盲点と、リベラルアーツ教育が克服するポイント

日本の教育を受けた多くの人にとって、弱点となっている可能性があると指摘されている点がいくつかあります。

  • 一つの正解を求める思考:多様な答えがあることを受け入れることが難しい。
  • 暗記中心の学習:理解を伴わない暗記に慣れているため、自ら考え、判断することが苦手。
  • 個人よりも集団を重視する傾向:個人の意見を主張することや、異なる意見を持つことを恐れる。
  • 失敗を恐れる:新しいことに挑戦することをためらいがち。

リベラルアーツ教育によって、このような多くの人が感じる弱点を克服し、より柔軟で創造的な思考を育むことが期待できます。

このように、リベラルアーツ教育は、単なる知識の詰め込みではなく、人間として成長するための基盤となる教育です。多様な視点から物事を考え、自ら学び、社会に貢献できる人材を育成します。

日本の教育システムに慣れ親しんでいる人にとっては、リベラルアーツ教育は、これまでの学び方とは大きく異なるかもしれません。しかし、グローバル化が進む現代社会において、リベラルアーツ教育で培われる能力は、ますます重要になってきています。*3)

なぜ今リベラルアーツ教育が注目されているのか

ここまで見てきたように、複雑化する現代社会において、多様な視点と柔軟な思考力、コミュニケーション能力が不可欠であるため、リベラルアーツ教育に注目が集まるようになりました。

高度な専門知識を持つ人材が求められる一方で、社会はますます複雑化し、変化のスピードも加速しています。AIの進化グローバル化など、私たちの生活を大きく変えるような出来事が次々と起こり、従来の知識やスキルだけでは対応できない状況が生まれています。

このような状況下で求められているのは、単に専門知識を身につけるだけではなく、多様な視点から問題を捉え、柔軟な思考で解決策を導き出すことができる人材です。そして、その育成に最も適していると考えられているのが、リベラルアーツ教育なのです。

【歴史的な局面】

変化の激しい社会に対応できる人材育成

特定の分野の専門知識だけでは、社会の変化に対応できず、活躍の場が狭まってしまう可能性があります。リベラルアーツ教育は、人文科学、社会科学、自然科学など、幅広い分野の知識を学びます。

多角的な視点から問題を捉える力を養い、複雑な社会問題に対して、より創造的で柔軟な解決策を提案できるようになります。

グローバルな社会で活躍できる人材育成

リベラルアーツ教育は、さまざまな文化や思想に触れる機会を提供し、異なる文化や価値観を持つ人々との共存共栄を図るための基礎となる異文化理解を深めることができます。また、ディスカッションプレゼンテーションなどを通じて、自分の考えを効果的に伝え、相手の意見を理解する能力を養います。

生涯学習能力の育成

リベラルアーツ教育では、教員が一方的に知識を伝えるのではなく、学生が自ら学び、探求することを促します。これにより、社会に出てからも自ら学び続けることができるようになります。

社会の変化が激しい現代では、常に新しい知識やスキルを身につけることが求められます。リベラルアーツ教育で培われた学習能力は、このような変化に対応するために不可欠です。

創造性とイノベーションの促進

近年、企業は従来より、新しいアイデアを生み出し、イノベーションを創出することができる人材を高く評価する傾向が伺えます。リベラルアーツ教育は、既存の枠にとらわれず、多様な視点から物事を考えることを促し、これからの時代に求められる人材を育みます。

さらに、リベラルアーツ教育で培われる問題解決能力は、複雑な社会問題に対して、創造的で革新的な解決策を導き出すことを可能にします。

前の章でも触れたように、日本の教育は、これまで暗記中心の学習や、唯一の正解を求める教育が中心でした。しかし、現代社会では、暗記した知識をそのまま使える場面は少なく、むしろ、その知識を応用し、機転を利かせて新しい状況に対応できる能力が求められています。

日本の教育システムに慣れ親しんでいる人にとっては、リベラルアーツ教育は、これまでの学び方とは大きく異なるかもしれません。しかし、グローバル化が進み、社会の変化が加速する現代において、リベラルアーツ教育で培われる能力は、ますます重要になってきています。*4)

リベラルアーツ教育のメリット

リベラルアーツと聞くと、「なんだか難しそう」「自分には関係ない」と感じる方もいるかもしれません。しかし、リベラルアーツは、単に教養を身につけるだけでなく、私たちの未来を大きく変える可能性を秘めた学びなのです。

では、具体的にリベラルアーツを学ぶと、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、現代社会を生き抜く上で必要不可欠な能力を身につけることができるという点に焦点を当て、リベラルアーツのメリットを解説していきます。

多様な視点から物事を捉え、複雑な問題を解決する力

リベラルアーツは、既存の知識や常識にとらわれず、新しいアイデアを生み出す力を養います。歴史、哲学、文学などの学びを通して、異なる文化や価値観に触れることで、創造性を刺激し、革新的な発想を生み出す能力を伸ばすことができます。

例えば、新しいビジネスモデルを創出したり、既存の製品やサービスを改善したりする際に、この能力は非常に役立ちます。

コミュニケーション能力の強化

リベラルアーツでは、ディスカッションやプレゼンテーションなど、コミュニケーション能力を鍛える機会が数多くあります。異なる価値観を持つ人々と議論したり、自分の考えを相手に効果的に伝えたりする能力は、ビジネスシーンはもちろん、日常生活においても不可欠です。

リーダーシップを発揮する

リベラルアーツは、単に知識を詰め込むだけでなく、主体的に学び、自ら考え、行動する力を養います。これにより、日本では従来あまり重要視されてこなかったリーダーシップを発揮し、チームをまとめたり、組織を牽引したりする能力が身につきます。

倫理観と社会的責任の理解

リベラルアーツでは、倫理社会問題に対する理解が深まります。これにより、学生や社会人は自分の行動が社会に与える影響を考えるようになります。

例えば、社会学や政治学の授業を通じて、持続可能な開発社会的公正についての意識が高まります。

生涯学習能力の向上

リベラルアーツ教育は、一度の学習で終わるものではなく、生涯にわたって学び続けるための基礎を築きます。常に新しい知識やスキルを吸収し、変化に対応していく能力は、現代社会において非常に重要です。

このような、多様な視点、創造性、コミュニケーション能力、リーダーシップ、生涯学習能力など、リベラルアーツで得られる力は、ビジネスシーンはもちろん、あらゆる場面で活かすことができます。リベラルアーツを学ぶことで、より豊かな人生を送り、社会に貢献できる人材へと成長することが期待できます。*5)

リベラルアーツ教育のデメリット・課題

ここでは、リベラルアーツ教育のデメリットや課題について、考察していきます。

リベラルアーツ教育のもたらすデメリット

リベラルアーツ教育は、多様な視点や創造性を育む素晴らしい学びです。しかし、どんなに素晴らしいものにも必ず影の部分が存在します。それはリベラルアーツ教育も例外ではありません。

専門性の不足

リベラルアーツ教育は、幅広い教養を身につけることを重視するため、特定の分野の専門知識を深く学ぶ機会が少ない場合があります。そのため、専門職に就く際に、専門的な知識やスキルが不足していると感じることがあります。

就職の難しさ

専門性が不足しているため、就職活動において、特定の企業や職種に絞ってアピールすることが難しい場合があります。特に、専門的な知識やスキルが求められる業界では、採用試験で不利になる可能性もあります。

学習期間の長期化

リベラルアーツ教育は、幅広い分野を学ぶため、短期間で専門的な知識やスキルを身につけることには重点を置かない傾向があります。そのため場合によっては、卒業までに時間がかかり、社会に出て働くのが遅れてしまう可能性があります。

リベラルアーツ教育普及にあたっての日本の課題

【学びの個別最適化】

リベラルアーツ教育は、これまでの日本の教育とは異なる点や、普及のためにはの障壁が多くあります。

教育システムとの整合性

日本の教育制度は、専門性を重視する傾向が強く、リベラルアーツ教育との間にギャップがあります。そのため、リベラルアーツ教育を効果的に実施するための環境整備がまだ十分ではありません。

社会の理解不足

日本の社会では、リベラルアーツ教育の価値が十分に理解されていないケースが多く、リベラルアーツを学んだ学生が就職活動で苦労するケースも少なくありません。

費用面の問題

リベラルアーツ教育は、幅広い分野を学ぶため、費用がかかる傾向があります。経済的な理由から、リベラルアーツ教育を受けられない学生も少なくありません。

私たちがリベラルアーツを学ぶにあたっての問題点

次は、学ぶ側の視点に立って、問題点を考えてみましょう。

目標設定の難しさ

リベラルアーツは、幅広い分野を学ぶため、具体的な目標を設定するのが難しい場合があります。そのため、何のために学んでいるのか、迷ってしまうことがあります。

自己管理の重要性

リベラルアーツ教育は、自主的な学習が求められます。そのため、自己管理能力が低いと、学習が続かない可能性があります。

情報過多

インターネットの発達により、情報があふれています。その中で、本当に必要な情報を見つけることが難しく、情報過多に悩まされることがあります。

リベラルアーツは私たち個人にデメリットをもたらすか?

リベラルアーツは、決して万能ではありません。しかし、デメリットがあるからといって、リベラルアーツを学ぶ価値がないわけではありません。

重要なのは、メリットとデメリットを正しく理解し、自分にとって何が大切なのかを考え、その上でリベラルアーツを学ぶかどうかを決めることです。また、専門性の求められる職においては、リベラルアーツを学ぶ際に、専門知識とのバランスを考慮することが重要です。

このように、リベラルアーツ教育にはデメリットも存在し、日本における普及には課題があります。特に、専門的なスキルとのバランスを考えながら学ぶことが求められます。これらの点を理解し、適切な選択をすることで、リベラルアーツの学びをより有意義にすることができるでしょう。*6)

リベラルアーツ教育を実践している大学

ここでは、リベラルアーツ教育を実践している大学を紹介します。

リベラルアーツで有名な世界の大学

まずは、リベラルアーツ教育で有名な世界の有名学校を確認しておきましょう。特にアメリカは、リベラルアーツ教育の発祥の地であり、多くの名門大学がリベラルアーツを重視しています。

アメリカ合衆国

  • アイビーリーグ
    ハーバード大学、プリンストン大学、イェール大学
    など、伝統と権威を誇るアイビーリーグの大学は、リベラルアーツ教育の質の高さで知られています。
  • リベラルアーツ・カレッジ
    ウィリアムズ大学、アマースト大学、ボウドイン大学など、リベラルアーツ教育に特化した小規模な大学も多数存在します。これらの大学は、少人数制の授業や豊かな学生生活を提供し、高い評価を得ています。
アイビーリーグ

アメリカ合衆国北東部にある8つの名門私立大学(ブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イェール大学)の総称。これらの大学は、歴史と伝統を誇り、アメリカの政財界をリードする人材を数多く輩出している。名称の由来は、これらの大学の多くにツタ(アイビー)が絡みつくレンガ造りの建物が多いこと。

ヨーロッパ

  • オックスフォード大学、ケンブリッジ大学イギリスを代表する歴史ある大学であり、幅広い分野の学問を学ぶことができます。
  • パリ・ソルボンヌ大学
    フランスを代表する大学であり、人文科学分野で特に強い伝統を持っています。

日本

  • 国際基督教大学(ICU)日本におけるリベラルアーツ教育の先駆者であり、キリスト教精神に基づいた教育を行っています。
  • 国際教養大学(IU)全ての授業が英語で行われ、グローバルな視点からリベラルアーツ教育を行っています。
  • 上智大学国際教養学部多様な文化背景を持つ学生が集まり、グローバルな課題解決能力を養います。
  • 早稲田大学国際教養学部グローバルな社会で活躍できる人材育成を目指し、幅広い教養と専門性を両立させた教育を行っています。

リベラルアーツ教育を選ぶ際のポイント

リベラルアーツ教育は、世界中で注目されており、多くの大学で魅力的なプログラムが提供されています。大学を選ぶ際には、それぞれの大学の特色を比較し、自身の目標に合った大学を選ぶことが大切です。

以下のポイントを抑えて、実践的な内容であるか検討しましょう。

カリキュラム

幅広い分野の科目を学べるか、少人数制の授業があるかなど、カリキュラム内容を確認しましょう。

語学教育

英語をはじめとする語学教育が充実しているか、留学の機会があるかなどを確認しましょう。

学生の多様性

さまざまな国や文化の学生と交流できる環境があるかを確認しましょう。

キャリアサポート

卒業後の進路に関するサポート体制が整っているかを確認しましょう。

大学を選ぶ際には、カリキュラム内容、語学教育、学生の多様性、キャリアサポートなど、さまざまな要素を比較検討することが重要です。自分の興味関心や将来のキャリアプランに合わせて、最適な大学を選びましょう。*7)

社会人がリベラルアーツ教育を受けるためには

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社会人がリベラルアーツを学ぶための具体的な方法には、以下のような例が挙げられます。

オンライン学習プラットフォームの活用

CourseraやedXなどのオンライン学習プラットフォームを利用して、リベラルアーツ関連のコースが受講できます。多くのコースは無料または低価格で提供されています。

MOOCs(大規模公開オンライン講座)の受講について

MOOCsは、世界中の大学や教育機関が提供するオンライン講座です。CourseraやedX、FutureLearnなどのプラットフォームから、リベラルアーツ関連のコースを選び、自由に受講することができます。

多くのコースは無料で受講可能ですが、証明書を取得する場合は有料となることがあります。

  • メリット
    自分のペースで学べるため、仕事や家庭の都合に合わせて学習を進めやすい。
    ・世界中の著名な大学や専門家による多種多様なコースが揃っている
    ・自分の興味に合わせて選ぶことができる。
    ・海外の受講生と交流する機会があり、異なる文化や視点を学ぶことができる
  • デメリット
    ・自分で学習を進めるため、計画性やモチベーションが求められる
    途中で挫折する可能性もある。
    ・オンラインでの学習が中心のため、対面でのフィードバックが得にくい

読書

読書は、リベラルアーツを学ぶための基本的かつ効果的な手段です。専門書やエッセイ、文学作品など、幅広いジャンルの本を読み、知識を深めることができます。

図書館や書店、電子書籍サービスを利用して、関連書籍に手軽にアクセスすることが可能です。

  • メリット
    ・書籍は比較的安価で手に入れやすい。
    ・図書館を利用すれば無料で多くの本を読むことも可能
    ・本をじっくり読むことで、テーマについて深く考える時間を持てる
  • デメリット
    ・社会人にとっては日常生活の中で時間を確保するのが難しい場合がある。
    ・数多くの書籍の中から何を選ぶかが難しい
    情報過多に陥る可能性がある。

地域のコミュニティカレッジ

地元のコミュニティカレッジでリベラルアーツ関連の講座を受講する方法もあります。多くの場合、夜間や週末に授業があり、働きながら通いやすいように配慮されています。

  • メリット
    ・対面での授業が多く、講師や他の受講生との交流が深まりやすい。
    実践的なフィードバックを得やすい。
  • デメリット
    学費が発生する場合が多い。
    通学の手間がかかる。

大学の社会人向けプログラム

多くの大学では社会人向けのリベラルアーツプログラムを提供しています。週末や夜間のクラスが設定されていることが一般的です。

  • メリット
    学位取得が可能。
    体系的に学ぶことができる
    大学のリソースを利用するため、深い学びが期待できる。
  • デメリット
    学費が高額になる可能性がある。
    時間的なコミットメントが大きい。
    生活とのバランスを取るのが難しくなることがある。

リベラルアーツ教育は、社会人にとって重要なスキルを育む手段です。オンラインコースから地域のコミュニティカレッジ、大学の社会人向けプログラムまで、さまざまな選択肢が存在します。自分のライフスタイルや目標に合った方法を選び、積極的に学ぶことが大切です。*8)

リベラルアーツ教育とSDGs

リベラルアーツ教育とSDGsは、一見すると異なる概念のように思えますが、実は深い繋がりがあります。リベラルアーツ教育で学ぶ歴史、哲学、文学、社会科学、自然科学といった幅広い知識は、SDGsが掲げる目標を達成するために不可欠な基盤となります。

例えば、歴史を学ぶことで、過去の社会問題や解決策を学び、現代の課題解決に活かすことができます。他にも、哲学を学ぶことで、倫理的な問題について深く考え、より良い社会を築くための指針を得ることができるなど、SDGsの目標達成に生かせる知識やスキルが多くあるのです。

リベラルアーツが深く影響を与えるSDGs目標を確認してみましょう。

SDGs目標4:質の高い教育をみんなに

リベラルアーツ教育そのものが、質の高い教育の提供に直結します。批判的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力など、これからの社会で求められる能力を養うことで、人々の可能性を広げ、持続可能な社会の実現に貢献します。

学生は多様な視点を持つことで、問題解決能力が向上し、より深い理解を得ることができるため、教育の質が向上します。

SDGs目標5:ジェンダー平等を実現しよう

リベラルアーツ教育は、ジェンダーに関する問題を歴史的、社会的な文脈の中で深く考察する機会を提供します。このような機会は、ジェンダー平等に対する意識を高め、多様な人々が活躍できる社会の実現に貢献します。

SDGs目標8:働きがいも経済成長も

リベラルアーツ教育は、コミュニケーション能力やチームワークを育むため、職場での働きがいや生産性を高めます。幅広い知識を持った人材が育成されることで、企業や組織は多様な視点からのアイデアを得やすくなり、革新が促進されます。

SDGs目標10:人や国の不平等をなくそう

リベラルアーツ教育は、社会問題に対する理解を深め、社会的な公正を促進します。これは、すべての人に平等な機会を提供する意識を高めるにあたって重要です。

さまざまなバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、共感や理解を深めることができ、社会的な不平等の解消に向けた行動を起こしやすくなります。

SDGs目標16:平和で公正な社会を

歴史や哲学を学ぶことで、平和の重要性や、紛争の原因を深く理解することができます。また、多様な価値観を尊重し、対話を通じて問題を解決する能力を養うことで、平和な社会の実現に貢献します。

SDGs目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

リベラルアーツ教育では、異なる文化や価値観を持つ人々と交流する機会が多く、国際的な視野を養うことができます。これにより、グローバルな課題解決に向けて、多様なステークホルダーと協力し、持続可能な開発目標を達成するためのパートナーシップを築くことができます。

このように、リベラルアーツ教育は、単に教養を身につけるだけでなく、SDGsが掲げる目標を達成するために不可欠な能力を養うことができます。多様な視点から物事を考え、問題解決能力やコミュニケーション能力を身につけることで、私たちはより良い未来を創ることができるのです。*8)

>>SDGsに関する詳しい記事はこちらから

まとめ

リベラルアーツ教育とは、人文科学、社会科学、自然科学など、幅広い分野の知識を学び、深い教養を身につける教育です。単に知識を詰め込むのではなく、批判的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力など、これからの社会で必要とされる能力を養うことを目的としています。

これまでの日本の教育は、高校までは受験で好成績を収めるための一問一答形式の勉強、大学では専門的な知識やスキルを身につけることに重きが置かれてきました。しかし、AIの進化グローバル化など、社会が急速に変化する中で、専門知識だけでは対応できなくなっています。

また、学ぶことは本来、良い大学、良い企業に入るためのものではありません。近年では良い大学、良い企業に入ったとしても、それで一生安泰とは言えません。

これからの時代には、多様な視点から物事を考え、複雑な問題を解決できる能力が求められます。リベラルアーツ教育は、まさにこのような能力を養い、人間として成長するための教育です。

幅広い分野の知識を学び、異なる価値観を持つ人々と交流することで、

  • 創造性
  • 柔軟性
  • 共感力
  • コミュニケーション能力

といった、これからの社会を生き抜くために不可欠な力を身につけることができます。

社会人になってからも、リベラルアーツを学ぶことは決して遅くありません。より良い未来を生きるためには、自ら学び続ける姿勢が大切です。

リベラルアーツの学びは、学校を卒業した後も、生涯にわたって続けることができるものです。オンライン学習、読書、コミュニティ活動など、自分に合った学び方を見つけて、継続的に学んでいきましょう。

さらに、多様な人々と交流することも重要です。異なる価値観を持つ人々と触れ合うことで、自分の視野を広げ、新しい視点を得ることができます。

本来、リベラルアーツは、人間として成長し、個人の自由と責任を持つための学びです。

これからの時代を本当の意味で自由に、また豊かに生きるためには、リベラルアーツによって得られる知識やスキルは大きな力となります。多様な視点を持ち、批判的に考えることで、自分自身の価値観を確立し、自分への社会からの恩恵と社会への責任を理解することで、社会に貢献できるようにもなります。

リベラルアーツ教育には、学ぶことの楽しさを実感できる機会が多くあります。学ぶことが楽しくなれば、あなたの未来はきっとより豊かなものになるでしょう。

いつまでも学び続ける姿勢を持ち、新しい知識や経験を積むことで、変化に対応できる柔軟性を養いましょう。

大切なのは、継続することです。生涯学習を意識して、忙しい毎日の中でも学び続ける習慣を身につけてください。

<参考・引用文献>
*1)リベラルアーツ教育とは?
文部科学省『今後の大学教育の振興方策について』(2023年1月)
文部科学省『資料1 新しい時代における教養教育の在り方について(骨子案)』
文部科学省『生涯にわたり教養を培うための方策について』(2001年7月)
文部科学省『(1)2040年以降の社会を見据えた高等教育が目指すべき姿』(2023年11月)
国立政策研究所『探究学習とリベラルアーツ』
経済産業省『これから求められる人材について』(2016年1月)
経済産業省『これまでの論点の整理(『「未来の教室」ビジョン2.0』の作成に向けて)』(2022年6月)
*2)リベラルアーツの歴史
WIKIMEDIA COMMONS『Septem-artes-liberales Herrad-von-Landsberg Hortus-deliciarum 1180』
WIKIMEDIA COMMONS『Virgilius Solis – Seven Liberal Arts – 1924.680 – Cleveland Museum of Art』
WIKIMEDIA COMMONS『Yale University Old Campus 02』
国際基督大学『リベラルアーツの歴史を読む』
潮木 守一『欧米 におけるリベラルアーツの起源 と教訓』(2008年5月)
野家 啓一『科学技術時代のリベラル・アーツ』(2008年5月)
立教大学『立教のリベラルアーツ教育——人格を陶冶(とうや)する教養とは』(2024年6月)
東洋経済ONLINE『リベラルアーツ教育の最後に「進化論」を学ぶ意味 コロンビア大学教養講座が伝える「学びの核心」』(2021年6月)
*3)リベラルアーツ教育の具体的な内容
内閣府『示唆3(1)人材力の強化の現状と課題(人文学・社会科学の振興、イノベーションの関わり)』
経済産業省『民間の力を活用して解決できる教育課題について』(2023年2月)
首相官邸『「未来の教室」プロジェクトについて』
溝上 智恵子『大学改革と教育課程の課題』(2009年)
文部科学省『我が国の大学・大学院の現状』
文部科学省『国立大学の国際化について』(2020年6月)
日本基督大学『リベラルアーツを体験する』
*4)なぜ今リベラルアーツ教育が注目されているのか
経済産業省『これから求められる人材について』(2016年1月)
東洋経済ONLINE『リベラルアーツ「全然学ばない人、学ぶ人」の大差』(2022年9月)
日本経済新聞『AI時代とリベラルアーツの復権』(2024年6月)
日本経済新聞『大学「一般教育」の再生 授業に異分野の対話を』(2024年7月)
日経XTREND『山口周氏が語る「リベラルアーツは “憑きもの落とし”だ」』(2023年1月)
日経ビジネス『多様性とイノベーションを支える「リベラルアーツ」はなぜ必要か?』(2022年2月)
100年企業戦略ONLINE『「リベラルアーツ」を軽視しすぎた日本社会の代償』(2024年8月)
*5)リベラルアーツ教育のメリット
九州大学『共創学部 林 睿さん(中国出身)仲間とディスカッションする時間が毎日楽しい!』
iCLA『カリキュラム』
経済産業省『デジタル人材の育成に関する経団連の考え方』(2022年10月)
経済産業省『 我が国の未来をけん引する大学等と社会の在り方について 』
経済産業省『「未来の教室」ビジョン 』(2019年6月)
日本私立大学協会『文理融合を促すリベラルアーツ教育~STEMからSTEAMへ』
藤田 公仁子『現代の大学における教養教育の意味─生涯学習との関連において』(2022年7月)
文部科学省『社会が求める大学教育とは?~ 体験と実践が学生を変える ~』
Harvard College『What is a “liberal arts & sciences” education?』
Oxford Brookes University『Liberal Arts』
日本経済新聞『米リベラルアーツ教育の展望 「苦境に耐え抜く力」養う』(2021年7月)
日本経済新聞『リベラルアーツの価値 多様化の時代を生きる助けに『視点という教養(リベラルアーツ) 世界の見方が変わる7つの対話』』(2022年8月)
*6)リベラルアーツ教育のデメリット・課題
首相官邸『「未来の教室」プロジェクトについて』
大学基準協会『学士課程教育における現代社会で求められている課題に対応する能力育成に関する調査研究報告書』(2023年3月)
松下 佳代『日本の大学における能力ベース教育の展開と課題―コロナ後への展望―』(2021年)
大学時報『リベラルアーツ教育は普遍か?』(2017年3月)
⼤学教育学会『現代のリベラルアーツとしての理数工系科目 (STEM)の開発と教育実践のために』(2019年3月)
東洋経済ONLINE『日本人の的外れな「リベラルアーツ論」』(2013年4月)
日本学術会議『日本の展望:21世紀の教養と教養教育』(2010年)
文部科学省『「教養教育」『審議のまとめ』以降の主な意見の概要』
*7)リベラルアーツ教育を実践している大学
Sience Portal『第2回「なぜ今リベラルアーツ教育か」(鈴木典比古 氏 / 国際基督教大学 学長)「変革迫られる大学教育 -リベラルアーツの徹底目指し」』(2009年4年)
国際基督大学『なぜ、リベラルアーツ大学として世界に認められているのか?』
大学Times『リベラルアーツを取り入れている大学一覧』(2020年5月)
東洋経済ONLINE『ハーバード以外の、知られざる「一流大学」リベラルアーツカレッジという選択肢』(2013年3月)
JSAF『JSAF協定大学 ハーバード大学ハーバードカレッジ』
HARVERD COLLEGE『Liberal Arts & Sciences』
PRINCETON UNIVERSITY『What Does Liberal Arts Mean?』
Yale University『A Liberal Arts Education Art & Science Breadth & Depth』
William College『Get to know Williams』
The William Recoed『Revisiting the purpose of a liberal arts education: Cultivating virtue at Williams』(2023年11月)
Amherst College『Academics Global Learning』
UmassAmherst『University Without Walls』
Bowdoin College『A Liberal Education at Bowdoin College』
University of Oxford『Arts & Humanities Division』
University of Oxford『Liberal Arts at Oxford』
University of Cambridge『School of Arts and Humanities』
University of Cambridge『Liberal Arts Education and the Modern University』(2018年1月)
Sorbonne Université『Faculty of Arts and Humanities』(2020年5月)
*8)社会人がリベラルアーツ教育を受けるためには
JMOOC『無料で学べる日本最大のオンライン大学講座 誰でも、どこでも 広く学べる 深く学べる』
MOOCs『無料オンラインコース(MOOCs)』
総務省『第1部 特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト 2 MOOCs』
MOOC.org『About MOOCs』
coursera『Coursera Plusで新たなキャリア目標を達成しよう』
edX『Bring your goals into focus』
*9)リベラルアーツ教育とSDGs
国際連合広報センター『SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン』