「メルカリ」は、日本最大級のフリマアプリです。
現在、日本国内の8人に1人がメルカリで売り買いをしています(2020年4月〜6月のMonthly Active Users数より)。
限りある資源を循環させ、あらゆる人が可能性を発揮できる未来を創る。そんな思いから創業した「株式会社メルカリ」。
このように資源を循環させた仕組みは、SDGs達成の目標に大きく貢献しています。
「まだ使えるけどもう使わないモノ」をメルカリへ。
この記事では、メルカリがめざすサステナブルな社会を実現するための「5つのテーマ」。
そして、「5つのテーマ」に関連する、SDGs達成のための取り組みをご紹介します。
目次
メルカリのビジョンと事業内容
企業名 | メルカリ |
SDGs | 3,4,5,8,9,10,11,12,13,16,17 |
サステナビリティレポート |
メルカリのビジョン
メルカリは、「プラネット・ポジティブ」な世界を目指します。
地球資源の限界を意味する「プラネット・バウンダリー」という概念。
この概念が広がる中、私たちは事業を通じて地球環境の対応にポジティブなインパクトを生み出し続けていくことで環境課題の解決に貢献したいという思いを「プラネット・ポジティブ」という言葉に表しました。
今後もメルカリは、あらゆる人が可能性を発揮できる社会に向けて、プラネット・ポジティブを追求していきます。
「大胆にやろう」
「全ては成功のために」
「プロフェッショナルであれ」
Go Bold 大胆にやろう
世の中にインパクトを与えるイノベーションを生み出すためには、メンバー全員が前例にとらわれず、大胆にチャレンジすることが大切です。
そのためには挑戦を続け、数多くの失敗から学び、実践します。
All For One 全ては成功のために
大きな成功を得るためには、チームの力を合わせることはもちろん、全員がパフォーマンスを最大限に発揮することでミッションの達成を目指します。
Be a Pro プロフェッショナルであれ
一人ひとりがその道のプロフェッショナルとして高い専門性を持ち、日々の学びを怠らず、自らの仕事にオーナーシップと責任を持ち、成果や実績にコミットします。
メルカリの事業内容
メルカリは、フリーマーケット(以下、フリマ)のアプリを主軸とした事業を展開しています。
「メルカリ」は、個人間取引(CtoC)のためのマーケットプレイスであり、誰でもスマートフォン上で簡単に不用品を販売できるという今までになかったユニークなユーザ体験を提供しています。
そして、「メルカリ」で培った技術力と膨大な顧客・情報基盤をもとに、スマホ決済サービス「メルペイ」の提供を2019年に開始。
さらには、2022年10月よりBtoCマーケットプレイス「メルカリ Shops」の本格提供を開始するなど、継続的なユーザ体験の向上と事業の拡大に努めています。
メルカリグループは、オールジャンルの商品を取り扱うCtoCマーケットプレイス「メルカリ」と、BtoCマーケットプレイス「メルカリShops」によって構成されるMarketplace事業、スマホ決済サービス「メルペイ」を展開し、暗号資産・NFTに関するサービスの提供をするFintech事業、米国におけるCtoCマーケットプレイス「Mercari」を提供するUS事業等を主に展開しています。
メルカリのSDGsの取り組み〜あらゆる人の可能性を生かすために〜
メルカリは、より豊かな社会を目指すため「5つのテーマ」に分けた取り組みを重要課題として掲げています。
ここでは、「5つのテーマ」に分けた取り組みと関連する、SDGs達成を目指す取り組みについてわかりやすくご紹介します。
「5つテーマ」はこちらです。
- 循環型社会実現 / 気候変動への対応
- ダイバーシティー&インクルージョンの体現
- 地域活性化
- 安心・安全・公正な取引環境の実現
- コーポレートガバナンス / コンプライアンス
それでは詳しくご紹介します。
循環型社会実現 / 気候変動への対応
ポジティブインパクトの拡大/循環型社会の実現
- ポジティブインパクトの拡大/循環型社会の実現
- ネガティブインパクトの削減/気候変動への対応
メルカリの中でも、最も取引量が多い衣類カテゴリーのみを対象に、今回初めてポジティブインパクトを算出しました。
その結果、お客さまがメルカリで取引したことによって、2021年は約48万トンのCO2の排出を回避できたことがわかりました。
これは東京ドーム200杯分の容積のCO2排出量に相当します。
また、直近3年間において排出量を回避できたCO2量は衣類カテゴリーだけでも合計約140万トンに及び、事業成長とともに循環型社会の実現に着実に貢献することができていると考えます。
メルカリと取引することで回避できるCO排出量(2021年 衣類のみ)
引用元:メルカリ公式HP
目標
2030年までに※Scope1+2の100%削減、※Scope3は付加価値あたり51.6%削減を目指します。
Scope1+2については、カーボン・オフセットによる再エネ電力を調達することで昨年掲げた75%削減目標を達成しました。
引き続き、オフィス電力の再エネ切り替えや、Scope1の削減に取り組むことで、Scope1+2は、2030年までに2020年比で100%削減を目指します。
Scope3については、複数回にわたりESG委員会で議論を重ねた結果、今回新たに「2030年までに2020年比で付加価値あたり51.6%削減」という目標を掲げました。
この目標値にて、2023年6月までにSBT認定を取得する予定です。
2030年に向けて、Scope1+2に関しては総量削減、Scope3に関しては付加価値あたりの排出量を削減していきます。
- ※Scope1:自社での燃料の使用や工業プロセスによる直接排出の温室効果ガスの排出量です。
- ※Scope1:自社で他社から供給された電気・熱・蒸気を使用したことによる間接排出の温室効果ガスの排出量です。
- ※Scope3:Scope1+2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)。
取り組み施策
- 「捨てる」以外の選択肢をより身近に
「買う・使う・捨てる」という消費行動そのものに対する意識を中長期で変えていくための取り組みの実施 - サステナブルな行動について学習できる環境を提供
小学生〜高校生向けの教育プログラムを開発。教育ポータルサイト「mercari education」似て教材を無償公開 - バリューチェーン全体で循環型社会を実現する
外部パートナーと組んで、循環型社会のエコシステムを作り出す
ダイバーシティー&インクルージョンの体現
- インクルーシブなプロダクトやサービスの開発
- 社内のダイバーシティ&インクルージョン推進
より多くのお客様にとって使いやすく、参画しやすいプロダクトやサービスを展開します。
そして、多様なバックグラウンドを持つ、多くのお客様が価値交換に参加できる機会を作り出しました。
実際に取引をしていただいたお客様からは、このようなお声をいただいています。
お客様の声 ・自分の状況(怪我・病気・障害がある)にかかわらず、欲しいモノが買えるようになった。(51.2%) ・実店舗ではかいづらかったものが、気軽に買えるようになった。(55.7%) 2022年6月に行った全国15歳〜69歳の男女3,000名を対象に、調査会社を通じて行ったアンケート調査より、メルカリ利用経験がある1,552名から回答 |
より多くのお客様のニーズに寄り添ったプロダクト・サービスとなるための機能改善にも取り組んでいます。
メルカリは、目に見える違いだけでなく、目に見えない違いも理解し「メルカリらしいダイバーシティ&インクルージョン」を推進しています。
世界は、私たちの想像を超える多様性にあふれているのが現状です。
より多くのお客様にとって「使いやすい」プロダクトやサービスを提供するためには、それらを生み出す私自身が多様で、インクルーシブなカルチャーを体現する必要があると考えました。
多様なメンバーが活躍できる環境を整え続け、人と組織のパフォーマンスを最大化するために以下の仕組みを構築しています。
- フレックスタイム制を導入
- YOUR CHOICE制度(リモートなどで働く場所を社員が選択できる制度)
- 副業の推奨
- merci box(「思い切り働ける環境」にするために、2016年2月に導入した人事制度)
1.卵子凍結費用の補助
2.病児保育費の支援
3.0歳児保育費用の補助
4.認可外保育園の補助
- LGBT+に関する企業評価指標「PRIDE指標2021」にて「ゴールド」を受賞
- D&I Award 2021似てスタートアップ企業部門「GRAND PRIZE」(最高位)を受賞
地域活性化
- 地域経済活性化、地域におけるエンパワーメントの機会創出
メルカリの利用を通じて、エンパワーメントする機会を創出し、一人ひとりの生活にポジティブな変化を起こしています。
2022年にメルカリが実施して調査で「メルカリを利用したことによって、生活・気持ちの変化でどんなことがあてはまりますか?」という質問に対して、約66.2%のお客様が「自分がどこに住んでいるかにかかわらず、欲しいモノが手に入るようになった」と回答するなど、生活にポジティブな変化が起きている方が増えています。
このようにメルカリは、エンパワーメントする機会を創出することで、人々の生活を少しでも豊かにすることに貢献しています。
地域の事業者のEC化支援を「メルカリShops」を通じて、地方自治体等とも連携しながら実現していきます。
また、メルペイの浸透によりキャッシュレス決済を通じた地域経済の活性化を推進しています。
そして、鹿島アントラーズのオフィシャルスポンサーであるメルカリ 。
鹿島アントラーズを通じて、グループが持つテクノロジーやアセットを最大限に活用しながら、地域の課題解決に支援を行うスポーツクラブとして貢献します。
安心・安全・公正な取引環境の実現
- 安心して利用できるサービスだと感じるお客さまを増やす
メルカリは、ステークホルダーの皆様が身体的・精神的・金銭的なトラブル(被害や不快経験)を観山に防げるよう、また万が一の場合は迅速・的確に解決できる「安心・安全・公正」な取引環境を整備していきます。
「メルカリは安心・安全・公正なサービスを提供していると思う」という調査項目の回答率『 89.2% 』 2022年6月にメルカリを利用しているお客さま1,931名を対象に実施したアンケート調査では、89.2%の方がメルカリは安心・安全・公正なサービスをしていると思う、と回答しています。 |
- テクノロジーによる安心・安全な仕組みづくり
- 不正検知システムの継続的な改善
- 安心できるお金のやりとり
- 威名発送
- カスタマーサービスによる取り組み
- 違反商品・違反アカウントの早期排除
- お客様からの通報の分析による再発防止
コーポレートガバナンス / コンプライアンス
- メルカリグループに対するステークホルダー(お客さま・社会・株主・投資家等)からの信頼獲得
- メルカリグループのレジリエンス(社会変化や突発的状況への対応力)の向上
メルカリのステークホルダーからの信頼を獲得し、持続的な企業価値を向上させるためには、経営の公正性・透明性を高め、健全なリスクテイクを推進するためのコーポレートガバナンス体制の継続的な向上が不可欠だと考えます。
そして、ガバナンス体制の向上を継続させるため、コーポレートガバナンス基本方針を定めました。
さらに、基本方針を定めて継続的に施策を検討し実効性を向上させていくことで以下の事柄を実現していきます。
- 経済・社会情勢を的確に捉えた迅速な意思決定
- 経営の適法性、健全性、透明性の維持
- お客さま情報の適切な保護と活用
- 経営に影響を与えるリスクの発生可能性及びインパクトの低減
まとめ
メルカリは、循環型社会を目指して創業した会社です。
そのため、創業時からずっとSDGsへの取り組みを、ビジネスとして行ってきています。
「限られた資源が大切に使われ、誰もが新たな価値を生み出せる社会へ」
これからもメルカリは、人々が新たな価値を生み出し続けることができる世界「プラネット・ポジティブ」を追求していきたいと考えています。