トロフィーハンティングと聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。アフリカを中心に行われるトロフィーハンティングは、近年、世界中で激しい議論を巻き起こしています。
動物愛護の観点から大きな問題となっているこの行為は、国際的な条約や各国の法律によって規制されています。しかし、アフリカの一部の地域などでは、大きな収入源となっていることも事実です。
はたして、トロフィーハンティングは本当に必要なのでしょうか?トロフィーハンティングの現状や禁止に関する法整備についてもわかりやすく解説します。
目次
トロフィーハンティングとは
トロフィーハンティングとは、特定の野生動物を狩猟し、その成果を証(トロフィー)として保管する行為です。主に装飾的な価値を持つ動物の一部(通常は頭部や毛皮、ツノ)をトロフィーとして扱います。
この狩猟活動は、特に大きなツノや美しい毛皮を持つオスの動物が好まれ、ハンターはその獲物を自宅や特別な展示室に飾ります。
トロフィーハンティングには賛否があり、支持者は経済的利益や保護活動への寄与を主張する一方、反対派は倫理的問題や動物種の減少を懸念しています。
トロフィーハンティングの歴史
トロフィーハンティングは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて、特に人気が高まりました。当時、欧米の貴族や裕福な人々がアフリカなどで行った狩猟が、その後のトロフィーハンティングの基盤となりました。
現在でも、アフリカの一部地域では観光業として重要な役割を果たしています。南部アフリカ開発共同体(SADC)によると、2008年には狩猟観光から約1億9,000万ドルの収益がありました。
トロフィーハンティングのポイント(点数)
トロフィーハンティングでは、獲物の質を評価するためのポイントシステムが存在します。これは主に、動物の角や牙のサイズ、対称性、重量などに基づいて決定されます。
例えば、北米のブーン&クロケット・クラブ※は、独自の記録システムを用いて狩猟された動物を評価しています。
トロフィーハンティングと類似した狩り
トロフィーハンティングに類似した狩猟形態として、以下のようなものがあります。
- スポーツハンティング:娯楽目的で行われる狩猟全般を指す
- ゲームハンティング:主に大型哺乳類を対象とした狩猟で、トロフィーハンティングと重複する部分が多い
- 牧場ハンティング:特別に飼育された動物を広い牧場内で狩猟する形態で、トロフィーハンティングの一種
トロフィーハンティングに当てはまらない狩り
トロフィーハンティングとは区別される狩猟形態には、以下のようなものがあります。
- 生存のための狩猟:食料確保を主目的とした狩猟
- 害獣駆除:農作物や生態系を守るために行われる狩猟
- 缶詰ハンティング(キャンド・ハンティング):狭い囲いの中で行われる狩猟で、北米のトロフィーハンターからは批判されている
- バニティー・ハンティング※:虚栄心を満たすための狩猟で、トロフィーハンティングとは区別される場合がある
トロフィーハンティングとバニティー・ハンティングの違い
トロフィーハンティングとバニティー・ハンティングは、一見似ているように思えますが、いくつかの重要な違いがあります。
①目的
トロフィーハンティングは、狩猟した動物の部位を剥製にして飾り、その証を「トロフィー」として残すことを目的としています。一方、バニティー・ハンティングは、単に狩猟を行うこと自体が目的であり、必ずしもトロフィーを残す必要はありません。
②対象となる動物
トロフィーハンティングでは、一般的に角や牙が大きく、外見的に特徴的な動物が対象となることが多い傾向があります。一方、バニティー・ハンティングでは、希少な動物や絶滅危惧種など、狩猟することでより大きなステータスを得られるとされる動物が対象となる傾向があります。
③動機
トロフィーハンティングは、狩猟の成果を形として残したいという欲求が動機となることが多いとされています。一方、バニティー・ハンティングは、狩猟そのものよりも、その行為によって得られる社会的な地位や名声といった自己満足が動機となります。
トロフィーハンティングは、狩猟の成果を形として残すことを重視するのに対し、バニティー・ハンティングは、狩猟行為そのものによって得られる自己満足を重視します。どちらの行為も、動物の生命を奪うという点において倫理的な問題が指摘されています。
特にバニティー・ハンティングは、希少な動物を乱獲し、生態系に悪影響を与える可能性があるため、国際社会で強い批判を受けています。
バニティー・ハンティングだけでなく、トロフィーハンティングも、その倫理性や環境への影響について議論が続いています。一方で、地域経済への貢献や保護活動への資金提供という側面もあり、複雑な問題として捉えられています。*1)
トロフィーハンティングの種類
【Benjamin J. Rawls:OREGON BIGHORN SHEEP】
トロフィーハンティングは、世界各地で行われていますが、その形態や対象となる動物は地域によって大きく異なります。この違いは、各地域の生態系、文化、法規制などに影響されています。
主要な地域におけるトロフィーハンティングの特徴と、その評価について見ていきましょう。
アフリカ
アフリカはトロフィーハンティングの中心地であり、特に南部アフリカ諸国(南アフリカ、ボツワナ、ナミビアなど)で盛んに行われています。この地域では、ライオン、ゾウ、ヒョウ、バッファローなどの大型動物が標的となります。
特徴
アフリカのトロフィーハンティングは、厳しい管理の下で行われることが多く、持続可能な狩猟が強調されています。狩猟による収入は、地域の保護活動や経済発展に寄与することが期待されています。
評価
一方で、動物愛護団体からは倫理的な問題が指摘されることもあります。特に絶滅危惧種の狩猟は、国際的な批判を受けることが多くあります。
北アメリカ
北アメリカでは、主にアメリカ合衆国とカナダでトロフィーハンティングが行われています。ここでは、シカ、クマ、バイソンなどが狙われます。
特徴
北アメリカのトロフィーハンティングは、州ごとに異なる法律が適用されており、狩猟シーズンや対象動物が厳格に管理されています。また、ハンティングライセンスの取得が必須であり、持続可能な狩猟が奨励されています。
評価
地元のコミュニティでは、トロフィーハンティングが経済的利益をもたらす一方で、動物の保護に対する意識が高まっているため、賛否が分かれることがあります。
南アメリカ
南アメリカでは、特にブラジルやアルゼンチンでトロフィーハンティングが行われています。ここでは、ジャガーやカピバラなどが標的となります。
特徴
南アメリカのトロフィーハンティングは、主にエコツーリズムと結びついており、観光客を対象にした狩猟ツアーが人気です。これにより、地域の経済が潤うと同時に、環境保護への意識も高まっています。
評価
しかし、環境保護団体からは、特に絶滅危惧種の狩猟に対して強い反発があり、その影響を懸念する声も多くあがっています。
アジアのトロフィーハンティング
アジアでは、トロフィーハンティングの文化や実践が地域によって大きく異なります。一部の地域では伝統的な狩猟文化が根付いている一方、多くの地域では動物保護の観点から厳しい制約が設けられています。
アジアでのトロフィーハンティングの対象は、イベックス、ヒョウ、野生の豚(バビルサ)などが挙げられます。これらの動物は、地域によって異なる生息環境で見られ、狩猟のスタイルも多様です。
特徴
中央アジアの国々(例えばキルギスやカザフスタン)では、イベックスなどの野生山羊を狩る伝統が存在します。これらの地域では、狩猟が観光資源としても利用されており、エコツーリズムの一環として位置づけられています。
一方、東アジアや南アジアの多くの国々では、トロフィーハンティングが禁止または制限されていることが一般的です。
評価
アジアにおけるトロフィーハンティングの評価は、地域ごとに異なります。伝統的な狩猟文化が残る地域では、トロフィーハンティングが尊重される一方で、都市部や環境意識の高い地域では、動物保護の観点から反対意見が強い傾向があります。
特に、絶滅危惧種に対する狩猟は国際的な批判を受けることが多く、保護活動が優先されています。
ヨーロッパのトロフィーハンティング
ヨーロッパでは、トロフィーハンティングは特にスカンジナビア諸国や中欧、東欧で盛んに行われています。地域によりますが、シカ、イノシシ、クマ、オオカミなどがトロフィーとして狙われます。特にシカは、狩猟の対象として非常に人気があります。
特徴
ヨーロッパのトロフィーハンティングは、厳格な法律と規制の下で行われることが多く、狩猟シーズンや対象動物が明確に定められています。また、狩猟は生態系の管理や農業への影響を考慮して行われることが一般的です。
評価
ヨーロッパでは、トロフィーハンティングに対する評価が多様です。一部の地域では、狩猟が伝統的な文化として受け入れられ、経済的利益をもたらすとされています。
しかし、動物愛護団体からは強い反発があり、特に絶滅危惧種の狩猟に対しては厳しい批判が寄せられています。
トロフィーハンティングは地域によって異なるスタイルや標的動物があり、それぞれの文化や法律に根ざした背景があります。各地域での評価は賛否が分かれており、経済的利益や環境保護の観点から多角的に考察されるべきです。
持続可能な狩猟の実現に向けた取り組みが求められている中で、トロフィーハンティングのあり方は今後も注目されるテーマとなるでしょう。*2)
トロフィーハンティングの現状
トロフィーハンティングは、世界各地で様々な形で行われていますが、その実践と評価は地域によって大きく異なります。現在、この活動は経済的利益と野生動物保護の両面から議論の的となっています。
トロフィーハンティングの現状を、「狩猟産業」について確認してから探っていきましょう。
狩猟産業とは
狩猟産業は、トロフィーハンティングを含む様々な形態の狩猟活動を経済活動として捉えたものです。この産業は、
- 狩猟ガイド
- 宿泊施設
- 装備の販売
など、実際の狩り以外でも多岐にわたるサービスを提供しています。
南アフリカでは、2010年の狩猟シーズンでは狩猟産業全体で約11億ランド(約830億円)の収益が生み出されたと報告されています。この数字は、宿泊費や狩猟料金のみを反映したものであり、関連産業への波及効果を含めるとさらに大きな経済効果があると考えられています。
一方で、国際動物愛護基金(IFAW)は、「トロフィーハンティングによる現地コミュニティへの経済効果は限定的である」と指摘しています。例えば、トロフィーハンティングで得られた収益の大部分が、現地コミュニティではなく、狩猟業者や政府関係者に流れている可能性があり、現地コミュニティに届く金額は、全体の収益と比較して非常に小さいと主張しています。
狩猟権オークション
狩猟権オークションは、主にアフリカで行われている、狩猟権を競売にかける仕組みです。これは、狩猟産業の重要な一部となっています。
狩猟オークションには以下の特徴があります。
- 飼育場や禁猟区のオーナーが、自施設のために動物を入札・購入できる競争市場として機能している
- 購入された動物は、直接トロフィーハンティングの対象となったり、繁殖用に使用される
- 動物の価格は、種類、性別、需要などによって大きく変動する
- 南アフリカでは、一部の動物の価格が数十万ランド(数万ドル相当)にも達することがある
密猟・貧困との関係
トロフィーハンティングと密猟、そして地域の貧困問題は複雑に絡み合っています。
トロフィーハンティングの支持者は、この活動が地域経済に貢献し、結果として密猟を減少させる効果があると主張しています。彼らは、適切に管理されたトロフィーハンティングが、野生動物の保護と地域の発展に寄与すると考えているのです。
しかし一方で、批判者は以下のような点を指摘しています:
- トロフィーハンティングによる収益の多くが、現地コミュニティではなく、仲介業者や政府に流れている
- トロフィーハンティングが、野生動物の価値を「金銭的な価値」に矮小化してしまう危険性がある
トロフィーハンティングをめぐる議論
トロフィーハンティングは、賛否両論が激しく対立する話題です。
【支持者の主な意見】
- 適切に管理されたトロフィーハンティングは、野生動物保護のための資金源となる
- 地域経済に貢献し、雇用を創出する
- 個体数調整に役立つ
【反対者の主な意見】
- 動物の生命を娯楽のために奪うのは倫理的に問題がある
- 生態系のバランスを崩す可能性がある
- 経済効果は誇張されており、現地コミュニティへの恩恵は限定的である
この議論は、2015年にジンバブエでライオンのセシルが射殺された事件を機に、世界的な注目を集めました。この事件以降、多くの航空会社がトロフィーの輸送を拒否するようになり、一部の国では法規制が強化されました。
【ジンバブエ、ワンゲ・ナショナル・パークに暮らしていたセシル】
トロフィーハンティングの是非については、今後も継続的な議論と研究が必要とされています。野生動物保護と地域経済の発展の両立を図るためには、科学的なデータに基づいた政策立案が求められるでしょう。*3)
なぜトロフィーハンティングを行うのか
【ナミビアにてイランドを仕留めた女性ハンター】
トロフィーハンティングは、支持者と反対者の間で激しい議論を呼ぶ活動です。ここでは、さまざまな角度からトロフィーハンティングが行われる理由を探ってみましょう。
経済的側面:地域発展への貢献
トロフィーハンティングは、特に途上国において重要な経済的役割を果たしています。南アフリカの環境大臣エドナ・モレワによると、2010年の狩猟シーズンでは約11億ランド(約830億円)の収益が生み出されたとのことです。
この多額収入は、地域の雇用創出やインフラ整備に活用できるかもしれません。
保全活動への資金提供
トロフィーハンティングの支持者は、この活動が野生動物保護のための重要な資金源になると主張しています。例えば、米国政府は絶滅危惧種のハンティングに対し、狩猟料金の10%を現地の保護活動に充てるよう義務付けています。
伝統と文化の継承
一部の地域では、トロフィーハンティングが長い歴史と文化的な意義を持っています。例えば、中央アジアの一部地域では、イベックスなどの野生山羊を狩ることが伝統的に行われてきました。
このような文化的背景が、トロフィーハンティングの継続を支える一因となっています。
個体数管理の手段
科学的な観点から、トロフィーハンティングは野生動物の個体数管理に役立つ可能性があります。特に、自然捕食者が少ない環境では、人為的な個体数調整が必要となる場合があります。
人間の本能と挑戦心
心理学的な視点から見ると、トロフィーハンティングは人間の狩猟本能や挑戦心を満たす活動と捉えることができます。大型動物を追跡し、仕留めることは、一部の人々にとって強い達成感をもたらす体験となっています。
社会的地位の誇示
一部のハンターにとって、トロフィーハンティングは社会的地位や富の象徴となっています。特に希少な動物や大型動物のトロフィーを所有することは、一種のステータスシンボルとして機能することがあります。
トロフィーハンティングを行う理由は多岐にわたり、個人や地域によって異なります。この活動の是非については、経済、環境、倫理など様々な観点から継続的な議論が必要とされています。今後は、野生動物保護と地域経済の発展を両立させる持続可能な方法を模索していくことが重要です。*4)
トロフィーハンティングを禁止するための法整備について
トロフィーハンティングの禁止に向けた法整備は、世界的に加速していますが、同時に多くの課題も抱えています。世界と日本の法整備について確認しましょう。
世界のトロフィーハンティングに関係する法律
世界では多くの国がトロフィーハンティングの輸入を禁止する法案を提出・可決しています。動物愛護意識の高まりとともに、トロフィーハンティングに対する批判的な世論が強まっており、各国政府に法整備を求める圧力が強まっていると言えます。
例えば、イギリスでは数千種の絶滅危惧種(ライオン、サイ、ゾウ、ホッキョクグマなど)に加え、危機レベルが近危急種以上の1,000種を超える動物のトロフィーの輸入を禁止する法案が検討されています。これは、世界で最も厳しいレベルの規制の1つであり、動物保護の分野で大きな影響力を持つと期待されています。
アメリカ:絶滅危惧種法(ESA:Endangered Species Act, 1973年制定)
アメリカの絶滅危惧種法(ESA)は、絶滅の危機に瀕している動植物種を保護することを目的としています。絶滅危惧種に指定された動物のトロフィーハンティングは、原則として禁止されます。
ただし、科学的な目的や個体数管理のために、例外的に許可される場合もあります。
【特徴】
- 絶滅危惧種のリストを作成し、定期的に更新
- リストに載った種の捕獲、殺害、取引を厳しく規制
- 絶滅危惧種の生息地を「重要生息地」として指定し、保護
- トロフィーハンティングに関しては、一部の例外を除いて、リストに載った種の狩猟を禁止
【関連記事】【2023年版】絶滅危惧種とは?原因と日本の有名な動物とレッドリスト一覧
南アフリカ:国家環境管理:生物多様性法(National Environmental Management: Biodiversity Act)
南アフリカの国家環境管理:生物多様性法は、南アフリカの生物多様性を保護し、持続可能な利用を促進することを目的としています。トロフィーハンティングは、厳格な許可制のもとで行われています。狩猟可能な動物の種類や数、狩猟期間などが法律で定められており、持続可能な利用が求められます。
【特徴】
- 絶滅危惧種の保護と管理に関する規定を設置
- 外来侵入種の管理に関する規定
- トロフィーハンティングに関しては、一定の規制の下で許可
- 狩猟権のオークションや、狩猟牧場の運営に関する規制
アフリカ諸国のトロフィーハンティングに関係する法律について
アフリカ各国では、トロフィーハンティングに対する考え方が国によって大きく異なります。
【トロフィーハンティングが盛んな国】
- 南アフリカ:厳格な規制の下でトロフィーハンティングが許可されており、狩猟収入は野生動物保護に充てられる
- ナミビア:トロフィーハンティングは、地域経済に貢献する重要な産業として位置づけられている
【トロフィーハンティングが制限されている国】
- ケニア:1970年代にトロフィーハンティングを全面禁止
- ボツワナ:2014年にゾウの狩猟を禁止
- エチオピア:狩猟に関する厳しい規制があり、特定の種に対してのみ許可が与えられている
アフリカの多くの国々は、野生動物の保護と地域経済の開発という重大な2つの課題を抱えています。トロフィーハンティングは、地域経済に貢献する一方で、野生動物の個体数減少につながる可能性があるという葛藤を抱えています。
EU:野生動物及び自然生息地の保全に関する条約(ベルン条約)
野生動物及び自然生息地の保全に関する条約(ベルン条約)は、ヨーロッパの野生動植物とその自然生息地を保護することを目的としています。ベルン条約に掲載されている種のトロフィーハンティングは、原則として禁止されています。
ただし、科学的な目的や個体数管理のために、例外的に許可される場合もあります。
【特徴】
- 保護すべき動植物種のリストを作成
- 締約国に対し、リストに載った種の保護を義務付け
- トロフィーハンティングに関しては、直接的な規制なく、保護種の狩猟を制限している
- EU加盟国の多くが、この条約に基づいて国内法を整備している
ワシントン条約(CITES: 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)
ワシントン条約(CITES)は、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引を規制することで、これらの種を保護することを目的としています。ワシントン条約に掲載されている種のトロフィーは、国際的な取引が制限されます。
特に、附属書Iに掲載されている種のトロフィーは、原則として輸出入が禁止されます。
【特徴】
- 保護の必要性に応じて、動植物種を3つの附属書に分類
- 附属書Iに掲載された種の商業目的の国際取引を原則禁止
- トロフィーハンティングに関しては、狩猟で得たトロフィーの国際的な移動を規制
- 多くの国がこの条約に基づいて国内法を整備している
【関連記事】ワシントン条約とは?目的や内容、生物多様性、課題をわかりやすく解説!
日本のトロフィーハンティングに関係する法律
日本では、野生生物の保護と持続可能な利用を目的とした「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」が定められています。この法律では、狩猟できる動物の種類や時期、方法などが厳しく規制されており、トロフィーハンティングもその対象となります。
【主な規制内容】
- 狩猟免許の取得義務
- 狩猟できる動物の制限
- 狩猟期間の制限
- 狩猟方法の制限
- 捕獲した鳥獣の処理に関する規定
日本では、トロフィーハンティングを目的とした狩猟は一般的ではありませんが、この法律が狩猟全般を規制しています。
また、日本には「動物愛護法」があります。この法律からの観点では、トロフィーハンティングがもし日本で行われた場合、非常に厳しい状況に置かれることが予想されます。
トロフィーハンティングは、動物を単なる狩猟の対象とし、その一部をトロフィーとして持ち帰る行為であり、動物愛護法の精神には、大きく反すると言えるでしょう。
【関連記事】動物愛護とは?考え方と動物愛護法、日本・海外の現状と問題点を解説
これらの法律は、それぞれの国や地域の状況に応じて制定されていますが、全体的な傾向として、野生動物保護の重要性が増しており、トロフィーハンティングに対する規制が強化されつつあると言えます。*5)
トロフィーハンティングに関してよくある疑問
トロフィーハンティングは、日本ではあまり馴染みのない概念かもしれません。しかし、この行為は世界的に議論を呼んでおり、動物保護や生態系保全の観点から重要な問題となっています。
ここでは、トロフィーハンティングに関する疑問に答えながら、その実態と影響について考えていきましょう。
剥製収集のための狩りとの違いは?
トロフィーハンティングと剥製収集のための狩りは、一見似ているように思えますが、その目的と規模に大きな違いがあります。
トロフィーハンティングの主な目的は、希少な動物や特に大きな個体を狩り、その一部(例:頭部や角)を「トロフィー」として持ち帰ることです。これは多くの場合、高額な費用を支払って行われる娯楽的な活動です。
一方、剥製収集のための狩りは、主に学術研究や博物館展示を目的としています。通常、特定の種や個体を狙うのではなく、より広範囲な動物を対象とします。
重要な違いは、トロフィーハンティングが希少種や大型個体を狙うため、生態系への影響がより大きい可能性があることです。
トロフィーハンティング目的の密猟者はどれくらいいるの?
トロフィーハンティング目的の密猟者の正確な数を把握することは非常に困難です。これは違法行為であるため、公式な統計が存在しないからです。
しかし、国際自然保護連合(IUCN)の報告によると、アフリカのサバンナ地域では、毎年数千頭のライオンがトロフィーハンティングの対象となっているとされています。これには合法的なものと違法なものの両方が含まれます。
密猟の規模は地域や対象動物によって大きく異なりますが、特に象牙目的のゾウの密猟や、角目的のサイの密猟が深刻な問題となっています。
トロフィーハンティングの盛んな地域の生態系への影響は?
トロフィーハンティングが盛んな地域、特にアフリカのサバンナ地域では、生態系への影響が懸念されています。
主な影響としては以下が挙げられます:
- 個体数の減少:特に希少種や絶滅危惧種の場合、個体数の減少が加速する
- 遺伝的多様性の低下:大型で健康な個体が狙われるため、残された個体群の遺伝的多様性が低下する
- 生態系バランスの崩壊:頂点捕食者(ライオンなど)の減少は、生態系全体のバランスを崩す
一方で、適切に管理された狩猟は保全活動の資金源となり、地域社会に経済的利益をもたらす可能性もあるという意見もあります。しかし、この点については専門家の間でも意見が分かれています。
動物保護団体との軋轢はないの?
トロフィーハンティングは、多くの動物保護団体から強い批判を受けています。
主な批判点は以下の通りです:
- 倫理的問題:娯楽目的で動物を殺すことへの倫理的な疑問
- 生態系への悪影響:希少種や重要な個体の減少による生態系への悪影響
- 保全効果への疑問:トロフィーハンティングの収益が本当に保全活動に使われているかという疑問
一方、トロフィーハンティングを支持する人々は、適切に管理された狩猟は保全活動の資金源となり、地域社会に経済的利益をもたらすと主張しています。
この対立は依然として続いており、多くの国で法規制の見直しや禁止措置の検討が行われています。
日本人もやっている?
日本でのトロフィーハンティングは非常に稀ですが、海外で行う日本人ハンターも存在します。日本国内では、狩猟は主に有害鳥獣駆除や食肉目的で行われており、トロフィーハンティングとは目的が異なります。
しかし、一部の日本人ハンターが海外、特にアフリカやアメリカでトロフィーハンティングを行っているケースがあります。ただし、その数は欧米のハンターと比べると非常に少ないとされています。
また、日本では野生動物の輸入規制が厳しいため、トロフィーの持ち込みには厳格な手続きが必要です。
人間狩りもある?
「人間狩り」という言葉は、通常、比喩的な表現や歴史的な文脈で使用されます。現代社会において、人間を狩猟の対象とすることは、ほとんどの国で重大な犯罪とされています。
しかし、歴史的には以下のような事例がありました。
- 植民地時代の先住民狩り
- 奴隷狩り
- 戦時中の「人間狩り」(敵兵の捕獲や民間人の拉致)
これらの行為は現在、国際法で厳しく禁止されており、人道に対する罪とみなされます。
現代では、「人間狩り」という言葉は主に比喩的に使用され、例えば人材のスカウティングや犯罪者の追跡などを指すことがあります。しかし、これらは実際の狩猟とは全く異なる活動です。
トロフィーハンティングの議論において、「人間狩り」が直接関連することはありませんが、生命の尊厳や倫理的な問題を考える上で、人間の歴史における残虐行為を振り返ることは重要かもしれません。
コラム:アマゾンの「干し首」文化
【ロンドンのサイエンス・ミュージアム展示の干し首】
アマゾン川流域に住むシュアール族(別名ヒバロ族)は、かつて「首狩り」の習慣を持つことで知られていました。彼らは倒した敵の首を持ち帰り、特殊な技術で処理して「ツァンツァ」と呼ばれる縮小した人頭を作製していました。
この習慣には、敵の霊力を取り込み、自らの力とする宗教的な意味がありました。また、ツァンツァは戦士としての地位や威信を示す重要なシンボルでもありました。
20世紀初頭には、ツァンツァが珍品として欧米のコレクターに高値で取引されるようになり、偽物の製作も横行しました。現在、この習慣は法律で禁止されており、シュアール族も干し首を制作していません。
この事例は、文化の多様性と、時代とともに変化する価値観を考える上で興味深い題材となっています。*6)
トロフィーハンティングの規制とSDGs
トロフィーハンティングは、単なる動物の殺害という行為を超え、生態系、社会、経済、そして倫理という多岐にわたる側面に影響を与える複雑な問題です。SDGsが掲げる持続可能な開発という目標との関連性においても、その影響は深く、多角的な視点からの考察が求められます。
まずはトロフィーハンティングが及ぼす可能性のある環境や社会への影響を整理してみましょう。
トロフィーハンティングの影響
トロフィーハンティングは、環境と社会に多面的な影響を及ぼす可能性があります。
生態系への影響
生態学的観点からは、トロフィーハンティングが生態系に与える影響は複雑です。特定の種の個体数管理に寄与する可能性がある一方で、遺伝的多様性の低下や食物連鎖の変化を引き起こす可能性もあります。
【生態系への影響】
- 特定の種の個体数減少
- 生態系のバランスの変化
- 生態系サービスの低下
- 遺伝的多様性への影響
社会経済的影響
持続可能性の観点からは、トロフィーハンティングが短期的な経済利益をもたらす一方で、長期的な生態系サービスの維持と相反する可能性があります。
【社会経済的影響】
- 地域経済への貢献
- 短期的利益と長期的な損失
- 地域社会での意見の対立
- 雇用機会の創出
- 経済的不平等
- 野生動物保全のための資金源
倫理的・文化的影響
倫理的観点からは、動物の生命の価値と人間の娯楽や経済的利益のバランスが問われます。
文化人類学的には、狩猟文化の継承と現代的な価値観の衝突が見られます。
【倫理的・文化的影響】
- 動物福祉に関する懸念
- 伝統的な狩猟文化との関係
- 国際的な価値観の相違
SDGsの各目標との関係
トロフィーハンティングの規制とSDGsの関係には、野生動物保全と持続可能な開発の複雑なバランスが反映されます。この問題は、環境保護、経済発展、倫理的配慮の交差点に位置しており、多角的な視点から考察する必要があります。
これをふまえ、特にトロフィーハンティングと関連の深いSDGs目標を確認していきましょう。
SDGs目標1:貧困をなくそう・SDGs目標8:働きがいも経済成長も
トロフィーハンティングは、アフリカ経済に多額の外貨利益をもたらし、多くの人々の生計を支えているとされます。しかし、その経済効果の実態については議論があります。
国際動物愛護基金は、トロフィーハンティングの経済効果が限定的であると主張する一方、南アフリカの環境大臣は大きな経済貢献を強調しています。
SDGs目標15:陸の豊かさも守ろう
トロフィーハンティングは、適切に管理された場合、野生動物保全の資金源となる可能性があると言われています。タンザニアの例では、トロフィーハンティングが経済に貢献し、ライオンの個体数維持に寄与したとされています。
しかし、管理が不十分な場合、特定種の個体数減少や生態系のバランス崩壊につながる危険性が指摘されています。
SDGs目標16:平和と公正をすべての人に
トロフィーハンティングの倫理性については激しい議論が続いています。一部の国々では、特定の絶滅危惧種由来のトロフィー輸入を禁止するなど、規制を強化しています。
これは、野生動物の権利と人間の娯楽のバランスを取ろうとする試みと言えます。
トロフィーハンティングの規制とSDGsの関係は、単純な二項対立では捉えきれません。適切に管理されたトロフィーハンティングは、野生動物保全と地域経済の発展に寄与する可能性がある一方で、乱獲や非倫理的な実践は生態系と社会に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
重要なのは、科学的根拠に基づいた管理体制の構築です。
- 個体数の正確なモニタリング
- 持続可能な狩猟割当量の設定
- 地域コミュニティへの利益の公平な分配
などが確保される必要があります。また、「缶詰ハンティング」※のような非倫理的な実践を排除し、真に持続可能な狩猟のみを許可する厳格な規制が必要です。
さらに、トロフィーハンティングに代わる持続可能な野生動物観光の可能性も探るべきでしょう。エコツーリズムなど、野生動物を殺さずに経済的利益を得られる方法の開発と推進が重要です。*7)
まとめ
【 Jason M. Johnson:VERMONT BLACK BEAR 】
トロフィーハンティングをめぐる議論は、人間と自然の関係性の本質に迫る問題です。狩猟は人類の歴史と深く結びついていますが、現代社会においてその意味は変容しています。
また、トロフィーハンティングの規制とSDGsの関係は、環境保全と経済発展のバランスを模索する上で重要な課題です。単純な禁止ではなく、科学的根拠に基づいた厳格な管理と、地域コミュニティの参画を促す包括的なアプローチが求められます。
さらには、野生動物の内在的価値を認識し、より持続可能で倫理的な野生動物との共存方法を探求していく必要があります。この問題の解決には、国際協力、科学的研究、そして地域の知恵の融合が求められます。
トロフィーハンティングは日本人にとってあまり馴染みのない慣行ですが、国際的な野生動物保護の観点から重要な問題です。日本人の多くは、動物愛護の観点からトロフィーハンティングに否定的な見方を抱いている一方で、狩猟文化を持つ地域もあり、日本国内でも複雑な意見が交錯しているのが現状です。
日本では、狩猟は伝統的な文化として受け継がれてきた側面があります。日本の狩猟は、食料の確保や害獣駆除を目的とするものが多く、トロフィーハンティングのように動物を単に殺すことを目的としたものではありません。
グローバル化が急速に進む現代、私たちは世界に存在する多様な文化・思想を知り、公正な判断ができるように、正確な情報を収集し、理解を深めることが大切です。また、海外旅行の際などに、トロフィーハンティングで得られた製品の購入や日本への持ち込みには、ワシントン条約違反となる可能性があるので十分注意が必要です。
トロフィーハンティングに関する議論や是非は複雑で、単純に善悪を判断することは難しい問題です。私たちは国際社会の一員であることを自覚し、野生動物保護と持続可能な利用のバランスについて考え、責任ある行動を心掛けましょう。
<参考文献・引用文献>
*1)トロフィーハンティングとは
WWF『WWF and trophy hunting』
WWF『WWF Policy and Considerations on Trophy Hunting』(2016年7月)
SADC『Natural Resources and Wildlife』
NATIONAL GEOGRAPHIC『動物600頭の狩猟権オークション始まる 趣味の狩猟は「血のスポーツ」か「動物保全に貢献」か』(2016年2月)
環境省『ワシントン条約とは』
環境省『種の保存法とは』
環境省『野生動植物の保全と持続可能な利用』
IUCN『持続可能な野生動物狩猟は可能か?:SBSTTA25での学びと国際的な取り組み』(2023年10月)
環境省『狩猟制度の概要』
環境省『認定鳥獣捕獲等事業者 講習テキスト』(2024年2月)
警察庁『鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律』
BBC『リヒテンシュタインの王子、欧州最大級のクマを射殺か 当局が調査開始』(2021年5月)
Boone and Crockett Club『Category Boundaries for Big Game Records』
Boone and Crockett Club『Download B&C Score Chart PDFs』
Boone and Crockett Club『Boone and Crockett Club’s Poach and Pay Project』
*2)トロフィーハンティングの種類
Boone and Crockett Club『More to the Score – Volume 14 Motivation to Plan Your Hunting Season Starts Today』
安田 章人『狩るものとしての「野生」:アフリカにおけるスポーツハンティングが内包する問題―カメルーン・ベヌエ国立公園地域を事例にー』(2008年11月)
野生生物保全論研究会『終わることなきアフリカ熱帯林におけるマルミミゾウの密猟と象牙取引』
安田 章人『護るために殺す?――アフリカにおけるトロフィー・ハンティングと地域社会』(2018年2月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『南アフリカ、ライオン飼育繁殖産業を廃止へ 法制化がカギ』(2021年5月)
Deutsche Welle『Why some African countries support trophy hunting』(2024年6月)
Food and Agriculture Organization『Best Practices in Sustainable Hunting』(2008年)
GLOBAL HUNTING『South America Hunts』
*3)トロフィーハンティングの現状
日本経済新聞『撃たれたゾウに潰されハンター圧死 趣味の狩猟で悲劇』(2017年6月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『米国人による“趣味の狩猟”で大量の動物が犠牲に 年間12万6000頭を超える動物が殺され、米国に持ち込まれた』(2016年2月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『アフリカゾウ1種が「近絶滅種」に、IUCN初の2種個別評価
絶滅の危機高まる、象牙目的の密猟と生息地の減少が要因』(2021年3月)
日本地理学会『パキスタン, シムシャール村におけるトロフィーハンティングおよび野生動物資源の持続可能性に関する研究』(2024年3月)
安田 章人『アフリカの野生生物保全の最前線3 アフリカにおけるトロフィーハンティングと地域社会のいま』(2013年)
アフリカクロニクル『サハラ以南アフリカでの殺して死なせ、トロフィーハンティング』(2024年)
YAHOO!ニュース『富裕層向けリゾート開発と戦う“サバンナの勇者”マサイ――“環境保全”のもとの文化的ジェノサイド』
武山 絵美,大野 光輝『銃猟グループの狩猟活動実態と継続性の観点から見た課題』(2016年9月)
鈴木 正嗣『「捕獲制度」と「免許制度」のミスマッチ』
大日本猟友会『日本の狩猟の歴史』
東洋経済ONLINE『猟友会が「害獣駆除の決定打にならない」理由 時には罠にかかっている動物を逃がすことも』(2020年12月)
BBC『MPs support UK ban on importing hunting trophies』(2024年3月)
BBC『ジンバブエ、ライオンの「セシル」殺害の米歯科医を不起訴に』(2015年10月)
WIKIMEDIA COMMONS『Cecil the lion at Hwange National Park (4516560206)』
*4)なぜトロフィーハンティングを行うのか
WIKIMEDIA COMMONS『Hunt on hunting farm』
NATIONAL GEOGRAPHIC『なぜライオンは今も狩猟の対象なのか?』(2013年8月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『動物を殺して動物を救えるか?「娯楽の狩猟」とは 野生動物を保護するための財源となってるが、本末転倒だという非難の声も』(2017年10月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『ゾウを殺してゾウを保護するという矛盾 ハンティングの収益でゾウを保護するという世界銀行の決定が議論に』(2015年7月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『ゾウ密猟の背景に「貧困」、過去1万件の密猟データから解明
アフリカ30カ国、20年間の密猟を分析、動物保護政策のヒント』(2023年2月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『ゾウの密猟、地域の貧困と汚職と強く関連、研究 中国における象牙の需要とも相関、「人権と社会正義の問題」と専門家』(2019年5月)
日本経済新聞『救うために殺す?「娯楽の狩猟」の倫理的、経済的問題』(2017年10月)
*5)トロフィーハンティングを禁止するための法整備について
【2023年版】絶滅危惧種とは?原因と日本の有名な動物とレッドリスト一覧
ワシントン条約とは?目的や内容、生物多様性、課題をわかりやすく解説!
動物愛護とは?考え方と動物愛護法、日本・海外の現状と問題点を解説
狩猟ポータル『ハンターになるには』
狩猟ポータル『狩猟のルール・マナー』
狩猟ポータル『生活スタイルに合わせた猟法の選択』
Congressional Research Service『International Trophy Hunting』(2019年3月)
U.S.Fish & Wildlife Service『3-200-28: Export of Trophies by Hunters or Taxidermists under CITES』
BBC wildlife『Trophy hunting: Is it beneficial or detrimental to conservation and can killing wildlife for a trophy ever be justified?』
BBC『Ban on imports of animal hunting trophies set to become law』(2023年3月)
RESOURCE AFRICA『The Hunting Trophies(Import Prohibition)Bill』
ifaw『killing for trophies: an analysis of global trophy hunting trade』
kontinentalist『Can trophy hunting protect Asia’s wildlife?』(2019年8月)
IUCN『Compatibility of Trophy Hunting as a Form of Sustainable Use with IUCN’s Objectives』(2019年9月)
THE WORLD BANK『Going, Going, Gone:The Illegal Trade in Wildlife in East and Southeast Asia』(2005年7月)
SAAS『Hunting Laws in Argentina』(2002年4月)
WORLD ANIMAL PROTECTION US『8 Trophy Hunting Facts That Will Make You Scream』(2020年6月)
AFIRICAN CONSERVATION FOUNDATION『Wildlife News Inside the Big Game Industry: Trophy Hunters Exposed』(2020年6月)
農林水産省『地方自治体における鳥獣被害対策に携わる人材の育成について(群馬県の取組)』
*6)トロフィーハンティングに関してよくある疑問
WIKIMEDIA COMMONS『Shrunken head』
NATIONAL GEOGRAPHIC『人はなぜ「キモい」と感じ、キモいものにも魅かれるのか』(2021年4月)
NATIONAL GEOGRAPHIC『動物のミイラの“ヘ~!?”な真実』(2015年6月)
JICA『人を守る、国をつくる。』(2011年)
NATIONAL GEOGRAPHIC『アボリジニ 祖先の道をたどる』(2013年6月)
日本経済新聞『収容所から逃げろ 1600キロ歩いたアボリジニの少女』(2014年10月)
BBC『奴隷貿易がアメリカ大陸に及ぼした「遺伝的影響」、レイプや病気が関係 米研究』(2020年7月)
日本経済新聞『韓国軍のベトナム民間人虐殺で「市民法廷」』(2017年11月)
産経新聞『ライダイハン、文在寅大統領にDNA型鑑定と謝罪求める』(2019年6月)
*7)トロフィーハンティングの規制とSDGs
BBC『Canned lion hunting』
BBC『Is there a future for Africa’s lions?』(2021年7月)
BBC『The truth about canned hunting: what is it and how is it regulated?』(2021年7月)