Introduction
2022年3月30日(水)に開催される国連大学SDG大学連携プラットフォームの公開シンポジウム。プラットフォームに加盟する31大学が4つの分科会に分かれて議論を重ねてきた成果が、オンラインにて公開されます。SDGs達成に向けて大学がなすべきことは何か、さらには大学の未来について考えるきっかけとなる貴重な機会として当メディアでも注目しています。
この記事では、セッション2に登壇される国際基督教大学の毛利教授にお伺いした【発表内容や見どころ】についてご紹介します!
大学横断型SDGオンライン授業プロジェクト「国連SDGs入門」とは?
セッション2は、SDGカリキュラム分科会からの発表になります。具体的にどのようなお話をされるのか教えてください。
大学横断型で開発を進めてきたオンライン授業「国連SDGs入門」について発表させていただきます。概要の説明、プレビュー動画の紹介、今後の展開という3つの構成でディスカッションする予定です。
「国連SDGs入門」の特徴を教えてください。
90分の講義が15回分で2単位となる点は通常の大学の講義と同じですが、全国の多様な大学がオンラインで提供するコンテンツであることが一番の特徴です。
講義動画をオンラインで視聴して、グループ討議をする「同期ライブ型」の授業が基本ですが、対面授業の中に教材として取り入れたり、オンデマンド型の教材としても利用していただくなど、様々な活用を想定して開発しました。
授業の内容について教えてください。
既に存在するSDGs関連の授業と差別化するため、「どのようなアクションをとるべきか」を学生が主体的に考えられるようなコンテンツとしました。
開発に携わった12大学がペアとなって、次の6つのテーマの授業を作成しました。
1.開発と国際
2.環境と持続性
3.経済と投資
4.外国と共生
5.ジェンダーと人権
6.参画と変革
それぞれ事例を学んだ後でフレームワークに取り組める構成となっており、これらをオムニバス形式で提供していきたいと考えています。
大学への提供はいつからの予定ですか?
日本語版のコンテンツはほぼ出来上がっているので、2022年4月からSDG-UPの参加大学を対象にフィールドテストを行う予定です。もっと広い方々を対象としたプログラムの提供は、2022年夏以降を検討しており、並行して英語版のコンテンツ作成も進めていければと考えています。
この講義は大学生しか受講できないのでしょうか?
現状は大学1、2年生を対象としたカリキュラムですが、「全ての人に届ける」ことを目標としております。実際に進めながらアップデートを重ねることで、将来的には幅広い世代の方にも届けられるようなコンテンツを目指していきたいです。
SDGsを「自分ごと」として捉えるきっかけに
セッション2はどういった方に視聴していただきたいですか?
学生の方に履修いただくカリキュラムですので、SDGsに興味のある学生さんはもちろん、教員や大学関係者の方にも観ていただけたら嬉しいです。
最後に、シンポジウムへの参加を検討されている方へメッセージをお願いします。
今後、より一層「自分には何ができるのか?」を考えることが重要になるでしょう。環境汚染、パンデミック、紛争など、様々な課題をいかに「自分ごと」として捉え、それらの解決に繋がるソリューション力を養っていけるかは、教育の果たす役割が非常に大きいのではないかと感じています。
今回のシンポジウムが、今後どういう学びが必要となるのかについて、皆さんと一緒に考えを深めるきっかけとなればと思います。
・日時:3月30日(水)13:00-17:00
・開催場所:オンライン(参加費無料)
・視聴対象者:大学・教育関係者、大学経営者、大学マネジメント部門担当者、大学との連携に関心のある企業・自治体関係者、学生等
・申込方法
以下「シンポジウム参加者申込フォーム」より、【3月25日(金)まで】に参加事前登録をお願いします。
▼シンポジウム参加者申込フォーム
【主催】国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)/【後援】文部科学省(予定)
【お問い合わせ】国連大学SDG大学連携プラットフォーム事務局 sdgs-up@unu.edu
◆各セッションの概要について登壇者へインタビューした記事は下記よりご覧いただけます